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発明の名称 射出装置の圧力センサ零点調整方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−38786(P2001−38786A)
公開日 平成13年2月13日(2001.2.13)
出願番号 特願平11−217102
出願日 平成11年7月30日(1999.7.30)
代理人 【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2F055
4F206
【Fターム(参考)】
2F055 AA39 BB20 CC59 DD20 EE11 FF13 HH05 
4F206 AP022 AQ03 AR022 AR082 JA07 JD03 JM04 JP17 JP30 JQ17 JT02
発明者 平岡 和夫 / 今冨 芳幸
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 スクリューを移動させながら圧力センサによって樹脂の圧力を検出し、圧力の検出値に基づいて圧力センサの零点を調整する射出装置の圧力センサ零点調整方法において、前記検出値として、フライト速度をスクリュー速度より低くした状態でスクリューを移動させたときの検出値が使用されることを特徴とする射出装置の圧力センサ零点調整方法。
【請求項2】 前記スクリューは、第1の段階で前進又は後退させられ、第2の段階で、第1の段階と逆の方向に移動させられる請求項1に記載の射出装置の圧力センサ零点調整方法。
【請求項3】 前記第1、第2の段階における各スクリュー速度は等しくされる請求項2に記載の射出装置の圧力センサ零点調整方法。
【請求項4】 前記第1、第2の段階の少なくとも一方において前記フライト速度は前記スクリュー速度より低くされる請求項2に記載の射出装置の圧力センサ零点調整方法。
【請求項5】 前記スクリューが前進させられる際に、前記フライト速度はスクリュー速度より低くされる請求項4に記載の射出装置の圧力センサ零点調整方法。
【請求項6】 前記スクリューは前記第1の段階で後退させられる請求項2に記載の射出装置の圧力センサ零点調整方法。
【請求項7】 前記フライト速度は0にされる請求項1に記載の射出装置の圧力センサ零点調整方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出装置の圧力センサ零点調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、射出装置が配設され、該射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段によって回転及び進退させることができるようになっている。また、前記スクリューの本体、すなわち、スクリュー本体の外周面には、螺(ら)旋状のフライトが形成され、該フライトによって溝が形成される。
【0003】そして、計量工程時に、スクリューを正方向に回転させると、加熱シリンダに取り付けられたホッパから落下した樹脂が、加熱シリンダ内において溶融させられ、前記溝に沿って前進させられる。それに伴って、スクリューが後退させられ、樹脂がスクリューヘッドの前方に蓄えられる。また、射出工程時に、スクリューを前進させると、スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂が射出ノズルから射出され、金型装置内のキャビティ空間に充填(てん)される。なお、前記スクリューの外周面及び加熱シリンダの内周面の粗さが互いに等しいと、計量工程時にスクリューを回転させても、前記溝内の樹脂はスクリューと一体的に回転させられて前進しないので、通常は、加熱シリンダの内周面がスクリューの外周面より粗くされる。
【0004】そして、前記射出工程時に、速度制御及び圧力制御を行う際に、樹脂の圧力が圧力センサ、例えば、ロードセルによって検出され、検出された圧力がフィードバックされるようになっている。
【0005】ところで、射出装置を製造するに当たり、ロードセルを組み込んだとき、ロードセルが示す値、すなわち、検出値が、例えば、0であっても、射出装置の機械的な抵抗、樹脂の抵抗等によって、ロードセルに負荷が加わるので、実際の樹脂の圧力は0ではなく、前記検出値と実際の樹脂の圧力とは異なる。そこで、ロードセルの零点調整が行われる。
【0006】図2は従来のロードセルの零点調整を説明する原理図である。なお、図において、横軸に時間を、縦軸に検出値を採ってある。
