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発明の名称 鍛造プレス装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−71085(P2001−71085A)
公開日 平成13年3月21日(2001.3.21)
出願番号 特願平11−253848
出願日 平成11年9月8日(1999.9.8)
代理人 【識別番号】100071272
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 洋介 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4E087
4E088
【Fターム(参考)】
4E087 FA01 GA06 GA12 GA20 
4E088 HA05
発明者 尾崎 豊 / 田渡 正史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 鍛造プレス部と、この鍛造プレス部に素材を送り込む自動化手段及び加熱炉で加熱された前記素材を前記自動化手段に搬入する搬入手段を備えた入側搬送装置とを備え、前記鍛造プレス部は、金型によって連続的に型打ちを行って素材を鍛造品に成形する鍛造プレス装置において、前記鍛造プレス部は、成形品厚みを制御するシャットハイト制御手段を備え、前記搬入手段は、前記自動化手段に送り込む素材が供給されているか否かを検出する材料検知器と、前記自動化手段の送り動作を制御する送り動作制御手段とを備え、前記送り動作制御手段は、前記材料検知器から材料供給有りの検知信号を受け取ったときに、前記自動化手段に通常の動作を行わせ、前記材料検知器から材料供給有りの信号を受け取らないときは、前記自動化手段を一時停止させ、この一時停止の設定時間内に次に供給される材料の検知信号を受け取ると前記自動化手段を起動させ、前記設定時間内に材料の検知信号を受け取らないときには、この設定時間の終了と同時に前記自動化手段を起動させ、前記シャットハイト制御手段は、前記素材が金型にある状態で型打ち荷重を連続して計測して計測型打ち荷重を得る計測手段と、予め定められた基準型打ち荷重と前記計測型打ち荷重とを比較してその偏差を求め、この偏差が所定の許容値を越えると、前記偏差に対応するシャットハイト補正値に基づいてこのシャットハイト補正値に基づいて前記シャットハイトを調整する調整手段とを備えていることを特徴とする鍛造プレス装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材をプレス鍛造するための鍛造プレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動機械式鍛造プレス装置において、製品厚みの精度向上のための荷重制御装置が提案されている(登録実用新案第2534472号公報、特開平7−47500号公報、以下、夫々従来技術1及び2と呼ぶ)。
【0003】図9は従来技術1に開示された鍛造プレスのシャットハイト制御装置を示す図である。図9を参照すると、シャットハイト制御装置は、金型によって連続的に型打ちを行って素材を鍛造品に成形する鍛造プレス装置50に設けられている。
【0004】このシャットハイト制御装置は、素材が金型にある状態で型打ち荷重を連続して計測して計測型打ち荷重を得る計測手段を備えている。計測手段は、筐体51の支柱51a,51bに設けられた荷重センサー52a,52bと、荷重センサーからの出力からダイキスト荷重を計算して出力する荷重計変換器53を備えている。
【0005】また、シャットハイト制御装置は、調整手段54を備えている。この調整手段54は、CPU55によって予め定められた基準型打ち荷重と、荷重計変換器53からの前記計測型打ち荷重とを比較してその偏差を求め、この偏差が所定の許容値を越えると、前記偏差に対応するシャットハイト補正値に基づいて、油圧モータ駆動指令を油圧モータ63に出力して、前記シャットハイトを調整する。
【0006】図10は従来技術2に開示されたクランクプレス装置を示す断面図である。
【0007】図10を参照すると、クランクプレス装置60は、ベッド61上に載置した下金型63と、スライド64に装着した上金型66とを有し、図示しないクランク機構によって、スライド60を昇降させるように構成されている。
