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発明の名称 芝刈機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−63536(P2001−63536A)
公開日 平成13年3月13日(2001.3.13)
出願番号 特願平11−244647
出願日 平成11年8月31日(1999.8.31)
代理人 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083 AA02 BA12 BA18 EA15 HA08 HA22 HA28 HA52 
発明者 土橋 弘典 / 島村 輝郎 / 戸越 義和 / 江崎 善幸 / 鮫島 和夫 / 小森田 武史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 左右の走行装置を個々に変速する二つの静油圧式無段変速装置に対して、それら静油圧式無段変速装置毎に独立変速操作可能な走行操向操作レバーを左右一対設けるとともに、前記走行装置に対するブレーキ装置を操作するブレーキペダルを設け、このブレーキペダルを駐車用ブレーキレバーに連係してある芝刈機。
【請求項2】 前記駐車用ブレーキレバーで前記ブレーキペダルを踏み込み操作位置に固定すべく、前記駐車用ブレーキレバーと前記ブレーキペダルとを連係してある請求項1記載の芝刈機。
【請求項3】 前記駐車用ブレーキレバーと前記ブレーキペダルとを連動作動するように連係してある請求項1記載の芝刈機。
【請求項4】 前記ブレーキペダルを設けた運転操縦部に、芝刈り装置の上方を開放する開閉式のステップを設けてある請求項1記載の芝刈機。
【請求項5】 前記ブレーキペダルをブレーキ入り状態に設定した状態で、前記ステップの開放状態への切り換わりを許容する機構を設けてある請求項4記載の芝刈機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の走行装置を個々に変速する二つの静油圧式無段変速装置に対して、それら静油圧式無段変速装置毎に独立変速操作可能な走行操向操作レバーを左右一対設けるとともに、前記走行装置に対するブレーキ装置を設けてある芝刈機。
【0002】
【従来の技術】走行装置に対するブレーキ装置を操作する操作具としては、手動方式のレバー操作具だけを設けていた(例えば、特願平11−78023号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常の走行作業時においては、左右の走行操向操作レバーを夫々握った状態で操向操作を行っているので、両手は塞がっている。ブレーキ操作を行う場合には、一方の手を走行操向操作レバーより外して、ブレーキ操作具に握り換えて行うことになっていた。しかし、登坂作業中に緊急時に機体を停止させたい場合に、上記したような握り換えを必要とする操作形態を採っているので、咄嗟の対応が出来にくかった。本発明の目的は、上記問題点を解決し、迅速な対応が可能になるブレーキ操作構造を備えた芝刈機を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の特徴構成は、左右の走行装置を個々に変速する二つの静油圧式無段変速装置に対して、それら静油圧式無段変速装置毎に独立変速操作可能な走行操向操作レバーを左右一対設けるとともに、前記走行装置に対するブレーキ装置を操作するブレーキペダルを設け、このブレーキペダルを駐車用ブレーキレバーに連係してある【0005】〔作用〕つまり、ブレーキペダルを設けることによって、踏み込み操作を行うことができ、咄嗟の操作も迅速に対応できる。しかも、ブレーキペダルと駐車ブレーキレバーとを連係してあるので、ブレーキペダルを操作することによって、駐車ブレーキとしての機能も発揮させることができる。
【0006】〔効果〕走行車体の走行操向操作を左右の独立した操作レバーを操作しなければならない構成のものにおいて、操作レバーより握り換えることなくブレーキペダルを操作することによってブレーキ操作を行え、操作性を向上させることができる。
