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発明の名称 管接合用治具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−54877(P2001−54877A)
公開日 平成13年2月27日(2001.2.27)
出願番号 特願平11−233320
出願日 平成11年8月20日(1999.8.20)
代理人 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【テーマコード(参考)】
3C031
【Fターム(参考)】
3C031 DD40 
発明者 久保 俊裕 / 清水 嘉平
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 挿口を受口の内部に挿入して管どうしを接合するときに使用される治具であって、挿口の端部に被せられる樹脂製の有底筒状のキャップ状体にて形成され、このキャップ状体の筒部は、挿口を受口に挿入するときには挿口の外面を覆うように構成されるとともに、受口への挿口の挿入が完了した後は、キャップ状体の底部を管内に通過させて挿口とは反対側へ引き抜くときに、変形して底部と一緒に管内を通過するように構成されていることを特徴とする管接合用治具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管接合用治具に関し、特に挿口を受口の内部に挿入して管どうしを接合するときに使用される管接合用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、スリップオンタイプの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口をシール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と挿口とを接合できるように構成されている。このようなスリップオンタイプの管継手に離脱防止機能すなわち耐震機能を付与したものとして、図9に示される構成の離脱防止管継手が提案されている。
【0003】すなわち、図9において、互いに接合される一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されており、この受口2の内周のシール材収容溝3には継手部をシールするための環状のゴム製のシール材4が配置されている。シール材収容溝3よりも奥側にロックリング収容溝5が形成され、このロックリング収容溝5に周方向に沿って適当数に分割されたロックリング6が装着されている。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝5の内周側との間には、ロックリング6を芯出し状態で保持するための保持用ゴム輪7が配置されている。
【0004】他方の鋳鉄管8の挿口9の先端部の外周には、離脱防止機能を発現するためにロックリング6に受口奥側から係り合い可能な突部10が形成されている。この突部10は、たとえばリング状の部材を挿口9の外周に全周溶接して一体化することなどによって形成される。この突部10を含む挿口9の先端の外周には、テーパ面11が形成されている。突部10およびテーパ面11を含む管8の全体には、防食のための塗装が施されるのが通例である。また、特に配管施工現場で切管を行い、その後に当該施工現場で挿口9に突部10を溶接しかつテーパ面11を機械加工した場合などには、元の塗膜が剥がされることになるので、この突部を再塗装したり、この突部の外周を樹脂製の熱収縮チューブで覆ったりすることなどによって、完全な防食が図られている。
【0005】このような構成の管継手において、受口2と挿口9とを互いに接合するときには、ゴム輪7とロックリング6とシール材4とを収容した状態の受口2の内部に挿口9を挿入する。すると、挿口9は、テーパ面11の作用によって突部10がシール材4とロックリング6とを押し広げてこれらシール材4とロックリング6との位置を通過し、そのうえでこの突部10がロックリング6よりも奥側の位置に達するまで、受口2の内部に押し込まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように突部10によってシール材4とロックリング6とを押し広げながら挿口9を受口2の内部に挿入しなければならないため、この挿入時のロックリング6からの反力によって、突部10の塗膜や熱収縮チューブに、鉄素地に至る傷がつくおそれがある。このような傷がつくと、経年の後に腐食による突部10の強度低下を招くおそれがある。また、ロックリング6の塗膜にも傷がつくおそれがある。
【0007】そこで本発明は、このような問題点を解決して、外周に突部を有した挿口を受口に挿入して管どうしを接合するときに、その挿口の突部や受口の内部に傷つきが発生しないようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明は、挿口を受口の内部に挿入して管どうしを接合するときに使用される治具が、挿口の端部に被せられる樹脂製の有底筒状のキャップ状体にて形成され、このキャップ状体の筒部は、挿口を受口に挿入するときには挿口の外面を覆うように構成されるとともに、受口への挿口の挿入が完了した後は、キャップ状体の底部を管内に通過させて挿口とは反対側へ引き抜くときに、変形して底部と一緒に管内を通過するように構成されているようにしたものである。
【0009】このような構成であると、管の接合に際して挿口を受口に挿入する場合に、キャップ状体が挿口の外面を覆うために、この挿口の突部と受口側のロックリングとが接触して傷が発生することが防止される。また、キャップ状体を挿口の端部に被せるだけで、治具の芯出しと挿口の端部のカバーリングとがワンタッチかつ確実になされる。しかも、挿口の突部と受口側のシール材やロックリングとが直接接触せず、両者間に樹脂製のキャップ状体の筒部が介在することになるため、大きな接合力を必要とすることなしに挿口の挿入が行われる。挿口の挿入が完了した後は、キャップ状体の底部を挿口側の管の内部に通過させて挿口とは反対側へ引き抜けば、その引抜力にもとづき、樹脂製のキャップ状体の筒部は変形して底部と一緒に管内を通過するため、継手の接合の完了後の取り除きも容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形態の管接合用治具20を示す。この治具20は、ポリエチレンなどの薄肉の樹脂製の有底筒状のキャップ状体として構成され、円筒状の筒部21と円板状の底部22とが一体に形成されている。底部22の中央には、貫通孔23が形成されている。図3に示すように、貫通孔23が形成された底部22の中央部が一対の厚肉のワッシャ24、25により挟み付けられて、これらワッシャ24、25と底部22とがアイボルト26とナット27とによって共締めされている。アイボルト26は治具20の内部にリング部28が位置するように配置され、このリング部28に紐体29が結び付けられている。
