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発明の名称 小部品包装用帯材および小部品包装帯体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−278334(P2001−278334A)
公開日 平成13年10月10日(2001.10.10)
出願番号 特願2000−102613(P2000−102613)
出願日 平成12年4月4日(2000.4.4)
代理人 【識別番号】100073461
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 武彦
【テーマコード(参考)】
3E067
3E096
【Fターム(参考)】
3E067 AA12 AB41 AC04 AC11 BA15A BC04A EB27 EE59 FA01 FC01 GD08 
3E096 AA06 BA08 BB03 CA15 CB02 DA17 DC02 FA27 GA03
発明者 浅尾 由紀彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】長手方向に沿って配置された多数の収納凹部に小部品を収納し、収納凹部を被覆テープで覆って小部品を包装する帯材であって、前記帯材の表面から厚み方向に凹入形成され、前記小部品を収納する収納凹部と、前記収納凹部の周りを囲み、前記帯材の表面よりも低く、その外周の一部が前記被覆テープの被覆領域よりも外側に配置される段差面とを備える小部品包装用帯材。
【請求項2】前記段差面と前記帯材の表面との段差が、0.01〜0.05mmである請求項1に記載の小部品包装用帯材。
【請求項3】前記収納凹部の外周縁から前記段差面の外周縁までの最小距離が0.2〜0.5mmである請求項1または2に記載の小部品包装用帯材。
【請求項4】前記段差面が、個々の収納凹部毎に分離して配置されている請求項1〜3の何れかに記載の小部品包装用帯材。
【請求項5】前記段差面は、隣接する収納凹部を囲む段差面同士が連結されている請求項1〜4の何れかに記載の小部品包装用帯材。
【請求項6】前記段差面の内側に、段差面よりも高く突出し、前記被覆テープに当接する突出支持面をさらに備える請求項1〜5の何れかに記載の小部品包装用帯材。
【請求項7】請求項1〜6の何れかに記載の小部品包装用帯材と、前記帯材の収納凹部に収納された小部品と、前記帯材の収納凹部を覆い、前記段差面の外側縁よりも内側に側辺が配置され、前記帯材に接合された被覆テープと、前記収納凹部の内部から前記段差面と前記被覆テープとの間を経て外部に連通する通気路とを備える小部品包装帯体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小部品包装用帯材および小部品包装帯体に関し、詳しくは、キャリアテープとも呼ばれ、チップ抵抗などの微小な電子部品その他の小部品を輸送保管等のために搬送するのに利用され、多数の小部品をまとめて包装しておくための包装用帯材と、このような小部品包装用帯材に小部品を包装してなる包装帯体とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】電子部品、特に、数mm程度あるいはそれ以下の大きさしかないチップ抵抗などの微小な電子部品を搬送する技術として、キャリアテープがある。キャリアテープとして、焼却や埋立などの廃棄処分が容易な紙材料を用いたものがある。ある程度の厚みがある紙からなる帯材に、長手方向に沿って電子部品の収納凹部をプレス成形したものがある。収納凹部に電子部品を収容してから、帯材の表面にカバーテープを貼着することで、電子部品を保持する。具体的には、実開平4−38975号公報や特開平10−338208号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなプレス成形型の紙製キャリアテープは、電子部品の取り出し時に収納凹部に蓋をしているカバーテープを剥がすのが難しいという問題がある。カバーテープは、合成樹脂テープの裏面に接着剤や粘着剤などが塗布されている。このカバーテープを、紙製キャリアテープの表面に貼着したあと、再び剥がそうとすると、キャリアテープを構成する紙の表層部分がカバーテープのほうに固着したままになって、キャリアテープの表層部分の一部が剥がれてしまったり捲くれてしまったりする。キャリアテープの表面には、剥がれた紙層の一部が突き出たり、収納凹部の中に入り込んだり、キャリアテープの外側にはみ出したりし、紙の繊維が毛羽立ったり、紙粉が発生したりすることもある。
