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中外テクノス株式会社
発明の名称
クラゲ高速脱水処理装置
発行国
日本国特許庁(JP)
公報種別
公開特許公報(A)
公開番号
特開2001−191061(P2001−191061A)
公開日
平成13年7月17日(2001.7.17)
出願番号
特願2000−10031(P2000−10031)
出願日
平成12年1月13日(2000.1.13)
代理人
【識別番号】100074055
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 靖雄
【テーマコード(参考)】
4D004
【Fターム(参考)】
4D004 AA02 CA03 CA13 CA40 CB02 CB15 CB43 DA01 DA07
発明者
吉井 總介 / 上岡 秀治 / 矢治 洋光
要約
目的
構成
特許請求の範囲
【請求項1】複数の押圧板(1)を軸(3a)に直角等間隔に固定支承し,長手方向を水平に支持架台(7)上に設置した筒体(4)内部を複数の固定部材(2)を用いて,等間隔に遮断する複数の筒形状区間部を設け,各筒形状区間部内部を該押圧板が該軸により,水平方向自在に滑動可動な構造とし,該軸の外側一端部を軸受部材(3b)により支持し,他端部を所定の往復運動ストローク長を有する軸駆動手段(3)を用いて駆動し,該各筒形状区間部を構成する各該固定部材の押圧面前方近傍上部には給水口(5a)を設け,更に陸揚げしたクラゲ(8)を投入するクラゲ投入口(5)を設置し,各該固定部材の押圧面前方近傍下部には押圧脱水したクラゲを下部外側排出溝(6a)に排出する制御可能な排出バルブ(6)を設け,該各筒形状区間部下部には該排出溝と連通する多孔を有する多孔底板部材(4a)を配設し,該各筒形状区間部を滑動する該押圧板と左右面前方の該固定部材との間に,交互に該クラゲ投入口より投入した該クラゲを押圧し,押圧脱水したクラゲを該排出溝に回収し,排出管(6b)を介して,脱水クラゲ回収手段(20)を用いて,該脱水クラゲを回収する事を特徴とするクラゲ高速脱水処理装置。
【請求項2】複数の押圧板(1)を鉛直に立設し,かつそれぞれ水平方向に所定の間隔で,2枚の鉛直に立設し,かつ互いに水平方向に平行な側板(34a)に固定し,各該側板下部には複数個の車輪(34b)を配設し,支持架台(7)上に設けた2本のレール(34c)上に該車輪を水平方向可動自在に嵌着し,該側板端部に装架した連結部材に水平方向外側に接続した軸(3a)を介して,軸駆動手段(3)を用いて,該押圧板を水平方向に所定のストローク長で往復可動とし,各該押圧板を中にして,水平方向に所定の間隔で複数の固定部材(2)を該支持架台上に立設し,隣接する該固定部材間の底部には,多孔底板部材(4a)を水平に配設し,各該固定部材の両側及び該多孔底板部材の水平方向両側を該側板が滑動可動な構造とし,隣接する該固定部材,該多孔底板部材,そして両側の該側板で形成する,上部が開放した各箱体区間部を構成し,該各箱体区間内部を各該押圧板が所定のストローク長で往復し,対面する各該固定部材表面を交互に押圧する構造とし,該各箱体区間部を構成する各該固定部材の押圧面前方近傍上部には給水口(5a)を設け,更に陸揚げしたクラゲ(8)を投入するクラゲ投入口(5)を設置し,各該固定部材表面下部には押圧したクラゲを下部外側排出溝(6a)に排出する制御可能な排出バルブ(6)を設け,該排出バルブは対面する該押圧板下部両側に水平に設けた押部材(36c)の突起部により,該押圧板が該排出バルブに接近すると,該排出バルブ外面を押圧し開口し,該押圧板が該排出バルブから離れると,該排出バルブは該固定部材内部の支持部材(36a)から,バネ(36b)を