【0008】このクランクプレス装置60において、下金型63及び上金型66とは別に両金型に隣接してスライド64の下降時に、上下の金型63,66が完全に型閉じする前に、互いに当接する当接面69,70を設けるとともに、プレスの型打ち荷重を成形に必要な荷重より大きく設定し、成形動作時、前記当接面を互いに当接させてプレスの型打荷重を制御することによって、製品の厚み精度を出すように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術1及び2による鍛造プレス装置における製品厚み精度向上施策では、最近の設備の高速化等により、その前提条件となるべき型打条件の変化が激しく、この対応に精一杯で、本来の製品厚み精度向上まで至っていないのが現状である。
【0010】具体例として、従来技術2では、プレス内は或る決められた一定条件、例えば、プレス内の全工程に鍛造品がある、全数型打ちと決めたら、いつも全数条件で型打ちを行うことによって、型打したいが、加熱炉の生産テンポと鍛造プレス本体との生産テンポの違いにより、一時的に歯抜け状態になることがある。特に、設備がより高速になると、この現象が多発するようになる。
【0011】そうなると、荷重フィードバックによる製品厚み制御が出来なく、トータル荷重がばらつくため鍛造製品の厚み精度が悪くなる。結果として、歯抜けが起こると、トータルでは厚み精度向上ができないことになる。
【0012】また、歯抜けを考慮し、この問題を解決するためのスライド調整機構として、特公平6−77878号公報(以下、従来技術3と呼ぶ)に開示されているものがある。
【0013】図11は従来技術3に示された荷重制御装置の概略構成を示す図である。
【0014】図11を参照すると、自動機械式鍛造装置80は、偏心軸にコネクティングロッド83を介して昇降自在に吊支するスライド82の下底面に複数個の金型上型86を一列に装着し、この上型86に対向したベッド81上面に金型下型85を並置した鍛圧部と、成形用材料を供給し単工程毎に次の金型へ順次送り込み成形完了品を取り出す移送部よりなる。
【0015】この自動機械式鍛造装置において、各金型における素材又は成形中間品の有無を検知する成形品検知部88と、この成形品検知部88からの検知信号に基づいて予め記憶する追込み量の実効命令を出力する演算制御部89と、この実効命令を受けてコネクティングロッド83の下方へ挿通するリストピン85に偏心して外嵌するアジャストレバー90を油圧力で所望角度だけ回動して下死点の位置を移動する作動部とよりなる。
【0016】しかしながら、従来技術3においても、スライド調整を高速で動かすには限界があり、また、頻繁に作動させると耐久性の面からもよくない等の問題があり、歯抜け対策の解決策とはなっていないのが現実である。
【0017】そこで、本発明の技術的課題は、歯抜け防止機能と、荷重制御による製品厚み制御機能とを兼ね備えた鍛造プレス装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、鍛造プレス部と、この鍛造プレス部に素材を送り込む自動化手段及び加熱炉で加熱された前記素材を前記自動化手段に搬入する搬入手段を備えた入側搬送装置とを備え、前記鍛造プレス部は、金型によって連続的に型打ちを行って素材を鍛造品に成形する鍛造プレス装置において、前記鍛造プレス部は、成形品厚みを制御するシャットハイト制御手段を備え、前記搬入手段は、前記自動化手段に送り込む素材が供給されているか否かを検出する材料検知器と、前記自動化手段の送り動作を制御する送り動作制御手段とを備え、前記送り動作制御手段は、前記材料検知器から材料供給有りの検知信号を受け取ったときに、前記自動化手段に通常の動作を行わせ、前記材料検知器から材料供給有りの信号を受け取らないときは、前記自動化手段を一時停止させ、この一時停止の設定時間内に次に供給される材料の検知信号を受け取ると前記自動化手段を起動させ、前記設定時間内に材料の検知信号を受け取らないときには、この設定時間の終了と同時に前記自動化手段を起動させ、前記シャットハイト制御手段は、前記素材が金型にある状態で型打ち荷重を連続して計測して計測型打ち荷重を得る計測手段と、予め定められた基準型打ち荷重と前記計測型打ち荷重とを比較してその偏差を求め、この偏差が所定の許容値を越えると、前記偏差に対応するシャットハイト補正値に基づいてこのシャットハイト補正値に基づいて前記シャットハイトを調整する調整手段とを備えていることを特徴とする鍛造プレス装置が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態による鍛造プレス装置のラインのブロック図、図2はトランスファフィーダの動作説明図、図3は本発明の実施の形態による鍛造プレス装置の制御動作のフローチャートである。
