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発明の名称 遊技媒体貸出機および遊技システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−38035(P2001−38035A)
公開日 平成13年2月13日(2001.2.13)
出願番号 特願平11−179769
出願日 平成11年6月25日(1999.6.25)
代理人 【識別番号】100086298
【弁理士】
【氏名又は名称】船橋 國則
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 BA88 
発明者 中村 仁
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 遊技機に隣接して設置される遊技媒体貸出機であって、前記遊技機での遊技に使用する遊技媒体の払い出しを行う媒体払出口と、外部から前記遊技媒体の補給を受けるための被補給口と、前記遊技機が有する媒体補給口に連通し該媒体補給口を介して前記遊技機への遊技媒体の供給を行うための媒体補給路と、前記被補給口で受け取った遊技媒体を前記媒体払出口と前記媒体補給路とのいずれかへ送出するための切り替えを行う補給振り分け手段とを備えることを特徴とする遊技媒体貸出機。
【請求項2】 前記媒体補給路は、前記遊技機の背面に設けられた媒体補給口に連通するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出機。
【請求項3】 前記媒体補給路は、前記遊技機の側面に設けられた媒体補給口に連通するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出機。
【請求項4】 前記媒体補給路へ送出された遊技媒体の数を計数する計数手段を備えることを特徴とする請求項1,2または3記載の遊技媒体貸出機。
【請求項5】 前記遊技機が、遊技媒体を貯留する媒体貯留手段と、前記媒体貯留手段での遊技媒体の貯留量が所定量を超えると当該所定量を超えた分の遊技媒体を余剰媒体として前記媒体貯留手段から排出する余剰媒体排出手段とを有している場合に、前記余剰媒体排出手段によって排出される余剰媒体を受け取ってこれを計数する余剰媒体計数手段を備えることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の遊技媒体貸出機。
【請求項6】 複数の遊技機と、各遊技機に隣接してまたは各遊技機の間に設置された遊技媒体貸出機と、各遊技機での遊技に使用する遊技媒体の循環補給を行う媒体循環補給装置と、を具備してなる遊技システムにおいて、前記遊技媒体貸出機には、遊技媒体の払い出しを行う媒体払出口と、前記媒体循環補給装置から前記遊技媒体の補給を受けるための被補給口と、前記遊技機が有する媒体補給口に連通し該媒体補給口を介して前記遊技機への遊技媒体の供給を行うための媒体補給路と、前記被補給口で受け取った遊技媒体を前記媒体払出口と前記媒体補給路とのいずれかへ送出するための切り替えを行う補給振り分け手段とが設けられたことを特徴とする遊技システム。
【請求項7】 前記遊技機は、遊技媒体を貯留する媒体貯留手段と、前記媒体貯留手段での遊技媒体の貯留量が所定量を超えると当該所定量を超えた分の遊技媒体を余剰媒体として前記媒体貯留手段から排出する余剰媒体排出手段とを備えており、前記遊技媒体貸出機は、前記媒体補給路へ送出された遊技媒体の数を計数する計数手段と、前記余剰媒体排出手段によって排出される余剰媒体を受け取ってこれを計数する余剰媒体計数手段とを備えていることを特徴とする請求項6記載の遊技システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスロットマシンやパチンコ台といった遊技機で使用するメダルやパチンコ玉等の遊技媒体を貸し出すための遊技媒体貸出機、並びに、その遊技機および遊技媒体貸出機を具備してなる遊技システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、メダルやパチンコ玉等を遊技媒体とするスロットマシンやパチンコ台等の遊技機においては、その遊技機への遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせ、その遊技の結果に応じて遊技者に対し遊技媒体の払い戻しを行うようになっている。一方、遊技機に隣接して設置される遊技媒体貸出機では、その遊技媒体貸出機への貨幣の投入を条件に、遊技者に対し遊技機での遊技に必要な遊技媒体の貸し出し(払い出し)を行っている。そのため、長時間に及ぶ連続稼働を実現するためには、遊技機および遊技媒体貸出機の双方とも、遊技媒体の補給が不可欠となる。
【0003】従来、遊技媒体の補給は、遊技機と遊技媒体貸出機とが互いに隣接して設置される場合であっても、それぞれが独自に行っている。詳しくは、遊技機および遊技媒体貸出機の双方が、遊技媒体の自動補給を行うものとして広く知られた媒体循環補給装置とそれぞれ個別に連通し、その媒体循環補給装置からの自動補給をそれぞれが独自に受けている。これにより、遊技機および遊技媒体貸出機では、長時間に及ぶ連続稼働を行っても、それぞれが常に一定数の遊技媒体を貯留し得るようになり、結果として長時間に及ぶ連続稼働を実現できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技機は、遊技者の好みや流行等の影響を受けるため、そのライフサイクルが遊技媒体貸出機に比べて短い。したがって、遊技機と遊技媒体貸出機とが互いに隣接して設置されていても、遊技機については、頻繁に機種変更(交換)される可能性が高い。かかる場合に、機種の異なる遊技機同士は、その外形や形状等も異なるのが一般的である。したがって、従来のように遊技機および遊技媒体貸出機の双方がそれぞれが独自に媒体循環補給装置と連通していたのでは、遊技機の交換がある度に、媒体循環補給装置とのインターフェース(連通路の取り回し等)も変更しなければならず、結果としてその作業負荷が多大なものとなってしまう。つまり、遊技機の機種変更に容易に対応することができない。
