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発明の名称 航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置及び煙発生方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−80593(P2001−80593A)
公開日 平成13年3月27日(2001.3.27)
出願番号 特願平11−262371
出願日 平成11年9月16日(1999.9.16)
代理人 【識別番号】100069246
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 新 (外1名)
発明者 岡田 良治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 煙探知器を備えた航空機荷物室の外部に設置され、容器内で煙を発生する煙発生手段と、ファンとダクトを備え前記煙発生手段から発生した煙を前記荷物室へ送る煙吐出手段とを備えたことを特徴とする航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【請求項2】 前記煙発生手段は客室へ設置さることを特徴とする請求項1記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【請求項3】 前記煙吐出手段は、煙を前記煙発生手段から前記荷物室へ吐出する吐出ダクトと、前記荷物室から煙を吸込み前記煙発生手段へ戻す吸込ダクトを備えていることを特徴とする請求項1記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【請求項4】 前記煙発生手段は容器、同容器に設けられた扉及び同容器の上部で両側壁間に展張され煙を発生する可燃物を吊下する複数本のレールを備えていることを特徴とする請求項1記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【請求項5】 前記吐出ダクト先端部にはヒータを備えていることを特徴とする請求項3記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【請求項6】 航空機の荷物室に同荷物室の外に設置した煙発生手段をファンとダクトを備えた吐出手段で接続しておき;飛行中に前記煙発生手段内に点火することにより煙を発生する可燃物を挿入して吊下し;前記吐出手段で煙を前記荷物室へ送ることを特徴とする航空機荷物室の煙探知試験用煙発生方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置及び煙発生方法に関し、無人の荷物室で乗員が立入ることなく煙を発生させ、煙の探知試験を効果的に実施できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタの荷物室は客室とは隔離されているが、飛行中に荷物室内で万一火災又は煙が発生すると有害な煙が客室内へ廻り込み、乗務員や乗客に危害が及ぶので、荷物室には煙探知器を備える規定となっている。
【0003】図6はヘリコプタを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。図において、50はヘリコプタ全体で、荷物室51が後方に、客室52が中央に、操縦室54が前部にそれぞれ設けられている。荷物室51と客室52との間には燃料タンク53が設けられ、両室間は隔離されている。荷物室51には扉55が設けられており、扉55を閉じると完全な無人の室となる。そのために荷物室51内の天井には煙探知器60が設置され、万一煙が発生すると規定時間内に煙の発生を検知し、操縦室54内に通報されるようになっている。
【0004】図7は上記に説明のヘリコプタの荷物室内の煙探知器の取付状態を示し、(a)は荷物室内の煙探知器の取付状態、(b)は煙探知器の取付部詳細を示す図である。図7(a)において、煙探知器60は荷物室51の天井中央部に取付けられ、内部に発生した煙70を検知するようになっている。図7(b)において、煙探知器60には下面が天井64とほぼ同一平面になるようにブラケット61に取付けられており、ブラケット61は取付材63を介して構造部材62に取付けられている。
【0005】上記に説明のヘリコプタの荷物室51での煙探知試験は、飛行中に荷物室51内に図7(a)に示すように可燃物65を設置し、煙70を発生させて煙探知器60が規定時間内に作動するか否かの確認を行っている。しかしながら荷物室51内は狭く、客室と隔離されており可燃物65を燃やして、タイミング良く飛行中に煙を発生させるのはむずかしく、又、飛行中に煙を発生させている密室に試験員が立入った状態でいることができず、何んらかの試験装置の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように航空機の荷物室の煙探知の試験では、飛行中に荷物室内で煙を発生させ、煙探知器が規定時間内に作動するか否かの試験を行っており、飛行中に無人の荷物室内で可燃物を燃やし、煙を発生するために何んらかの装置の開発が強く望まれていた。
【0007】そこで本発明は、航空機の荷物室の煙探知を試験するために、飛行中に荷物室外から荷物室内へ煙を送ることができ、荷物室内に人が立入ることなく煙探知試験ができる煙探知試験用煙発生装置及びその煙発生方法を提供することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解決するために次の(1)乃至(5)の煙発生装置及び(6)の煙発生方法を提供する。