【0007】まず、所定の位置、例えば、計量工程が完了した位置(以下「計量完了位置」という。)において、スクリューを所定の速度で後退させたときのロードセルの検出値をPA とする。続いて、前記スクリューを前記速度と等しい速度で前進させたときの検出値をPB とする。そして、前記検出値PA 、PB を加算して2で割ることによって得られる平均値POFFOFF =(PA +PB )/2は、機械的な抵抗、樹脂の抵抗等の影響が加わらない状態の値になる。そこで、前記平均値POFF を零点とし、成形を開始した後の射出工程時にロードセルによって検出された圧力、すなわち、検出圧力から平均値POFF を減算した値が、実際の樹脂の圧力になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の射出装置においては、加熱シリンダの内周面がスクリューの外周面より粗くされるので、スクリューを進退させる際に、加熱シリンダの内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗が加わって、前記検出値PA 、PB に図2の破線で示されるような負荷が外乱として作用してしまう。その結果、平均値POFF にばらつきが生じるので、ロードセルの零点調整を正確に行うことができない。
【0009】本発明は、前記従来の射出装置の問題点を解決して、圧力センサの零点調整を正確に行うことができる射出装置の圧力センサ零点調整方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、スクリューを移動させながら圧力センサによって樹脂の圧力を検出し、圧力の検出値に基づいて圧力センサの零点を調整するようになっている。
【0011】そして、前記検出値として、フライト速度をスクリュー速度より低くした状態でスクリューを移動させたときの検出値が使用される。
【0012】本発明の他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記スクリューは、第1の段階で前進又は後退させられ、第2の段階で、第1の段階と逆の方向に移動させられる。
【0013】本発明の更に他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記第1、第2の段階における各スクリュー速度は等しくされる。
【0014】本発明の更に他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記第1、第2の段階の少なくとも一方において前記フライト速度は前記スクリュー速度より低くされる。
【0015】本発明の更に他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記スクリューが前進させられる際に、前記フライト速度はスクリュー速度より低くされる。
【0016】本発明の更に他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記スクリューは前記第1の段階で後退させられる。
【0017】本発明の更に他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記フライト速度は0にされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図3は本発明の実施の形態における射出装置の要部断面図、図4は本発明の実施の形態における射出装置の概念図、図5は本発明の実施の形態における射出装置の動作を示すタイムチャートである。
【0020】図において、11はシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内に回転自在に、かつ、進退自在に配設された射出部材としてのスクリュー、13は前記加熱シリンダ11の前端(図3における左端)に形成された射出ノズル、14は該射出ノズル13に形成されたノズル口、15は前記加熱シリンダ11の後端(図3における右端)の近傍の所定の位置に形成された樹脂供給口、16は該樹脂供給口15に取り付けられ、樹脂を収容するホッパである。
【0021】前記スクリュー12は、フライト部21、及び該フライト部21の前端に配設されたスクリューヘッド27から成る。そして、前記フライト部21は、スクリュー本体の外周面に螺旋状に形成されたフライト23を備え、該フライト23によって螺旋状の溝24が形成される。また、フライト部21には、後方(図3における右方)から前方(図3における左方)にかけて順に、ホッパ16から落下した樹脂が供給される樹脂供給部P1、供給された樹脂を圧縮しながら溶融させる圧縮部P2、及び溶融させられた樹脂を一定量ずつ計量する計量部P3が形成される。そして、前記溝24内の樹脂は、前記樹脂供給部P1において図3に示されるようなペレット状の形状を有し、圧縮部P2において半溶融状態になり、計量部P3において完全に溶融させられて液状になる。