【0005】また、従来のように遊技機および遊技媒体貸出機の双方がそれぞれが独自に媒体循環補給装置と連通していたのでは、特に多台数の遊技機および遊技媒体貸出機が並設された場合に、媒体循環補給装置との間の連通路等が複雑化していまい、結果としてそのコスト等に難点が生じてしまう可能性がある。
【0006】そこで、本発明は、遊技機が媒体循環の補給元と直接連通していなくても、その遊技機に対する遊技媒体の補給を行うことを可能にする遊技媒体貸出機および遊技システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技媒体貸出機で、遊技機に隣接して設置されるものであって、前記遊技機での遊技に使用する遊技媒体の払い出しを行う媒体払出口と、外部から前記遊技媒体の補給を受けるための被補給口と、前記遊技機が有する媒体補給口に連通しその媒体補給口を介して前記遊技機への遊技媒体の供給を行うための媒体補給路と、前記被補給口で受け取った遊技媒体を前記媒体払出口と前記媒体補給路とのいずれかへ送出するための切り替えを行う補給振り分け手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】上記構成の遊技媒体貸出機によれば、遊技媒体を媒体補給路へ送出すべく補給振り分け手段が切り替えを行うと、被補給口で受け取った外部からの遊技媒体が、媒体補給路および隣接する遊技機の媒体補給口を介して、その遊技機内に供給される。つまり、遊技媒体貸出機に補給された遊技媒体が、その遊技媒体貸出機を介して隣接する遊技機に供給される。したがって、この遊技媒体貸出機を用いれば、これに隣接する遊技機が、遊技媒体の補給元と直接連通していなくても、その遊技機に対する遊技媒体の補給を行い得るようになる。
【0009】また、本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技システムで、複数の遊技機と、各遊技機に隣接してまたは各遊技機の間に設置された遊技媒体貸出機と、各遊技機での遊技に使用する遊技媒体の循環補給を行う媒体循環補給装置と、を具備してなるものにおいて、前記遊技媒体貸出機に、遊技媒体の払い出しを行う媒体払出口と、前記媒体循環補給装置から前記遊技媒体の補給を受ける被補給口と、前記遊技機が有する媒体補給口に連通しその媒体補給口を介して前記遊技機への遊技媒体の供給を行うための媒体補給路と、前記被補給口で受け取った遊技媒体を前記媒体払出口と前記媒体補給路とのいずれかへ送出するための切り替えを行う補給振り分け手段とが設けられたことを特徴とするものである。
【0010】上記構成の遊技システムによれば、遊技媒体貸出機において、遊技媒体を媒体補給路へ送出すべく補給振り分け手段が切り替えを行うと、被補給口で受け取った外部からの遊技媒体が、媒体補給路および隣接する遊技機の媒体補給口を介して、その遊技機内に供給される。つまり、遊技媒体貸出機に補給された遊技媒体が、その遊技媒体貸出機を介してこれと隣接する少なくとも一つの遊技機に供給される。したがって、この遊技システムでは、各遊技機が媒体循環補給装置と直接連通していなくても、各遊技機に隣接する遊技媒体貸出機または各遊技機の間の遊技媒体貸出機を介して、各遊技機に対する遊技媒体の補給を行い得るようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る遊技媒体貸出機および遊技システムについて説明する。
【0012】〔第1の実施の形態〕ここでは、請求項1,2および4に記載の発明を、スロットマシンにて使用するメダルの貸し出しを行うメダル貸出機に適用した場合を例に挙げて、図1を参照しながら説明する。図1(a)〜(c)は、本発明に係るメダル貸出機の第1の実施の形態における概略構成を示す説明図である。
【0013】図例の如く、本実施の形態のメダル貸出機10は、スロットマシン20の側部に付設された状態で用いられるものである。ここで、本実施の形態のメダル貸出機10の説明に先立ち、そのメダル貸出機10に隣接するスロットマシン20の概要について説明する。
【0014】スロットマシン20は、図1(a)に示すように、その前面に、メダル投入口21、遊技操作部22およびメダル受け皿23を有しており、メダル投入口21へのメダルの投入を条件に、遊技操作部22を操作する遊技者に遊技を行わせ、その遊技の結果に応じてメダル受け皿23へのメダルの払い戻しを行うように構成されたものである。
【0015】このようなスロットマシン20において、メダル投入口21に投入されたメダルの一部(後述するメダル貯留部に貯留されないもの)は、メダルの自動回収および自動補給を行うものとして広く知られた図示しないメダル循環補給装置に回収され、そのメダル循環補給装置での搬送によって、再びメダル貸出機10へ補給するためのメダルとして用いられる。
【0016】また、スロットマシン20内には、メダル受け皿23へ払い戻すためのメダルを貯留しておくメダルホッパー等のメダル貯留部(ただし不図示)が設けられている。さらに、このメダル貯留部内へのメダルの補給を受けるために、スロットマシン20の背面側には、図1(b)に示すように、メダル補給口24が設けられている。このメダル補給口24で受け取ったメダルは、スロットマシン20内のメダル貯留部まで案内され、そのメダル貯留部内に貯留されるようになっている。なお、メダル補給口24は、スロットマシン20の背面側に突設するように形成された、いわゆるメダル補給筒と呼ばれるものであってもよい。
