米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 包装;運搬 -> 株式会社豊田自動織機製作所

発明の名称 産業車両のマスト装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−19384(P2001−19384A)
公開日 平成13年1月23日(2001.1.23)
出願番号 特願平11−187707
出願日 平成11年7月1日(1999.7.1)
代理人 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外2名)
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333 AA02 AB13 BA02 BB02 BD02 BE02 BF02 BF04 BG03 CA25 DA02 DB01 
発明者 川西 邦久
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 リフトシリンダにより上下動される1対のマストレールを備える産業車両のマスト装置において、前記産業車両の機台前部に立設された1対のピラーと、前記ピラーのそれぞれの上部に取り付けられたマストブラケットと、前記マストブラケットに回転可能に取り付けられた案内ローラと、前記案内ローラと協働して前記マストレールを上下方向に案内し且つ前後方向に支持するよう該マストレールに形成された案内面と、を備えることを特徴とする産業車両のマスト装置。
【請求項2】 前記マストブラケットが前記ピラーに対して回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の産業車両のマスト装置。
【請求項3】 前記ピラーがヘッドガードの前部ピラーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の産業車両のマスト装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーク等の荷役用アタッチメントが装着される産業車両用、特にフォークリフト用のマスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のフォークリフト用マスト装置は、左右1対のアウタマストレールと、その内側にて案内され上下動する左右1対のインナマストレールと、インナマストレールの上下動により昇降するリフトブラケットと、リフトブラケットを昇降させるためのリフトシリンダとを備えている。また、左右のアウターマストの下部にはマストサポートが溶着されており、このマストサポートの開口をフロントアクスルのハウジングに回動可能に装着することで、マスト装置はアクスルハウジングを軸として前後方向に傾動可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の2段式マスト装置においては、マストレールが4本あり、しかも左右各側のアウタマストレールとインナマストレールとは入れ子構造となっておらず、左右に並設されているため、運転席からの前方視野が制限されるという問題点がある。また、アウタマストレールには、剛性や強度を確保するために上部、中間部及び下部にクロスビームが横架されており、これらは常に運転席の前方に位置し視界を遮っているので、前方視野は相当に狭められていた。
【0004】また、マストレールには高強度で剛性に優れたものを使用する必要があるため、マスト装置の重量が大きくなる傾向がある。マスト装置が重ければ、カウンタウェイトも重くしなければならず、フォークリフト全体の重量が過大なものとなってしまう。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点を解決することのできるマスト装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、リフトシリンダにより上下動される1対のマストレールを備えるフォークリフト等の産業車両用のマスト装置において、産業車両の機台前部に立設された1対のピラーと、各ピラーの上部に取り付けられたマストブラケットと、マストブラケットに回転可能に取り付けられた案内ローラと、案内ローラと協働してマストレールを上下方向に案内し且つ前後方向に支持するよう該マストレールに形成された案内面とを備えることを特徴としている。
【0007】この構成では、機台に固定されるアウタマストレールが不要となり、マスト装置を構成するマストレールの本数を減らすことができる。マストレールの本数が少なくなれば、その分だけ前方視野が広がり、重量が軽減されることになる。
【0008】また、マストブラケットをピラーに対して回動可能とすることにより、マストブラケットの案内ローラにより案内、支持されているマストレールが傾動可能となる。