介して,該固定部材内側から常時押圧し,該排出バルブが閉鎖する構造とし,該各箱体区間部下部の多孔底板部材下部からの排水を廃棄処理する排水溝(36d)を該支持架台上部に配設し,該各箱体区間部を滑動する該押圧板と左右面前方の該固定部材との間に,交互に該クラゲ投入口より投入した該クラゲを押圧し,押圧脱水したクラゲを該排出溝に回収し,該排出溝と接続した脱水クラゲ回収手段(20)を用いて,該脱水クラゲを回収する事を特徴とするクラゲ高速脱水処理装置。
【請求項3】脱水クラゲ回収手段(20)が脱水クラゲ分離装置(20a)であって,該脱水クラゲ分離装置は,本体容器(20j)上部に排出管(6b)を接続し,該排出管から脱水したクラゲ(8)及び排水(9)の混合排水が流入し,該本体容器中央部を斜めに二分し,上下を連通する多孔体からなる濾過部材(20b)を設け,該濾過部材上部に該脱水クラゲのみを堆積捕捉し,該本体容器の濾過部材最上部端部上近傍レベルから,開閉制御自在な電磁バルブ(20d)を介して,連通するバイパス管(20c)を,該濾過部材最下部端部近傍レベルに連通接続し,更に該バイパス管を該本体容器内部に延長し,該バイパス管延長端部の噴出口(20e)から噴出する排水が該濾過部材下部一帯を覆い,該濾過部材上部に捕捉した該脱水クラゲをはぎ取る逆洗構造とし,該濾過部材最上部端部上近傍レベルの該バイパス管接続レベル上部には,該濾過部材上部に捕捉堆積した該脱水クラゲにより抑止され貯留した該水の貯留レベルの検出手段を有する上部圧力検出器(20f)を設け,該濾過部材最下部端部近傍レベルには該手段を有する下部圧力検出器(20g)を設置し,該濾過部材最下部端部上部近傍には,捕捉堆積した該脱水クラゲを,貯留水の一部と該噴出口から噴出する排水と共に,開閉制御可能な排出電磁バルブ(20h)を介して,排出制御できる構造とし,該本体容器下部には排水管(20i)を接続し,該排水管から排水廃棄処理を行い,該上部圧力検出器及び下部圧力検出器からの圧力差計測により,該電磁バルブ及び排出電磁バルブを制御する制御器から成る事を特徴とする,請求項1及び請求項2記載のクラゲ高速脱水処理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,発電所等の取水口施設から陸揚げされた大量のクラゲを,高速で脱水する,クラゲ高速脱水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術におけるクラゲを脱水する,クラゲ脱水処理装置は特別には作られてなく,特に火力・原子力発電所等で用いる海水冷却用の海水量は,毎秒当たり数10トン以上という膨大な量であり,海中に浮遊している大量のクラゲが取水口施設に吸い寄せられ,網状スクリーンにかかったクラゲは陸揚げされ,従来は天
日干し処理,或いは非脱水状態で地中へ埋設処分等の方法しかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のクラゲ脱水処理装置は特別には作られてなかったので,天日干し処理が主であり,膨大な量のクラゲを天日干し処理すると,処理時間が長くなり,且つ強烈な悪臭が周辺に拡がる問題点があり,また非脱水状態で地中へ埋設処分する場合は,重量が嵩張り運搬コストに多額の費用を要する等の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決するために,本発明の請求項1に対応するクラゲ高速脱水処理装置は,複数の押圧板を軸に直角に等間隔に固定支承し,長手方向を水平に支持架台上に設置した筒体内部を複数の固定部材を用いて,等間隔に遮断する複数の筒形状区間部を設け,軸が右側に駆動し,該押圧板がクラゲ投入口より投入したクラゲを押圧開始し,該クラゲの体液と水との混合排水が,多孔底板部材を介して,下部の排出溝に排出し,同時に該押圧板の左側に新しいクラゲが投入し始め,該各筒形状区間部右側部の該クラゲの押圧が完了した時には,左側の該クラゲの投入及び給水は終了しており,該軸が左側に駆動しはじめる。右側の脱水した該クラゲは,該給水口からの給水により,固定部材に押圧付着した該脱水クラゲを洗浄排除すると共に,排出バルブが開口し,下部外側該排出溝に排出し終了すると,該排出バルブが閉鎖する。この間に,左側の該クラゲは,既に押圧開始されているが,右側の手順と同様な過程を経て,左右交互にクラゲを脱水する事を特徴とする。
