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発明の名称 円筒形物品の包装体の製造方法及びそれにより得られる包装体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−270554(P2001−270554A)
公開日 平成13年10月2日(2001.10.2)
出願番号 特願2000−85093(P2000−85093)
出願日 平成12年3月24日(2000.3.24)
代理人 【識別番号】100072431
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 和郎
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067 AA22 AB32 AC03 AC12 BA18A BB15A BC10A CA01 DA08 EB03 EB07 EE59 FA01 FA06 FB01 FC01 
発明者 小野 修司 / 熊倉 勝彦 / 幸田 稔 / 川野 友敬
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 並列に集合した複数個の円筒形物品を熱収縮性フィルムで覆い、加熱して前記フィルムを収縮させることにより前記物品を固定および保持してなる円筒形物品の包装体の製造方法であって、前記包装体の上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに対し、刃先が両刃であるV字状またはU字状の切断治具を上下させ、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに切り込み部を形成する工程(a)を含む円筒形物品の包装体の製造方法。
【請求項2】 隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記包装体の側面に位置する熱収縮性フィルムにミシン目を形成する工程(b)を含む請求項1記載の円筒形物品の包装体の製造方法。
【請求項3】 隣接する前記円筒形物品の境界部に沿って、前記包装体の上端面および下端面の最外部に位置する熱収縮性フィルムにミシン目を形成する工程(c)を含む請求項1または2記載の円筒形物品の包装体の製造方法。
【請求項4】 前記ミシン目を形成する工程(b)を行った後、前記切り込み部を形成する工程(a)を行う請求項2または3記載の円筒形物品の包装体の製造方法。
【請求項5】 工程(b)および工程(c)を同時に行う請求項3または4記載の円筒形物品の包装体の製造方法。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの円筒形物品の包装体の製造方法により製造された円筒形物品の包装体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電池などの円筒形物品を複数個収納してなる包装体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の円筒形物品用包装体が考案され、実用化されている。特に、円筒形物品を取り出す際の操作を容易とし、また、円筒形物品が未使用であること(バージン性)を判別することができるように、ミシン目や切り込み部などを包装体のフィルムに形成されている。例えば、熱収縮性フィルムで複数の被包装物品を被覆し、熱収縮フィルムを加熱収縮してなる従来の包装体においては、被包装物品と熱収縮性フィルムとの間の空間部に位置する前記フィルム部分に、被包装物品を容易に取り出せるように、押圧時に破断するミシン目(開封手段)が設けられている。しかし、このような従来の包装体の製造方法においては、大きく分けて円筒形物品を包装する前の熱収縮性フィルムにあらかじめミシン目を形成する場合と、包装して熱収縮させた後のフィルムにミシン目を形成する場合とがある。前者の場合は、包装および熱収縮後の円筒形物品に対するミシン目の位置合わせが比較的困難であり、また、熱によってミシン目が変形し、包装体の強度に低下やバラツキが生じるという問題があった。一方、後者の場合は、円筒形物品に傷をつけてしまうという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来技術の問題点に鑑み、本発明は、円筒形物品に傷をつけることなく、隣接する円筒形物品の間の境界部において、かつ得られる包装体の上端面および下端面において、容易に切り込み部を形成することのできる円筒形物品の包装体の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、並列に集合した複数個の円筒形物品を熱収縮性フィルムで覆い、加熱して前記フィルムを収縮させることにより前記物品を固定および保持してなる円筒形物品の包装体の製造方法であって、前記包装体の上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに対し、刃先が両刃であるV字状またはU字状の刃からなる切断治具を上下させ、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに切り込み部を形成する工程(a)を含む円筒形物品の包装体の製造方法に関する。