【0009】ピラーは専用のものを設けてもよいが、ヘッドガードの前部ピラーを利用することもできる。この場合、前述したようにマストブラケットを回動可能にヘッドガードピラーの上部に取り付けると、マストレールの傾動支点はヘッドガードの屋根枠の近傍にあるマストブラケットの回動支点となる。従って、マストレールを傾動させても、マストレールとヘッドガードの屋根枠との間の間隔はほぼ一定に維持される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0011】図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るマスト装置を備えたフォークリフトを示している。図示のフォークリフト10は運転席12の上部にヘッドガード14が設けられている。このヘッドガード14は、機台に固定され上方に延びる4本のピラー16,17と、各ピラー16,17の上端にて各コーナ部が支持された屋根枠18とから構成されている。屋根枠18の前縁の各端部から前部ピラー16の上部にかけては、それぞれ、マスト装置20の支持体であるマストブラケット22が溶接等により固着され、前方に延設されている。
【0012】マスト装置20の本体部分は、左右1対のマストレール24から構成されている。これらのマストレール24は、その上部と下部がそれぞれクロスビーム26,28により連結されている。マストレール24は、図2から理解されるように、互いに平行に配置された1対の平板部分24a,24bと、これらの間で延びる中間部分24cとからなるH形鋼である。このような断面H形状のマストレール24には、互いに相反する方向に向く2本の案内溝30,31が、マストレール24の長手方向に沿って形成されており、一方の案内溝30が内側(機台の長手方向に延びる中心軸線側。以下、同じ。)に向き、他方の案内溝31が外側に向くよう、マストレール24は配置されている。
【0013】外向きの案内溝31には、マストブラケット22の内側の面にて回転可能に支持された案内ローラ32が嵌合されている。案内ローラ32は、各マストブラケット22について少なくとも2個あり、略垂直方向に並設されている。また、案内ローラ32の周面は、案内溝31の案内面(マストレール24の平板部分24a,24bの内面)に接し、転動するようになっている。従って、マストレール24は案内ローラ32及び案内溝31の案内面によって上下方向に案内されると共に、前後方向に支持されている。
【0014】マストレール24の上下動はリフトシリンダ34と称される油圧シリンダにより行われる。リフトシリンダ34は2本あり、それぞれマストブラケット22の内側の面であって、案内ローラ32よりも後方の位置で、固定されている。この位置では、機台の前後方向においてマストレール24と一直線状に並ぶため、運転席12からの前方視野が狭められず、好ましい。リフトシリンダ34はマストレール24と平行に延び、ピストンロッド36の上端はアッパクロスビーム26の下面に結合されている。従って、リフトシリンダ34を油圧制御することで、ピストンロッド36と一体的にマストレール24を上下動させることができる。
【0015】マストレール24は、従来一般の2段式マスト装置におけるインナマストレールに相当するものであり、各マストレール24における内向きの案内溝30にはリフトブラケット38のリフトローラ40が嵌合されている。リフトブラケット38間にはフィンガバー(図示しない)が横架されており、このフィンガバーにフォーク42、その他のアタッチメントが装着されるようになっている。本実施形態では、リフトブラケット38にはフォーク42が装着されているが、このフォーク42は、一般的なリーチフォークリフトで用いられているようなフォークティルト機構(図示しない)により上下方向に傾動可能となっている。
【0016】各リフトブラケット38の後部にはチェーンブラケット44が設けられており、ここにリフトチェーン46の一端が固定されている。リフトチェーン46は、チェーンブラケット44からマストレール24と平行に且つ上方に延び、アッパクロスビーム26の下面に吊支されたチェーンホイール48に巻き掛けられて下方に向きが変えられ、他端がアッパクロスビーム26に固着されたチェーンブラケット50に固定されている。リフトシリンダ34のピストンロッド36を最も短縮した状態、すなわちマストレール24が最下位置にある状態で、リフトブラケット38がマストレール24の最下部に位置するよう、リフトチェーン46の長さが調整されている。
【0017】上記構成においては、前述したようにリフトシリンダ34に対する作動油の供給を制御してピストンロッド36を上下させると、マストレール24が上下動する。これと同時にチェーンホイール48が上下動し、動滑車の原理により、マストレール24に対してリフトブラケット38が上下動する。また、フォークティルト機構を制御することで、フォーク42が上下に傾動する。このようにして通常のフォーク荷役作業が可能となる。
【0018】このマスト装置20においては、マストレール24及びリフトシリンダ34が、機台の前後方向に沿って並設されており、且つ、マストレール24の本数も2本のみであることから、運転席12からの前方視野は、4本のマストレールから構成された従来の2段式マスト装置に比して広いものとなる。特に、従来のアウタマストレールに相当するものが省略された構成であるので、アウタマストレール間に設けられていたクロスビームも無くなる。従って、最大揚高時には、運転席12の前方にはリフトシリンダ34が位置しているだけで、前方視野の拡大効果は絶大なものとなる。
