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発明の名称 プラスチック製品の製造方法および製造装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−38771(P2001−38771A)
公開日 平成13年2月13日(2001.2.13)
出願番号 特願2000−224204(P2000−224204)
出願日 平成12年7月25日(2000.7.25)
代理人 【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外2名)
発明者 リヒャルト ヘルプスト
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】先ず、射出金型(20)の中空キャビティ(36)内でプラスチック製品(10;80)を第1の形状(10’)に射出成形し、次いで、離型ツール(60;82)によって前記中空キャビティ(36)から離型するようにしたプラスチック製品(10;80)の製造方法であって、前記プラスチック製品(10;80)を前記離型ツール(60;82)によって第2の形状に変形させることを特徴とする方法。
【請求項2】前記プラスチック製品(10;80)を未固化状態で変形させることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】前記プラスチック製品(10)が軸(R)および該軸(R)に対して第1の角度(α)をなす表面(14)を有し、前記表面(14)が前記軸(R)に対して後退部(74)を構成し、前記プラスチック製品(10)が前記中空キャビティ(36)から前記軸(R)方向に沿って離型されるようになっており、前記表面(14)が前記軸(R)と略平行に延びるように前記プラスチック製品(10)が第1の形状に射出成形されることを特徴とする請求項1また2の方法。
【請求項4】前記プラスチック製品(10)が第2の角度(β2)をなす底面(11)と壁面(12)とを備えており、前記プラスチック製品(10)が第1の形状(10’)である場合に、前記底面(11’)と前記壁面(12’)とが第3の角度(β1)をなすことを特徴とする請求項3の方法。
【請求項5】前記プラスチック製品(10)がスクリューキャップとして構成されていることを特徴とする請求項3または4の方法。
【請求項6】前記壁面(12)が円筒壁面として構成され、前記第2の角度(β2)が約90゜であり、前記第3の角度(β1)が90゜よりも大きくなるように選択されていることを特徴とする請求項4または5の方法。
【請求項7】前記表面(14)が螺条の一部であることを特徴とする請求項3ないし6の何れかの方法。
【請求項8】前記プラスチック製品(10)が、受取部材として構成された離型ツール(60)によって、前記金型(20)から第1の形状(10’)で離型されることを特徴とする請求項1ないし7の何れかの方法。
【請求項9】前記プラスチック製品(10)が、第1の形状(10’)の時に、その底面(11’)を前方にして前記離型ツール(60)へと受け渡されることを特徴とする請求項3ないし8の何れかの方法。
【請求項10】前記離型ツール(60)の円錐面(70)によって、前記プラスチック製品(10)を所定形状に変形させることを特徴とする請求項1ないし9の何れかの方法。
【請求項11】前記プラスチック製品(80)が第1の形状の時にスプルー突起(88)を有し、前記スプルー突起(88)が形状変形の際に除去されることを特徴とする請求項1または2の方法。
【請求項12】前記スプルー突起(88)が、形状変形の際にダイ表面(98)上で平坦化されることを特徴とする請求項11の方法。
【請求項13】前記プラスチック製品(80)が、形状変形の際に加熱されることを特徴とする請求項1ないし13の何れかの方法。
【請求項14】プラスチック製品(10;80)の第1の形状(10’)に対して相補形状の少なくとも1つの中空キャビティ(36)を有する金型(20)と、前記中空キャビティ(36)から前記プラスチック製品(10;80)を離型するためのツール(60;82)とを備えたプラスチック製品(10;80)の製造装置であって、前記離型ツール(60;82)が、前記プラスチック製品(10;80)を第2の形状に変形させるための手段(62,70;90)を備えていることを特徴とする装置。
【請求項15】前記プラスチック製品(10)が第1の形状(10’)の場合に離型方向(V)に延びている前記プラスチック製品(10)の表面(14)が、形状変形後には離型方向(V)に対して傾斜して延びるように、前記変形手段(62,70)が構成されていることを特徴とする請求項14の装置。
