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パラフィンの脱水素化触媒および該触媒を用いたパラフィン脱水素化方法 - 住友金属鉱山株式会社
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発明の名称 パラフィンの脱水素化触媒および該触媒を用いたパラフィン脱水素化方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−162165(P2001−162165A)
公開日 平成13年6月19日(2001.6.19)
出願番号 特願平11−350195
出願日 平成11年12月9日(1999.12.9)
代理人 【識別番号】100046719
【弁理士】
【氏名又は名称】押田 良輝
【テーマコード(参考)】
4G069
4H006
4H039
【Fターム(参考)】
4G069 AA03 AA08 BA02A BA02B BA06A BA06B BA20A BA20B BB02A BB02B BB04A BB04B BB06A BB06B BC01A BC02A BC02B BC03A BC03B BC04A BC05A BC06A BC10A BC10B BC69A BC71A BC72A BC72B BC74A BC75A BC75B BD05A BD05B CB07 CB63 DA06 DA07 EA02Y EC02Y EC03Y EC04Y EC26 ED07 ED08 FA01 FB05 FB09 FC08 
4H006 AA02 AC12 BA02 BA17 BA25 BA26 BA55 BA56
4H039 CA29 CC10
発明者 金井 勇樹 / 山口 敏男 / 横塚 英治 / 松田 高志
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物担体に、活性金属として周期律表第VIII族貴金属の中から選ばれた少なくとも1種と、周期律表第IA族金属の中から選ばれた少なくとも1種とを担持してなることを特徴とするパラフィンの脱水素化触媒。
【請求項2】 前記非晶質金属酸化物担体のMg/Siの原子比が0.45以上で、1.5以下であることを特徴とする請求項1記載のパラフィンの脱水素化触媒。
【請求項3】 前記周期律表第IA族金属が全触媒に対して0.05〜1.0重量%の範囲で担持されることを特徴とする請求項1または2記載のパラフィンの脱水素化触媒。
【請求項4】 前記周期律表第VIII族貴金属が白金またはパラジウムの中から選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のパラフィンの脱水素化触媒。
【請求項5】 前記周期律表第VIII族貴金属が全触媒に対して0.05〜5重量%の範囲の量で担持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のパラフィンの脱水素化触媒。
【請求項6】 20ppm以下の硫黄に周期的に曝される反応領域中でパラフィンを含む原料供給物を脱水素化する方法において、担体としてケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物に、活性金属として周期律表第VIII族貴金属の中から選ばれた少なくとも1種と、周期率表第IA族金属の中から選ばれた少なくとも1種とを含有する触媒の存在下で、パラフィン系炭化水素と接触させることを特徴とするパラフィン系炭化水素の脱水素化方法。
【請求項7】 前記原料供給物が0.01〜20ppmの硫黄を含むことを特徴とする請求項6記載のパラフィン系炭化水素の脱水素化方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硫黄に周期的に曝される反応領域中でパラフィンを脱水素化する方法、および該方法に用いる触媒に関し、特に硫黄による被毒を受け難く、かつ寿命の長い脱水素化触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パラフィン脱水素化触媒はパラフィンをオレフィンに変換する触媒であるが、パラフィンの脱水素化触媒としては望ましくないクラッキング反応を抑制し、反応の選択性を増加させ、かつ所望の生成物の収率を増加させるなどの機能が求められる。