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発明の名称 ストランド切断方法およびその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−62829(P2001−62829A)
公開日 平成13年3月13日(2001.3.13)
出願番号 特願平11−241665
出願日 平成11年8月27日(1999.8.27)
代理人 【識別番号】100088328
【弁理士】
【氏名又は名称】金田 暢之 (外2名)
【テーマコード(参考)】
4F201
【Fターム(参考)】
4F201 AC01 AR12 BA02 BC01 BC02 BC12 BC17 BC19 BL08 BL37 BL38 BL39 
発明者 吉田 稔 / 玉木 嘉人 / 高田 美則 / 堀江 邦弘
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ストランドの進行方向に対して直交する刃先(2a)を有する固定刃体(2)の刃先(2a)に、回転刃体(3)に放射状に配設された刃板(15)の刃先(15a)を、順次、押し引きボルト(16)で当接させて、前記刃板(15)を締結ボルト(20)で締め付けた後、固定刃体(2)から回転刃体(3)を離間させて、固定刃体(2)の刃先(2a)と刃板(15)の刃先(15a)との間の隙間を調整することを特徴とするストランド切断方法。
【請求項2】 ストランドの進行方向に対して直交する刃先(2a)を有する固定刃体(2)が取り付けられている台座(11)上に、回転刃体(3)に放射状に配設された刃板(15)の刃先(15a)が全長に及ぶ高さを有する壁面(c)と、該壁面(c)の裏側に、壁面(c)に対して平行で厚さ(t)が均一な、固定刃体(2)の刃先(2a)があたる面とを有している刃先調整治具(45)を載置し、該壁面(c)に、順次、回転刃体(3)に放射状に配設された刃板(15)を自重で当接させて、前記刃板(15)を締結ボルト(20)で締め付けた後、刃先調整治具(45)を撤去し、固定刃体(2)に回転刃体(3)を接近させて、固定刃体(2)の刃先(2a)と、刃板(15)の刃先(15a)との間の隙間を調整することを特徴とするストランド切断方法。
【請求項3】 ストランドの進行方向に対して直交する刃先(2a)を有する固定刃体(2)と、前記固定刃体(2)の片側に対して間隙をおいて対向する支持部材(14)と、前記支持部材(14)に軸受機構(30)を介して回転自在に支持された前記固定刃体(2)の刃先(2a)に対して直交する回転軸(13)と、前記回転軸(13)の先端に一体的に設けられた円板状の回転刃体(3)と、前記回転刃体(3)における前記固定刃体(2)の刃先(2a)に対向する前面(3a)に放射状に設けられた複数のガイド溝(17,46)と、前記ガイド溝(17,46)にそれぞれ刃先(15a)の突出量が変化自在に配設された刃板(15)を備えたストランド切断装置において、前記支持部材(14)が、案内手段(39)によって前記回転軸(13)の軸方向と同方向ヘ直線移動自在に案内されており、前記支持部材(14)とともに前記回転軸(13)の先端に一体的に設けられた前記回転刃体(3)を前記回転軸(13)の軸方向と同方向ヘ直線移動させて、前記固定刃体(2)の刃先(2a)と前記刃板(15)の刃先(15a)との間の隙間を調整できるように構成されていることを特徴とするストランド切断装置。
【請求項4】 前記固定刃体(2)が取り付けられている台座(11)上に、前記固定刃体(2)の刃先(2a)と前記刃板(15)の刃先(15a)との隙間を調整する刃先調整治具(45)が載置され、該刃先調整治具(45)が、その底面(b)に対して直角で、かつ刃板(15)の刃先(15a)が全長に及ぶ高さを有する壁面(c)と、該壁面(c)の裏側に、壁面(c)に対して平行で厚さ(t)が均一な、固定刃体(2)の刃先(2a)があたる面とを有していることを特徴とする請求項3記載のストランド切断装置。
【請求項5】 前記回転刃体(2)には、ガイド溝(17,46)が半径方向に等間隔にカットされ、該溝(17,46)の一方の傾斜面(47)には、前記刃板(15)が傾斜面(47)に沿って自重落下できるように締結ボルト(20)で取付けられていることを特徴とする請求項4記載のストランド切断装置。
