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発明の名称 ディスク成形用金型
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−79888(P2001−79888A)
公開日 平成13年3月27日(2001.3.27)
出願番号 特願平11−257374
出願日 平成11年9月10日(1999.9.10)
代理人 【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202 AG13 AH79 CA11 CB01 CP06 
発明者 安田 克行 / 服部 和浩 / 稲田 雄一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 (a)第1のプレートと、(b)該第1のプレートと対向させて進退自在に配設され、第1のプレートと共にキャビティ空間を形成する第2のプレートと、(c)前記第1、第2のプレートのうちの一方にスタンパを取り付けるインナースタンパ押えと、(d)前記第1、第2のプレートのうちの一方に配設され、前記キャビティ空間の外周縁を画成するキャビリングと、(e)前記スタンパの内周縁及び外周縁のうちの少なくとも一方に臨ませて形成され、キャビティ空間内のガスを吸引するガス吸引手段とを有することを特徴とするディスク成形用金型。
【請求項2】 前記ガス吸引手段は、負圧発生源と連通させられ、かつ、前記キャビリングと対向する面において開口する開口部を備えたガス排出路を有する請求項1に記載のディスク成形用金型。
【請求項3】 前記ガス吸引手段は、負圧発生源と連通させられ、かつ、前記インナースタンパ押さえより径方向内方に配設された筒状体と対向する面において開口する開口部を備えたガス排出路を有する請求項1に記載のディスク成形用金型。
【請求項4】 前記ガス排出路内に外気が進入するのを防止する密封手段を有する請求項2又は3に記載のディスク成形用金型。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において溶融させられた樹脂を、ディスク成形用金型のキャビティ空間に充填(てん)することによって光ディスク基盤等の成形品を形成することができるようになっている。
【0003】図2は従来のディスク成形用金型の断面図、図3は従来のディスク成形用金型の要部断面図である。
【0004】図において、12は図示されない固定プラテンに図示されないボルトによって取り付けられた固定側組立体、32は該固定側組立体12と対向させて進退(図2における左右方向に移動)自在に配設され、図示されない可動プラテンに図示されないボルトによって取り付けられた可動側組立体であり、該可動側組立体32を進退させることによってディスク成形用金型の型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。そして、型閉状態及び型締状態において、固定側組立体12と可動側組立体32との間にキャビティ空間37が形成される。
【0005】前記固定側組立体12は、固定側ベースプレート15、該固定側ベースプレート15に図示されないボルトによって取り付けられた固定側中間プレート13、該固定側中間プレート13に図示されないボルトによって取り付けられ、前端面(図2における左端面)を前記キャビティ空間37に臨ませて配設された固定側円盤プレート16、該固定側円盤プレート16の外周に配設され、前記固定側中間プレート13に図示されないボルトによって取り付けられた環状の固定側ガイドリング18、前記固定側ベースプレート15の中央部分に配設され、固定側ベースプレート15の固定プラテンに対する位置決めを行うロケートリング23、該ロケートリング23に隣接させて、かつ、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて配設されたスプルーブッシュ24、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記スプルーブッシュ24より径方向外方に配設されたスリーブ状の固定側ブシュ25、及び前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記固定側ブシュ25より径方向外方に配設されたスリーブ状のインナースタンパ押え27から成る。該インナースタンパ押え27は、所定のパターンで形成された情報面を備えたスタンパ20を内周縁において固定側円盤プレート16に取り付ける。
【0006】前記スプルーブッシュ24内の中央には、図示されない射出装置の射出ノズルから射出された樹脂を前記キャビティ空間37に充填する流路を形成するためにスプルー26が形成される。また、前記スプルーブッシュ24の前端(図2における左 )にはダイ28が形成される。