前記方法は、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記包装体の側面に位置する熱収縮性フィルムにミシン目を形成する工程(b)を含むのが好ましい。また、前記方法は、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記包装体の上端面および下端面の最外部に位置する熱収縮性フィルムにミシン目を形成する工程(c)を含むのが好ましい。特に、前記ミシン目を形成する工程(b)を行った後、前記切り込み部を形成する工程(a)を行うのが有効である。また、前記方法においては、工程(b)および工程(c)を同時に行うことも有効である。
【0005】
【発明の実施の形態】上述の問題点を解消すべく、本発明は、並列に集合した複数個の円筒形物品を熱収縮性フィルムで覆い、加熱して前記フィルムを収縮させることにより前記物品を固定および保持してなる円筒形物品の包装体の製造方法であって、前記包装体の上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに対し、刃先が両刃であるV字状またはU字状の刃からなる切断治具を上下させ、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに切り込み部を形成する工程(a)を含む円筒形物品の包装体の製造方法を提供する。すなわち、本発明は、円筒形物品の包装体の製造方法におけるミシン目の形成方法として、位置合わせの容易性および均一な長さのミシン目の安定的な形成の観点から、包装後のフィルムにミシン目を形成する方法を採用し、さらに、円筒形物品を傷つけずに包装体の上端面および下端面に切り込み部を形成する方法として、特定の形状を有する刃を用いる点に最大の特徴を有する。以下に、本発明に係る製造方法を工程順に説明するとともに、かかる特定の形状を有する刃についても説明する。
【0006】まず、前提として、本発明においては、ミシン目や切り込み部をあらかじめ設けていない円筒形物品の包装体を得る。この包装体を得る方法は特に制限はされないが、例えば、並列に集合した複数個の円筒形物品の全体を、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などの熱収縮性フィルムで覆い、加熱して前記フィルムを収縮させることにより前記物品を固定および保持してなる円筒形物品の包装体を得る。
【0007】つぎに、本発明に係る包装体の製造方法においては、図1に示すように、包装体1の上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに対し、隣接する円筒形物品2および3の境界部4に沿って、切断治具5を上下させる。図1は、本発明の切り込み部形成工程を説明するための模式図である。そして、図2に示すように、前記上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに切り込み部6を形成する。図2は、切り込み部6を設けた包装体1の上面図である。
【0008】ここで、本発明に係る刃先が両刃であるV字状またはU字状の切断治具5について説明する。図3は、刃先が両刃であるV字状の切断治具5の概略斜視図であり、図4は、図3に示す切断治具5の正面図である。図4に示すように、本発明の切断治具5はV字状の形状を有しており、図3に示すように、刃5aが尖鋭化されており、両面において鋭角となっている。換言すると、刃5aが内側に向けてV字状に設けられており、かつ左右の刃の部分が尖鋭化された両刃となっている。このような刃先の両面が尖鋭化されたV字状の切断治具5を用いれば、図1に示すように切断治具5を包装体の上端面において上下させた場合に、V字状の刃5aが上から下方向に向けてフィルム面に切れ込み、V字状の尖鋭部で一旦フィルムを刺した後、外側から中央部に向かって切り込み部6が形成されることになる。