従来の脱水素化プロセスでは、アルミナやシリカ−アルミナなどの担体に担持された貴金属(通常は白金)を含有する触媒が用いられている。また1種または2種の反応促進剤によって触媒を改良して、脱水素化プロセスに供される炭化水素原料のクラッキングを制御することも知られている。このようなタイプの触媒は、例えば米国特許第3679773号明細書、同第4000210号明細書、同第4177218号明細書、同第4381257号明細書、同第4486547号明細書、同第4880764号明細書および同第5012027号明細書に開示され、周期律表第IVA 族、第IVB 族および第VIII族から選択された活性金属がよく用いられている。これらの触媒は直鎖パラフィンから直鎖オレフィンへの脱水素化活性は高いが、炭化水素原料中に含有する極微量の硫黄分によって被毒を受けて活性劣化を起こすという問題があった。
【0003】近年上記のようなアルミナ担体に替わってゼオライト担体が用いられるようになっている。ゼオライトは炭化水素原料中に含まれる硫黄分に対する耐性が強いので広く用いられ、この技術は、例えば米国特許第3507931号明細書、同第3551353号明細書、同第3932554号明細書、同第4400576号明細書、同第4935578号明細書および同第5132479号明細書などに開示されている。しかしながらゼオライト系触媒は、炭化水素原料のクラッキング反応に伴うコーキングを抑制することが難しく、安定した脱水素化活性を得ることが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パラフィンの脱水素化反応に対して高性能を示すとともに、耐硫黄性に優れ、コーキングなどによる活性劣化を起こし難く、また寿命の長いパラフィンの脱水素化触媒および該触媒を用いたパラフィン脱水素化方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の第1の実施態様に係るパラフィンの脱水素化触媒は、ケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物担体に、活性金属として周期律表第VIII族貴金属の中から選ばれた少なくとも1種と、周期律表第IA族金属の中から選ばれた少なくとも1種とを担持してなることを特徴とするものであり、前記非晶質金属酸化物担体のMg/Siの原子比は0.45以上で1.5以下であり、また前記周期律表第VIII族貴金属は白金またはパラジウムの中から選ばれた少なくとも1種からなり、さらに全触媒に対して0.05〜5重量%の範囲の担持量で担持されることが好ましい。また前記周期律表第IA族金属は全触媒に対して0.05〜1.0重量%の担持量で担持されることが好ましい。
【0006】また本発明の第2の実施態様に係るパラフィンの脱水素化方法は、20ppm以下の硫黄に周期的に曝される反応領域中でパラフィンを含む原料供給物を脱水素化する方法において、担体としてケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物に、活性金属として周期律表第VIII族貴金属の中から選ばれた少なくとも1種と、周期率表第IA族金属の中から選ばれた少なくとも1種とを含有する触媒の存在下で、パラフィン系炭化水素と接触させることを特徴とするものであり、また前記原料供給物が0.01〜20ppmの硫黄を含むものである。
【0007】
【発明の実施の形態】まず本発明で用いる触媒担体は、ケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物からなるものである。そして本発明においてケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物とは、該金属酸化物を構成する元素のうち常に最も多い酸素および水や水酸基として多く存在する水素は除外して、原子数を基準として最も多い上位2つの元素がケイ素とマグネシウムである実質的に非晶質の金属酸化物のことを意味するものとする。
【0008】本発明ではケイ素とマグネシウムは、ケイ素が多くてマグネシウムが少なくても、あるいは逆にケイ素が少なくてマグネシウムが多くてもよいが、Mg/Siの原子比は0.45〜1.5の範囲とすることが好ましい。その理由はMg/Siの原子比が0.45未満あるいは1.5を超えるとパラフィンの脱水素化活性が低下するからである。なお非晶質金属酸化物は、ケイ素とマグネシウム以外の少量成分、例えば遷移金属、典型金属などを含んでいてもよい。