【請求項6】 前記軸受機構(30)が、支持部材(14)に対して回転軸(13)と一体に軸方向ヘ所定の距離だけ移動自在であり、かつ弾性部材(36)により常時固定刃体(2)側に向けて付勢されていることを特徴とする請求項3、4または5記載のストランド切断装置。
【請求項7】 前記固定刃体(2)が、回転刃体(3)側ヘ突出する刃先(2a)を有し、前記刃先(2a)の内径側の側部には傾斜面(2b)が面取りされていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のストランド切断装置。
【請求項8】 前記複数の刃板(15)は、回転刃体(3)の回転に伴なって各刃板(15)の刃先(15a)の内径側が固定刃体(2)の刃先(2a)に最初に交差し、かつ最初に交差した際の両刃先(15a,2a)の角度が2゜〜15゜範囲以内になるように配設されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載のストランド切断装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックのぺレット製造装置に用いられるサイドカット方式のストランド切断方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペレット製造装置に用いられる従来のストランド切断装置の一例について説明する。
【0003】図13は、一従来例によるストランドカット方式のぺレット製造装置の全体概要を示す説明図である。このぺレット製造装置は、押出機101によりプラスチックを可塑化して押出ダイ102によりストランド103を押し出し、押し出されたストランド103を冷却水槽104に通して冷却固化させたのち、ガイドロール108を介してストランド切断装置105に導入して逐次ペレットに切断するように構成されている。
【0004】ストランド切断装置105は、ストランド103を引き込んで固定刃体112上ヘ送り出すための上下一対のロールからなる引き取りロール106と、ストランド103の進行方向に対して直交する刃先を有する固定刃体112と、固定刃体112上に送り出されたストランド103を逐次切断するための円盤状の回転カッタ110と、回転カッタ110の回転軸111を回転させるためのモータ109等を備えている。
【0005】図14および図15に示すように、回転カッタ110の回転軸111は、固定刃体112の刃先に対して直交するとともに固定刃体112の一側方(サイド)ヘ偏った状態で軸支されており、回転カッタ110の固定刃体112の刃先と対向する前面には放射状に複数の刃板113が配設されている。そして、前記固定刃体112の刃先に対して刃板113の刃先がθなる角度で交差して、ストランド103を逐次ペレットP0に切断する。なお、固定カッタ110の前面には、切断されたペレットP0を導くための複数の案内溝114が形成されている。
【0006】刃板113は、回転カッタ110の前面に設けられた刃板ガイド溝117に嵌挿されており、回転カッタ110の後面側に設けられたねじ穴に螺合された押し引きポルト115を正逆回転させることにより刃先の突出量を調整したのち、締結ボルト116を締め付けて回転カッタ110に固定できるように構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、固定刃体の刃先と回転カッタにおける各刃板の刃先との間に所定の隙間が生じるように、各刃板の刃先の回転カッタの前面からの突出量を調整する際に、隙間ゲージを用いた手作業により各刃板毎に固定刃体の刃先と刃板の刃先との間の隙間の長さ(間隔)を計測していたので、調整作業が煩雑で高度な熟練を必要とするとともに、手指を傷つけるおそれがあるという安全上の問題点があった。
【0008】また、回転カッタの回転軸等には熱膨張によって伸びが発生し、固定刃体の刃先と回転カッタに配設された各刃板の刃先との間の隙間の長さを熱膨張に起因する伸び量より長く設定しておかないと、両刃先が干渉して刃先が破損する等の故障が発生するという問題点があった。
【0009】本発明は、上記従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであって、固定刃体の刃先と回転刃体における各刃板の刃先との間の隙間の調整作業を簡易かつ安全に行なうことができるストランド切断装置を実現することを目的とするものである。