【請求項16】前記変形手段(62,70)が、前記離型ツール(60)への受け渡しの際に、第1の形状の前記プラスチック製品(10)に力をかける円錐壁部(70)を備えていることを特徴とする請求項14または15の装置。
【請求項17】前記プラスチック製品(80)を変形させる前記手段(90)が、ダイ表面(98)を備えていることを特徴とする請求項14の装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先ず、射出金型の中空キャビティ内でプラスチック製品を第1の形状に射出成形し、次いで、離型ツールによって中空キャビティから離型するようにしたプラスチック製品の製造方法に関する。さらに、本発明は、プラスチック製品の第1の形状に対して相補形状の少なくとも1つの中空キャビティを有する金型と、中空キャビティからプラスチック製品を離型するためのツールとを備えたプラスチック製品の製造装置に関する。
【0002】本発明は、特に、後退部を有するプラスチック製品の製造方法および製造装置に関する。本発明の範囲において、「後退部」という用語は、突部の背後に形成された領域を意味し、したがって、単に、プラスチック製品を中空キャビティから引き出したり、コアから引き離すだけではプラスチック製品を簡単に離型できないと解釈される。例えば、ボトルまたはボトル状容器を閉栓するために使用されるスクリューキャップの内部螺条は、この種の後退部の典型的な例である。したがって、本発明は、スクリューキャップを例にとって説明する。ただし、本発明は、この様な特定の用途に限定されない。
【0003】本発明の別の態様は、プラスチック成形体の品質向上を目的としたプラスチック成形体の変形処理に関する。このため、特に、見苦しいスプルー突起の除去について言及する。この様なスプルー突起は、プラスチック製品の射出成型時に、スプルーチャネルへの移行部において生成される。
【0004】
【従来の技術】前記の種類の方法および装置は、公報DE−A−37 08 472に開示されている。冒頭に記載のタイプの従来の方法および装置においては、スクリューキャップ製造のために、プラスチック射出成形装置用の特殊金型が利用される。この様な金型は、射出成形後にスクリューキャップを螺脱するための特殊な装置を備えている。従来においては、金型部の一方、通常、固定金型部に、中空キャビティ、大抵の場合、複数の中空キャビティが設けられている。他方の金型部、通常、可動金型部には、対応する数のコアが設けられおり、コアは、この金型部から突出し、したがって、金型閉鎖時には対応する中空キャビティ内へと延出する。コアの周囲には、製造対象のスクリューキャップの内部螺条に対して相補形状の外部螺条が設けられている。さらに、コアは、例えば、ラック/ピニオン駆動装置の作用により可動金型部内で回転自在に配置されている。
【0005】スクリューキャップの射出成型時に、溶融プラスチック材料を中空キャビティ内に射出する。スクリューキャップの離型のために、金型部を互いに離反移動させる。成形されたスクリューキャップは、コアの外部螺条を密接に取り囲んでいるので、固定金型部から可動金型部を離反移動させる際に、スクリューキャップは、コアと共に中空キャビティから引き出される。コアの外部螺条からスクリューキャップを離型するために、上記の駆動装置によってスクリューキャップを螺脱する。
【0006】この様な従来の方法は、非常に時間がかかるので、プラスチック射出成形装置のサイクル時間も比較的長くなることは明らかである。さらに、当業において、内部螺条、一般的に言えば、後退部を有するプラスチック製品の射出成形用の特殊金型を使用することが周知となっている。この様な特殊金型はコアを有し、射出プロセス終了後に、コアをプラスチック成形品から取り除くために引き込ませるか、あるいは後退させる。
【0007】公報DE−A−37 08 472は、プラスチック材料のスクリュー部材、すなわち、閉栓のためにプラスチックボトルに螺着するスクリューキャップを開示している。この様なスクリュー部材を迅速に離型するために、スクリュー部材の内部螺条は、セグメントとして構成され、軸方向に延びる間隙または空隙が螺条セグメント間に設けられている。この様な従来のスクリュー部材を離型するためには、大きな力をかけることによってコアからスクリュー部材を引き抜くようにし、一方側の螺条セグメントの螺条および他方側の間隙は、スクリュー部材の螺条が相補形状のコアの対応する螺条上を摺動し、セグメント設計によって損傷を回避できるように寸法決めされている。