【0011】図2は、本発明の第2の実施の形態の管接合用治具20を示す。この治具20も同様のキャップ状体として構成されているが、この治具20には、周方向の複数に位置において切り込み30が形成されている。この切り込み30は、治具20の筒部21の全長にわたり形成されるとともに、底部22の周部から中央に向かうある程度の範囲、具体的には周部から底部22の直径の1/3程度の位置まで放射状に形成されている。すなわち、キャップ状の治具20は、底部22の中央におけるこの底部22の直径の1/3程度の範囲を除いて、筒部21とこの底部22とに形成された切り込み30によって周方向に分断された構成となっている。なお、この図2に示された治具20も、その中央に貫通孔23が形成されていることで、同様に図3に示すような紐体29付きのアイボルト26を取付け可能である。
【0012】次に、このような構成の治具20を用いて、図9に示される管継手の受口2と挿口9とを接合する方法について説明する。まず、図4に示すように、鋳鉄管8における突部10を有した挿口9の先端に治具20を被せる。治具20は、筒部21が挿口9の突部10に大きな隙間なく芯出し状態で被さることができる寸法のものを選んで用いるのが好適である。すると、このように挿口9の先端に治具20を被せるだけで、挿口9に対する治具20の芯出しと挿口9の端部のカバーリングとを、ワンタッチでしかも確実に行うことができる。これにより、アイボルト26が挿口9の内部に位置することになるため、このアイボルト26のリング部28に結び付けられた紐体29を、管8の内部を通して、挿口9とは反対側の端部の開口に到達させておく。受口2の内部には、あらかじめロックリング6とシール材4とをセットしておく。
【0013】次に、このように治具20を装着した挿口9を、図5に示すように、管1の受口2の開口から、この受口2の内部に挿入する。このとき、治具20すなわち筒部21が薄肉の樹脂によって形成されているため、挿口9の突部10の外周面と受口2の内周面との隙間が小さい場合にも、この治具20を装着した状態の挿口9を問題なく受口2の内部に挿入することができる。そして、このように治具20の筒部21が被さった状態の突部10すなわち挿口9が、図5に示すようにシール材4を押し広げ、次に図6に示すようにロックリング6を押し広げながら、これらシール材4およびロックリング6の内周を通過する。
【0014】このとき、上述のように治具20が挿口9の特に突部10の外面を覆うために、この突部10が受口2側のロックリング6と接触して傷が発生することを防止できる。同様に、接合の際に突部10によってシール材4の内周面に傷がついたりロックリング6の塗膜に傷がついたりすることを防止できる。また、挿口9の突部10と受口2側のシール材4やロックリング6とが直接接触せず、両者間に治具20が介在することになるため、大きな接合力を必要とすることなしに挿口9を挿入できる。なお、治具20の先端の外周部にテーパ面を形成すれば、上述の傷つき防止性能をいっそう向上させることができるとともに、挿口9の挿入作業をいっそう容易に行うことができる。
【0015】図7は接合が完了した状態を示し、この状態では、挿口8の突部10のみならず、治具20の筒部21もがロックリング6の内周を通過し終えている。次に本治具20を継手部から取り除く。そのときには、管8における挿口9とは反対側の端部の開口を利用して、図8に示すように紐体29を引っ張る。すると、薄肉の樹脂製の治具20の底部22が変形により中心側から徐々に挿口9の内部に引き込まれ、ついには、図示のように、その筒部21もが変形を受けて挿口9の内部に引き込まれる。
【0016】そして、この図8に示した状態のままで紐体29を引っ張り続けると、本治具20が挿口9とは反対側の端部の開口から管8の外部に取り出されて、その引き抜きが完了する。このとき、図示のように治具20の筒部21の先端が鋳鉄管8の内面に沿った状態に変形され、それによって治具20が鋳鉄管8に対して芯出しされた状態となるため、この引き抜きも容易に行うことができる。
【0017】上記のような治具20の芯出しとこの治具20による傷つき防止との効果を確実なものとするためには、薄肉の樹脂にて形成された治具20の肉厚を0.5mm程度以上とすることが望ましい。ところが、治具20の肉厚があまり大きくなると、この治具20を被せた状態の挿口9を受口2に挿入するための作業と、挿入後の治具20の引抜き作業とが困難になりやすくなる。そこで、樹脂製の治具20の肉厚がたとえば1mm以上である場合には、図2に示すように切り込み30を形成することで、受口2への挿入作業や治具20の引抜き作業を円滑に行うことが可能となる。また、このように治具20を厚く形成すると、傷つき防止性が向上するとともに、治具20自体の耐久性が向上するために繰り返して使用することが可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、管の接合に際して挿口を受口に挿入する場合に、キャップ状体の筒部が挿口の外面を覆うために、この挿口の突部と受口側のロックリングとが接触して傷が発生することを防止でき、また、キャップ状体を挿口の端部に被せるだけで、治具の芯出しと挿口の端部のカバーリングとをワンタッチかつ確実に行うことができ、しかも、挿口の突部と受口側のシール材やロックリングとが直接接触せず、両者間に樹脂製の筒部が介在することになるため、大きな接合力を必要とすることなしに挿口を挿入できる。挿口の挿入が完了した後は、キャップ状体の底部を挿口側の管の内部に通過させて挿口とは反対側へ引き抜けば、その引抜力にもとづき、樹脂製のキャップ状体の筒部は変形して底部と一緒に管内を通過するため、継手の接合の完了後の取り除きも容易に行うことができる。




 

 


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