【0005】本発明の請求項2に対応するクラゲ高速脱水処理装置は,複数の押圧板を鉛直に立設し,かつそれぞれ水平方向に所定の間隔で,平行な側板に固定し,各該側板下部には複数個の車輪を配設し,支持架台上に設けたレール上に該車輪を水平方向可動自在に嵌着し,軸駆動手段を用いて,該押圧板を水平方向に所定のストローク長で往復可動とし,各該押圧板を中にして,水平方向に所定の間隔で複数の固定部材を該支持架台上に立設し,隣接する該固定部材,該多孔底板部材,そして両側該側板で形成する,上部が開放した各箱体区間部を構成し,該各箱体区間内部を各該押圧板が所定のストローク長で往復し,対面する各該固定部材表面を交互に押圧する構造とし,各箱体区間部右側にクラゲ投入口よりクラゲを投入し,軸が右側に駆動し,押圧板が該クラゲを押圧し,該クラゲの体液排水が,該多孔底板部材を介して,下部の排水溝に排出する。この時,該押圧板の左側には,新しいクラゲの投入が行われている。該各箱体右側部の該クラゲの押圧が完了すると,排出バルブが開口し,右側の脱水した該クラゲは,上部の該給水口からの給水により,固定部材に押圧付着した該脱水クラゲを洗
浄排除し,下部外側該排出溝に排出し終了する。この時,左側の該クラゲの投入は終了しており,既に該軸は左側に駆動して,クラゲの押圧をはじめており,右側の手順と同様な過程を経て,左右交互にクラゲを脱水する事を特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に対応する脱水クラゲ回収手段として,脱水クラゲ分離装置を用いることもでき,該脱水クラゲ分離装置は,濾過部材上部に脱水クラゲを堆積捕捉すると,堆積捕捉した該脱水クラゲにより,排水が抑止され貯留し,その水が上部圧力検出器に達すると,該上部圧力検出器及び下部圧力検出器からの圧力差が所定の差異以上になり,制御器により,電磁バルブを開き,噴出口から噴出する排水が該濾過部材下部一帯を覆い,該濾過部材上部に捕捉した該脱水クラゲをはぎ取る逆洗すると共に,排出電磁バルブを開き,該脱水クラゲを貯留水の一部と該噴出口から噴出する排水と共に所定の時間排出し,該脱水クラゲを回収し,該制御器により圧力差が所定の差異以下になると,該電磁バルブを閉鎖し,次回の圧力差が所定の差異以上に成るのを待機し,これらの過程を繰り返して,該脱水クラゲを自動的に回収する事を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に対応するクラゲ高速脱水処理装置は,複数の押圧板を軸に直角等間隔に固定支承し,長手方向を水平に支持架台上に設置した筒体内部を複数の固定部材を用いて,等間隔に遮断する複数の筒形状区間部を設け,各筒形状区間部内部を該押圧板が該軸により,水平方向自在に滑動可動な構造とし,該軸の外側一端部を軸受部材により支持し,他端部を所定の往復運動ストローク長を有する軸駆動手段を用いて駆動し,該各筒形状区間部を構成する各該固定部材の押圧面前方近傍上部には給水口を設け,更に陸揚げしたクラゲを投入するクラゲ投入口を設置し,各該固定部材の押圧面前方近傍下部には押圧したクラゲを下部外側排出溝に排出する制御可能な排出バルブを設け,該各筒形状区間部下部には該排出溝と連通する多孔を有する多孔底板部材を配設し,該各筒形状区間部を滑動する該押圧板と固定部材との間に,交互に該クラゲ投入口より投入した該クラゲを押圧し,押圧した脱水クラゲを該排出溝に回収し,排出管を介して,脱水クラゲ回収手段を用いて脱水クラゲを回収する事を特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に対応するクラゲ高速脱水処理装置は,複数の押圧板を鉛直に立設し,かつそれぞれ水平方向に所定の間隔で,2枚の鉛直に立設し,かつ互いに水平方向に平行な側板に固定し,各該側板下部には複数個の車輪を配設し,支持架台上に設けた2本のレール上に該車輪を水平方向可動自在に嵌着し,該側板端部に装架した連結部材に水平方向外側に接続した軸を介して,軸駆動手段を用いて,該押圧板を水平方向に所定のストローク長で往復可動とする。各該押圧板を中に