【0007】請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、前記駐車用ブレーキレバーで前記ブレーキペダルを踏み込み操作位置に固定すべく、前記駐車用ブレーキレバーと前記ブレーキペダルとを連係してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0008】〔作用効果〕つまり、ブレーキペダルを踏み込み、駐車用ブレーキレバーを操作するとブレーキ装置を駐車ブレーキとして作用させることができる。
【0009】請求項3に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、前記駐車用ブレーキレバーと前記ブレーキペダルとを連動作動するように連係してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0010】〔作用効果〕つまり、ブレーキペダルと駐車用ブレーキレバーを操作してブレーキを効かした状態を得て、その後、ブレーキを解除する際には、ブレーキペダルと駐車用ブレーキレバーとのいずれの操作具を操作しても解除することができる。したがって、足で踏み込むことが迅速な操作を行うことができる場合にはブレーキペダルを使用でき、反対に、故障時にメインテナンス作業を行う場合に運転操縦部より降車して、人為的に走行車体を押し移動させながら所定位置で停止させる場合のように手動で行う方が容易に操作を行うことができる場合には、駐車用ブレーキレバーを操作することができる、という選択的な操作が行えるようになる。
【0011】請求項4に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、前記ブレーキペダルを設けた運転操縦部に、芝刈り装置の上方を開放する開閉式のステップを設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0012】〔作用効果〕ブレーキペダルを設けることによって、運転操縦部のステップにブレーキペダルを設置する必要性があるが、このブレーキペダル以外にステップ上方には他の機器を配置することは少ないので、このステップを開閉可能な構造にする。この開閉構造によって、芝刈り装置に対するメインテナンス作業を容易に行えるようになり、作業性の向上を図ることができる。
【0013】請求項5に係る発明の特徴構成は、請求項4に係る発明において、前記ブレーキペダルをブレーキ入り状態に設定した状態で、前記ステップの開放状態への切り換わりを許容する機構を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0014】〔作用効果〕芝刈り装置に対するメインテナンス作業を行う場合に、前記許容する機構によって、ブレーキペダルがブレーキ入り状態でないとステップを開放することができない。したがって、ステップを開放するとブレーキが入り状態に切り換わった状態になっているので、芝刈機が不測に移動することを阻止できる。また、ステップを開放しようとして開放できない場合は、ブレーキが入り状態に切り換わっていないと認識できるので、この点からも安全操作性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、左右一対の前車輪1,1を前端部に遊転自在に備え、左右一対の後車輪2,2を後端側に駆動自在に備える走行車体10の後部に、後車輪2の車軸芯よりもやや後側に位置するエンジン3を有する原動部を設け、走行車体10の原動部よりも前側に、後車輪2の車軸芯よりもやや前側に位置する運転座席4、走行車体10の前端側に支持されるステップ9などを有する運転部を設け、走行車体10の前後輪間に、モーアデッキ21などを備える芝刈り装置20をリンク式連結機構30を介して昇降操作するように連結するとともに、左右後輪2,2の間に位置する伝動装置6から回転軸7を介して芝刈り装置20に回転動力を伝達するように構成して、乗用型芝刈機を構成してある。左右一対の前後車輪1,2を走行装置と称する。
【0016】図3に示すように、芝刈り装置20には、モーアデッキ21の他に、このモーアデッキ21の内部に車体横方向に並んで位置する複数枚の回転刈り刃22、モーアデッキ21の前後側に取り付けたゲージ輪23を備えてある。すなわち、リンク式連結機構30の下降操作によって芝刈り装置20を走行車体10に対して下降作業状態にして車体を走行させる。すると、複数枚の回転刈り刃22それぞれがエンジン3からの駆動力によって車体上下向きの軸芯まわりで回動し、ゲージ輪23のモーアデッキ21に対する取り付け高さ、あるいは、芝刈り装置20の走行車体10による吊り上げ高さによって決まる刈り高さで芝刈りを行っていく。
