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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−224798(P2001−224798A)
公開日 平成13年8月21日(2001.8.21)
出願番号 特願2000−39951(P2000−39951)
出願日 平成12年2月17日(2000.2.17)
代理人 【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 AA42 BA09 BA27 BA37 BA88 BA89 BB21 BC64 EA09 EA10 
発明者 岸 勇夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 信号出力手段から出力された所定の信号に基づいて図柄を変動表示する図柄表示手段と、賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段を制御する制御手段とを備えており、前記図柄表示手段によって表示された図柄が所定の図柄である場合に、遊技者に利益のある遊技状態になる遊技機において、前記信号出力手段は、中継部材を介さないで前記制御手段と直接電気的に接続されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記制御手段は、出力する必要のあるときにのみ制御コマンドを前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段にそれぞれ出力することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段は、前記制御手段から出力された制御コマンドを入力したときは、自身が実行しているルーチンにおける割込み処理によって前記入力した制御コマンドを解析し、その解析結果に対応した動作をすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】 前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段は、前記制御手段に信号を出力しないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。
【請求項5】 前記制御手段は、前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段に前記制御コマンドの入力を促す転送信号と共に前記制御コマンドを前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段にそれぞれ出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。
【請求項6】 前記制御手段から出力される制御コマンドを一時的に保存する保存手段を備えており、前記転送信号が出力されたときに前記保存手段に保存されている制御コマンドを前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段にそれぞれ出力することを特徴とする請求項5記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータによって遊技を制御する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえば図19に示す電気的構成を有するパチンコ機が知られている。主基板500に搭載されたCPU501は、次に記載する内容の制御および処理を行う。(1)第1種始動口スイッチ522から出力された信号を盤面中継基板520を介して取込み、特別図柄表示装置511を作動させる。(2)入賞球検出スイッチ521、または、6個払出検出スイッチ524から出力された信号を盤面中継基板520を介して取込み、賞球の払出しを総合中継基板600に搭載されたCPU601に命令する。(3)普通図柄作動スイッチ523から出力された信号を盤面中継基板520を介して取込み、普通図柄表示装置512を作動させる。(4)大当り発生時に役物連続作動スイッチ531から出力された信号を大入賞口集中基板530から盤面中継基板520を介して取込み、盤面中継基板520から大入賞口集中基板530を介して信号を出力し、大入賞口開放ソレノイド534を駆動する。(5)カウントスイッチ532から出力された信号を大入賞口集中基板530から盤面中継基板520を介して取込み、大入賞口への入賞数をカウントする。(6)盤面中継基板520から大入賞口集中基板530を介して信号を出力し、普通電動役物開放ソレノイド533を駆動する。
【0003】(7)総合中継基板600を介して信号を出力し、効果音などを出力する音声出力装置622を制御する。(8)総合中継基板600を介して発射装置620を駆動する。(9)金枠検出スイッチや満杯検出スイッチなどの検出スイッチ621から出力された信号を取込み、金枠の開閉や賞球の満杯などを検出する。(10)球切れスイッチ613から出力された信号を外部接続端子基板610から総合中継基板600を介して取込み、球切れを検出する。(11)外部接続端子基板610から総合中継基板600を介してプリペイドカードユニット614に対して信号の入出力を行う。(12)盤面中継基板510を介して信号を出力し、照明ランプ513を制御する。(13)盤面中継基板520を介して信号を出力し、LED基板525を制御する。(14)盤面中継基板520から大入賞口集中基板530を介して信号を出力し、LED基板535を制御する。(15)総合中継基板600から外部接続端子基板610を介して信号を出力し、LED基板611および各種ランプ612を制御する。(16)大当りの情報などを遊技盤情報端子540を介してパチンコホールの管理室などに設置されたホストコンピュータへ送出する。以上のように、主基板500に搭載されたCPU501は、特別図柄表示装置511、普通図柄表示装置512、普通電動役物開放ソレノイド533および大入賞口開放ソレノイド534などの装置や、照明ランプ513、各種ランプ612、LED基板525,535,611などのランプ類の一連の制御をマシンサイクルごとに行う。つまり、各装置やランプ類は、CPU501から定期的に出力される信号によって作動・点灯し、あるいは、作動停止状態・消灯状態を維持する。