して,水平方向に所定の間隔で複数の固定部材を該支持架台上に立設し,各該固定部材の両側を該側板が滑動可動な構造とし,隣接する該固定部材間の底部には,多孔底板部材を水平に配設し,該多孔底板部材の水平方向両側を該側板が滑動可動な構造とし,隣接する該固定部材,該多孔底板部材,そして両側の該側板で形成する,上部が開放した各箱体区間部を構成し,該各箱体区間内部を各該押圧板が所定のストローク長で往復し,対面する各該固定部材表面を交互に押圧する構造とし,該各箱体区間部を構成する各該固定部材の押圧面前方近傍上部には給水口を設け,更に陸揚げしたクラゲを投入するクラゲ投入口を設置し,各該固定部材表面下部には押圧したクラゲを下部外側排出溝に排出する制御可能な排出バルブを設け,該排出バルブは対面する該押圧板下部両側に水平に設けた押部材の突起部により,該押圧板が該排出バルブに接近すると,該排出バルブ外面を押圧し開口し,該押圧板が該排出バルブから離れると,該排出バルブは該固定部材内部の支持部材から,バネを介して,該固定部材内側から常時押圧され,該排出バルブが閉鎖する構造とする。該各箱体区間部下部の多孔底板部材下部からの排水を廃棄処理する排水溝を該支持架台上部に配設し,該各箱体区間部を滑動する該押圧板と左右面前方の該固定部材との間に,交互に該クラゲ投入口より投入した該クラゲを押圧し,押圧した脱水クラゲを該排出溝に回収し,該排出溝と接続した脱水クラゲ回収手段を用いて該脱水クラゲを回収する事を特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に対応するクラゲ高速脱水処理装置に用いる脱水クラゲ回収手段として,脱水クラゲ分離装置を用いることもでき,該脱水クラゲ分離装置は,本体容器上部に該高速脱水処理装置の排出管を接続し,該排出管から脱水したクラゲ及び排水の混合排水が流入し,該本体容器中央部を斜めに二分し,上下を連通する多孔体からなる濾過部材を設け,該濾過部材上部に該脱水クラゲのみを堆積捕捉し,該本体容器の濾過部材最上部端部上近傍レベルから,開閉制御自在な電磁バルブを介して,連通するバイパス管を,該濾過部材最下部端部近傍レベルに連通接続し,更に該バイパス管を該本体容器内部に延長し,該バイパス管延長端部の噴出口から噴出する排水が該濾過部材下部一帯を覆い,該濾過部材上部に捕捉した該脱水クラゲをはぎ取る逆洗構造とし,該濾過部材最上部端部上近傍レベルの該バイパス管接続レベル上部には,該濾過部材上部に捕捉堆積した該脱水クラゲにより抑止され貯留した該水の貯留レベルを検出できる,水位計或いは水圧計として機能する上部圧力検出器を設け,該濾過部材最下部端部近傍レベルには同様な機能を有する下部圧力検出器を設置し,該濾過部材最下部端部上部近傍には,捕捉堆積した該脱水クラゲを,貯留水の一部と該噴出口から噴出する排水と共に,開閉制御可能な排出電磁バルブを介して,排出制御できる構造とし,該本体容器下部には排水管を接続し,該排
水管から排水廃棄処理を行い,該上部圧力検出器及び下部圧力検出器からの圧力差計測により,該電磁バルブ及び排出電磁バルブを制御する,制御器から成る事を特徴とする。
【0010】本発明の請求項1に対応するクラゲ高速脱水処理装置において,筒体内部,押圧板表面,そして固定部材表面には,繊維を編んだ網状部材を張設し,押圧したクラゲの姿勢を安定化でき,繊維を介しての水分移動で,該クラゲからの脱水速度を向上する事も出来る。
【0011】本発明の請求項2に対応するクラゲ高速脱水処理装置において,各箱体区間部内部を形成する,多孔底板部材内部,側板内部,固定部材表面,そして押圧板表面には,繊維を編んだ網状部材を張設し,押圧したクラゲの姿勢を安定化でき,繊維を介しての水分移動で,該クラゲからの脱水速度を向上する事も出来る。
