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発明の名称 スラスタ昇降装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−58599(P2001−58599A)
公開日 平成13年3月6日(2001.3.6)
出願番号 特願平11−234859
出願日 平成11年8月23日(1999.8.23)
代理人 【識別番号】100060069
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚男 (外2名)
発明者 坂井 文和
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 下面から突出する態様でスラスタを支持した昇降体と、該昇降体を昇降移動させるために船体を上下に貫通して設けた孔部とを備え、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転した後、スラスタが甲板上に位置されるまで該昇降体を上昇させ、前記昇降体の下降後、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転させるスラスタの昇降装置であって、前記昇降体の回転方向に面しない上部外側面の3位置にそれぞれ設けた第1、第2および第3の吊具と、前記上部外側の3位置に対応する下部外側の3位置にそれぞれ設けた第4、第5および第6の吊具と、前記孔部の上方に固定配設された第1の滑車と、前記孔部の上方において前記垂直面に沿って水平移動可能な第2、第3の滑車と、前記第1、第2および第3の滑車を介して前記孔部内にワイヤを垂下した第1、第2および第3のウインチとを備え、前記昇降体が回転していない状態で前記第1、第2および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第4、第2および第3の吊金具に接続し、前記昇降体が回転している状態で前記第1、第2および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第1、第5および第6の吊金具に接続するようにしたことを特徴とするスラスタ昇降装置。
【請求項2】 下面から突出する態様でスラスタを支持した昇降体と、該昇降体を昇降移動させるために船体を上下に貫通して設けた孔部とを備え、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転した後、スラスタが甲板上に位置されるまで該昇降体を上昇させ、前記昇降体の下降後、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転させるスラスタの昇降装置であって、前記昇降体の回転方向に面しない上部外側面の3位置にそれぞれ設けた第1、第2および第3の吊具と、前記上部外側面の3位置からそれぞれ前記垂直面に直交する方向にずれた前記昇降体の下部外側面の3位置にそれぞれ設けた第4、第5および第6の吊具と、前記孔部の上方に固定配設された第1および第2の滑車と、前記孔部の上方において前記垂直面に沿って水平移動可能な第3、第4、第5および第6の滑車と、前記第1、第2、第3、第4、第5および第6の滑車を介して前記孔部内にワイヤを垂下した第1、第2、第3、第4、第5および第6のウインチとを備え、前記第1、第2および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第4、第2および第3の吊金具に接続し、前記第4、第5および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第1、第5および第6の吊金具に接続するようにしたことを特徴とするスラスタ昇降装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業船を定点に位置させるためのスラスタを昇降する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボーリング等の作業を行なう作業船は、風や潮流等によって流されることなく船体を常に定点に位置させる必要がある。そこで、この種の作業船では、船底から複数のスラスタ(推進器)を突出させ、それらのプロペラの回転による推進力によって船体を所定の作業位置に位置決めするようにしている。
【0003】このスラスタは、定期的に補修、点検する必要がある。そこで、従来においては、潜水夫が補修、点検すべきスラスタを支持体から取外し、そのスラスタを海上クレーンで船上まで運ぶようにしている。なお、補修、点検を終了したスラスタは、海上クレーンを用いて元の位置まで運ばれた後、再び潜水夫によって支持体に取付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記スラスタの取付け取外し作業および移動作業は、人手と多大の費用および時間を必要とする。なお、ドライドックまで作業船を移動し、そこで、スラスタの補修、点検あるいは交換を行なうことも考えられるが、この場合にも多大の費用と時間を要することになる。