【0022】前記溝24の底、すなわち、溝底の外径は、樹脂供給部P1において比較的小さくされ、圧縮部P2において後方から前方にかけて徐々に大きくされ、計量部P3において比較的大きくされる。したがって、加熱シリンダ11の内周面とスクリュー12の軸部の外周面との間の間隙(げき)は、前記樹脂供給部P1において比較的大きくされ、圧縮部P2において後方から前方にかけて徐々に小さくされ、計量部P3において比較的小さくされる。
【0023】計量工程時に、前記スクリュー12を正方向に回転させると、ホッパ16から落下した樹脂が、樹脂供給部P1に供給され、溝24内を前進(図3における左方に移動)させられ、それに伴って、スクリュー12が後退(図3における右方に移動)させられ、樹脂がスクリューヘッド27の前方に蓄えられる。続いて、射出工程時に、前記スクリュー12を前進させると、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図示されない金型装置のキャビティ空間に充填される。なお、前記スクリュー12の外周面及び加熱シリンダ11の内周面の粗さが互いに等しいと、計量工程時にスクリュー12を回転させても、前記溝24内の樹脂はスクリュー12と一体的に回転させられて前進しないので、通常は、加熱シリンダ11の内周面がスクリュー12の外周面より粗くされる。
【0024】そして、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、逆流防止装置が配設される。そのために、前記スクリューヘッド27は、前半部(図3における左半部)に円錐(すい)形のヘッド本体部25を、後半部(図3における右半部)に円柱部26を有する。そして、該円柱部26の外周に環状の逆止リング28が回動自在に配設され、前記フライト部21の前端に押金29が固定される。なお、前記逆止リング28及び押金29によって逆流防止装置が構成される。
【0025】また、前記逆止リング28には、円周方向における複数箇所に、軸方向に延びる穴28aが、前端に所定の角度にわたって切欠28bが形成される。そして、前記ヘッド本体部25に係止突起25aが形成され、該係止突起25aが前記切欠28b内に置かれる。この場合、前記逆止リング28は、スクリュー12の回転に伴ってスクリューヘッド27に対して所定の角度θだけ回動させられ、それ以上の回動が規制される。
【0026】一方、前記押金29には、円周方向における複数箇所に、前記穴28aと対応させて軸方向に延びる穴29aが形成される。したがって、逆止リング28がスクリューヘッド27に対して所定の角度θだけ回動させられると、前記穴28a、29aが選択的に連通させられる。そして、逆止リング28は、計量工程時には、図3に示されるように、前記スクリューヘッド27の前方とフライト部21とを連通させる連通位置に置かれ、射出工程時には、前記スクリューヘッド27の前方とフライト部21とを遮断する遮断位置に置かれる。
【0027】ところで、前記加熱シリンダ11の後端(図4における右端)は前方射出サポート31に取り付けられ、該前方射出サポート31と所定の距離を置いて後方射出サポート32が配設される。そして、前記前方射出サポート31と後方射出サポート32との間にガイドバー33が架設され、該ガイドバー33に沿ってプレッシャプレート34が進退(図4における左右方向に移動)自在に配設される。なお、前記前方射出サポート31及び後方射出サポート32は、図示されないボルトによって図示されないスライドベースに固定される。
【0028】また、前記スクリュー12の後端にドライブシャフト35が連結され、該ドライブシャフト35はベアリング36、37によってプレッシャプレート34に対して回転自在に支持される。そして、スクリュー12を回転させるために、第1の駆動手段としての電動の計量用モータ41が配設され、該計量用モータ41とドライブシャフト35との間に、プーリ42、43及びタイミングベルト44から成る第1の回転伝動手段が配設される。したがって、前記計量用モータ41を駆動することによって、スクリュー12を正方向又は逆方向に回転させることができる。なお、本実施の形態においては、前記第1の駆動手段として電動の計量用モータ41を使用しているが、該電動の計量用モータ41に代えて油圧のモータを使用することもできる。
