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発明の名称 乗用作業車
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−80549(P2001−80549A)
公開日 平成13年3月27日(2001.3.27)
出願番号 特願平11−264417
出願日 平成11年9月17日(1999.9.17)
代理人 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 西 良一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 車輪(3,4)によって走行可能とされた車体(2)上に運転席(8)が備えられ、同車体(2)の後部に作業装置(13B)の装着部(10)が備えられ、前記運転席(8)の姿勢を、車体(2)の走行方向に沿った前向きの状態と、左右方向斜め前向きの状態とに設定する姿勢設定手段(70)が備えられていることを特徴とする乗用作業車。
【請求項2】 車輪(3,4)によって走行可能とされた車体(2)上に運転席(8)が備えられ、同車体(2)の後部に作業装置(13A,13B)の装着部(11A,10)が備えられ、前記運転席(8)の姿勢を、車体(2)の走行方向に沿った前向きの状態と同後向きの状態とに設定する姿勢設定手段(70)が備えられている乗用作業車において、前記姿勢設定手段(70)は、前記運転席(8)の姿勢を、左右方向斜め前向きの姿勢に設定する機能をも有していることを特徴とする乗用作業車。
【請求項3】 前記運転席(8)の左右一側方に前記作業装置(13B)を操作するための操作レバー(50)が配設され、前記姿勢設定手段(70)は、運転席(8)を上下方向の軸心回りに回動自在に支持する回動支持部(71)と、所定の姿勢で運転席(8)の回動をロックするロック部(72)と、前記運転席(8)の操作レバー(50)側への回動を規制する規制部(73)とを有していることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の乗用作業車。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耕耘機等の作業装置を車体の後部に装着して作業を行うトラクタ等の乗用作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタ等の乗用作業車としては、左右一対の前後輪によって走行可能に支持されたトラクタ車体上に運転席を設け、この運転席の前方に操向ハンドルや乗降ステップ等を有する操縦部を設け、トラクタ車体の後部に、耕耘機やプラウ等の作業装置を装着可能な3点リンク等の装着部と、作業装置を昇降する油圧装置とを設けて構成されたものが一般的である。また、運転席の左右側方に、作業装置のドラフト制御やポジション制御を行うための油圧装置の操作レバーを設けたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トラクタの後部に耕耘機等を装着した状態で前進走行しながら作業を行う場合、作業者は後方の作業状態を確認するために度々上体を大きく後方に捻って目視等を行う必要があり、長時間にわたる作業においてこのような確認動作を繰り返し行うと作業者の疲労度が増し、作業効率が悪化するという問題があった。また、油圧装置の操作レバーを操作する際も、作業者はやや身体を横に捻らなければならず、操作し難いものとなっていた。
【0004】他方、トラクタにおいては、運転席の前側に操向ハンドルが接近して配置されているため、乗降の際に脚がハンドルに接触して乗降し難いという課題もあった。本発明は、上述のような実情に鑑み、後方確認や操作レバーの操作などの作業性向上を図るとともに、乗降性の向上を図り得る乗用作業車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。すなわち、本発明に係る乗用作業車は、車輪によって走行可能とされた車体上に運転席が備えられ、同車体の後部に作業装置の装着部が備えられ、前記運転席の姿勢を、車体の走行方向に沿った前向きの状態と、左右方向斜め前向きの状態とに設定する姿勢設定手段が備えられていることを特徴とするものである。これによれば、トラクタ等の車体の後部に耕耘機等の作業装置を装着し、走行しながら作業装置によって作業を行う場合に、運転席の姿勢を左右方向斜め前向きの状態に設定しておくことによって、上体を大きく後方へ捻らなくとも容易に作業状態の確認が行えるようになり、作業者の負担が軽減する。また、作業装置を昇降するための油圧装置等の操作レバーが運転席の左右側方に備えられている場合には、運転席の姿勢を操作レバー側の斜め前向き姿勢に設定することによって、その操作も行いやすくなる。