【0010】また、固定刃体の刃先と回転刃体における各刃板の刃先とが干渉して刃先が破損する等の事故の発生を回避することができるストランド切断方法およびその装置を実現することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のストランド切断方法は、ストランドの進行方向に対して直交する刃先を有する固定刃体の刃先に、回転刃体に放射状に配設された刃板の刃先を、順次、押し引きボルトで当接させて、前記刃板を締結ボルトで締め付けた後、固定刃体から回転刃体を離間させて、固定刃体の刃先と刃板の刃先との間の隙間を調整することを特徴とする。
【0012】また、本発明のストランド切断方法は、ストランドの進行方向に対して直交する刃先を有する固定刃体が取り付けられている台座上に、回転刃体に放射状に配設された刃板の刃先が全長に及ぶ高さを有する壁面と、該壁面の裏側に、壁面に対して平行で厚さが均一な、固定刃体の刃先があたる面とを有している刃先調整治具を載置し、該壁面に、順次、回転刃体に放射状に配設された刃板を自重で当接させて、前記刃板を締結ボルトで締め付けた後、刃先調整治具を撤去し、固定刃体に回転刃体を接近させて、固定刃体の刃先と、刃板の刃先との間の隙間を調整することを特徴とする。
【0013】本発明のストランド切断装置は、ストランドの進行方向に対して直交する刃先を有する固定刃体と、前記固定刃体の片側に対して間隙をおいて対向する支持部材と、前記支持部材に軸受機構を介して回転自在に支持された前記固定刃体の刃先に対して直交する回転軸と、前記回転軸の先端に一体的に設けられた円板状の回転刃体と、前記回転刃体における前記固定刃体の刃先に対向する前面に放射状に設けられた複数のガイド溝と、前記ガイド溝にそれぞれ刃先の突出量が変化自在に配設された刃板を備えたストランド切断装置において、前記支持部材が、案内手段によって前記回転軸の軸方向と同方向ヘ直線移動自在に案内されており、前記支持部材とともに前記回転軸の先端に一体的に設けられた前記回転刃体を前記回転軸の軸方向と同方向ヘ直線移動させて、前記固定刃体の刃先と前記刃板の刃先との間の隙間を調整できるように構成されていることを特徴とする。
【0014】前記固定刃体が取付けられている台座上に、前記固定刃体の刃先と前記刃板の刃先との隙間を調整する刃先調整治具が載置され、該刃先調整治具が、その底面に対して直角で、かつ刃板の刃先が全長に及ぶ高さを有する壁面と、該壁面の裏側に、壁面に対して平行で厚さが均一な、固定刃体の刃先があたる面とを有していることが好ましい。
【0015】前記回転刃体には、ガイド溝が半径方向に等間隔にカットされ、該溝の一方の傾斜面には、刃板が傾斜面に沿って自重落下できるように締結ボルトで取付けられていることが好ましい。
【0016】前記軸受機構は、支持部材に対して回転軸と一体に軸方向ヘ所定の距離だけ移動自在であり、かつ弾性部材により常時固定刃体側に向けて付勢されていることが好ましい。
【0017】前記固定刃体は、回転刃体側ヘ突出する刃先を有し、前記刃先の内径側の側部には傾斜面が面取りされていることが好ましい。
【0018】前記刃板は、回転刃体の回転に伴なって各刃板の刃先の内径側が固定刃体の刃先に最初に交差し、かつ最初に交差した際の両刃先の角度が2゜〜15゜範囲以内になるように配設することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るストランド切断装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)図1は、第1の実施の形態のストランド切断装置の上部ケースを開いた状態を示す模式正面図、図2は図1に示すストランド切断装置の主要部を軸方向に沿った断面で示す模式部分断面図、図3は図2に示す部分の模式上面図である。
【0020】本実施の形態によるストランド切断装置は、ストランド(不図示)を引き込んで固定刃体2上に送り出すための上下一対のロール18,19からなる引き取りロールと、前記ストランドの進行方向に対して直交する刃先2aを有する固定刃体2と、固定刃体2の片側に対して間隔をおいて対向する支持部材14と、支持部材14に軸受機構30を介して回転自在に支持された固定刃体2の刃先2aに対して直交する回転軸13と、回転軸13の先端に固着されているとともに固定刃体2の刃先2aに対向する前面3aに複数の刃板15が放射状に配設された回転刃体3と、固定刃体2と回転刃体3とによって逐次切断されたぺレットを捕捉して機外ヘ排出するためのカバー6(図5参照)を備えている。
