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発明の名称 パチンコ遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−239043(P2001−239043A)
公開日 平成13年9月4日(2001.9.4)
出願番号 特願2000−51973(P2000−51973)
出願日 平成12年2月28日(2000.2.28)
代理人 【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 AA03 AA31 AA42 BA04 BA27 BA39 BA56 BC08 BC23 BC53 CA31 
発明者 高木 正宏 / 繁田 正幸
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】所定条件が成立したことを前提として、遊技者に有利となる大当り作動を実行する変動入賞装置を備えたものにおいて、保留開始条件が成立した場合に、大当り作動を一旦停止し、保留解除条件が成立した場合に、大当り作動を再開する制御手段を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】複数の図柄を変動表示する図柄表示装置と、球検知により図柄表示装置を変動表示する契機となる始動領域通過検出スイッチを備えた始動領域と、該図柄表示装置に停止表示された図柄の組合せが所定の大当り図柄態様のときに、常態で蓋体により閉鎖される大入賞口を、該蓋体を開放駆動することにより開口して遊技者に有利となる大当り作動を実行する変動入賞装置とを設けたものであることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
【請求項3】保留開始条件の成立により保留開始信号を発生させ、該信号の発生と同期して大当り作動行程を一旦停止し、保留解除条件の成立により、保留再開信号を発生させ、該信号により一旦停止した大当り作動行程を再開するようにした請求項1又は請求項2記載のパチンコ遊技機。
【請求項4】保留開始条件の成立により保留信号を発生させ、該信号の発生と同期して大当り作動行程を一旦停止すると同時に、蓋体が開放されている場合には、これを閉鎖駆動し、保留解除条件の成立により、再開信号を発生させ、該信号により蓋体を開放駆動して、一旦停止した大当り作動行程を再開するようにした請求項2記載のパチンコ遊技機。
【請求項5】遊技盤面に発射される遊技球を検知する発射球検知手段を備えたものにおいて、保留開始条件が、発射球検知手段により発射球が所定時間検知されない場合であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項6】保留開始条件が、発射装置が駆動停止となった場合であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項7】保留開始条件が、変動入賞装置の入賞口に入った入賞球を検知する検知スイッチにより、入賞球が所定時間検知されない場合であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項8】保留開始条件が、遊技者が操作可能な遊技保留手段の保留操作であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコの遊技機。
【請求項9】保留解除条件が、変動入賞装置の入賞口に入った入賞球を検知する検知スイッチによる入賞球検知が発生した場合であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項10】保留解除条件が、所定時間経過した場合であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項11】保留解除条件が、遊技解除手段の手動解除操作であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項12】保留信号及び保留解除信号をホールコンピユータに送信するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
【請求項13】保留状態となった遊技盤面状態を記憶する記憶手段と、該記憶内容に基づき保留内容を表示する表示装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項12に記載のパチンコ遊技機。
【請求項14】保留信号の発生により報知駆動し、保留解除信号の発生により報知駆動停止する保留状態報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項13に記載のパチンコ遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる大当り作動が発生し、該大当りの際に、変動入賞装置の開放作動を生ずるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大当りとなると、大入賞口が開放して、遊技者に有利な状態に変換する変動入賞装置を備えたパチンコ遊技機は種々提案されている。この大入賞口内には一般入賞口と大入賞口の開放を次のラウンドも継続させるための検知手段を備えた入賞口である特定領域が設けられている。そして、大当り時の1ラウンドの大入賞口開放は規定個数の入賞球が検知されるか、所定時間の経過により終了し、そのラウンド中、特定領域検知有効時間内に特定領域を遊技球が通過すると、次ラウンドの大入賞口開放が行われ、上限回数まで継続される。この有効時間内に遊技球の特定領域通過が検知されない場合には大当り作動終了(パンク)となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の遊技では、大当り中に、発射装置に遊技球が到達する前の位置での球詰まりや発射ハンドルの不調、ハンドルのタッチセンサの不調、遊技盤面内の障害釘,風車等に遊技球が重なり合って、大入賞口まで遊技球が到達しないなど遊技機のトラブルや、下受け皿に遊技球が一杯で満杯検知器により発射駆動装置が停止状態になったにもかかわらず遊技者が気が付かない場合など様々な要因でパンクが発生する可能性がある。しかるに、この大当り作動は一度に大量の遊技球を獲得できるものであり、遊技者が苦労して獲得した権利でありその遊技状態を遊技機のトラブルや、遊技客が意図しない原因で遊技が停止することは、遊技者に大きな損失感を与え、遊技場に対する不信感を与える。このため遊技客はそのトラブルに対して、遊技機を叩いたり発射ハンドルを何回も回動させたりすることとなる、これが故障の原因にもなる。
