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発明の名称 結合型蒸留塔
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−137604(P2001−137604A)
公開日 平成13年5月22日(2001.5.22)
出願番号 特願平11−322486
出願日 平成11年11月12日(1999.11.12)
代理人 【識別番号】100064539
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 登志男 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4D076
【Fターム(参考)】
4D076 BB03 BB23 BB27 CA01 CA12 CD03 EA08Y EA16Y JA03 JA05 
発明者 田名網 保孝 / 八重樫 正勝 / 原田 陽一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 (a)フィードノズルを介して原液が供給され、前記フィードノズルより上方に形成された濃縮部、及び前記フィードノズルより下方に形成された回収部を備えた第1の蒸留部と、(b)該第1の蒸留部の上端に接続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及び該濃縮部の下端に接続され、前記第1の蒸留部の上端より下方に形成された回収部を備えた第2の蒸留部と、(c)前記第1の蒸留部の下端に接続され、該下端より下方に形成された回収部、及び該回収部の上端に接続され、前記第1の蒸留部の下端より上方に形成された濃縮部を備えた第3の蒸留部と、を備え、(d)前記第1の蒸留部の濃縮部と第2の蒸留部の回収部、及び前記第1蒸留部の回収部と第3蒸留部の濃縮部をそれそれ中仕切りを介して隣接されていることを特徴とする結合型蒸留塔において、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部の上方には、それぞれに供給される液体を特定の割合で分配する分配器が設けられ、該分配器は、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部に装着された状態で、前記中仕切りに含まれる軸を中心に回転して、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部それぞれに連通する分配孔の総面積を変化させるよう構成されていることを特徴とする結合型蒸留塔。
【請求項2】 前記分配器は、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部それぞれに連通する孔の数を変化させることにより、分配孔の総面積を変化させるよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の結合型蒸留塔。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合型蒸留塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般に、多成分を含む原液から各成分を分離させて取り出す場合、複数の蒸留塔を分散させて構成される分散型蒸留塔が使用されているが、近年、これら分散された複数の蒸留塔を一つに結合した結合型蒸留塔が使用されている(特開平9−299701号参照)。結合型蒸留塔1は、図8に示すように第1セクション2、第2セクション3、第3セクション4、第4セクション5、第5セクション6、第6セクション7、第7セクション8、第8セクション9及び第9セクション10から構成されている。
【0003】前記第3セクション4、第4セクション5、第5セクション6及び第6セクション7は、それぞれ平板状の中仕切り11〜14によって第1室4A、5A、6A、7Aと第2室4B、5B、6B、7Bとに区分され、互いに隣接するよう構成されている。また、前記第1室4A、5A、6A、7Aによって第1の蒸留部15が形成され、第1セクション2、第2セクション3及び第2室4B、5Bによって第2の蒸留部16が形成され、第2室6B、7B、第7セクション8、第8セクション9及び第9セクション10によって第3の蒸留部17がそれぞれ形成されている。