【0006】また、運転席の前方に操向ハンドルが接近して配置されている場合にも、運転席の姿勢を乗降口側に向いた斜め前向きの状態に設定することによって乗降も容易に行えるようになる。ところで、トラクタ車体の前部にフロントローダを設け、後部にバックホーを設けて構成されたTLBと呼ばれる作業車が従来より知られており(例えば、特開平9−9713号公報参照)、この作業車では、車体上の運転席の姿勢を、フロントローダ側(走行方向前側)に向いた前向きの状態と、バックホー側に向いた後向きの状態とに設定する姿勢設定手段を有した構成となっていた。
【0007】また、この作業車は、バックホーを取り外して耕耘機等の他の作業装置を装着することによって、トラクタを前進走行しながらの後方作業が行えるものとなっており、この場合も、前述したような後方確認等の作業性の問題や、乗降性の問題が生じるものとなる。そこで本発明は、このような作業車における運転席の姿勢設定手段に対して、運転席の姿勢を左右方向斜め前向きの状態に設定する機能を付加することによって、従前からの問題点を解決できるものとした。
【0008】すなわち、本発明に係る乗用作業車は、車輪によって走行可能とされた車体上に運転席が備えられ、同車体の後部に作業装置の装着部が備えられ、前記運転席の姿勢を、車体の走行方向に沿った前向きの状態と同後ろ向きの状態とに設定する姿勢設定手段が備えられている乗用作業車において、前記姿勢設定手段は、前記運転席の姿勢を、左右方向斜め前向きの姿勢に設定する機能をも有していることを特徴とするものである。このような構成によって、車体の後部にバックホー等の作業装置を装着している場合には、運転席の姿勢を後向きの状態に設定することによって、バックホー等の操作を行えるものとし、耕耘機等の作業装置を装着している場合には、運転席の姿勢を斜め前向きの状態に設定することによって、後方確認や運転席側方の操作レバー等の操作が容易に行え、乗降の際には、乗降口に向いた斜め前向きの状態に姿勢を設定することによって操向ハンドルが邪魔となることなく容易に乗降が行えるものとなる。
【0009】運転席の左右一側方に作業装置を昇降操作等するための操作レバーを備えている場合、姿勢設定手段として、運転席を上下方向の軸心回りに回動自在に支持する回動支持部と、所定の姿勢で運転席の回動をロックするロック部と、前記運転席の操作レバー側への回動を規制する規制部とを有した構成とするのが好ましい。これによって、上下軸心回りに運転席を回動することによって、前向きの状態、斜め前向きの状態、又は後向きの状態に姿勢変更でき、更にロック部によって各姿勢に位置決めできるものとなる。また、規制部によって操作レバー側への運転席の回動を規制することによって、運転席と操作レバーとの干渉が防止され、誤って操作レバーを操作してしまうというようなことが防止できるものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図7には、トラクタ1で例示する本発明の乗用作業車を示しており、このトラクタ1は、エンジン、ミッションケース等で構成されたトラクタ車体2を備え、該車体2の前後に左右一対の前後輪3,4を備えている。トラクタ車体2の下側部には、前後方向に沿って取付枠11が設けられており、この取付枠11の前部にフロントローダ12が、後部(第1装着部)11Aにはバックホー(作業装置)13Aがそれぞれ着脱自在に装着され、これらによって、TLB(トラクタ・フロントローダ・バックホー)と呼称される作業車を構成するものとなっている。
【0011】また、図8に示すように、取付枠11の後部11Aからバックホー13Aを取外せば、3点リンク等の第2装着部10を介して耕耘機等の他の作業装置13Bを装着可能となっている。トラクタ車体2の後上部には、3点リンク10に装着した作業装置13Bを昇降するための油圧装置5と、この油圧装置5の上方を覆うフロアシート6とが設けられ、このフロアシート6上には、運転席8が支持装置7を介して設けられている。また、フロアシート6の左右側部には、後輪4の前方及び上方を覆う車輪フェンダ9がボルト等の締結具を介して取付固定されている。
