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発明の名称 樹脂製品のハンドリング装置および方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−18265(P2001−18265A)
公開日 平成13年1月23日(2001.1.23)
出願番号 特願2000−194734(P2000−194734)
出願日 平成12年6月28日(2000.6.28)
代理人 【識別番号】100087701
【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外2名)
発明者 リヒャルト ヘルプスト
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】プラスチック射出成形装置の金型(144)からの離型時または離型後にプラスチック製品(16)を取り扱う装置であって、前記プラスチック製品(16)を保持するための保持手段(12,80;12)と、その第1の表面部分(22,28)を冷却するための冷却手段(70〜76,90,92;162,164)とを備え、前記保持手段(12,80;12)が、前記プラスチック製品(16)を取り囲む内面(106)を有する受口(12)を有し、前記保持手段(12,80;12)が、前記内面(106)と前記第1の表面部分(22,28)との間の所定の自由空間(108)に前記プラスチック製品(16)を保持し、前記冷却手段(70〜76,90,92;162,164)が、前記自由空間(108)内において流体流(72;166,168)を前記第1の表面部分(22,28)に沿って案内することを特徴とする装置。
【請求項2】前記冷却手段(70〜76,90,92)が、高圧装置(74)を備え、前記流体流(72)が、高圧下、前記高圧装置から前記第1の表面部分(22,28)に沿って流動することを特徴とする請求項1の装置。
【請求項3】前記受口(12)が、前記プラスチック製品(16)を全体的に取り囲んでいることを特徴とする請求項1または2の装置。
【請求項4】前記受口が、単一のプラスチック製品(16)のみを取り囲んでいることを特徴とする請求項1ないし3の何れかの装置。
【請求項5】前記自由空間(108)のサイズを設定するための距離制御装置(86,106)を備えていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかの装置。
【請求項6】前記受口(12)が、前記プラスチック製品(16)を前記受口外へと移動しないように固定するための可動係止部材(44〜54;148,150)を備えていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかの装置。
【請求項7】前記受口(12)が、前記プラスチック製品(16)の第2の表面部分(20,26)にさらに前記流体流(72)を向けるための案内手段(48〜54)を備えていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかの装置。
【請求項8】前記流体流(72)を撹乱する手段(100,102,104)を備えていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかの装置。
【請求項9】前記受口に受け入れられた前記プラスチック製品(16)を所定の位置に安定化させるための部材(100,102,104;122,146)が、前記受口(12)の前記内面(106)に設けられていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかの装置。
【請求項10】前記受口(12)が、前記プラスチック製品(16)の周囲において螺旋経路に沿って前記流体流(124,126)を案内するための所定の螺条(122)を備えていることを特徴とする請求項1ないし9の何れかの装置。
【請求項11】前記プラスチック射出成形装置内の中空キャビティから前記プラスチック製品(16)を離型するための排出機構(140)の一部であることを特徴とする請求項1ないし10の何れかの装置。
【請求項12】前記受口(12)が、プラスチック射出成形装置内の中空キャビティの一部であることを特徴とする請求項1ないし11の何れかの装置。