【0004】結合型蒸留塔1のほぼ中央に前記第5セクション6が設けられ、第1室6Aには、フィードノズル20Aが設けられ、第2室6Bには、サイドカットノズル20Bが設けられている。このフィードノズル20に三つの成分A〜Cを含有する原液が供給される。なお、成分Aは成分Bより、成分Bは成分Cより沸点が低いものとする。
【0005】前記第1の蒸留部15においては、前記フィードノズル20Aより上方に設けられた第1室5Aによって濃縮部が形成され、フィードノズル20Aより下方に設けられた第1室7Aによって回収部が形成される。前記第2の蒸留部16においては、前記第1の蒸留部15の上端より上方に設けられた第1セクション2によって濃縮部が形成され、前記第1の蒸留部の上端より下方に設けられた第2室4Bによって回収部が形成される。さらに、前記第3の蒸留部17においては、前記第1蒸留部15の下端より上方に設けられた第2室7Bによって濃縮部が形成され、前記第1蒸留部15の下端より下方に設けられた第8セクション9によって回収部が形成される。そして、第2の蒸留部16の濃縮部2は、第2セクション3及び第1室4Aを介して、第1の蒸留部15の濃縮部5Aの上端に接続され、回収部5Bは、第2室4B及び第2セクション3を介して、第2の蒸留部16の濃縮部2の下端に接続されている。また、第3の蒸留部17の回収部9は、第8セクションを介して前記第1の回収部7Aの下端に接続され、濃縮部7Bは、第8セクションを介して第3の蒸留部17の回収部9の上端に接続されている。
【0006】結合型蒸留塔1の塔頂には、蒸気出口51が形成され、塔底には缶出液出口52がそれぞれ形成され、第1セクションの2の上部には還流液入口53が形成され、第9セクション10には蒸気入口54が形成されている。
【0007】次に、結合型蒸留塔における蒸留過程について説明する。先ず、フィードノズル20Aから供給された成分A〜Cを含有する原液は、第1の蒸留部15の回収部に誘導され、該回収部においては、上段において成分A、Bに富んだ蒸気を、下段になるに従って成分B、Cに富んだ蒸気を発生させ、第1の蒸留部15の下端から第3の蒸留部17に成分B、Cに富んだ液体が排出される。さらに、該成分B、Cに富んだ液体は、第3の蒸留部17内において加熱されて成分B、Cに富んだ蒸気を発生させる。該成分B、Cに富んだ蒸気は、第1の蒸留部15の回収部内を上昇する間に、成分A〜Cを含有する原液と接触し、該原液から成分A、Bに富んだ蒸気を発生させる。
【0008】続いて、前記成分A、Bに富んだ蒸気は、第1の蒸留部15の濃縮部内を上昇し、前記第1の蒸留部15の上端から第2の蒸留部16に排出される。さらに、該成分A、Bに富んだ蒸気は、第2の蒸留部16内において冷却され、凝縮され、成分A、Bに富んだ液体になる。そして、該成分A、Bに富んだ液体の一部は第1の蒸留部15の濃縮部に還流され、該濃縮部内を上昇する成分A、Bに富んだ蒸気と接触する。
【0009】このようにして、第1の蒸留部15の上端から第2の蒸留部16に成分A、Bに富んだ蒸気を供給することができる。一方、第1の蒸留部15の下端から第3の蒸留部17に成分B、Cに富んだ液体を供給することができる。そして、第3の蒸留部17の回収部においては、成分B、Cに富んだ液体が下方に移動し、上段において成分Bに富んだ蒸気を、下段になるに従って成分Cに富んだ蒸気を発生させる。したがって、成分Cに富んだ液体が缶出液出口52に缶出液として排出される。そして、前記缶出液出口52に排出された成分Cに富んだ缶出液の一部は図示しない蒸発器に送られ、該蒸発器によって加熱されて成分Cに富んだ蒸気になる。該成分Cに富んだ蒸気は、蒸気入口54から第9セクション10に供給され、該第9セクション10内及び第3の蒸留部17の回収部内を上昇する間に、成分B、Cに富んだ液体と接触し、該液体から成分Bに富んだ蒸気を発生させる。
【0010】続いて、前記成分Bに富んだ蒸気の一部は、第3の蒸留部17の濃縮部内を上昇し、第3の蒸留部17の上端において成分Bに富んだ液体と接触して液体になる。このようにして、第3の蒸留部17の上端において得られた成分Bに富んだ液体は、サイドカットノズル20Bにサイドカット液として排出される。一方、前記第2の蒸留部16の回収部においては、成分A、Bに富んだ液体が下方に移動し、上段において成分Aに富んだ蒸気を、下段になるに従って成分Bに富んだ液体を発生させる。したがって、前記第2の蒸留部16の下端において成分Bに富んだ液体が得られる。