【0009】また本発明に好適に用いられる担体としてはマグネシウムとケイ素を主成分とすることが不可欠であり、マグネシウム以外のアルカリ土類金属とケイ素を主成分とする非晶質金属酸化物担体は十分な触媒性能が得られないので本発明の範囲には含まれない。またケイ素とマグネシウムを主成分とする金属酸化物には、「結晶質」のものと「非晶質」のものが存在するが、「結晶質」の金属酸化物は本発明の範囲に含まれない。ケイ素とマグネシウムを主成分とする結晶質の金属酸化物としては、スチブンサイト、へクトライト、サポナイト、緑泥石群、タルク、バーミキュライト、蛇紋石、アンチゴライト、セピオライト、アタパルジャイト、パリゴルスカイト、エンスタタイト、フォルステライト、プロトエンスタタイトなどが知られているが、これらの金属酸化物は本発明の範囲外である。
【0010】本明細書において「結晶質」とは、標準的なX線回折装置を用いて測定されたX線回折図形において、少なくとも1本以上の回折ピークを与える金属酸化物の状態を意味し、一方「非晶質」とは、標準的なX線回折装置を用いて測定されたX線回折図形において回折ピークを1本も与えない金属酸化物の状態を意味する。ただし、非晶質のX線回折図形において非常にブロードなピークが現れる(例えば、入射X線がCuKαの場合2θ=20°〜40°付近)ことがあるが、このようなピーク(X線回折の分野でハローと呼ばれる)は非晶質に特有のものあるので前記の回折ピークとして数えないここで「標準的なX線回折装置」とは、X線発生装置、ゴニオメータ、計数記録装置、制御演算装置の4つの部分を基本構成とする装置であり、通常CuのX線管球を用い、管電圧:20〜60kV,管電流:20〜200mAで測定される装置である。
【0011】そして本発明において触媒担体として使用する金属酸化物が非晶質のものに限定した理由は、非晶質の金属酸化物が水素化精製に最適な固体酸性質を有しているためであり、また該担体におけるSiOとMgOの合計量は60重量%以上で、好ましくは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上含有するものである。また本発明に用いる担体には結合剤を添加しても構わない。結合剤の種類には特に制限はなく、結晶質および/または非晶質のアルミナ、シリカ、マグネシア、ボリア、チタニア、ジルコニア、カルシア、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシアなどの金属酸化物を添加することができる。ただし結晶質の結合剤を添加した場合、その添加物質に起因するX線回折ピークが当該担体のX線回折図形上に現れることがあっても、本発明の範囲から外れることはなくケイ素とマグネシウムを主成分とする非晶質金属酸化物を担体中に含有する限り本発明の範囲に含まれる。
【0012】本発明に用いられるケイ素とマグネシウムを主成分とする実質的に非晶質の金属酸化物担体の調製方法は特に限定されることはなく、沈殿法、溶媒蒸発法、ゾル−ゲル法、熱分解法、気相反応法その他の方法で調製することができる。そしてケイ素源としては水ガラス、アルコキシド、塩化物、オキシ塩化物、アルキル化合物、その他のケイ素化合物を用いることができ、一方マグネシウム源としては塩化物、過塩素酸塩、臭化物、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、有機酸塩、アルコキシド、その他のマグネシウム化合物を用いることができる。本発明に用いられる担体のBETの吸着等温式による比表面積は50m/g以上で600m/g以下であることが好ましい。また本発明の触媒は、担体および触媒の形状について特に限定されるものではなく、円柱型、四つ葉型、三つ葉型、その他あらゆる形状のものを適宜選択して使用することができる。それらの成型は通常行われる任意の方法で行うことができ、例えば押出成型、打錠成型、オイルドロップ法などが挙げられる。