【0004】また、総合中継基板600に搭載されたCPU601は、CPU501から出力された賞球払出命令に従って賞球払出装置623を駆動し、所定数の賞球を払出す。なお、主電源615から供給された電源は、外部接続端子基板610→総合中継基板600→主基板500→盤面中継基板510,520→大入賞口集中基板530という経路で供給され、各基板において必要な電圧に変圧される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のように、CPU501は、第1種始動口スイッチ522のONに基づいて大当りか否かを判定するため、第1種始動口スイッチ522がONするタイミングや回数は、大当りが発生する確率に大きく関与する。しかし、前述の従来のパチンコ機は、第1種始動口スイッチ522が、盤面中継基板520を介して主基板500に接続されているため、盤面中継基板520において第1種始動口スイッチ522と主基板500とを接続する信号ラインに細工を施し、遊技球の通過に関係なく第1種始動口スイッチ522をONさせる不正行為や、第1種始動口スイッチ522のONするタイミングを検出する不正行為などをされるおそれがある。また、上記信号ラインに細工を施し、CPU501から総合中継基板600へ送出する賞球データを書換え、賞球の払出個数を不正に増加させる行為をされるおそれもある。さらに、第1種始動口スイッチ522から主基板500までの信号経路が長いため、途中で上記信号経路にノイズが混入したり、あるいは盤面中継基板520を介して上記信号経路にノイズが混入したりすることにより、CPU501が誤作動するおそれがある。
【0006】そこでこの発明は、図柄表示装置によって表示された図柄が所定の図柄である場合に、遊技者に利益のある遊技状態になる遊技機において、図柄を変動表示するきっかけとなる信号出力手段に不正行為を目的とした細工を施すことが困難な遊技機を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、信号出力手段から出力された所定の信号に基づいて図柄を変動表示する図柄表示手段と、賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段を制御する制御手段とを備えており、前記図柄表示手段によって表示された図柄が所定の図柄である場合に、遊技者に利益のある遊技状態になる遊技機において、前記信号出力手段は、中継部材を介さないで前記制御手段と直接電気的に接続されているという技術的手段を用いる。
【0008】つまり、図柄表示手段が図柄を変動表示するための所定の信号を出力する信号出力手段は、中継部材を介さないで制御手段と直接電気的に接続されているため、中継部材における信号出力手段からの信号ラインに細工を施し、信号出力手段から上記所定の信号を出力させる不正行為や、信号出力手段が上記所定の信号を出力するタイミングを検出する不正行為などを行うことが困難となる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記制御手段は、出力する必要のあるときにのみ制御コマンドを前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段にそれぞれ出力するという技術的手段を用いる。
【0010】制御手段は、出力する必要のあるときにのみ制御コマンドを図柄表示手段および賞媒体払出手段にそれぞれ出力する。つまり、制御コマンド出力手段は、図柄表示手段によって図柄を変動表示するタイミングになったとき、および賞球の払出を行うタイミングになったときにのみ制御コマンドを出力すればよいため、制御コマンド方式でない従来のように、図柄の変動表示や賞球の払出しを行わないときにそのことを示す信号を定期的に出力するものよりもCPUの負荷を軽減できるので、CPUによる各装置などの制御速度を高めることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段は、前記制御手段から出力された制御コマンドを入力したときは、自身が実行しているルーチンにおける割込み処理によって前記入力した制御コマンドを解析し、その解析結果に対応した動作をするという技術的手段を用いる。
【0012】つまり、図柄表示手段および賞媒体払出手段は、制御手段から出力された制御コマンドを入力したときは、自身が実行しているルーチンにおける割込み処理によって上記入力した制御コマンドをそれぞれ解析し、その解析結果に対応して図柄の変動表示あるいは賞媒体の払出しを行うため、図柄表示手段および賞媒体払出手段は、それぞれ上記制御コマンドを入力しない間に他の処理を行うことができるので、図柄表示手段および賞媒体払出手段の処理速度をそれぞれ高めることができる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段は、前記制御手段に信号を出力しないという技術的手段を用いる。
【0014】つまり、たとえば、賞球の払出個数を不正に増加させる目的で図柄表示手段または賞媒体払出手段を細工し、制御手段から賞媒体払出手段に出力する賞球データを書換える信号を図柄表示手段または賞媒体払出手段から制御手段に送ろうとしても送ることができないため、不正行為による賞球の払出個数の増加を防止できる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前記制御手段は、前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段に前記制御コマンドの入力を促す転送信号と共に前記制御コマンドを前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段にそれぞれ出力するという技術的手段を用いる。
【0016】つまり、図柄表示手段および賞媒体払出手段は、制御手段から出力された制御コマンドを転送信号を入力したときにそれぞれ入力するため、図柄表示手段および賞媒体払出手段は、制御手段から出力される制御コマンドを定期的に入力する必要がないので、制御コマンドを入力しないときは、それぞれ他の処理を行うことができる。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項5記載の遊技機において、前記制御手段から出力される制御コマンドを一時的に保存する保存手段を備えており、前記転送信号が出力されたときに前記保存手段に保存されている制御コマンドを前記図柄表示手段および前記賞媒体払出手段にそれぞれ出力するという技術的手段を用いる。
