米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 村田機械株式会社

発明の名称 タレット旋盤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−162414(P2001−162414A)
公開日 平成13年6月19日(2001.6.19)
出願番号 特願平11−344837
出願日 平成11年12月3日(1999.12.3)
代理人 【識別番号】100086793
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅士
【テーマコード(参考)】
3C046
【Fターム(参考)】
3C046 NN05 
発明者 河南 次郎 / 藤井 洋介
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ワークを支持して回転させる主軸と、この主軸に支持されたワークを切削する工具の取付られるタレットとを備え、このタレットの本体は、タレット本体部と、このタレット本体部の円周方向複数箇所に位置して各々工具を保持する工具ホルダ部とが、互いに一体の一体成形品となった工具ホルダ一体型タレット本体を構成するタレット旋盤。
【請求項2】 前記タレットの工具ホルダ部として、工具を外径加工可能な姿勢に取付ける外径加工用工具ホルダ部と、工具を内径加工が可能な姿勢に取付ける内径加工用工具ホルダ部とを設けた請求項1記載のタレット旋盤。
【請求項3】 外径加工用工具ホルダ部と内径加工用工具ホルダ部との2種類の工具ホルダ部は、互いに同一種類の工具ホルダ部が一部に偏ることなくタレットの全周に略均等化して配置した請求項2記載のタレット旋盤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工具ホルダをタレットに一体化したタレット旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タレット旋盤においては、図6に一例を示すように、タレット51の外周に工具ステーション52を設け、各工具ステーション52に工具ホルダ53をボルト等で着脱可能に取付けている。工具ホルダ53は、バイト等の工具54を保持するものであり、取付ける工具の種類に応じて異なるものとされているが、取付部53aは共通化されている。この工具ホルダ53には、大別して、工具54を外径加工可能な姿勢に取付ける外径加工用のもの531 と、工具54を内径加工が可能な姿勢に取付ける内径加工用のもの532 とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、タレット51に工具ホルダ53を介して工具54を取付けるようにしているため、工具54に適した保持が行える反面、タレット51および工具ホルダ53を合わせた工具支持体が複雑化し、部品点数が多くなってコスト高になるという課題がある。
【0004】この発明の目的は、工具支持体のコストを下げ、これにより機械全体の簡略化およびコスト低下が図れるタレット旋盤を提供することである。この発明の他の目的は、工具ホルダ部をタレットに一体化しながら、加工種類に応じた適切な工具の保持が行え、加工精度の確保、加工性の確保を図ることである。この発明のさらに他の目的は、工具選択時間を平均化することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のタレット旋盤は、ワークを支持して回転させる主軸と、この主軸に支持されたワークを切削する工具の取付られるタレットとを備えたタレット旋盤において、上記タレットの本体を、タレット本体部と、このタレット本体部の円周方向複数箇所に位置して各々工具を保持する工具ホルダ部とが、互いに一体の一体成形品となった工具ホルダ一体型タレット本体を構成するものとした。前記工具ホルダ一体型タレット本体は、例えば鋳鉄または鋳鋼等の鋳造品とする。このように、タレット本体部と工具ホルダ部とを互いに一体化された一体成形品とすることで、これらタレット本体部と工具ホルダ部との着脱のために形成される部分や結合部品が不要となり、タレットおよび工具ホルダを合わせた工具支持体の構成が簡略化され、コスト低下が図れる。
【0006】この発明において、前記タレットの工具ホルダ部として、工具を外径加工可能な姿勢に取付ける外径加工用工具ホルダ部と、工具を内径加工が可能な姿勢に取付ける内径加工用工具ホルダ部とを設けてもよい。外径加工を行う場合、工具をワークの孔の中に入れる必要がないため、工具を工具ホルダ部から長く突出させる必要がなく、工具の多くの部分を工具ホルダ部で保持できる。そのため、工具ホルダ部を大きくして工具の支持剛性を高めることができ、加工の高精度化につながる。内径加工を行う場合は、工具をワークの孔の中に入れる必要があるため、加工可能な範囲を十分に得るためには、工具ホルダ部を小さくして工具の突出長さを確保することが好ましい。そのため、上記のように外径加工用工具ホルダ部と内径加工用工具ホルダ部とを設けることで、加工種類に応じた適切な工具の保持が行え、加工精度の確保、加工性の確保が図れる。