【0029】また、前記プレッシャプレート34より後方(図4における右方)に、互いに螺合させられたボールねじ軸45及びボールナット46によって構成される運動方向変換手段としてのボールねじ47が配設され、該ボールねじ47によって回転運動が直線運動に変換される。そして、前記ボールねじ軸45は、ベアリング48によって後方射出サポート32に対して回転自在に支持され、前記ボールナット46は、プレート51及び荷重検出手段としての圧力センサ、例えば、ロードセル52を介してプレッシャプレート34に固定される。さらに、スクリュー12を進退させるために、第2の駆動手段としての射出用モータ53が配設され、該射出用モータ53とボールねじ軸45との間に、プーリ54、55及びタイミングベルト56から成る第2の回転伝動手段が配設される。したがって、前記射出用モータ53を駆動し、ボールねじ軸45を回転させることによってボールナット46及びプレッシャプレート34を移動させ、スクリュー12を前進(図4における左方に移動)又は後退(図4における右方に移動)させることができる。なお、本実施の形態においては、前記プレッシャプレート34を移動させる手段として射出用モータ53を使用しているが、該射出用モータ53に代えて射出用シリンダを使用することもできる。
【0030】ところで、前記ロードセル52によって荷重としての樹脂の圧力を検出することができるが、ロードセル52の検出値と実際の樹脂の圧力とは異なるので、前記ロードセル52を射出装置に組み込む際に、ロードセル52の零点調整が行われる。そのために、第1の段階で、図5に示されるように、所定の位置、例えば、計量完了位置において、スクリュー12を所定のスクリュー速度VS1 で第1の方向に移動、例えば、後退させ、そのときのロードセル52の検出値をP1 とする。続いて、第2の段階で、前記スクリュー12を、例えば、前記スクリュー速度VS1 と等しいスクリュー速度VS2 (なお、前記スクリュー速度VS1 は、スクリュー12の後退方向において正の値を採り、前記スクリュー速度VS2は、スクリュー12の前進方向において正の値を採る。)で第2の方向に移動、例えば、前進させ、そのときの検出値をP2 とする。そして、前記検出値P1 、P2 を加算して2で割ることによって算出される算出値としての平均値POFFOFF =(P1 +P2 )/2は、機械的な抵抗、樹脂の抵抗等の影響が加わらない状態の値になる。そこで、前記平均値POFF を零点とし、成形を開始した後の射出工程時の検出圧力から平均値POFF を減算した値が、実際の樹脂の圧力になる。なお、本実施の形態においては、検出値P1 、P2 を加算して2で割ることによって平均値POFF が算出されるようになっているが、所定の計算式に基づいて平均値POFF を算出することもできる。
【0031】ところが、前述されたように、加熱シリンダ11の内周面がスクリュー12の外周面より粗くされるので、スクリュー12を進退させる際に、加熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に大きな摩擦抵抗が加わると、前記検出値P1 、P2 に負荷が外乱として作用してしまう。その結果、平均値POFF にばらつきが生じるので、正確な零点調整を行うことができなくなる。
【0032】そこで、零点調整の第1の段階で、スクリュー12を第1の方向に移動、例えば、後退させるときに、計量用モータ41によってスクリュー12を第1の方向に、例えば、正方向に回転させ、前記フライト23の見掛け上の速度、すなわち、フライト速度Vf1 を前記スクリュー速度VS1 より低くして、0≦Vf1 <VS1にし、第2の段階で、前記スクリュー12を第2の方向に移動、例えば、前進させるときに、計量用モータ41によってスクリュー12を第2の方向に、例えば、逆方向に回転させ、フライト速度Vf2 を前記スクリュー速度VS2 より低くして、0≦Vf2 <VS2にする。
【0033】その結果、スクリュー12を進退させる際に、加熱シリンダ11の内周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることができるので、前記検出値P1 、P2 に負荷が外乱として作用するのを抑制することができる。その結果、平均値POFF にばらつきが生じるのを防止することができるので、正確な零点調整を行うことができる。
【0034】なお、前記ロードセル52の零点調整を行う際、スクリュー12を後退及び前進させるときにスクリュー速度VS1 、VS2 を等しくすると、射出装置を同じ条件で作動させることができるので、正確な零点調整を行うことができる。