【0018】制御手段から出力される制御コマンドは、保存手段によって一時的に保存され、その保存された制御コマンドは、転送信号が出力されたときに図柄表示手段および賞媒体払出手段にそれぞれ出力される。したがって、制御手段は、制御コマンドを図柄表示手段または賞媒体払出手段が入力するまで定期的に出力する必要がないため、制御手段の負荷を軽減することができる。また、制御手段から出力される制御コマンドは、保存手段を介して図柄表示手段または賞媒体払出手段に出力されるため、その保存手段により、不正行為による信号が図柄表示手段または賞媒体払出手段から制御手段に到達しないようにすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]まず、この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機の斜視説明図である。パチンコ機10には、前枠11がヒンジ19によって開閉可能に設けられており、その前枠11には、ガラス枠13が開閉可能に取付けられている。前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵穴12が設けられている。ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられており、前枠11の右下には、遊技球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図3に符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
【0020】ガラス枠13の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、この賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿20の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口21aが形成されている。排出口21aの排出側には、その排出口21aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿21が設けられている。また、下受け皿21の左側には、灰皿17が設けられている。
【0021】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤14の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35aと、液晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を特別図柄表示器32bに変動表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置32が始動可能な回数の記憶数(特別図柄始動記憶数)を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36aとが備えられている。
【0022】センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート26,26が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。開放された普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
【0023】この変動入賞装置40には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pをカウントする大入賞口スイッチ(図3に符号43aで示す)とが設けられている。
【0024】その他、遊技盤14には、回転式の風車23,23と、固定式の右風車325,左風車326と、右袖入賞口24と、左袖入賞口25と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45とが設けられている。また、遊技盤14には、3個のLEDからなる右コーナー飾りランプ321a、3個のLEDからなる左コーナー飾りランプ322a、右サイド飾りランプ314a、左サイド飾りランプ315aなどの各種ランプが設けられている。さらに、遊技盤14には、多くの釘28が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘28間を乱舞しながら落下する。なお、左コーナー飾りランプ322aのうちの1つのLEDが、球切れ時に点灯する球切れランプ322bとなっている。また、遊技盤14には、多くの釘28が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘28間を乱舞しながら落下する。
【0025】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。パチンコ機10には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、遊技の制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読出された制御プログラムや遊技中に発生する大当りに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
【0026】主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基盤200、特別図柄表示装置32、遊技盤14に設けられたランプやLEDを制御するランプ制御装置300、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27の通過を検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0027】第1種始動口スイッチ27aは、中継基板などの中継手段を何も介さないで、ケーブルL1によって直接主基板100に電気的に接続されている。また、マイクロプロセッサ110は、マスクして主基板100に搭載されており、ケーブルL1との接続部分は外部から視認できないようになっている。つまり、第1種始動口スイッチ27aは、中継基板などを介さないでケーブルL2によって直接主基板100に接続されているため、従来のように、中継基板において細工を施し、遊技球の通過に関係なく第1種始動口スイッチをONさせる不正行為、第1種始動口スイッチのONするタイミングを検出する不正行為、あるいはメインCPU112から後述する払出制御基板200のサブCPU212へ送出する賞球データを書換え、賞球の払出個数を不正に増加させる行為などを行うことが困難な構成になっている。また、ケーブルL1が短いため、ケーブルL1にノイズが混入するおそれが少ないし、ケーブルL1の途中に中継基板が存在しないため、その中継基板を介してケーブルL1にノイズが混入するおそれも少ない。したがって、メインCPU112が上記ノイズによって誤作動するおそれが少ない。