【0007】このように外径加工用工具ホルダ部と内径加工用工具ホルダ部との2種類の工具ホルダ部を設ける場合に、互いに同一種類の工具ホルダ部が一部に偏ることなくタレットの全周に略均等化して配置することが好ましい。例えば、外径加工用工具ホルダ部と内径加工用工具ホルダ部とを、円周方向に交互に並べて配置する。このように外径加工用と内径加工用の工具ホルダ部を分散して配置することにより、外径加工から内径加工に変わるときや、これとは逆に内径加工から外径加工に変わるときに、近くの工具ホルダの工具を割り出して使用することができ、タレットの旋回角度が大きくならない。そのため、工具選択時間が平均化され、各工具ホルダ部に取付ける粗加工や仕上加工用等の工具種類の配置を工夫することで、全体として加工時間の短縮を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ないし図5と共に説明する。このタレット旋盤は主軸1と刃物台であるタレット2とを備える。主軸2は、ワーク(図示せず)を支持して回転させるものであり、ベッド3上に設置された主軸台4に支持されている。この例では、主軸1とタレット2とは平行に配置されている。主軸1を各々支持した主軸台4は、タレット2の両側に設けられ、タレット2は、両側の主軸1,1のワークに対して使用可能とされている。そのため、任意の片方の主軸1のワークをタレット2の工具で加工している間に、もう片方の主軸1に対してワークの着脱が可能である。
【0009】タレット2は、タレットキャリッジ5を介して、主軸1に対する切り込み方向(X軸方向)と、送り方向(Y軸方向)とに移動可能に設置され、かつタレットキャリッジ5に工具選択のための割出回転が可能とされている。タレットキャリッジ5は、ベッド3に設けられた案内6に沿ってX軸方向に移動可能とされた下キャリッジ5aと、この上キャリッジ5a上にY軸方向に移動可能に搭載された上キャリッジ5bとからなる。タレット2は、上キャリッジ5bに回転自在に支持されたタレット軸7(図4参照)の先端に設けられている。なお、タレットキャリッジ5は、上下2段構成とする代わりに、一体型のものとし、タレット軸7を回転および軸方向移動自在に支持するものとしても良い。
【0010】図2〜図4に示すように、タレット2は、タレット本体部8と、このタレット本体部8の円周方向複数箇所に位置する工具ホルダ部9(91 ,92 )とが、互いに一体の一体成形品とされた工具ホルダ一体型タレット本体10として、そのタレット本体が構成されている。この工具ホルダ一体型タレット本体10は、例えば、鋳鉄または鋳鋼等による一体の鋳造品とされている。工具ホルダ部9は、各々工具11を着脱可能に保持する部分であり、タレット本体部8の円周方向複数箇所に、外径側へ突出して設けられている。タレット本体部8は、正面形状が円形ないし多角形状とされている。
【0011】工具ホルダ部9には、工具11を外径加工可能な姿勢に取付ける外径加工用工具ホルダ部91 と、工具11を内径加工が可能な姿勢に取付ける内径加工用工具ホルダ部92 とがある。円周方向複数箇所に設けられる各外径加工用工具ホルダ部91 同士、および各内径加工用工具ホルダ部92 同士は、互いに同じ形状,構造のものである。内径加工用工具ホルダ部92 に取付けられる工具11には、図示の例ではボーリングバー等と呼ばれる切削工具が用いられている。ここで言うボーリングバーとは、内径加工を行う旋削用の全ての工具を含み、ワークに予め開けられた孔の内径面や底面を加工するバイトの他に、ワークの端面に最初に孔を開ける丸棒状等の工具を含む。外径加工用工具ホルダ部91 に取付ける工具11は、通常のバイトが用いられている。
【0012】外径加工用工具ホルダ部91 と内径加工用工具ホルダ部92 との2種類の工具ホルダ部91 ,92 は、互いに同一種類の工具ホルダ部が一部に偏ることなくタレット2の全周に分散して配置することが好ましく、この例では、外径加工用工具ホルダ部91 と内径加工用工具ホルダ部92 とが一つずつ交互に配置されている。これら外径加工用工具ホルダ部91 と内径加工用工具ホルダ部92 とは、同じ種類のものを複数個(例えば2個)ずつ一組として隣接配置し、各組を交互に配置しても良い。各工具ホルダ部91 ,92 は、工具11をタレット2の後方に突出するように保持するものとされている。外径加工用工具ホルダ部91 は、上記の工具取付姿勢の他に、図4に示すように、工具11をタレット2の径方向外方に突出するように保持することも可能なものとされている。