【0012】前記取付枠11の後部側は、トラクタ車体2から左右外方に突出した後車軸ケース14に取付固定され、取付枠11の後上部には正面視門型に構成されたロプス15の下端部が取付固定され、図1及び図4に示すように、このロプス15の上下中途部には支持片16が前方突出され、この支持片16に車輪フェンダ9の後部側がボルト等の連結具を介して結合されており、このロプス15によっても車輪フェンダ9が支持されるようになっている。図5及び図7に示すように、バックホー13は、取付枠11の後部11Aに着脱自在に連結される機枠21と、該機枠21の後部に設けられた掘削装置22とを備え、該掘削装置22は、機枠21に左右揺動自在に枢支された旋回枠23と、該旋回枠23に上下揺動自在に基部が枢支されたブーム24と、該ブーム24の上部に前後揺動自在に基部が枢支されたアーム25と、該アーム25の先端部に前後揺動自在に枢支されたバケット26とを有し、前記旋回枠23、ブーム24、アーム25及びバケット26は、それぞれ油圧シリンダよりなるスイングシリンダ27、ブームシリンダ28、アームシリンダ29及びバケットシリンダ30によって揺動動作される。
【0013】また、機枠21の上部にはトラクタ車体2側に向けて前方に突出するステップ31が設けられ、このステップ31上には、操作レバー32等を有する操作ボックス33が立設されている。機枠21の左右両側には、ブラケットを介してスタビライザ34が揺動シリンダ35により上下揺動自在に設けられている。図1に示すように、運転席8前方のトラクタ車体2上には、操向ハンドル40、操縦フロア41、ペダル装置42等を有した操縦部43が備えられ、操縦フロア41の左右側部、すなわち、運転席8の左右斜め前方には、運転席8への乗降口44が形成されている。
【0014】図4にも示すように、運転席8の右側方におけるフロアシート6の上面は、段部6aを介して一段高く形成されており、この部分に、油圧装置5のドラフト制御、ポジション制御のための操作レバーや走行系の副変速レバーなどの複数の操作レバー50が集中して備えられている。また、運転席8の左側方であって、左側の車輪フェンダ9との間のフロアシート6上には、作業者が、操縦フロア41とステップ31との間を前後に通行できるように構成された通路52が形成されている。
【0015】前記操作レバー50の基部側は、該操作レバー50の揺動を案内する案内溝を有したカバー部材53によって覆われており、このカバー部材53は、フロアシート6上にボルト固定されるとともに、右側の車輪フェンダー9にもボルトで連結されるようになっている。したがって、カバー部材53は、車輪フェンダー9の補強部材としての機能を有したものとなっている。他方、前記通路52は、運転席8を支持する支持装置7の搭載部分と同一平面上(同一レベル)に形成されたものとなっており、その上面には、滑り止め機能を有するステップ部材55が取り付けられている。
【0016】このステップ部材55は、平面視長方形を呈する金属製の板材よりなり、図6にも示すように、その板面部に多数の孔56を有するとともに、孔56の周囲を上方に突出させることによって滑り止め機能を持たせてある。また、前記孔56の数カ所に対してボルト57を挿通するとともに、該ボルト57をフロアシート6の下面に備えたナット58に螺合することで、ステップ部材55がフロアシート6上に固定されるようになっている。ステップ部材55の左端部には、車輪フェンダ9の側面に沿うように上方に屈折形成された連結片59を備えており、該連結片59とフェンダ9とは、ボルト60及びナット61よりなる締結具によって連結されている。したがって、このステップ部材55は、運転席8右側方のカバー部材53と同様に、車輪フェンダ9を補強する機能をも有した構造とされ、当該フェンダ9の振動等を防止することができるようになっている。
【0017】また、ステップ部材55は、ボルト57,60及びナット58,61の締結を解くことで、フロアシート6及び車輪フェンダ9から取外し可能であり、取り外すことによって、ステップ部材55に付着した泥土等を簡単に落とすことができ、また、交換も容易に行えるようになっている。なお、ステップ部材55としては、しま鋼板等の孔56を備えない板材を用いてもよいし、金属板材の表面にゴムマット等の弾性材を貼付したものとしてもよい。また、フロアシート6上に、ゴムマットを直接的に取り付けることも可能である。