本発明の課題は、このような状況に鑑み、海上クレーン等の大型の昇降移動機械を用いることなくスラスタを船上まで移動させることができるスラスタ昇降装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、下面から突出する態様でスラスタを支持した昇降体と、該昇降体を昇降移動させるために船体を上下に貫通して設けた孔部とを備え、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転した後、スラスタが甲板上に位置されるまで該昇降体を上昇させ、前記昇降体の下降後、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転させるスラスタの昇降装置であって、前記昇降体の回転方向に面しない上部外側面の3位置にそれぞれ設けた第1、第2および第3の吊具と、前記上部外側の3位置に対応する下部外側の3位置にそれぞれ設けた第4、第5および第6の吊具と、前記孔部の上方に固定配設された第1の滑車と、前記孔部の上方において前記垂直面に沿って水平移動可能な第2、第3の滑車と、前記第1、第2および第3の滑車を介して前記孔部内にワイヤを垂下した第1、第2および第3のウインチとを備え、前記昇降体が回転していない状態で前記第1、第2および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第4、第2および第3の吊金具に接続し、前記昇降体が回転している状態で前記第1、第2および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第1、第5および第6の吊金具に接続するようにしている。第2の発明は、下面から突出する態様でスラスタを支持した昇降体と、該昇降体を昇降移動させるために船体を上下に貫通して設けた孔部とを備え、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転した後、スラスタが甲板上に位置されるまで該昇降体を上昇させ、前記昇降体の下降後、前記昇降体を船底の下方において180度垂直面内で回転させるスラスタの昇降装置であって、前記昇降体の回転方向に面しない上部外側面の3位置にそれぞれ設けた第1、第2および第3の吊具と、前記上部外側面の3位置からそれぞれ前記垂直面に直交する方向にずれた前記昇降体の下部外側面の3位置にそれぞれ設けた第4、第5および第6の吊具と、前記孔部の上方に固定配設された第1および第2の滑車と、前記孔部の上方において前記垂直面に沿って水平移動可能な第3、第4、第5および第6の滑車と、前記第1、第2、第3、第4、第5および第6の滑車を介して前記孔部内にワイヤを垂下した第1、第2、第3、第4、第5および第6のウインチとを備え、前記第1、第2および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第4、第2および第3の吊金具に接続し、前記第4、第5および第3のウインチのワイヤをそれぞれ前記第1、第5および第6の吊金具に接続するようにしている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1および図2は、それぞれ本発明に係るスラスタ昇降装置を概略的に示した正面図および側面図である。図1において、推進器たるスラスタ1は、水密な構造を有する中空立方体状のコンテナ2の下面に取付られている。
【0007】コンテナ2は、スラスタ1のプロペラ1aを回転駆動するためのモータ3を内蔵し、かつ、その上部外側に吊金具5A,5Bおよび5Cを設けるとともに、下部外側における対応位置に吊金具5A’5B’および5C’を設けてある。図3に示したように、吊金具5A(5A’),5B(5B’)および5C(5C’)は、それぞれコンテナ2の前側面中央部、左側面の後方側および後側面の右端に設けられている。このような位置に各吊金具5A(5A’),5B(5B’)および5C(5C’)を設ければ、これらの位置を結ぶ三角形中にコンテナの2の重心位置Gを通る上下軸線が位置されることになる。
【0008】作業船の船体6には、上記コンテナ2を昇降移動するための孔部7が上下に貫通している。また、この孔部7の上方には、図2に示すように、水平に延びる支持フレーム8A,8Bおよび8Cが平行に配列している。支持フレーム8Aには、滑車9Aが固定され、また、支持フレーム8Bおよび8Cには、それぞれ滑車9Bおよび9Cが移動可能に取付けられている。なお、支持フレーム8Bおよび8Cは、それぞれ滑車9Bおよび9Cをガイドするガイドレールとしての機能も有している。
【0009】甲板には、ウインチ10A,18Bおよび10Cが配設され、これらより繰出されたワイヤ11A,11Bおよび11Cがそれぞれ上記滑車9A,9Bおよび9Cを介して上記孔部7内に垂下されている。孔部7内に垂下されたワイヤ11A,11Bおよび11Cは、それらの下端をコンテナ2の吊金具5A’,5Bおよび5Cにそれぞれ掛着して、該コンテナ2を水平に吊下げている。
【0010】以下、図4および図5を参照して、スラスタ1を点検、整備する場合における該スラスタ1の昇降手順について説明する。
1) スラスタ1の稼働時には、図4(a)に示すように、コンテナ2が下降端に位置された状態、つまり、スラスタ1が船底から突出した状態にある。
【0011】2) スラスタ1を点検、整備する際には、まず、図4(b)に示すように、ウインチワイヤ11A,11Bおよび11Cを等速で繰出して、コンテナ2を船底の下方まで降下させる。
【0012】3) 次に、ワイヤ11Cを繰り出しながらワイヤ11Aを巻き上げ、その後、ワイヤ11Bを繰出す。これにより、図4(c)に示すように、コンテナ2が垂直面内で時計方向に回転する。そして、支持フレーム8Bが前記垂直面に沿って設けられていることから、このコンテナ2の回転に伴う吊金具5Bの右方向位置変化のために、滑車9Bが支持フレーム8Bによってガイドされながら右方向に移動する。なお、吊金具5Bは、コンテナ2における回転方向側の面2aとは逆の側の面2bに掛着されている(図3参照)。したがって、コンテナ2の回転に伴って該コンテナ2の周面にワイヤ11Bが巻回される虞はない。また、支持フレーム8A,8Bおよび8Cが前記垂直面に直交する方向にずれて配列していることから、コンテナ2の回転に伴ってワイヤ11A,11Bおよび11C相互および滑車9A,9Bおよび9C相互が干渉する虞もない。