【0008】この従来の装置によって、この様な部材を迅速に離型することができるが、部材の離型に必要な引張力が大きくなり、迅速な離型時に螺条領域に損傷を与えないという保証はない。他方、スプルー突起の除去について、当業においては、成型プロセス終了後など、別の処理工程において、プラスチック製品からスプルー突起を取り除くことが周知となっている。これは、例えば、この様なスプルー突起を鋸曳、切断、研磨、溶融切断することによって達成される。従来において、スプルー突起の除去は、後の段階で、プラスチック製品が完全に冷却され、固化した時に行われる。必要な処理工程は、離型後にプラスチック射出成形機械とは完全に独立して行われる。この様な処理には多大な時間が必要であり、プラスチック製品の総製造時間が長くなる。したがって、単純な量産品の製造においては、大抵の場合、スプルー突起は全く除去されない。しかし、結果的に、この点に関しては品質の良くない製品が製造されることになる。
【0009】公報WO/98/58792は、スクリューキャップの製造方法を開示している。この従来の方法によれば、金型から簡単には離型できる形状をした下端部を有するキャップが製造される。この方法の後の工程において、下端部は、離型不可能な形状に折り曲げられる。これは、冷間プレスを利用して別の処理ステーション内で行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の目的は、上記の短所が回避されるような、冒頭に記載のタイプの方法および装置を提供することである。特に、後退部を有するプラスチック製品を迅速に離型することが可能となり、射出成形装置のサイクル時間が短縮される。さらに、製造時間を大幅に増加させることなく、単純な量産品を高品質で製造することが可能となる。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】冒頭に記載の方法によれば、この目的は、プラスチック製品を前記離型ツールによって第2の形状に変形させることで達成される。冒頭に記載の装置において、この目的は、前記離型ツールが、プラスチック製品を第2の形状に変形させるための手段を備えていることで達成される。本発明によれば、プラスチック製品射出成型用の中空キャビティの形状は、プラスチック製品の意図する最終形状に応じて構成されているわけではない。その代わり、プラスチック製品は、先ず、例えば全く後退部を有さないような異なる形状で射出成形される。射出成形後、意図する最終形状を有さないプラスチック製品を、意図する最終製品となるように、離型時あるいは離型直後に変形させる。変形は、プラスチック体を変形させるためにそれ全体に対して行われてもよいし、例えば、スプルー突起を除去するためにプラスチック体の一部に対してのみ行われてもよい。しかし、この様にしてプラスチック体のその他の欠陥部分も改善される。
【0012】従来とは対照的に、後退部を有するプラスチック製品を離型するための複雑な方策が不必要である。これは、本発明によって、単に、プラスチック製品をコアから引き離したり、中空キャビティから取り出すことによって、プラスチック製品の離型が可能であるためである。従来の方法とは対照的に、中空キャビティの形状は、プラスチック製品の意図する最終形状に対応しているわけではなく、逆に、プラスチック製品の第1の形状が、中空キャビティの実際の形状に対応するように選択される。
【0013】付加的な成形体の変形処理は非常に簡単に実行可能であるので、成形体の単純な離型を利用することによって、方法が更に複雑になることなく、サイクル時間が大幅に短縮される。射出成形装置の必要装備や離型ツールは、以降、本発明の実施形態により示されるように非常に単純な設計である。本発明によれば、変形処理が離型ツールによって行われることを考慮すると、非常に短時間の追加的な処理時間が必要となる。あるいは、変形処理は、離型プロセスとタイミング的に重複させて行われる。結果的に、製造コストを大幅に増加させることなく、品質の向上、例えば、単純な量産品のスプルー突起の除去を達成するために、本発明を好適に利用することができる。
【0014】本発明の目的は、この様にして完全に達成される。本発明の方法の好適な実施形態においては、プラスチック製品を未固化状態で変形させる。プラスチック製品の未固化状態は、通常、中空キャビティからの離型後、プラスチック製品が完全には冷却されていない期間に及ぶ。上記の方策は、その期間中、大きな力を必要とせず、すなわち、非常に簡単に、第2の形状への変形の際の損傷や破損のリスクなしに、プラスチック製品を変形させることができるという利点を有する。
【0015】本発明の方法の更なる実施形態によれば、プラスチック製品は、軸およびこの軸に対して第1の角度をなす表面を有し、前記表面が前記軸に対して後退部を構成し、プラスチック製品が中空キャビティから前記軸方向に沿って離型されるようになっており、前記表面が前記軸と略平行に延びるように、プラスチック製品が第1の形状に射出成形される。本発明の装置における対応する改善点は、プラスチック製品が第1の形状の場合に離型方向に延びているプラスチック製品の表面が、形状変形後には離型方向に対して傾斜して延びるように、前記変形手段が構成されていることである。