【0004】これらの場合、大当り遊技の現状復帰をすることは困難であり、また遊技場側は賞球の補償をする場合もあるが、正確な賞球を把握することは難しく、遊技者の損失か、または遊技場の過大な補填を招くこととなる。本発明は、このような大当り作動の意図しない終了を改善することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定条件が成立したことを前提として、遊技者に有利となる大当り作動を実行する変動入賞装置を備えたものにおいて、保留開始条件が成立した場合に、大当り作動を一旦停止し、保留解除条件が成立した場合に、大当り作動を再開する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0006】このような、変動入賞装置を備えたものとしては、複数の図柄を変動表示する図柄表示装置と、球検知により図柄表示装置を変動表示する契機となる始動領域通過検出スイッチを備えた始動領域と、該図柄表示装置に停止表示された図柄の組合せが所定の大当り図柄態様のときに、常態で蓋体により閉鎖される大入賞口を、該蓋体を開放駆動することにより開口して遊技者に有利となる大当り作動を実行する変動入賞装置とを設けたもの(いわゆる1種パチンコ機)がある。尚、このような種類のパチンコ機だけではなく、いわゆる飛行機台といわれる2種パチンコ機等にも適用され得る。
【0007】ここで、保留開始条件の成立により保留信号を発生させ、該信号の発生と同期して大当り作動行程を一旦停止し、保留解除条件の成立により、再開信号を発生させ、該信号により一旦停止した大当り作動行程を再開するようにした構成が提案される。
【0008】また、上述の1種パチンコ機にあって、保留開始条件の成立により保留信号を発生させ、該信号の発生と同期して大当り作動行程を一旦停止すると同時に、蓋体が開放されている場合には、これを閉鎖駆動し、保留解除条件の成立により、再開信号を発生させ、該信号により蓋体を開放駆動して、一旦停止した大当り作動行程を再開するようにしても良い。このように、保留中に一旦蓋体を閉じることにより、保留中における遊技球の大入賞口への流入を阻止でき、賞球数に関する混乱を生ずることなく、公正に大当り作動を再開することが可能となる。
【0009】このような構成にあって、保留開始条件としては、遊技盤面に発射される遊技球を検知する発射球検知手段を備えたものにおいて、保留開始条件が、発射球検知手段により発射球が所定時間検知されない場合とした構成が提案される。
【0010】また、保留開始条件が、発射モータ及びその連係機構が故障したり、さらには下受け皿で満杯検知センサがオン作動したり、さらには遊技者によりタッチセンサがオンされていない等の理由により、発射装置が駆動停止となった場合とすることもできる。
【0011】いずれの場合にも、遊技球が遊技盤面に打ち出されてないから、そのまま大当り作動を継続すると、パンク状態となるから、大当り作動を一旦停止することとなる。
【0012】また、遊技者による遊技保留を可能としてもよく、この操作手段としては、遊技者が操作可能な遊技保留手段のオン操作であるものとすればよい。この遊技者による保留手段としては、遊技機の前面パネル等遊技者の操作しやすいところにスイッチ等を配設することが提案される。そしてトラブルの発生時に遊技者がスイッチを押すことによりその場の遊技状態を保留する様にし、再び押すことにより保留を解除できるようにすればよい。この遊技者が操作可能な遊技保留手段としては、上述したタッチセンサのオン変換も含まれる。この場合も、遊技者は大当り作動を一旦停止する場合には、発射ハンドルから手を離せば良い。このように、人為的に大当り作動を保留できるようにした構成にあっては、球がなくなる寸前に大当りとなった場合にも、保留処理を行なうことにより、遊技者に球の購入時間を与え得ることとなる利点がある。
【0013】さらには、保留開始条件が、変動入賞装置の入賞口に入った入賞球を検知する検知スイッチにより、入賞球が所定時間検知されない場合とすることができる。
【0014】すなわち、大当り中に、遊技球が遊技盤面に放出されても、遊技盤面内の障害釘,風車等に遊技球が重なり合って、大入賞口まで遊技球が到達しない場合に、大当り作動を一旦停止し、大当り作動のパンクを防止するものである。
【0015】上述の保留を解除するための構成としては、上述の各保留条件が失われたときとすればよい。すなわち保留解除条件が、球詰まりが解消されたり、発射装置から遊技球が正常に発射されたり、さらには、変動入賞装置の入賞口に入った入賞球を検知する検知スイッチによる入賞球検知が発生した場合に大当り作動の再開信号を発生させるようにする。
【0016】さらには、保留解除条件が、所定時間経過した場合としても良い。この場合には、所定時間が消化すると、保留条件が解消されなくとも、強制的に大当りを再開するものであり、このため、特に、大当り作動の保留が遊技者によってもなされ得るようにした場合に、球の購入に要する時間を越える長時間の保留を防止できて、遊技の迅速性を確保できる。
【0017】保留解除条件が、遊技解除手段の手動解除操作としても良い。この場合に、遊技開始手段と遊技解除手段とは同一の手段であっても良い。
【0018】一方、保留開始条件と保留解除条件とは必ずしも原因を同一とする必要が無く、種々の組み合わせが可能となる。例えば発射球検知手段により発射球が所定時間検知されない場合に自動的に保留し、保留解除スイッチを遊技者又は遊技場従業員が手で押すことにより初めて保留解除されるものとしてもよい。この場合には保留条件が失われると直ぐに大当り作動が再開されるのではなく、遊技者の体勢が整ってから再開することができる等の利点がある。
【0019】さらには、保留開始スイッチを押すと保留状態となり、発射球検知手段により球が検知されたり、変動入賞装置の入賞口に入った入賞球が検知されると、保留解除となるようにしても良い。例えば、あらかじめ球詰まり,発射駆動装置の状態を検知する複数の検知スイッチを設けておき、保留開始スイッチを押すと、各検知スイッチの状態を点検し、各スイッチがすべて正常状態にある場合には、保留開始スイッチのオン操作を無効としたり、さらには、所定時間経過後に自動的に大当り作動を復帰させたりするようにしても良い。これは、保留を自己責任において選択させ、かつその選択を有効とする保留条件をあらかじめ定め、これを自動点検するように構成したものである。この場合には、大当り作動の実行に支障が無い場合には、直ぐまたは適正な時間経過後に、大当り作動が続行することとなり、実質的にスイッチの乱用を防止できる。