【請求項13】プラスチック射出成形装置の金型(144)からの離型時または離型後にプラスチック製品(16)を取り扱う方法であって、a) 前記プラスチック製品(16)を取り囲む内壁(106)を有する受口(12)内で前記プラスチック製品(16)を保持する工程と、b) 前記プラスチック製品(16)の第1の表面部分(22,28)を冷却手段(70〜76,90,92;162,164)で冷却する工程とを含み、前記プラスチック製品(16)が、前記内面(106)と前記第1の表面部分(22,28)との間の所定の自由空間(108)に保持され、流体流(72;72,124,126;166,168)が、前記自由空間(108)内において前記第1の表面部分(22,28)に沿って案内されることを特徴とする方法。
【請求項14】前記流体流(72;72,124,126;166,168)が、高圧下、前記第1の表面部分(22,28)に沿って案内されることを特徴とする請求項13の方法。
【請求項15】前記受口(12)が、前記プラスチック製品(16)を全体的に取り囲んでいることを特徴とする請求項13または14の方法。
【請求項16】前記受口が、単一のプラスチック製品(16)のみを取り囲んでいることを特徴とする請求項13ないし15の何れかの方法。
【請求項17】前記自由空間(108)のサイズが、距離制御装置(86,106)により設定されることを特徴とする請求項13ないし16の何れかの方法。
【請求項18】前記プラスチック製品(16)が、前記受口(12)外へと移動しないように可動係止部材(44〜54;148)によって固定されることを特徴とする請求項13ないし17の何れかの方法。
【請求項19】前記流体流(72;72,124,126)が、さらに前記プラスチック製品(16)の第2の表面部分(20,26)に向けられることを特徴とする請求項13ないし18の何れかの方法。
【請求項20】前記流体流(72)が、撹乱されることを特徴とする請求項13ないし19の何れかの方法。
【請求項21】前記プラスチック製品(16)を、前記受口(12)内で安定化させることを特徴とする請求項13ないし20の何れかの方法。
【請求項22】前記流体流(72,124,126)を、前記プラスチック製品(16)の周囲において螺旋経路に沿って案内することを特徴とする請求項13ないし21の何れかの方法。
【請求項23】前記プラスチック製品(16)が、前記プラスチック射出成形装置の中空キャビティからの離型時に冷却されることを特徴とする請求項13ないし22の何れかの方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プラスチック射出成形装置の金型からの離型時または離型後にプラスチック製品(樹脂製品)を取り扱う装置であって、プラスチック製品を保持するための保持手段と、その第1の表面部分を冷却するための冷却手段とを備え、前記保持手段がプラスチック製品を取り囲む内面を有する受口を有することを特徴とする装置に関する。
【0002】さらに、本発明は、プラスチック射出成形装置の金型からの離型時または離型後にプラスチック製品を取り扱う方法であって、a) プラスチック製品を取り囲む内壁を有する受口内でプラスチック製品を保持する工程と、b) プラスチック製品の第1の表面部分を冷却手段で冷却する工程とを含む方法に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】前述の装置および方法は、EP 0 266 804 B1公報に開示されている。この従来技術の公報は、本技術において「予備成形体」として認識される未だ暖かい製品を保持、冷却するための装置を開示している。予備成形体は、プラスチックボトルなどの容器の製造において中間生成物として利用されるプラスチック製品である。予備成形体は、先ず、プラスチック射出成形装置によって従来の方法で製造され、その後の加工工程で予備成形体をブロー成形することによってプラスチックボトルに変形加工される。
【0004】予備成形体を保持、冷却するために、従来装置には、管状受口が設けられている。未だ暖かい予備成形体は、吸引によって受口内に引き込まれる。受口は、冷却流体用のチャネルを有し、受口に受け入れられた予備成形体の側面が受口の内側面に隣接して直接接触するような寸法となっている。冷却された受口との接触によって、予備成形体の側面が冷却される。しかし、従来装置は、特定のプラスチック製品の形状に常に厳密に適応させなければならないので、融通性に乏しい。さらに、特定の形状によっては、受口からプラスチック製品を離型する際に支障が生ずる場合がある。また、この従来装置においては、プラスチック製品のある領域、例えば予備成形体の螺条などは、全く冷却されない。