【0012】本発明の請求項1に対応するクラゲ高速脱水処理装置の使用方法は,軸が右側に駆動し,押圧板がクラゲ投入口より投入したクラゲを押圧開始し,各筒形状区間部右側部の容積が縮小すると共に,該クラゲの体液排水が,多孔底板部材を介して,下部の排出溝に排出し,同時に該押圧板の左側に新しいクラゲを投入し始め,該各筒形状区間部右側部の該クラゲの押圧が完了する前に,左側の該クラゲの投入は終了し,該軸が左側に駆動しはじめると,上部の給水口からの給水により,右側の固定部材に押圧付着した該脱水クラゲを洗浄排除すると共に,排出バルブが開口し,下部外側該排出溝に排出し終了すると,該排出バルブが閉鎖する。この時,左側の該クラゲは押圧されており,右側の手順と同様な過程を経て,左右交互にクラゲを脱水する事を特徴とするので,これらの過程を,待ち時間なしに,連続してクラゲ脱水処理を行うことができ,大量の陸揚げクラゲの脱水を高速で行う事が出来る作用を有する。
【0013】本発明の請求項2に対応するクラゲ高速脱水処理装置の使用方法は,軸が右側に駆動すると,各箱体区間部右側にクラゲ投入口より投入したクラゲを押圧板が押圧し,各箱体区間部右側部の容積が縮小すると共に,該クラゲの体液排水が,多孔底板部材を介して,下部の排水溝に排出し,同時に該押圧板の左側に新しいクラゲが投入し始める。該各箱体右側部の該クラゲの押圧が完了すると,排出バルブが開口し,右側の脱水した該クラゲは,上部の該給水口からの給水により,固定部材に押圧付着した該脱水クラゲを洗浄排除し,下部外側該排出溝に排出し終了する。この時,左側の該クラゲの投入は既に終了しており,該軸が左側に駆動しはじめると,左側の該クラゲを押圧し,右側の手順と同様な過程を経て,左右交互にクラゲを脱水する事を特徴とするので,これらの過程を,待ち時間なしに,連続してクラゲ脱水処理を行うことができ,大量の陸揚げクラゲの脱水を高速で行う事が出来る作用を有する。
【0014】本発明の請求項3に対応する脱水クラゲ分
離装置の使用方法は,多孔部材等から成る濾過部材上部に脱水クラゲを堆積捕捉すると,堆積捕捉した該脱水クラゲにより,排水が抑止され貯留し,その水が上部圧力検出器に達すると,該上部圧力検出器及び下部圧力検出器からの圧力差が所定の差異以上になり,制御器により,電磁バルブを開き,噴出口から噴出する排水が該濾過部材下部一帯を覆い,該濾過部材上部に捕捉した該脱水クラゲをはぎ取る逆洗すると共に,排出電磁バルブを開き,該脱水クラゲを貯留水の一部と該噴出口から噴出する排水と共に所定の時間排出し,編み目状籠等により該脱水クラゲのみを回収し,残りの排水を排水廃棄処理を行い,該制御器により圧力差が所定の差異以下になると,該電磁バルブを閉鎖し,次回の圧力差が所定の差異以上に成るのを待機し,これらの過程を繰り返して,該脱水クラゲを自動的に回収する事を特徴とする。
【0015】本発明のクラゲ高速脱水処理装置において,一匹のクラゲの寸法は数10cm程度,厚みは数cm程度であり,クラゲの生体成分の約95%が水分であり,該クラゲ高速脱水処理装置を用いて,押圧脱水することにより,約70─90%の脱水,即ち,減容化作用を確保する事が出来る。
【0016】本発明のクラゲ高速脱水処理装置において,各押圧板を有する区間部の数に比例して,高速で大量のクラゲを脱水処理する事が出来る作用を有する。
【0017】
【実施例】この発明の実施例の図面において,図1は本発明の実施例1を示す,クラゲ高速脱水処理装置の使用状態の,(A)は軸方向鉛直断面の一部欠載機構説明図,そして(B)はa−a′断面の一部欠載機構説明図,そして図2は実施例2を示す,クラゲ高速脱水処理装置の脱水クラゲ回収手段に用いる,脱水クラゲ分離装置の鉛直断面一部欠載機構説明図である。図3は本発明の実施例3を示す,クラゲ高速脱水処理装置の使用状態の一部長手方向中央部近傍鉛直断面を含む一部欠載正面図,そして図4は実施例3を示す,クラゲ高速脱水処理装置の使用状態の,(A)は一部欠載平面図,そして(B)は一部欠載長手方向側面図である。
