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発明の名称 遊技機および記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−212322(P2001−212322A)
公開日 平成13年8月7日(2001.8.7)
出願番号 特願2000−23490(P2000−23490)
出願日 平成12年2月1日(2000.2.1)
代理人 【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 BA09 BA13 BA32 BC23 BC39 BC45 BC53 EA10 EB63 
発明者 岸 勇夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 所定数の賞媒体の払出しを命令する賞媒体払出命令手段と、前記所定数の賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、前記賞媒体払出命令手段による命令に基づいて前記賞媒体払出手段を制御する払出制御手段とを備えた遊技機において、前記賞媒体払出手段によって払出された賞媒体を検出する賞媒体検出手段を備えており、前記賞媒体払出命令手段は、賞媒体の払出しを命令した際の前記所定数と、前記賞媒体検出手段によって検出された賞媒体の数とが異なるか否かを判定するとともに、その判定結果を出力する判定手段を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記賞媒体検出手段は、前記賞媒体払出命令手段および前記払出制御手段にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記判定手段が出力する判定結果を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】 所定数の賞媒体の払出しを命令する賞媒体払出命令手段と、前記所定数の賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、前記賞媒体払出命令手段による命令に基づいて前記賞媒体払出手段を制御する払出制御手段と、前記賞媒体払出手段によって払出された賞媒体を検出する賞媒体検出手段とを有する遊技機に備えられたコンピュータが実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体において、前記コンピュータが、前記賞媒体払出命令手段が賞媒体の払出しを命令した際の前記所定数と、前記賞媒体検出手段によって検出された賞媒体の数とが異なるか否かを判定するとともに、その判定結果を出力する処理を行うコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータによって遊技を制御する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機として、たとえばパチンコ機が知られており、そのパチンコ機では、賞球の払出を以下に示すように行っている。入賞した入賞球は、入賞球集合部に集められ、入賞球導出路を流下して入賞球排出機構部に到達する。この入賞球排出機構部には、入賞球検出スイッチが設けられており、この入賞球検出スイッチがONすると、賞球払出装置が作動し、入賞に見合った賞球が払出され、入賞球排出機構部に貯留している入賞球を1個排出する。このような構造により、入賞球は入賞球排出機構部に貯留されるため、パチンコ機が停電した場合でも、電源の復帰後に賞球の払出を継続することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のパチンコ機は、入賞球集合部、入賞球導出路および入賞球排出機構部などの構造物が必要であるため、パチンコ機の裏セットの構造が複雑になるので、製造効率が悪いし、省スペース化を図ることが困難であるという問題があった。また、入賞球排出機構部は、入賞球を1個ずつ排出する動作を頻繁に繰り返すため、動作部分の摩耗や破損などによる故障がつきまとうという問題もあった。さらに、上記構造物の製造コストが、パチンコ機の製造コストを低減する妨げとなっていた。そこで、本発明者は、入賞球検出スイッチから送出される検出信号に基づいて賞球数ごとに入賞球の数を電気的に記憶するとともに、その記憶されている賞球数を出力する主基板と、この主基板から出力される賞球数に基づいて賞球払出装置へ駆動信号を出力するとともに、賞球払出センサから送出された検出信号に基づいて払出個数を計数する払出制御基板とを備えたパチンコ機を考えた。この構成によれば、前述の構造物が不要であるため、前述の諸問題を解決することができる。しかし、その一方、払出制御基板や賞球払出装置の不正な改造や故障などにより、払出個数が正規の払出個数よりも増加した場合は、その増加を検出することができないという問題が発生した。
【0004】そこでこの発明は、賞媒体の払出個数の異常を検出することができる遊技機を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、所定数の賞媒体の払出しを命令する賞媒体払出命令手段と、前記所定数の賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、前記賞媒体払出命令手段による命令に基づいて前記賞媒体払出手段を制御する払出制御手段とを備えた遊技機において、前記賞媒体払出手段によって払出された賞媒体を検出する賞媒体検出手段を備えており、前記賞媒体払出命令手段は、賞媒体の払出しを命令した際の前記所定数と、前記賞媒体検出手段によって検出された賞媒体の数とが異なるか否かを判定するとともに、その判定結果を出力する判定手段を備えるという技術的手段を用いる。