【0004】キャリアテープを構成する紙は、複数層の紙材を積層することで必要な厚みを維持しているので、層状に剥がれ易くなっており、カバーテープとともに表層部分だけが剥がれてしまう。キャリアテープからの電子部品の取り出しは、ロボット装置などを用いて高精度に機械化されているのが一般的であり、前記したキャリアテープの表面、特に収納凹部の近傍に発生した剥がれなどの欠陥が、真空吸着パッドなどからなる電子部品の取り出し機構の動作を阻害して、動作不良や故障を発生させる原因になってしまう。
【0005】特に、収納凹部の周辺において、前記のような紙層の剥がれや紙粉、毛羽立ちの発生があると、電子部品の取り出しが行えなくなったり、取り出した電子部品の品質性能や次工程での利用に問題が生じる。カバーテープとともにキャリアテープの一部が剥がされるときに、収納凹部内の微小な電子部品までもが、剥がされた紙層に引っ掛かって収納凹部から浮き上がってしまったり、取り出されてしまったりすることも起こる。カバーテープを剥がす際に電子部品が収納凹部から浮き上がったり飛び出したりする問題には、別の原因も考えられる。カバーテープで密封された状態の収納凹部から、カバーテープを引き剥がす動作によって、収納凹部の内部の空気がカバーテープとともに吸いだされ収納凹部の内部が一時的に真空あるいは減圧状態になり、そのあとで外界から空気が流れ込むという現象が起こり、この収納凹部からの空気の吸い出しや吹き込みによって極めて軽量な電子部品が気流で動かされてしまうのである。
【0006】本発明の課題は、前記した従来のキャリアテープにおいて、カバーテープを剥がし易くし、その際にキャリアテープの一部までが剥がされてしまうことを防止するとともに、カバーテープを剥がす際に電子部品の浮き上がりや飛び出しを防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる小部品包装用帯材は、長手方向に沿って配置された多数の収納凹部に小部品を収納し、収納凹部を被覆テープで覆って小部品を包装する帯材であって、前記帯材の表面から厚み方向に凹入形成され、前記小部品を収納する収納凹部と、前記収納凹部の周りを囲み、前記帯材の表面よりも低く、その外周の一部が前記被覆テープの被覆領域よりも外側に配置される段差面とを備える。
〔小部品〕従来キャリアテープ方式で包装されていた各種部品が適用できる。
【0008】大量の部品を十分な保護状態で搬送する必要がある電子部品その他の精密部品に好適に利用される。電子部品としては、チップ抵抗やチップコンデンサ、各種センサチップなどが挙げられる。小部品の形状としては、特に限定されず、直方体状その他の多角立方体状、円柱や半球状などの曲面部分を有する立体形状、外周にピンその他の突起部を有するものなどに適用できる。
〔帯材〕帯材の材料は、搬送時にリール状に巻き取るなどの取り扱いが可能な程度の可撓性を有していることと、プレス成形で収納凹部が形成できる程度の圧縮成形性を有している材料であれば、基本的には既知のキャリアテープに用いられているテープ材料と同様の材料を用いることができる。70〜95%の圧縮成形が可能な材料が好ましい。具体的には、合成樹脂、発泡樹脂、セラミック、紙、繊維などからなるフィルム材またはシート材を単層あるいは複層にして用いることができる。天然繊維と合成繊維とが組み合わせられた紙材も用いられる。焼却等の廃棄処理が行い易い材料を用いるのが好ましい。複数層の紙層が積層された積層紙が、本発明の効果を良好に発揮する。
