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発明の名称 車両用内装品およびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−9951(P2001−9951A)
公開日 平成13年1月16日(2001.1.16)
出願番号 特願平11−181419
出願日 平成11年6月28日(1999.6.28)
代理人 【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
【テーマコード(参考)】
3D023
3D044
4F100
【Fターム(参考)】
3D023 BA01 BB08 BB25 BC01 BD03 BD29 BE04 BE06 BE09 BE31 
3D044 BA11 BB01 BC03 BC04
4F100 AK07A AK07B AK07C AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C BA16 DG15B DJ01A EA061 EC031 EC032 EJ422 GB33 JL02
発明者 荒木 和男 / 白崎 春夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 樹脂ビーズを発泡させて成形された芯材と、この芯材の表面部を覆う表皮とを備えた車両用内装品において、上記芯材の表面部に不織布を固着し、この不織布の表面部に上記表皮を固着したことを特徴とする車両用内装品。
【請求項2】 上記不織布を上記芯材の表面に直接固着し、上記表皮を上記不織布の表面に直接固着したことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装品。
【請求項3】 上記芯材、上記不織布および上記表皮の材質としてポリプロピレンを用いたことを特徴とする請求項2に記載の車両用内装品。
【請求項4】 樹脂ビーズを発泡させて成形される芯材と、この芯材の表面部に固着された不織布と、この不織布の表面部に固着された表皮とからなる車両用内装品を製造する方法であって、上記芯材に上記不織布を予め固着する一方、上記表皮を真空成形法によって成形し、真空成形用の成形型に張り付いた状態の上記表皮に上記不織布を押し付け、上記不織布と上記表皮とを固着することを特徴とする車両用内装品の製造方法。
【請求項5】 真空成形時の加熱によって軟化した状態の上記表皮に上記不織布を直接押し付けることにより、上記表皮と上記不織布とを互いに固着することを特徴とする請求項4に記載の車両用内装品の製造方法。
【請求項6】 上記不織布および上記表皮の材質としてポリプロピレンを用いたことを特徴とする請求項5に記載の車両用内装品の製造方法。
【請求項7】 上記芯材を発泡成形する発泡型内に上記不織布を予め設置しておき、上記発泡型内で樹脂ビーズを発泡させることにより、上記芯材を発泡成形すると同時に、上記芯材に上記不織布を固着することを特徴とする請求項4〜5のいずれかに記載の車両用内装品の製造方法。
【請求項8】 上記芯材および上記不織布の材質としてポリプロピレンを用いたことを特徴とする請求項7に記載の車両用内装品の製造方法。
【請求項9】 樹脂ビーズを発泡させてなる芯材と、この芯材の表面部に固着された不織布と、この不織布の表面部に固着された表皮とからなる車両用内装品を製造する方法であって、上記表皮の素材に上記不織布を予め固着し、不織布が固着された表皮を真空成形し、真空成形用の成形型に上記表皮が張り付いた状態で上記不織布に上記芯材を押し付け、上記芯材と上記不織布とを接着剤によって接着することを特徴とする車両用内装品の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメントパネル、ドアトリム等の車両用内装品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−229024号公報には、車両用内装品の一例として、樹脂ビーズを発泡させてなる芯材と、この芯材の表面に接着された発泡樹脂シートと、この樹脂シートにラミネートされた表皮とからなるものが記載されている。また、このような車両用内装品を製造する方法として、表皮およびこれにラミネートされた樹脂シートを真空成形すると同時に、芯材を接着する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両用内装品においては、曲率半径が比較的小さい角部を表皮に形成することを要望されることがある。ところが、樹脂ビーズを発泡させて成形された芯材では、その角部の曲率半径が樹脂ビーズの直径によってほぼ決定され、比較的大きくなってしまう。このため、図5(A)に示すように、曲率半径が大きい角部を有する芯材1と、曲率半径が小さい角部を有する表皮2とを接着した場合には、芯材1の角部と表皮2にラミネートされた樹脂シート3の角部とが接着されず、それらの間に隙間4が生じ、表皮2および樹脂シート3が芯材1から浮いてしまうことがある。逆に、芯材1と樹脂シート3とが接着された場合には、図5(B)に示すように、樹脂シート3および表皮2が芯材1に拘束される結果、表皮2の角部の曲率半径が所望の曲率半径より大きくなってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用内装品は、上記の問題を解決するために、樹脂ビーズを発泡させて成形された芯材と、この芯材の表面部を覆う表皮とを備えた車両用内装品において、上記芯材の表面部に不織布を固着し、この不織布の表面部に上記表皮を固着したことを特徴としている。上記芯材と上記不織布、および上記不織布と上記表皮は、樹脂シート等を介して固着してもよく、互いに直接固着してもよい。芯材、不織布および表皮を互いに直接固着する場合には、それらの材質としてポリプロピレンを用いるのが望ましい。