【0005】DE 195 36 868 A1公報は、プラスチック射出成形装置からの離型時に、プラスチック製コンパクトディスクボックスを空気流によって冷却する方法を開示している。プラスチック製品は、把持具から送風機の空気アウトレット上を案内されて冷却コンベア帯まで移送される。冷却帯は、プラスチック製品を離型するための離型具の下流側に配置された冷却ステーションの一体部分である。この従来の方法は、比較的肉薄のプラスチック製品、例えばコンパクトディスクボックスの場合にのみ有効である。というのは、この様な製品は迅速に冷却されるからである。しかし、従来装置は、壁の内部へと緩徐に冷却される肉厚のプラスチック製品、例えば化粧品業界で使用されるクリーム瓶を取り扱う場合に問題に遭遇する。特に、冷却ステーションへの移送時に、既に固化したクリーム瓶の外面が、未だ熱い瓶の中心部から再軟化する危険性がある。
【0006】したがって、本発明の目的は、融通性が高く、肉厚のプラスチック製品の冷却に特に適した代替装置とそれに対応する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】冒頭に記載の装置によれば、この目的は、前記保持手段が、前記内面と前記第1の表面部分との間の所定の自由空間にプラスチック製品を保持し、前記冷却手段が、流体流を自由空間内において第1の表面部分に沿って案内することで達成される。冒頭に記載の方法によれば、この目的は、プラスチック製品が前記内面と前記第1の表面部分との間の所定の自由空間に保持され、流体流が自由空間内において第1の表面部分に沿って案内されることで達成される。
【0008】したがって、本発明に係る装置は、冷却対象の第1の表面部分が冷却表面との物理的な接触なしに保持されるので、上記のEP 0 266 804 B1に開示されている従来装置とは異なる。冷却手段を冷却対象のプラスチック製品の形状に厳密に合わせる必要がないことを考慮すると、装置の設計や用途に対する更に融通性の高い選択肢がある。同時に、非常に効果的かつ顕著な冷却作用を流体流によって達成でき、この流体流は、液体流や気体流とすることができる。好ましく使用される管状受口は、この様な利点に貢献する。なぜなら、内面と第1の表面部分との間の所定距離により明確な流動状態が達成されるからである。結果的に、一般的な要件に従って流体流の強度および経路を設定することが可能となる。
【0009】さらに、流体流は、例えば、流体流の速度や温度を適宜に調節することによって冷却強度を非常に簡単かつ非常に短い反応時間で変化させることができるという利点を有する。特に、流体流をオン/オフするだけで装置の冷却作用のオン/オフが可能であるので、プラスチック製品自体を移動させる必要がない。最後に、本発明に係る装置は、プラスチック射出成形装置からプラスチック製品を離型するための排出具や、射出成形装置の金型に非常に好適に組み込むことができるので、射出成形装置の中空キャビティからの離型時または離型直後にプラスチック製品を冷却できる。これは、上記のような理由により、肉厚のプラスチック製品にとって特に有利である。
【0010】さらに、プラスチック製品を受口内に保持し、その内部で冷却する限り、プラスチック製品は、最終的に固化するまで外部の影響や損傷から保護される。全体的に見ると、上記の目的は、総じて満たされる。本発明の好適な実施形態において、前記冷却手段は高圧装置を備え、前記流体流は、高圧下、この高圧装置から第1の表面部分に沿って流動するようになっている。本発明のこれに対応する方法によれば、流体流は、高圧下、第1の表面部分に沿って案内される。
【0011】この方策の代替として、吸引すなわち部分真空によって、第1の表面部分に沿って流体流を案内することにより流体流を生成することもできる。ただし、空気を冷却流体として使用する場合、部分真空は、1バールの最大圧力差によってのみ生成される。実際には、絶対真空の生成は技術的に不可能であるので、生成可能な圧力差は更に小さい。これとは対照的に、本発明の本実施形態は、更に大きな圧力差を生成できるという利点を有する。特に好適な実施形態において、前記第1の表面部分は、約7バールまでの高圧で吹き込まれる空気に曝される。この様にして、同様の形状寸法状態において、部分真空の利用と比較して、大量の熱エネルギーが放熱される。さらに、冷却強度を変化させる変化範囲が広がる。