【0006】賞媒体払出命令手段が備える判定手段は、賞媒体の払出しを命令した際の所定数と、賞媒体検出手段によって検出された賞媒体の数とが異なるか否かを判定するとともに、その判定結果を出力する。つまり、払出制御手段について不正行為が行われたり、払出制御手段に故障が発生したりすることにより、払出制御手段の賞媒体払出手段に対する制御内容が変わってしまい、賞媒体払出手段によって正規の払出個数以上の賞媒体が払出可能な状態になってしまう場合がある。そこで、上記判定手段により、上記所定数と賞媒体払出手段によって実際に払出された賞媒体との数が異なるか否かを判定し、その判定結果を出力することにより、上記不正行為や故障の発生を報知することが可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記賞媒体検出手段は、前記賞媒体払出命令手段および前記払出制御手段にそれぞれ電気的に接続されているという技術的手段を用いる。
【0008】つまり、賞媒体検出手段が賞媒体を検出したときの信号を賞媒体払出命令手段に送出することにより、賞媒体払出命令手段は、実際に払出された賞媒体数を検出することができる。また、賞媒体検出手段が賞媒体を検出したときの信号を払出制御手段に送出することにより、賞媒体払出手段の駆動開始および駆動終了のタイミングなどを制御できる。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記判定手段が出力する判定結果を報知する報知手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0010】つまり、報知手段によって判定結果を報知することにより、払出制御手段について不正行為が行われたり、払出制御手段に故障が発生したりしたことを知らせることができる。たとえば、上記判定結果に対応して点灯または点滅するLEDを遊技機の外部あるいは内部に設けることにより、判定結果を遊技機が設置されている店の者などに知らせることができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、所定数の賞媒体の払出しを命令する賞媒体払出命令手段と、前記所定数の賞媒体を払出す賞媒体払出手段と、前記賞媒体払出命令手段による命令に基づいて前記賞媒体払出手段を制御する払出制御手段と、前記賞媒体払出手段によって払出された賞媒体を検出する賞媒体検出手段とを有する遊技機に備えられたコンピュータが実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒体において、前記コンピュータが、前記賞媒体払出命令手段が賞媒体の払出しを命令した際の前記所定数と、前記賞媒体検出手段によって検出された賞媒体の数とが異なるか否かを判定するとともに、その判定結果を出力する処理を行うコンピュータプログラムが記録された記録媒体という技術的手段を用いる。
【0012】つまり、コンピュータによって遊技を制御する遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、遊技機に設けられたROMなどの記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをCPUが実行することにより機能することから、上記コンピュータプログラムを記録したROMなどの記録媒体を使用することにより、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機を実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]まず、この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機の斜視説明図である。パチンコ機10には、前枠11が開閉可能に備えられており、その前枠11には、ガラス枠13が開閉可能に取付けられている。前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵穴12が設けられている。ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられており、前枠11の右下には、遊技球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図4に符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
【0014】ガラス枠13の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、この賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿20の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口21aが形成されている。排出口21aの排出側には、その排出口21aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿21が設けられている。また、下受け皿21の左側には、灰皿17が設けられている。
【0015】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤14の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。遊技盤14の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、液晶表示で複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置32の始動回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0016】センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート26,26が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下方には普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。開放された普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。普通電動役物28の下方には、特別図柄表示装置32の停止図柄が当たり図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