【0017】図2などに示すように、走行車体10は、前部車体フレーム11と、左右一対の車体前後向きの後部メインフレーム部12a,12a、及び、この左右の後部メインフレーム部12a,12aの前端部どうしにわたって架設した座席支持フレーム部12bなどを備える後部車体フレーム12とによって構成してある。左前輪1を遊転自在に支持する前輪支持体13が一端側に、右前輪1を遊転自在に支持する前輪支持体13が他端側にそれぞれ連結していることによって、左前輪1を一端側に、右前輪1を他端側にそれぞれ遊転自在に支持する前輪支持フレーム14の中間部を、前部車体フレーム11の前連結フレーム部11bに連結してある。左前輪1の方の前輪支持体13も、右前輪1の方の前輪支持体13も、前輪支持フレーム14のボス部14aに前車輪1の車軸芯1aに対して水平方向に位置ずれしたキャスタ軸芯13aのまわりで自由に回動するように連結してある。これにより、左右前輪1,1は、前輪支持体13及び前輪支持フレーム14を介して走行車体10の前端部に支持されているとともに、前輪支持フレーム14に対する取り付け向きがキャスタ軸芯13aのまわりで自由に変化するキャスタ車輪になっている。
【0018】図3及び図10に示すように、伝動装置6に、エンジン3の回転出力を後段側に分岐する分岐伝動ケース6Aと、この分岐伝動ケース6Aよりの出力を後段側に伝達する一対の無段変速装置6B,6Bと、左後輪2と右後輪2とに各別に伝達する一対の車輪伝動ケース6C,6Cを備えて、構成してある。左後輪2に動力伝達する無段変速装置6Bも、右後輪2に動力伝達する無段変速装置6Bも、エンジン3によって駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプからの圧油によって駆動されて後輪2に回転動力を出力する油圧モータとで成る静油圧式の無段変速装置に構成してあり、油圧ポンプの斜板角を変更操作することにより、後輪2を前進側や後進側に駆動したり、動力伝達を断って後輪駆動を停止したりするとともに、前進側と後進側のいずれに駆動する場合も、伝達回動力を無段階に変速できる。すなわち、後輪2を前進側に駆動する場合も、後進側に駆動する場合も、無段階に変速して駆動できる。
【0019】図1、2、及び、4に示すように、左後輪2の無段変速装置6Bの操作部に連係させた左走行操向操作レバー8aと、右後輪2の無段変速装置6Bの操作部に連係させた右走行操向操作レバー8bとを、運転部の運転座席4の前端側の左横側と右横側とに振り分けて設けてある。すなわち、左走行操向操作レバー8aを車体前後方向に揺動操作して無段変速装置を変速操作することによって左後輪2を前進側や後進側に駆動及び変速操作したり、停止操作し、右走行操向操作レバー8bを車体前後方向に揺動操作して無段変速装置を変速操作することによって右後輪2を前進側や後進側に駆動及び変速操作したり、停止操作するのであり、このように左走行操向操作レバー8aと右走行操向操作レバー8bを操作して左右後輪2,2を前進側又は後進側に等速度で駆動するとともに変速すると、左右前輪1,1が接地と後輪2による推進とのために直進前進又は直進後進の取り付け向きになり、車体が前進側又は後進側に直進するとともに変速走行する。そして、左右後輪2,2を前進側又は後進側に異なる速度で駆動したり、左右後輪2,2の一方を前進側で他方を後進側に駆動すると、左右前輪1,1が接地と後輪2による推進とのためにキャスタ軸芯13aのまわりで回動して横向き走行の取り付け向きになり、車体が左右後輪2,2の速度差や駆動方向によって決まる方向に、その速度差や駆動方向によって決まる旋回半径で向き変更する。尚、左右の走行操向操作レバー8a,8bは、運転者が運転座席4に着いたり、運転座席4から離れる際、座席4の前方を開放できるように、図4に二点鎖線で示す如く座席4の前方から横外側に退避させられる。