【0012】上記の方策の別の実施形態において、前記受口が、プラスチック製品を全体的に取り囲んでいる。この方策は、プラスチック製品の周囲における流動状態が明確であり、効果的な所定の冷却が可能となるという利点を有する。さらに、未だ暖かく非常に簡単に変形可能なプラスチック製品が、外部の影響や損傷から特に好適に保護される。
【0013】前記受口が単一のプラスチック製品のみを取り囲んでいる場合は、特に好適である。この様な場合、流動状態が、1つのプラスチック製品に非常に厳密に適合し、個別の最適な冷却が可能となるからである。本発明の別の実施形態において、本装置は、自由空間のサイズを設定するための距離制御装置を備えている。
【0014】この方策は、プラスチック製品のバラツキに流動状態を容易に適応させることができるという利点を有する。この様なバラツキは、例えば、非常に暖かいプラスチック製品が冷却中に収縮する際に起こり得る。さらに、様々なプラスチック製品に対して流動状態を容易に適応させることができる。全体的に見ると、効率および融通性が高まる。本発明の更に別の実施形態において、前記受口は、受口外へ移動しないようにプラスチック製品を固定するための可動係止部材を備えている。
【0015】前記係止部材は、受口の長さ方向の中心軸に対して半径方向に移動可能であることが好ましい。この方策は、流体流が、プラスチック製品に対して受口の終端部の方向に高圧で吹き付けられる場合に特に有利である。なぜなら、この様な場合、非常に簡単な部材を利用することによって、設計上の側面からプラスチック製品の損傷が回避できるからである。本発明の別の実施形態において、前記受口は、プラスチック製品の第2の表面部分にさらに流体流を向けるための案内手段を備えている。
【0016】この方策は、プラスチック製品が、例えば、化粧品業界で使用されるクリーム瓶などの場合のようなカップ状の設計を有する場合に特に有利である。この様なプラスチック製品では、上記のような方策によって、先ず流体流をクリーム瓶の外面に沿って案内し、さらにクリーム瓶の内面に流体流を向けることが可能となる。結果的に、単一の空気流によって、互いに不整合な表面部分を冷却したり、複数のプラスチック製品を冷却することが可能となる。案内手段の補助により、流体流の更なる方向付けが、設計上の側面から非常に簡単になる。
【0017】本発明の更に別の実施形態において、本装置は、流体流を撹乱する手段を備えている。したがって、本発明の方法の実施形態において、流体流が撹乱される。この様な手段は、好ましくは、受口の内面に配置された突出部材として設計されており、したがって、流体流に対する障害物を構成する。これの代替あるいは補足として、受口の内面は、適宜に構成された表面を備えていてもよい。さらに、流体流を渦流として生成して、渦流を撹乱状態で受口に導入することも可能である。この方策は、流体流の熱容量、したがって冷却作用の効率が向上するという利点を有する。
【0018】本発明の更に別の実施形態において、受口に受け入れられたプラスチック製品を所定の位置に安定化させるための部材が、受口の内面に設けられている。この方策は、損傷を伴う可能性のある、制御不可能な、流体流内におけるプラスチック製品のいわゆる「ダンシング」を回避できるという利点を有する。上記の部材は、ピンまたはレール、突起物とすることができる。これらの部材が、流体流内における渦流や乱流の発生を同時に補助するようにすれば特に好適である。
【0019】本発明の別の実施形態において、前記受口は、プラスチック製品の周囲において螺旋経路に沿って流体流を案内するための所定の螺条を備えている。この方策は、第1の表面部分に接触する流体流の経路が長くなるという利点を有する。この様にすると、第1の表面部分から流体流への熱移動性、したがって冷却効率が向上する。前記所定の螺条が、プラスチック製品を回転させるような形状であれば特に有利である。この様な場合、プラスチック製品は、受口内において非常に安定的な位置を占め、受口の表面に定常的に接触するプラスチック製品の外面における傷跡の形成が回避される。さらに、冷却の均一性も向上する。