【0019】また、マストレール及びクロスビームの1本当たりの重量は相当に大きいため、これらの本数が減ったことによりマスト装置20の重量が軽減される。従って、カウンタウェイト52の重量、ひいてはフォークリフト10全体の重量も軽減され、燃費や運転操作性の向上を図ることが可能となる。
【0020】図3は本発明の第2実施形態に係るマスト装置120を示している。第2実施形態のマスト装置120は、リフトブラケット38にフォークティルト機構を設けず、マストレール24を前後傾可能としている点で第1実施形態と相違している。マストレール24を前後傾可能とするために、この第2実施形態では、マストブラケット22がヘッドガード14に対して前後に回動可能に支持されている。また、ヘッドガード14の屋根枠18とマストブラケット22との間にティルトシリンダ122が設けられており、このティルトシリンダ122に対する作動油の流れを制御することにより、マストブラケット22を前後に回動させることができる。これにより、マストブラケット22の案内ローラ32により案内、支持されるマストレール24も前後に傾動されることになる。他の構成については第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0021】この第2実施形態に係るマスト装置120においては、マストレール24の傾動支点がヘッドガード14の屋根枠18の直前にあるため、マストレール24を傾動させても、ヘッドガード屋根枠18とマストレール24との間の間隔は殆ど変わらない。
【0022】従来のマスト装置の傾動支点は機台の下部のフロントアクスルにあるため、マストレールを所定の角度まで後傾させるためには、ヘッドガードの屋根枠の前縁を後方に配置する必要がある。このため、マストレールを前傾させた場合は、マストレールとヘッドガード屋根枠との間には比較的広い隙間が形成される。前傾時にはフォークからの荷役物はマスト装置の前方に落ちるので問題はないが、このような隙間は可能な限り狭いことが望まれる。これに対して、第2実施形態に係るマスト装置120では、傾動時のマストレール24と屋根枠18との間の間隔はほぼ一定に保たれるので、この間隔を可能な限り狭く設計しておけば、屋根枠18よりも高く持ち上げたフォーク42から万が一荷役物が落下しても、運転者を保護することができる。
【0023】また、マストレール24の傾動支点が機台の上部にあると、最大揚高状態でマストレール24を後傾させた場合、フォーク42上に積載された荷役物の重心の後方移動量は、傾動支点が下部にある従来のマスト装置よりも少ない。図4の(a)は第2実施形態に係るマスト装置120における荷役物の重心移動量L1を概念的に示した説明図であるが、フロントアクスルが傾動支点となっている従来のマスト装置についての重心移動量L2の説明図である図4の(b)と比較すると、移動量の差は明らかであろう。荷役物の重心の後方移動量が少ないと、フォークリフト自体の重心の後方移動量も少なく、左右横方向の安定度が向上することは知られていることである(JIS D6011で規定するカウンタバランスフォークについての横方向安定度試験(試験番号3)を参照)。
【0024】以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0025】例えば、上記実施形態では、マストレール24の断面形状がH形となっているが、他の形状、例えば図5の(a)に示すような断面形状を有するものであってもよい。図5に示すマストレール124では、断面形状がコの字状となっており、リフトブラケット38とは反対側の面にマストブラケット22の案内ローラ32が接し転動する案内部片126が突設されている。この場合、案内部片126の両面がそれぞれ案内面となり、図5の(b)に示すように配置された案内ローラ32により前後方向の支持が行われる。
【0026】また、ヘッドガードが不要なフォークリフトでは、専用のピラーを機台に設けて、そのピラーの上部にマストブラケットを取り付けてもよい。
【0027】本発明によるマスト装置は、アウタマストレールが省かれた形態であるが、マストレールが上下動してリフトブラケットがその動きに伴って昇降する点については従来のマスト装置とは変わるところはない。従って、本発明はマストレールの内側に更にマストレールが配された多段式のマスト装置にも適用可能である。
【0028】更に、本発明によるマスト装置は、フォークリフト以外の産業車両にも搭載することができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、マスト装置におけるマストレールの本数を減らすことができる。従って、運転席からの前方視野が広がり、構造重量も軽減される。特に、本発明は、従来におけるアウタマストレールを省略した形となっているので、前方視野の拡大と重量軽減という効果は顕著である。これによって、荷役作業効率や運転操作性、燃費の向上を図ることができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013