【0020】ここで保留状態開始又は保留状態解除の信号を、遊技枠情報端子等によりホールコンピユータに送信するようにすればよい。これにより保留となった時点で遊技場のホストコンピユータに信号を送信し遊技者が呼び出しランプ等で呼ばなくても従業員が対処でき、トラブルの発生にともなって、係員が迅速な対応をとることができる。さらには、ホール側として、故障等の解析を総合的に診断することができ、これにより、機種自体の問題点等が解明可能となる。
【0021】また、保留状態となった遊技盤面状態を記憶する記憶手段と、該記憶内容に基づき保留内容を表示する表示装置を備えるようにしても良い。これにより、記憶手段に蓄積された情報により、遊技保留状態が発生した時点の入賞球数やラウンド数等の情報を表示手段により伝達することが可能となる。これにより、遊技の中断状態を遊技者、遊技場側とも明確に認識でき、現状復帰についてのトラブルの発生を未然に防止できる。この表示手段としては、液晶,ドットマトリックス等により構成される図柄表示器の表示機能を用いるようにすることができる。このように表示手段として、既存の図柄表示器の表示機能を用いた場合には、新たに表示機構を設ける必要がなく、多くの情報を提供することができる。
【0022】さらに、保留信号の発生により報知駆動し、保留解除信号の発生により報知駆動停止する保留状態報知手段を備えるようにしても良い。この報知手段としては、光,音により報知する手段が提供される。この場合に、パチンコ遊技機に設けられたランプ,スピーカを利用することができる。また、図柄表示装置により報知しても良い。この場合に、図柄表示装置は、上述の表示手段と報知手段の両方の機能が付加され得ることとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に従って説明する。図1はパチンコ遊技機の正面図であり、パチンコ遊技機1、前面枠3、遊技盤4を備え、さらに下方部分には、上受け皿60及び下受け皿61を上下に備え、さらに右下には回転式の発射ハンドル40が設けられている。
【0024】[遊技盤面の構成]図2は、パチンコ遊技機1の遊技盤4の正面図であって、その盤面中央には、装着ケース(図示せず)の前部に固定されたセンターケース7が配設され、該センターケース7内に液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等からなる特別図柄表示器6が設けられる。この特別図柄表示器6には三つの特別図柄A,B,Cが横方向に並んで表示される。この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「14」等の数字からなる。
【0025】このセンターケース7の下部両側には4個のパイロットランプからなる特別始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別始動記憶数表示装置8は、図8で示す記憶装置RAMの一部領域に記憶された球数を表示する。さらに特別図柄表示器6上には、特定の色を点灯する三個のLEDからなる普通図柄表示器10が配設される。この三個のLEDは順次点滅して、種々の組み合わせの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り状態の場合には、普通電動役物15を開放する。尚、この普通図柄表示器10としては、液晶表示器や一乃至複数個の7セグメント指示器等により構成し、その表示内容により、当り,はずれを決定するものであっても良い。
【0026】センターケース7の両側には、普通図柄作動ゲート13,13が設けられ、該普通図柄作動ゲート13,13内には、遊技球を検知する普通図柄始動スイッチS (図8参照)を備え、該普通図柄始動スイッチS から球検出信号が発生すると、普通図柄表示器10が図柄変動する。
【0027】また、普通図柄表示器10の両側位置には、4個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置11が設けられ、普通図柄始動スイッチS からの球検出信号が、所定数を上限として記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0028】普通図柄表示器10の表示結果が、上述したような所定の当り状態の場合には、センターケース7の直下位置に配設した普通電動役物15の左右の開閉翼片が約0.5秒拡開して、図柄始動領域14の開口度を拡開させ、球が入り易い状態に変換する。すなわちこの普通電動役物15の球入口は、特別図柄表示器6を駆動するための、図柄始動領域14となる。また、普通電動役物15内には、球検出構成を構成する光電スイッチ、リミットスイッチ等の特別図柄始動スイッチS (図8参照)が備えられ、該特別図柄始動スイッチS による球通過検知に伴って、特別図柄表示器6の特別図柄A,B,Cが変動表示し、所定の図柄を停止表示することとなる。
【0029】前記普通電動役物15のさらに下方には、特定領域19を有する大入賞口17を備え、蓋体18を開閉制御することにより大入賞口17を開放状態と閉鎖状態のいずれかに変換する変動入賞装置16が配設されている。そして、特別図柄表示器6が所定の組み合わせで表示されて、大当りとなると、蓋体18が開いて、その開放状態で蓋体18上面が案内作用を生じて、大入賞口17へ遊技球を案内すると共に、特定領域19に遊技球が入ると、特定領域スイッチ(役物連続作動スイッチ)S (図8参照)による球検知によって、連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。さらに大当り中の入賞個数を計数する入賞球検知スイッチ(カウントスイッチ)S も、大入賞口17内に設けられている。
【0030】[遊技盤面上の作動]次に上記パチンコ遊技機1の作動につき説明する。図柄始動領域14から遊技球が流入すると、景品球の供給と共に特別図柄表示器6が駆動する。尚、連続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチSによる球検出が始動記憶装置(RAM)に記憶され、その記憶に基づいて上述のように始動記憶数表示装置8のLEDが順次点灯し、最高四回まで保留される。このLEDは図柄が変動開始する都度、消灯されて、記憶数が減少する。
【0031】この特別図柄表示器6が駆動すると、特別図柄A,B,Cは図2の図柄順列に従って変動開始し、約6.5秒以上経過すると、特別図柄A,B,Cの順番に図柄変動が停止する。そして、特別図柄A,B,Cが後述するように、同じ図柄の組み合わせになると、大当りが発生し、サウンドジェネレーター(図8参照)がファンファーレを発すると共に、変動入賞装置16の大入賞口開放ソレノイド(図8参照)が駆動し、蓋体18が前方に傾動して大入賞口17が開放する。この開放は、入賞球検知スイッチ(カウントスイッチ)S の検知に基づく10個の遊技球の入賞検知がなされるか、所定時間が経過するまで継続される。また上述したように、大入賞口17の特定領域19を通過し、特定領域スイッチ(役物連続作動スイッチ)S がオンした時は、連続駆動し、その開放動作終了後に再び大入賞口17が開放する。この連続作動の回数は、初回開放を含め最高16回までとし、この回数は上述したカウントスイッチにより計数される。また30秒経過後は、規定個数以下であっても、大入賞口17は閉鎖される。