【0011】続いて、前記成分Aに富んだ蒸気は、第2の蒸留部16の濃縮部内を上昇して前記蒸気出口51に排出され、図示しない凝縮器に送られ、該凝縮器によって凝縮され、成分Aに富んだ液体になる。そして、成分Aに富んだ液体を還流液入口53から供給され、第2の蒸留部16の濃縮部に還流し、該濃縮部内を上昇する蒸気と接触させて、成分Aの蒸留分離の効率を向上させている。
【0012】このようにして、前記第2の蒸留部16によって成分A、Bに富んだ液体が、成分Aに富んだ液体と成分Bに富んだ液体とに分離させられ、成分Aに富んだ液体が前記凝縮器によって凝縮され、留出液として排出され、成分Bに富んだ液体がサイドカットノズル20Bにサイドカット液としてそれぞれ排出される。また、前記第3の蒸留部17によって成分B、Cに富んだ液体が、成分Bに富んだ液体と成分Cに富んだ液体とに分離させられ、成分Bに富んだ液体がサイドカットノズル20Bに、成分Cに富んだ液体が缶出液出口52に缶出液としてそれぞれ排出される。
【0013】以上のような結合型蒸留塔において、第2セクション3は、分配器として機能している。すなわち、第2セクション3は、図9に示すように第1セクション2から矢印Aで示すように流下してきた液体を、流量を調整して第3セクション4に分配させて供給するとともに、該第3セクション4から矢印Bで示すように上昇してきた蒸気を第1セクション2に供給する。前記第2セクション3は、円筒状の塔本体61、液体を溜めるための底板62、該底板62の中央において上方に立ち上がるとともに、第3セクション4と連通する連通口を形成する蒸気筒63、蒸気筒63の上端を覆うキャップ64、及びキャップ64の上面に配設され、液体の流れを規制する一対の弧状の規制板65から構成されている。そして、底板62には、液体を下方の第3セクション4に分配させて供給するために分配孔66が形成されている。そして、前述したように、前記第3セクション4は第1室4Aと第2室4Bとに区分されているので、第1室4Aに対応する分配孔66の数と、第2室4Bに対応する分配孔66の数とを変化させることによって、第1室4A及び第2室4Bそれぞれに供給する液体の量を制御することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の結合型蒸留塔の分配器は、結合型蒸留塔に固定されており、そのため前記第1室4A及び第2室4B、すなわち第1の蒸留塔の濃縮部及び第2の蒸留塔の回収部それぞれに供給する液体の量を調整する場合に、結合型蒸留塔を一旦分解しなければならず、その作業は極めて煩雑である。
【0015】そこで、本発明は、結合型蒸留塔を分解せずに第1の蒸留塔の濃縮部及び第2の蒸留塔の回収部それぞれに供給する液体の量を調整することができる結合型蒸留塔を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を達成するためになされたもので、(a)フィードノズルを介して原液が供給され、前記フィードノズルより上方に形成された濃縮部、及び前記フィードノズルより下方に形成された回収部を備えた第1の蒸留部と、(b)該第1の蒸留部の上端に接続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及び該濃縮部の下端に接続され、前記第1の蒸留部の上端より下方に形成された回収部を備えた第2の蒸留部と、(c)前記第1の蒸留部の下端に接続され、該下端より下方に形成された回収部、及び該回収部の上端に接続され、前記第1の蒸留部の下端より上方に形成された濃縮部を備えた第3の蒸留部とを備え、(d)前記第1の蒸留部の濃縮部と第2の蒸留部の回収部、及び前記第1蒸留部の回収部と第3蒸留部の濃縮部をそれそれ中仕切りを介して隣接させることを特徴とする結合型蒸留塔において、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部の上方には、それぞれに供給される液体を特定の割合で分配する分配器が設けられ、該分配器は、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部に装着された状態で、前記中仕切りに含まれる軸を中心に回転して、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部それぞれに連通する分配孔の総面積を変化させるよう構成されていることを特徴とするものである。