【0013】外径加工用工具ホルダ部91 は、内径加工用工具ホルダ部92 に対して剛性が高いものに構成され、内径加工用工具ホルダ部92 は、外径加工用工具ホルダ部91 に対して工具11を長く突出させて保持可能なものとされている。具体的には、図4に示すように、外径加工用工具ホルダ部91 は、内径加工用工具ホルダ部92 に対してタレット軸方向に厚く形成されて、タレット本体部8の厚みの略全体に等しい厚みとされている。また、外径加工用工具ホルダ部91 は、工具11を嵌合させる取付溝13を有し、ボルトや楔部材等の締付け具を用いて工具11が取付溝13内に取付けられる。内径加工用工具ホルダ部92 は、タレット本体部8よりも薄く形成され、タレット本体部8の前面側に位置している。内径加工用工具ホルダ部92 は、工具11を挿通させる取付孔14を有し、ボルト等の締付け具を用いて工具11が取付孔14内に取付けられる。
【0014】タレット本体部8は、中実構造としても良いが、この例では、軽量化および材料の節減のために外周部を中空構造とし、この中空構造となった外周部は、図3に破線で示すように、各工具ホルダ部91 ,92 の形成部の内径側に、半径方向に延びる補強リブ8aを有するものとしてある。
【0015】図5は、タレット2およびその周辺部の断面を示す。タレットキャリッジ5に中空軸のタレットバー16が固定されていて、このタレットバー16内に、タレット軸7が前後の軸受17で回転および軸方向移動可能に支持されている。タレット2の工具ホルダ一体型タレット本体10は、タレット軸7の先端に固定されている。タレット軸7の後端には、回転受け部18が設けられ、タレットキャリッジ5内のタレット割出回転機構19が回転受け部18に連結されている。タレット割出回転機構19は、モータ(図示せず)および出力用のギヤを有し、そのギヤに噛み合うギヤにより、前記回転受け部18が構成されている。
【0016】タレット2の背面側には、タレット2の旋回後にその旋回角度の高精度化と角度保持のために、噛み合い型のカップリング20が設けられている。このカップリング20は、タレット2に設けられて歯先がタレット前方を向くタレット側噛み合い歯部材20a(図4参照)と、タレットバー16の先端に設けられた固定側噛み合い歯部材20bとで構成され、タレット2の旋回後にタレット2を若干後退させることで、カップリング20の噛み合い状態のクランプがなされる。このタレット2のクランプのための後退は、タレットバー16の先端部内に設けられたシリンダ室22およびピストン23で構成されるクランプシリンダ21により行われる。ピストン23は、タレット軸17の外周に互いの軸方向移動が拘束されるように設けられており、したがってピトスン23の前後移動がタレット2に伝達される。クランプシリンダ21のシリンダ室22には、ピストン23で仕切られた各シリンダ室部に、アンクランプ側流体路24およびクランプ側流体路(図示せず)が連通しており、タレットバー16の後端からエアー等の作動流体が給排される。タレットバー16およびタレット2内には、クーラント流路25および掃除用エアー流路26が適宜設けられている。
【0017】このタレット旋盤は、このように、タレット本体部8と工具ホルダ部9とが互いに一体化された一体成形品の工具ホルダ一体型タレット本体10としたため、タレット本体部と工具ホルダ部との着脱のために形成される部分や結合部品が不要となり、タレットおよび工具ホルダを合わせた工具支持体の構成が簡略化され、コスト低下が図れる。また、外径加工用工具ホルダ部91 と内径加工用工具ホルダ部92 とを設けたため、内径加工および外径加工に応じた適切な工具11の保持が行え、加工精度の確保、加工性の確保が図れる。すなわち、外径加工では工具ホルダ部91 の剛性および工具ホルダ部91 による工具11の取付剛性を高めて高精度な加工を行うことができ、また内径加工では工具ホルダ部92 による工具11の保持部分を適宜の範囲に抑えて工具11のタレット2からの突出長さを長くし、工具11で加工可能な内径加工の範囲を十分に得ることができる。外径加工用工具ホルダ部91 と内径加工用工具ホルダ部92 とは、交互に配置したため、外径加工から内径加工に変わるときや、これとは逆に内径加工から外径加工に変わるときに、タレット2の旋回角度を大きくすることなく、近くの工具ホルダの工具9を割り出して使用することができる。そのため、工具選択時間が平均化され、各工具ホルダ部9に取付ける粗加工や仕上加工用等の工具種類の配置を工夫することで、全体として加工時間の短縮を図ることができる。
【0018】
【発明の効果】この発明のタレット旋盤は、タレット本体部と工具ホルダ部とが互いに一体化された一体成形品の工具ホルダ一体型タレット本体を備えるため、工具支持体のコストを下げ、これにより機械全体の簡略化およびコスト低下が図れる。前記タレットの工具ホルダ部として、工具を外径加工可能な姿勢に取付ける外径加工用工具ホルダ部と、工具を内径加工が可能な姿勢に取付ける内径加工用工具ホルダ部とを設けた場合は、工具ホルダ部をタレットに一体化しながら、加工種類に応じた適切な工具の保持が行え、加工精度の確保、加工性の確保を図ることができる。外径加工用工具ホルダ部と内径加工用工具ホルダ部との2種類の工具ホルダ部を、互いに同一種類の工具ホルダ部が一部に偏ることなくタレットの全周に分散して配置した場合は、工具選択時間が平均化される。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013