【0009】(1)煙探知器を備えた航空機荷物室の外部に設置され、容器内で煙を発生する煙発生手段と、ファンとダクトを備え前記煙発生手段から発生した煙を前記荷物室へ送る煙吐出手段とを備えたことを特徴とする航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【0010】(2)前記煙発生手段は客室へ設置さることを特徴とする(1)記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【0011】(3)前記煙吐出手段は、煙を前記煙発生手段から前記荷物室へ吐出する吐出ダクトと、前記荷物室から煙を吸込み前記煙発生手段へ戻す吸込ダクトを備えていることを特徴とする(1)記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【0012】(4)前記煙発生手段は容器、同容器に設けられた扉及び同容器の上部で両側壁間に展張され煙を発生する可燃物を吊下する複数本のレールを備えていることを特徴とする(1)記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【0013】(5)前記吐出ダクト先端部にはヒータを備えていることを特徴とする請求項3記載の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置。
【0014】(6)航空機の荷物室に同荷物室の外に設置した煙発生手段をファンとダクトを備えた吐出手段で接続しておき;飛行中に前記煙発生手段内に点火することにより煙を発生する可燃物を挿入して吊下し;前記吐出手段で煙を前記荷物室へ送ることを特徴とする航空機荷物室の煙探知試験用煙発生方法。
【0015】本発明の(1)においては、煙発生手段が荷物室の外部に設置されているので、飛行中において無人の荷物室へ、煙発生手段で発生した煙をファンとダクトを備えた吐出手段から送ることができる。又、ファンの回転数を調整すれば火災時の煙の速度をシミュレートできるので安全で確実な煙探知の確認試験が可能となる。
【0016】本発明の(2)では煙発生手段を客室に設置することにより客室内の操作のみで無人の荷物室への試験用の煙の発生が可能となり、又、(3)の発明では、煙発生手段からの煙の吐出ダクトから荷物室へ吐出され、荷物室から煙の吸込ダクトで吸込んで煙発生手段へ戻すので、荷物室内の圧力を上昇させることなく煙を安定して供給するものである。
【0017】又、(4)の発明では、煙発生手段は、容器に扉を設けた構造とし、内部にレールが設けられ、レールに可燃物を吊下し、可燃物が発煙するので煙発生手段の操作を容易とし、又装置もコンパクトな構成にすることができる。又、(5)の発明は荷物室の煙を吐出する吐出ダクトの先端にヒータを取付けているのでヒータの温度を調整することにより荷物室内の火災の状況を広範囲に設定して煙探知器の煙と温度による各種条件での試験が広範囲に実施できる。
【0018】本発明の(6)は煙発生方法であり、煙発生手段を荷物室外に設置し、吐出手段で荷物室内に煙を吐出するようにセットしておき、飛行中には荷物室の外から可燃物に点火して煙発生手段で煙を発生できる方法により、安全、確実な煙探知器の作動確認ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実施の第1形態に係る航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置の全体構成図である。図1において、図6に示すヘリコプタの荷物室51内には天井に煙探知器60、ファン65が取付けられている。客室52には燃焼箱1が設置されており、燃焼箱1の上部にはファン2が取付けられている。3は吐出ダクトであり、透明のフレキシブルチューブからなり、その一端は燃焼箱1のファン2に接続され、客室52に試験用にあけられた穴6a、同様に荷物室51にあけられた穴7aを通って荷物室51内へ配設されており、その他端は吐出口3aとなっている。
【0020】4は吸込ダクトであり、同じく透明のフレキシブルチューブからなり、その一端は燃焼箱1に接続され、客室52に試験用にあけられた穴6b、同様に荷物室51にあけられた穴7bを通って荷物室51内へ配設されており、その他端は吸込口4aとなっている。
【0021】上記の構成において、飛行中において燃焼箱1内では後述するように可燃物が燃やされ、煙が発生しており、その煙はファン2を作動することにより、吐出ダクト3を通り、荷物室51内で吐出口3aから排出され、荷物室51内を満たし、荷物室51内では、上部のファン65の作用で内部を循環すると共に、吸込口4aから吸込まれ、吸込まれた煙は吸込ダクト4を通り、荷物室51から客室52内の燃焼箱1内へ戻され、再度ファン1により吐出ダクト3へ送られて循環する。荷物室51内では上記のような循環により、その煙は直ちに煙探知器60で探知されることができる。
【0022】従って上記のような装置では、荷物室51内へは試験員が一切立入ることなく、客室52内の燃焼箱1を操作するのみで煙を発生させ、これを無人の荷物室51へ送ることができ、又、その煙は吐出ダクト3と吸込ダクト4が透明であるので、煙を送る状態も容易に目視により確認することができる。