【0007】一方、前記可動側組立体32は、可動側ベースプレート35、該可動側ベースプレート35にボルトb1によって取り付けられた可動側中間プレート40、該可動側中間プレート40に図示されないボルトによって取り付けられ、前端面(図2における右端面)を前記キャビティ空間37に臨ませて配設された可動側円盤プレート36、該可動側円盤プレート36の外周に配設され、前記可動側中間プレート40に図示されないボルトによって取り付けられた環状の可動側ガイドリング38、前記可動側円盤プレート36の外周縁部において前記可動側円盤プレート36に固定され、キャビティ空間37の外周縁を画成するキャビリング39、前記可動側ベースプレート35内において前記可動プラテンと隣接させて配設され、可動側ベースプレート35に固定されたシリンダ44、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記ダイ28と対向させて配設され、前記シリンダ44によって進退させられるカットパンチ48、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記カットパンチ48より径方向外方に進退自在に配設されたスリーブ状のフローティングパンチ42、及び前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記フローティングパンチ42より径方向外方に配設されたスリーブ状の可動側ブシュ45から成る。なお、可動側円盤プレート36は、固定側円盤プレート16と共に前記キャビティ空間37を形成する。
【0008】また、前記キャビリング39の内周縁の前端面は、前記可動側円盤プレート36の前端面より突出させられ、前記キャビリング39の内周縁及び前記可動側円盤プレート36の前端面によって凹部が形成される。そして、前記カットパンチ48内には、スプルーエジェクタピン61が進退自在に配設される。
【0009】なお、スタンパ20は固定側組立体12側に配設されるが、可動側組立体32側に配設することもできる。また、キャビリング39は可動側組立体32側に配設されるが、固定側組立体12側に配設することもできる。
【0010】前記構成のディスク成形用金型において、図示されない型締装置を作動させ、前記可動プラテンを前進(図2における右方に移動)させて固定プラテン側に移動させ、キャビリング39と固定側円盤プレート16とを当接させることによって型閉じ及び型締めを行うと、前記凹部はキャビティ空間37になる。続いて、前記射出ノズルから溶融させられた樹脂を射出すると、樹脂は、スプルー26を通ってキャビティ空間37に充填され、その後、冷却されて原型ディスクになる。そして、前記シリンダ44内には、前記カットパンチ48の後端部(図2における左端部)に一体に形成されたピストン41が進退自在に配設され、該ピストン41の後方(図2における左方)には図示されない油室が形成される。
【0011】したがって、型締状態において、前記油室に油を供給することによってピストン41を前進させると、前記カットパンチ48が前進させられてダイ28内に進入する。その結果、前記キャビティ空間37において成形された原型ディスクに穴空け加工が施されてカット穴が形成され、例えば、光ディスク基盤の内径抜きを行うことができる。このようにして、成形品を形成することができる。
【0012】続いて、可動プラテンが後退(図2における左方に移動)させられて型開きが行われると、成形品は、可動側円盤プレート36及びキャビリング39によって保持された状態で可動側組立体32と共に後退させられ、穴空け加工に伴って成形品と分離させられたスプルー部分は、カットパンチ48によって保持された状態で可動側組立体32と共に後退させられる。そして、前記フローティングパンチ42を前進させることによって成形品が、スプルーエジェクタピン61を前進させることによってスプルー部分がそれぞれ離型させられる。
【0013】ところで、キャビティ空間37に樹脂が充填されるのに伴って、有機物を含有するガスが発生する。該ガスがキャビティ空間37内に残留したまま樹脂が冷却されると、成形品に焼け、巣、気泡等が発生して品質を低下させてしまう。
【0014】そこで、ディスク成形金型の図示されないパーティングライン面に沿って、前記キャビティ空間37と外気とを連通させるガス排出路を形成するようにしている。該ガス排出路は、キャビリング39における固定側円盤プレート16と対向する面に形成された溝51、可動側ガイドリング38における固定側ガイドリング18と対向する面に形成された溝52、及び固定側ガイドリング18において前記溝52と連通させて形成された穴53によって形成される。したがって、キャビティ空間37に樹脂が充填されるのに伴って発生したガスは、ガス排出路を介して自然に排出されるので、成形品に焼け、巣、気泡等が発生するのを防止することができる。