【0017】一方、スロットマシン20の側部に付設されたメダル貸出機10は、そのメダル貸出機10への紙幣の投入を条件に、その投入者、すなわちスロットマシン20の遊技者に対し、そのスロットマシン20のメダル投入口21へ投入可能なメダルの貸出しを行うものである。
【0018】そのために、メダル貸出機10には、図1(a)に示すように、その前面側に、紙幣が投入される紙幣投入口11と、メダルが払い出されるメダル払出口12と、が設けられている。つまり、このメダル貸出機10では、紙幣投入口11への紙幣の投入があると、その投入額に応じた枚数のメダルをメダル払出口12から払い出すようになっている。
【0019】このうち、メダル払出口12には、払い出されたメダルをスロットマシン20のメダル受け皿23へ案内するためのノズルシュート12aが付設されている。ただし、メダル払出口12は、ノズルシュート12aが付設されておらずに、払い出されたメダルを遊技者が手で一旦受け取るように構成された、いわゆるヘルメット式のものであってもよい(図2参照)。
【0020】このようなメダル払出口12からのメダルの払い出しを行うために、メダル貸出機10の内部には、図1(c)に示すように、メダル払出部13が設けられている。メダル払出部13は、メダル貸出機10内の上端近傍に配設されたメダル払出ホッパー13aと、その下方に位置するメダル払出機構13bと、さらにその下方側に延びるメダル払出シュート13cと、を備えている。
【0021】メダル払出ホッパー(以下、単に「ホッパー」と称す)13aは、スロットマシン20のメダル貯留部と同様に、メダル貸出機10内でメダルを貯留しておくためのものである。なお、ホッパー13aには、このホッパー13a内に所定枚数(例えば200枚)のメダルが貯留されているか否かを検出するためのセンサ(ただし不図示)が設けられている。このセンサは、例えばメダルが接触すると導通する接触型のスイッチ、磁気等を利用した非接触型の近接スイッチ、あるいは光電式のフォトセンサ等によって構成すればよい。
【0022】メダル払出機構(以下、単に「払出機構」と称す)13bは、ホッパー13a内に貯留されたメダルを受け取って、これをホッパー13a外へ排出するものである。なお、この払出機構13bでは、メダルの排出を行うのにあたって、その排出枚数を計数する機能を有しているものとする。
【0023】メダル払出シュート(以下、単に「払出シュート」と称す)13cは、払出機構13bから下方に延びるように形成されており、払出機構13bからのメダルを受け取ると、これをメダル払出口12まで自然落下を利用しつつ案内するものである。
【0024】ただし、払出機構13bと払出シュート13cとの間には、補給振り分け部14が配設されている。補給振り分け部14は、払出機構13bによってホッパー13aから排出されたメダルの送出先を切り替えるものである。詳しくは、払出機構13bから受け取ったメダルを、払出シュート13cへ送出するか、あるいはスロットマシン20側に延びるスロットマシン補給シュート(以下、単に「補給シュート」と称す)14aへ送出するかを、切り替えるものである。補給振り分け部14では、この切り替えを、例えばメダルの通過ルート(案内路)を電磁ソレノイド等の駆動手段を用いて移動させることで行うようになっている。
【0025】補給振り分け部14によるメダルの送出先の一つとなる補給シュート14aは、払出シュート13cと同様に自然落下を利用してメダルを案内するものであるが、払出シュート13cとは異なり、図1(b)に示すように、受け取ったメダルをスロットマシン20背面側のメダル補給口24へ案内するものである。したがって、スロットマシン20のメダル補給口24は、従来のようにメダル循環補給装置と直接には連通しないことになる。この補給シュート14aは、例えば樹脂部材等で形成したり位置調整機構を付加することによってフレキシブルな位置調整をし得るように構成するのが好ましい。
【0026】なお、補給シュート14aは、メダル貸出機10に隣接するスロットマシンが複数ある場合(例えば両側に隣接する場合)に、各スロットマシンに対応して個別に設けられたものであってもよい。この場合には、補給振り分け部14も、これらに対応して送出先の切り替えを行うものとする。
【0027】また、ホッパー13aの上方には、図1(c)に示すように、メダルの被補給口15が設けられており、さらに被補給口15にはメダル循環補給装置との連通路15aが接続している。これにより、被補給口15は、外部からのメダル補給を受け得るようになっている。
【0028】これらの他にも、メダル貸出機10の内部には、紙幣投入口11の背面側に、ビルバリスタッカ16が、また下端近傍の位置に制御部17が、それぞれ設けられている。ビルバリスタッカ16は、紙幣投入口11に投入された紙幣の額を認識するとともに、投入された紙幣を収納するためのものである。なお、ビルバリスタッカ16は、例えば投入された紙幣をパターン認識等により識別する機能を有していれば、例えば一万円札や五千円札といった高額紙幣をも受け付けることが可能である。制御部17は、メダル貸出機10全体の動作制御を行うもので、所定プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)やその所定プログラムを格納したROM(Read Only Memory)やCPUのワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)等を有してなるものである。
