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発明の名称 ALC化粧板用下地処理材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−199195(P2001−199195A)
公開日 平成13年7月24日(2001.7.24)
出願番号 特願2000−10449(P2000−10449)
出願日 平成12年1月19日(2000.1.19)
代理人
発明者 齋藤 信弥
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 軽量気泡コンクリート(以下、ALCと略称)に化粧シ−トを転写するために塗布する下地処理材として、アクリルエマルション系コアシェル型樹脂を用いることを特徴とするALC化粧板用下地処理材。
【請求項2】 ALCに化粧シ−トを転写するために塗布する下地処理材として、顔料容積濃度(以下、PVCと略称)が42%以上、48%以下であり、且つシェル部の樹脂のTgが40℃以下、コア部の樹脂のTgが−30℃以上で、樹脂比率がコア/シェルの重量比で65/35以上、75/25以下のコアシェル型樹脂を用いることを特徴とするALC化粧板用下地処理材。
【請求項3】 請求項1または2に記載の下地処理材を塗布し、化粧シ−トを転写してなるALC化粧パネル。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に意匠付与および表面保護の目的でALCに化粧シ−トを転写するための下地処理材に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで化粧シ−トを実際に転写した建築材料はサイディングや、押し出しセメント板の様なものが用いられてきた。それは基材が密実であるので接着剤を塗布しても吸い込まれてしまわない事、表面が平滑な為に、転写層の形成の時に転写シ−トが表面性状に追随出来ず、圧着されずに後から剥がれてしまう部分(所謂転写抜け)が発生しにくい為である。また、化粧シ−トの接着剤は体質顔料を含まないので、ALC基材に吸い込まれてしまう為に、ALCでは接着剤塗布の前に下地処理を施す必要があることもALCに対して化粧シ−トが転写されなかった原因に挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、表面に凹凸を有するALCに、化粧シ−トを転写する事は困難であり、転写する為には表面を平滑化させる為の下地処理を施すことが必要である。また、通常ALCの下地処理材は硬く、また、肉厚とする為に体質顔料を多量に含む為に粘着性を有しない。そこで転写の為には、下地処理材の上に更に接着剤を塗布する必要がある。
【0004】しかし、接着剤は元来密着性を上げる為に柔らかい材料が用いられ、通常その様な材料は耐光性が弱く、実際の施工の際は接着層に直射日光を当てない様に転写されない凹部には接着剤を塗装しない様に塗り分けることが必要である。その為に意匠上から基材表面に化粧目地等を施した場合、従来の接着剤ではマスキングを行って対応してきた。
【0005】そこで本発明はこのような問題を解決するべく、接着剤の機能を併せ持つALC下地処理材を開発し、その処理材を使用した化粧仕上げを行う事で、耐光性を向上させ、さらに接着剤塗装工程を簡略化させた工場仕上げされたパネルを提供する事を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は、次のとおりである。
(1) ALCに化粧シ−トを転写するために塗布する下地処理材として、アクリルエマルション系コアシェル型樹脂を用いることを特徴とするALC化粧板用下地処理材。
(2) ALCに化粧シ−トを転写するために塗布する下地処理材として、PVCが42%以上、48%以下であり、且つ、シェル部の樹脂のTgが40℃以下、コア部の樹脂のTgが−30℃以上で、樹脂比率がコア/シェルの重量比で65/35以上、75/25以下のコアシェル型樹脂を用いることを特徴とするALC化粧板用下地処理材。
(3) 上記(1)または(2)に記載の下地処理材を塗布し、化粧シ−トを転写してなるALC化粧パネル。以下、本発明について詳細に説明する。ALCの下地処理材への要求性能は、ALCの表面凹部を埋め表面平滑性を確保することと、ALC基材との密着が良好であることである。また、この時の接着剤の要求性能はALC下地処理材と転写シ−ト双方との密着性が良好であることである。しかし、前者の性能を付与させるにはALC凹部を埋める為に、体質顔料を多くして乾燥成膜後の体積減少を抑え、ALC基材と密着する樹脂を選定する事が必要である。 ところが、後者の性能を付与させる為には逆に体質顔料の量を抑え、また、柔らかい樹脂を使用することが必要である。
【0007】更に、樹脂の硬さ、体質顔料含有量を調整する際、顔料を減らし使用樹脂量を多くすると、ALC下地処理材程度の膜厚を確保する場合に、塗膜がALCから皮がむける様に剥がれるピ−リング現象の発生が起こりやすくなる。このピ−リング現象は樹脂を柔らかくすることでも発生しやすくなる事が分かっている。