【0009】すなわち、前述のような形状を有する切断治具5は切れ味が良いことから、フィルムの切断が容易である。また、包装体の上端面または下端面においては、刃先が円筒形物品の外径曲線(円弧)に沿って外側から中央部に向かってスライドされるため、刃で円筒形物品の外周部(例えば、電池の場合にあってはラベル)を傷つけることなく切り込み部6を形成することが容易となる。また、刃5aの部分を尖鋭化された両刃とすることにより、切り込み部の形状を安定させることができる。すなわち、切り込み部の形成においては、切断治具5をフィルムに対して上下させてそのフィルムを切断するが、刃5aがフィルムに挿入されたときに、刃5aの両面部分が切れ込み部の左側および右側に対して均等に力をかけて押し広げるため、真っ直ぐな切れ込み部が形成されるのである。これに対し、片刃の場合には、切れ込み部の左側および右側を押し広げる力のバランスがくずれ、切り込み部が斜めに形成されてしまうおそれがある。
【0010】また、包装体の強度に関連して、上端面および下端面の中心方向への切り込み部の長さは、包装体に対して上下させる切断治具5の位置を適宜コントロールすることにより、任意に変更することができる。さらに、刃5aの部分を尖鋭化された両刃とすることにより、切断治具5の刃5aの面が、円筒形物品の外径曲線(円弧)の接線方向に沿って移動しやすく、円筒形物品の外周部分に食い込みにくいという効果がある。特に、切断治具5が、隣接する円筒形物品の境界部において上端面に接近しすぎたとしても、V字状の刃5aが隣接する左右の円筒形物品を押し広げながら中央部に移動するため、円筒形物品の外周を傷つけにくい。また、上端面および下端面において、円筒形物品を傷つけることなく、隣接する円筒形物品の接点にまで切り込み部を形成することができる。
【0011】この様子を図5に示す。図5は、切断治具5が、互いに隣接する円筒形物品2および3の間に接近する様子を概念的に示す模式図であり、尖鋭化された両刃である刃5aを有する本発明の切断治具5を接近させた様子を示している。一方、図6は、尖鋭化されていない片刃である切断治具5を接近させた様子を概念的に示す模式図である。図5および図6に示す模式図を比較すればわかるように、図5に示す本発明の切断治具5を用いた場合は、尖鋭化された刃5aの両面が円筒形物品2および3の外径曲面に沿ってその接線方向に移動するため、円筒形物品2および3の間にうまく入り込むように移動し、円筒形物品2および3を傷つけない。一方、図6に示すように、片刃状の切断治具5を用いた場合は、先端部分で円筒形物品2を傷つけやすい。
【0012】また、図3および図4においては切断治具5の形状をV字状としたが、本発明においては、U字状であってもよい。図7は、刃先が両刃であるU字状の切断治具5の概略斜視図であり、図8は、図7に示す切断治具5の正面図である。このようなU字状の形状を有する切断治具5であっても、上述したV字状の形状を有する切断治具5と同様の効果を発揮することができる。切断治具5の寸法については、包装体に含まれる円筒形物品の寸法(例えば、乾電池にあってはそのサイズ)に対応させて適宜選択すればよい。なお、U字状の切断治具にあっては、図9に示すように刃5が外側を向いていてもよい。図9は、別のU字状の切断治具の正面図である。
【0013】つぎに、本発明の包装体の製造方法においては、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記包装体の側面に位置する熱収縮性フィルムにミシン目を形成する工程(b)を含むのが好ましい。本発明の最大の特徴は前述の切り込み部の形成方法にあるが、包装体から円筒形物品を取り出すためには、包装体の側面において、隣接する円筒形物品の境界部にミシン目を設けるほうが、取り出しの操作がより容易であり、また、フィルム切断の方向性を安定化させ、切断後に、包装体を構成する個々の円筒形物品に未使用判別フィルムを残すことができるからである。このミシン目の形成方法については、特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができるが、前述のように切り込み部の形成に切断治具5を用いることから、それに合わせて、例えば後述する実施例で示すような櫛状のミシン目形成治具を用い、切断治具5と同様の操作によってミシン目を設けるのが好ましい。ここで、ミシン目形成治具を櫛状としたのは、複数の山状の刃からなる鋸刃状の場合、フィルムに湾曲部分やたるみ部分があると、均一なミシン目を形成することができず、その結果として包装体の良好な切断性が確保されない傾向にあるからである。また、隣接する前記円筒形物品の境界部において、前記包装体の上端面および下端面の最外部に位置する熱収縮性フィルムにミシン目を形成してもよい(工程(c))。
【0014】詳細は後述する実施例において説明するが、このような方法によれば、前記ミシン目を形成する工程(b)を行った後、前記切り込み部を形成する工程(a)を行うこともでき、また、工程(b)および工程(c)を同時に行って製造工程の短縮化を図ることも可能である以下に、実施例を用いて本発明に係る包装体の製造方法について具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0015】