【0017】以上のように、本発明において、分配器は、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部に装着された状態で回転して、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部それぞれに連通する分配孔の総面積を変化させるよう構成されているので、分配器を前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部から取り外さずに回転させることにより、それぞれに供給する液体の割合を変化させるができる。
【0018】また、本発明において、前記分配器は、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収部それぞれに連通する分配孔の数を変化させることにより、孔の総面積を変化させるよう構成されていることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の態様】次に、本発明に係る結合型蒸留塔の実施例について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る結合型蒸留塔の概略図である。本実施例に係る結合型蒸留塔1は、第1セクション2、第2セクション3、第3セクション4、第4セクション5、第5セクション6、第6セクション7、第7セクション8、第8セクション9及び第9セクション10から構成されている。
【0020】第4セクション5、第5セクション6及び第6セクション7は、それぞれ平板状の中仕切り12〜14によって第1室5A、6A、7Aと第2室5B、6B、7Bとに区分され、互いに隣接するよう構成されている。また、前記第1室5A、6A、7Aによって第1の蒸留部15が形成され、第1セクション2、第2セクション3、第3セクション及び第2室5Bによって第2の蒸留部16が形成され、第2室6B、7B、第7セクション8、第8セクション9及び第9セクション10によって第3の蒸留部17がそれぞれ形成されている。
【0021】結合型蒸留塔1のほぼ中央には、前記第5セクション6が設けられ、第1室6Aには、フィードノズル20Aが設けられ、第2室6Bには、サイドカットノズル20Bが設けられている。このフィードノズル20Aに三つの成分A〜Cを含有する原液が供給される。なお、成分Aは成分Bより、成分Bは成分Cより沸点が低いものとする。
【0022】前記第1の蒸留部15においては、フィードノズル20Aより上方に設けられた第1室5Aによって濃縮部が形成され、フィードノズル20Aより下方に設けられた第1室7Aによって回収部が形成される。前記第2の蒸留部16においては、前記第1の蒸留部15の上端より上方に設けられた第1セクション2によって濃縮部が形成され、前記第1の蒸留部の上端より下方に設けられた第2室5Bによって回収部が形成される。さらに、前記第3の蒸留部17においては、前記第1蒸留部15の下端より上方に設けられた第2室7Bによって濃縮部が形成され、前記第1蒸留部15の下端より下方に設けられた第8セクション9によって回収部が形成される。そして、第2の蒸留部16の濃縮部2は、第2セクション3及び第3セクション4を介して、第1の蒸留部15の濃縮部5Aの上端に接続され、回収部5Bは、第3セクション4及び第2セクション3を介して、第2の蒸留部16の濃縮部2の下端に接続されている。また、第3の蒸留部17の回収部9は、第8セクションを介して前記第1の回収部7Aの下端に接続され、濃縮部7Bは、第8セクションを介して第3の蒸留部17の回収部9の上端に接続されている。
【0023】第3セクション4は、第1の蒸留部における濃縮部5A及び第2の蒸留部における回収部5Bそれぞれに供給される液体を特定の割合で分配する分配器として機能する。第3セクション4は、図2に示すように外筒体21と、外筒体21に収容される内筒体22と、内筒体22の外周面に取り付けられるドーナツ状の上板23及び底板24と、を備えている。
【0024】図3に示すように、外筒体21の上面及び底面には、円状の溝21A及び21Bが形成されており、これら溝21A及び21Bの内側には、外筒体21の内周面21Cに連続する段差21D及び21Eが形成されている。これら段差21D及び21Eには、前記ドーナツ状の上板23及び底板24が装着されるよう構成されており、上板23及び底板24は、ねじ25によって段差21D及び21Eに固定される。また、外筒体21の外周面の上端21F及び下端21Gは、径が小さくなるよう形成され、外筒体21の外周には、中心方向に向いた孔26が形成されている。