【0008】本発明において、ALC基材の化粧パネル用下地処理材の望ましい実施態様においては、PVCは42%以上、48%以下とし、塗料樹脂として単体の樹脂ではなく、シェル部の樹脂のTgが40℃以下、コア部の樹脂のTgが−30℃以上のアクリルエマルション系コアシェル型樹脂を使用することにより、ALC表面に平滑性を付与し、かつ転写シ−トとの接着性も有するピ−リングの起こらない下地処理材を得られる事を見出した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、上記下地処理材の実施態様について図1〜図4を用いて説明する。図1、図2は、本実施態様に係る化粧パネルの実施例を示す仕上げ層断面図である。 図3には、樹脂が柔らか過ぎた場合、あるいは樹脂含有量が多い場合に発生する塗膜ピ−リング現象を示す。図4には転写抜けの発生状況を示す。
【0010】図1に示すように、従来のALC下地処理材と従来の転写シ−トの接着材では各々機能が異なり、独立して使用する必要があったが、本発明では下地処理層に転写シ−トが接着する為、図2に示す様に接着層が無くなっている。
【0011】接着剤とは、通常転写シ−トと下地処理材あるいは表面平滑な例えばサイディング基材を使用した場合は転写シ−トとサイディング基材を接着する為に用いられる材料で、ウレタン系やエポキシ系の反応硬化型の一般的な接着剤や、酢酸ビニル系の粘着材に分類されるものが用いられる。
【0012】下地処理材はALC基材面と接着し、かつ、塗膜痩せを起こしにくい顔料を多量に混入させたアクリル、ウレタン、エポキシ系の樹脂を使用した塗装材料が用いられる。
【0013】
【実施例1】通常のピアノ線切断により分割され、オ−トクレ−ブ養生して作成したALCパネルの、ピアノ線切断表面にエア−(風速30m/秒程度の吹き付けエア−)を用いて粉落としを実施し、下地処理材として、PVC42%、シェル部のTg40℃、コア部のTg−30℃のコアシェル型アクリルエマルション樹脂を、刷毛を用いて塗装した。その後、常温で約1時間放置し、下地処理材表面を手で触って、ベトツキの無くなる頃合いを見計り、転写シ−トを乗せ、熱転写を行う。転写が終わった後に遠赤外線による加熱乾燥を実施する。さらに、アクリルシリコ−ンエマルション系の上塗り塗料を塗布し、遠赤外線加熱乾燥を実施し、試験体とした。この試験体は、目視観察による判定では転写抜けが無く、JIS A 6916に準拠した付着強度試験でも基材自身の引っ張り強度を越える付着力を有しており、×カット付着試験によりピ−リングの発生の無い事も確認出来た。
【0014】
【実施例2】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが44%、コアシェル樹脂の比率をコア/シェル=80/20のものを使用した。
【実施例3】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが48%、コアシェル樹脂の比率をコア/シェル=80/20のものを使用した。
【実施例4】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが42%、コアシェル樹脂の比率をコア/シェル=65/35とし、コアシェル型樹脂のコア部分をTg−10℃のものに変更した。
【実施例5】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のみコアシェル型樹脂のシェル部分をTg10℃のものに変更した。
【0015】
【実施6】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが35%のものを使用した。
【実施例7】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが40%のものを使用した。
【実施例8】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが50%のものを使用した。
【実施例9】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のPVCが55%のものを使用した。
【0016】
【比較例1】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のみ樹脂をTg40℃のもの使用に変更した。
【比較例2】実施例1と同一操作を行い、下地処理材のみ樹脂をTg−30℃のもの使用に変更した。上記の実施例および比較例の結果を表1に示す。
【表1】

【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の化粧パネルによれば、ALC等の軽量気泡コンクリートを基材としても下地処理材が体質顔料を含有し、吸い込まれることがない為、接着材を下地処理材層の上に塗布する必要がない。さらに本発明によれば、元来耐光性の弱い接着材を使用しないので、化粧目地部等へのはみ出し塗装があっても低耐光性に起因する欠陥の発生が抑えられる。




 

 


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