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発明の名称 液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造とその防熱箱の取付方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−130479(P2001−130479A)
公開日 平成13年5月15日(2001.5.15)
出願番号 特願平11−317640
出願日 平成11年11月9日(1999.11.9)
代理人 【識別番号】100060069
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚男 (外2名)
発明者 松田 武
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 壁部が防熱箱によって構成される液化ガスタンクを船体ブロックに装備させ、該船体ブロックに配設されるとともに内部にナットを収容するボックス状のカプラと、一端が上記カプラに穿設された貫通孔を介して上記ナットに螺合し、他端が上記防熱箱に取付けられるスタッドボルトとが設けられた液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造において、上記船体ブロックに受け部材を固定し、上記船体ブロック面を摺動するとともに上記受け部材に案内されるスライド部材を設け、上記カプラを上記スライド部材に取付けることにより上記船体ブロックに配設したことを特徴とする液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造。
【請求項2】 上記スライド部材を帯状に形成し、上記カプラを上記スライド部材に複数取付けたことを特徴とする請求項1に記載の液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造。
【請求項3】 上記受け部材とスライド部材を配設しない船体ブロックに、上記受け部材とスライド部材を配設した船体ブロックを接合したことを特徴とする請求項2に記載の液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造。
【請求項4】 上記スライド部材が平板であって、上記受け部材が上記平板の両端部と係合する一対の断面L字形のアングル材で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造。
【請求項5】 上記平板の両端部を上記アングル材に溶接したことを特徴とする請求項4に記載の液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造。
【請求項6】 スタッドボルト、及び該スタッドボルトを取付けるカプラを用いて、船体ブロックに設備された液化天然ガスタンクの壁部を構成する防熱箱を、上記船体ブロックに取付ける液化天然ガスタンク用防熱箱の取付方法において、上記船体ブロックに受け部材を取付け、上記スタッドボルトの一端を上記カプラに取付けるとともに該カプラをスライド部材に取付け、該スライド部材を上記受け部材に収容して位置調整し、上記スタッドボルトの他端部を上記防熱箱に螺着するようにしたことを特徴とする液化天然ガスタンク用防熱箱の取付方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化天然ガス(以下、LNGともいう)運搬船に備えられたカーゴタンクの断熱部に設けられている防熱箱をブロック結合体に固定するLNGタンク用防熱箱の取付構造及びその防熱箱の取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、LNG運搬船に設けられているLNGタンク1の一部を示す。図に示すように、タンク1は内側に配置されるプライマリ断熱部2と、外側に配置されるセカンダリ断熱部3とによって構成されている。図6は、それらの断熱部2,3の拡大図である。図に示すように、セカンダリ断熱部3は、平面視で約1000×1200mmの4角形状のセカンダリ防熱箱5がブロック結合体4上に升目状に多数敷設されたもので構成されている。
【0003】セカンダリ断熱部3のタンク1の内方側には、セカンダリメンブレン6が被覆され、このメンブレン6の上面には、プライマリ断熱部2を構成する多数のプライマリ防熱箱7が敷設されている。プライマリ防熱箱7は、セカンダリ防熱箱5の上部に対応して配置され、両者の平面サイズは同じである。プライマリ断熱部2の上面には、プライマリメンブレン8が被覆されている。各防熱箱5,7の内部空間には断熱材が詰められ、メンブレン6,8は厚さが0.7mmであり、シール材としての役割を果たすとともに防熱箱5,7を保護している。