【0021】図1において、鍛造プレス装置10は、素材(材料)を加熱するインダクションヒータ等の加熱炉1と、加熱炉1によって加熱された素材をこの加熱炉1から搬送する搬送コンベヤ2と、搬送された素材を鍛造プレス部5に送り込む入側搬送装置3と、素材を鍛造加工する鍛造プレス部5と、鍛造プレス部5内で入側搬送装置3からの素材を順送り搬送する自動化装置のーつであるトランスファフィーダ4と、鍛造プレス部5内に配置されトランスフアフィーダ4により搬送される素材を鍛造プレスする多工程金型6とを備えている。
【0022】この鍛造プレス部5は、外周部にフレーム5Aを備えている。
【0023】尚、素材Wは角形断面の鍛造用素材てあり、多くは長さの長いビレットであるが、長さの短いスラブも、その概念に含まれる。
【0024】搬送コンベヤ2は、ストッパ7,8とプッシャー9が設けられており、ストッパ7,8が交互に作動して材料供給のタイミングをとり、プッシャー9で入側搬送装置3の入側に素材Wを送り込むようになっている。
【0025】入側搬送装置3は、エンドレスベルト11をモータ12で駆動する公知の装置である。
【0026】また、トランスファフィーダ4は、2本の平行に配置した送り桿13,13に、複数(例えば、各5個)のつかみ爪14を取付けて、搬送動作するように構成された公知のものであり、5対のつかみ爪14は、鍛造プレスのプレス作業4工程と1工程の手前で金型に材料を受け渡す0工程に対応させたものである。
【0027】このトランスファフィーダ4は、図2に示すように、2本の送り桿13,13を、クランプ■→リフト■→アドバンス■→ダウン■→アンクランプ■→リターン■の順で動作させて、鍛造プレス部5の型打ち工程に同調させて、素材を鍛造プレス5の0工程から1工程金型に、1工程金型から2工程金型に、2工程金型から3工程金型に、3工程金型から4工程金型に、順送りするものである。なお、クランプ■動作の出発点すなわちリターン■動作の到着点は、待機位置(ホームポジション)である。
【0028】上記の夫々の構成要素は公知の鍛造プレスラインに共通のものである。
【0029】再び図1を参照すると、入側搬送装置3の一端側に材料検知器15が設けられている。この材料検知器15は、入側搬送装置3の入側に素材Wが供給されたことを検知し、その検知信号を検知出力変換器16に出力するものである。この材料検知器15は、例えば、公知のホットメタルデテクターなど設定値以上の温度を検知するもので構成されている。
【0030】また、検知出力変換器16は、材料検知器15よりの検知信号を受取り、デジタル信号に変換する。この検知出力変換器16からのアナログ信号は、後述する調整演算装置20に入力する。この調整演算装置20の送り動作制御部17は、検知出力変換器16からのディジタル信号に応じて、トランスファフィーダ4に動作指令信号を発する装置であって、公知のマイクロコンピュータ等の情報処理装置(CPU)で構成されている。
【0031】この調整演算装置20に設けられた送り動作制御部17の制御動作は、次の通りである。
【0032】まず、送り動作制御部17は、材料検知器15からの検知出力変換器16を介して、素材等の材料供給有りの検知信号を受取ったときは、トランスファフィーダ4に通常の送り動作を行わせる。
【0033】一方、送り動作制御部17は、材料検知器15から検知信号を受取らないときは、トランスファフィーダ4を待機位置にて一時停止させる。この一時停止の設定時間内に次に供給される材料の検知信号を受取るとトランスファフィーダ4を起動させ、前記設定時間内に材料の検知信号を受取らないときは該設定時間の終了と同時にトランスファフィーダ4を起動させる。
【0034】次に、この送り動作制御部17の制御方法を図1および図3のフローチャートに基づき詳述する。
【0035】通常は、素材Wが入側搬送装置3へ次々と供給され、トランスファフィーダ4は鍛造プレス部5のプレス動作に同期して材料Wを鍛造プレス部5に送り込む。この間、トランスファフィーダ4は通常の送り動作を繰返している(ステップSA1)。
【0036】ここで、材料検知器6が入側搬送装置3の入側で材料Wを検知できなかったときは(ステップSA2でNO)、送り動作制御部17はトランスファフィーダ4を待機位置で一時停止させる(ステップSA3)。