【0020】図1及び図5に示すように、リンク式連結機構30は、走行車体10の前部車体フレーム11の前端部の両横外側に別れて位置する左右一対の前揺動リンク31,31と、前部車体フレーム11の後端部の両横外側に別れて位置する左右一対の後揺動リンク32,32とによって構成してある。リンク式連結機構30の左右一対の前揺動リンク31,31は、走行車体10の前部車体フレーム11の前端部と連結軸15を支軸として上下揺動自在に支持されていて、芝刈り装置20のモーアデッキ21の前端ブラケット24を前部車体フレーム11に昇降自在に連結しており、左右一対の後揺動リンク32,32は、走行車体10の前部車体フレーム11の後端部に1本の回転支軸16を介して上下揺動自在に支持されていて、芝刈り装置20のモーアデッキ21の後端ブラケット25を前部車体フレーム11に昇降自在に連結している。
【0021】図5に示すように、回転支軸16に一体回転するように連結した扇型の支軸ギヤ41と、この支軸ギヤ41に噛み合っている扇型のレバーギヤ42と、このレバーギヤ42に一端側が一体回転自在に連結していてレバーギヤ42を支持している支軸43の他端側に基端部が一体回転自在に連結しているとともに運転部の右横側に位置する昇降レバー44とにより、芝刈り装置20を走行車体10に対して昇降操作する昇降操作機構40を構成してある。操作レバー44がこの操作レバー44の稈身方向に摺動自在に支持しているロックピン45と、このロックピン45が係脱する複数個の切欠き部46aを備えているとともに車体フレーム部11aに支持されているロック部材46とによって操作レバー44を所定の操作位置に固定するロック機構を、昇降操作機構40に備えさせてある。
【0022】図5に示すように、回転支軸16の長手方向での中心部に基端部が一体回動自在に連結している操作アーム47の遊端側と、後部車体フレーム12の左右の後部メインフレーム部12a,12aどうしにわたって連結している連結フレーム12cが支持するスプリング受け具48とにわたってガススプリング49を取り付けてある。このガススプリング49は、この付勢力により回転支軸16を回転付勢することによって左右の後揺動リンク32,32を芝刈り装置20が走行車体10に対して上昇する側に揺動付勢している。芝刈り装置20を走行車体10に対して下降操作する際、ガススプリング49のシリンダロッド49bがシリンダチューブ49aに対して入り込む側に摺動操作される。これにより、ガススプリング49は、芝刈り装置20の下降操作を可能にする。すなわち、芝刈り装置20を上昇操作する際、ガススプリング49による上昇付勢力によって上昇操作が補助され、操作レバー44に加える操作力を比較的軽く済ませながら操作できる。
【0023】図3に示すように、前輪支持フレーム14の中間部を、前部車体フレーム11の前連結フレーム部11bの中央部に板金部材を溶接して作成したフレーム支持部11fに連結軸17によって回動自在に連結し、前輪支持フレーム14を、走行車体10の左右方向での中心に位置する連結軸17の軸芯を回動軸芯Pとして走行車体10に対して回動操作できるとともに、この回動操作を行うことによって図7(イ)に示す走行用取付け状態と、図7(ロ)に示すジャッキアップ取付け状態とに切り換わるようにしてある。図7(ロ)に示すように、前輪支持フレーム14をジャッキアップ取付け状態にすると、左前輪1が走行車体10に対して上昇し、右前輪1が走行車体10に対して下降し、前輪支持フレーム14は、右前輪1を接地反力点として走行車体10の前方側に持ち上げ操作し、走行車体10を前端側が後車輪2の車軸芯まわりで持ち上がった傾斜状態の対地姿勢にジャッキアップするとともにその対地姿勢に接地支持する状態になる。図7(イ)に示すように、前輪支持フレーム14を走行用取付け状態にすると、ジャッキアップ取付け状態にした場合に比して左前輪1は走行車体10に対して下降し、右前輪1は走行車体10に対して上昇し、前輪支持フレーム14は、走行車体10を走行用の対地姿勢にするとともにその対地姿勢に接地支持する。
【0024】前輪支持フレーム14の回動軸芯Pは、図7(イ)に明示する如く配置してある。すなわち、前輪支持フレーム14の左前輪1を支持する支持点としての左前輪1のキャスタ軸芯13aから回動軸芯Pまでの距離をLDとし、右前輪1を支持する支持点としての右前輪1のキャスタ軸芯13aから回動軸芯Pまでの距離をRDとすると、距離RD>距離LDとなるように配置してある。つまり、左前輪1を接地反力点にするよりも、右前輪1を接地反力点にする方が走行車体10を高く持ち上げられるように配置してある。