【0009】帯材として、導電性材料を用いたり、表面に導電処理や帯電防止処理を施しておけば、電子部品などの包装に好ましい。帯材を構成する合成樹脂や紙に、カーボンブラックなどの導電性材料を配合しておくこともできる。帯材の表面に貼着する被覆テープの貼着性および剥離性の良い材料が好ましい。帯材の表面に粗面加工を施しておくことで、被覆テープの剥離性を向上させることができる。帯材の幅および厚みは、収納する小部品の寸法に合わせて設定される。特に、帯材の厚みは、少なくとも小部品の高さ寸法よりも少し分厚い程度に設定しておく必要がある。具体的には、例えば電子部品の包装に用いる場合、JIS等で規格化されたキャリアテープの幅および厚みの寸法値の何れかを採用することができる。具体的には、帯材の厚みは、0.35〜0.95mmが好ましい。帯材の幅は、4〜8mmが好ましい。帯材の長さは、1000〜5000mが好ましい。帯材として、坪量335〜730g/m2の紙材料を用いるのが好ましい。
【0010】帯材には、機械的に走行させる際に利用する送り孔等の送り手段を設けておくことができる。送り手段は、孔あるいはスリット、切り欠き、突起など、通常の帯状材料を走行させる機構構造が採用される。送り手段は、通常、電子部品の保持の邪魔になり難い帯材の両側端に設けられるが、片側端でもよいし、小部品の収納の邪魔にならなければ中央に設けてもよい。帯材として、予め送り手段が形成されたものを用いてもよいし、送り手段を有しない帯材を用いて、収納凹部などをプレス成形する際に送り手段の加工工程を同時に行うこともできる。
【0011】帯材として、多数の収納凹部を並べて配置できる広幅の帯材を用いることができる。この場合、帯材の幅方向に多数の収納凹部を並べてプレス成形したあとで、帯材を収納凹部の中間で幅方向に裁断すれば、1列あるいは任意の列数の収納凹部が配置された帯材を得ることができる。
〔収納凹部〕小部品を収納して保護しておけるだけの面積と深さが必要である。収納凹部の深さが、収納凹部に収納される小部品の高さよりも深いことが好ましい。収納凹部の形状は、小部品の形状に合わせるとともにプレス成形が可能な形状を採用する。具体的には、平面形が多角形や円形、楕円形その他の形状で深さ方向につづく筒状を有するものが好ましい。小部品の凹凸形状に対応する凹凸形状を収納凹部の内面に形成しておくこともできる。収納凹部の内側壁のうち、少なくとも一方の側壁が、表面側よりも奥側にかけて狭くなるテーパ状の凹部であってもよい。
【0012】収納凹部の深さは、帯材の表面からの深さが帯材の厚みよりも少し浅くなるように設定される。収納凹部の深さが帯材の厚みの1/2以上を有するものが好ましい。収納凹部の深さが0.35〜0.90mmであることが好ましい。収納凹部の深さの許容誤差が、±1.5%以内であることが好ましい。好ましい許容誤差の具体値は、収納凹部の深さによって異なり、最大が深さ0.85mmの場合で許容誤差±0.1mm、最小が深さ0.30mmの場合で許容誤差±0.03mmである。帯材の厚みと収納凹部の深さとの差が、収納凹部の底部分の厚みになる。小部品の保護を十分にするには、収納凹部の底の厚みを分厚くするのが好ましい。
【0013】段差面から収納凹部の底までの深さは、上記した帯材の表面からの深さよりも少し小さくなる。収納凹部に収容された小部品の上端は、段差面よりも下に配置されるのが好ましい。但し、被覆テープに貼り付いてしまうことがなく、外力からの保護が十分に行えれば、小部品の上端が段差面と帯材の表面との間に存在していても構わない。収納凹部が形成された個所で、帯材の裏面側に凹みを設けておけば、収納凹部の底面が上げ底構造になる。これによって、収納凹部に収容された小部品に底面側から外力が加わるのを防いだり、底面が衝撃力や振動を吸収し易くなる。さらに、収納凹部をプレス加工したときに帯材の裏面に不可避的に突出する膨らみが無くなるので、コンベアなどで帯材を走行させたときに裏面の膨らみによって帯材が上下動したり跳ねたりする問題も解消できる。
【0014】〔段差面〕段差面は、帯材に被覆テープを接合したときに、収納凹部の周りでは、帯材の表面に直接に被覆テープが接合されないようにする。段差面と帯材の表面との段差は、被覆テープが段差面に接合されない程度に設定しておく。具体的には、段差部の寸法形状によっても異なるが、通常は、0.01〜0.05mmに設定できる。段差面は、収納凹部の内部空間と外部空間とを連通させる通気路の機能をも有している。そのために、段差面の外周の一部を、被覆テープで帯材の表面を覆う範囲すなわち被覆領域よりも外側に配置しておく。
