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発明の名称 パチンコ遊技機の発射装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−246063(P2001−246063A)
公開日 平成13年9月11日(2001.9.11)
出願番号 特願2000−60922(P2000−60922)
出願日 平成12年3月6日(2000.3.6)
代理人 【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 BA40 BA41 
発明者 坂下 一行
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】遊技機前面下部に突設された発射ハンドルに、その回転位置により遊技盤面上への打ち出し位置を調整する発射レバーが、手動回転可能に軸支され、さらに、該発射レバーを任意の回転位置に仮固定するレバー保持手段を具備する発射装置において、遊技者の発射ハンドル接触を検知するものであって、そのオン動作を打球発射用モータの駆動条件とするタッチセンサと、タッチセンサのオフ動作により時限進行するタイマーと、タイマーの設定時限消化によりレバー保持手段の保持動作を解除する保持制御手段とを備えることを特徴とするパチンコ遊技機の発射装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機前面下部に突出して設けられ、遊技盤面に遊技球を打球する発射ハンドルの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機には遊技盤面上への遊技球を発射するための発射装置が設けられている。この発射装置は、遊技機前面下部に突設された発射ハンドルに、発射レバーが手動回転可能に軸支されている。この発射レバーは回動操作により打球の強度を調整するものであり、遊技者は、盤面上の最適な位置に遊技球を打ち出すことができるように該発射レバーの回動調整を行い、最適と思われる位置において手で該発射レバーを保持し、打球動作を継続することとなる。また、遊技の途中において発射レバーから手を離した場合には、発射レバーは発射コイルバネの付勢力により、原点位置へ戻るように付勢されており、遊技再開の場合は前記動作を繰り返すこととなる。
【0003】このように従来のパチンコ遊技機にあっては、打球動作の継続中、発射ハンドルを手で握り発射レバーの位置を発射コイルバネの付勢力に抗して長時間固定し続ける必要があり、遊技者に大きな疲労負担を課していた。また、手の疲労等から手が左右に揺れて発射レバーが左右方向に微回動し、打ち出し位置にばらつきを生じて、安定した発射動作を行なうことができなかった。さらには、遊技継続の途中において、疲労回復のため或いは第1種パチンコ機にあっては、始動口ヘの入賞による特別始動記憶装置により記憶された保留球の消化のため発射ハンドルから手を離すと付勢により発射レバーは原点に戻り、再び発射動作を再開し、最適位置を得るまでに数個の遊技球を無駄にする場合が多い。
【0004】遊技者の多くは、こうした問題への対応として発射レバーの裏面に遊技球をはめ込み、または硬貨等を挟み込んで固定して対応している。このため、発射ハンドルの損傷の原因となったり、多くの遊技者はそのままの状態で遊技を終了するため、次の遊技者は自己の望まない状態によって遊技が強制的に開始されることとなり、非常に不愉快な感情を抱くこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題点を解決するために、実公平7−42459号及び特開平11−114154号に開示されているように、発射レバーを電磁ブレーキにより所定回転位置で保持する構成を備えた発射装置が提案された。この特開平11−114154号の構成にあっては、発射モータをオン・オフさせるタッチセンサを備え、手で発射ハンドルを把持すると、該タッチセンサのオン動作により発射モータが作動すると共に、操作スイッチを押すと、電磁ブレーキが駆動して、発射レバーは当該位置に保持され、さらに手を離してタッチセンサがオフとなると同時に、発射レバーの保持が解除される構成となっている。
【0006】ところで、発射ハンドルの把持開放は、特別始動記憶装置により記憶された保留球を消化するために、開放する場合もある。この保留球の記憶消化は、残球数が少なくなったり、打球数を減らすために、一旦、記憶数分だけ、変動入賞装置を変動させて、その大当りの発生如何を確認し、その後に打球を開始するために行なわれる。その他、煙草の灰を落す等、必要に迫られて、瞬間的に、発射ハンドルから手を離す場合もある。