【0029】次いで、以上のように構成されたメダル貸出機10によるメダルの補給動作について説明する。メダル貸出機10では、紙幣投入口11への紙幣の投入があると、制御部17からの指示に従いつつ、払出機構13bが投入額に応じた枚数のメダルをホッパー13aから排出する。このとき、補給振り分け部14では、払出機構13bからのメダルを払出シュート13cへ送出するように切り替えを行っている。これにより、メダル貸出機10では、投入額に応じた枚数のメダルをメダル払出口12から払い出すこととなる。
【0030】ただし、メダル払出口12からの払い出しを重ねて行うと、ホッパー13a内に貯留しているメダル枚数が減少していく。そのために、メダル貸出機10では、必要に応じてホッパー13a内へのメダル補給を行わなければならない。
【0031】このようなメダル補給を、メダル貸出機10では次のようにして行っている。ホッパー13aにはメダル貯留量を検出するためのセンサが設けられているので、そのセンサによりメダル貯留量が所定量よりも少なくなったことが検出されると、その旨が通知された制御部17は、メダル循環補給装置に対してメダルの補給を依頼する。この依頼に応じてメダル循環補給装置からメダルが送られてくると、メダル貸出機10では、そのメダルを被補給口15を介して受け取り、これをホッパー13a内に貯留する。そして、その貯留量が所定量よりも多くなると、制御部17は、メダルの補給停止を依頼する。このようにしてメダル補給を行うことで、ホッパー13a内には、常に略一定量のメダルが貯留されることになる。なお、このメダル補給は、メダル貸出機10がメダル循環補給装置に対して依頼するのではなく、メダル循環補給装置側でホッパー13a内のセンサの状態を監視することで行うようにしてもよい。
【0032】ところで、メダル補給を行う必要があるのは、メダル貸出機10に隣接するスロットマシン20においても同様である。スロットマシン20では、メダル補給を次のようにして行っている。スロットマシン20のメダル貯留部にも、ホッパー13aと同様に、メダル貯留量を検出するためのセンサが設けられている。ただし、スロットマシン20は、メダル循環補給装置と直接には連通していない。そのため、スロットマシン20では、センサによりメダル貯留量が所定量よりも少なくなったことが検出されると、メダル循環補給装置ではなく、隣接するメダル貸出機10にメダルの補給を依頼する。なお、この依頼も、スロットマシン20内のセンサの状態を監視するメダル循環補給装置が行うようにしてもよい。
【0033】スロットマシン20またはメダル循環補給装置からのメダル補給の依頼があると、メダル貸出機10では、その依頼を認識した制御部17からの指示に従いつつ、払出機構13bがホッパー13a内のメダルの排出を行うとともに、補給振り分け部14がそのメダルの送出先を補給シュート14aとするように切り替えを行う。これにより、ホッパー13aから排出されたメダルは、補給振り分け部14および補給シュート14aを経てスロットマシン20側へ送られる。
【0034】このとき、払出機構13bでは、ホッパー13aから受け取って補給振り分け部14へ排出したメダルの枚数を、その計数機能によって計数している。また、補給振り分け部14では、例えば電磁ソレノイド等の駆動手段の状態から、そのメダルの送出先を補給シュート14aとしていることが分かる。したがって、これらの結果を制御部17が認識することによって、メダル貸出機10側では、スロットマシン20側へのメダル送出枚数が分かるようになる。
【0035】メダル貸出機10側からメダルが送られてくると、スロットマシン20では、そのメダルをメダル補給口24を介して受け取り、そのスロットマシン20のメダル貯留部内に貯留する。そして、その貯留量が所定量よりも多くなると、スロットマシン20は、メダル補給の停止を依頼する。このとき、メダル貸出機10側ではスロットマシン20側へのメダル送出枚数が分かっているので、補給停止依頼の有無に拘わらず、予め設定された枚数を送出した時点で払出機構13bがメダル排出を終了するようにしてもよい。このようにしてメダル補給を行うことで、スロットマシン20のメダル貯留部内にも、常に略一定量のメダルが貯留されることになる。
【0036】なお、スロットマシン20へのメダル補給を行うと、メダル貸出機10では、ホッパー13a内のメダル貯留量が減少するが、この場合にはそのことがホッパー13aのセンサによって検出されるので、先に説明した場合と同様にしてメダル循環補給装置からのメダル補給が行われることになる。
【0037】以上のように、本実施の形態のメダル貸出機10は、請求項1に記載の発明の如く、被補給口15で受け取ったメダルを払出シュート13cと補給シュート14aとのいずれかへ選択的に送出する補給振り分け部14を備えるとともに、補給シュート14aがスロットマシン20のメダル補給口24に連通するように構成されている。すなわち、メダルを補給シュート14aへ送出すべく補給振り分け部14が切り替えを行うと、被補給口15で受け取ったメダルを、補給シュート14aを介してメダル補給口24からスロットマシン20内へ供給するようになっている。そのため、隣接するスロットマシン20がメダル循環補給装置と直接連通していなくても、被補給口15で受け取ったメダルを、メダル貸出機10側とそのスロットマシン20側とに選択的に補給することができる。したがって、このメダル貸出機10によれば、スロットマシン20の交換を行う場合であっても、そのスロットマシン20を直接メダル循環補給装置に連通させる必要がないことから、従来のような多大な作業負荷を要することなく、これに容易に対応できるようになる。さらには、スロットマシン20とメダル循環補給装置とが直接連通している場合に比べて、そのメダル循環補給装置と間の連通路の簡素化およびこれに伴う低コスト化が期待できる。