【0018】この発明の実施例を以下説明すると,クラゲ高速脱水処理装置の実施例1は,図1に示すように,3個の押圧板(1)を軸(3a)に直角に等間隔に固定支承し,長手方向を水平に支持架台(7)上に設置した筒体(4)内部を4個の固定部材(2)を用いて,等間隔に遮断する3個の筒形状区間部を設け,各筒形状区間部内部を該押圧板が該軸により,所定のストローク長を有する水平方向往復運動滑動可動な構造とし,該軸の外側一端部を軸受部材(3b)により支持し,他端部を軸駆動手段(3)を用いて駆動し,該各筒形状区間部を構成する各該固定部材の押圧面前方近傍上部には給水口(5a)を設け,更に陸揚げしたクラゲ(8)を投入するクラゲ投入口(5)を設置し,各該固定部材の押圧面
前方近傍下部には押圧したクラゲを下部外側排出溝(6a)に排出する制御可能な排出バルブ(6)を設け,該各筒形状区間部下部には該排出溝と連通する多孔を有する多孔底板部材(4a)を配設し,該各筒形状区間部を滑動する該押圧板と左右面前方の該固定部材との間に,交互に該クラゲ投入口より投入した該クラゲを押圧し,押圧したクラゲを該排出溝に回収し,排出管(6b)を介して,脱水クラゲ回収手段(20)を用いて回収する事を特徴とする。
【0019】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例1において,筒体(4)内部,押圧板(1)表面,そして固定部材(2)表面には,繊維を編んだ網状部材を張設し,押圧したクラゲ(8)の姿勢を安定化でき,繊維を介しての水分移動で,該クラゲからの脱水速度を向上する事が出来る。
【0020】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例1の使用方法は,図1(A)に示すように,各筒形状区間部右側にクラゲ投入口(5)よりクラゲ(8)を投入した段階を示し,軸(3a)が右側に駆動し,押圧板(1)が該クラゲを押圧開始し,各筒形状区間部右側部の容積が縮小すると共に,該クラゲの体液排水が,多孔底板部材(4a)を介して,下部の排出溝(6a)に排出し,同時に該押圧板の左側に新しいクラゲ(8)が投入し始め,該各筒形状区間部右側部の該クラゲの押圧が完了する前に,左側の該クラゲの投入は終了し,右側の該クラゲの押圧完了とともに,該軸が左側に駆動しはじめる。右側の脱水した該クラゲは,上部の該給水口からの給水により,固定部材(2)に押圧付着した該脱水クラゲを洗浄排除すると共に,排出バルブ(6)が開口し,下部外側該排出溝に排出し終了すると,該排出バルブは閉鎖する。左側の該クラゲ押圧は,右側の手順と同様な過程を経て,左右交互にクラゲを脱水する事を特徴とする。
【0021】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例1において,筒体(4)の内径を1mとし,断面積A=0.785m
2
となり,押圧板(1)の左右駆動のストローク長を数10cm程度を採用し,ストローク時間を数分程度とし,該押圧板一枚当たりの最適押圧荷重応力σ=0.2kg重/cm
2
とすると,該押圧板一枚当たりの押圧荷重G=σ・A=1.6トン・重となり,3個の筒形状区間部とすれば,軸駆動手段(3)の総押圧荷重負荷は約5トン・重となる。
【0022】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例において,脱水クラゲ回収手段(20)として,図2に示すように,脱水クラゲ分離装置(20a)を用いることもでき,該脱水クラゲ分離装置は,本体容器(20j)上部に排出管(6b)を接続し,該排出管から脱水したクラゲ(8)及び排水(9)の混合排水が流入し,該本体容器中央部を斜めに二分し,上下を連通する多孔体からなる濾過部材(20b)を設け,該濾過部材上部