【実施例】《実施例1》単1形の乾電池2つを、ポリエチレンテレフタレートからなる熱収縮性フィルムで包み、加熱により熱収縮させることにより、乾電池2つを含む包装体を得た。ついで、図10に示すようなミシン目および切り込み部形成工程に供した。図10は、本発明に係る包装体の製造方法において、ミシン目および切り込み部を形成する工程を説明するための模式図である。まず、図10の(1)に示すように、2つの乾電池を含む包装体1の側面に第1のミシン目形成治具7および7’を接近させ、包装体1における隣接する乾電池の境界部にミシン目9を形成した。このミシン目形成治具7および7’は、櫛状の歯7aを有しており、包装体1の側面の熱収縮性フィルムにミシン目9を形成するものである。歯の大きさおよびピッチについては、得られる包装体を落とした場合に破断して個々の円筒形物品が分離しない範囲で決定した。
【0016】また、このとき同時に、図10の(1)に示すように、第2のミシン目形成治具8および8’を、隣接する乾電池2および3の境界部において包装体1の上端面および下端面に接近させ、上端面および下端面の最外部に位置する熱収縮性フィルムにもミシン目を形成した。ここで用いたミシン目形成治具8および8’は櫛状の歯8aを具備しており、包装体の上端面および下端面において、隣接する乾電池の境界部の最外部にミシン目を形成できる形状を有するものである。特に、歯によって乾電池に傷を付けることを回避するため、乾電池が接する部分の付近にまで歯が達しないように、ミシン目形成治具8および8’の両端部にのみ櫛状の歯を設けた。
【0017】つぎに、図10の(2)に示すように、前記包装体の上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに対し、隣接する前記乾電池の境界部において、刃先が両刃であるV字状の刃からなる切断治具5を上下させ、前記上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに切り込み部10を形成した。このとき用いた切断治具5は、図3および図4に示す刃先が尖鋭化された両刃であり、V字状の形状を有しているものであるため、2個の乾電池が接する部分の付近において、外径曲線部分を傷つけることなく、切り込み部10を設けることができた(図10の(3)参照)。
【0018】《実施例2》本実施例においては、まず単3形の乾電池4個を並列して熱収縮性フィルムで包装し、ついで加熱により収縮させて、乾電池4個を含む包装体を得た。ついで、図11に示すようなミシン目および切り込み部形成工程に供した。図11は、本発明に係る包装体の製造方法において、ミシン目および切り込み部を形成する工程を説明するための模式図である。まず、図11の(1)に示すように、4個の乾電池を含む包装体1の側面に第1のミシン目形成治具7および7’を接近させ、図11の(2)に示すように、包装体1における隣接する乾電池の境界部にミシン目9を形成した。ここでは、乾電池が4個であるため、境界部が3箇所あることから、それぞれの側面に3個のミシン目形成治具7および7’を配した。このミシン目形成治具7および7’は、櫛状の歯7aを有しており、包装体1の側面の熱収縮性フィルムにミシン目9を形成するものである。なお、歯の大きさおよびピッチについては、得られる包装体を落とした場合に破断して個々の円筒形物品が分離しない範囲で決定した。
【0019】つぎに、図11の(2)に示すように、前記包装体の上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに対し、隣接する前記乾電池の境界部において、刃先が両刃であるV字状の刃からなる切断治具5を上下させ、図11の(3)に示すように、前記上端面および下端面に位置する熱収縮性フィルムに切り込み部を形成した。なお、ここでは、3個の切断治具5を用いた。このとき用いた切断治具5は、刃先が尖鋭化された両刃であり、V字状の形状を有しているものであるため、両端部の4個の乾電池が接する部分(境界部)の付近において、外径曲線部分を傷つけることなく、切り込み部10を設けることができた(図11の(3)参照)。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る円筒形物品の包装体の製造方法によれば、電池などの円筒形物品に傷をつけることなく、包装体の適当な位置に容易にミシン目を形成された円筒形物品の包装体を得ることができる。




 

 


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