【0005】この発明に係る車両用内装品の製造方法は、樹脂ビーズを発泡させて成形される芯材と、この芯材の表面部に固着された不織布と、この不織布の表面部に固着された表皮とからなる車両用内装品を製造する方法であって、上記芯材に上記不織布を予め固着する一方、上記表皮を真空成形法によって成形し、真空成形用の成形型に張り付いた状態の上記表皮に上記不織布を押し付け、上記不織布と上記表皮とを固着することを特徴としている。この場合、真空成形時の加熱によって軟化した状態の上記表皮に上記不織布を直接押し付けることにより、上記表皮と上記不織布とを互いに固着することが望ましい。特に、上記不織布および上記表皮の材質としてポリプロピレンを用いるのが望ましい。また、上記芯材を発泡成形する発泡型内に上記不織布を予め設置しておき、上記発泡型内で樹脂ビーズを発泡させることにより、上記芯材を発泡成形すると同時に、上記芯材に上記不織布を固着することが望ましい。その場合には、上記芯材および上記不織布の材質としてポリプロピレンを用いるのが望ましい。
【0006】また、この発明に係る他の製造方法は、樹脂ビーズを発泡させてなる芯材と、この芯材の表面部に固着された不織布と、この不織布の表面部に固着された表皮とからなる車両用内装品を製造する方法であって、上記表皮の素材に上記不織布を予め固着し、不織布が固着された表皮を真空成形し、真空成形用の成形型に上記表皮が張り付いた状態で上記不織布に上記芯材を押し付け、上記芯材と上記不織布とを接着することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る車両用内装品およびその製造方法の実施の形態について図1〜図4を参照して説明する。図1(A)、(B)には、この発明に係る車両用内装品10が図示されている。この内装品10は、例えば車両のインストルメントパネル、ドアトリム等に用いられるものであり、芯材11、不織布12および表皮13を備えている。
【0008】芯材11は、周知のように、発泡剤を含む樹脂ビーズを発泡型内で発泡させることによって成形することができる。この場合、樹脂ビーズは、ポリプロピレンのビーズを用いるのが望ましい。ポリプロピレンを用いれば、芯材11の再利用が可能になるとともに、後述するように、接着材を用いることなく芯材11に不織布12を固着することができるからである。ポリプロピレンのビーズを用いる場合には、芯材11の剛性を高めるために、発泡倍率を20倍以下にするのが望ましい。
【0009】不織布12は、天然繊維または合成繊維を粘結剤、加熱加圧、製縫によって不規則に配列させたり、もつれさせたりして作った生地であり、例えばフェルトがある。この発明の目的をよりよく達成するために、不織布12の厚さは、その目付け(単位面積当たりの重量)が150〜400gになるように選択するのが望ましい。また、不織布12を構成する糸は、5〜12デニールの糸を用いるのが望ましい。不織布の材質としては、芯材の場合と同様の理由により、ポリプロピレンを用いるのが望ましい。
【0010】不織布12は、芯材11の所定の表面に直接固着されている。不織布12は、接着剤を用いて芯材11に接着してもよく、あるいは芯材11を発泡成形する際に不織布を発泡型に予め設置しておき、樹脂ビーズの表面部の発泡時に溶融する樹脂によって固着することも可能である。不織布12は、芯材11に直接固着することなく、樹脂シート等を介して固着してもよい。特に、不織布12を芯材11に接着する場合には、芯材11に樹脂シートを接着し、この樹脂シートに不織布12を接着するのがよい。
【0011】表皮13は、樹脂シートを成形することによって形成される。表皮13の材質としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、サーモプラスチックオレフィン(TPO)等の各種の材質を用いることが可能であるが、芯材11および不織布12の場合と同様の理由によりポリプロピレンを用いるのが望ましい。表皮13の成形法としては、真空成形法、またはスラッシュ成形法を用いることができる。表皮13は、不織布12の表面に固着されている。通常、表皮13の不織布12に対する固着は、接着剤によって行われるが、表皮13を真空成形する場合には、真空成形時に加熱軟化された表皮13に不織布12に押し付けることによって行うことも可能である。表皮13を不織布12に接着する場合には、表皮13と不織布12との間にそれらの接着強度を高めるための薄いシートを介在させてもよい。
【0012】上記構成の内装品10において、不織布12はその柔軟性が高く、厚さおよび長さを大きく変化させることができる。特に、厚さは発泡成形シートに比して大きく変化可能である。よって、図1(B)に示すように、内装品10の角部10aにおいて、芯材11の角部の曲率半径と表皮13の角部の曲率半径との相違は、不織布12の厚さおよび長さが変化することによって吸収される。つまり、不織布12の背面側の部分は、芯材11の角部に対応して曲率半径が大きくなるように変形し、不織布12の表面側の部分は、表皮13の角部に対応して曲率半径が小さくなるように変形する。したがって、芯材11と不織布12との間に隙間が生じることがない。また、表皮13の角部は、芯材11の角部によって変形されることがなく、表皮13の角部の曲率半径が所定の小さい曲率半径に維持される。