【0018】また、フロアシート6の表面に凹凸を形成することにより滑り止め機能を持たせることも可能であるが、上述のような泥落とし等が困難となるため、フロアシート6とは個別のステップ部材55を着脱自在に備える方が好ましい。左右の車輪フェンダー9の間で、前記フロアシート6の左右中央部には、前記支持装置7が設けられており、この支持装置7は、図2乃至図5に示すように、運転席8の姿勢(指向角度)を所定に設定する姿勢設定手段70を備えている。この姿勢設定手段70は、運転席8を上下方向の軸心回りに回動自在に支持する回動支持部71と、この運転席8の回動を所定の姿勢(角度)でロックするロック部72と、運転席8の操作レバー50側(右側)への回動を所定に規制する規制部73とを有している。
【0019】回動支持部71は、フロアシート6に固定されたベース部材45と、このベース部材45に上下方向の支軸46を介して回動自在に設けられたシート台47とを有し、運転席8は、シート台47の左右側部に設けたスライドレール48を介して前後位置調整自在に支持されるようになっている。ロック部72は、図3に示すように、シート台47の底板に対して横軸心回りに回動自在に設けられたロック片75を備え、該ロック片75の下端部は、前記底板を貫通して下方に突出するとともに、ベース部材45の上板に形成した係合孔76に係脱自在に備えられている。
【0020】また、運転席8の前部下側には、横軸心回りに回動自在にレバー77が設けられており、このレバー77とロック片75とはプッシュプルケーブル78で接続され、レバー77を回動することによるプッシュプルケーブル78の押し引き操作でロック片75を上下に揺動し、係合孔76に対して係脱できるように構成している。前記係合孔76は、図2に示すように、支軸46中心を通るトラクタ車体2の前後方向(走行方向)に沿った基線X上であって、支軸46よりも前側に配置された前係合孔76Aと、同基線X上で支軸46の後側に配置された後係合孔76Bと、支軸46の前側であって、該支軸46を中心として基線Xから右側に約15°傾斜した基線XR上に配置された右係合孔76Rと、支軸46の前側であって、該支軸46を中心として基線Xから左側に約30°傾斜した基線XL上に配置された左係合孔76Lとを有している。
【0021】したがって、運転席8は、ロック片75を各係合孔76から離脱した状態で回動支持部71を介して水平回動可能であり、ロック片75を前係合孔76Aに係合すると基線Xに沿った前向き姿勢(図1の8Aの状態)に、後係合孔76Bに係合すると基線Xに沿った後向き姿勢(同8Bの状態)に、右係合孔76Rに係合すると基線XRに沿った右斜め前向き姿勢(同8Rの状態)に、左係合孔76Lに係合すると基線XLに沿った左斜め前向き姿勢(同8Lの状態)にそれぞれ位置決め固定されるようになっている。
【0022】前記規制部73は、図2に示すように、ベース部材45に設けられた前後一対の当接部材80A、80Bと、シート台47に設けられていて、当接部材80A,80Bに当接可能な被当接部材81とを有したものとなっており、運転席8が前側に向いた状態から左回動することによって後向き姿勢(8B)となったときに、後側の当接部材80Bに被当接部材81が当接し、それ以上の右側への回動が規制されるようになっている。また、運転席8が後側に向いた状態から右回動することによって、所定の右斜め前向き姿勢(8R)に回動し、更に若干右側に回動したときに、前側の当接部材80Aに被当接部材81が当接し、それ以上の右側への回動が規制されるようになっている。
【0023】したがって、運転席8は、左側への回動は自由にできるが右側への回動は所定に規制され、この規制によって、運転席8が操作レバー50に接触して誤操作してしまうようなことを防止できるようにしている。以上の構成において、トラクタ1を単に走行移動する場合やフロントローダ12による作業を行う場合には、姿勢設定手段70を介して運転席8を走行方向に沿った前向き姿勢(8A)とすることによって、作業者が操向ハンドル40等やフロントローダ12の操作レバーを操作できるようにする。