に該脱水クラゲのみを堆積捕捉し,該本体容器の濾過部材最上部端部上近傍レベルから,開閉制御自在な電磁バルブ(20d)を介して,連通するバイパス管(20c)を,該濾過部材最下部端部近傍レベルに連通接続し,更に該バイパス管を該本体容器内部に延長し,該バイパス管延長端部の噴出口(20e)から噴出する排水が該濾過部材下部一帯を覆い,該濾過部材上部に捕捉した該脱水クラゲをはぎ取る逆洗構造とし,該濾過部材最上部端部上近傍レベルの該バイパス管接続レベル上部には,該濾過部材上部に捕捉堆積した該脱水クラゲにより抑止され貯留した該水の貯留レベルを検出できる,水位計或いは水圧計として機能する上部圧力検出器(20f)を設け,該濾過部材最下部端部近傍レベルには同様な機能を有する下部圧力検出器(20g)を設置し,該濾過部材最下部端部上部近傍には,捕捉堆積した該脱水クラゲを,貯留水の一部と該噴出口から噴出する排水と共に,開閉制御可能な排出電磁バルブ(20h)を介して,排出制御できる構造とし,該本体容器下部には排水管(20i)を接続し,該排水管から排水廃棄処理を行い,該上部圧力検出器及び下部圧力検出器からの圧力差計測により,該電磁バルブ及び排出電磁バルブを制御する,制御器から成る事を特徴とする。
【0023】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例において,脱水クラゲ分離装置(20a)の使用方法は,濾過部材(20b)上部に脱水クラゲ(8)を堆積捕捉すると,堆積捕捉した該脱水クラゲにより,排水(9)が抑止され貯留し,その水が上部圧力検出器(20f)に達すると,該上部圧力検出器及び下部圧力検出器(20g)からの圧力差が所定の差異以上になり,制御器により,電磁バルブ(20d)を開き,噴出口(20e)から噴出する排水が該濾過部材下部一帯を覆い,該濾過部材上部に捕捉した該脱水クラゲをはぎ取る逆洗すると共に,排出電磁バルブ(20h)を開き,該脱水クラゲを貯留水の一部と該噴出口から噴出する排水と共に所定の時間排出し,編み目状籠等により該脱水クラゲのみを回収し,残りの排水を排水廃棄処理を行い,該制御器により圧力差が所定の差異以下になると,該電磁バルブを閉鎖し,次回の圧力差が所定の差異以上に成るのを待機し,これらの過程を繰り返して,該脱水クラゲを自動的に回収する事を特徴とする。
【0024】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例3は,図3及び図4に示すように,2個の押圧板(1)を鉛直に立設し,かつそれぞれ水平方向に所定の間隔で,2本の鉛直に立設し,かつ互いに水平方向に平行な側板(34a)に固定し,各該側板下部には複数個の車輪(34b)を配設し,支持架台(7)上に設けた2本のレール(34c)上に該車輪を水平方向可動自在に嵌着し,該側板端部に装架した連結部材に水平方向外側に接続した軸(3a)を介して,軸駆動手段(3)を用いて,該押圧板を水平方向に所定のストローク長で往復可
動とし,各押圧板を中にして,水平方向に所定の間隔で3個の固定部材(2)を該支持架台上に立設し,各該固定部材の両側を該側板が滑動可動な構造とし,隣接する該固定部材間の底部には,多孔底板部材(4a)を水平に配設し,該多孔底板部材の水平方向両側を該側板が滑動可動な構造とし,隣接する該固定部材間の該多孔底板部材,そして両側の該側板で形成する,上部が開放した各箱体区間部を構成し,該各箱体区間内部を各該押圧板が所定のストローク長で往復し,対面する各該固定部材表面を交互に押圧する構造とし,該各箱体区間部を構成する各該固定部材の押圧面前方近傍上部には給水口(5a)を設け,更に陸揚げしたクラゲ(8)を投入するクラゲ投入口(5)を設置し,各該固定部材表面下部には押圧したクラゲを下部外側排出溝(6a)に排出する制御可能な排出バルブ(6)を設け,該排出バルブは対面する該押圧板下部両側に水平に設けた押部材(36c)の突起部により,該押圧板が該排出バルブに接近すると,該排出バルブ外面を押圧し開口し,該押圧板が該排出バルブから離れると,該排出バルブは該固定部材内部の支持部材(36a)から,バネ(36b)を介して,該固定部材内側から常時押圧し,該排出バルブが閉鎖する構造とし,該各箱体区間部下部の多孔底板部材下部からの排水を廃棄処理する排水溝(36d)を該支持架台上部に配設し,該各箱体区間部を滑動する該押圧板と左右面前方の該固定部材との間に,交互に該クラゲ投入口より投入した該クラゲを押圧し,押圧したクラゲを該排出溝に回収し,該排出溝と接続した脱水クラゲ回収手段(20)を用いて回収する事を特徴とする。