【0032】[遊技盤面上の制御]かかる遊技盤面上の作動を制御する手段及びその制御態様につき詳細に説明する。上述の特別図柄A,B,Cの図柄変動は、図8で示す中央制御装置CPU等からなるマイクロコンピュータにより構成される遊技制御装置70により制御される。ここで、中央制御装置CPUには記憶装置ROM及び記憶装置RAMが接続される。この記憶装置RAMの記憶領域に、特別図柄始動スイッチS ,普通図柄始動スイッチS からの球検知信号が所定個数を限度として記憶される。
【0033】さらには記憶装置ROMには、0〜426のコマからなる大当り特別乱数Kが格納される。そして、図柄始動領域14に球が入って、特別図柄始動スイッチS で球検出されると、その時点における乱数値が選出され、その内容が記憶装置RAMに記憶される。図柄が変動開始すると、記憶内容を調べ、遊技状態が低確率の場合は、「7」、高確率の場合は、「7」、「13」、「23」、「42」、「47」であれば当り、それ以外はハズレとする。尚、確率変動は本発明の要部ではないので説明を省略する。
【0034】また記憶装置ROMには、大当り特別乱数Kの結果により選定される大当り図柄乱数Lと、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc が格納され、当り,はずれに基づき停止図柄となる図柄を決定する。
【0035】さらにまた記憶装置ROMには、0〜28のリーチ乱数Nが格納される。このリーチ乱数Nは、非リーチ状態のときと異なる変動表示態様の特殊なリーチ変動表示態様を複数種類備えていることから、いずれのリーチ変動表示態様でリーチ作動を行うかを決定するものであり、大当り図柄の場合、及びハズレ図柄であってA=Bの場合に選択される。
【0036】次に、上述の各乱数を用いてなる、図柄表示態様を説明する。まず、図柄始動領域14を球が通過して特別図柄始動スイッチS がオン作動すると、係る検知信号発生にともない大当り特別乱数Kを選定し、当り又ははずれを決定する。尚、この過程で、始動記憶数が満杯状態(4個)となっている場合には、図柄始動領域14を球が通過しても無効としたり、変動中の場合には、始動記憶数を一個加算する等の処理が行なわれる。そして、この図柄始動領域14への球通過、または始動記憶数の減算に基づき図柄制御装置71を介して特別図柄表示器6が変動する。
【0037】そして、大当り特別乱数KがK=7が選定されて大当りとなると、特別図柄始動スイッチS からの球検知信号の発生に伴って、又は始動記憶装置に記憶されている場合にはその記憶消化に伴って、特別図柄A,B,Cを変動させると共に、図8で示す大当り図柄乱数Lから値を選出して、当り図柄を決定する。さらにはリーチ乱数Nを抽選し、いずれの特殊変動表示態様でリーチ作動を行うかを決定する。ここで、大当り図柄乱数Lは、0〜14の15コマからなり、該コマに対応する当り図柄を選出する。
【0038】そして、特別図柄A,Bを順次循環変動して停止させ、同一図柄となるようにしてリーチ状態とし、リーチ乱数Nにより指定された所定の特殊動作形態を実行した後に、特別図柄Cが図柄停止して、大当り図柄乱数Lによりあらかじめ決定された、下段に示す「1,1,1」、「2,2,2」、「3,3,3」、「4,4,4」等の数字からなる同一図柄の組み合わせを特別図柄A,B,Cに表出し、当り図柄態様となるようにする。そして、「大当り」となって、上述の変動入賞装置16の作動が行われることとなる。
【0039】一方、Kが当りコマでない場合には、ハズレとなり、特別図柄A,B,Cを変動させると共にハズレ図柄乱数Ma ,Mb ,Mc を順次選出し、特別図柄A,B,Cをハズレ表示する。この時、ハズレ図柄乱数Ma ,Mb から選出された図柄が、特別図柄A=Bとなった場合には、リーチ乱数Nを抽選して、所定のリーチ変動表示態様によるリーチ作動を発生させるようにし、当り図柄が得られた場合は、再度、ハズレ図柄乱数を選出し直して、ハズレ図柄態様となるようにする。
【0040】上述の一連の特別図柄表示器6及び普通図柄表示器10の図柄変動制御は、上述のように図8で示す中央制御装置CPU等からなる遊技制御装置80によって構成される制御指令手段により実行される。この中央制御装置CPUは、制御動作を所定の手順で実行するものであって、動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMが接続されている。記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル、大当り遊技パターン及びランプ,LEDの表示パターン、スピーカからの効果音等を発生させるための音声発生パターン等の固定データが記憶されている。そして前記乱数テーブルには上述した各種の乱数が格納され、これにより、上述の各ステップに沿って、各抽選がなされる。
【0041】この中央制御装置CPUには入力ポートを介して特別図柄始動領域14に設けられた特別図柄始動スイッチS 、普通図柄始動スイッチS 、特定領域スイッチ(役物連続作動スイッチ)S 、入賞球検知スイッチS が接続され、各スイッチから送り出された信号を波形整形回路により波形整形して中央制御装置CPUに入力データとして伝えられ、その情報が記憶装置RAMに記憶される。また記憶装置RAMには特別図柄表示器6で表示される特別図柄A,B,Cの停止表示態様を定めるデータ等を一時的に記憶する記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及び遊技制御装置80のワークエリア等が設けられている。この記憶装置RAMには、メモリにデータを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、中央制御装置CPUと記憶装置ROM,RAMとデータのやり取りを行なうデータバスとが接続される。また、中央制御装置CPUには、音データを受けてアンプに出力するサウンドジェネレータが接続されている。
【0042】さらに、中央制御装置CPUには、出力ポートを介して制御する図柄制御装置81、上述した各種ソレノイド、始動記憶数表示装置8,11,装飾ランプ・LED等の周辺機器が接続される。この図柄制御装置81は、LCD可変表示用CPU及びドライバーとを備え、そのドライバーに液晶表示器からなる特別図柄表示器6が接続され、その図柄を制御するようにしている。この図柄制御装置81の図示しない記憶装置には、液晶表示器(特別図柄表示器6)への可変表示データ、その表示パターン及び大当り表示態様等の固定データが記憶されている。