【0016】前記の方策は、後退部を有するプラスチック製品が、特に簡単に、大きな力をかける必要なく、射出成形装置の中空キャビティから離型されるという点で、特許請求されている発明を更に厳密に規定する。本発明の更に別の実施形態によれば、プラスチック製品は、第2の角度をなす底面と壁面とを備えており、プラスチック製品が第1の形状である場合に、前記底面と前記壁面とが第3の角度をなす。
【0017】この方策は、特に、円筒形の内壁に配置された後退部、特に、内部螺条を、簡単に製造、離型できるという利点を有する。本方法の別の実施形態は、プラスチック製品がスクリューキャップとして構成され、その円筒壁がスクリューキャップの底面を第2の角度90゜で取り囲む壁面を構成し、前記第3の角度が90゜よりも大きくなるように選択されている場合に、特に好都合である。円筒形のスクリューキャップであると、特に簡単に円錐形の壁部を円筒形の壁部へと変形させることができ、後退部を構成する領域は、螺条として構成されることが好ましい。
【0018】プラスチック射出成形品が、射出成形直後に、例えば離型ツールなどの受取部材に受け渡されるようにすると、非常に短時間後に、別のプラスチック製品を製造するために金型の中空キャビティを再充填するようにして、射出成形装置のアイドル時間を非常に短くできる。したがって、本発明の方法の好適な実施形態において、プラスチック製品は、受取部材として構成された離型ツールによって、金型から第1の形状で離型される。好適には、プラスチック製品は、第1の形状の時に、その底面を前方にして離型ツールへと受け渡される。この様にしながら、離型ツールの円錐面によってプラスチック製品を所定形状に変形させることが好ましい。この目的のために、前記変形手段は、離型ツールへの受け渡しの際に、第1の形状のプラスチック製品に力をかける円錐壁部を備えている。そして、円錐壁部は、プラスチック製品に力をかける。
【0019】したがって、プラスチック製品の変形は、中空キャビティから離型ツールへの受け渡しの際や離型ツールへの挿入の際に行われるので、さらに時間をかけることなく実行できる。さらに、上述の方策は、プラスチック製品が離型時に円筒形表面に沿って案内される時に、第1の形状から第2の形状へのプラスチック製品の変形が、自動的に行われる圧縮工程によってのみ実行されるという利点を有する。この様なタイプの変形は、非常に単純なツール設計により達成され、非常に小さな力しか必要としない。
【0020】本発明の更に別の実施形態においては、プラスチック製品は、第1の形状の時にスプルー突起を有し、スプルー突起は、形状変形の際に除去される。この方策は、スプルー突起を除去することによって、製造プロセスなどが大幅に遅延することなく、単純な量産品であっても高品質を達成できるという利点を有する。上記の方策の更なる実施形態において、スプルー突起は、形状変形の際にダイ表面上で平坦化される。
【0021】ダイは、スプルー突起に圧接される可動ダイであることが好ましい。あるいは、ダイは、変形対象のプラスチック製品が圧接される時に、略固定表面を備えていてもよい。何れの場合も、これらの方策は、非常に簡単に構成でき、顕著な効果を有する。上記の方策の別の実施形態においては、変形の際にプラスチック製品が加熱される。
【0022】この方策は、変形が容易に行えるという利点を有する。さらに、プラスチック製品の損傷が回避される。一方、変形が加速され、プラスチック製品の全体的な製造時間が短縮される。本発明の更なる利点と実施形態は、以下の説明と添付図面から明らかになるであろう。なお、上記および下記の特徴は、特定の所与の組み合わせに限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく、その他の組み合わせ、あるいは、単独で利用可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、図面に示されており、これについて以下の記載により説明する。図1において、参照番号1は、従来のプラスチック射出成形装置の全体を非常に概略的に示す。例えば、押出装置、油圧装置などの成形装置の従来部材は、詳細には示されていない。この様なプラスチック射出成形装置の詳細や態様は、例えば、公報DE−A1−42 19 924に開示されている。