【0025】図7〜図9に示すように、前輪支持フレーム14の連結軸17が挿通する部分にこの部分から一体回動自在に延出する板金部材によって作成したジャッキ連結アーム部14bと、前連結フレーム部11bの右端部に固定されたジャッキ支持ブラケット18とにわたってジャッキ装置50を取り付けてある。このジャッキ装置50としては、油圧式など各種のジャッキ装置を採用して実施してもよいが、図9に示す如くジャッキねじ軸55を備えるねじ式を採用してある。すなわち、ジャッキ支持ブラケット18に一端側が連結軸51を介して相対回動自在に支持されている外側筒体52と、この外側筒体52に一端側が摺動自在に内嵌しているとともに他端側がジャッキ連結アーム部14bに連結ピン53によって相対回動自在に連結している内側筒体54と、外側筒体52の内部に基端側が相対回転のみ自在に支持され、先端側が内側筒体54に入り込んでそのねじ部54aに螺合しているジャッキねじ軸55とによって構成してある。
【0026】ジャッキねじ軸55の外側筒体52から外側に突出している軸端部に一体回動自在に備えてあるジャッキ装置50の操作部56に連結ピン57を介して先端側が連結しているジャッキハンドル58を、ジャッキ装置50に備えてある。このジャッキハンドル58は、前連結フレーム部11bの上面側に取り付けたハンドル支持具60に装着して格納してある。このハンドル支持具60は、ジャッキハンドル58を抱き込んで挟持するように屈曲形成したバネ板によって作成してあり、ジャッキハンドル58の稈身部分をハンドル支持具60の開口部から内側に押し込み操作することによってジャッキハンドル58の装着ができ、ジャッキハンドル58の稈身部分を開口部から外側に引出し操作することによってジャッキハンドル58の取り外しができる。連結ピン57は、ジャッキハンドル58の先端側を操作部56に対してジャッキねじ軸55の軸芯まわりで一体回転するように、かつ、ジャッキねじ軸55の軸芯と直交する方向の軸芯まわりで相対回転するように連結しており、ジャッキハンドル58を、これの先端側が操作部56に連結したままにしながら、前連結フレーム部11bに取り付けた車体内側の格納位置と、この格納位置から走行車体10の右横外側に取り出して操作部56から延出させた使用位置とに移動させることを可能にしているとともに、使用位置にしたジャッキハンドル58の回動操作による操作部56の回動操作を可能にしている。
【0027】すなわち、ジャッキハンドル58を格納位置から使用位置に取り出して人為的に回動操作し、操作部56を回動操作する。すると、ジャッキねじ軸55が回動し、外側筒体52のジャッキねじ軸55を相対回動自在に支持している部分を反力点として、内側筒体54を外側筒体52から突出する側に摺動操作したり、外側筒体52に入り込む側に摺動操作する。すると、ジャッキ装置50は、内側筒体54が外側筒体52から突出する伸長側に作動したり、内側筒体54が外側筒体52に入り込む短縮側に作動して連結ピン53を介してジャッキ連結アーム部14bを軸芯Pまわりで揺動操作することにより、前輪支持フレーム14を走行車体10に対して走行用取付け状態とジャッキアップ取付け状態とに回動操作するとともに各取付け状態に支持する。
【0028】図8及び図9に示すように、前輪支持フレーム14の右前輪1を支持するボス部14aに筒体を固定して、キャスタロックピン61を着脱するためのピン取付け部14cを作成し、右前輪1の前輪支持体13の上端部に、キャスタロックピン61を着脱するための二つのピン孔13b,13cを設けてある。ピン取付け部14cと前輪支持体13の一方のピン孔13bとにわたってキャスタロックピン61を装着すると、このキャスタロックピン61は、前輪支持体13のキャスタ軸芯13aまわりでの位置決めと回り止めとを行うことによって右前輪1にロック作用するロック状態になり、右前輪1の前輪支持フレーム14に対する取付け向きを図7(ロ)に示すジャッキアップ用の取付け向きにするとともに、この取付け向きに右前輪1をキャスタロックする。すなわち、右前輪1の車軸芯1aがキャスタ軸芯13aに対して前輪支持フレーム14の回動軸芯Pとは反対側に位置するとともに車軸芯1aが車体前後方向に沿う軸芯になるところの取付け向きにするとともにこの取り付け向きからキャスタ軸芯13aのまわりで向き変更しないようにロックする。ピン取付け部14cと前輪支持体13とからキャスタロックピン61を取り外すと、キャスタロックピン61は、前輪支持体13の位置決めと回り止めとを解除することによって右前輪1に対するロック作用を解除するロック解除状態になり、右前輪1が前輪支持フレーム14に対してキャスタ軸芯13aまわりで回動することを可能にする。