【0004】図6に示すように、ブロック結合体4の内面にはカプラ9が溶接により一定間隔を置いて取付けられ、このカプラ9は互いに隣接する4個のセカンダリ防熱箱5の角部の交点に配置されている。図7は、ブロック結合体4にセカンダリ防熱箱5を取付けている状態を示す。カプラ9は、ほぼ筒状で横断面形状は外周が円形であり、内周は正6角形状であり、その内部には6角ナット10が外部に抜けないように収容されている。また、カプラ9の上壁部には貫通孔10aが穿設され、6角ナット10に螺着したスタッドボルト11がカプラ9から突出するように立設されている。
【0005】防熱箱5の角部側面には柱状の取付台5aが防熱箱5に一体的に設けられ、4個の防熱箱5の各取付台5aの上面には、スタッドボルト11が貫通する孔を形成した1枚の取付プレート12が載置されている。そして、取付プレート12は、スプリングナット13を介在させてナット14がスタッドボルト11のネジ部に螺着することにより取付台5a上に固定される。こうして、防熱箱5は、取付台5aが取付プレート12によって、ブロック結合体4側に挟着されることによりブロック結合体4に固定される。ナット14の上部には、ロックプレート15がスタッドボルト11のネジ部に螺着され、さらにロックプレート15がスタッドボルト11に溶接されることにより抜け止めがされる。なお、セカンダリ防熱箱5上に敷設されるプライマリ防熱箱7の取付方の説明については、省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】LNGの貯蔵温度は約−163℃であり、タンク1の周部には防熱箱5が敷き詰められる。防熱箱の1個の大きさは上述したように約1000×1200mmであり、その取付け誤差は、±1mmという非常に高い精度が要求される。それに対し、図8に示すように、多数の防熱箱を敷設する船体ブロック4a,4bの長さの誤差許容範囲は約±10mmであり、一方の船体ブロック4aに他方の船体ブロック4bを接合する際に、船体ブロック4aに防熱箱5を敷設した後に隣接する船体ブロック4bのカプラ9の位置と、防熱箱5の取付位置とに誤差が生じ、その差を工法、若しくは取付金具等で吸収させる必要がある。
【0007】そのため、取付誤差を吸収するためカプラ9の内周面の水平断面を6角形にするとともに、その内部に若干の遊び(隙間)を持たせて6角ナット10を遊嵌させ、その6角ナット10にスタッドボルト11を螺着させるようにしている。すなわち、6角ナット10をカプラ9の内部に固定せずに遊ばせた状態にしておき、6角ナット10がカプラ9の6角形状の内周面に形成された空間内を回転する際に、6角ナット10がカプラ9の内周面に当接することによりその回転が阻止されるようにしている。こうすることにより、防熱箱5をスタッドボルト11に取付ける時に、スタッドボルト11が空回りせずにナットを螺着できるようにし、防熱箱5を固定できるようにしている。
【0008】しかしながら、カプラ9の内周面及び6角ナット10間で形成される隙間は小さく、それらの隙間を大きくとると、内周面と6角ナット10とが接触せずにそれらが空回りし、防熱箱5とスタッドボルト11をナットで固定する際にナットを締着させることができない。また、防熱箱5を敷設する際にその都度、カプラ9をブロック結合体4に固定して誤差調整することも考えられるが、後からカプラ9をブロック結合体4に溶接すると、ブロック結合体4の裏面に塗布されている防腐剤の塗装焼けが生じるので(後からの防腐剤の塗布は、コスト面、安全性の面から行わないのが通常である)、船体ブロック4a,4bの接合前の作業での取付けが望まれる。本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、カプラの内周面とその内部に収容されるナット間の隙間を大きくすることにより、防熱箱とブロック結合体との間の取付誤差に大きな違いがあっても、その誤差を吸収することができるLNGタンク用防熱箱の取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のLNGタンク用防熱箱の取付構造は、壁部が防熱箱によって構成される液化ガスタンクを船体ブロックに装備させ、該船体ブロックに配設されるとともに内部にナットを収容するボックス状のカプラと、一端が上記カプラに穿設された貫通孔を介して上記ナットに螺合し、他端が上記防熱箱に取付けられるスタッドボルトとが設けられた液化天然ガスタンク用防熱箱の取付構造において、上記船体ブロックに受け部材を固定し、上記船体ブロック面を摺動するとともに上記受け部材に案内されるスライド部材を設け、上記カプラを上記スライド部材に取付けることにより上記船体ブロックに配設した。