【0038】また、本実施の形態のメダル貸出機10は、請求項2に記載の発明の如く、補給シュート14aが、スロットマシン20背面のメダル補給口24に連通している。したがって、このメダル貸出機10によれば、既存のスロットマシン(メダル循環補給装置から直接メダル補給を受けるように構成されたもの)であっても、これに対してメダル貸出機10からのメダル補給を行うことができる。すなわち、従来のようにメダル循環補給装置と直接連通するスロットマシンは、通常、その背面側から(例えばメダル補給筒から)メダル補給を受けるように構成されているが、そのメダル補給筒等に補給シュート14aを接続すれば、そのスロットマシンに対しても、メダル貸出機10からのメダル補給を行えるようになる。特に、フレキシブルな位置調整をし得るように補給シュート14aを構成すれば、メダル補給を行うべきスロットマシンの交換があっても、これに容易に対応することができる。
【0039】さらに、本実施の形態のメダル貸出機10は、請求項3に記載の発明の如く、補給シュート14aへ送出したメダル枚数、すなわちスロットマシン20側へ補給したメダル枚数を計数し得るようになっている。したがって、このメダル貸出機10によれば、例えばスロットマシン20のメダル貯留部へのメダル補給枚数とそのスロットマシン20がメダル受け皿23へ払い戻すメダルの枚数とを把握して、スロットマシン20のメダル貯留部内に貯留されているメダル枚数を管理する、といったことが可能になるので、例えば不正行為によるメダル貯留部内からのメダルの抜き取り等が発生しても、これを迅速に検出することができる。
【0040】〔第2の実施の形態〕次に、請求項3に記載の発明に係るメダル貸出機について説明する。ただし、ここでは、上述した第1の実施の形態の場合との相違点についてのみ説明し、第1の実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を与えてその説明を省略するものとする。
【0041】図2(a),(b)は、本発明に係るメダル貸出機の第2の実施の形態における概略構成を示す説明図である。図例の如く、本実施の形態のメダル貸出機10′も、第1の実施の形態の場合と同様に、スロットマシン20′の側部に付設された状態で用いられるものである。
【0042】ただし、スロットマシン20′は、第1の実施の形態の場合と異なり、メダル貯留部内へのメダルの補給を受けるためのメダル補給口24が、メダル貸出機10′が隣接している側の側面に設けられている。さらに、これに伴って、スロットマシン20′内には、そのメダル補給口24で受け取ったメダルをメダル貯留部まで案内するメダル案内シュート(以下「案内シュート」と称す)24aが設けられている。この案内シュート24aの案内によって、メダル補給口24で受け取ったメダルは、メダル貯留部内に投入され、そのメダル貯留部内に貯留されるようになっている。
【0043】一方、メダル貸出機10′では、メダル補給口24がスロットマシン20′の側面に設けられていることから、補給シュート14aが、補給振り分け部14から受け取ったメダルをスロットマシン20′側面のメダル補給口24へ案内するように形成されている。
【0044】また、メダル貸出機10′では、メダル払出部13がメダル貸出機10′内の上端近傍ではなく、ビルバリスタッカ16の下方に配設されており、これに伴って被補給口15で受け取ったメダルをホッパー13aまで案内するメダル補給路15bが設けられている。ただし、メダル払出部13は、第1の実施の形態の場合と同様に、メダル貸出機10′内の上端近傍に配設されていてもよいことはいうまでもない。
【0045】さらに、このメダル貸出機10′では、その前面にヘルメット式のメダル払出口12が設けられているが、これは第1の実施の形態の場合と同様にノズルシュートが付設されたものであってもよい。なお、メダル払出口12の上方には、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示パネル18が設けられていてもよく、この場合には表示パネル18によって遊技者に紙幣投入額やメダル払出枚数等の各種情報を通知することができる。
【0046】このように構成されたメダル貸出機10′においても、メダルの補給動作を行う場合には、第1の実施の形態の場合と同様に、ホッパー13aにおけるセンサの検出結果を基にメダル循環補給装置に対しメダルの補給依頼を発行し、その依頼に応じてメダル循環補給装置からメダルが補給されるとこれを被補給口15にて受け取り、その受け取ったメダルをメダル補給路15bを介してホッパー13a内に貯留する。また、スロットマシン20からのメダルの補給依頼があると、払出機構13bがホッパー13a内のメダルの排出を行うとともに、補給振り分け部14がそのメダルの送出先を補給シュート14aとするように切り替えを行って、そのホッパー13a内のメダルを、補給振り分け部14および補給シュート14aを介してスロットマシン20側へ送出する。
【0047】したがって、本実施の形態のメダル貸出機10′においても、被補給口15で受け取ったメダルを、メダル貸出機10′側とこれに隣接するスロットマシン20′側とに選択的に補給することができるので、そのスロットマシン20′を直接メダル循環補給装置に連通させる必要がなくなり、スロットマシン20′の交換を行う場合であっても、これに容易に対応できるようになる。さらには、スロットマシン20′とメダル循環補給装置と間の連通路の簡素化およびこれに伴う低コスト化も期待できる。