【0025】内筒体22の外径は、ドーナツ状の上板23及び底板24の内径と同一で、かつ外筒体21の内径よりも小さく形成されている。よって、内筒体22の外周面22Aと外筒体21の内周面21Cの間には、空間27が形成される。内筒体22の外周面22Aの上方には、内筒体22の外周面から内面に連通する複数の孔28が形成されている。
【0026】上板23には、それを外筒体21の段差21Dに固定するねじ25が挿入するねじ穴29が外周に沿って形成され、ねじ穴29の内側には、複数の分散孔30が周方向に均等な間隔をおいて形成されている。底板24には、それを外筒体21の段差21Eに固定するねじ25が挿入するねじ穴31が外周に沿って形成され、ねじ穴31の内側には、複数の分配孔32が周方向に不均等な間隔をおいて形成されている。すなわち、底板24に形成された分配孔32は、図4に示すように後側に形成されたねじ穴31Aと右側に形成されたねじ穴31Bの間に4つ、ねじ穴31Bと前側に形成されたねじ穴31Cの間に2つ、ねじ穴31Cよりも若干左側に1つ、左側のねじ穴31Dの前側に1つ形成されており、ねじ穴31Dとねじ穴31Aの間には、1つも形成されていない。
【0027】第3セクション4は、その上端に取り付けられた上部支持フランジ33を介して第2セクション3に接続され、下端に取り付けられた下部支持フランジ34を介して第4セクション5に接続されるよう構成されている。外筒体21の上面に形成された溝21Aと上部支持フランジ33の間には、Oリング35が介在されており、また外筒体21の底面に形成された溝21Bと下部支持フランジ34の間には、Oリング36が介在されており、これらにより、上部支持フランジ33と外筒体21の上面、及び下部支持フランジ34と外筒体21の底面は、気密を保っている。
【0028】上部支持フランジ33の底面の中央には、図3に示すように、円形状の一段の窪み33Aが形成されており、該窪み33Aの内径は、外筒体21の上端21Fの外径より若干大きく形成されており、外筒体21の上端21Fが窪み33Aに嵌め込まれるよう構成されている。また、下部支持フランジ34の上面の中央には、図3及び5に示すように、円形状の二段の窪み34A、34Bが形成されており、それら窪み34A、34Bの中には、第4セクション5に接続された際に中仕切り12と連続する仕切り板39が設けられている。下部支持フランジ34の上段の窪み34Aの内径は、外筒体21の下端21Gの外径より若干大きく形成されており、外筒体21の下端21Gが窪み34Aに嵌め込まれるよう構成されている。さらに、下部支持フランジ34の下段の窪み34Bの底面には、第4セクション5に連通する複数の供給孔40が形成されている。
【0029】上部支持フランジ33には、ボルト41が羅合するねじ穴42が外周に沿って複数形成されており、下部支持フランジ34には、ボルト41が貫通する孔43が外周に沿って複数形成されている。したがって、ボルト41を締め付けることによって、上部支持フランジ33と下部支持フランジ34は、気密性を保ちながら、第3セクション4を挟持することができる。また、外筒体21の上端21F及び下端21Gが上部支持フランジ33の窪み33A及び下部支持フランジ34Aに嵌め込まれているので、ボルト41を締め付け状態から若干緩めることにより、第3セクション4を上部支持フランジ33及び下部支持フランジ34に対して回転することができる状態にすることができる。第3セクション4を上部支持フランジ33及び下部支持フランジ34に対して回転する場合、外筒体21の外周面に形成された孔26に、例えばドライバーなど棒状のものを挿入して、それを把持することにより、容易に第3セクション4を回転することができる。なお、図2に示すように、外筒体21の外周面には、第3セクション4の回転量を表す目盛21Hが設けられており、目盛を設けることにより、容易に第3セクション4の回転量を認識することができる。なお、回転量を表示する目盛の形態は、これに限定されず、他の形態で表示しても良い。
【0030】また、上部支持フランジ33と第2セクション3の下端の間、及び下部支持フランジ34と第4セクション5の上端の間には、PTFE44が介在されており、これにより第2セクション3、上部支持フランジ33、第3セクション4、下部支持フランジ34、及び第4セクション5を気密に連通することができる。さらに、第2セクション3の内部には、内筒体22と外径が同じである約円柱状の傘体45が設置されており、傘体45は、内筒体22の真上に位置するよう設置されている。