【0007】このように、遊技中にあって、遊技者は特定の目的のために、瞬間的又は短時間に手を発射ハンドルから離す場合が頻繁にあり、上述の構成にあっては、このような動作毎に、発射レバーが原点復帰することとなり、遊技者にあっては、そのたびに、発射ハンドルの位置調整と保持動作を再び行なう必要があって、煩わしいものであった。本発明は、かかる従来の問題点を除去することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような遊技機前面下部に突設された発射ハンドルに、その回転位置により遊技盤面上への打ち出し位置を調整する発射レバーが、手動回転可能に軸支され、さらに、該発射レバーを任意の回転位置に仮固定するレバー保持手段を具備する発射装置において、遊技者の発射ハンドル接触を検知するものであって、そのオン動作を打球発射用モータの駆動条件とするタッチセンサと、タッチセンサのオフ動作により時限進行するタイマーと、タイマーの設定時限消化によりレバー保持手段の保持動作を解除する制御手段とを備えることを特徴とするパチンコ遊技機の発射装置である。
【0009】かかる構成にあっては、遊技者が発射ハンドルから手を離しても、直に、保持手段が解除されず、例えば30秒〜3分等の設定時間が経過した後に解除される。このため、遊技者は、遊技の途中で、記憶球を消化したり、煙草等を吸う目的で、手を離しても、所定時間内であれば、発射レバーの保持位置が解除されることはない。尚、この手を開放した状態では、タッチセンサのオフ動作により、発射モータがオフとなるから、打球を生じることもない。このため再び発射ハンドルを保持するだけで、遊技が再開され、遊技球は、遊技者があらかじめ選定した遊技盤面の所定位置に打ち出されることとなる。また、遊技者が遊技終了した場合には、その所定時間経過後に、発射レバーは原位置復帰するから、次の遊技者に不都合を与えることもない。
【0010】
【発明の実施の形態】図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1,2にあって、遊技機1の外枠には開開自在に前枠2が取り付けられ、前枠2の上部後方には遊技釘、入賞口、装飾部材、図柄表示部等で構成する遊技盤3が、下方には上受け皿4が取り付けられ、さらにその下方となる前枠2の前面最下部には下受け皿5が取り付けられ、下受け皿5の右側方に発射ハンドル40が突出して設けられている。
【0011】前記遊技盤3には、液晶表示装置,ドットマトリックス、CRT等からなる変動表示装置6等が設けられ、特別作動領域7に球が入ると、該変動表示装置6が変動する。連続して特別作動領域7に球が通過すると、所定個数を限度として入賞記憶が可能となり、該入賞記憶の消化によっても、変動表示装置の変動が生ずる。そして、所定の図柄組み合わせとなると、大入賞口8が開放して、大当り作動を発生することとなる。前記発射ハンドル40は本発明の発射装置の一部を構成するものであり、その構成を図2〜5に従って詳細に説明する。
【0012】遊技球等を貯留する上受け皿4により遊技球は順次上受け皿パネルの裏面に設けられた整流器27(図3参照)を経て発射位置へと案内され、発射装置の発射ハンドル40の操作により、遊技盤面上に間欠的に送り出される。この発射ハンドル40は、図4,5で示すように、基部側を被覆するハンドルベース41と前部側を被覆するハンドル頭部42とで発射ハンドル本体が構成され、該ハンドルベース41,ハンドル頭部42間には、図5に示すように、基部側から順に発射レバー44,タッチセンサS が介装されている。発射レバー44は、中心に嵌合された連結軸46によって,発射ハンドル40に周方向に可逆回動可能に支持されており、後述の発射コイルバネ21に連繋されて待機位置に常時付勢されている。また、ハンドル頭部42は、透明もしくは透光性を有する素材によって形成されており、その内部には発光ダイオード,電球等からなる発光手段が内蔵されている。
【0013】発射ハンドル40の取付け位置に対応する前枠2の裏面側には、発射モータ20,発射モータ制御基板50,発射鎚51等を備えた支持基板48が配設されている。発射鎚51は、図3に示すように、前後方向に回動可能に軸支され、発射コイルバネ21によって前方付勢されており、下端をストッパー22に当接させることにより、上端側の前方回動位置を規定するようにしている。そして、この前方回動位置を、発射鎚51によって遊技球を打圧する打圧位置としている。発射鎚51には、軸支部から後方突成した支持アーム23にカムフォロア24が取付けられており、また、発射モータ20の回転軸25には、その回転により前記カムフォロア24と係合可能なウィングカム26が取付けられている。