【0048】また、本実施の形態のメダル貸出機10′は、請求項3に記載の発明の如く、補給シュート14aがスロットマシン20′側面のメダル補給口24に連通している。したがって、このメダル貸出機10′によれば、スロットマシン20′の交換にあたって、その背面側における作業を極力削減することができ、結果としてその作業の容易化および迅速化を実現することができる。しかも、交換する機種同士の形状等が異なっていても、メダル補給口24の位置さえ略同一であれば、メダル補給のためのインターフェース(例えば補給シュート14aの形状)に変更を加える必要がないので、機種交換の作業負荷が多大になってしまうのを抑制できる。さらには、スロットマシン20′の側面からメダルを補給するので、例えばそのスロットマシン20′の背面側にメダル補給筒等を突設させる必要がなく、メダル貸出機10′およびスロットマシン20′の設置にあたっての省スペース化が実現できる。
【0049】なお、本実施の形態では、スロットマシン20′内に案内シュート24aが設けられており、その案内シュート24aがメダル補給口24で受け取ったメダルをメダル貯留部まで案内する場合を例に挙げて説明したが、案内シュート24aは補給シュート14aと一体で、かつ、その補給シュート14aの先端からメダル貯留部側に延びるように形成されたものであってもよい。この場合には、一体化された案内シュート24aおよび補給シュート14aが、メダル補給口24からスロットマシン20′内に嵌挿されることになる。このとき、スロットマシン20のメダル貯留部の上部開口が広く開放されていれば、スロットマシン20の機種変更があっても、これに対応して案内シュート24aおよび補給シュート14aの細かな位置調整をすることがなくなる。つまり、補給されるメダルは、案内シュート24aおよび補給シュート14aの細かな位置調整を必要としなくても、案内シュート24aの先端からメダル貯留部内に確実に貯留されることになる。
【0050】〔第3の実施の形態〕次に、請求項5に記載の発明に係るメダル貸出機について説明する。ただし、ここでも、上述した第1または第2の実施の形態の場合との相違点についてのみ説明し、各実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を与えてその説明を省略するものとする。
【0051】図3(a),(b)は、本発明に係るメダル貸出機の第3の実施の形態における概略構成を示す説明図である。図例の如く、本実施の形態のメダル貸出機10″も、第1の実施の形態の場合と同様に、スロットマシン20″の側部に付設された状態で用いられるものである。
【0052】スロットマシン20″は、メダル受け皿23へのメダル払い戻しを行うために、図3(a)に示すように、メダル払出部25を備えている。メダル払出部25は、メダル貯留部として機能するメダル払出ホッパー25aと、このメダル払出ホッパー25aからメダルを受け取ってメダル受け皿23へ排出するメダル払出機構25bと、メダル払出ホッパー25a内に所定量を超えるメダルが存在するとそのメダルを余剰メダルとしてメダル払出ホッパー25aから排出する排出シュート25cと、を有している。なお、排出シュート25cは、メダル払出ホッパー25aの上方から溢れるメダルを自然落下を利用してその外部に案内することによって、余剰メダルの排出を行うようになっている。
【0053】一方、メダル貸出機10″内には、図3(a)および(b)に示すように、余剰メダル計数部19が配設されている。余剰メダル計数部19は、スロットマシン20″からの余剰メダルを受け取って、その余剰メダルの枚数を計数するものである。そのために、余剰メダルの排出を行う排出シュート25cは、余剰メダル計数部19の上方にまで延びている。また、余剰メダル計数部19では、枚数を計数した後の余剰メダルを、この余剰メダル計数部19に接続するメダル回収路19aに送出するようにもなっている。このメダル回収路19aに送出されることによって、余剰メダルは、メダル回収路19aに連通するメダル回収コンベアを介して、例えばメダル循環補給装置まで案内され、そのメダル循環補給装置にて再びスロットマシン等へ補給するためのメダルとして用いられる。
【0054】なお、余剰メダル計数部19では、余剰メダルの計数を次のようにして行っている。例えば、余剰メダル計数部19は、メダル払出部13と同様に、受け取った余剰メダルを一旦貯留するとともに、貯留した余剰メダルを所定数(例えば1枚)毎にメダル回収路19aへ送出し、この送出の際に余剰メダルの送出枚数をカウントするようになっている。また、例えば、余剰メダル計数部19は、光電式のセンサ等を利用して、その光軸を余剰メダルが通過したか否かを検出することによって、余剰メダルを一旦貯留することなくリアルタイムでその枚数をカウントするものであってもよい。
【0055】このように構成されたメダル貸出機10″においても、スロットマシン20″からのメダルの補給依頼があると、第1または第2の実施の形態の場合と同様に、そのスロットマシン20″に対するメダル補給を行い、そのメダルをスロットマシン20″のメダル払出ホッパー25a内に貯留させる。ただし、このときに、メダル貸出機10″側で計数されたメダルの補給枚数は、そのメダル貸出機10″の制御部17で記憶管理されるようになっている。
【0056】メダル払出ホッパー25a内に貯留されたメダルは、メダル払出機構25bがメダル受け皿23へのメダルの払い戻しを行うと、その貯留量が減少する。このときにメダル払出機構25bが払い戻すメダルの枚数は、OUT枚数として計数された後に、メダル貸出機10″の制御部17に通知され、その制御部17で記憶管理される。このOUT枚数の計数については、従来の一般的なスロットマシンと同様にして行われるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0057】ところで、メダル払出ホッパー25a内に貯留されるメダルには、メダル貸出機10″から補給されるメダルの他に、メダル投入口21へ投入されたメダルも含まれる。つまり、メダル投入口21へ投入されたメダルは、その投入枚数がIN枚数として計数された後に、メダル払出ホッパー25a内に貯留される。このIN枚数の計数についても、従来の一般的なスロットマシンと同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。そして、IN枚数の計数結果は、メダル貸出機10″の制御部17に通知され、その制御部17で記憶管理される。