【0013】また本発明において前記した触媒担体に活性金属として用いられる周期律表第VIII族貴金属としては、ロジウム、パラジウム、イリジウムおよび白金を挙げることができるが、白金および/またはパラジウムが好ましい。そして周期律表第VIII族貴金属は,全触媒に対し0.05〜5重量%の範囲の量で担持される。全触媒に対して0.05重量%未満の担持量では活性が不足し、一方5重量%を超えると活性低下を起こし易いからである。一方本発明において前記した触媒担体に活性金属として用いられる周期律表第IA族金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムおよびルビジウムを挙げることができるが、ナトリウムおよび/またはカリウムが好ましい。そして周期律表第IA族金属は、全触媒に対し0.05〜1.0重量%の範囲の量で担持される。全触媒に対して0.05重量%未満の担持量ではコーキングによる活性劣化が起こり易くなり、一方1.0重量%を超えると硫黄分に対して被毒を受け易くなって活性低下を起こすからである。
【0014】そして周期律表第VIII族貴金属は通常行われる任意の方法で担持でき、具体的には浸漬法、含浸法、吸蔵法、イオン交換法などが挙げられ、また好ましい原料は塩化物、硝酸塩、酢酸塩、アンミン錯塩などが挙げられる。一方周期律表第IA族金属も通常行われる任意の方法で担持でき、具体的には浸漬法、含浸法、吸蔵法、イオン交換法などが挙げられ、また好ましい原料は塩化物、硝酸塩、酢酸塩などが挙げられる。さらに周期律表第VIII族貴金属および周期律表第IA族金属の担持順序は、同時にあるいは順次行ってもよい。周期律表第VIII族貴金属および周期律表第IA族金属は担体中に微細に分散されていることが好ましく、また周期律表第VIII族貴金属および周期律表第IA族金属の担持は、担体の成型の前でも後でも構わない。
【0015】そして本発明の触媒は、通常前記した担体の成型後に焼成処理を行う。焼成温度は400〜900℃が好ましく、500〜800℃がより好ましい。また必須条件ではないが、前処理として水素気流中で水素還元を行うことが好ましく、その際の還元温度は200〜500℃が好ましく、300〜400℃がより好ましい。本発明の触媒における重要な特徴は触媒の耐硫黄性であり、耐硫黄性とはここでは主に0.01〜20ppmの硫黄に触媒を曝しても、良好な脱水素化性能を示すものとしてここで用いることができる。本発明の触媒は、20ppm以下の硫黄分に対して全く脱水素化活性が低下せず、顕著な耐硫黄性を有している。したがって本発明の触媒を用いた時、脱水素化装置の資本コストを減少させることができる。何故なら脱水素化領域を保護するのに必要な硫黄防護または硫黄除去装置を設ける必要が無くて済むからである。硫黄は有機硫黄化合物の形になっていてもよく、あるいは硫化水素の形になっていてもよい。
【0016】触媒は慣用的種類の接触脱水素化装置に用いることができる。脱水素化装置へ供給されるパラフィン系炭化水素は、好ましくは軽質炭化水素またはナフサ留分、より好ましくは230℃より低く、一層好ましくは約120℃より低く、最も好ましくは70℃より低い温度で沸騰する留分のものである。これには例えば、直留ナフサ、芳香族抽出からのパラフィン系ラフィネート、実質的に純粋なC、C、C流、またはそれらの混合物、およびC〜C10のパラフィンに富む原料供給物、その他水素化分解または慣用的改質のような精製工程からのパラフィン含有ナフサ生成物が含まれる。原料供給物は好ましくはプロパン、ブタン、イソブタンまたはそれらの混合物のうち少なくとも1種類を含む。パラフィンに富む原料供給物は好ましくは0.5重量%より多くのC〜C10パラフィン、一層好ましくは0.5重量%より多いC〜Cパラフィンを含む。実際の脱水素化条件は高度に芳香族性、パラフィン性またはナフテン性であるか否か、その他用いた原料供給物にも大きく依存する。その原料供給物は、非反応性ガス(例えば窒素ガスまたはメタン)を含んでいてもよく、それらは反応性炭化水素の分圧を下げる働きをし、それによって一層好ましい熱力学的平衡および一層大きな脱水素化率を与える結果となる。
【0017】本発明の触媒は、脱水素化装置へ供給されるパラフィン系炭化水素中の水分が重量で50ppmより少なく、一層好ましくは25ppmより少ないならば、一層大きな活性の安定性を与える。本発明の方法における反応圧力はケージ圧基準で、好ましくは0.7MPa以下、一層好ましくは0.2MPa以下、最も好ましくは0.1MPa以下である。一方、LHSV(標準状態の液体として1時間当たり触媒床に導入された炭化水素の体積を、触媒床の容積で割ることによって計算される液空間速度)は0.1〜20h−1が好ましく、0.3〜5h−1の範囲がより好ましい。また反応温度は好ましくは370℃〜700℃、一層好ましくは430℃〜600℃、最も好ましくは約430℃〜540℃である。この広い範囲内の温度の最初の選択は、主に原料供給物および触媒の特性を考慮してパラフィン系炭化水素の希望の脱水素化率水準の関数として主に行われる。