【0013】また、不織布12が柔軟性を有しているので、芯材11の剛性を高めて内装品10の保形性を向上させると同時に、表皮13の触感を軟らかなものにすることができる。さらに、芯材11は表皮13の形状に対して誤差があり、またその表面には樹脂ビーズに対応した凹凸があるが、それらの誤差および凹凸は不織布12が変形することによって吸収される。したがって、表皮13の表面に、芯材11の寸法誤差に起因する皺が発生したり、芯材11の凹凸に対応した凹凸が発生したりすることもない。
【0014】次に、上記構成の内装品10の製造方法について説明する。まず、第1の製造方法について説明すると、この製造方法では、芯材11の発泡成形と同時に不織布12が芯材11に固着される。すなわち、図2に示すように、一対の型部材21,22からなる発泡型20の一方の型部材21の内面に不織布12を予め装着し、一対の型部材21,22を型締めする。その後、充填孔22aからキャビティ23内に樹脂ビーズBを所定の量だけ充填する。充填後、注入孔22bからキャビティ23内に所定の温度の蒸気を供給する。これにより、樹脂ビーズBを発泡させる。樹脂ビーズBを発泡させた蒸気は、排出孔21aから外部に排出される。樹脂ビーズBを発泡させることにより、芯材11が成形される。このとき、樹脂ビーズBの表面が蒸気によって溶融され、その溶融した樹脂によって樹脂ビーズBどうしが互いに固着(融着)するとともに、樹脂ビーズBが不織布12に固着(融着)する。これにより、芯材11と不織布12とが固着する。この場合、芯材11と不織布12の材質として同一の材質(ポリプロピレン)を用いれば、両者をより強固に固着することができる。発泡成形後、芯材11および不織布12を発泡型20から取り出す。そして、不織布12の余分の個所を除去する。
【0015】一方、表皮13は、図3に示すように、周知の真空成形法によって成形する。成形された表皮13は、成形型30の内面に付着させた状態にしておく。その後、表皮13の背面(不織布12側の面)に、芯材11に固着された不織布12を押し付けて固着する。表皮13と不織布12との固着は、次のいずれかの方法によって行うことができる。
【0016】第1の方法は、真空成形時の熱を利用するものである。すなわち、表皮13は、真空成形時に加熱軟化される。そして、真空成形時の余熱によって表皮13が軟化している(表面の一部を溶融状態に近い)間に不織布12を押し付ける。すると、不織布12を構成する糸の一部が表皮13内にめり込む。この結果、表皮13が固化すると、不織布12が融着に近い状態で表皮13に固着される。このとき、不織布12および表皮13の材質として同一のポリプロピレンが用いられていると、それらはより強固に固着される。
【0017】第2の方法は、不織布12と表皮13とを接着するものである。表皮13が冷却して固化した後、不織布12の表面(表皮13側の面)と表皮13の背面との少なくとも一方に、接着剤を塗布し、芯材11に固着された不織布12を成形型30に付着した表皮13に押し付ける。これにより、不織布12と表皮13とを接着固定する。なお、不織布12と表皮13との間にシート等を介在させる場合には、そのシートを真空成形前の表皮13の背面に予め固着しておき、シートおよび表皮13を一緒に真空成形する。そして、シートと不織布を接着固定すればよい。
【0018】不織布12と表皮13とを固着した後、表皮13を成形型30から取り出す。そして、表皮13の余分の箇所を除去し、内装品10を得る。
【0019】次に、この発明の第2の製造方法を説明する。この製造方法では、芯材11が単独で発泡成形される。芯材11の発泡成形は、周知の方法によって行うことができる。一方、表皮13は、不織布12が予め固着された状態で成形される。すなわち、表皮13の素材たる樹脂シートに不織布12が予め固着され、図4に示すように、表皮13が不織布12と共に真空成形法によって成形される。成形された表皮13は、不織布12と共に成形型40の内面に付着させておく。その後、芯材11の表面と不織布12の背面との少なくとも一方に接着剤を塗布し、芯材11を不織布12に押し付ける。これにより、芯材11と不織布12とを接着し、芯材11、不織布12および表皮13を一体化する。その後、芯材11、不織布12および表皮13を成形型40から取り外し、不織布12および表皮13の余分な部分を除去して内装品10を得る。
【0020】なお、芯材11と不織布12との間にシートを介在させる場合には、芯材11と不織布12とを接着する前に、当該シートを芯材11または不織布12に接着しておけばよく、不織布12と表皮13と間にシートを介在させる場合には、そのシートを表皮13の成形前に不織布12および表皮13の素材に接着しておけばよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、内装品の角部において、芯材と表皮との間に隙間が形成されたり、表皮の円弧状の部分の曲率半径が所望の曲率半径より大きくなったりするのを防止することができる。また、芯材の剛性を高めて内装品の保形性を向上させると同時に表皮の触感を軟らかなものにすることができ、さらに表皮の表面に皺や凹凸が発生するのを防止することができるという効果が得られる。




 

 


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