【0017】この変動入賞装置40には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図4に符号42aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pをカウントする大入賞口スイッチ(図4に符号43aで示す)とが設けられている。
【0018】その他、遊技盤14には、複数の風車23と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18b,18bと、入賞時に点灯する入賞ランプ18cと、球切れ時に点灯する球切れランプ18dと、サイド飾りランプ18e,18eと、発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール16と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45とが設けられている。また、遊技盤14には、多くの釘28が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘28間を乱舞しながら落下する。
【0019】[賞球ユニットの構成]次に、賞球の払出を行う賞球ユニットの構成について図3ないし図5を参照して説明する。図3は賞球ユニットの主な内部構造を示す説明図であり、図4はパチンコ機10の電気的構成をブロックで示す説明図であり、図5は払出制御基板200に対する各種入出力信号の系統を示す説明図である。図3に示すように、賞球ユニット60には、ハウジング60dが備えられており、そのハウジング60dには、払出すべき遊技球Pを集合して配列させるための集合樋60eが設けられている。また、ハウジング60dには、ステッピングモータ60cが設けられており、そのモータシャフト60fの先端には、集合樋60eに配列された遊技球Pを下方へ送り出すための送り出し部材60gが取付けられている。
【0020】送り出し部材60gは、ウオームギヤ形状に形成されており、ステッピングモータ60cが回転すると、送り出し部材60gが回転し、遊技球Pが下方に送り出される。送り出し部材60gの半回転につき1個、つまり1回転につき2個の賞球が送り出される。送り出し部材60gの右側には、送り出し部材60gによって送り出される賞球を検出する賞球払出センサ60aが設けられており、送り出し部材60gの左側には、送り出し部材60gによって送り出される賞球を検出する賞球払出センサ60b(図4、図5)が設けられている。賞球払出センサ60bは、送り出し部材60gを挾んで賞球払出センサ60aと対向する位置に設けられているため、図3では賞球払出センサ60bは図示されていない。送り出し部材60gが半回転したときに送り出された賞球は、一方の賞球払出センサによって検出され、もう半回転したときに送り出された賞球は、もう一方の賞球払出センサによって検出される。つまり、送り出し部材60gによって送り出された賞球は、賞球払出センサ60a,60bによって交互に検出される。また、図5に示すように、賞球払出センサ60aは主基板100および払出制御基板200に電気的に接続されており、賞球払出センサ60bも主基板100および払出制御基板200に電気的に接続されている。つまり、賞球払出センサ60aから出力される賞球払出センサ信号G1および賞球払出センサ60bから出力される賞球払出センサ信号G2は、主基板100および払出制御基板200にそれぞれ取込まれる。
【0021】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パチンコ機10の電気的構成について図4を参照して説明する。パチンコ機10には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読出された制御プログラムや遊技中に発生する大当りに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
【0022】主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置32、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御装置75、遊技中の効果音などを再生する音声再生装置(図示省略)を制御する音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27の通過を検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板55である。
【0023】払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。さらに、ランプ制御装置75には、点灯または点滅することにより、払出個数に異常が発生したことを報知する報知LED75aが設けられている。
【0024】遊技枠中継基板53には、下受け皿21が賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ21bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット60に備えられた賞球払出センサ60a,60bと、払出中継基板55とに電気的に接続されている。賞球払出センサ60aは接続コードL1によってセンサ中継基板54に電気的に接続されており、賞球払出センサ60bは接続コードL2によってセンサ中継基板54に電気的に接続されている。また、賞球ユニット60は、賞球払出モータ60hを備える。払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出する貸球切れスイッチ62、賞球払出モータ60hおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、ゲートスイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、袖入賞口24への入賞を検出する袖入賞口スイッチ24a、下入賞口29への入賞を検出する下入賞口スイッチ29a、天入賞口31への入賞を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0025】大入賞口中継基板50には、特定領域ソレノイド42b、大入賞口ソレノイド43bおよび特定領域スイッチ42aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備えるプリペイドカードユニット22と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受ける。また、電源基板80は、主基板100、払出制御基板200、特別図柄表示装置32、音声制御装置79、ランプ制御装置75およびCR接続基板56に対してそれぞれ必要な電源を供給するとともに、各基板および装置の制御開始、制御終了を制御する。制御開始は、特別図柄表示装置32、音声制御装置79およびランプ制御装置75の制御を開始した後に、払出制御基板200の制御を開始し、最後に主基板100の制御を開始する。また、制御終了は、制御開始と逆の順序で行う。
