米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 住友金属鉱山株式会社

発明の名称 吸着剤の再生方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−120994(P2001−120994A)
公開日 平成13年5月8日(2001.5.8)
出願番号 特願平11−307754
出願日 平成11年10月28日(1999.10.28)
代理人
発明者 橋本 高幸 / 窪田 晴俊
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】予め求められた洗浄時間、水量、回転数に従い、金網製円筒に入れられた使用済み吸着剤を洗浄することを特徴とする吸着剤の再生方法。
【請求項2】予め求められた回転数に従い回転する金網製円筒内を通過する使用済み吸着剤に、予め求められた洗浄時間となるように洗浄水を吸着剤にかけることを特徴とする吸着剤の再生方法。
【請求項3】スプレー洗浄を用いる請求項1または2記載の方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄製錬排ガス等の酸性排ガス中に気体又はミスト状で含有される微量水銀の除去に使用される吸着剤の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硫化物を原料とする製錬において、発生する製錬廃ガス中の二酸化硫黄を如何に処理するかということは大きな問題である。この問題に対する回答として、例えば、廃ガス中の二酸化硫黄とカルシウム分とを直接接触させ、得られた亜硫酸カルシウムを酸化して石膏を得る石灰石膏法があり、また例えば、五酸化バナジウムを用いて二酸化硫黄を三酸化硫黄に転換し、これを濃硫酸で吸収させて硫酸を得る方法がある。
【0003】ところで、原料となる硫化物には硫化水銀が含まれることがある。そのような原料を用いた場合、発生する廃ガス中には水銀が含まれる。このようなガスより石膏や硫酸を製造すると、得られる石膏や硫酸中の水銀濃度が高くなる。そのため、廃ガス中より水銀を除去した後に石膏や硫酸を製造している。
【0004】廃ガス中より水銀を除去する最も効率的な方法として吸着法がある。この吸着法は、例えば軽石等の表面に硫化物をコートしたものや、硫化物自体をペレット状にしたものを吸着剤として塔内に充填し、廃ガスをこの吸着剤層の中を通過させるものである。この場合、水銀は硫化物に固定され、廃ガスから分離される。
【0005】吸着剤は、一定時間使用された後、塔内より取り出される。吸着剤に吸着された水銀は専門処理業者により除去され、水銀が除去された吸着剤は亜鉛・鉛製錬の雑原料として焼結炉又は電気炉で処理される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、種々の工程での省資源化が求められており、吸着剤利用率を如何に高めるか問われるようになってきている。仮に、吸着剤を使用元で長く使用することが可能であれば、輸送回数は削減でき、貴重な燃料資源の節約、CO2低減への貢献が可能となる。本発明は、こうした視点よりなされたものであり、吸着剤を効率的且つ経済的に使用する方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明の方法は、吸着塔から取出した吸着剤を、金網製円筒に入れ、該円筒を回転させつつ水を吸着剤にスプレーする、あるいは、吸着剤が水スプレー下の金網製回転円筒内を通過するようにするものである。なお、水スプレー用配管は金網製円筒の上方に設けられていても良く、あるいは金網製円筒内部上方に設けられていても良い。
【0008】洗浄時間等の条件は、吸着剤が塔内で使用された条件により異なるため、予め適宜最適な条件を求めておき、それに合わせることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、回転する金網と吸着剤、あるいは吸着剤相互の摩擦により表面が除去される。そして、除去された吸収剤表面物はスプレー水により洗い落とされ、沈殿槽等に溜められ、回収され、所定量になるまで保管され、専門処理業者に送られ。表面が除去された吸収剤は洗浄後、再度吸着塔に充填され、繰り返し使用される。
【0010】本発明が採用しうる理由を以下に記す。吸着剤に吸着された水銀の大部分は、硫化物等として吸着剤表面に濃縮され、その結果、吸着剤の通気性が阻害され、水銀を含む酸性排ガスの通過が困難となり圧力損失の増加、或いは吸収剤への水銀吸着性能の低下が起きる。よって、通気性を阻害する表面層を除去すれば再使用可能となる。
【0011】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明する。
(実施例1)二酸化硫黄7%を含む製錬廃ガスの一部を分岐し、分岐した廃ガスに水銀蒸気を導入し、廃ガス量50Nm3/h、二酸化硫黄濃度7%、水銀濃度10mg/Nm3の割合で含む合成製錬廃ガスを用いて以下の試験を行った。
【0012】パン式ペレタイザーを用いて粒径5mmの軽石の表面に平均厚さ0.5mmの硫化鉛・亜鉛精鉱を固着させ、吸着剤を作成した。用いた硫化鉛・亜鉛精鉱の鉛品位は65%、亜鉛品位は4%、硫黄品位は20%である。
【0013】得られた吸着剤を内径50cm、高さ200cmで、下部に吸着剤保持用の目皿を設けた吸着塔に高さ100cmまで充填した。吸着材料は200kgであった。
【0014】その後、上記合成ガスを上記吸着塔下部より導入し、吸着塔廃ガスを除害設備に導入し、無害化して大気放出した。試験期間中吸着塔前後のガス中水銀濃度を測定した。その結果を下記表1に示した。
【0015】
表1 経過時間 ガス中水銀濃度 除去率 入り口 出 口 (h) mg/Nm3 mg/Nm3 % 0 10 0.18 98.8 120 10 0.15 98.5 240 10 0.20 98.0 360 10 0.30 97.0 480 10 0.38 96.2 600 10 0.75 92.5 720 10 1.00 90.0【0016】除去率が90%に低下したところで、試験を停止し、吸着剤を吸収塔より全量抜き出した。この使用済みの吸着剤を開き目5mmのステンレス製の網で作成した直径30cm、長さ200cmの円筒形状の網管を水平に保持し、網管の上から水スプレーしながら5rpmの割合で20分間回転させた。その後、網管より再生吸着剤を取り出し、吸着塔に充填し、上記試験を繰り返した。その結果、除去率90%に低下するまでの時間は670時間であり、本発明の方法が有効であることがわかった。なお、網下として回収された硫化鉛・亜鉛精鉱は20kgであった。
【0017】(比較例1)回転する網管を用いず、水洗した以外は実施例と同様にして試験を行った。その結果、水洗した吸着剤を充填した場合、当初より除去率は90%程度であり、除去率の向上は見られなかった。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば簡便に吸着剤を再生できる。よって、本発明は工業的に価値の高いものといえる。ちなみに、再生コストは1万円/t程度であり、吸着剤製造コスト10万円/tに比較し極めて安価である。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013