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発明の名称 立体装飾材の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−315500(P2001−315500A)
公開日 平成13年11月13日(2001.11.13)
出願番号 特願2000−133024(P2000−133024)
出願日 平成12年5月1日(2000.5.1)
代理人 【識別番号】100112151
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 宣幸
発明者 大城 哲治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】ベースプレート上に、所定の立体形状をレリーフ状に形成させ、彩色される立体装飾材の製造方法において、所定のレリーフ形状の型を製作する型製作工程と、液状固化材を型に充填する固化材充填工程と、充填した固化材の表面が液状化するまで振動を与える加振工程と、ベースプレートに固化材を密着させる固化材接合工程と、ベースプレートに固化材を密着させた状態で固化させる固化工程と、固化したレリーフから型を取り外す脱型工程と、脱型したレリーフを完全に乾燥させるレリーフ乾燥工程と、所定の彩色がほどこされた繊維製シートの所定のレリーフ形状部分のみにのりを塗付して膨潤させる膨潤工程と、所定の部分を膨潤させた繊維製シートを接着剤で前記レリーフパネルの立体形状に合わせて貼りつけることによる彩色工程とを備えた立体装飾材の製造方法。
【請求項2】前記の液状固化材がパテ材であることを特徴とする請求項1に記載の立体装飾材の製造方法。
【請求項3】前記の液状固化材を型に充填する固化材充填工程及びベースプレートに固化材を密着させる固化材接合工程とにおいて、前記のレリーフ形状に合わせた切りぬき部を有し、厚さが1mm程度のスペーサープレートを、前記の型の上に重ねて置き、該スペーサープレートの上面まで液状固化材を充填し、該スペーサープレートを取り外した状態でベースプレートに密着させて接合することを特徴とする請求項1又は請求項2の項に記載の立体装飾材の製造方法。
【請求項4】前記の所定の色彩がプリントされた繊維製シートが、膨潤性紙材であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の立体装飾材の製造方法。
【請求項5】前記の繊維製シートの表面が細かな凹凸状となっていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の立体装飾材の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インテリアや壁材あるいは、壁面装飾用に用いられる立体装飾材の製造方法に関し、特に魚や昆虫などの動物や植物を質感のある浮彫り成形し、鮮明な彩色を施し、味わいのある立体感をアピールする効果を高めた立体装飾材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公共施設や美術館などの室内壁面に装飾用として、アートパネルが使用されることが多くなってきた。
【0003】このアートパネルは、室内空間の効果的な演出のために用いられるもので、岩石を模したものや、人目をひきつけるユニークなデザインのもの、あるいは、照明を意識し、金属光沢を利用したものなどさまざまな試みが行われている。
【0004】各種の空間のさまざまな用途に応じて空間デザインが行われる。それらの装飾方法の一つとして、立体的な効果を演出するものも広く用いられている。例えば、岩石の表面などランダムな形状を模した浮彫加工材などが広く使用されている。
【0005】また、特開平6−304857号では、所定の動物等の形状に型どった金属板の表面にヘアライン研磨処理などの加飾研磨を施した金属製装飾品が開示されている。この金属製装飾品は、立体感が強調されて演出され、さらに、見る方向によって異なった反射光による視覚効果を演出できるようにしたものである。
【0006】このように、立体感を演出する装飾パネルは、広く利用され多種開発されており、空間デザインにとって非常に重要な要素となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、幾何学模様などのユニークな形状のデザインや、金属製装飾品などのように照明効果を利用するものなど、華やかなでアピール性の強い演出をするものが多いのが現状である。
【0008】しかしながら、近年においては、スピード重視社会に対する問題として、ストレスが大きな社会問題となっており、本来人間の持つ自然な安らぎの空間を演出しようという試みも多くなってきている。