【0015】なお、この場合、溝52、53はそれぞれ複数箇所に形成されるが、図2においてはそのうちの一つを示す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のディスク成形金型において、ガスは、キャビティ空間37内の圧力によって自然に排出されるようになっているので、ガス排出路内に滞留しやすく、ガスに含有される有機物が液状化又は固体化し、キャビリング39の表面に付着して堆(たい)積されてしまう。そして、堆積された有機物が成形品に付着すると、成形品の品質を低下させてしまい、歩留りが悪くなってしまう。そこで、キャビリング39を定期的に清掃するようにしているが、清掃の作業が煩わしいだけでなく、成形品のコストが高くなってしまう。
【0017】本発明は、前記従来のディスク成形金型の問題点を解決して、成形品の品質を向上させることができ、歩留りを良くすることができるだけでなく、成形品のコストを低くすることができるディスク成形用金型を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のディスク成形用金型においては、第1のプレートと、該第1のプレートと対向させて進退自在に配設され、第1のプレートと共にキャビティ空間を形成する第2のプレートと、前記第1、第2のプレートのうちの一方にスタンパを取り付けるインナースタンパ押えと、前記第1、第2のプレートのうちの一方に配設され、前記キャビティ空間の外周縁を画成するキャビリングと、前記スタンパの内周縁及び外周縁のうちの少なくとも一方に臨ませて形成され、キャビティ空間内のガスを吸引するガス吸引手段とを有する。
【0019】本発明の他のディスク成形用金型においては、さらに、前記ガス吸引手段は、負圧発生源と連通させられ、かつ、前記キャビリングと対向する面において開口する開口部を備えたガス排出路を有する。
【0020】本発明の更に他のディスク成形用金型においては、さらに、前記ガス吸引手段は、負圧発生源と連通させられ、かつ、前記インナースタンパ押えより径方向内方に配設された筒状体と対向する面において開口する開口部を備えたガス排出路を有する。
【0021】本発明の更に他のディスク成形用金型においては、さらに、前記ガス排出路内に外気が進入するのを防止する密封手段を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施の形態におけるディスク成形用金型の要部断面図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるディスク成形用金型の断面図である。
【0024】図において、12は図示されない固定プラテンに図示されないボルトによって取り付けられた固定側組立体、32は該固定側組立体12と対向させて進退(図4における左右方向に移動)自在に配設され、図示されない可動プラテンに図示されないボルトによって取り付けられた可動側組立体であり、該可動側組立体32を進退させることによってディスク成形用金型の型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。そして、型閉状態及び型締状態において、固定側組立体12と可動側組立体32との間にキャビティ空間37が形成される。
【0025】前記固定側組立体12は、固定側ベースプレート15、該固定側ベースプレート15に図示されないボルトによって取り付けられた固定側中間プレート13、該固定側中間プレート13に図示されないボルトによって取り付けられ、前端面(図4における左端面)を前記キャビティ空間37に臨ませて配設された第1のプレートとしての固定側円盤プレート60、該固定側円盤プレート60の外周に配設され、前記固定側中間プレート13に図示されないボルトによって取り付けられた環状の固定側ガイドリング64、前記固定側ベースプレート15の中央部分に配設され、固定側ベースプレート15の固定プラテンに対する位置決めを行うロケートリング23、該ロケートリング23に隣接させて、かつ、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて配設されたスプルーブッシュ24、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記スプルーブッシュ24より径方向外方に配設されたスリーブ状の固定側ブシュ25、及び前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記固定側ブシュ25より径方向外方に配設されたスリーブ状のインナースタンパ押え27から成る。該インナースタンパ押え27は、所定のパターンで形成された情報面を備えたスタンパ20を内周縁において固定側円盤プレート60に取り付ける。