【0037】この一時停止をさせる設定時間中に、次の素材Wが入側搬送装置3の入側に供給され、そのことを材料検知器15が検知すると(ステップSA4でYES)、送り制御部17は、トランスファフィーダ4を起動させる(ステップSA5)。この場合、素材Wの歯抜けなしに、素材Wが鍛造プレス部5に行われるので、生産不良は生じない。要するに、多少の材料供給遅れは、鍛造プレス部5の作動タイミングから外れない限りは、正常にプレス作業されるのである。
【0038】次に、一時停止の設定時間中に、次の素材Wが入側搬送装置3の入側に供給されないときは、生産終了の最後のビレットを送った後か、鍛造プレス部5より上流の入側搬送設備で、異常が発生したものと考えられる。この場合は、検知信号が発されないまま設定時間が経過する(ステップSA6)と、その時点でトランスファフィーダ4を起動する。この生産終了時の最後の素材Wの位置はパターン化できるので、シャットハイト調整により不良品を出さないようにしてもよいが本実施の形態では、多工程金型6の前部の金型上に素材Wが配置されるまでの作業開始時と作業終了時は、制御動作をさせないようにしている。
【0039】図4は本発明の実施の形態による鍛造プレス装置の鍛造プレス部を主に示すブロック図である。
【0040】図4を参照して、鍛造プレス部5は、プレスフレーム筐体5Aを備えており、このプレスフレーム筐体5Aには、ベッド部21aとスライド部21bとが配設されている。前述した検知出力変換器16は、調整制御装置20内の送り動作制御部17に接続されている。尚、図4においては説明の便宜上、ベッド部21aとスライド部21b及びシャットハイト調整装置をプレスフレーム筐体5A外に示している。図示はしていないが、ベッド部21aには、下金型(第1の金型)が備えられ、上方のスライド部21bには上金型(第2の金型)が備えられている。そして、シャットハイトHがベッド部21aとスライド部21bとによって規定される。スライド部21bは、油圧モータ22によって、上下方向に駆動され、これによって、シャットハイトHが変化することになる。
【0041】素材(図示せず)は、上下金型で型打ち(プレス)され、シャットハィトHに基づいた、つまり、シャットハイトHに応じた厚み及び重さに鍛造されることになる。
【0042】ところで、前述したように、鍛造プレス部5においては、連続型打ち加工を行うと、型打ち時に発生する熱によって金型及びダイホルダー(プレスフレ−ム)等に熱膨張が発生し、この結果、鍛造品の重量及び厚み等が所定値からずれてしまう。っまり、鍛造品の精度が低下してしまう。このような精度低下は、金型潤滑剤による冷却及びプレスを停止した際の停止時間(放熱時間)、さらに金型の予熱及び金型の摩耗等も影響するため、精度ばらつきが極めて複雑となる。
【0043】このような鍛造品精度(重量及び厚み)のばらつきは、本発明者らの実験等によれば型打ちの際の荷重と相関関係にあることが分かった。つまり、連続型打ち中においては、素材Wがある状態で型打ちした際のベッド部21a及びスライド部21bにかかる荷重(型打ち荷重)と鍛造品精度とは相関関係にあり、プレス停止後プレスを再開した直後においては、素材Wがない状態で型打ちの際のベッド部21a及びスライド部21bにかかる荷重(以下、この荷重をダイキス荷重という)と鍛造品精度とは相関関係にある。
【0044】そこで、本発明の実施の形態による鍛造プレス装置において、シャットハイト制御装置は、荷重計変換器23及び調整演算装置20内のシャットハイト制御部24を備えており、図示のように、プレスフレーム筺体5Aの支柱5B及び5Cにはそれぞれ荷重センサー(例えば、歪みゲージ)25a及び25bが配設され、これらの荷重センサー25a及び25bは、夫々荷重計変換器23に連結されている。
【0045】そして、荷重計変換器23は、調整演算装置20内のシャットハイト制御部24に接続されている。シャットハイト制御部24には、タイミング判断部26を介してプレス位置検出器27が接続され、さらに、スライド部21bの位置を検出するための位置センサー(エンコーダ)28が接続されている。そして、シャットハイト制御部24では、後述するようにして油圧モータ駆動指令信号を与え、スライド部21bを駆動制御してシャットハイトHを調整する。
【0046】具体的に、図4及び図5を参照して、プレスを開始する際のシャットハイト調整について説明する。