【0009】ところがこのような安らぎ空間の演出の場合に適した装飾材は少なく、特に立体装飾では華やかさを重視した傾向となっており、安らぎ空間の演出効果を期待できるものはほとんどない。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人目を惹きつける立体装飾でありながら、安らぎのある空間を演出できるように、パネル上に動物などのレリーフ形状を形成させ、質感のある自然な彩色を施した立体装飾材を効率良く、かつ安価に製造する方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の立体装飾材の製造方法は、液状固化材を型に充填し、ベースプレートに密着させた状態で固化させ、レリーフを成形させる。また、レリーフへの彩色は予めプリントされた繊維製シートをレリーフ形状に合わせて、しわなどができないように膨潤処理した後にレリーフパネルの全面に貼りつけるものである。
【0012】該レリーフを形成する型は、脱型がしやすいように、軟質性のものが好ましく、軟質樹脂製の型、例えば、シリコンシーリング剤などで型を製作したものでも良い。
【0013】また、該液状固化材は、型に充填して固化できるものであればいずれでも良く、例えば、建築資材として、目地などの充填材に広く使用されている、下塗用パテなどでも良い。合成樹脂系粉末パテに適量の水を混合して液状固化材とすることができる。
【0014】また、固化材充填においては、スペーサープレートを用いて、型よりわずかに増量の固化材を充填させ、ベースプレートと確実に密着するようにした。スペーサープレートは、厚さが1mm程度であり、型に合わせたレリーフ形状が切りぬかれているものならばいずれでも良く、材質はプラスチック板等でも良い。
【0015】また、該繊維性シートは、予めレリーフ模様として図柄がプリントできるもので、吸湿性のある繊維製シートであればいずれでも良く、通常のパルプを原料とする紙類でも良く、布製でも良い。レリーフの凸形状によるが、水分により膨潤する性質の高いシートが好ましい。例えば、和紙などでも良い。
【0016】また、繊維製シートの表面が細かな凹凸状に形成されているシートでも良い。該凹凸は凸部高さが1mm以下が好ましく、レリーフに貼りつけるときに、しわが発生し難くなり、レリーフの形状に密着しやすく、しわができにくく、美しい貼り上がりとなる。たとえば、木質チップが混入されたタイプのパルプ壁紙などでも良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明による立体装飾材の製造方法の実施形態を示すフロー図である。以下にその手順を説明する。
【0018】1)レリーフ型製作工程所定の形状のレリーフモデル(予め作成されたもの)にシリコン樹脂性のシーリング剤を気泡ができないように、複数層に分けて塗付と固化を繰り返して、型を作成する。本実施例では、シリコン樹脂を使用したが、軟質樹脂材であればいずれでも良く、天然ゴムや、テフロン(登録商標)樹脂、バイトンゴムなどでも良い。
【0019】2)固化剤充填工程(図2)
レリーフの型10にパテ材による固化材14を充填する。このとき、レリーフ型10の上部に図2に示すようなレリーフの切りぬきを有するスペーサープレート11を該型10に重ね、パテ材による固化材14を充填し、該スペーサープレート11の上面まで充填する。該スペーサープレート11はプラスチック製のシートをレリーフ形状に切り抜いたものである。板厚は1mmのものを使用した。
【0020】パテ材による固化材14は、建築用に広く使用される下塗専用パテ材12(ヤヨイ化学工業(株)製メジトップ)を使用し、該粉末パテ12(メジトップ)が100に対して水13を45〜50の重量割合で十分に混合し、気泡が発生しないように練り上げたもの14を使用した。本実施例では、固化材としてパテ材を使用したが、型に充填して固化でき、繊維製シートをのりで貼りつけることができる固化材であればいずれでも良い。
【0021】3)固化材加振工程(図3)
前記の型10にパテ材による固化材14を充填した後、該型10に複数回の衝撃15を与え加振させる。該衝撃15を複数回与えていくと、パテ材による固化材14内部の気泡が表面に出てくる。そして図3(2)に示すように、パテ材による固化材の表面14aが液状化してくる。適度に液状化させることが非常に重要であり、液状化が不充分であると、ベニヤ板との密着が不充分となる。
【0022】4)固化材接合工程(図4)
前記のように、パテ材による固化材の表面14aが十分に液状化した状態で、ベニヤ板であるベースプレート16をかぶせ、前記の液状化した固化材の表面14aに十分に押圧するように、型10のまま密着させる。十分に密着させた後、反転させベースプレート16を下にして固化させる。該ベースプレート16はベニヤ板等の木製板のほかに金属プレートや硬質厚紙材などを使用することもできる。