【0043】[発射装置の機構]次に上述の作動をもたらす遊技盤面に遊技球を供給する発射装置等につき説明する。
【0044】下受け皿61の右側部に発射ハンドル40が配設されている。そして遊技球等を貯留する上受け皿60により遊技球は順次上受け皿パネルの裏面に設けられた整流器27(図5,6参照)を経て発射位置P へと案内され、発射装置の発射ハンドル40の操作により、遊技盤面上に間欠的に送り出される。
【0045】この発射ハンドル40は、基部側を被覆するベースカバー41と前部側を被覆するハンドルカバー42とで把持部が構成され、該ベースカバー41,ハンドルカバー42間には、図4に示すように、基部側から順に発射モータスイッチS,発射レバー44,タッチセンサS が介装されている。発射レバー44は、中心に嵌合された連結軸46によって周方向に可逆回動可能に支持されており、後述のコイルバネ21に連繋されて待機位置に常時付勢されている。また、ハンドルカバー42は、透明もしくは透光性を有する素材によって形成されており、その内部には発光ダイオード,電球等からなる単一又は複数の発光手段47が内蔵されている。この発光手段47により、後述する大当りの保留状態を示す保留報知手段が構成されている。また、該発光手段47は図示しない発光制御装置によって発光が制御される。
【0046】発射ハンドル40の取付け位置に対応する前面枠3の裏面側には、発射モータ20,発射モータ制御基板50,発射鎚51等を備えた支持基板48が配設されている。発射鎚51は、図5に示すように、前後方向に回動可能に軸支され、コイルバネ21によって前方付勢されており、下端をストッパー22に当接させることにより、上端側の前方回動位置を規定するようにしている。そして、この前方回動位置を、発射鎚51によって遊技球を打圧する打圧位置としている。発射鎚51には、軸支部から後方突成した支持アーム23にカムフォロア24が取付けられており、また、発射モータ20の回転軸25には、その回転により前記カムフォロア24と係合可能なウィングカム26が取付けられている。
【0047】そして、遊技者が発射レバー44に手を触れると、タッチセンサS の検知を介して発射モータ制御基板50から発射モータスイッチS に通電され、この状態で発射レバー44を待機位置から付勢力に抗して右に回すと、発射モータスイッチS がON作動し、発射モータ20が起動される。そして、該発射モータ20の駆動によりウィングカム26が回転すると、該ウィングカム26がカムフォロア24と係合し、図5に示すように、発射鎚51をコイルバネ21の付勢に抗して後方に回動させ、ウィングカム26がさらに回転してカムフォロア24との係合が外れると、発射鎚51がコイルバネ21の付勢力によって打圧位置まで瞬間的に引き戻される。この動作の繰り返しにより、発射鎚51が一定間隔で連続的に打圧作動を生じるようになっている。これにより、発射レバー44の回動による発射ハンドル40の回動操作によって、遊技球を発射鎚51で打圧して、後述する発射位置から発射レール28の案内作用を介して遊技球を遊技盤面へ打ち出す発射装置が構成されている。
【0048】一方、上述したように、図5に示すように、前記上受け皿パネルの裏面側には、整流器27が装着されており、発射レール28からは整流器27の連通孔30から球が一個づつ供給される。
【0049】この整流器27につき説明する。遊技球等を貯留する上受け皿60は、図1で示すように、案内路70(図6参照)により遊技球を一列状とし、順次上受け皿パネルの裏面に設けられた整流器27(図6参照) へと案内される。
【0050】この案内路70は、上受け皿60の背部に設けられた整流器27の球通路32と連通している。この球通路32の最端部は下方へ開口し、かつ該開口を球一個分が滞留し得る領域を残して、発射位置P に遊技球を一球づつ供給する球送り部材33の頂端で開閉可能に遮蔽するようにしている。この球送り部材33は発射鎚51の揺動にともない回動し、球受孔34に球通路32の最端部にあった球を捕捉する。
【0051】そして発射ハンドル40を回転すると、発射モータ20が駆動して球送り部材33が回動し、球送り部材33に支持されていた遊技球が連通孔30を通過して発射位置P に移動し、発射鎚51が作動して、遊技球が発射される。これに続いて順次遊技球が移動して、再び発射位置P に球が移動する。このように、発射ハンドル40の回動操作により、発射位置P に遊技球が、順次約0.6秒の間隔を置きながら間欠的に送りこまれる。
【0052】上述した球送り部材33の回動は、発射鎚51の打圧作動に連動するリンク機構によって行われる。即ち、該リンク機構は、アーム35が下方延成された揺動リンク36と、発射鎚51に止着されたワイヤアーム37とからなり、図5に示す定常位置から発射鎚51が後方に回動すると、ワイヤアーム37の連繋部38がアーム35の前縁に係合し、揺動リンク36を支軸39を中心にして後方に回動させる。そして、図5に示すように、該揺動リンク36の押圧部52が球送り部材33の下部側面を押圧して該球送り部材33(図6参照)を押し上げる。これにより、球受孔34が上昇し、該球受孔34内に遊技球が一球流入する。然る後、発射鎚51がコイルバネ21の付勢力によって打圧位置に引き戻されると、図5に示すように、ワイヤアーム37の連繋部38とアーム35との係合が解除され、揺動リンク36がアーム35の重みにより回動して旧位置に戻る。これにより、揺動リンク36の押圧部52による押圧作用が解除され、球受孔34が遊技球及びその自重により下降して、該球受孔34内の遊技球が連通孔30から発射レール28上に放出される。この遊技球は発射レール28上を下方に向けて転動し、発射レール28の始端の発射位置へ送られる。
【0053】そして、発射位置P には、係止部材53に支持されて発射球検知センサS が配設されている。この発射球検知センサS は、係止部材53と一体となって遊技球を発射位置P に係止する作用を生ずる。
【0054】すなわち発射レール28の始端の発射位置には、遊技球を係止する係止部材53が配設されており、該係止部材53にはコ字形のフォトセンサからなる発射球検知センサS が装着されている。係止部材53は、図7に示すように、その下端縁を発射レール28上の遊技球の後面上部に当接させることにより、該遊技球を発射位置で保持し得るようになっている。また、発射球検知センサS は、係止部材53の下部にコ字形の開放部を下向きにして取付けられており、係止部材53に保持された状態の遊技球を挿通させて検知するようになっている。