【0015】被覆テープの内側の領域における段差面の面積が広いほど、帯材と被覆テープとの接合面積が狭くなり、被覆テープの引き剥がしが容易になる。但し、収納凹部からの電子部品の脱落が生じない程度の面積で、被覆テープが帯材と接合されている必要がある。段差面は、個々の収納凹部の全周を囲んでいることが好ましい。収納凹部の外周縁から帯材の表面すなわち段差面の外周縁までの距離が長くとるほど、被覆テープと帯材との接合部分が収納凹部から離れ、帯材の剥がれや紙粉などが収納凹部の小部品に悪影響を与え難くなる。通常、収納凹部の外周縁から段差面の外周縁までの最小距離を0.2〜0.5mmに設定しておくことができる。
【0016】段差面の平面形状は、収納凹部よりも一回り大きな相似形に設定できる。段差面は、個々の収納凹部毎に分離して配置しておいてもよいし、隣接する収納凹部を囲む段差面同士が連結されていてもよい。段差面は全面が同じ高さであってもよいし、段差面の内部にさらに段差や傾斜があっても構わない。例えば、段差面のうち収納凹部の外周縁に近い部分を高くそこから外周に向かって低くなるテーパーをつけておくことができる。これによって、段差面よりも下で小部品が収容される収納凹部の深さを十分に確保することができる。
【0017】〔当接支持面〕段差面の内側に、段差面よりも高く突出し、被覆テープが当接する当接支持面を備えておけば、広い面積の段差面であっても、当接支持面の分だけ被覆テープの支持面積あるいは接合面積を十分に確保することができる。隣接する収納凹部の中間に当接支持面を備えておけば、収納凹部の中間部分で被覆テープが段差面に貼り付いたり、収納凹部に垂れ下がったりしてしまうことが防げる。当接支持面の高さ位置は、帯材の表面位置と同じであってもよいし、帯材よりも少し低い位置であってもよい。
【0018】〔被覆テープ〕通常のキャリアテープにおける被覆テープあるいはフィルムと同様の材料および構造が採用できる。被覆テープの材料は、合成樹脂、紙などが用いられる。透明なテープであれば、収納凹部に収納された小部品の状態を包装状態でも観察することができる。被覆テープの裏面には、接着剤や粘着剤を塗工して、接着層を設けておくことができる。被覆テープを、熱接着によって帯材に接合する場合には、被覆テープに熱接着性の材料を用いることができる。
【0019】〔プレス成形〕収納凹部および段差面、突出面は、帯材に対してプレス成形で形成することができる。プレス成形の成形条件については、通常のプレス成形と同様の条件が採用できる。プレス成形と同時に加熱したり、温度や湿度を管理したりすることができる。2度打ちプレスや、プレス後のシェービング加工、レーザ光によるケバや微粉の焼却除去加工などを採用することもできる。プレス成形装置として、ナックル機構プレスを使用すると、プレス型の作動位置を正確に制御できる。
【0020】プレス成形では、帯材から切断粉や切削粉が出ることはない。プレス成形された収納凹部の底部分は、帯材の厚み分の材料が薄く圧縮されることになるため、強度的に優れたものとなる。
〔パンチ加工〕プレス成形装置には、プレス成形を行う構造部分に加えて、パンチ加工を行う構造部分を設けておくことができる。これによって、プレス成形とパンチ加工による送り孔加工とを同時に行うことが可能になる。
〔小部品包装帯体〕小部品包装用帯材に小部品が包装された形態の物品である。
【0021】前記した小部品包装用帯材の収納凹部に小部品が収容される。小部品が収容された収納凹部を覆って被覆テープが配置される。被覆テープは帯材の表面あるいは突出面に接合される。このとき、被覆テープを段差面には貼り付かないようにするのが好ましい。被覆テープの片側もしくは両側の側辺が、段差面の外側縁よりも内側に配置されるようにする。但し、後述する通気路が構成されていれば、部分的に被覆テープが段差面に貼り付いても構わない。これによって、収納凹部の内部から段差面と被覆テープとの間の隙間を経て外部に連通する通気路が構成される。この通気路を有することで、小部品を取り出すために、被覆テープを引き剥がす操作の際に、通気路を通じて収納凹部と外気との間で自由に空気が流通することになり、一時的な真空状態や減圧状態が生じ難く、強い気流が生じることもない。その結果、小部品が浮き上がったり飛び出したりする問題が起こり難くなる。