【0028】払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、払出制御基盤200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0029】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ21bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。賞球ユニット62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払出しを効率良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方の機構に設けられており、賞球払出センサ62bは他方の機構に設けられている。賞球払出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送出されるとともに、払出中継基板55を介して払出制御基板200へ送出される。そして払出制御基板200に搭載されたサブCPU212は、賞球払出センサ62a,62bから送出された検出信号を取込み、払い出された賞球数をカウントする。たとえば、サブCPU212は、検出信号を取り込むごとに、15個の賞球払出しを記憶するRAM216内のエリアの値から「1」を減算する。
【0030】払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普通図柄作動ゲート26に設けられたゲートスイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、袖入賞口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24a、下入賞口29への入賞を検出する下入賞口スイッチ29a、天入賞口31への入賞を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0031】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備えるパチンコ機外装置部分22と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。なお、この実施形態では、ゲートスイッチ26a、各入賞口スイッチおよび賞球払出センサとして近接スイッチを用いる。
【0032】(メインCPU112が実行する主な処理)次に、メインCPU112が実行する主な処理について、それを示す図4のフローチャートを参照して説明する。最初に、パチンコホールの者がパチンコ機10の電源を立ち上げると、メインCPU112は電源投入時であると判定し(ステップ(以下、Sと略す)10:Yes)、初期設定を行う(S12)。続いてメインCPU112は、電源投入時ではないと判定し(S10:No)、次に記載する処理を実行する。■各種入賞口スイッチからの信号に基づいて払出制御基板200のサブCPU212へ賞球制御コマンドを出力する賞球処理(S20)。■普通電動役物ソレノイド28aをON・OFFする普通電動役物処理(S30)。■普通図柄表示装置34を制御する普通図柄処理(S40)。■第1種始動口スイッチ27aがONした際に大当りか否かを判定する大当り判定処理(S50)。■特別図柄表示装置32に画像制御コマンドを出力する特別図柄処理(S60)。■特定領域ソレノイド42bおよび大入賞口ソレノイド43bを制御する大入賞口処理(S70)。■音声制御装置79へ音声制御コマンドを出力する音声処理(S80)。■ランプ制御装置300へランプ制御コマンドを出力するランプ処理(S90)。■貸球ユニット63を制御する貸球処理(S100)。
【0033】(メインCPU112から出力される制御コマンド)次に、メインCPU112から出力される制御コマンドについて図5を参照して説明する。図5(A)は、制御コマンドおよび転送信号のタイミングチャートであり、図5(B)は、制御コマンドの構成を示す説明図である。図5に示すように、メインCPU112は8本の制御コマンド(HD0〜HD7)と1本の転送信号(HDSTR)により、2バイトのコマンドをサブCPUに送信する。たとえば、メインCPU112が払出制御基板200のサブCPU212へ出力する制御コマンドのうち、払出個数15個を命令する制御コマンドは、たとえば3FHC1H(16進表示)で表され、払出個数5個を命令する制御コマンドは、たとえば35HCBH(16進表示)で表される。また、賞球払出しの動作停止を命令する制御コマンドは、たとえば40HC0H(16進表示)で表され、賞球払出しの動作再開を命令する制御コマンドは、たとえば41HBFH(16進表示)で表される。また、図5(A)に示すように、制御コマンドと共に転送信号(ストローブ信号(STR))が出力され、サブCPUは、転送信号を入力したときに制御コマンドを取込む。
【0034】(賞球処理)次に、メインCPU112が図4のS20において実行する賞球処理の流れと、払出制御基板200のサブCPU212が実行する処理の流れについて図6ないし図9を参照して説明する。図6はサブCPU212が実行するプログラムスタート処理の流れを示すフローチャートであり、図7はサブCPU212が実行するメインプログラム処理の流れを示すフローチャートである。図8(A)はメインCPU112が実行する賞球処理の流れを示すフローチャートであり、図8(B)はサブCPU212が実行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートであり、図8(C)はサブCPU212が実行するNMI割込み処理の流れを示すフローチャートである。図9はメインCPU112からサブCPU212への賞球制御コマンドの流れを示す説明図である。
【0035】(サブCPU212のプログラムスタート処理)最初に、サブCPU212が実行するプログラムスタート処理について図6を参照して説明する。サブCPU212は、割込み禁止を設定し(S20)、メインルーチンからサブルーチンへ移行するときにメインルーチンのアドレスを保持するためのスタックポインタをアドレスのボトムに設定する(S202)。続いてサブCPU212は、RAM216(図3)へのアクセス許可を設定し(S204)、割込みモードにモード2を設定する(S206)。続いてサブCPU212は、インタラプトレジスタにモード2で使用するアドレスを設定し(S208)、RAM216のチェックデータが正しいか否か、たとえばA5A5Hであるか否かを判定し(S210)、チェックデータが正しい場合は(S210:Yes)、RAM216内のバックアップ領域以外を0クリア(初期化)し(S212)、チェックデータが正しくない場合は(S210:No)、RAM216の全領域(たとえば256バイト)を総て0クリア(初期化)するとともにチェックデータ(たとえばA5A5H)をストアする(S214)。続いてサブCPU212は、サブCPU212の暴走を監視するタイマであるウオッチドッグタイマなどの内蔵ディバイスの初期設定を行い(S216)、作業領域の初期設定を行う(S218)。続いてサブCPU212は、割込み許可を設定し(S220)、このS220を繰り返す無限ループに移行する。