【0055】そして、この発射球検知センサS による球検知が、所定時間経過後にあっても発生しない場合には、球詰まり、又は球切れと判断される。ここで、所定時間とは、通常球送りは0.6秒置きになされるから、1秒〜3秒程度が適当となる。尚、このように発射位置P に発射球検知センサS を設けた場合に、時間管理では無く、たとえば、発射鎚51が所定回回動しても、球発射がなされない場合に、球つまりとする計数管理によっても、球詰まり検知を行うことができる。これにより、遊技盤面に発射される遊技球を検知する発射球検知手段を構成することが可能となる。
【0056】発射球検知センサS は、図6で示すように、球通路32の入口位置P 等、発射位置P よりも前に配設するようにしても良い。上述の発射位置P に設けた場合と比較すると、発射位置P に設けた場合には、視認不能領域におけるいずれの箇所での球詰まりも検知できるが、入口位置P に設けた場合には、入口位置P から発射位置P に至る過程での球詰まりを検知することができない。一方、この間は、5,6球程度の滞留球数があり、このため可及的迅速に保留処理が行われうることとなる。この発射球検知センサS を入口位置P に配設した場合にあっては、その検知を中心からずらすことにより、球通路32の球走行にともないオン・オフを連続的に生じさせることができ、その連続変換が無い場合にこれを球詰まりと判定すればよい。また、いずれの位置で球詰まりが発生しても、入口位置P には球が停滞又は、球無し状態となるから、オン・オフの連続変換が無くなり、これにより発射位置P に至るまでの球詰まりを検知することができる。
【0057】この係止部材53で保持された遊技球は、発射鎚51の打圧作動により、発射レール28の案内作用を介して遊技盤面へ打ち出される。そして、発射ハンドル40が回動操作されて発射モータスイッチS がON作動している状態において、発射球検知センサS により発射位置での遊技球の存在が検知され、その検知信号が発光手段47の発光制御装置に送出される。
【0058】発光制御装置は、所定の待機時間、例えば5秒程度の待機時間が経過しても発射球検知センサS による遊技球の検知信号が入力されない場合にあって、大当り作動が保留された状態のときに、発射ハンドル40のハンドルカバー42に内蔵された発光手段47を後述する大当り作動の保留状態を報知するための報知作動態様で作動させるようになっている。
【0059】また、パチンコ機1の裏面側には、入賞に伴なって遊技球を払出す払出し口62が開口されており、該払出し口62から下方に遊技球を導く球流路(図示せず)が形成されている。この球流路は途中で二股状に分岐され、その一方は上受け皿60の球出口46に通じ、他方は下受け皿61の球出口63に通じる払出し流路bとなっている。そして、上受け皿60が満杯となり、球出口63から下受け皿61に流出するようになっているが、下受け皿61が満杯になって遊技球が球出口48から流出不能に滞留すると、この滞留遊技球によって満杯検知センサS がONとなり、その検知信号によって発射モータ20の駆動が停止して発射鎚51の打圧作動が止まる。
【0060】このとき大当り作動中であると、この作動を一旦保留し、発光手段47の発光制御装置に送出され、発射ハンドル40の発光手段47を報知作動態様で作動させるようになっている。ここで、該発光手段47の警告作動態様として、点滅発光,連続発光,変色発光,消光等の種々の作動態様が挙げられる。
【0061】かかる構成にあって、上記のように発射ハンドル40を回動操作すると、発射鎚51が一定間隔で連続的に打圧作動を生じ、上受け皿60から流入する遊技球が、発射鎚51の一回毎の打圧作動に連動する球送り部材33の昇降作動を介して一球ずつ発射レール28の始端の発射位置に供給され、係止部材53により発射位置に係止される。この発射位置P の遊技球は発射鎚51で打圧されて遊技盤面に順次打ち出されるが、上受け皿60から発射位置P に至る遊技球の供給流路にゴミ,埃などの異物が混入するなどして球詰まりを起こすと、該発射位置P に遊技球が到達せず、発射ハンドル40を回動しても遊技球が発射されない発射異常となる。
【0062】このような供給流路の球詰まりに起因する遊技球の発射異常が生じた場合、発射ハンドル40が回動操作されている状態において、係止部材53に設けられた発射球検知センサS が発射位置における遊技球の有無を検知しているから、所定の待機時間が経過しても発射球検知センサS による遊技球の検知信号が発生しないことにより、供給流路の球詰まりが判断される。
【0063】一方、遊技球の入賞により、払出し流路を介して払出される大量の遊技球によって下受け皿7が満杯となると、マイクロスイッチからなる満杯検知センサSが、これを検知して発射モータ20の駆動を停止させて発射鎚51の打圧作動を止める。このため、発射ハンドル40を回動しても遊技球が発射されない発射異常となる。
【0064】次に本発明の要部につき説明する。上述のように、特別図柄表示装置6が所定のあらかじめ定められた図柄の組み合わせを表示して大当りとなると変動入賞装置が駆動して大入賞口が開放し、一連の大当り作動を生ずる。
【0065】ところが大当り中に、発射装置に遊技球が到達する前の位置での球詰まりや発射ハンドルの不調、ハンドルのタッチセンサの不調、遊技盤面内の障害釘,風車等に遊技球が重なり合い、大入賞口まで遊技球が到達しないなど遊技機のトラブルや、下受け皿61に遊技球が一杯となって発射装置の駆動停止を生じた場合等には大入賞口へ遊技球が流入せず、大当りの終了(バンク)を生ずる。そこでこれを阻止するために、大当り作動を保留する手段を備える。かかる保留開始条件、及び保留解除条件としては種々提案される。
【0066】[保留開始条件]
<発射球検知手段により発射球が検知されない場合>図6,7にあって、遊技盤に発射される遊技球を検知する発射球検知センサS (発射球検知手段)を備えた構成にあって、該発射球検知センサS により発射球が所定時間検知されない場合には大当り作動を保留するようにした構成が提案される。すなわち、発射装置は通常一分間に約100球の遊技球が発射できるように設定されている。従って整流器27から発射レール28の間に発射球検知センサS を設けると約0.6秒毎に1球通過を検知することができる。しかし、上受け皿60から発射位置へ至る遊技球の供給流路にゴミ,埃などの異物が混入するなどして球詰まりを起こすと、発射位置に遊技球が到達しないから、発射球検知センサS に検知されず、発射ハンドル40を回動しても遊技球が発射されない発射異常となる。