【0025】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例3において,各箱体区間部内部を形成する,多孔底板部材(4a)内部,側板(34a)内部,固定部材(2)表面,そして押圧板(1)表面には,繊維を編んだ網状部材を張設し,押圧したクラゲ(8)の姿勢を安定化でき,繊維を介しての水分移動で,該クラゲからの脱水速度を向上する事が出来る。
【0026】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例3の使用方法は,図3及び図4に示すように,各箱体区間部右側にクラゲ投入口(5)よりクラゲ(8)を投入し,軸(3a)が右側に駆動する押圧板(1)が該クラゲを押圧し,各箱体区間部右側部の容積が縮小すると共に,該クラゲの体液排水が,多孔底板部材(4a)を介して,下部の排水溝(36d)に排出し,同時に該押圧板の左側に新しいクラゲ(8)が投入し始め,該各箱体右側部の該クラゲの押圧が完了すると,排出バルブ(6)が開口し,右側の脱水した該クラゲは,上部の該給水口からの給水により,固定部材(2)に押圧付着した該脱水クラゲを洗浄排除すると共に,下部外側該排出溝に排出し終了する。左側の該クラゲの投入は既に終了しいるので,該軸が左側に駆動しはじめると,左側の該クラゲを押圧するので,右側の手順と同様な過程を経
て,左右交互にクラゲを脱水する事を特徴とする。
【0027】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例3において,押圧板(1)の表面積A=1m
2
とし,該押圧板の左右駆動のストローク長を40cm程度を採用し,ストローク時間を数分とし,該押圧板一枚当たりの最適押圧荷重応力σ=0.2kg重/cm
2
とし,該押圧板一枚当たりの押圧荷重G=σ・A=2トン・重となり,2個の箱体区間部とすれば,軸駆動手段(3)の総押圧荷重負荷は約4トン・重となる。
【0028】本発明のクラゲ高速脱水処理装置の実施例1及び3において,一匹のクラゲの寸法は数10cm程度,厚みは数cm程度であり,クラゲ(8)の生体成分の約95%が水分であり,該クラゲ高速脱水処理装置を用いて,押圧脱水することにより,約70─90%の脱水,即ち,減容化作用を確保する事が出来た。
【0029】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施され,以下に記載される様な効果を有する。
【0030】本発明のクラゲ高速脱水処理装置は,各種過程を,待ち時間なしに,連続してクラゲ脱水処理を行うことができ,該装置としての使用スペースを少なくし,小型化でき,しかも大量の陸揚げクラゲの脱水を高速で行う事が出来る効果を有する。
【0031】本発明のクラゲ高速脱水処理装置は,脱水率が70%以上に飛躍的に向上し減容化並びに軽量化ができ,且つ押圧ストローク時間を数分程度で行い,処理時間の短縮の効果を有するので,強烈な悪臭の発生することなく取扱易くなり,周辺に拡がる問題点も解消し,埋設処分する場合にも,減容化並びに軽量化し嵩張ることなく処理でき,且つ運搬コストも安価になる効果を有する。
【0032】本発明のクラゲ高速脱水処理装置は,脱水クラゲ回収手段として,脱水クラゲ分離装置を併用し,脱水クラゲを自動的に回収できる効果をも有する。
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