【0036】(サブCPU212のメインプログラム処理)次に、サブCPU212が実行するメインプログラム処理の流れについて図7を参照して説明する。このメインプログラム処理は、図示しないCTC(タイマカウンタ)のチャンネル3割込みによって実行される。サブCPU212は、割込み許可を設定し(S1)、ウオッチドッグタイマをリスタートさせる(S2)。続いてサブCPU212は、データやコマンドの出力処理(S3)、入力処理(S4)、払い出す賞球数の記憶や払出命令などの払出処理(S5)、CR接続基板56(図3)からのデータに基づいて貸球ユニット63を制御する貸球処理(S6)を実行する。
【0037】(メインCPU112の賞球処理およびサブCPU212のコマンド入力処理)次に、メインCPU112が実行する賞球処理およびサブCPU212が実行するコマンド入力処理の流れについて図8を参照して説明する。パチンコ機10は、入賞口によって払出個数が異なるように設定されている。たとえば、この実施形態では、大入賞口スイッチ43a(図3)がONしたときは15個の賞球が払出され、それ以外の袖入賞口スイッチ24a、下入賞口スイッチ29a、天入賞口スイッチ31a、第1種始動口スイッチ27aおよびゲートスイッチ26aのいずれかがONしたときは5個の賞球が払出される。また、各種スイッチは、それぞれ主基板100のメインCPU112の異なる入力ポートと電気的に接続されており、メインCPU112は、スイッチから送出された検出信号を入力すると(S22)、どの入力ポートに取込まれたかによって払出個数を決定する(S24)。続いてメインCPU112は、S24において決定した払出個数の賞球の払出しを命令する賞球制御コマンドをサブCPU212へ出力し(S26)、転送信号を出力する(S28)。
【0038】図9に示すように、メインCPU112から出力された賞球制御コマンドは、メインCPUバス118を介して出力ポート120へ出力され、その出力された賞球制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に保存された後、サブCPU212に接続された入力バッファ220に一時的に保存される。そして、メインCPU112から出力された転送信号が、メインCPUバス118から出力ポート122、出力バッファ128および入力バッファ222を介してサブCPU212のトリガ入力(TRG2)226に入力されると、入力バッファ220に保存されている賞球制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート228を介してサブCPU212の入力ポート224に取込まれ、サブCPU212はコマンド入力処理を実行する(図8(B))。
【0039】このコマンド入力処理は、CTCのチャンネル2割込みによって実行される。サブCPU212は、賞球制御コマンドを入力すると(S230)、その入力した賞球制御コマンドをチェックする(S232)。たとえば、制御コマンドを1バイトずつに振り分ける。続いてサブCPU212は、その入力した賞球制御コマンドが何を意味する制御コマンドであるか、たとえば5個の賞球の払出命令を示すものか、15個の賞球の払出命令を示すものかなどを解析し(S234)、割込み許可を設定する(S236)。そしてサブCPU212は、S234における解析結果に対応した信号をモータ駆動回路(図示せず)へ出力し、そのモータ駆動回路から賞球払出モータ62cへ駆動パルスが出力され、賞球払出モータ62cの駆動により、所定数の賞球が払出される。このように、コマンド入力処理はチャンネル2割込みに割り当てられており、後述するNMI割込み処理に続く優先順位第2位で実行されるため、たとえばサブCPU212が賞球払出モータ62cへ駆動パルスを出力しているときにメインCPU112から賞球制御コマンドが送信された場合は、その賞球制御コマンドの解析を優先して行う。したがって、主基板100からの制御コマンド受信の取りこぼしによる賞球払出ミスをなくすことができる。
【0040】(サブCPU212のNMI割込み処理)次に、サブCPU212が実行するNMI割込み処理について図8(C)を参照して説明する。サブCPU212は、電源遮断時にNMI信号が生成されると、RAM216に対するアクセスレジスタにアクセス禁止を設定する(S240)。この割込み処理は、他の割込み処理よりも最優先で実行される。つまり、RAM216へのアクセスを禁止することにより、RAM216に格納されている賞球データが書き換えられてしまうのを防止する。
【0041】以上のように、メインCPU112は、入力ポートから信号を入力したときにのみ、つまり出力する必要のあるときにのみ賞球制御コマンドをサブCPU212へ出力すればよいため、制御コマンド方式によらない従来のように、入賞のないときに賞球払出のないことを示す信号を定期的に出力するものよりもメインCPU112の負荷を軽減できる。また、サブCPU212は、メインCPU112から出力された賞球制御コマンドを入力したときは、自身が実行しているルーチンにおける割込み処理によって上記入力した賞球制御コマンドを解析し、その解析結果に対応した駆動信号をモータ駆動回路に出力するため、サブCPU212は、賞球制御コマンドを入力しない間に他の処理を行うことができるので、サブCPU212の処理速度を高めることができる。さらに、サブCPU212は、メインCPU112に信号を出力しないため、払出個数を不正に増加させる目的で払出制御基板200を細工し、賞球制御コマンドを書換えるための信号を払出制御基板200から主基板100に送ろうとしても送ることができないため、不正行為による賞球の払出個数の増加を防止できる。
【0042】(特別図柄表示装置32の電気的構成)次に、特別図柄表示装置32の主な電気的構成について、それを示す図10を参照して説明する。特別図柄表示装置32は、特別図柄表示器32b、液晶インバータ基板32a、液晶アナログ基板32cおよび特別図柄制御基板32dを備える。主基板100は、特別図柄表示器32bによって表示すべき内容を指示する画像制御コマンドを特別図柄制御基板32dに搭載されたサブCPU32eへ送出する。サブCPU32eは、主基板100からライン100aを介して送出された画像制御コマンドを受信するとともに、その受信した画像制御コマンドの内容をROM32fに記録されたコンピュータプログラムに従って解析する。