【0047】プレスを開始する際には、必ず素材を金型に挿入しない状態(素材がない状態)で運転を行う(このような運転状態をアイドル運転と呼ぶ。ステップSB1)。素材がない状態で型打ちを行うと、ベッド部21aの下金型とスライド部21bの上金型とが接触する。そして、型打ちの際の荷重に応じてプレスフレーム筐体5Aが歪むことになる。つまり、ベッド部21a及びスライド部21bにかかる荷重に応じてプレスフレーム筺体5Aが歪むことになり、プレスフレーム筐体5Aの歪み量を計測すれば、ベッド部21a及びスライド部21bにかかる荷重(ダイキス荷重)を知ることができる。
【0048】素材がない状態で型打ちを行った際(以下、この状態における型打ちをアイドル運転という)のフレ一ム歪み量は歪みゲージ25a及び25bで計測され、それぞれ歪み信号として荷重計変換器23に与えられる。これら歪み信号はそれぞれ増幅器23a及び23bで増幅され、マルチブレクサ23cで多重信号に変換される。この多重信号はA/D変換器23dでディジタル信号に変換され、CPUを備えたシャットハイト制御部24に送られる。シャットハイト制御部24には、歪み量と荷重(ダイキス荷重)との関係が予め設定されており、シャットハイト制御部24は、ディジタル信号に応答してダイキス荷重を算出してこのダイキス荷重を計測ダイキス荷重(ダイキス荷重データ)として、記憶装置31に蓄える。このようにして、アイドル運転開始後、n回(nは2以上の整数)のダイキス荷重の測定を行う(ステップSB2)。つぎに、第1乃至第nのダイキス荷重データがシャットハイト制御部24に送られ、記憶装置31に蓄えられる。
【0049】シャットハイト制御部24では、記憶装置31に記憶された第1乃至第nのダイキス荷重データを平均して平均ダイキス荷重t1を求める(ステップSB3)。ここで、予め設定された基準ダイキス荷重(予め設定された基準シャットハイトに応じた荷重)T1が与えられ、シャットハイト制御部24では、平均ダイキス荷重T1と基準ダイキス荷重T1とを比較してその偏差(T1−tl)を求める(ステッブS4)、絶対値(T1−t1)が予め設定された許容値TC1を越えると{絶対値(T1−t1)>許容値TC1}、シャットハイト制御部24はシャットハイト調整値dh1を算出する。具体的には、シャットハイト制御部24では、dh1=(T1−T1)×C1を求める(ステップSB5)。ここで、C1は予め定められた定数である。
【0050】タイミング判断部26にはプレス位置検出器27で検出された検出プレス位置が与えられており、タイミング判断部26では、検出プレス位置に基づいてシャットハイト調整が可能であるか否かを判断して、シャットハイト調整が可能であれば、シャットハイト制御部24に対してシャットハイト調整許可信号を与える。そして、シャットハイト調整許可信号に応答して、シャットハイト制御部24は油圧モータ駆動指令信号を油圧モータ22に与えて、スライド部21bを駆動する(この場合、dh1が負であるときにはスライド部21bは下方へ駆動され、dhlが正であるときにはスライド部21bは上方へ駆動される)。この際、スライド部21bの移動量はエンコーダ28によって検出され、シャットハイト制御部にフィードバックされる。シャットハイト制御部24では、上記の検出移動量がシャットハイ卜調整量dh1となると、油圧モータ13を停止して、シャットハイトHの補正を完了する(ステップSB6)。
【0051】シャットハイトHの補正が終了すると、シャットハイト制御部24は金型内への素材挿入許可とする。これによって、後述するようにして素材のプレスが開始される(ステップSB7)。
【0052】一方、絶対値(T1−t1)が許容値TC1以下であると{絶対値(T1−t1)≦許容値TC1}、CPU15aは、ステップSB7を実行する。
【0053】上述のようにして、素材のプレスが許可されると、素材が金型内に挿入され、型打ちが実行される。