【0031】次に、本実施例に係る結合型蒸留塔1の第3セクション(分配器)4の動作について説明する。先ず、フィードノズル20Aから供給された成分A〜Cを含有する原液は、第1の蒸留部15の回収部に誘導され、該回収部においては、上段において成分A、Bに富んだ蒸気を、下段になるに従って成分B、Cに富んだ蒸気を発生させる。成分A、Bに富んだ蒸気は、第1の蒸留部15の濃縮部内を上昇し、図3の一点破線Aに示すように、前記第1の蒸留部15の上端から第2の蒸留部16に排出され、第3セクション4の内筒体22内を通過して、第2セクション3まで導かれ、次いで第1セクション2、すなわち第2の蒸留部16の濃縮部に導かれる。そして、該成分A、Bに富んだ蒸気は、第2の蒸留部16の濃縮部内において冷却され、凝縮され、成分A、Bに富んだ液体になる。
【0032】成分A、Bに富んだ液体は、第1セクション2から第2セクション3内に流出され、第2セクション3内を流下するが、第2セクション3内には、傘体45があるため、成分A、Bに富んだ液は、傘体45の真下、すなわち内筒体22内に流下することない。したがって、第2セクション3から第3セクション4内に流出した液体は、先ず内筒体22の外側に存する上板21に当たり、上板21に形成された分散孔30によって周方向に均等に分散されて、内筒体22と外筒体21の間に形成された空間27内に流下する。次に、成分A、Bに富んだ液は、底板24に当たり、底板24に形成された分配孔32を通って、第4セクション5の第1室5A内又は第2室5B内に流出する。この際、分配孔32が周方向に不均衡な間隔をおいて形成されているので、仕切り板39を境に分配孔32の数に応じて、成分A、Bに富んだ液体は、第4セクション5の第1室5A又は第2室5Bに分配される。
【0033】すなわち、表1に示すように、図4において、第3セクション4をマイナス10度回転すると、第1室5Aに連通する分配孔32は、1つであるのに対して、第2室5Bに連通する分配孔32は、7つであるので、第1室5A及び第2室5Bに供給される液体の量は、1:7に分配される。分配器をプラス20度回転すると、供給される液体の量は、2:6に分配される。なお、分配孔32の数(個数)については、これに限定されず、蒸留塔のサイズにより変更しても良く、また分配比率の組合せ方法についても適宜変更しても良い。
【0034】
【表1】

本実施例において、第1室5A又は第2室5Bに分配される液体の割合を変える場合は、ボルト41を緩めて、外筒体21の外周面に形成された孔26にドライバーなど(図示省略)を挿入して第3セクション4を第4セクション5に対して回動することにより行うことができ、結合型蒸留塔を分解する必要がない。
【0035】次に、本発明に係る結合型蒸留塔の第2実施例について説明する。第2実施例に係る結合型蒸留塔は、第1実施例と第3セクション4の内筒体22及び底板24の形状が異なる。図6に示すように、第2実施例における内筒体22の外周面22Aの軸方向に中間の位置には、周方向に不均等な間隔をおいて複数の分配孔22Bが形成されている。一方、底板24には、分配孔が形成されていない。よって、第2実施例においては、第2セクション3から第3セクション4内に流出した成分A、Bに富んだ液体は、底板24から第4セクション5に流下せず、一旦内筒体22と外筒体21の間に形成された空間27に溜められ、空間27に溜められた液体の水面が内筒体22の外周面22Aに形成された分配孔22Bの位置を超えたときに、液体は、分配孔22Bから内筒体22の内部に流下して、第4セクション5内に流下する。この際、内筒体22の外周面22Aに形成された分配孔22Bは、周方向に不均等な間隔をおいて形成されているので、分配孔22Bの数に応じて、第4セクション5の第1室5A及び第2室5Bそれぞれに適当な割合で分配される。
【0036】以上のように第1及び第2実施例においては、分配孔の数を変化させることにより、分配孔の総面積を変化させたが、これに限定されず、図7に示すように底板24A、22Bを二枚重ねて、上側の底板に三角形の分配孔32Aを形成し、下側の底板に円形の分配孔32Bを形成し、これら分配孔32A、32Bを重ね合わせて、一方をずらすことにより、分配孔の総面積を変化させても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、結合型蒸留塔を分解せずに第1の蒸留塔の濃縮部及び第2の蒸留塔の回収部それぞれに供給する液体の量を調整することができる結合型蒸留塔を提供することができる。




 

 


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