【0043】続いてサブCPU32eは、その解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32gへ送出する。続いてVDP32gは、表示内容に対応した図柄やキャラクタなどが記録されたキャラクタROM32iから上記解析結果に対応した図柄やキャラクタなどを読出すとともに、その読出した図柄やキャラクタなどのドットのアドレス、表示色、回転、拡大および縮小などを上記解析結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレットRAM32hに一時的に格納する。続いてVDP32gは、パレットRAM32hに格納されている演算結果に基づいてRGB信号を液晶アナログ基板32cへ送出する。続いて液晶アナログ基板32cは、取込んだRGB信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基板32aへ送出する。液晶インバータ基板32aは、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、特別図柄表示器32bへ送出する。そして特別図柄表示器32bは、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチングして表示する。これにより、特別図柄の変動表示、停止図柄の表示、アニメーションの表示、大当りの表示などを行うなお、この実施形態では、特別図柄表示器32bを構成する液晶は、TFTを用いる。
【0044】(メインCPU112の特別図柄処理、サブCPU32eのメインプログラム処理およびコマンド入力処理)次に、メインCPU112が図4のS60において実行する特別図柄処理、サブCPU32eが実行するメインプログラム処理およびコマンド入力処理の流れについて図11および図12を参照して説明する。図11(A)はメインCPU112が実行する特別図柄処理の流れを示すフローチャートであり、図11(B)はサブCPU32eが実行するメインプログラム処理の流れを示すフローチャートであり、図11(C)はサブCPU32eが実行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。図12はメインCPU112からサブCPU32eへの画像制御コマンドの流れを示す説明図である。
【0045】メインCPU112は、特別図柄始動記憶数が1以上であることを検出すると(図11(A)のS62:Yes)、大当りか否かを判定した後(図4のS50)、特別図柄の変動パターンが設定されたテーブル(図示せず)から変動パターンを1つ決定する(S64)。続いてメインCPU112は、S64において決定した変動パターンに対応する画像制御コマンドを図12に示すように、メインCPUバス118を介して出力ポート120(図12)に出力し(S66)、転送信号を出力ポート122に出力する(S68)。
【0046】サブCPU32eが実行するメインプログラムは、図示しないCTC(タイマカウンタ)のチャンネル3割込みによって実行される。サブCPU32eは、割込み許可を設定し(図11(B)のS300)、ウオッチドッグタイマをリスタートさせる(S310)。続いてサブCPU32eは、メインCPU112から出力されるコマンドを入力する入力処理(S320)、その入力したコマンドの解析結果をVDP32gへ出力する出力処理(S330)を実行する。
【0047】図11(A)のS66においてメインCPU112が出力ポート120(図12)に出力した画像制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に保存された後、サブCPU32eに接続された入力バッファ32mに一時的に保存される。また、出力ポート122に出力された転送信号が、出力バッファ128および入力バッファ32nを介してサブCPU32eのトリガ入力(TRG2)32kに入力されると、入力バッファ32mに保存されている画像制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート32pを介してサブCPU32eの入力ポート32jに取込まれ、サブCPU32eはコマンド入力処理を実行する(図11(C))。
【0048】サブCPU32eは、画像制御コマンドを入力すると(図11(C)のS322)、その入力した画像制御コマンドをチェックする(S324)。たとえば、画像制御コマンドを1バイトずつに振り分ける。続いてサブCPU32eは、その入力した画像制御コマンドの内容を解析する(S326)。たとえば、画像制御コマンドがE0H00H(16進表示)である場合は、全図柄が変動時間9312msで変動を開始することを示す画像制御コマンドであると解析し、E1H00Hである場合は、左図柄が停止するとき「0」を表示することを示す画像制御コマンドであると解析する。そしてサブCPU32eは、割込み許可を設定し(S328)、S326におけるコマンドの解析結果に対応した表示信号をVDP32g(図10)へ送出する(図11(B)のS330)。
【0049】以上のように、メインCPU112は、特別図柄始動記憶数が1以上のときにのみ、つまり出力する必要のあるときにのみ画像制御コマンドをサブCPU32eへ出力すればよいため、制御コマンド方式によらない従来のように、特別図柄表示装置511(図19)が作動しないときにCPU501から作動停止信号を定期的に出力するものよりもメインCPU112の負荷を軽減できる。
【0050】(音声制御装置79の電気的構成)次に、音声制御装置79の主な電気的構成について、それを示す図13を参照して説明する。音声制御装置79は、スピーカ79a、スピーカ中継基板79b、アンプ79c、音源用IC79dおよび音声制御基板79fを備える。主基板100は、特別図柄処理において変動パターンを決定したとき(図11(A)のS64)に、スピーカ79aによって再生すべき内容を指示する音声制御コマンドを音声制御基板79fに搭載されたサブCPU79gへ送出する。サブCPU79gは、主基板100からライン100bを介して送出された音声制御コマンドを受信するとともに、その受信した音声制御コマンドの内容をROM79hに格納されたコンピュータプログラムに従って解析し、その解析結果は、一時的にRAM79iに格納される。