【0020】本発明の別の実施形態によれば、本装置は、プラスチック射出成形装置内の中空キャビティからプラスチック製品を離型するための排出機構の一部である。したがって、本発明の方法によれば、プラスチック製品は、プラスチック射出成形装置の中空キャビティからの離型時に冷却される。射出成形装置のサイクル時間を短縮し、生産性を向上するためには、製造されたプラスチック製品を可能な限り迅速に射出成形装置のツール(tool)から離型すると有利である。しかし、この様にすると、既に固化した製造直後のプラスチック製品の外面が、製品の内部の未だ非常に暖かい中心部から再溶融し、プラスチック製品が全体として所定の形状を失う危険性がある。この様な再溶融は、上記の方策によって回避され、短時間経過後に射出成形装置の中空キャビティからプラスチック製品を離型できる。したがって、この方策は、プラスチック射出成形装置のサイクル時間を短縮すると共に、プラスチック製品の品質を維持できるという利点がある。
【0021】本発明の代替の実施形態において、前記受口は、プラスチック射出成形装置内の中空キャビティの一部である。この場合においても、金型の中空キャビティ内において冷却が始まるので、射出プロセス後、非常に迅速にプラスチック製品を冷却することができる。なお、上記および下記の特徴は、特定の所与の組み合わせに限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく、その他の組み合わせ、または、単独で利用可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、図面に示されており、これについて以下の説明により更に詳細に述べる。図1において、本発明に係る装置の一実施形態が、全体的に参照番号10で示されている。装置10は、円錐状に狭窄した内部14を有する管状受口12を有する。プラスチック製品16は、内部14に受け入れられて保持される。プラスチック製品16は、例えばクリーム瓶である。図示の管形状は、単なる一例であると解釈されるべきである。
【0023】内部14の円錐形状は、一例として示されたものであるが、クリーム瓶16をより簡単に受口12内に導入できるという利点を有する。ただし、従来の構成とは対照的に、内部14は別の形状を有していてもよい。クリーム瓶16は、内面20および外面22を有する底部18と、内面26および外面28を有する側壁24とを有する。クリーム瓶16は、その開口部の領域に、瓶を後に使用する際にキャップを螺合させるための螺条部30を有する。螺条部30は、側壁24の隣接領域と比較して若干小さな外径を有し、受口12内にクリーム瓶16を保持するために使用される突部を形成する。
【0024】図1における管状受口12の上方終端部は、底部40で終端している。受口12は、底部40とは反対側において、挿入開口部42を有し、そこからクリーム瓶16を受口12の内部14へと導入したり排出したりする。開口部42の領域には、第1の係止部材44,46および第2の係止部材48,50,52,54が、受口12の周縁に配置されている。図1は断面図であるので、第2の係止部材54は、図2の上面図にのみ示されている。
【0025】図2から分かるように、係止部材44,54は、受口12の開口部を完全に閉鎖するものではなく、開口56が残存し、そこを介して空気やその他の冷却流体が受口12の内部14から流出する。概略的に示されている駆動装置58の補助によって、係止部材44〜54は、矢印60,62方向に、すなわち受口12の長さ方向の中心軸64に対して半径方向に移動するようになっている。図1に示す状態において、係止部材44〜54は、受口12から落下しないようにクリーム瓶16を固定する位置にある。この目的のために、第1の係止部材44,46は、クリーム瓶16の螺条部30の外周に係合し、第2の係止部材48〜54は、螺条部30を越えて半径方向に突出する。したがって、挿入開口部42は、全体的に見て、受口12の内部14からクリーム瓶16が落下しないように小さく形成されている。
【0026】参照番号70は、冷却流体用の2つのインレットを示す。インレットは、受口12の底部40内に配置されている。本実施形態においては、冷却流体として空気を用いることが好ましい。しかし、代替として、その他の気体や液体、特に水を利用してもよい。冷却空気流は、高圧下、インレット70を介して矢印72方向に受口12の内部14へと流入する。