【0021】なお、回転刃体3の前面3aには、切断されたぺレットを径方向外方ヘ導くための複数の案内溝3dが各刃板15の刃先15aの近傍から放射状に形成されている。
【0022】回転刃体3には、前面3aおよび外周面3bに開口する複数の刃板ガイド溝17が放射状に設けられており、各ガイド溝17には刃板15がその刃先15aを前面3aから突出した状態で嵌挿されている。
【0023】各刃板ガイド溝17は、回転刃体3の前面3a側から後面3c側ヘ向けて回転軸心に対して昇り勾配の所定の傾斜角度で回転軸心に対して傾斜するとともに、回転刃体3の回転に伴なって刃板15の刃先15aの内径側が固定刃体2の刃先2aに最初に交差し、そのときの両刃先15a,2a間の角度(以下、「侵入角度θ」という。)が所定の値になるように配設されている。つまり、回転刃体3の放射線に対して反回転方向ヘ傾斜している(図4参照)。一方、刃板15は、回転刃体3の後面3cから刃板ガイド溝17の底壁に貫通する一対のねじ穴16a(図3参照)に螺合された押し引きボルト16を正・逆回転させることにより刃板15のスリット15bの長さの範囲内で前面3aからの突出量を変化させることができるとともに、後面3c側からスリット15bを貫通して締結板23に螺合された締結ボルト20を締め付けて固定できるように構成されている。
【0024】本発明において、上述した両刃先15a,2a間の侵入角度θは2゜〜15゜の範囲以内に設定しておくと、固定刃体2の刃先2a上に一列に並んだ複数のストランドが刃板15の刃先15aの径方向内側のものから逐次一本ずつ切断されて行き、切断時にストランドが折曲することもなくほぼ直角に切断される。その結果、回転刃体3の刃板15にかかる負荷が低減し、発生する騒音も小さくなるる。
【0025】侵入角度θを2゜よりも小さくすると、固定刃体2の刃先2a上に一列に並んだストランドが回転刃体3の刃板15の刃先15aで複数本同時に切断されることになり、発生する騒音が大きくなる。逆に、侵入角度θを15゜よりも大きくすると、固定刃体2の刃先2a上に一列に並んだストランドが回転刃体3の刃板15の刃先15aによって切断される前に径方向外側ヘ大きくずれて屈曲してしまい、ストランドが直角に切断されず、ペレットの形状が菱形になってしまう。
【0026】回転軸13は、先端側の回転刃体3の近傍部位が筐体1の上壁1a上に回転軸13の軸方向と同方向の位置を調節できる支持部材14に回転自在に軸支されており、後端側に配設された公知の軸方向の移動を許容できる回転駆動手段(不図示)によって強制回転される。
【0027】支持部材14は、両側面の下方に両側ヘ突出するフランジ部40を有し、両フランジ部40が筐体1の上壁1a上に回転軸13と平行に配設された一対のガイドプレート39間に摺動自在に嵌め込まれており、上壁1aと一体に設けられた支持部38に回転自在に配設されている調整ボルト37を正・逆回転させて、一対のガイドプレート39に案内されて回転軸13の軸方向と同方向の所定位置に移動させたのち、両フランジ部40の図示しない貫通孔に嵌挿された止めボルト41を締め付けて固定できるようになっている。つまり支持部材14が、案内手段である一対のガイドプレート39によって回転軸13の軸方向と同方向ヘ直線移動自在に案内されており、支持部材14とともに回転軸13の先端に一体的に設けられた回転刃体3を回転軸13の軸方向と同方向ヘ直線移動させて所定の位置に固定できる。
【0028】回転軸13は組み合わせアンギュラー玉軸受30を介して支持部材14に軸支されている。組み合わせアンギュラー玉軸受30は、その一対のインナーレース31が回転軸13に固着されており、一対のアウターレース32は支持部材14の軸受孔14aに軸方向ヘ摺動自在に嵌挿されている。そして、後方のアウターレース32に隣接してカラー部材34が軸方向ヘ摺動自在に嵌挿されており、カラー部材34とふた35間に弾性部材である圧縮バネ36を介在させることによって、カラー部材34とふた35の先端との間に間隙Hが生じるように固定刃体側に向かって(白抜き矢印方向)常時付勢されている。
【0029】なお、間隙Hの長さは、少なくとも熱膨張に起因する回転刃体3および回転軸13等の伸び量に相当する長さに設定するとよい。また、圧縮バネ36の弾発力は、ペレットの切断時に不用意に回転軸13が後退せず、固定刃体2の刃先2aや各刃板15の刃先15aが破損するような予期しない過大な負荷がかかった際に回転軸13が後退するような大きさに設定しておくとよい。