【0029】一方、もう一つのピン孔13cとピン取付け部14cとに亘ってキャスタロックピン61を差し込むと、右前輪1を図7(イ)に示すように直進状態に固定できる。左前輪1の前輪支持体13に対しても、右前輪1の前輪支持体13と同様に前記ピン孔13cと同様の位置にピン孔が設けてあり、右前輪1を図7(イ)に示すように直進状態に固定するように構成してあるとともに、図7(ロ)に示すようにジャッキアップ時におけるキャスタ軸芯13a回りでの回動を阻止する構成となっている。図8などに示すように、フレーム支持部11fの上面側の左側端部に4個のピン支持具62を固設し、右前輪1のためのキャスタロックピン61も、左前輪1のためのキャスタロックピン61も使用しない場合には、ピン支持具62に装着して格納しておくようにしてある。
【0030】すなわち、各キャスタロックピン61,61は、フレーム支持部11fに前輪支持フレーム14の前連結フレーム部11bに対する回動を可能にするように設けてある切欠き11gの上方を横断するように、切欠き11gの前後側に別れて車体前後方向に並ぶ2個のピン支持具62,62にわたって挿通させて格納するようにしてある。このとき、キャスタロックピン61のピン支持具62どうしの間に位置する部分にベータピン63を装着し、このベータピン63の一方のピン支持具62に対する当たりと、キャスタロックピン61のハンドル部61aのピン支持具62に対する当たりとによってキャスタロックピン61のピン支持具62からの外れ止めを行っておく。つまり、キャスタロックピン61をピン支持具62から外さないで前輪支持フレーム14を回動操作しようとすると、前輪支持フレーム14の上面部分に板金部材を取り付けて作成してある図9の如き当たり部14dがキャスタロックピン61に当接してそれ以上前輪支持フレーム14が回動しないのであり、キャスタロックピン61は、前輪支持フレーム14の回動操作を防止するストッパーに利用する状態にして格納しておく。
【0031】図5及び図6に示すように、左右の前揺動リンク31,31それぞれの連結部31bに、リンクロックピン64を着脱するためのピン孔31cを設け、前部車体フレーム11の左右の車体フレーム部11a,11aのそれぞれに、リンクロックピン64を着脱するピン孔65aが備えられているブラケット65を固定してある。前揺動リンク31とブラケット65とにわたってリンクロックピン64を装着すると、このリンクロックピン64は、前揺動リンク31にロック作用するロック状態になり、走行車体10がジャッキアップされても前揺動リンク31が芝刈り装置20による荷重によって走行車体10から下降揺動しないように、前揺動リンク31を車体フレーム部11aに固定する。そして、前揺動リンク31とブラケット65とからリンクロックピン64を取り外すと、このリンクロックピン64は、前揺動リンク31に対するロック作用を解除するロック解除状態になり、昇降レバー44による芝刈り装置20の昇降操作を可能にするように、前揺動リンク31の車体フレーム部11aに対して上下揺動を可能にする。
【0032】つまり、芝刈り装置20のモーアデッキ21の内部を清掃したり、回転刈り刃22を交換するなど、モーアデッキ21の内部に対する作業を行うに当たり、図6の如く行える。すなわち、運転部のステップ9の前端部分を、前輪支持フレーム14、格納状態のジャッキハンドル58やキャスタロックピン61の上方を覆うカバーに形成してあることから、運転部のステップ9を前部車体フレーム11から取り外して前輪支持フレーム14、前連結フレーム部11b、フレーム支持部11fの上方を開放し、2本のキャスタロックピン61,61をフレーム支持部11fから取り外して前輪支持フレーム14のキャスタロックピン61による回動防止を解除しておくとともに、そのうちの1本のキャスタロックピン61を前輪支持フレーム14と右前輪1の支持体13とにわたって装着して右前輪1をジャッキアップ用の取付け向きしてキャスタロックした状態にしておく。ステップ9の取り外し構造は後記する。