【0054】ここで、図4及び図6を参照すると、型打ちが開始され(ステップSB8)、素材がある状態で型打ちを行うと、素材の反力によってプレスフレームが僅かに伸び、金型間に間隙が生じることになる。この型打ちの際においても荷重に応じてプレスフレーム筐体5Aが歪むことになり、フレーム歪み量は、歪みゲージ25a及び25bで計測され、それぞれ歪み信号として荷重計変換器23に与えられる。これら歪み信号は、それぞれ増幅器23a及び23bで増幅され、マルチブレクサ23cで多重信号に変換される。この多重信号は、A/D変換器23dでディジタル信号に変換され、調整演算装置20に送られる。シャットハイト制御部24には、歪み量と型打ち荷重(素材がある状態での荷重)との関係のデータが予め記憶装置31に蓄えられており、シャットハイト制御部24は、記憶装置31に記憶されたデータからディジタル信号に応答して型打ち荷重を算出する。この型打ち荷重を計測型打ち荷重(型打ち荷重データ)として、再び記憶装置31に蓄えられる。このようにして、実際の型打ち開始後、n回の型打ち荷重の測定を行う(ステップSB9)。つまり、第1乃至第nの型打ち荷重データが、シャットハイト制御部24から記憶装置31に蓄えられる。
【0055】次に、シャットハイト制御部24は、第1乃至第nの型打ち荷重データを記憶装置31から読み出し、平均して平均型打ち荷重t2を求める(ステップSB10)。また、シャットハイト制御部24には、予め設定された基準型打ち荷重(型打ち時における基準シャットハイトに応じた荷重)T2が与えられ、シャットハイト制御部24では、平均型打ち荷重t1と基準型打ち荷重T2とを比較してその偏差(T2−t2)を求める(ステップSB11)。
【0056】絶対値(T2−t2)が予め設定された許容値TC2を越えると{絶対値(T2−t2))>許容値TC2}、シャットハイト制御部24は、シャットハイト調整量dh2を算出する。具体的には、CPU15aではdh2=(T2−t2)×C2を求める(ステップSB12)。ここで、C2は予め定められた定数である。
【0057】前述のように、シャットハイト制御部24は、タィミング判断部26からのシャットハイト調整許可信号を受けると、シャットハイト制御部24は、油圧モータ駆動指令信号を油圧モータ22に与えて、スライド部21bを駆動する(この場合、dh2が負であるときには、スライド部21bは下方へ駆動され、dh2が正であるときにはスライド部21bは上方へ駆動される)。この際、シャットハイト制御部24は、スライド部21bの検出移動量がシャットハイト調整量dh2となると、油圧モータ22を停止して、シャットハイトHの補正を完了する(ステップS13)。その後、ステッブSB9が再び実行される。
【0058】一方、絶対値(T2−t2)が許容値TG1以下であると{絶対値(T2−t2)≦許容値TG2}、CPU15aは再びステップSB9を実行する。
【0059】なお、型打ち加工を一旦停止して再び開始する場合には、上述の基準ダイキス荷重に基づくシャットハイトの調整を行った後、型打ちを再開する。
【0060】上述のようにして、型打ち加工を行った場合には、図7に示すように、型打ち荷重は基準型打ち荷重近辺を僅かに変動するだけとなり、その結果、鍛造品の厚み及び重量ともに所定の基準値にほぼ揃えることが可能となる。
【0061】一方、シャットハイト調整を行わない場合には、図8に示すように、型打ち加工時間の経過とともに型打ち荷重は増加し、その結果、鍛造品の厚み及び重量は時間の経過とともに低下することになって、鍛造品の精度を維持することができなくなってしまう。
【0062】以上説明したように、本発明の実施の形態では、型打ち開始時にも、基準ダイキス荷重に基づいて、シャットハイト調整を行っているから、金型及びダイホルダー等の熱膨張のばらつき等による型打ち荷重を当初から補正でき、型打ち初めから精度のよい鍛造品を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、加熱炉のサイクルタイムと鍛造プレスのサイクルタイムのズレのために入側搬送装置への材料の供給が遅れたときは、トランスファフィーダが一次停止して、鍛造プレス内の多工程金型間に材料の歯抜けが発生するのを防止するので、生産性の低下を極少に限定でき、かつ不良品も最少に抑制できる。
【0064】換言すれば、本発明では、加熱炉と鍛造プレスのサイクルの同調が少し悪くても、歯抜けを防止し、生産性を高めることができる。
【0065】また、本発明では、型打ち開始時において基準ダイキス荷重に基づいてシャットハイトを調整するようにしたから、型打ち初めから精度のよい鍛造品を得ることがてき、しかも型打ち荷重を測定するだけで、シャットハイト補正量を算出できるから、簡単な構成であり、しかも精度よくシャットハイト調整を行うことができるという効果がある。




 

 


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