【0014】そして、遊技者が発射レバー44に手を触れると、タッチセンサS のオン作動を介して発射モータ制御基板50から発射モータスイッチ(図示せず)に通電され、この状態で発射レバー44を待機位置から付勢力に抗して右に回すと、発射モータスイッチがON作動し、発射モータ20が起動される。すなわち、タッチセンサS のオン作動は、発射モータ20の駆動条件となる。そして、該発射モータ20の駆動によりウィングカム26が回転すると、該ウィングカム26がカムフォロア24と係合し、図4に示すように、発射鎚51を発射コイルバネ21の付勢に抗して後方に回動させ、ウィングカム26がさらに回転してカムフォロア24との係合が外れると、発射鎚51が発射コイルバネ21の付勢力によって打圧位置まで瞬間的に引き戻される。この動作の繰り返しにより、発射鎚51が一定間隔で連続的に打圧作動を生じるようになっている。これにより、発射レバー44の回動による発射ハンドル40の回動操作によって、遊技球を発射鎚51で打圧して、後述する発射位置から発射レール28の案内作用を介して遊技球を遊技盤面へ打ち出す発射装置が構成されている。
【0015】ここで、発射レバー44は発射コイルバネ21と連繋しているため、該発射レバー44の回転位置により発射コイルバネ21の張力が変化する。すなわち、該発射レバー44を右方向へ回転すればするほど、ウィングカム26との係合解除により生ずる発射鎚51の復元反力の力が強くなり、打圧力が増すこととなり、遊技球は強く弾かれて、遊技盤面の右方へ打ち出されることとなる。このように、発射レバー44の回動位置により、遊技盤面上での遊技球の打ち出し位置が調整される。
【0016】一方、上述したように、図3に示すように、前記上受け皿パネルの裏面側には、整流器27が装着されており、発射モータ20が駆動すると、その内部の球送り部材(図示せず)の作動により、発射レール28に整流器27の連通孔30から球が一個づつ供給される。そして発射鎚51が作動して、遊技球が発射される。また、これに続いて連通孔30から、再び発射位置に球が供給される。このように、発射ハンドル40の回動操作により、発射位置に遊技球が、順次約0.6秒の間隔を置きながら間欠的に送りこまれる。
【0017】次に本発明の要部につき説明する。上述したように遊技機前面下部に突設された発射ハンドル40には、その回転位置により遊技盤面上への打ち出し位置を調整する発射レバー44が設けられている。この発射レバー44は上述したように遊技球を遊技盤面上の最適位置に放出するために用いられる。ところが発射レバー44は発射コイルバネ21により常に原位置への付勢力を付与されており、手を緩めることにより位置が変化し易く、かつ遊技者に大きな負荷を与える。そこで、かかる問題を解消するために、本発明にあっては、かかる発射レバー44を仮固定するレバー保持手段を備えている。そしてこのレバー保持手段の解除は、発射ハンドル本体から手を離してタッチセンサS をオフ作動させるだけではなく、タイマーTのあらかじめ設定されて時限が消化すると実行されるようにしている。
【0018】上述のレバー保持手段につき説明する。前記発射レバー44の背面には金属製の連結ディスク60が固着され、さらに、ハンドルベース41には連結ディスク60と対向する位置に電磁石からなる電磁ブレーキ61が配設されている。そして、該電磁ブレーキ61に通電すると、連結ディスク60が吸引され、発射レバー44が発射コイルバネ21の付勢力に抗して保持されることとなる。ここで、電磁ブレーキ61の磁力は発射コイルバネ21の付勢力以上に設定される。これにより、発射レバー44を把持しなくとも、該発射レバー44は遊技者が設定した位置に保持されることとなる。尚、発射レバー44は電磁ブレーキ61の磁力により吸着保持されているだけであるから、かかる磁力に抗して発射レバー44を回動することが可能であり、これにより、その保持状態で発射レバー44の位置を微調整し得ることとなる。一方、この電磁ブレーキ61をオン作動させるための手段としては、前記ハンドルベース41に設けた保持操作スイッチS が用いられ得る。これにより、遊技者は、発射レバー44を回動調整して、遊技盤上の消耗位置に遊技球を打ち出し得るようにして後、該保持操作スイッチS をオン操作することにより、電磁ブレーキ61が駆動して、連結ディスク60が吸着され、発射レバー44が当該位置に保持される。
【0019】さらに、このような保持操作スイッチS の手動操作によって、電磁ブレーキ61を駆動するレバー保持手段のほかに、発射レバー44を所定時間一定位置に保持すると、自動的に電磁ブレーキ61が駆動するようにしても良い。
【0020】かかるレバー保持手段としては、図6で示すように、連結ディスク60の周囲に多数の溝孔65を刻設してなる溝孔列64を形成し、その溝孔65のある部分と、無い部分の有無を検知して、オン・オフ変換する近接センサS を対設し、所定時間に近接センサS がオン・オフ変換されない場合に、発射レバー44が静止状態であるとみなして、電磁ブレーキ61を作動させるようにして該位置を保持するようにした構成等が提案される。かかる構成にあっては、保持操作スイッチS の操作を要せず、従って、発射レバー44の保持機能を知らない遊技者にあっても、その利点を享受し得ることとなる。