【0033】そして、図7(ロ)に示すように、ジャッキハンドル58を格納位置から車体横外側に取り出して回動操作し、ジャッキ装置50を伸長側に作動させて前輪支持フレーム14を走行用取付け状態からジャッキアップ取付け状態に回動させる。すると、前輪支持フレーム14による持ち上げ作用のために、走行車体10は前端側が後車輪2の車軸芯まわりで持ち上がったジャッキアップ姿勢になって芝刈り装置20も前端側が持ち上がった傾斜姿勢になり、モーアデッキ21の内部が前方側から手や工具を容易に差し入れたり作用させられるように前方側に上向きに開放する。このとき、連結機構30の前揺動リンク31も後揺動リンク32も芝刈り装置20に連結したままにし、芝刈り装置20を走行車体10に対して非作業位置に上昇させて固定しておいてもよいのであるが、走行車体10をジャッキアップする前又はジャッキアップした後に、左右の前揺動リンク31,31をリンクロックピン64によって走行車体10に下降しないようにロックするとともに左右の後揺動リンク32,32の芝刈り装置20に対する連結を解除すると、図6に示す如く有利である。すなわち、芝刈り装置20の後端側が垂れ下がり、モーアデッキ21の内部が前方側により上向きになって開放し、内部作業がより一層行いやすくなる。
【0034】図9などに示すように、ジャッキ連結フレーム部14bに連結ピン53を装着するべく設けてあるピン孔66を長孔に形成してある。すなわち、ピン孔66は、ジャッキ装置50と前輪支持フレーム14とを連結するのに、走行用取り付け状態にある前輪支持フレーム14が回動軸芯Pをローリング軸芯として、ピン孔66の長さによって決まる角度範囲で走行車体10に対して自由にローリングすることを許容する連結融通をジャッキ装置50と前輪支持フレーム14との間に形成しながら連結している。これにより、前車輪1が隆起部に乗り上がったり凹入部に入り込むと、前輪支持フレーム14が軸芯Pまわりで走行車体10に対してローリングして左右前輪1,1の車体10に対する取り付け高さが変化し、車体10の横方向姿勢が水平やそれに近いものに維持されて芝刈り装置20の左側と右側での対地高さが変化しないとか、変化しても少なく済ませながら作業できる。すなわち、地面の凹凸にかかわらず、芝刈り装置20の左側と右側の刈り高さが極力揃う状態にしながら作業できる。
【0035】次に、運転部ステップ9の開閉構造について説明する。図13及び図14に示すように、前部車体フレーム11の前連結フレーム部11bよりフレーム支持部11fを延出し、延出したフレーム支持部11fの前面に図8に示す如く左右一対の筒状ブラケット27,27を、軸線を横向きに一致させた状態で固着する。一方、ステップ9の前壁部分の内側にL字型の回動用ピン28,28を片持ち状態で取り付けてあり、曲がり部分より先端側部分を筒状ブラケット27,27内に挿入して、ステップ9を筒状ブラケット27,27の軸芯Y回りで揺動開閉可能に構成してある。一方の回動ピン28,28の先端側部分の長さは他方のものより長くなっており、挿入時に長い方の回動ピン28から差し込めるようになっている。図中29は、ステップ9を持ち上げる場合に利用する把手である。
【0036】次に、後車輪2に対するブレーキ構造について説明する。図10に示すように、伝動装置6は、エンジン3からの動力をカップリング軸33を介して動力伝達を受ける分岐伝動ケース6Aと、分岐伝動ケース6Aの両側面に直結された静油圧式無段変速装置6B,6Bと、静油圧式無段変速装置6B,6Bに直結された車輪伝動ケース6C,6Cとからなり、車輪伝動ケース6C,6Cの伝動軸34にブレーキ装置35を取り付けている。
【0037】ブレーキペダル36の取り付け構造について説明する。図3及び図14に示すように、前連結フレーム部11bの後面にブラケット37を取り付け、ブラケット37に軸芯X回りで揺動自在にブレーキペダル36を取り付けてある。ブラケット37とそのブラケット37を取り付けた前連結フレーム部11bからフレーム支持部11fにかけて切り欠き部11hを形成して、ブレーキペダル36に対する踏み込み操作を可能に構成してある。ブレーキペダル36に対しては待機状態に付勢する巻きバネ38を設けてある。一方、車輪伝動ケース6Cの側面に、ブレーキアーム65を軸支するとともに、操縦座席4下方の位置に中継軸66を設け、この中継軸66の中間位置に第1中継アーム67Aを設け、第1中継アーム67Aとブレーキペダル36のアーム36Aとを連動ロッド71で連動連結するとともに、中継軸66の左右端に第2中継アーム67B,67Bを設けて、各第2中継アーム67B,67Bと各ブレーキアーム65,65とを夫々連係アーム68,68によって連係してある。