【0013】4) 上記コンテナ2の回転操作を継続して、図4(d)に示すように、コンテナ2の上下を逆にする。このとき、吊金具5B,5Cの位置が入れ替わるために滑車9B,9Cの位置も入れ替わることになる。
【0014】5) ワイヤ11A,11Bおよび11Cを等速で巻き上げて、図4(e)に示すように、スラスタ1が甲板上に露呈する位置までコンテナ2を上昇させる。
【0015】以上でスラスタ1を甲板上まで上昇させる作業が終了するので、チェーンブロック等の手段を用いて、コンテナ1を支持した後、該スラスタ1に対する補修、点検作業等が甲板上において実施される。そして、スラスタ1の補修、点検作業等が終了すると、以下のようなスラスタ1の降下手順が実行される。
【0016】6) 図5(a)に示すように、吊金具5A’に掛着されていたワイヤ11Aを吊金具5Aに掛け替えるとともに、吊金具5Bおよび5Cに掛着されていたワイヤ11Bおよび11Cを吊金具5B’および5C’にそれぞれ掛け替える。
【0017】7) ワイヤ11A,11Bおよび11Cを等速で繰出して、図5(b)に示すように、スラスタ1が船底の下方に位置されるまでコンテナ2を下降させる。
【0018】8) 次に、ワイヤ11Cを繰り出しながらワイヤ11Aを巻き上げ、その後、ワイヤ11Bを繰出す。これにより、図5(c)に示すように、コンテナ2が反時計方向に回転し、その際、ワイヤ11Bが掛着された吊金具5Bの左方向位置変化のために、滑車9Bが左方向に移動する。なお、図3に示すように、吊金具5Bはコンテナ2における回転方向側の面2aとは逆の側の面2bに掛着されているので、コンテナ2の回転に伴って該コンテナ2の周面にワイヤ11Bが巻回される虞はない。
【0019】9) 図5(d)に示すように、コンテナ2の下方にスラスタ1が位置されるまで該コンテナ2の回転操作を継続する。このとき、吊金具5B,5Cの位置が入れ替わるために滑車9B,9Cの位置も入れ替わることになる。
【0020】10) ワイヤ11A,11Bおよび11Cを等速で巻き上げて、図5(e)に示すように、スラスタ1が船底から突出する位置までコンテナ2を上昇させる。
【0021】以上の説明から明らかなように、上記実施形態に係る昇降装置によれば、海上クレーン等を使用することなくスラスタ1を甲板上まで速やかに移動することができるので、該スラスタ1の補修、点検作業等を低コストでかつ短時間に実施することができる。また、コンテナ2を上下逆の状態で上昇させるので、支持フレーム8A,8Bおよび8Cの甲板からの突出長を高くすることなくスラスタを甲板上に露呈させることができる。
【0022】なお、作業船の航行時には、走行抵抗を低減するためにスラスタ1を孔部7内に格納することが望ましいが、上記実施形態の昇降装置によれば、図4(a)の状態または図5(e)の状態からワイヤ11A,11Bおよび11Cを等速で巻き上げることにより、スラスタ1を孔部7内に格納することができる。
【0023】上記実施形態に係る昇降装置では、図5(e)において、ワイヤ11A,11Bおよび11Cの掛け替え操作を行っているが、図6ないし図8に示す昇降装置では、この掛け替え操作が不要である。この昇降装置は、図8に示すように、吊金具5A’,5B’および5C’を吊金具5A,5Bおよび5Cに対してコンテナ2の中央断面Lを中心とする対称位置に設けてある。そして、吊金具5A,5A’,5B,5B’,5Cおよび5C’にそれぞれワイヤ11A,11A’,11B,11B’および11C,11C’を掛着するとともに、該各ワイヤをそれぞれ滑車11A,11A’,11B,11B’,11Cおよび11C’を介して図示していない各別なウインチに接続してある。
【0024】滑車11Aおよび11A’は、それぞれ支持フレーム8Aおよび8A’に固定支持され、また滑車11B,11B’,11Cおよび11C’は、それぞれ支持フレーム8B,8B’,8Cおよび8C’に移動可能に支持されている。もちろん、支持フレーム11A,11A’,11B,11B’,11Cおよび11C’は、コンテナ2が回転する垂直面に平行するように水平配設されている。
【0025】この実施形態に係る昇降装置では、図4(a)〜(e)および図4(a)〜(e)に示した態様でコンテナ2が昇降および回転されるようにワイヤ11A,11A’,11B,11B’,11Cおよび11C’に接続されたウインチが巻き上げ作動および繰り出し作動される。この昇降装置の場合、吊金具5A,5A’,5B,5B’,5Cおよび5C’に常時ウインチワイヤ11A,11A’,11B,11B’,11Cおよび11C’が接続されているので、ワイヤの掛け替え操作が不要である。
【0026】なお、上記上記各実施形態おいて用いられる各ウインチは、図示していないコントローラに内蔵された昇降プログラムに基ずいてその巻き上げ動作および繰出し動作が制御される。
【0027】
【発明の効果】請求項1、2に係るスラスタ昇降装置よれば、海上クレーン等を使用することなくスラスタを甲板上まで速やかに移動することができるので、該スラスタの補修、点検作業等を低コストでかつ短時間に実施することが可能になる。そして、請求項2の発明に係るスラスタ昇降装置よれば、ウインチワイヤの架け替え操作が不要であるので、人手を要することなくスラスタを昇降させることができる。




 

 


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