【0030】カバー6は、上面に開放部を有する略漏斗状の形状の下部ケース4と、下部ケース4の前記開放部に対してヒンジ部7を介して開閉自在に配設された上部ケース5から構成されている。
【0031】下部ケース4は、上面の開放部近傍の円弧状部に続いて、筐体1の一方の側壁1bの下方部ヘ向けて傾斜する底壁4aおよび底壁4aに対向する略垂直な側壁4bを備え、底壁4aの下端部を筐体1の外に開口する排出口4cに連通することにより、切断されたぺレットを筐体1の外ヘ排出できるように構成されている。
【0032】上部ケース5は、回転刃体3の上半部を覆う半円筒状のものであって、その反固定刃体側(図示右側)には、ヒンジ部7を構成する外方ヘ向けて突設された回動アーム7aの略中間部位が筐体1の上壁1a上に立設された突出部材7cに枢軸7bを介して枢着されている。そして、回動アーム7aの先端部位が筐体1の一側壁1bに固着された流体圧シリンダ9のロッド9aの先端部にピン8を介して連結されており、流体圧シリンダ9を起動してロッド9aを伸縮させると枢軸7bを回動中心とし回動して下部ケース4の開放部に対して開開することができる。一方、上部ケース5の固定刃体側(図示左側)の外面には回転ハンドル形式のクランプ12が設けられており、上部ケース5を閉じた際にクランプ12のフック12aを下部ケース4に設けられた係合部4dに係合すると不用意に開かないようになっている。
【0033】また、半円筒状の上部ケース5は、図5に示すように、その中心O1が回転刃体3の回転軸心O2に対して固定刃体側ヘ偏心した状態で配設されており、下部ケース4に対して閉じた際に回転刃体3の刃板15の径方向先端部が描く仮想外周円と上部ケース5の内周面の間の間隙が、回転刃体3の回転方向と同方向ヘ漸増して固定刃体2の側傍において最大になるように構成されている。また、回転軸13の中心に設けられた中空部13aから各刃板15の刃先15aに向けて冷却水用の冷却水孔13bが形成されている。これにより、回転刃体3の回転に伴なって、矢印方向の空気流が発生して切断されたぺレットが下部ケース4ヘ向かって方向づけられ、ペレットが堆積することもなく下部ケース4の傾斜した底壁4aに沿って流下して排出口4cより機外ヘ排出される。
【0034】なお、本実施の形態に示した流体圧シリンダ9により上部ケース5を回動させる動力式のものに限らず、手動により上部ケース5を回動させるように変更できることはいうまでもない。
【0035】引き取りロールにおける下方のロール19は、台座11の上面に設けられた凹所11a内に回転自在に配設されており、図1中の右側ヘ突出する回転軸19aの先端部に一体的に設けられたプーリ19bと図示しない駆動モータの出力軸のプーリとの間にべルトをかけ回わすことにより強制回転される。これに対し、上方のロール18は、上部ケース5に固着された一対の流体圧シリンダ24のロッド(不図示)の下端部に自由回転自在に軸支されている。
【0036】引き取りロールは上述のとおり構成されているため、上部ケース5を下部ケース4に対して閉じた際に、一対の流体圧シリンダ24を起動してロッドを伸縮させることによって、上方のロール18を下方のロール19に対して進退させることができ、上方のロール18と下方のロール19間で所定の押圧力を与えた状態でストランドを引き取って固定刃体2上ヘ安定して送り出すことができる。
【0037】なお、上部ケース5に一体的に設けられたロールカバー10は、上部ケース5を下部ケース4に対して閉じた際に、上方のロール18のみならず台座11が露出しないように覆うことができる略庇状の形状のものであって、その前面壁10aの下端部にはストランド導入口となる切欠部21が設けられている。
【0038】本実施の形態において、固定刃体2の刃先2aと回転刃体3の刃板15の刃先15aとの間の隙間の長さ(離間距離)の調整作業を、次に説明するような簡易な方法で迅速かつ安全に行なうことができる。
【0039】■ 止めボルト41をゆるめて支持部材14が一対のガイドプレート39に案内されて移動できる状態にしておき、調整ボルト37を正または逆回転させて支持部材14とともに回転軸13を軸方向ヘ移動させて、固定刃体2の刃先2aと回転刃体3の前面3aとの間の間隙が所定の初期離間距離になる位置に位置決めし、止めボルト41を締め付けて固定する。
【0040】本工程において、前記初期離間距離は、上述した熱膨張に起因する回転軸や回転刃体等の伸び量よりも長めにすることが肝要である。