【0024】そして、バックホー13による掘削作業に移行する場合には、操縦部43側から姿勢設定手段70を介して運転席8を後向き姿勢(8R)に反転させるようにする。この際、複数の操作レバー50が運転席8の右側方に集中して配設されていて、左側方には広い通路52空間(運転席8の回動空間)が形成されているため、運転席8の回動半径が大きい部位(図例では運転席8の前部)を通路52側に向けて左回動することによって、運転席8が操作レバー50に干渉しないようになっている。
【0025】そのため、運転席8を前向き姿勢(8A)と後向き姿勢(8B)との間で同一レベルで水平回転できるようになり、操作レバー50を避けるために運転席8を上昇させるような機構を備えることなく簡素な構造で迅速且つ簡単に反転動作できるものとなる。また、前記規制部73によって、運転席8の右側への回動が規制されていることによっても、操作レバー50との干渉が防止されている。運転席8を後向き姿勢(8B)に変更したあと、操縦フロア41から通路52を通ってバックホー13のステップ31に移動し、運転席8に着座することによって、作業者がバックホー13の操作レバー32を操作できる状態となる。
【0026】したがって、作業者は、地上に降りることなくトラクタ車体2上でバックホー13側に迅速に移動できることとなり、移動にかかる労力を軽減できるとともに、即座に次の作業に取り掛かることができ、作業効率を向上できるものとなる。また、地面の泥土をバックホー13側に乗り上げることも少なくなるため、清掃等も容易に行えるものとなる。なお、バックホー13作業から、トラクタ1の走行移動やフロントローダ12の作業に移行するには、上記と逆の動作を行えばよい。
【0027】図8で示したように、バックホー13を取り外して3点リンク10に耕耘機等13Bを装着した場合には、姿勢設定手段70を介して運転席8を右斜め前向き姿勢(8R)に設定する。この際、運転席8は操作レバー50側に若干傾いた状態となることから、上体を大きく捻ることなく容易に操作レバー50を操作できるようになり、また、後方の作業状態を上体を大きく捻ることなく容易に確認でき、作業者の負担が軽減されるようになっている。
【0028】ここで、運転席8の右斜め前向きの指向角度を約15°に設定したのは、これ以上であるとトラクタ1の走行運転が行い難くなり、これ以下であると後方確認や操作レバー50の操作が従来と同様に行い難くなるためである。トラクタ車体2上に乗降する場合には、運転席8を姿勢設定手段70を介して左斜め前向き姿勢(8L)に設定する。これによって、運転席8が左側の乗降口44に向いた状態となり、操向ハンドル41が邪魔となることなく、容易に乗降できるようになる。
【0029】この際、運転席8を右斜め前向き姿勢として、右側の乗降口44から乗降を行うこともできるが、その傾斜角度が15°と小さく設定されているため、左側からの乗降の方が行いやすくなっている。本発明は、上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。例えば、運転席8の斜め前向きの指向角度は上記に限定されるものではなく、規制部73(当接部材、被当接部材)の配置も、運転席8の回動範囲に応じて適宜変更できるものである。また、運転席8を、左右一方のみの斜め前向き姿勢に設定できるようにしてもよい。
【0030】トラクタ車体2上の通路52と操作レバー50との左右配置は上記に限られるものではなく、左右逆に構成してもよい。また、運転席8は、水平回転することによって姿勢変更するものに限らず、フロアシート6上から取り外し可能として各姿勢に付け変える構成であってもよい。本発明は、車体2前部のフロントローダ12の有無によって限定されるものではなく、車体2の後部に装着される作業装置は、バックホー13Aや耕耘機13Bに限らず他の作業装置に置換することもでき、装着部11A、10としては、ヒッチ等の他の構成であってもよい。また、作業車1としては、上述したようなTLBを構成するものに限られるものではなく、装着部としての取付枠11を備えていない一般的なトラクタであってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、運転席の姿勢を左右方向斜め前向きの状態に設定することによって、後方作業の確認や運転席側方の操作レバーの操作等が容易に行えるようになり、また、運転席への乗降も容易に行えるようになる。




 

 


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