【0051】続いてサブCPU79gは、上記解析結果を音源用IC79dへ送出する。続いて音源用IC79dは、解析結果に対応した音源データを音源用ROM79eから読出すとともに、その読出した音源データをアナログの音声信号に変換する。その音声信号は、アンプ79cによって所定の大きさに増幅され、スピーカ中継基板79bを介してスピーカ79aに出力される。これにより、スピーカ79aは、主基板100から送出された音声制御コマンドに対応した音声、たとえば入賞時や大当り発生時の効果音を再生する。
【0052】(メインCPU112の音声処理およびサブCPU79gのコマンド入力処理)次に、メインCPU112が図4のS80において実行する音声処理およびサブCPU79gが実行するコマンド入力処理の流れについて図14および図15を参照して説明する。図14(A)はメインCPU112が実行する音声処理の流れを示すフローチャートであり、図14(B)はサブCPU79gが実行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。図15はメインCPU112からサブCPU79gへの音声制御コマンドの流れを示す説明図である。
【0053】メインCPU112は、特別図柄処理において決定した変動パターン(図11(A)のS64)を参照し(図14(A)のS82)、その変動パターンと音声制御コマンドとを対応付けて構成されたテーブル(図示せず)から音声制御コマンドを決定する(S84)。続いてメインCPU112は、S84において決定した音声制御コマンドを図15に示すように、メインCPUバス118を介して出力ポート120に出力し(S86)、転送信号を出力ポート122に出力する(S88)。出力ポート120に出力された音声制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に保存された後、サブCPU79gに接続された入力バッファ79mに一時的に保存される。また、出力ポート122に出力された転送信号が、出力バッファ128および入力バッファ79nを介してサブCPU79gのトリガ入力(TRG2)79kに入力されると、入力バッファ79mに保存されている音声制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート79pを介してサブCPU79gの入力ポート79jに取込まれ、サブCPU79gはコマンド入力処理を実行する(図14(B))。
【0054】サブCPU79gは、音声制御コマンドを入力すると(S400)、その入力した音声制御コマンドを解析する(S402)。たとえば、音声制御コマンドがA0H(16進表示)である場合は、大当り開始音を特別図柄が大当りの組合せで確定時に出力することを示す音声制御コマンドであると解析し、A4Hである場合は、大当り終了音を大当りのエンディング時に出力する音声制御コマンドであると解析する。そしてサブCPU79gは、S402における解析結果に対応した再生信号を音源用IC79d(図13)へ送出する(S404)。
【0055】以上のように、メインCPU112は、たとえば特別図柄が変動を開始するときにのみ、つまり出力する必要のあるときにのみ音声制御コマンドをサブCPU79gへ出力すればよいため、制御コマンド方式によらない従来のように、音声出力装置622(図19)が作動しないときに作動停止信号を定期的に出力するものよりもメインCPU112の負荷を軽減できる。
【0056】(ランプ制御装置300の電気的構成)次に、ランプ制御装置300の主な電気的構成について、それを示す図16を参照して説明する。ランプ制御装置300は、大入賞口ランプ中継基板301、ランプ制御分配基板302、枠部ランプ中継基板303、枠LED基板304およびランプ制御基板305を備える。ランプ制御分配基板302には、右サイド飾りランプ314a(図2)が搭載された右サイドLED基板314と、左サイド飾りランプ315aが搭載された左サイドLED基板315と、センターケース30(図2)の上側に設けられたLEDが搭載されたセンター上LED基板316と、センターケース30の奥の方に設けられたLEDが搭載されたセンター奥LED基板317と、センターケース30の下側に設けられたLEDが搭載されたセンター下LED基板318と、特別図柄記憶表示LED36(図2)が搭載された特別図柄記憶表示基板36と、普通図柄記憶表示LED35が搭載された普通図柄記憶表示基板35と、右コーナー飾りランプ321a(図2)が搭載された右コーナーLED基板321と、左コーナー飾りランプ322aが搭載された左コーナーLED基板322と、右袖入賞口24に設けられたLEDが搭載された右チャッカーLED基板24aと、左袖入賞口25に設けられたLEDが搭載された左チャッカーLED基板25aと、右風車325に設けられたLEDが搭載された右風車LED基板325aと、左風車326に設けられたLEDが搭載された左風車LED基板326aと、右側の普通図柄作動ゲート26(図2)に設けられたLEDが搭載された右ゲートLED基板327と、左側の普通図柄作動ゲート26に設けられたLEDが搭載された左ゲートLED基板328とが電気的に接続されている。
【0057】ランプ制御分配基板302と接続された大入賞口ランプ中継基板301には、大入賞口41(図2)の右側に設けられたLEDが搭載された大入賞口右LED基板309と、大入賞口41の左側に設けられたLEDが搭載された大入賞口左LED基板310と、大入賞口41の中央付近に設けられたLEDが搭載された大入賞口中LED基板311と、大入賞口41の右上に設けられたLEDが搭載された大入賞口右上LED基板312と、大入賞口41の左上に設けられたLEDが搭載された大入賞口左上LED基板313とが接続されている。
【0058】ランプ制御分配基板302と接続された枠部ランプ中継基板303には、枠ランプ304a(図1)に設けられたLEDが搭載された枠LED基板304が接続されている。ランプ制御分配基板302には、上記各種LEDの点灯または点滅を制御するランプ制御基板305が接続されている。ランプ制御基板305は、サブCPU306と、ROM307と、RAM308とを備える。サブCPU306は、主基板100からライン100cを介して送出されたランプ制御コマンドを入力し、ROM307に記憶されたコンピュータプログラムに従って上記ランプ制御コマンドの内容を解析し、その解析結果をRAM308に一時的に格納する。続いてCPU306は、点灯すべきLED、点灯間隔および点灯時間などを決定し、その決定に対応した信号をランプ制御分配基板302に送出する。そして、ランプ制御分配基板302に接続された所定のLEDが点灯または点滅あるいは消灯する。