【0041】■ 上記■ののち、回転刃体3における一つの刃板15を選択して締結ボルト20をゆるめ、押し引きボルト16を回転させて該刃板15の内径側の刃先15aを固定刃体2の刃先2aに当接させ、ついで回転刃体3を手廻ししつつ押し引きボルト16を回転させて該刃板15の外径側の刃先15aを固定刃体2の刃先2aに当接させたのち、締結ボルト20を締め付けて該刃板15を回転刃体3に固着する。
【0042】■ 上記■ののち、回転刃体3の残りの刃板15について、回転刃体3を手廻しして逐次上記■の工程と同様の操作を行なって、全ての刃板15の刃先15aを固定刃体2の刃先2aに当接させる。
【0043】■ 上記■ののち、固定刃体2側に軸方向の距離を測定できるようにダイヤルゲージ22をセットするとともに、止めボルト41をゆるめて支持部材14が一対のガイドプレート39に案内されて移動できる状態にしておき、調整ボルト37を回転させて支持部材14とともに回転軸13を固定刃体2から離間させて前記ダイヤルゲージ22によって計測された固定刃体2の刃先2aと回転刃体3の前面3aとの間の離間距離が所定の設定値になる位置に位置決めし、止めボルト41を締め付けて固定する。
【0044】本工程において、支持部材14は、一対のガイドプレート39間に案内されて固定刃体2の刃先2aに垂直な回転軸3の軸方向に移動するため、固定刃体2の刃先2aと回転刃体3の前面3aとの間の離間距離をダイヤルゲージ22によって計測することで、固定刃体2の刃先2aと回転刃体3の刃板15の刃先15aとの間の隙間の長さを高精度に所定の設定値に設定することができる。
【0045】次に、固定刃体の変形例について説明する。
【0046】本変形例の固定刃体2は、図6に示すように、回転刃体3側ヘ向かって突出する刃先2aの内径側の側端部に、面取り角度αの傾斜面2bが面取りされている。そして、固定刃体2および回転刃体3の刃板15は超硬合金等の耐摩耗性に勝れた材料から構成されている。
【0047】本変形例によれば、図6に示すように、熱膨張による回転軸13や回転刃体3等の伸びに起因して固定刃体2の刃先2aに刃板15の刃先15aがオーバーラップ長さδだけオーバーラップしでしまうような場合であっても、刃板15の刃先15aの内径部が固定刃体2の刃先2aに当接した際に、支持部材14に対して回転軸13が、圧縮バネ36(図2参照)の白抜き矢印方向の弾発力に坑してオーバーラップ長さδに相当する距離だけ傾斜面2bにより滑らかに後退し、刃板15の刃先15aと固定刃体2の刃先2aとが干渉することが自動的に防止される。その結果、固定刃体2の刃先2aと回転刃体3の刃板15の刃先15aとの間に隙間のない両刃先15a,2aが常に接触した状態でのストランドの切断ができるため、柔らかいゴム質のプラスチックからなるストランドの切断に用いることができる。
【0048】上述した実施の形態の刃先間の隙間調整方法では、締結ボルト20を緩め、内径側の押し引きボルト16で、刃板15の刃先15aを、固定刃体2の刃先2aに軽く接触させ、次に回転刃体3を手動で、刃板15の外径側の刃先15aが固定刃体2に接触するところまで回転させ、上記と同様に外径側の押し引きボルト16で調整した後、刃板15を回転刃体3に締結ボルト20で固定する。このように各刃板15を一枚一枚調整した後、ダイヤルゲージ22の目盛を0に設定して、回転刃体3が支持されている支持部材14を、調整ボルト37で固定刃体2から遠ざかる方向へ移動して、固定刃体2の刃先2aと刃板15の刃先15aに移動量と同じ量の隙間を得るようにしている。この方法では、刃板15は固定刃体2に対しθなる角度で傾斜しているので、刃板15の刃先15aは、回転方向に沿って、固定刃体2の刃先2aと点接触の状態を保ちながら調整が行われる。そのため、接触状態に強弱が生じて、刃板15の内径側と外径側とでは、隙間に若干の誤差が生じ、再度調整が必要となる。このように、点接触を2点で調整するには、高度の技術が要求され作業に時間がかかる。また、回転刃体3は、安全面から、刃板15の調整、取付けを裏側で操作する構造とされているので、構造が複雑で製造コスト高となっている。
【0049】次に述べる第2の実施の形態は、このような問題点を解決するためになされたものである。