【0026】前記スプルーブッシュ24内の中央には、図示されない射出装置の射出ノズルから射出された樹脂を前記キャビティ空間37に充填する流路を形成するためにスプルー26が形成される。また、前記スプルーブッシュ24の前端(図4における左端)にはダイ28が形成される。
【0027】一方、前記可動側組立体32は、可動側ベースプレート35、該可動側ベースプレート35にボルトb1によって取り付けられた可動側中間プレート65、該可動側中間プレート65に図示されないボルトによって取り付けられ、前端面(図4における右端面)を前記キャビティ空間37に臨ませて配設された第2のプレートとしての可動側円盤プレート63、該可動側円盤プレート63の外周に配設され、前記可動側中間プレート65に図示されないボルトによって取り付けられた環状の可動側ガイドリング38、前記可動側円盤プレート63の外周縁部において前記可動側円盤プレート63に固定され、前記スタンパ20を外周縁において固定側円盤プレート60に押し付けるとともに、キャビティ空間37の外周縁を画成するキャビリング62、前記可動側ベースプレート35内において前記可動プラテンと隣接させて配設され、可動側ベースプレート35に固定されたシリンダ44、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記ダイ28と対向させて配設され、前記シリンダ44によって進退させられるカットパンチ48、前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記カットパンチ48より径方向外方に進退自在に配設されたスリーブ状のフローティングパンチ42、及び前端面を前記キャビティ空間37に臨ませて、かつ、前記フローティングパンチ42より径方向外方に配設されたスリーブ状の可動側ブシュ45から成る。なお、前記可動側円盤プレート63は、固定側円盤プレート60と共に前記キャビティ空間37を形成する。
【0028】また、前記キャビリング62の内周縁の前端面は、前記可動側円盤プレート63の前端面より突出させられ、前記キャビリング62の内周縁及び前記可動側円盤プレート63の前端面によって凹部が形成される。そして、前記カットパンチ48内には、スプルーエジェクタピン61が進退自在に配設される。
【0029】なお、本実施の形態において、スタンパ20は固定側組立体12側に配設されるが、可動側組立体32側に配設することもできる。また、キャビリング62は可動側組立体32側に配設されるが、固定側組立体12側に配設することもできる。
【0030】前記構成のディスク成形用金型において、図示されない型締装置を作動させ、前記可動プラテンを前進(図4における右方に移動)させて固定プラテン側に移動させ、キャビリング62と固定側円盤プレート60とを当接させることによって型閉じ及び型締めを行うと、前記凹部はキャビティ空間37になる。続いて、前記射出ノズルから溶融させられた樹脂を射出すると、樹脂は、スプルー26を通ってキャビティ空間37に充填され、その後、冷却されて原型ディスクになる。そして、前記シリンダ44内には、前記カットパンチ48の後端部(図4における左端部)に一体に形成されたピストン41が進退自在に配設され、該ピストン41の後方(図4における左方)には図示されない油室が形成される。
【0031】したがって、型締状態において、前記油室に油を供給することによってピストン41を前進させると、前記カットパンチ48が前進させられてダイ28内に進入する。その結果、前記キャビティ空間37において成形された原型ディスクに穴空け加工が施されてカット穴が形成され、例えば、光ディスク基盤の内径抜きを行うことができる。このようにして、成形品を形成することができる。
【0032】続いて、可動プラテンが後退(図4における左方に移動)させられて型開きが行われると、成形品は、可動側円盤プレート63及びキャビリング62によって保持された状態で可動側組立体32と共に後退させられ、穴空け加工に伴って成形品と分離させられたスプルー部分は、カットパンチ48によって保持された状態で可動側組立体32と共に後退させられる。そして、前記フローティングパンチ42を前進させることによって成形品が、スプルーエジェクタピン61を前進させることによってスプルー部分がそれぞれ離型させられる。
【0033】ところで、キャビティ空間37に樹脂が充填されるのに伴って、有機物を含有するガスが発生する。該ガスがキャビティ空間37内に残留したまま樹脂が冷却されると、成形品に焼け、巣、気泡等が発生して品質を低下させてしまう。