【0010】また、本発明のLNGタンク用防熱箱の取付方法は、スタッドボルト、及び該スタッドボルトを取付けるカプラを用いて、船体ブロックに設備された液化天然ガスタンクの壁部を構成する防熱箱を、上記船体ブロックに取付ける液化天然ガスタンク用防熱箱の取付方法において、上記船体ブロックに受け部材を取付け、上記スタッドボルトの一端を上記カプラに取付けるとともに該カプラをスライド部材に取付け、該スライド部材を上記受け部材に収容して位置調整し、上記スタッドボルトの他端部を上記防熱箱に螺着するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態によるLNGタンク用防熱箱の取付構造について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同じ構成については、同様の符号を付して説明する。図1に示すように、船体ブロック4aの上面には従来と同じ方法でカプラの内部に遊嵌されているナットに螺着しているスタッドボルト11が一定間隔を開けて升目状に配列されている。船体ブロック4aに隣接する船体ブロック4bの上面には、多連続スライドカプラ21が配設されている。
【0012】図2及び図3は多連続スライドカプラ21を示す。多連続スライドカプラ21は、断面がL字形の受け部材22、帯状の平板からなるスライド部材23及び従来と同じ形状のカプラ9、6角ナット10、スタッドボルト11から構成されている。一対の受け部材22は一端が船体ブロック4bに溶接で固定され、他端のフランジ部22aを船体ブロック4bに隙間を開けて、該フランジ部22aが互いに向き合うようにして配設されている。受け部材22の取付け方向は、受け部材22の長手方向と船体ブロック4bの接合方向とが一致するようにしてあり、その長さは船体ブロック4bの幅とほぼ同じ長さで、防熱箱5の側面が位置する部位に配設されている。また、受け部材22,22間の長さは図3に示すように、スライド部材23が図面の左右方向に若干スライドできる大きさに、かつ平行に配設している。
【0013】スライド部材23は、受け部材22と同じように船体ブロック4bの幅Wとほぼ同じ長さであり、スライド部材23の長手方向に防熱箱の長さと同じ間隔毎にカプラ9を並設し、カプラ9の下縁部がスライド部材23の面上に溶接aによって取付けられる。スライド部材23は受け部材22のフランジ部22aと船体ブロック4b間に収容され、かつ受け部材22に案内されて受け部材22の長手方向にスライドが可能である。
【0014】多連続スライドカプラ21を船体ブロック4bに取付けるときは、予め船体ブロック4bの組付段階で受け部材22を溶接で固定しておき、船体ブロック4aと船体ブロック4bとを接合する。そして、カプラ9を取付けたスライド部材23を受け部材22の開口22bから挿入する。次いで、多連続スライドカプラ21を設けてない船体ブロック4aに防熱箱5を取付けた後、多連続スライドカプラ21を設けている船体ブロック4bに防熱箱5を取付ける。その際、船体ブロック4bの防熱箱5の取付位置に誤差が生じても、スライド部材23をスライドさせることにより誤差調整をすることができる。こうして、カプラ9を防熱箱5の角部に位置させた状態で、図2に示すようにスライド部材23と受け部材22とを溶接bにより固定する。
【0015】これ以後の作業は従来と同じであるので説明を省略する。なお、スライド部材23と受け部材22とを溶接を用いて接合しているが、船体ブロック4bに対してスライド部材23が介在しているので、船体ブロック4bの裏面に塗布した防腐剤について、溶接による影響はない。このように、本実施の形態によれば、船体ブロック4a,4bに最大誤差(±10mm)が生じていても多連続スライドカプラ21がその誤差を吸収することができる。したがって、後からカプラ9の取付位置を代えるような作業がなくなる。また、スライド部材23の長手方向のみならず、該長手方向に対して直角方向にも多少スライドできるので、防熱箱5の最大許容誤差±1mmも吸収することができる。
【0016】次に、本発明の第2の実施の形態によるLNGタンク用防熱箱の取付構造について、図4を参照しながら説明する。図に示すように、本実施の形態ではスライドカプラ25を四角形のスライド部材26にカプラ9を1個のみ溶接で固定し、受け部材27の大きさもスライド部材26に対応させて短くしている。このスライドカプラ25を、防熱箱の角部に配置している。このようにしても、上記第1の実施の形態と同様な効果を奏し、船体ブロック4a,4bの取付誤差を吸収することができる。
【0017】以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例えば、上記第1の実施の形態よれば、受け部材22を船体ブロック4bの一端部から他端部に亘って設けたが、両端部と中間部の3箇所というように、分割して部分的に設けてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば受け部材を設け、受け部材にカプラを固定したスライド部材を設けので、スタッドボルトの位置調整ができる範囲が広くなり、ブロック結合体の組付誤差と防熱箱の組付け誤差の相違を吸収することができるようになった。これにより、ブロック結合体に防熱箱を取付けることが容易になった。




 

 


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