【0024】プラスチック射出成形装置1は、いわゆる中央プラテン5を取り囲む2つの金型部3,4からなるいわゆるスタック金型2を備えている。装置1の長手延長部に対して半径方向に延びる軸6に沿って、ハンドリングシステム(図示せず)が動作する。ハンドリングシステムは、金型2開放後に、装置1で射出成型されたプラスチック製品を離型するために設けられている。中央プラテン5の直近に、冷却ベルトコンベア7と、それに平行なスタッキングベルトコンベア8とが設けられており、スタッキングベルトコンベア8は、パッキングステーション9に隣接している。
【0025】プラスチック射出成型装置1は、考え得るあらゆるプラスチック製品の製造が可能である。以下の説明は、例えば、プラスチックボトルなどの容器の閉栓に使用されるスクリューキャップの製造に関する。ただし、スクリューキャップの製造以外に、後退部を有するその他のプラスチック製品の製造も可能である。図2の側面図は、本発明の好適な実施形態のスクリューキャップ10を一部破断状態で示すが、これに限定されない。
【0026】スクリューキャップ10は、円形の閉鎖底部11を備えている。中空の円筒壁部12が、底部11から延びており、図2においては上方に開口している。壁部12の内面には、内部螺条部の螺条13が示されており、この螺条13によって、スクリューキャップ10は、ボトルなどの容器(図示せず)の頚部に螺着される。螺条13は、断面が略矩形であり、図2における螺条13は、若干上方に傾斜している。図2において、傾斜角は、αで示されている。図2における螺条13の上面は、参照番号14で示されている。したがって、表面14が、後退部を形成する。この後退部のために、従来の射出金型によりスクリューキャップ10を簡単には製造できない。なぜなら、表面14の領域の後退部が障害となって、スクリューキャップ10を軸Rに沿って金型から簡単に離型できないからである。
【0027】図3は、2つの金型部22,24からなる射出金型20を示す。2つの金型部22,24の間の分離線は、Tで示されている。図3における上部金型部22は、断面が円形の貫通孔26を有する。下部金型部24は、円錐台形の凹部28を備えている。分離線Tの領域の凹部28の直径は、貫通孔26の直径に対応する。また、分離線Tの反対側の領域における凹部28の直径は小さくなっている。図3から分かるように、金型部22,24は、Rで示される金型部22,24の軸が一致するような方向に向けられる。
【0028】金型20は、円形断面の本体32と本体延長部34とを有するコア30を更に備えている。本体32は、上部金型部22の貫通孔26内に受け入れられ、その内部で矢印Pの方向に変位できるような寸法の直径を有する。したがって、貫通孔26の内面27は、案内面として作用する。コア30の本体延長部34は、略円錐台形状であり、凹部28へと延出し、キャビティ36を形成する。キャビティは、本技術において「中空キャビティ」に対応する。
【0029】図3の断面図Sから分かるように、少なくとも1つの凹部40が、軸Rに平行に延びる本体延長部34内に設けられている。特に、凹部40の側壁41a,41bは、互いに平行に、かつ、軸Rに平行に設けられている。図示の実施形態において、凹部40は、軸Rを中心として螺旋状に延びる溝として構成されている。図3において、個々の螺旋状または渦巻状の溝は、参照番号42で示されている。
【0030】チャネル44が、下部金型部24に設けられており、中空キャビティ36内に開口している。矢印Kは、溶融プラスチック材料が、チャネル44を介して中空キャビティ36へと射出されることを示している。図4は、スクリューキャップ10製造のための中間生成物である第1の形状10’のプラスチック製品を示している。第1の形状10’を有するプラスチック製品は、図3に示す上記の金型20により製造される。中空キャビティ36の形状に対応する形状10’は、円形底部11’および円錐台形の壁部12’を有する。壁部12’と底部11’との間の角度は、β1で示されている。角度β1は、90゜よりも大きい。
【0031】螺旋状または渦巻状の突部13’は、軸Rに平行に延びているので、底部11’に対して直角である。壁部12’と突部13’との間の角度はαである。角度αは、90゜よりも小さい。図5は、把持装置60の設計を有する離型ツールを示す。離型ツールは、前記のプラスチック射出成形装置に関連して設けたハンドリングシステムと一体的である。把持装置60は、金型20開放後に、プラスチック製品に係合して、スクリューキャップ10の形状である第2の形状へと変形させながら離反させるように設けられている。
【0032】この目的のために、下部64が底部11の外径にほぼ対応する直径を有する凹部62が、把持装置60に設けられている。これは、凹部62の直径が部位64に亘って一定であることを意味する。別の部位66が部位64に隣接しており、把持装置60の口部68へと延びている。部位66に沿って、直径は、口部68から部位64に向かって小さくなり、凹部62のロート状の円錐形の長手部位を形成する。図5に示すように、凹部62の内壁70は、部位66の領域において放物形状を有するが、円錐形状もあってもよい。