【0018】そして本発明によれば、脱水素化工程は水素を添加せずに行う。このことはオレフィン生成物の収率を増大するのに都合がよく、脱水素化工程を一層低い温度で操作することができるようにする。また本発明の触媒は、脱水素化で用いる前にそれらを予め硫化するならばオレフィン生成に対し特に良好な選択性を達成できる。触媒の硫化はその場で、または脱水素化反応器の外部で行うことができるが、硫化はその場で行うのが好ましい。
【0019】また本発明の第2の実施態様として、パラフィン系原料供給物を脱水素化領域または脱水素化反応器の中で脱水素化条件下で上述したように接触させる。この接触は固定床系、移動床系、流動床系またはバッチ式操作で触媒を用いることにより達成することができるが、固定床系または移動床系を用いるのが好ましい。固定床系では、原料供給物を希望の反応温度で予熱し、つぎに触媒固定床の入った脱水素化領域へ送るのが典型的である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を用いて詳細に説明する。ただし本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
[実施例1]3号ガラス2727gに水酸化ナトリウム(粒状、純度95%)192gを添加し、イオン交換水を添加して全量を6リットルとしたものをA液とし、一方塩化マグネシウム六水和物(純度98%)1234gにイオン交換水を加えて全量を6リットルとしたものをB液とした。ついで60℃に保持したイオン交換水8リットルを30リットルの容器内に張っておき、それに前記A液とB液を強い撹拌下、定速度(毎分100ミリリットル)で添加しながら水和物沈殿を生成させた。そしてこの沈殿物を十分に水洗いした後、押出成型し、110℃で12時間乾燥した後、600℃で3時間焼成してシリカ−マグネシア担体aを調製した。
【0021】得られた担体aの化学組成はシリカ77重量%、マグネシア23重量%であり、BETの吸着等温式により比表面積を求めたところ461m/gであった。この担体aにテトラアンミン白金塩化物と塩化ナトリウムの混合水溶液を含浸し、110℃で12時間乾燥した後、500℃で3時間焼成を行って触媒A(実施例1)を調製した。なお触媒AにおけるPtとNaの担持量はそれぞれ0.8重量%、0.3重量%であった。つぎに触媒Aを充填した固定床流通式反応装置を用いて脱水素化試験を行った。触媒の前処理として水素中450℃で2時間還元し、つぎに反応温度=500℃、大気圧下で10ppmの硫化水素を含有するノルマルブタンをLHSV=5−1で供給して脱水素化反応を行った。200時間反応を行った後のノルマルブタンの転化率は38%であり、ノルマルブテン選択率=95%が得られた。また活性劣化は殆ど起こらなかった。
【0022】[実施例2]3号水ガラス2266gに水酸化ナトリウム(粒状、純度95%)564gを添加し、イオン交換水を添加して全量を6リットルとしたものをC液とし、一方塩化マグネシウム六水和物(純度98%)1932gにイオン交換水を加えて全量を6リットルとしたものをD液とした。ついで60℃に保持したイオン交換水8リットルを30リットルの容器内に張っておき、それに前記C液とD液を強い撹拌下、定速度(毎分100ミリリットル)で添加しながら水和物沈殿を生成させた。そしてこの沈殿物を十分に水洗いした後、押出成型し、110℃で12時間乾燥した後、600℃で3時間焼成してシリカ−マグネシア担体bを調製した。
【0023】得られた担体bの化学組成はシリカ64重量%、マグネシア36重量%であり、BETの吸着等温式により比表面積を求めたところ348m/gであった。この担体bにテトラアンミン白金塩化物と塩化カリウムの混合水溶液を含浸し、110℃で12時間乾燥した後、500℃で3時間焼成を行って触媒B(実施例2)を調製した。なお触媒BにおけるPtとKの担持量はそれぞれ0.8重量%,0.6重量%であった。つぎに触媒Bを充填した固定床流通式反応装置を用いて実施例1と同様にして脱水素化反応を行ったところ、200時間反応を行った後のノルマルブタンの転化率は44%であり、ノルマルブテン選択率=97%が得られた。また活性劣化は殆ど起こらなかった。