【0058】また、メダル投入口21へ投入されたメダルもメダル払出ホッパー25a内に貯留されるので、例えばメダル投入口21へのメダル投入量のほうがメダル受け皿23へのメダル払い戻し量よりも多いと、メダル払出ホッパー25a内に所定量を超える遊技媒体が存在することになる。ただし、メダル払出部25には排出シュート25cが設けられているため、所定量を超えた分のメダルは、余剰メダルとして排出シュート25cから余剰メダル計数部19へ排出される。そして、余剰メダルが排出されると、余剰メダル計数部19は、排出シュート25cから受け取った余剰メダルの枚数を計数する。この余剰メダルの計数結果も、メダル貸出機10″の制御部17によって記憶管理される。
【0059】このように、メダル貸出機10″では、スロットマシン20″に対するメダル補給や余剰メダルの受け取り等といった処理動作を行う中で、そのスロットマシン20″におけるメダルのIN枚数、OUT枚数、メダル補給枚数および余剰メダルの排出枚数の計数結果を、制御部17が記憶管理するようになっている。したがって、このメダル貸出機10″では、これらの計数結果を基に、以下に示す式(1)を用いることで、スロットマシン20″のメダル払出ホッパー25aが貯留しているメダルの枚数を正確に把握し得るようになる。
【0060】
メダル貯留枚数=(IN枚数+補給枚数)−(OUT枚数+余剰メダル排出枚数)……(1)
【0061】なお、これらの計数結果の記憶管理は、メダル貸出機10″の制御部17ではなく、例えばメダル貸出機10″およびスロットマシン20″の上位装置として機能するホストコンピュータにて行うようにしてもよい。
【0062】以上のように、本実施の形態におけるメダル貸出機10″は、請求項5に記載の発明の如く、余剰メダルを受け取って計数する余剰メダル計数部19を備えている。そのため、その余剰メダル計数部19による計数結果を基にすれば、スロットマシン20″側においてメダル払出機構25bによるメダルの払い戻しの他に、排出シュート25cによる余剰メダルの排出があっても、そのスロットマシン20″から出入りしたメダルの数とメダル払出ホッパー25aが貯留しているメダルの数との相関関係を、メダル貸出機10″側で正しく把握することができる。つまり、スロットマシン20″から外部に排出されるメダルの総枚数が明確になるため、スロットマシン20″が貯留しているメダルの枚数を、メダル貸出機10″側で正しく管理し得るようになる。
【0063】したがって、このメダル貸出機10″によれば、例えば不正行為によってスロットマシン20″からメダルが抜き取られても、それが不正行為によるものか、あるいは余剰メダルの排出によるものかを的確に識別することができるので、不正行為による場合にはメダルが減少した分だけメダル補給を行うといったことを避けることができ、結果として不正行為を迅速に検出し得るのみならず、その不正行為を有効に阻止し得るようになる。
【0064】しかも、このメダル貸出機10″では、スロットマシン20″のメダル払出ホッパー25a内のメダル枚数を正しく管理できることから、その管理内容に基づいてメダル払出ホッパー25aへのメダル補給が必要であるか否かを判断できるようになる。すなわち、メダル払出ホッパー25aがメダル貯留量を検出するセンサを備えていなくても、メダル払出ホッパー25a内に常に所定量のメダルを貯留しておくことが可能になる。したがって、このメダル貸出機10″では、メダル貯留量の検出センサによってメダル払出ホッパー25a内のメダル貯留量を略一定レベルに保つ場合に比べて、そのメダル貯留量をメダル枚数単位で詳細かつ正確に維持管理し得るようになる。さらには、スロットマシン20″の構成を従来より簡素化できるようにもなる。
【0065】これらのことから、余剰メダル計数部19による余剰メダルの計数は、光電式のセンサ等を利用してリアルタイムでカウントすることが望ましい。これは、リアルタイムで余剰メダルの枚数をカウントすれば、余剰メダルの排出を直ちにスロットマシン20″内のメダル貯留量の管理結果に反映させることができ、その結果メダル補給等の処理動作を迅速に行い得るようになるからである。
【0066】〔第4の実施の形態〕次に、請求項6および7に記載の発明を、スロットマシンとメダル貸出機とを具備してなる遊技システムに適用した場合を例に挙げて説明する。なお、ここでも、上述した第1,第2または第3の実施の形態の場合との相違点についてのみ説明し、各実施の形態と同一の構成要素については同一の符号を与えてその説明を省略するものとする。
【0067】図4(a),(b)は、本発明に係る遊技システムの一例の概略構成を示す説明図である。図例の如く、本実施の形態の遊技システムは、複数のスロットマシン20と、各スロットマシン20に隣接して設置されたメダル貸出機10と、これらに付設されたメダル循環補給装置30とを具備してなるものであり、これらによって、いわゆるスロットマシン島を構成するものである。
【0068】ただし、メダル貸出機10は、補給振り分け部14および補給シュート14aが複数のスロットマシン20に対応するように構成されていれば、各スロットマシン20の台間にのみ配設されたものであってもよい。また、メダル貸出機10およびスロットマシン20は、第2の実施の形態で説明したメダル貸出機10′およびスロットマシン20′あるいは第3の実施の形態で説明したメダル貸出機10″およびスロットマシン20″であってもよいことはいうまでもない。