【0023】図2は上記に説明した実施の第1形態の煙発生装置をヘリコプタに装備した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図示のように客室52内に燃焼箱1を設置し、吐出ダクト3、吸込ダクト4を接続して荷物室51内へ両ダクト3,4を導き、煙探知器60、ファン65が装備された荷物室51内へ煙を送ることができ、飛行中においても客室52内の燃焼箱1を操作するのみで試験ができるものである。
【0024】図3は実施の第1形態における燃焼箱の詳細な正面図、図4はそのA−A矢視図である。図3において、燃焼箱1はアルミ製であり、四角形状であるが、円筒形状のいずれでも良く、上部にはファン2が取付けられ、その電源コード5が設けられている。ファン2には吐出ダクト3が接続されており、吐出ダクト3は透明でフレキシブルチューブからなっている。又、燃焼箱1の下部には吸込ダクト4が接続され、同様に透明でフレキシブルチューブからなっている。
【0025】又、下部には扉10があり、透明板からなり内部が目視できるようになっている。扉10はハンドル10aを操作することによりヒンジ10bで開くことができる。なお、この扉10は対向する両側へ2個所設けても良い。燃焼箱1の内部には3本のレール11が斜めに張設されており、煙を発生させるコットン・ウイックが吊下されるようになっている。燃焼箱の外径は240mm、高さが450mm程度で、コンパクトなサイズとなっている。
【0026】図4は図3におけるA−A矢視図であり、燃焼箱1内部には3本の斜めにレール11が配設されており、燃焼することにより煙を発生するコットン・ウイック13が複数本吊下げられている。このレール11は、コットン・ウイック13を扉10を開けて入口から順送りにスライドして移動しやすいように傾斜が付けられている。コットン・ウイック13は下端に火を付けて燃焼させると煙が発生するものであり、燃焼箱1の外でコットン・ウイック13に火を付けた後、炎を消して煙を発生させ、扉10を開け、これを内部に入れてレール11に止め具13で吊下させて固定するものである。
【0027】上記構成の実施の第1形態の煙発生装置において、ヘリコプタの飛行中に試験を行う場合には、客室52内でコットン・ウイック13に火を付けて燃焼させて煙を発生させ、これを扉10を開けて内部のレール11に止め具12で固定して吊下する。コットン・ウイック13の本数は煙の発生量に応じて増減し、その濃度が調整できる。コットン・ウイック13をセットすると扉10を閉めて電源コード5を電源に差し込み、ファン2を作動させ、コットン・ウイック13から発生した煙は吐出ダクト3を通り、荷物室51内へ送られる。
【0028】又、吸込ダクト4からは荷物室51内を循環した煙が吸込まれて再び燃焼箱1内へ吸込まれる。この煙の状況は扉10から、又は吐出ダクト3、吸込ダクト4が透明であるので目視により確認することができる。このように客室52内で燃焼箱1を操作するのみで無人の荷物室へ煙探知試験用の煙を送ることができる。又、ファンの回転数を調整することにより、火災時の煙の速度をシミュレートして調整し、設定できる。
【0029】図5は本発明の実施の第2形態に係る航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置の構成図であり、本実施の第2形態での特徴部分は吐出ダクト3の吐出穴3a部分にヒータ20を設けたものであり、その他は図1〜図4に示す実施の第1形態と同じ構成である。このような構成により吐出ダクト3から吐出される煙が荷物室51内へヒータ20の加熱によって温度調整ができ、荷物室51内の温度条件を種々設定でき、温度と煙の条件を種々変えて煙探知器の作動確認試験が可能となる。
【0030】なお、上記の実施の第1,第2形態においては、ヘリコプタの荷物室の例で説明したが、本発明はヘリコプタに限定するものではなく、ヘリコプタのみならず、あらゆる航空機の荷物室に適用され、同様の効果を奏するものである。
【0031】
【発明の効果】本発明の航空機荷物室の煙探知試験用煙発生装置は、(1)煙探知器を備えた航空機荷物室の外部に設置され、容器内で煙を発生する煙発生手段と、ファンとダクトを備え前記煙発生手段から発生した煙を前記荷物室へ送る煙吐出手段とを備えたことを特徴としている。このような構成により、飛行中において、無人の荷物室へ煙発生手段で発生した煙をファンとダクトを備えた吐出手段により送ることができるので安全、確実な煙探知の確認試験が実施できる。
【0032】本発明の(2)では煙発生手段を客室に設置することにより客室内の操作のみで無人の荷物室への試験用の煙の発生が可能となり、又、(3)の発明では、煙発生手段からの煙の吐出ダクトから荷物室へ吐出され、荷物室から煙を吸込ダクトで吸込んで煙発生手段へ戻すので、荷物室内の圧力を上昇させることなく煙を安定して供給するものである。
【0033】又、(4)の発明では、煙発生手段は、容器に扉を設けた構造とし、内部にレールが設けられ、レールに可燃物を吊下し、可燃物が発煙するので煙発生手段の操作を容易とし、又装置もコンパクトな構成にすることができる。又、(5)の発明は荷物室の煙を吐出する吐出ダクトの先端にヒータを取付けているのでヒータの温度を調整することにより荷物室内の火災の状況を広範囲に設定して煙探知器の煙と温度による各種条件での試験が広範囲に実施できる。
【0034】本発明の(6)は煙発生方法であり、煙発生手段を荷物室外に設置し、吐出手段で荷物室内に煙を吐出するようにセットしておき、飛行中には荷物室の外から可燃物に点火して煙発生手段で煙を発生できる方法により、安全、確実な煙探知器の作動確認ができる。




 

 


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