【0022】通気路は、収納凹部が極端な真空状態や減圧状態にならない程度に空気が流通できれば十分である。通気路が広すぎると、外部から収納凹部に塵埃などが流入する問題が発生する。そのために、被覆テープの外側辺と段差面の外周縁との間の間隔が0.05〜0.2mm程度、被覆テープの下面と段差面との間隔が0.01〜0.05mm程度になるようにしておくのが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】〔小部品包装帯体〕図1〜図3に示す実施形態は、チップ抵抗などの電子部品を包装した小部品包装帯体10を表している。小部品包装帯体10は、帯材20と被覆テープ30と小部品Tとで構成されている。帯材20は、複数の紙層を積層してなる圧縮成形性のある厚紙からなり、長さ方向に連続する長尺の帯状をなしている。帯材20はある程度の可撓性を有しており、長尺の帯材20をリール状に巻回して輸送保管に供することができる。
【0024】帯材20の表面には、長さ方向に沿って等間隔で多数の直方体状をなす収納凹部22が設けられている。収納凹部22の片側で帯材20の側辺に沿って、多数の円形状の送り孔24が等間隔で貫通形成されている。帯材20の表面で収納凹部22の周囲には、帯材20の表面よりもわずかに低くなった段差面26が配置されている。段差面26の平面形は、収納凹部22よりも一回り大きな矩形状をなしている。収納凹部22には、収納凹部22よりも一回り小さな直方体状をなす電子部品Tが収容される。電子部品Tが収容された収納凹部22の開口は、合成樹脂からなる被覆テープ30で覆われて、電子部品Tの脱落を防ぐ。
【0025】被覆テープ30は、PET樹脂などの合成樹脂フィルムに粘着剤が塗工されており、被覆テープ30を帯材20の表面に圧着することで貼着される。被覆テープ30は収納凹部22の上方に沿って配置され、隣接する段差面26同士の中間に存在する帯材20の表面に接合される。被覆テープ30の幅は、段差面26の幅よりも少し狭く設定されている。その結果、平面形状において、帯材20の表面に貼着された被覆テープ30の両側辺の外側に、段差面26の両側の外周縁が張り出している。図2に詳しく示すように、収納凹部22の内部空間から、被覆テープ30と段差面26との間の隙間を経て、被覆テープ30の両側辺の外側から外部空間へと至る通気路が構成されている。
【0026】このような構造の小部品包装帯体10において、電子部品Pを取り出すために被覆テープ30を剥がす際には、帯材20の表面に対する被覆テープ30の接合個所と収納凹部22との間が、段差面26によって隔離されているので、帯材20の表面の紙層が部分的に剥がれたり、繊維の毛羽立ちや紙粉が発生したりしても、収納凹部22とその中に収容された小部品には影響が及ばない。段差面26が存在する分だけ、被覆テープ30と帯材20との接合面積が少なくなるので、被覆テープ30の引き剥がし力が少なくて済む。被覆テープ30を剥がしたあとの帯材20の表面のうち、少なくとも収納凹部22の近傍には、剥がれて捲くれ上がったり紙の繊維が毛羽立ったりする欠陥が生じ難いので、収納凹部14からの電子部品Pの取り出し作業が容易になる。
【0027】さらに、収納凹部22と外部空間とが通気路で連通されているので、被覆テープ30を勢い良く引き剥がしたとしても、収納凹部22が一時的に真空状態や減圧状態になることがなく、瞬間的に強い気流が発生して小部品Tを浮き上がらせたり飛び出させたりすることが防止できる。
〔段差面のテーパー〕図4に示す小部品包装帯体10は、基本的な形状および構造は前記した実施形態と共通しているが、段差面26が水平面ではない点が異なる。段差面26が、収納凹部22の外周縁から段差面26の外周縁へと低くなるテーパー面になっている。図は、小部品包装帯体10の幅方向の断面を示すが、小部品包装帯体10の長さ方向の断面についても、同様にして、収納凹部22の外周縁から段差面26の外周縁へと低くなるテーパー面になっている。
【0028】このようなテーパー面からなる段差面26を備えておくことで、段差面26の内周縁から収納凹部22の底までの深さ寸法を十分に確保して、小部品Tを良好に保護することができる。被覆テープ30が垂れ下がってきても、テーパーの最高位置である収納凹部22の外周縁が当接して支持することで、被覆テープ30が小部品Tに当接するのを防ぐことができる。収納凹部22の外周縁と被覆テープ30との間隔が狭くなるので、外部からの塵埃などが侵入し難くなる。〔段差面の連結〕前記実施形態では、各収納凹部22毎に独立した段差面26が配置されているのに対し、図5、6に示す実施形態では、隣接する段差面26同士が連結して一体化されている。その以外の基本的な構造は、前記した実施形態と共通している。
