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発明の名称 清浄性の優れた鋼の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−137905(P2001−137905A)
公開日 平成13年5月22日(2001.5.22)
出願番号 特願平11−324556
出願日 平成11年11月15日(1999.11.15)
代理人 【識別番号】100068423
【弁理士】
【氏名又は名称】矢葺 知之 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4E002
【Fターム(参考)】
4E002 AA07 AB04 AD03 AD05 BC05 BD08 BD09 CB04 
発明者 中島 潤二 / 田中 重典
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 連続鋳造により鋳片を製造した後、熱間圧延工程、あるいはその後、冷延工程を経て薄板材を製造するに当たり、要求される薄板材の製品板幅より10%以上広い幅で鋳造し、その後、そのままかあるいは1100〜1300℃に加熱し、成品板幅寸法に幅圧延することにより介在物粒及び気泡を微細化することを特徴とする清浄性に優れた鋼の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気泡及び介在物性欠陥のない薄板材を製造する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用外板や表面処理銅板等には、優れた加工性を有するCが0.004%以下の極低炭素鋼が広く用いられている。これらの超深絞り加工用材料に要求される特性として、r値や伸び等の機械的特性値が優れているだけでなく、清浄性、特に従来から要求されていた表層の清浄性に加え、加工時の割れの起点となる鋳片内部の清浄性向上が求められている。
【0003】従来より、鋳片表面清浄性向上の手段として、例えば特開平6−000606号公報に示す電磁力を用いた表面の鋳片表層の清浄性技術、湯面変動を安定化させ、パウダー巻き込みを防止し、内部欠陥を防止する技術として例えば特許2803536号公報等があるが、電磁力を付与するための設備投資が必要なこと、ノズル形状を変更する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したような問題点を解消するものであって、気泡およびアルミナクラスターを伴った気泡性欠陥の発生が小さく、且つ、表面性状に優れた薄板材を製造するための製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、操業制約を受ける事なく、高粘性パウダーを適用できる鋳造方法を適用するものであり、上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を要旨とする。即ち、連続鋳造により鋳片を製造した後、熱間圧延工程、あるいはその後、冷延工程を経て薄板材を製造するに当たり、要求される薄板材の製品板幅より10%以上広い幅で鋳造し、その後、そのままかあるいは1100〜1300℃に加熱し、成品板幅寸法に幅圧延することにより介在物粒及び気泡を微細化することを特徴とする清浄性に優れた鋼の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の鋳造方法において、転炉あるいは電気炉等の製鋼炉で精錬した溶鋼を、必要に応じ、二次精錬設備により、脱ガス、粉体吹き込み、攪拌処理により所定の成分調整を行う。
【0007】本発明の鋳造方法において所定の成分に溶製した溶鋼を連続鋳造設備により鋳造するに当たり、溶鋼の容器から耐火物の注入管により、タンディッシュ等の溶鋼の分配容器を経て、耐火物の浸漬ノズルにより水冷銅鋳型内に溶鋼を供給する。
【0008】そこで本発明者等が研究を進めたところ、その根本的な解決策として、鋳片の圧延条件によって、鋳片中の介在物の破砕、延伸、分散状況が変化することを見出し、本発明方法を完成したものである。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明する。転炉−RH−連続鋳造の工程にて、自動車用のTi添加極低炭素鋼、一般構造用厚板鋼を製造する際に本発明の鋳造方法を用いた。溶鋼量は300ton で、垂直曲げ型連続鋳造設備にて鋳造した。
【0010】自動車用のTi添加極低炭素鋼を製造するために、転炉にて溶製した溶鋼300ton を、RHにて表1に示す所定の成分濃度に調整し、垂直曲げ型連続鋳造設備で成品に要求されている、板幅に幅圧下分を上乗せした幅で鋳造した後、鋳片の幅圧下を行い、鋳片中の介在物の挙動を調査した。
【0011】鋳造された鋳片の幅を変化させずに熱間圧延、冷間圧延の工程を経て圧延した場合、鋳片で半径ro の球であった非金属介在物は、冷延後でも幅(t)が2ro と殆ど変化せず、圧延方向に破砕、延伸されている。これに対し図1に示すように、スラブの幅圧下を実施することにより、半径ro であった介在物も、幅方向(w)は圧縮され、厚み方向(t)に多少延伸はするものの、圧延方向に顕著に延伸することがわかった。従って、幅圧下後、通常のように熱間圧延、冷間圧延工程にて圧延されることにより、鋳片幅方向に、圧縮された状態でさらに圧延方向に延伸し、単に厚み方向の圧延を実施したより微細に破砕、延伸されることがわかった。これらの成品板を冷延工程で表面の線状疵の外観検査を行い成品成績を評価した。図2より明らかなように、幅圧下量の大きな水準ほど線状疵の発生率が低いことが分かる。
【0012】本実施例では自動車用の薄鋼板用の鋳片製造にあたっての例で述べたが、本技術の本質とするところは、圧延方法によって、介在物の破砕、延伸、分散挙動が変化するということであり、厚板、鋼管など他の鋳片を製造する場合にも有効であり、適用鋼種に何ら制約を受けるものではない。
【0013】
【表1】

【0014】
【発明の効果】以上、述べてきたように本発明によれば、成形性が良く、かつ鋼材中の非金属介在物に起因する線状疵の発生が少ない良加工性薄鋼板を製造するための鋼材を提供できる。本鋼材を用いて冷延鋼板を製造できるのは勿論のこと、焼鈍後に電気亜鉛めっきや合金化電気亜鉛めっき鋼板として、またさらに、有機被覆鋼板の原板を製造することもできる。また、連続焼鈍条件が満たされる限り連続焼鈍溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっき用鋼板用鋼材としても使用可能である。従って、家庭電気製品や自動車等の広い用途に適用できるため、産業上に与える効果は極めて大きい。




 

 


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