【0067】このような供給流路の球詰まりに起因する遊技球の発射異常が生じた場合、発射ハンドル40が回動操作されている状態(発射モータスイッチS 及びタッチセンサS がオン状態)で、発射球検知センサS から遊技球の検知信号が、所定時間経過後にあっても発生しないと、球詰まり、又は球切れと判断される。ここで、所定時間とは、通常、球送りは0.6秒置きになされるから、1秒〜3秒程度が適当となる。そしてこのとき大当り作動中であると、この作動を一旦停止する。これにより球詰まりによる大当り作動のパンクが阻止される。
【0068】尚、実施例では、発射球検知センサS を、発射レール28の始端の遊技球を打圧する発射位置に配設するようにしているが、該発射球検知センサS は、図6で示す球通路32の入口位置P 等、発射位置P よりも前に配設するようにしても良い。ここで、実施例のように発射球検知センサS を、遊技球を打圧する発射位置P に配設すれば、供給流路によって供給される遊技球は最終的に発射位置に到達するため、該発射位置での遊技球の有無を検知することにより、供給流路で球詰まりが起きているか否かの検知を確実に行い得るものとなる。
【0069】<発射装置が駆動しない場合>保留開始条件が、発射モータ20及びカムフォロア24,ウィングカム26等の連係機構が故障した場合である。この場合には、上述と同様に遊技盤面に遊技球が打ち出されず、大当り作動のパンクが発生することとなるから、これを保留開始条件とする。この発射モータ20等による発射不能の検知としては、タッチセンサS ,S がすべてオンとなりながら、発射球検知センサS が継続的に発射球を検知している場合に、発射装置が駆動不良と判定すればよい。
【0070】<発射ハンドルの非操作で発射駆動しない場合>遊技者が発射ハンドル40に触れず、発射モータスイッチS 及びタッチセンサS がオンとなっていない場合である。この場合には、遊技者の意志により大当り作動を一旦停止することが可能となる。このため、球が無くなる直前に大当りとなって、大当り作動開始時に遊技球を放出不能となった場合に、発射ハンドル20から手を離すことにより、大当り作動を一旦停止することができ、このような球切れによるパンクを阻止できる。
【0071】<満杯検知センサS により発射球が検知されない場合>遊技球の入賞により、払出し流路を介して払出される大量の遊技球によって下受け皿61が満杯となると、マイクロスイッチ等からなる満杯検知センサSが、これを検知して発射モータ20の駆動を停止させて発射鎚51の打圧作動を止める。このため、発射ハンドル40を回動しても遊技球が発射されない発射異常となる。このような場合にも、このとき大当り作動中であると、この作動を一旦停止する。
【0072】<保留操作スイッチのオン操作による場合>図1,8で示すように、パチンコ遊技機の遊技者の操作可能な前面パネル等に保留操作スイッチS を配設し、遊技者によるそのオン操作によって、大当り作動を保留できるようにしてもよい。そしてトラブルの発生時に遊技者がスイッチを押すことによりその場の遊技状態を保留する様にし、再び押すことにより保留を解除できるようにすればよい。この遊技者が操作可能な遊技保留手段としては、上述したタッチセンサのオン変換も含まれる。
【0073】このように、人為的に大当り作動を保留できるようにした構成にあっては、球がなくなる寸前に大当りとなった場合にも、保留処理を行なうことにより、遊技者に球の購入時間を与え得ることとなる利点がある。
【0074】<変動入賞装置の検知スイッチにより入賞球が検知されない場合>保留開始条件としては、変動入賞装置16の大入賞口に入った入賞球を検知する入賞球検知スイッチS により、入賞球が所定時間検知されない場合とすることができる。
【0075】すなわち、変動入賞装置16は、特別図柄表示器6が所定の組み合わせで表示されて大当りとなると、蓋体18が開いて、その開放状態で蓋体18上面が案内作用を生じて、大入賞口17へ遊技球を案内すると共に、特定領域19に遊技球が入ると、特定領域スイッチ(役物連続作動スイッチ)S (図8参照)による球検知によって、連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。さらに、この大入賞口17に入った入賞球は入賞球検知スイッチS により検知される。
【0076】ところで、大入賞口17の開放時は開放時間30秒程度の間に特定領域19を通過させなければ、次のラウンドに移行できず、大当り作動が終了してしまう。しかるにこのように大当りとなって、蓋体18が開放されたにもかかわらず、入賞球が検知されない場合は、球が遊技盤面に放出されない、又は盤面上で球が詰まったり、さらには入賞球検知スイッチS の故障によるものと考えられるから、この場合には、例えば約6秒間(10球程度)の間に、遊技球検知できなければ、これを保留開始条件が充足されたものとする。そして、大入賞口17の開放時間タイマーを停止させ、保留開始の信号をホールコンピュータに送信し、大当り作動を保留するようにする。これにより、大当り中に、遊技球が遊技盤面に放出されても、遊技盤面内の障害釘,風車等に遊技球が重なり合って、大入賞口まで遊技球が到達しない場合に、大当り作動が一旦停止され、大当り作動のパンクが防止される。
【0077】<時間経過後の保留開始>大入賞口開放は、例えば保留開始後20秒とし、20秒経過の時点で一度閉口するようにしても良い。これは20秒経過しても自動復旧できない場合は遊技場従業員の処置が必要と判断すると共に、ソレノイドでの大入賞口開放の継続による加熱防止を考慮する必要があるからである。この場合の従業員の保留解除手段は手で大入賞口を開き遊技球を入賞させることとする。
【0078】[保留解除条件]
<保留条件との関係>上述の保留を解除するための構成としては、上述の各保留条件が失われたときとすればよい。例えば保留解除条件が、球詰まりが解消されたり、発射装置から遊技球が正常に発射されたり、さらには、変動入賞装置16の大入賞口17に入った入賞球を検知する入賞球検知スイッチS による入賞球検知が発生した場合に大当り作動の再開信号を発生させるようにすればよい。
【0079】一方、保留解除条件を当該保留をもたらした条件以外によっても、解除され得るようにしても良い。例えば発射球検知センサS により発射球が所定時間検知されない場合に自動的に保留し、保留操作スイッチ(保留解除スイッチ)Sを遊技者が押すことにより初めて保留解除されるものとしてもよい。この場合には保留条件が失われると直ぐに大当り作動が再開されるのではなく、遊技者の体勢が整ってから再開することができる等の利点がある。