【0035】また、第1の段階でスクリュー12を後退させると、スクリュー12の前方に空間が形成されるので、スクリュー12に樹脂の抵抗が加わることがない。なお、第1の段階でスクリュー12を前進させると、スクリュー12の前方に樹脂が存在する場合、スクリュー12に樹脂の抵抗が加わり外乱が生じてしまう。
【0036】そして、前記スクリュー12を後退又は前進させる際に、特に、スクリュー12を前進させる際に、外乱が生じるので、フライト速度Vf1 を前記スクリュー速度VS1 より低くしたり、フライト速度Vf2 を前記スクリュー速度VS2 より低くしたりする。
【0037】次に、射出装置の制御回路について説明する。
【0038】図1は本発明の実施の形態における射出装置の制御回路の要部ブロック図、図6は本発明の実施の形態における射出装置の制御ブロック図である。
【0039】図において、41は計量用モータ、52はロードセル、53は射出用モータ、62は制御装置、64は射出用サーボアンプ、65は計量用サーボアンプ、66はスクリュー速度設定手段としてのスクリュー速度設定器、67はメモリ、71は射出用モータ回転数nI を検出する射出用モータ回転数検出器、72は計量用モータ回転数nM を検出する計量用モータ回転数検出器、81はスクリュー12(図4)の位置を検出するスクリュー位置検出器である。そして、前記制御装置62は、射出用モータ回転数設定器73、減算器74、ゲイン設定器(−K)75、計量用モータ回転数設定器77及び減算器78から成る。
【0040】この場合、計量工程において、計量用モータ回転数設定器77は、あらかじめ設定された計量用モータ回転数指令NM を減算器78に送る。該減算器78は、前記計量用モータ回転数指令NM 及び計量用モータ回転数nM を受け、計量用モータ回転数指令NM と計量用モータ回転数nM との偏差ΔnM を算出し、該偏差ΔnM を電流指令IM として計量用サーボアンプ65に送る。このようにして、制御装置62は計量用モータ41を駆動する。
【0041】そして、前記計量工程が完了すると、計量完了位置において、射出用モータ回転数設定器73は、射出用モータ回転数指令Nj (j=1、2)を発生させ、該射出用モータ回転数指令Nj を減算器74に送るとともに、ゲイン設定器75に送る。前記減算器74は、前記射出用モータ回転数指令Nj 及び射出用モータ回転数nI を受け、射出用モータ回転数指令Nj と射出用モータ回転数nI との偏差ΔnIj(j=1、2)を算出し、該偏差ΔnIjを電流指令IIj(j=1、2)として射出用サーボアンプ64に送る。このようにして、制御装置62は、射出用モータ53を駆動し、スクリュー12をスクリュー速度VSj (j=1、2)で後退させる。
【0042】また、前記ゲイン設定器75は、射出用モータ回転数設定器73から送られた射出用モータ回転数指令Nj を受けると、計量用モータ回転数指令NFj(j=1、2)を算出して発生させ、該計量用モータ回転数指令NFjを減算器78に送る。該減算器78は、前記計量用モータ回転数指令NFj及び計量用モータ回転数nM を受けると、計量用モータ回転数指令NFjと計量用モータ回転数nM との偏差ΔnFj(j=1、2)を算出し、該偏差ΔnFjを電流指令IFj(j=1、2)として計量用サーボアンプ65に送る。このようにして、前記スクリュー12をスクリュー回転数Nfj (j=1、2)で回転させる。
【0043】これに伴って、前記制御装置62は、ロードセル52(図4)による検出値Pj (j=1、2)を読み込み、該検出値Pj に基づいて平均値POFF を算出し、ロードセル52の零点調整を行う。
【0044】なお、本実施の形態においては、射出用モータ回転数設定器73は、計量完了位置における第1の段階において、時間τ1だけ射出用モータ回転数指令N1 を発生させ、続いて、計量完了位置における第2の段階において、時間τ2だけ射出用モータ回転数N2 を発生させる。
【0045】すなわち、第1の段階において、前記減算器74は、前記射出用モータ回転数指令N1 及び射出用モータ回転数nI を受け、射出用モータ回転数指令N1 と射出用モータ回転数nI との偏差ΔnI1を算出し、該偏差ΔnI1を電流指令II1として射出用サーボアンプ64に送る。このようにして、制御装置62は、射出用モータ53を駆動し、スクリュー12をスクリュー速度VS1 で後退させる。
【0046】また、前記ゲイン設定器75は、射出用モータ回転数設定器73から送られた射出用モータ回転数指令N1 を受けると、計量用モータ回転数指令NF1を算出して発生させ、該計量用モータ回転数指令NF1を減算器78に送る。該減算器78は、前記計量用モータ回転数指令NF1及び計量用モータ回転数nM を受けると、計量用モータ回転数指令NF1と計量用モータ回転数nM との偏差ΔnF1を算出し、該偏差ΔnF1を電流指令IF1として計量用サーボアンプ65に送る。このようにして、前記スクリュー12をスクリュー回転数Nf1 で回転させる。