【0033】さらに、図5は、凹部62の底部における内壁70が、凹部62の底面72に対して直角に延びていることを示している。凹部62は、スクリューキャップ10を受け入れ、同時に、スクリューキャップは、その意図する最終形状となる。壁部12と底部11との間の角度β2は、90゜となり、スクリューキャップ10の突部13は、参照符号74で示されている後退部を形成する。
【0034】図2に示されているスクリューキャップ10は、以下のようにして製造される。先ず、チャネル44を介して溶融プラスチック材料を図3に示す中空キャビティ36へと射出する。凹部40を含む中空キャビティ36全体が溶融プラスチック材料で満たされる。射出および短時間の滞留時間の後、金型部22および24が開放される。凹部40は、軸Rに平行に延び、後退部を構成しないことを考慮すれば、別の方策が無くとも、第1の形状10’のプラスチック製品またはプラスチック体をコア30から引き離すことができる。第1の形状10’のプラスチック体は、図4に示す形状を有するが、意図する第2の形状、すなわち最終形状ではない。なぜなら、壁部12および底部11は、α(=β1−90゜)だけ大きな角度β1を形成しているからである。
【0035】第1の形状10’のプラスチック製品のコア30からの引き離しは、図5に示す把持装置60によって行われる。同時に、プラスチック製品は、矢印Vで示すように、凹部62に引き込まれるか、あるいは、押し込まれる。この工程において、壁部12は、長手部位66の領域において凹部62の内壁70で受け止められ、ロート形状による力に曝される。この力によって、壁部12を意図する第2の形状に変形させる。この工程の最後に、第1の形状10’は、図5に示すスクリューキャップ10の形状へと変形する。
【0036】変形は、射出プロセスの直後に、すなわち、製品10’の材料が容易に変形可能であり、未固化の状態で行われることが好ましい。プラスチック製品10の冷却は、把持装置60内で行われることが好ましい。上記の方法の特殊な側面は、中空キャビティが、プラスチック製品の意図する最終形状に対応した形状となっていないことである。その代わり、形状は、後退部を形成せず、その後、製造されたプラスチック製品を変形プロセスによって意図する第2の最終形状とできるように設計された第1の形状に応じて選択される。上記の方法の利点は、プラスチック製品がコアから容易に引き離され、例えば、引込式のコアを設けるなどの更に補足的な方策を必要としないことである。
【0037】図6において、プラスチック製品は、その全体が参照番号80で示されている。プラスチック製品80は、例えば、プラスチックボトルの製造時の中間生成物として使用されるいわゆる予備成形体である。この様な予備成形体は、後のプロセス工程(図示せず)において、最終的なボトル形状にブロー成形される。図6において、予備成形体80は、詳細図示されていない離型ツールの把持装置82によって保持される。この様にすると、予備成形体80の螺条部84が把持装置82から突出し、予備成形体80の本体86が把持装置82の受入開口部内に受け入れられる。予備成形体80は、それ自体公知のように、真空作用により、把持装置82の受入開口部内で保持される。
【0038】参照番号88は、スプルーチャネルが中空キャビティ内に開口している領域において、予備成形体80の射出成型時に形成されるスプルー突起を示す。この様な予備成形体が大量生産品であることを考慮して、大抵の場合、製造コストを低く抑え、方法を可能な限り簡単にするために、以前は、この様なスプルー突起88は除去されていなかった。参照番号90は、概略的に示す駆動装置92によって矢印94の方向に移動するダイを示している。ダイ90は、加熱のためのヒータ線96が設けられている。
【0039】スプルー突起を有さない第2の形状へと予備成形体80を変形させるため、すなわち、スプルー突起88を除去するために、把持装置82内において加熱されたダイ90をスプルー突起88に圧接する。この様に、スプルー突起88の領域の予備成形体80のプラスチック材料は、軟化、溶融し、したがって、容易に変形させることができる。ダイ90のダイ表面98は、予備成形体80の先端部の意図する形状に対して相補形状であるので、スプルー突起88が消失するように平坦化される。同時に、予備成形体80の先端部は、所望の形状とされる。




 

 


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