【0080】さらには、保留開始スイッチを押すと保留状態となり、発射球検知手段により球が検知されたり、変動入賞装置16の大入賞口17に入った入賞球が検知されると、保留解除となるようにしても良い。さらには、保留開始スイッチS を押すと、上述した各検知センサ(S 〜S )の状態を点検し、各スイッチがすべて正常状態にある場合には、保留開始スイッチS のオン操作を無効としたり、さらには、所定時間の猶予後に強制的に大当り作動を復帰させたりするようにしても良い。これは、保留を自己責任において選択させ、かつその選択を有効とする保留条件をあらかじめ定め、これを自動点検するように構成したものである。この場合には、大当り作動の実行に支障が無い場合には、直ぐまたは適正な時間経過後に、大当り作動が続行することとなり、保留操作スイッチ(保留解除スイッチ)S 等の人為的に操作可能なスイッチの乱用を防止できる。
【0081】<時間制限による保留解除条件>保留解除条件が、所定時間経過した場合としても良い。この場合には、所定時間が消化すると、保留条件が解消されなくとも、強制的に大当りを再開するものであり、このため、特に、大当り作動の保留が遊技者によってもなされ得るようにした場合に、球の購入に要する時間を越える長時間の保留を防止できて、遊技の迅速性を確保できる。
【0082】[保留による処理><ホストコンピユータへの送信>ここで保留信号又は保留解除信号を、遊技枠情報端子等によりホストコンピユータに送信するようにすればよい。これにより保留となった時点で遊技場のホストコンピユータに信号が送信され、遊技者が呼び出しランプ等で呼ばなくても従業員が対処でき、トラブルの発生にともなって、係員が迅速な対応をとることができる。さらには、このようにホストコンピユータと接続しておけば、保留信号又は保留解除信号と、各保留原因とをデータとして蓄積しておくことができ、ホール側として、故障等の解析を総合的に診断することができ、これにより、機種自体の問題点等が解明可能となる。
【0083】<保留表示>保留状態となった遊技盤面状態を記憶する記憶手段と、該記憶内容に基づき保留内容を表示する表示装置を備えるようにしても良い。これにより、記憶手段に蓄積された情報により、遊技保留状態が発生した時点の入賞球数やラウンド数等の情報を表示手段により伝達することが可能となる。これにより、遊技の中断状態を遊技者、遊技場側とも明確に認識でき、現状復帰についてのトラブルの発生を未然に防止できる。この表示手段としては、液晶,ドットマトリックス等により構成される特別図柄表示器6の表示機能を用いるようにすることができる。このように表示手段として、既存の図柄表示器の表示機能を用いた場合には、新たに表示機構を設ける必要がなく、多くの情報を提供することができる。
【0084】<保留報知>保留信号の発生により報知駆動し、保留解除信号の発生により報知駆動停止する保留状態報知手段を備えるようにしても良い。この報知手段としては、光,音により報知する手段が提供される。この場合に、発射ハンドル40のハンドルカバー42に内蔵された発光手段47を用いることができる。その他、パチンコ遊技機に設けられたランプ,スピーカを利用することができる。また、図柄表示装置により報知しても良い。この場合に、図柄表示装置は、上述の表示手段と報知手段の両方の機能が付加され得ることとなる。この図柄表示装置を用いた報知手段としては、図2で示すように、液晶,ドットマトリックス等により構成される特別図柄表示装置6の表示機能を用いることができる。この場合に、保留表示用の一連のデモンストレーション表示図柄を表示することができる。また故障による保留の場合には、「ERROR」表示と共に、「店員をお呼び下さい」等の対応表示を表現し、遊技者に異常が発生したことを知らせると共に、その対応法を報知する。
【0085】このように報知手段として、特別図柄表示器6の表示機能を用いた場合には、新たに報知機構を設けることなく、多くの情報と共に、異常報知することが可能となる利点がある。
【0086】<保留作動>上述の保留信号が発生した場合には、変動入賞装置16の蓋体18を閉鎖駆動して大入賞口17を一旦閉鎖する。これにより、保留中に保留直前の球が大入賞口17に流入して、その有効性につき遊技者とホール側とでトラブルが生じるなどの混乱が回避され、公正な大当り作動の保留が実行されうることとなる。そして、保留解除条件が充足されて解除信号が発生すると、再び蓋体18が開放駆動して、大入賞口17が開口することとなる。
【0087】<保留制御>図9は保留制御のフローチャート図である。ここで、この変動入賞装置16は、大当り作動により16ラウンドの連続作動が実行可能となるとともに、1ラウンドにつき開放時間タイマで設定された制限時間内であれば10個の入賞が可能となるものである。
【0088】このフローチャート図にあって、大当り作動となると、ステップ■で大入賞口17が開放されている場合には、入賞個数が10個以下かどうかを判定し、10個以下の場合には、保留開始条件の充足(保留信号の発生)の有無を判定し、該保留開始条件の充足がある場合には(ステップ■)は、蓋体18を駆動して大入賞口を閉口する。そして1ラウンドの制限時間を進行させる開放時間タイマを保留する。そして保留中を示すフラグ(X)を1とする。この後、X=1の場合には大当りを実行しないで、解除信号(リセット信号)の発生または保留解除条件が充足しているかを判定し(ステップ■)、保留解除条件が充足した場合(解除信号が発生)にはX=0とし、大入賞口17を開口して、開放時間タイマを再開して、保留状態を解除する。
【0089】一方、保留開始条件が発生しない場合には、入賞球検知スイッチS のオンごとに、入賞球数Pに1を加算し(ステップ■)、これが10個を越えると、大入賞口を閉じてラウンド数Rに1を加算(ステップ■)する。なお、開放時間タイマで設定された所定の開口時間を越えた場合には、入賞球数Pが10個以下であっても次のラウンドに移行する(ステップ■)こととなる。また、大入賞口17が閉鎖している場合にあっては、ラウンド数が16以下かどうかを判定し(ステップ■)し、ラウンドの再開または大当り作動の終了を実行することとなる。
【0090】この構成にあっては、大当り作動が開始されると、保留開始条件が具備されていても、必ず一旦は大入賞口17が開口(ステップ■参照)することとなり、大当り作動が開始したことを明瞭とした後に、ステップ■で大入賞口17を閉鎖するようにしている。
【0091】
【発明の効果】本発明は、上述したように所定条件が充足した場合に、大当り作動を一旦停止し、かつ保留解除条件の成立により大当り作動を再開するようにしたものであるから、大当り作動中にトラブルが発生しても遊技客の利益が損なわれず、大当り遊技中に機器の故障や球切れ等のトラブルが発生しても遊技客は安心して余裕を持って対処できる。またホール側としても遊技機の故障を招来する遊技客の対応を回避でき、かつ従業員の素早い対応が可能となり遊技客との信頼関係を損なうことがなくなる等の優れた効果がある。




 

 


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