【0027】本実施形態において、高圧は、装置10の周囲の空気を取り込み圧縮する2つの加圧空気コンプレッサの補助により生成される。2つの加圧空気コンプレッサ72の使用も、一例であると理解される。あるいは、例えば、考え得る冷却流体をまず共通加圧タンク内で圧縮して、1以上のインレット70に順次流入させ、受口12の内部14へと流入させるようにすることもできる。本発明の好適な実施形態によれば、装置10は、取り込まれて圧縮された冷却空気を所定の温度にするための温度制御装置76をさらに備えている。
【0028】さらに、クリーム瓶16を受口12の内部14へと引き込むために、把持装置80が受口12の底部40の領域に設けられている。図示の例における把持装置80は、終端部の底部プレート84を備えたロッド82を有する。ロッド82は、受口12の内部14へと延びている。駆動装置86によって、ロッド82は、受口12の長さ方向の中心軸64に平行に変位するようになっている。底部プレート84の終端部には、真空チャンバ88が設けられており、クリーム瓶16の底部18を把持装置80によって吸引作用により把持し、強固に保持するようになっている。
【0029】円錐状に狭窄した内部14に関連して、把持装置80は、クリーム瓶16と受口12の内壁との間隔を制御できる位置にある。参照番号90は、把持装置80のロッド82と底部プレート84とを貫通するチャネルシステムを示している。把持装置80も冷却するために、冷却液がチャネルシステム90内を循環するようになっている。参照番号92で示す同様のチャネルシステムが、管状受口12の側壁を貫通している。チャネルシステム90,92の補助によって、装置10の冷却作用が全体的に向上する。しかし、クリーム瓶16から放出される熱エネルギーの量によって、チャネルシステム90,92が必要な場合と必要でない場合がある。
【0030】参照番号100,102,104は、一例としてのピンを示し、管状受口12の内壁106に沿って配置されている。ピン100〜104は、互いにずらせて配置され、ピンによってクリーム瓶がその位置で安定するように、クリーム瓶16の外面28に向かって延出するような寸法となっている。クリーム瓶16の外面28と受口12の内面106との間には、自由空間または空隙108が存在し、そこを冷却空気が流動することができる。ピン100〜104は、様々なクリーム瓶16に対して位置を調節できるように半径方向に移動可能である。
【0031】装置10の動作は、以下のとおりである。先ず、把持装置80によりクリーム瓶16を取り上げ、受口12の内部14に引き込む。次に係止部材44〜54を図1の位置に移動させ、クリーム瓶16が、把持装置80の底部プレート84から離れても受口12から落下しないようにする。クリーム瓶16を冷却するために、約6バールの加圧下、インレット70から受口12の内部14へと冷却空気を吹き込む。冷却空気は、クリーム瓶16の外面22,28上を下流側へと流れ、クリーム瓶16から熱エネルギーを取り去る。ピン100,104は、自由空間108内の冷却空気を撹乱する。
【0032】挿入開口部42の領域においては、冷却空気が、第2の係止部材48〜54を介して矢印110方向に逸出し、クリーム瓶16の内部へと流入する。この目的のために、第2の係止部材48〜54には凹部112が設けられている。この逸出によって、クリーム瓶16の内面20,26も冷却される。その後、暖まった冷却空気は、開口56を介して受口12の内部14から流出する。開口56の領域において反対方向に交差する空気流のために、さらに渦流が形成され、クリーム瓶16の内部においても装置10の冷却作用が更に高まる。さらに、螺条部30により係止部材44〜54に付与される圧力は減少し、クリーム瓶16上の圧痕も抑制される。
【0033】別の実施形態についての以下の説明では、図1および図2と同様の部材は同様の番号で示されている。図3において、本発明の第2の実施形態に係る装置が、全体的に参照番号120で示されている。装置120は、ピン100〜104の代わりに螺条部122が設けられているという点で、図1の装置10と異なる。より良い理解のために、図3の装置120は、内部14にプラスチック製品が存在しない状態で示されている。結果的に、もう1つの第1の係止部材も見える状態となり、簡単のために参照番号44で示す。