【0029】図5に示すように、段差面26は、各収納凹部22の周りを囲む矩形状の部分に加えて、帯材20の長さ方向で隣接する収納凹部22の中間になる部分も、帯材20の表面よりも低くなった段差面26になっている。この収納凹部22の中間部分における段差面26の幅は、収納凹部22の個所における段差面26の幅よりも狭く、収納凹部22の幅と同じかわずかに広くなっている。その結果、帯材20の全長にわたって連続した帯状をなす段差面26は、収納凹部22の個所では幅が広くなり、収納凹部22の中間個所では幅が狭くなることを交互に繰り返すパターンを有している。
【0030】このような構造の帯材20を被覆テープ30で覆うと、収納凹部22の中間個所で帯材20の表面が被覆テープ30の両幅よりも内側に入り込んでいる個所で、断続的に被覆テープ30と帯材20とが接合されることになる。上記実施形態では、被覆テープ30と帯材20との接合面積が少なくなり、個々の接合個所の面積も小さくなるので、被覆テープ30を引き剥がすのが容易になる。被覆テープ30と帯材20との接合個所は収納凹部22が並んでいる領域よりも外側に配置されているので、被覆テープ30を引き剥がしたときに繊維や紙粉が発生しても、それが収納凹部22に入り込むことが防げる。隣接する収納凹部22同士の間でも通気が可能になるので、被覆テープ30の引き剥がしの際における収納凹部22での圧力変化や気流発生がより少なくなる。
【0031】〔当接支持面〕図7、8に示す実施形態では、基本的な形状構造は前記した実施形態と共通しているが、段差面26の内側に当接支持面28を備えている点が異なる。図7に示すように、段差面26の平面形状は、収納凹部22の幅よりも広い幅の帯状をなしている。そして、隣接して配置された収納凹部22同士の中間個所に、矩形状の当接支持面28が設けられている。当接支持面28と収納凹部22とは段差面26で隔離されている。当接支持面28の幅は、収納凹部22の幅よりも広く、被覆テープ30の幅よりも狭く設定されている。図8示すように、当接支持面28の高さ位置は、帯材20の表面位置と同じになっている。
【0032】帯材20の表面を被覆テープ30で覆うと、被覆テープ30は当接支持面28に当接して貼着されることになる。隣接する収納凹部22の中間位置毎に当接支持面28が配置されていれば、被覆テープ30が収納凹部22およびその近傍の段差面26に垂れ下がったり貼り付いてしまうことはない。収納凹部22の内部空間は、被覆テープ30の外側で段差面26から外部空間へと連通しているとともに、隣接する収納凹部22同士も、当接支持面28の外側で段差面26と被覆テープ30の間の空間を通じて連通しているので、一部の収納凹部22で極端な減圧状態が発生し難くなる。
【0033】被覆テープ30は、個々に独立した当接支持面28に貼着されているだけなので、被覆テープ30の引き剥がしが容易になる。被覆テープ30とともに当接支持面28の紙層が剥がれても、帯材20の送り孔24の部分まで紙層の剥がれが及ぶことがない。
【0034】
【発明の効果】本発明にかかる小部品包装用帯材および小部品包装帯体は、収納凹部の周りを囲む段差面を備えていることで、収納凹部を覆って帯材に接合された被覆テープを剥がす際に、収納凹部の近傍で帯材の部分的な剥がれが発生したり、繊維の毛羽立ちや紙粉が発生したりすることが防止される。その結果、小部品の取り出し作業が行い易く、小部品に紙粉などの異物が付着することも防止できる。段差面が存在する分だけ、被覆テープと帯材との接合面積が少なくなるので、被覆テープの引き剥がし力が小さくて済み、迅速で能率的な被覆テープの除去および小部品の取り出しが可能になる。
【0035】さらに、段差面の一部が被覆テープの被覆領域よりも外側に配置されていることで、収納凹部と外部空間とを連通する通気路を構成することができる。その結果、被覆テープを剥がす際に、収納凹部が一時的に真空状態や減圧状態になって、小部品が浮き上がったり飛び出したりすることが防止できる。




 

 


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