【0034】そこで、キャビティ空間37内のガスを吸引するために、前記キャビティ空間37と外気とを連通させるガス排出路67、68がそれぞれ固定側組立体12及び可動側組立体32に形成される。前記ガス排出路67は、固定側円盤プレート60を貫通して形成され、一端にスタンパ20の外周縁の近傍において、かつ、キャビリング62と対向する面において開口する開口部71aを、他端に固定側ガイドリング64と接触する面において開口する開口部71bを備えた第1の流路71、及び固定側ガイドリング64を貫通して形成され、一端に固定側円盤プレート60と接触する面において開口する開口部72aを、他端に固定側ガイドリング64の外周面において開口する開口部72bを備えた第2の流路72から成る。該第2の流路72は、図示されない開閉弁を介して負圧発生源としての吸引用のポンプと連通させられる。
【0035】また、固定側円盤プレート60にシールリング73、74が配設される。そして、前記シールリング73は、前記開口部71aより径方向外方において、キャビティ空間37を包囲して、かつ、キャビリング62に臨ませて配設され、前記シールリング74は、前記開口部72aを包囲して、かつ、固定側ガイドリング64に臨ませて配設されるので、ガス排出路67内に外気等が進入するのが防止される。
【0036】また、前記ガス排出路68は、可動側円盤プレート63を貫通して形成され、一端にキャビティ空間37の外周縁の近傍において、かつ、キャビリング62と対向する面において開口する開口部75aを、他端に可動側中間プレート65と接触する面において開口する開口部75bを備えた第3の流路75、及び可動側中間プレート65を貫通して形成され、一端に可動側円盤プレート63と接触する面において開口する開口部76aを、他端に可動側中間プレート65の外周面において開口する開口部76bを備えた第4の流路76から成る。該第4の流路76は、図示されない開閉弁を介して前記吸引用のポンプと連通させられる。
【0037】また、可動側円盤プレート63にシールリング78、79が配設される。そして、前記シールリング78は、前記開口部75aより径方向外方において、キャビティ空間37を包囲して、かつ、キャビリング62に臨ませて配設され、前記シールリング79は、前記開口部75bを包囲して、かつ、可動側中間プレート65に臨ませて配設されるので、ガス排出路68内に外気等が進入するのが防止される。
【0038】また、前記射出ノズルから樹脂が射出される前に、図示されない制御装置によって前記ポンプのモータが駆動されるとともに、前記開閉弁が開かれ、ガス排出路67、68内に負圧が及ぼされる。したがって、キャビティ空間37に樹脂が充填されるのに伴って発生したガスは、スタンパ20とキャビリング62との間、及びキャビリング62と可動側円盤プレート63との間を通り、ガス排出路67、68を介して強制的に排出されるので、成形品に焼け、巣、気泡等が発生するのを防止することができる。なお、ガス排出路67、68、開閉弁、ポンプ及び制御装置によってガス吸引手段が構成される。また、シールリング73、74、78、79によって密封手段が構成される。
【0039】そして、前記開口部71a、75aは、いずれも、キャビティ空間37の外周縁の近傍において、キャビリング62と対向させて配設されるので、ガスに含有される有機物がキャビリング62の表面に付着することがなくなり、さらに、成形品に付着することもなくなる。したがって、成形品の品質を向上させることができ、歩留りを良くすることができる。また、キャビリング62を定期的に清掃する必要がなくなるので、成形品のコストを低くすることができる。
【0040】さらに、シールリング73、74、78、79が配設されるので、ガス排出路67、68内に外気等が進入するのが防止される。したがって、ガスを効果的に排出することができる。
【0041】本実施の形態においては、スタンパ20の外周縁側においてガスを吸引するようになっているが、スタンパ20の内周縁側においてガスを吸引することができるようにした第2の実施の形態について説明する。
【0042】図5は本発明の第2の実施の形態におけるディスク成形用金型の要部断面図である。
【0043】図において、20はスタンパ、26はスプルー、28はダイ、32は可動側組立体、37はキャビティ空間、45は可動側ブシュ、42はフローティングパンチ、48はカットパンチ、60は第1のプレートとしての固定側円盤プレート、61はスプルーエジェクタピン、65は可動側中間プレートである。
【0044】前記フローティングパンチ42より径方向外方にはスリーブ81が配設され、該スリーブ81より径方向外方には前記可動側ブシュ45が配設され、該可動側ブシュ45より径方向外方にはインナースタンパ押え82が配設される。なお、本実施の形態において、スタンパ20は可動側組立体32側に配設されるが、固定側組立体12(図4)側に配設することもできる。