【0021】一方、かかる発射レバー44のレバー保持手段による固定は、発射ハンドル40から手を離してタッチセンサS がオフ作動した後に、タイマーTの設定時限t が消化された後に解除される。この発射レバーの保持制御手段は中央制御装置CPUなどにより構成され、その保持制御態様を図7のフローチャートで説明する。
【0022】遊技者が発射ハンドル40を把持した状態にあっては、タッチセンサS がオン状態となって、ステップ■のように発射モータ20が駆動すると共に、中央制御装置に接続された記憶装置の所定番地にフラッグFを立て、F=1とする。そして、この状態で保持操作スイッチS がオン状態となっていると、電磁ブレーキ61が駆動開始又は駆動継続し、発射レバー44が当該位置に保持される。発射レバー44の位置解除は、保持操作スイッチS の再操作によってオフ作動することにより強制解除することもできる。
【0023】遊技者が発射ハンドル40から手を離して、タッチセンサS がオフ状態となっていると、タイマーTが作動しているかどうかを判定し、非作動状態の場合(ステップ■)には、Fの状態を診て、F=0の場合には、遊技者がいない状態とする。また、F=1である場合には、上述のステップ■で直前まで発射ハンドル40が把持されたこととなるから、現時点のタイマー消化時間tを「0」としてから、タイマーTをオン作動する。
【0024】さらにタイマーTがオン状態の場合にはステップ■で、タイマー消化時間tがタイマーTにあらかじめ設定した時間t 未満かどうかを判定し、未満の場合にはそのまま制御ルーチンを進行(発射レバー44の保持作動がなされている場合はこれが継続維持される)する。また、タイマー消化時間tがタイマーTにあらかじめ設定した時間t 以上である場合には、直ちに、電磁ブレーキ61の通電を遮断して発射レバー44の保持作動が解除され、原点位置に復帰する。そしてタイマーTを駆動停止すると共に、F=0とする。
【0025】而して、遊技者は発射ハンドル40から手を離して、t 秒が経過すると、発射レバー44の保持解除がなされ、この時間以内に発射ハンドル40を把持すれば、発射レバー44が保持されたままで、遊技が再開され得ることとなる。ここで設定時間t は適宜に選定され、例えば、30秒〜3分程度が適当と考え得られる。尚、この時間は煙草の操作が可能な時間から、次の客への予想交代時間の範囲で適宜決定される。
【0026】上述の保持制御手段は中央制御装置の制御により構成したものであるが、制御回路によっても、構成し得るものである。
【0027】これにより、いわゆる第一種パチンコ機において、始動口に入った球が記憶保持されている状態にあって、その記憶数を消化するために打球を停止して、変動表示装置の変動と、その図柄確定を待つような場合に、その短時間の打球停止によっては、発射レバー44の位置保持が解消されないこととなる。また、煙草の灰落し等で発射ハンドル40から手を離す必要のある場合にも、発射レバー44の仮保持が解消されることはない。尚、この手を開放した状態では、タッチセンサS のオフ動作により、発射モータ20がオフとなるから、打球を生じることもない。このため再び発射ハンドル40を保持するだけで、遊技が再開され、遊技球は、遊技者があらかじめ選定した遊技盤面の所定位置に打ち出されることとなる。また、遊技者が遊技終了した場合には、その所定時間t の経過後に、発射レバー44は原位置復帰するから、次の遊技者に不都合を与えることもない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述したように、発射レバーを任意の回転位置に仮固定するレバー保持手段を具備すると共に、遊技者の接触を検知するタッチセンサを備え、タッチセンサのオン動作を条件として、打球発射用モータを駆動するようにしている発射装置において、タッチセンサのオフ動作により時限進行するタイマーを備え、かつタイマーの設定時限消化により、前記レバー保持手段の保持動作を解除するようにしたから、遊技者が発射ハンドルから手を離しても、直に、レバー保持手段が解除されず、所定時間が経過した後に解除されるため、遊技者は、遊技の途中で、記憶球を消化したり、煙草等を吸う目的で、手を離しても、所定時間内であれば、発射レバーの保持位置が解除手段されることはない。このため再び発射ハンドルを把持するだけで、遊技が再開され、遊技球は、遊技者があらかじめ選定した遊技盤面の所定位置に打ち出されることとなり、手を離す度に、発射レバーを再調整する必要がなく、パチンコ遊技を円滑に行なうことができる。しかも、遊技者が遊技終了した場合には、その所定時間経過後に、発射レバーは原位置復帰するから、次の遊技者は遊技を円滑に開始することができ、遊技者の興趣を削ぐことがない等の優れた効果がある。




 

 


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