【0047】これに伴って、前記制御装置62は検出値P1 を読み込む。
【0048】続いて、第2の段階において、前記減算器74は、前記射出用モータ回転数指令N2 及び射出用モータ回転数nI を受け、射出用モータ回転数指令N2 と射出用モータ回転数nI との偏差ΔnI2を算出し、該偏差ΔnI2を電流指令II2として射出用サーボアンプ64に送る。このようにして、制御装置62は、射出用モータ53を駆動し、スクリュー12をスクリュー速度VS2 で前進させる。
【0049】また、前記ゲイン設定器75は、射出用モータ回転数設定器73から送られた射出用モータ回転数指令N2 を受けると、計量用モータ回転数指令NF2を算出して発生させ、該計量用モータ回転数指令NF2を減算器78に送る。該減算器78は、前記計量用モータ回転数指令NF2及び計量用モータ回転数nM を受けると、計量用モータ回転数指令NF2と計量用モータ回転数nM との偏差ΔnF2を算出し、該偏差ΔnF2を電流指令IF2として計量用サーボアンプ65に送る。このようにして、前記スクリュー12をスクリュー回転数Nf2 で回転させる。
【0050】これに伴って、前記制御装置62は検出値P2 を読み込み、検出値P1 、P2に基づいて平均値POFF を算出し、ロードセル52の零点調整を行う。
【0051】なお、本実施の形態において、ロードセル52の零点調整は、計量工程が完了したときに行われるようになっているが、電源を立ち上げるとき、樹脂を交換するとき等の他の所定のタイミングで行うこともできる。
【0052】続いて、射出工程において、スクリュー速度Vsをスクリュー位置Si (i=1、2、…)に対応させて多段で変更するようになっている。そのために、前記スクリュー速度設定器66は、各スクリュー位置Si に対応させてスクリュー速度指令Vsoi(i=1、2、…)を発生させ、該スクリュー速度指令Vsoiを射出用モータ回転数設定器73に送る。該射出用モータ回転数設定器73は、スクリュー速度指令Vsoiを受けると、該スクリュー速度指令Vsoiに対応させて射出用モータ回転数指令NIi(i=1、2、…)を発生させ、該射出用モータ回転数指令NIiを減算器74に送る。該減算器74は、前記射出用モータ回転数指令NIi及び射出用モータ回転数nI を受け、射出用モータ回転数指令NIiと射出用モータ回転数nI との偏差ΔnI を算出し、該偏差ΔnI を電流指令II として射出用サーボアンプ64に送る。このようにして、制御装置62は、射出用モータ53を駆動し、スクリュー12を前進させる。
【0053】この場合、スクリュー12を前進させるのに伴って、スクリューヘッド27の前方に蓄えられた樹脂による反力が発生させられ、該反力によって、プレッシャプレート34及びドライブシャフト35を介してロードセル52が押圧される。このとき、ロードセル52の歪(ひず)みが電気信号に変換され、該電気信号に基づいて、前記スクリュー12を後方から所定の圧力で押すための射出力が算出される。
【0054】そして、前記制御装置62は、スクリュー位置検出器81によって検出されたスクリュー位置Si が所定の位置になると、速度制御から圧力制御に切り換え、前記射出力に基づいて保圧制御を行い、射出工程を完了する。
【0055】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、スクリューを移動させながら圧力センサによって樹脂の圧力を検出し、圧力の検出値に基づいて圧力センサの零点を調整するようになっている。
【0057】そして、前記検出値として、フライト速度をスクリュー速度より低くした状態でスクリューを移動させたときの検出値が使用される。
【0058】この場合、スクリューを進退させる際に、加熱シリンダの内周面の近傍の樹脂に加わる摩擦抵抗を小さくすることができるので、検出値に負荷が外乱として作用するのを抑制することができる。その結果、正確な零点調整を行うことができる。
【0059】本発明の他の射出装置の圧力センサ零点調整方法においては、さらに、前記第1、第2の段階における各スクリュー速度は等しくされる。
【0060】この場合、射出装置を同じ条件で作動させることができるので、正確な零点調整を行うことができる。




 

 


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