【0024】[実施例3]3号水ガラス1950gに水酸化ナトリウム(粒状、純度95%)766gを添加し、イオン交換水を添加して全量を6リットルとしたものをE液とし、一方塩化マグネシウム六水和物(純度98%)2415gにイオン交換水を加えて全量を6リットルとしたものをF液とした。ついで60℃に保持したイオン交換水8リットルを30リットルの容器内に張っておき、それに前記E液とF液を強い撹拌下、定速度(毎分100ミリリットル)で添加しながら水和物沈殿を生成させた。そしてこの沈殿物を十分に水洗いした後、押出成型し、110℃で12時間乾燥した後、600℃で3時間焼成してシリカ−マグネシア担体cを調製した。
【0025】得られた担体cの化学組成はシリカ55重量%、マグネシア45重量%であり、かつBETの吸着等温式により比表面積を求めたところ194m/gであった。この担体cにテトラアンミン白金塩化物とテトラアンミンパラジウム塩化物と塩化ナトリウムの混合水溶液を含浸し、110℃で12時間乾慢した後、500℃で3時間焼成を行って触媒C(実施例3)を調製した。なお触媒CにおけるPtとPdとNaの担持量はそれぞれ0.6重量%、0.2重量%、0.1重量%であった。つぎに触媒Cを充填した固定床流通式反応装置を用いて実施例1と同様にして脱水素化反応を行ったところ、200時間反応を行った後のノルマルブタンの転化率は28%であり、ノルマルブテン選択率=99%が得られた。また活性劣化は殆どを起こらなかった。
【0026】[比較例1]ケイ素とマグネシウムを構成金属成分とする結晶性層状粘土鉱物であるスチブンサイトを担体原料として用いた。用いたスチブンサイトは、ケイ素=26.5重量%、マグネシウム=16.6重量%、ナトリウム=0.8重量%を含有しており,イオン交換容量は54ミリ当量/100gであった。このスチブンサイトをアルミナ水和物と混合し、水を加えながらよく練って押出成型した。つぎに110℃で12時間乾燥した後、600℃で3時間焼成して担体dを調製した。
【0027】得られた担体d中のスチブンサイトの量は80重量%であり、かつBETの吸着等温式より担体dの比表面積を求めたところ224m/gであった。この担体dにテトラアンミン白金塩化物を含浸し、110℃で12時間乾燥した後、500℃で3時間焼成を行って触媒D(比較例1)を調製した。なお触媒DにおけるPtとNaの担持量はそれぞれ0.8重量%、0.5重量%であった。つぎに触媒Dを充填した固定床流通式反応装置を用いて実施例1と同様にして脱水素化反応を行ったところ、200時間反応を行った後のノルマルブタンの転化率は31%であり、ノルマルブテン選択率=64%と低くなった。また経時的な活性の劣化が起こり、活性は徐々に低下していった。
【0028】[比較例2]シリカ/アルミナモル比=300、Na含有量=0.05重量%であるZSM−5型ゼオライトをアルミナ水和物と混合し、よく練って押出成型した。つぎに110℃で12時間乾燥した後、500℃で3時間焼成して担体eを調製した。
【0029】得られた担体e中のZSM−5型ゼオライトの量は80重量%であり、かつBETの吸着等温式により担体gの比表面積を求めたところ365m/gであった。この担体eにテトラアンミン白金塩化物と塩化ナトリウムの混合水溶液を含浸し、110℃で12時間乾燥した後、500℃で3時間焼成を行って触媒E(比較例2)を調製した。なお触媒EにおけるPtとNaの担持量はそれぞれ0.8重量%、0.1重量%であった。つぎに触媒Eを充填した固定床流通式反応装置を用いて実施例1と同様にして脱水素化反応を行ったところ、200時間反応を行った後のノルマルブタンの転化率は28%であり、ノルマルブテン選択率=37%と低くなった。また経時的な活性の劣化が起こり、活性は顕著に低下していった。
【0030】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、パラフィンの脱水素化反応に対して高性能を示すとともに、耐硫黄性に優れ、コーキングなどによる活性劣化を起こし難く、また寿命の長いパラフィンの脱水素化触媒および該触媒を用いたパラフィン脱水素化方法を提供することが可能となる。




 

 


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