【0034】装置120内で、螺条部122は、定常的な螺旋経路に沿って受口12の内壁106上に形成されている。結果的に、矢印72方向に流入する冷却空気は、螺旋経路に沿って、すなわち、矢印124,126で示すように、受口内に受け入れられたプラスチック製品の周囲を流れる。冷却対象のプラスチック製品の表面部分22,28に接触する個々の空気粒子(air particle)の経路は長くなり、プラスチック製品から熱エネルギーを取り去るための時間を更に空気粒子に与える。
【0035】装置10と比較した装置120の別の相違点は、冷却対象のプラスチック製品が、装置120の受口12内に把持装置80によって保持されないという点である。したがって、装置120内の把持装置80は、休止位置に後退し、底部プレート84の下面が、受口12の底部18の内面128と面一となる。装置120による冷却対象のプラスチック製品は、流入する冷却空気によって係止部材44〜55に押し付けられるので、係止部材44〜54によってのみ保持される。したがって、矢印126に従う冷却空気の螺旋流により、受口内に受け入れられたプラスチック製品は回転し、受口12内において「浮揚」位置で安定する。
【0036】図4において、本発明に係る装置のさらに別の実施形態が、全体的に参照番号140で示されている。装置140は、プラスチック射出成形装置の中空キャビティからプラスチック製品を離型して排出するための排出具あるいはハンドリングロボットの一部である。クリーム瓶16は、この様なプラスチック製品の一例として示されている。図4に示す状態において、クリーム瓶16は、詳細には示されていないプラスチック射出成形装置の金型部に配置されているコア142からの引抜工程にある。クリーム瓶16を射出成形するために、コア142は、図示しない第2の金型部の中空キャビティから突出しており、2つの金型部は、それ自体公知であるように、クリーム瓶16用の中空キャビティを共同で構成している。
【0037】図示とは対照的に、リフトオフリングなどの補助によってクリーム瓶16をコア142から引き上げ、真空作用によって受口12内に引き込むことも可能である。装置140は、ここではサドル状の突出レールにより構成されている突部146が、前述の実施形態とは異なる。レールは、受口12の長さ方向の中心軸64にほぼ平行に延びている。最後に、装置140は、クリーム瓶16を受口12へと引き込む際に、クリーム瓶16の下端縁151に下方から係合する第2の係止部材148,150のみを有する。これは、図1に示す第2の係止部材48,50,52の位置に相当する。
【0038】第2の係止部材148,150は、何れも、クリーム瓶16の内面20,26に向けて直接冷却空気を案内するためのチャネル152を備えている。したがって、冷却空気は、上方と下方から受口12内へと吹き込まれる。結果的に、本発明のこの実施形態においては、冷却空気は、未だ暖まっていない低温状態で、クリーム瓶16の内面20,26にぶつかる。装置140のその他の動作は、図1の装置と同様である。
【0039】図5において、本発明に係る別の装置が、全体的に参照番号160で示されている。装置160は、冷却空気が全て下方から、すなわち挿入開口部42の側から吹き込まれるという点で、図4の装置140とは異なる。この目的のために、第2の係止部材148,150には、それぞれ2つの空気インレット162,164が設けられており、そこから冷却空気が矢印166,168方向に受口12へと流入する。一方、部分真空の補助により、吹き込まれた冷却空気を矢印172方向に脱気するために、2つのアウトレット170が受口12の底部40に設けられている。これによって、圧力差、したがって冷却空気の流速が増加する。
【0040】図示とは対照的に、本発明の別の実施形態において、冷却空気を更に他の位置で受口12へと吹き込み、場合に応じて、他方側においてアウトレット170を介して脱気するようにしてもよい。図示しない本発明の別の実施形態において、ピン100〜104または螺条部122の配設の代替あるいは補足として、受口12の内面106に、流入する冷却空気を撹乱するための畝、溝、孔などを形成してもよい。
【0041】本発明の別の実施形態において、受口12は、プラスチック射出成形装置の金型の一体部分、すなわち中空キャビティの一部である。この様な場合、プラスチック製品の成形、すなわち射出プロセスの終了と同時に、冷却流体の吹き込みを開始することが好ましい。




 

 


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