【0059】(メインCPU112のランプ処理およびサブCPU306のコマンド入力処理)次に、メインCPU112が図4のS90において実行するランプ処理およびサブCPU306が実行するコマンド入力処理の流れについて図17および図18を参照して説明する。図17(A)はメインCPU112が実行するランプ処理の流れを示すフローチャートであり、図17(B)はサブCPU306が実行するコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。図18はメインCPU112からサブCPU306へのランプ制御コマンドの流れを示す説明図である。
【0060】メインCPU112は、特別図柄処理において決定した変動パターン(図11(A)のS64)を参照し(図17(A)のS92)、変動パターンとランプ制御コマンドとを対応付けて構成されたテーブル(図示せず)からランプ制御コマンドを決定する(S94)。続いてメインCPU112は、S94において決定したランプ制御コマンドを図18に示すように、メインCPUバス118を介して出力ポート120に出力し(S96)、転送信号を出力ポート122に出力する(S98)。出力ポート120に出力された音声制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に保存された後、サブCPU306に接続された入力バッファ306mに一時的に保存される。また、出力ポート122に出力された転送信号が、出力バッファ128および入力バッファ306nを介してサブCPU306のトリガ入力(TRG2)306kに入力されると、入力バッファ306mに保存されているランプ制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート306pを介してサブCPU306の入力ポート306jに取込まれ、サブCPU306はコマンド入力処理を実行する(図17(B))。
【0061】サブCPU306は、ランプ制御コマンドを入力すると(S500)、その入力したランプ制御コマンドを解析する(S502)。たとえば、ランプ制御コマンドが60H(16進表示)である場合は、左サイドLED基板315(図16)、右サイドLED基板314、大入賞口右上LED基板312、大入賞口左上LED基板313、大入賞口右LED基板309、大入賞口左LED基板310およびセンター奥LED基板317にそれぞれ設けられたLEDが消灯し、左風車LED基板326a、右風車LED基板325a、左ゲートLED基板328、右ゲートLED基板327、左チャッカーLED基板25a、右チャッカーLED基板24a、センター下LED基板318およびセンター上LED基板316にそれぞれ設けられたLEDが点滅するためのランプ制御コマンドであると解析する。そしてサブCPU306は、S502における解析結果に対応した表示信号をランプ制御分配基板302、大入賞口ランプ中継基板301および枠部ランプ中継基板303(図16)へ送出する。
【0062】以上のように、メインCPU112は、たとえば特別図柄が変動を開始するときにのみ、つまり出力する必要のあるときにのみランプ制御コマンドをサブCPU306へ出力すればよいため、制御コマンド方式によらない従来のように、照明ランプ513、各種ランプ612、LED基板525,535,611を制御する必要のないときにCPU501が非制御信号を定期的に出力するものよりもメインCPU112の負荷を軽減できる。
【0063】以上のように、上述の実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、第1種始動口スイッチ27aは、中継基板などの中継手段を何も介さないで、ケーブルL1によって直接主基板100に電気的に接続されているため、中継基板を介して接続していた従来のパチンコ機のように、不正行為を目的として中継基板に細工を施されることが困難なパチンコ機を実現できる。したがって、遊技球の通過に関係なく第1種始動口スイッチをONさせる不正行為、第1種始動口スイッチのONするタイミングを検出する不正行為、あるいはメインCPU112からサブCPU212へ送出する賞球データを書換えて賞球の払出個数を不正に増加させる行為などを極力防止できる。しかも、ケーブルL1が短く、かつ、その途中に中継基板が存在しないため、ケーブルL1にノイズが混入し、メインCPU112が誤作動するおそれも少ない。
【0064】また、メインCPU112は、各種の制御コマンドを出力する必要のあるときにのみ各サブCPUへ出力することができるため、メインCPU112の負荷を軽減できるので、メインCPU112の処理速度を高めることができる。さらに、各サブCPUがメインCPU112から送出された制御コマンドの内容を解析し、その解析結果に基づいてそのサブCPU112に対応する装置やランプを制御するため、メインCPU112は制御コマンドの種類のみを決定すれば良い。このため、メインCPU112から各サブCPUへ送出する制御コマンドは、簡単な内容で済むため、メインCPU112の負荷を軽減できる。
【0065】ところで、従来は、主基板500に搭載されたCPU501(図19)は、賞球の払出個数の決定の他に、各種装置やランプ類などの制御をも行っていたため、不正行為によって払出個数が増加される可能性のある部分を検査する場合でも、CPU501が制御する各種装置やランプ類を接続した状態で主基板500の検査をしなければならず、検査内容が煩雑であったと共に、非常に手間がかかるという問題があった。しかし、前述の実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、主基板100のメインCPU112からサブCPU212へ送出される賞球制御コマンドの内容を検査するだけで、不正行為の有無を検査できるため、検査内容が簡単であると共に、手間がかからない。なお、前述の実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ機、第3種パチンコ機、それら以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用できることは勿論である。
【0066】[各請求項と実施形態との対応関係]第1種始動口スイッチ27aが請求項1に係る信号出力手段に、特別図柄表示装置32が図柄表示手段に、賞球払出モータ62cが賞媒体払出手段に、メインCPU112が制御手段に、サブCPU212が払出制御手段にそれぞれ対応する。また、出力バッファ126または入力バッファ220,32mが請求項6に係る保存手段に対応する。そして、メインCPU112が実行する図8のS22〜S28および図11のS62〜S68が制御手段として機能し、サブCPU212が実行するS230〜S236が賞媒体払出手段として機能し、サブCPU32eが実行するS322〜S328が図柄表示手段として機能する。




 

 


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