(実施形態2)図7は、第2の実施の形態のストランド切断装置の上部ケースを開いた状態を示す模式正面図であり、図8は図7に示すストランド切断装置の主要部を軸方向に沿った断面で示す模式部分断面図であり、図9は図8の要部拡大図である。図7〜図9に示すように、本実施の形態では、固定刃体2と刃板15を第1の実施の形態のそれとは異なった構成とし、固定刃体2の刃先2aと刃板15の刃先15aの隙間を調整するために刃先調整治具45を用いている。その他の構成は、第1の実施の形態とほぼ同一であるので、その説明は省略する。
【0050】図9、図10および図11に示すように、回転刃体3は、その一方の面に、V字形のガイド溝46が半径方向に等間隔にカットされ、そのガイド溝46の一方の傾斜面47には、刃板15を取付けるネジ穴48が設けられている。
【0051】前記刃板15は、前記回転刃体2の傾斜面47に複数の締結ボルト20によって表側から座金50を介して締付けられる。なお、前記刃板15には、その長手方向に各締結ボルト20用の長穴51が刃先方向に向けて形成されている。
【0052】図9、図11および図12に示すように、刃先調整治具45は、回転軸心に平行な台座11の座面aに載置され、その底面bに固定刃体2を上方より覆う長方形状の溝52が形成され、その溝52の先端は、固定刃体2の刃先2aが当る面とされている。すなわち、前記治具45は、刃先間の隙間を調整する際、固定刃体2の刃先2aと台座11の座面aに当てて使用される。また、前記治具45の前面は平坦な壁面cとされ、硬化、研磨仕上げされて平面精度が保たれている。この平坦な壁面cと前記固定刃体2の刃先2aが当る面は平行で、その厚さtは、正確な寸法精度とされている。さらに、その平坦な壁面cと前記底面bは、直角に仕上げられている。前記治具45の高さは、図11に示すように、刃板15の刃先15aが固定刃体2の刃先2aに対してθなる進入角度の時、刃板15の刃先全長が平坦な壁面cでおさまる高さとされている。
【0053】次に、固定刃体と刃板の刃先間の隙間調整方法について説明する。
【0054】図9において、刃板15の締結ボルト20を緩めると、刃板15は刃先方向の長穴51により自重で回転刃体3の傾斜面47に沿ってずり落ち、刃先調整治具45の平坦な壁面cに刃先全長が軽く接触する。この時点で締結ボルト20を締めつけ、刃板15を回転刃体3に固定する。各刃板15につき、順次この作業を終える。このように、回転刃体3の傾斜面45に沿って刃板15を自重落下させ、刃板15の刃先全体を刃先調整治具45の壁面cに接触させて刃板15を複数の締結ボルト20で締め付けるので、刃先全長は一定の接触状態となる。確認のため回転刃体3を手動で左右の回転を与えて、接触状態を手加減で感じることができる。次に、図8に示すように、刃先調整治具45を撤去し、ダイヤルゲージ22を設置し、回転刃体3の一端との関係位置を0点とする。予め計測されている刃先調整治具45のt寸法が、固定刃体2の刃先2aと刃板15の刃先15aの隙間に相当することから、熱膨張等による隙間寸法変化量を見込んで、ダイヤルゲージ22を見ながら調整ボルト37で回転刃体3を固定刃体2に接近させる。目標値に隙間を設定したら、支持部材14を上壁1aに固定し、ダイヤルゲージ22を撤去することにより、刃板15と固定刃体2の調整が終了する。
【0055】本実施の形態では、以上のような特殊な刃先調整治具45を用いることで、素人でも容易に微少な刃先間の隙間調整ができる。また、刃板15を、直接素手でふれることなく、6角レンチ一本で取付けができるので安全である。また、固定刃体2や刃板15も構造がシンプルとなって製造コストにも効果がある。
(実施形態3)本実施の形態は、第1の実施の形態のストランド切断装置に、第2の実施の形態の刃先調整治具を用いるものである。
【0056】この場合、図2に示す締結ボルト20を緩めて、刃板15を自重で回転刃体3の傾斜面47に沿ってずり落し、刃先調整治具45の平坦な壁面cに刃先全長が軽く接触するようにするため、図3に示す押し引きボルト16を刃板15にルーズに取付ける必要がある。なお、押し引きボルト16は、刃板15にルーズに取付けられているが、刃板15を押し引きして固定刃体2の刃先2aとの隙間を調整できるので、刃先調整治具45で調整した隙間を、押し引きボルト16で微調整することができる利点がある。
【0057】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されているので、固定刃体の刃先と回転刃体の各刃板の刃先との間の隙間の調整作業を簡易かつ安全に行なうことができる。




 

 


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