【0023】5)固化工程パテ材による固化材14をベニヤ板であるベースプレート16に密着させたままで、1時間程度静置させ、自然固化させる。パテ材の水和反応により自然な形状でレリーフが固化する。
【0024】6)脱型工程(図5)
パテ材による固化材14の固化が完了したら、シリコン樹脂製の型10を固化したレリーフ17から取り外す。シリコン樹脂が柔らかいため、端から順次取り外すことができる。型10が硬質の場合には、この取り外しの時に固化したパテ材に損傷を与えてしまう場合がしばしば見られる。シリコン樹脂製型10の場合は、固化したパテ材に損傷が発生することはない。
【0025】7)乾燥工程シリコン樹脂製型10を外したレリーフ17を乾燥させる。通気性の良い場所で自然乾燥させる。およそ12時間程度乾燥させる。もちろん、乾燥設備を用いて乾燥固化しても良い。その場合には、乾燥が速くなりすぎないように注意が必要である。乾燥が速すぎると、パテ材にひびが入ったり、損傷が発生する。
【0026】8)繊維製シート膨潤工程(図6)
予め所定の図柄が印刷されたプリント紙18のレリーフ部分19の裏側にのりをハケなどで塗付(20)する。しばらく放置すると、のりの付着部分19が膨潤して伸び、膨らんだ状態(21)となる。放置時間はのりの塗付後およそ2〜3分程度でよい。
【0027】該プリント紙18は、図柄の印刷が可能な、吸湿性のある繊維製シートが良く、のりの水分により膨潤するものが良い。建築用に使用される壁紙の中で吸湿性の高いパルプ材を主原料とするものなどが良い。和紙などを使用しても良い。該のりは、通常の壁紙用のりであり、例えば、ヤヨイ工業(株)のアミノールなどでも良い。
【0028】9)繊維シート貼着工程(図6)
前記の膨潤(21)処理されたプリント紙18の裏面全体にのりをローラーなどで塗付(22)し、膨潤して膨らんだ部分21をレリーフ17に合わせ、その膨らんだ部分21から周囲の方向に空気抜きをしながら貼り付ける。膨潤されているため、プリント紙18に無理がかからないため、きれいに張り上げることができる。
【0029】また、プリント紙として、木質チップ入りのパルプ壁紙を使用すると、表面に細かな凹凸があるため、貼りつけ時にしわが発生し難く、しかも、全体的に柔らな質感となり、非常に美しい仕上がりとなる。木質チップ入りパルプ壁紙としては、日本ルナファーザー製のルナファーザー・チップスなどが使用できる。
【0030】以上のようにして立体装飾パネル材10を製造することができる。この立体装飾パネル材10は、魚のレリーフを例に説明したが、昆虫や動物や植物などをパテ材で原型モデルを自由に作成することができるので、さまざまなレリーフが作成可能である。
【0031】また、彩色は、予め彩色が施された紙を貼りつけることにより行うため、各種のデザインのほか写真などをも貼りつけることも可能であり、塗装と違い、彩色品質が高い。近年の印刷技術の進歩により、繊維製シートにおいては、印刷できないものはない。
【0032】また、このような立体装飾パネル材を複数個並べて壁面配置するなど、室内空間演出に大きな効果を発揮する。公的施設や会社の休憩室など、安らぎの空間を演出する新しい建築インテリアとして活用できる。
【0033】また、平面的な幾何学模様や華やかな装飾とは異なり、落ち着いたイメージ空間を演出することが可能であり、額に入れて飾っても良く、天井から吊り下げても良い。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、以下に示すような効果がある。
【0035】1)レリーフが固化材を型で固化させて製作されるため、自然でなめらかな形状に製作できる。
【0036】2)レリーフとベースプレートとの密着性が非常に高くなるため、ベースプレートとレリーフを接着材などで接合する必要がない。接着工程を必要とせず、コスト削減となる。
【0037】3)レリーフへの彩色は、予め彩色が施されたシートや、図柄をプリントしたシートを貼りつけて行うため、彩色工程が大幅に短縮され、彩色品質は一定に保たれる。
【0038】4)彩色用の繊維製シートは、膨潤処理されて貼りつけられるため、レリーフの形状に美しく貼り上がる。
【0039】5)繊維製シートの表面が細かな凹凸状であると、全体的に柔らかい質感となり、しわなどができにくく、さらに美しい仕上がりとなる。
【0040】このように、本発明によれば、立体装飾において、安らぎのある空間を効果的に演出でき、パネル上に動物などのレリーフ形状を形成させ、質感のある自然な彩色を施した立体装飾材を効率良く、かつ安価に製造する方法を実現できる。




 

 


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