【0069】メダル循環補給装置30は、スロットマシン島内におけるメダルの自動回収および自動補給を行うもので、そのために、メダル供給機31と、メダル回収機32と、リフター33と、メダル計数機34と、図示しないメダル貯留タンクと、を備えてなるものである。
【0070】メダル供給機31は、メダル貸出機10およびスロットマシン20の上方に配設されたもので、各メダル貸出機10と連通路15aを介して接続しており、各メダル貸出機10からのメダルの補給依頼に応じてその依頼のあったメダル貸出機10に対してメダルの供給を行うものである。メダル回収機32は、メダル貸出機10およびスロットマシン20の下方に配設されたもので、各スロットマシン20のメダル投入口21に投入されたメダルを回収して、これをメダル循環補給装置30が有する貯留タンク内に貯留しておくものである。リフター33は、メダル供給機31とメダル回収機32とを接続するメダル搬送路(ただし不図示)を有し、メダル循環補給装置30の貯留タンク内に貯留されたメダルをメダル供給機31へ搬送するものである。メダル計数機34は、例えば遊技者が遊技の結果により得たメダルをこのメダル計数機34のメダル投入口に投入すると、そのメダル枚数を計数するとともに、投入されたメダルをメダル循環補給装置30の貯留タンクへ送出して、その貯留タンク内に貯留させるものである。なお、メダル供給機31、メダル回収機32、リフター33およびメダル計数機34の詳細については、周知技術を利用したものであるため、ここではその説明を省略する。
【0071】また、この遊技システムは、メダル貸出機10、スロットマシン20およびメダル循環補給装置30に加えて、紙幣搬送収納機(ただし不図示)を具備するものであってもよい。紙幣搬送収納機は、各メダル貸出機10の紙幣投入口11へ投入された紙幣を受け取って、これを水平方向へ搬送コンベアにより搬送するとともに、各メダル貸出機10から搬送されてきた紙幣を一括して収納および管理するように構成されたものである。このような紙幣搬送収納機が設けられた場合には、各メダル貸出機10がビルバリスタッカ16を備える必要がなくなり、またこれに伴って、各メダル貸出機10に投入された紙幣の管理やその回収等が、各メダル貸出機10毎にビルバリスタッカ16が設けられている場合に比べて容易化できる。これは、遊技システムを構成するメダル貸出機10の台数が多くなるほど、その度合いが大きくなる。
【0072】このような紙幣搬送収納機は、メダル供給機31と同様に、メダル貸出機10およびスロットマシン20の上方に配設されるが、これらが配設されるメダル貸出機10およびスロットマシン20の上方の前面側は、図4(b)に示すように、開閉可能な覆い板によって覆われており、通常は遊技者に見えないようになっている。
【0073】このように構成された遊技システムでは、請求項6に記載の発明の如く、各メダル貸出機10が補給振り分け部14および補給シュート14aを備えていることから、既に説明したように、各スロットマシン20をメダル循環補給装置30のメダル供給機31に直接連通させなくても、そのメダル供給機31からのメダル補給を各スロットマシン20が隣接するメダル貸出機10を介して受け得るようになる。したがって、この遊技システムでは、各スロットマシン20に対するメダルの自動補給を実現しても、従来に比べてシステム構成の簡素化およびこれに伴う低コスト化を実現できる。また、メダル供給機31においては、メダルの供給箇所が従来に比べて半減するため、その制御処理および構成を非常に簡略化することができる。さらに、この遊技システムでは、スロットマシン20の交換が頻繁にあっても、その際の作業負荷を従来よりも軽減することが可能になる。これらは、特にこの遊技システムのように複数のメダル貸出機10およびスロットマシン20を具備してなる場合に非常に効果的なものとなる。
【0074】また、この遊技システムを、請求項7に記載の発明の如く、第3の実施の形態で説明したメダル貸出機10″およびスロットマシン20″を用いて構成すれば、スロットマシン20″が貯留しているメダルの枚数をメダル貸出機10″側で正しく管理し得るようになるので、メダルの抜き取りといった不正行為を有効に阻止し得るようになる。さらには、メダル貯留枚数の管理内容を基にすることで、システム全体の効率的な運用も実現できるようになる。
【0075】なお、上述した第1〜第4実施の形態においては、本発明をメダル貸出機に適用した場合、およびメダル貸出機とスロットマシンとを具備してなる遊技システムに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば遊技媒体としてパチンコ玉を貸し出す玉貸出機等であっても同様に適用することが考えられる。
【0076】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の遊技媒体貸出機および遊技システムでは、遊技媒体貸出機の補給振り分け手段が遊技媒体を媒体補給路へ送出すべく切り替えを行うと、被補給口で受け取った遊技媒体を、媒体補給路を介して媒体補給口から遊技機内へ供給するようになっている。したがって、この遊技媒体貸出機および遊技システムによれば、遊技媒体貸出機に隣接する遊技機が例えばメダル循環補給装置といった遊技媒体の補給元に直接連通していなくても、その遊技機に対する遊技媒体の補給をこれに隣接する遊技媒体貸出機を介して行うことができるので、例えば遊技機の交換を行う場合であっても、従来のような多大な作業負荷を要することなく、これに容易に対応できるようになる。さらには、遊技機と遊技媒体の補給元とが直接連通している場合に比べて、その補給元と間の連通路の簡素化およびこれに伴う低コスト化も期待できる。




 

 


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