【0045】そして、前記キャビティ空間37と外気とを連通させるガス排出路83が可動側組立体32に形成される。前記ガス排出路83は、可動側中間プレート65を貫通して形成され、一端にスリーブ81と対向する面において開口する開口部83aを、他端に可動側中間プレート65の外周面において開口する開口部83bを備える。前記ガス排出路83は、図示されない開閉弁を介して負圧発生源としての吸引用のポンプに接続される。そして、前記スリーブ81には、前記開口部83aと対向させてスリーブ81内外を連通させる穴84が形成される。
【0046】また、第2のプレートとしての可動側円盤プレート63にシールリング86が、可動側ブッシュ45にシールリング87が配設される。前記シールリング86は、スリーブ81を包囲して、かつ、可動側円盤プレート63に臨ませて配設され、前記シールリング87は、前記可動側ブッシュ45を包囲して、かつ、可動側円盤プレート63に臨ませて配設されるので、ガス排出路83内に外気等が進入するのが防止される。
【0047】そして、前記射出ノズルから樹脂が射出される前に、図示されない制御装置によって前記ポンプのモータが駆動されるとともに、前記開閉弁が開かれ、ガス排出路83内に負圧が及ぼされる。
【0048】したがって、キャビティ空間37に樹脂が充填されるのに伴って発生したガスは、フローティングパンチ42とスリーブ81との間、及びスリーブ81と可動側ブッシュ45及び可動側中間プレート65との間を通り、ガス排出路83を介して強制的に排出されるので、成形品に焼け、巣、気泡等が発生するのを防止することができる。なお、ガス排出路83、開閉弁、ポンプ及び制御装置によってガス吸引手段が構成される。また、シールリング86、87によって密封手段が構成される。さらに、フローティングパンチ42及びスリーブ81によって筒状体が構成される。
【0049】また、前記ガスは、フローティングパンチ42とスリーブ81との間、及びスリーブ81と可動側ブッシュ45及び可動側中間プレート65との間を通るようになっているので、ガスに含有される有機物がインナースタンパ押え82の表面に付着することがなくなり、さらに、成形品に付着することもなくなる。したがって、成形品の品質を向上させることができ、歩留りを良くすることができる。また、インナースタンパ押え82を定期的に清掃する必要がなくなるので、成形品のコストを低くすることができる。
【0050】さらに、シールリング86、87が配設されるので、ガス排出路83内に外気等が進入するのが防止される。したがって、ガスを効果的に排出することができる。
【0051】本実施の形態においては、スタンパ20の内周縁側においてガスを吸引するようになっているが、スタンパ20の内周縁側及び外周縁側においてガスを吸引することもできる。
【0052】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、ディスク成形用金型においては、第1のプレートと、該第1のプレートと対向させて進退自在に配設され、第1のプレートと共にキャビティ空間を形成する第2のプレートと、前記第1、第2のプレートのうちの一方にスタンパを取り付けるインナースタンパ押えと、前記第1、第2のプレートのうちの一方に配設され、前記キャビティ空間の外周縁を画成するキャビリングと、前記スタンパの内周縁及び外周縁のうちの少なくとも一方に臨ませて形成され、キャビティ空間内のガスを吸引するガス吸引手段とを有する。
【0054】この場合、キャビティ空間に樹脂が充填されるのに伴って発生したガスは、ガス吸引手段によって強制的に吸引されるので、成形品に焼け、巣、気泡等が発生するのを防止することができる。
【0055】また、前記ガス吸引手段は、スタンパの内周縁及び外周縁のうちの少なくとも一方に臨ませて形成されるので、ガスに含有される有機物が成形品に付着することがなくなる。したがって、成形品の品質を向上させることができ、歩留りを良くすることができる。
【0056】また、インナースタンパ押え、キャビリング等を定期的に清掃する必要がなくなるので、成形品のコストを低くすることができる。
【0057】本発明の他のディスク成形用金型においては、さらに、前記ガス排出路内に外気が進入するのを防止する密封手段を有する。
【0058】この場合、密封手段が配設されるので、前記ガス排出路内に外気等が進入するのが防止される。したがって、ガスを効果的に排出することができる。




 

 


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