【0038】一方の第2中継アーム67Bの近傍に、駐車用ブレーキレバー69を設け、駐車用ブレーキレバー69の基端部を中継アーム67に連係し、駐車用ブレーキレバー69を引き上げ揺動操作することによって、ブレーキ入り状態に設定できる。つまり、駐車用ブレーキレバー69とブレーキペダル36との連動状態としては、いずれを操作してもブレーキ装置35を入り状態に切り換えることができるとともに、レバー69とペダル36とを共にブレーキ入り位置に操作することができるようにすることもできるが、図12に示すように、中継軸66から係合突起66aを延出しその係合突起66aを駐車用ブレーキレバー69のボス部69Aの係合孔69aに係合させ、係合孔69aを長孔状に形成して、駐車用ブレーキレバー69をブレーキ入り状態に設定すると、ブレーキペダル36も同時に入り状態に切り換わる。反対に、ブレーキペダル36をブレーキ入り状態に切り換えた場合であっても、係合突起66aが係合孔69aの長孔に沿って移動するだけで、駐車用ブレーキレバー69はブレーキ入り状態には切り換わらない、ように構成できる。図12において、ボス部69Aの係合孔69aを長孔とせずに丸孔とし、係合孔69aと係合突起67aとの融通を持たせないように構成すれば、レバー69又はペダル36のいずれを操作してもブレーキ装置35を入り状態に切り換えることができる。
【0039】図11に示すように、駐車用ブレーキレバー69には、レバーガイド70が設けてあり、レバーガイド70にはレバー69の操作移動を案内する溝70Aと、70A上端の横向き屈曲部70aとが設けてあり、この横向き屈曲部70aで駐車ブレーキ切状態にレバー69が戻るのを防止する構成を採っている。
【0040】ブレーキペダル36とステップ9との関係について説明する。図13及び14に示すように、ステップ9には、前連結フレーム部11bを覆う前端膨出部9Aとこの前端膨出部9Aより後ろ向きに延出されている平坦部9Bとの継ぎ部に、図13に示すように、略T字状の抜き孔9Cを設けてある。この抜き孔9Cを通して、ブレーキペダル36の踏み込み部36Bをステップ9上に突出させてある。抜き孔9Cはブレーキペダル36の幅広い踏み込み部36Bの抜け出しを許容する横向き孔部9aとこの横向き孔部9aに対して直交する姿勢で踏み込み部36Bを支持するロッド部36Cの通過を許す縦向き孔部9bとでなっている。
【0041】ブレーキペダル36がステップ9上に大きく突出する待機姿勢においては、ステップ9を軸芯Y回りで回転させて揺動開放姿勢に切り換えようとしても、ブレーキペダル36の幅広い踏み込み部36Bが縦向き孔部9bに引っ掛かってステップ9はそれ以上あがらない。そこで、駐車用ブレーキレバー69を持ち上げブレーキ入り状態に設定すると、連動してブレーキペダル36が踏み込み状態に切り換わる。その状態でステップ9を軸芯Y回りで揺動させると、踏み込み部36Bが横向き孔部9aを抜けてステップ9を揺動開放状態に切り換えることができる。ここに、抜き孔9Cをすテップ9の開放状態への切り換わりを許容する機構と称する。
【0042】〔別実施形態〕駐車用ブレーキレバーで前記ブレーキペダルを踏み込み操作位置に固定すべく、前記駐車用ブレーキレバーと前記ブレーキペダルとを連係する構成を採ってもよい。つまり、図15及び16に示すように、第2中継アーム67Bより連動アーム67aを連設して一体揺動可能に構成するとともに、連動アーム67a近傍に駐車用ブレーキレバー69を設け、駐車用ブレーキレバー69に連動アーム67aに係合可能な鋸歯状片69Bを一体揺動可能に取り付ける。ブレーキペダル36を二点鎖線で示すように踏み込み操作するとともに、駐車用ブレーキレバー69を入り位置に引き上げ操作すると、連動アーム67aが鋸歯状片69Bのギヤ部に係合し、ブレーキペダル36の踏み込み操作位置を固定できるように構成してある。




 

 


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