【0026】[賞球払出に関する主な制御]次に、賞球払出に関する主な制御について図5ないし図7を参照して説明する。図6はメインCPU112からサブCPU212に出力された制御コマンドの流れを示す説明図である。図7(A)はメインCPU112からサブCPU212へ出力される転送信号および制御コマンドを示す説明図であり、図7(B)は図7(A)に示す制御コマンドの構成を示す説明図であり、図7(C)は5個の賞球を払出す場合の賞球払出センサ60a,60bおよび賞球払出モータ60hのタイミングチャートである。
【0027】パチンコ機10は、入賞口によって払出個数が異なるように設定されている。たとえば、この実施形態では、大入賞口スイッチ43a(図4)がONしたときは15個の賞球が払出され、それ以外の袖入賞口スイッチ24a、下入賞口スイッチ29a、天入賞口スイッチ31a、第1種始動口スイッチ27aおよびゲートスイッチ26aのいずれかがONしたときは5個の賞球が払出される。また、各種スイッチは、それぞれ主基板100のメインCPU112の異なる入力ポートと電気的に接続されており、メインCPU112は、スイッチから送出された検出信号が、どの入力ポートに取込まれたかによって払出個数を決定する。
【0028】そしてメインCPU112は、決定した賞球数の払出を命令する制御コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ出力する。その制御コマンドは、図7に示すように、払出個数を示す8ビットの信号HD0〜HD7で構成された2バイトで構成される。たとえば、払出個数15個を命令する制御コマンドは、たとえば3FHC1H(16進表示)で表され、払出個数5個を命令する制御コマンドは、たとえば35HCBH(16進表示)で表される。また、賞球払出しの動作停止を命令する制御コマンドは、たとえば40HC0H(16進表示)で表され、賞球払出しの動作再開を命令する制御コマンドは、たとえば41HBFH(16進表示)で表される。
【0029】図6に示すように、メインCPU112から出力された制御コマンドは、メインCPUバス118を介して出力ポート120へ出力され、その出力された制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に蓄積された後、サブCPU212に接続された入力バッファ220に蓄積される。そして、メインCPU112から出力された転送信号が、メインCPUバス118から出力ポート122、出力バッファ128および入力バッファ222を介してサブCPU212のトリガ入力(TRG2)226に入力されると、入力バッファ220に蓄積されている各種制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート228を介してサブCPU212の入力ポート224に取り込まれる。つまり、図7(A)に示すように、メインCPU112から出力された制御コマンドは、メインCPU112から転送信号が出力されたタイミングでサブCPU212に取込まれる。
【0030】そしてサブCPU212は、取込んだ制御コマンドが何を意味する制御コマンドであるかなどの解析を行う。サブCPU212は、15個の賞球払出命令を受信したことを記憶する記憶エリアから1個の賞球払出命令を受信したことを記憶する記憶エリアまでの計15の記憶エリアを備えており、賞球払出命令のあった記憶エリアには、その賞球払出命令に示される払出個数がセットされる。たとえば、15個の賞球払出命令の場合は、対応する記憶エリアに「15」がセットされる。そしてサブCPU212は、上記15の各記憶エリアをチェックし、「0」でない記憶エリアがある場合、その記憶エリアに対応する払出個数の賞球払出処理を実行する。図5に示すように、払出制御基板200に実装されたモータ駆動回路(図示せず)は、サブCPU212から出力された制御信号に基づいて賞球払出モータ60hのA相、B相、C相およびD相の各相に賞球払出モータ駆動パルスを順次出力し、賞球払出モータ60hを駆動する。
【0031】そして、図7(C)に示すように、時間t1において賞球払出モータ60hが駆動を開始すると、賞球払出センサ60a,60bによって賞球が検出される。図7(C)は5個の賞球を払出す場合の例を示しており、賞球払出センサ60bが2個の払出個数を検出し、賞球払出センサ60aが3個の払出個数を検出し、両賞球払出センサ60b,60aによって計5個の払出個数を検出している。このとき、サブCPU212は、賞球払出センサ60aから出力される賞球払出センサ信号G1または賞球払出センサ60bから出力される賞球払出センサ信号G2を取込むごとに、対応する前述の記憶エリアに格納されている払出個数から「1」を減算して行き、その減算結果が「0」になったときに賞球払出モータ60hを停止させる。そしてサブCPU212は、賞球払出モータ60hが停止した後、払出終了時間tα経過後の時間t2から次の賞球払出処理を実行する。
【0032】[払出個数検査処理]次に、この発明の特徴部分、つまり払出制御基板200に対する不正行為や払出制御基板200の故障などにより、正しい払出個数の賞球が払出されなくなったことを検出するための構成について図8を参照して説明する。図8は、メインCPU112が実行する払出個数検査処理の流れを示すフローチャートである。なお、主基板100のRAM116には、大入賞口スイッチ43a(図4)のスイッチング回数、つまり大入賞口41への入賞数が入賞記憶数Uとして記憶されるものとする。
【0033】メインCPU112は、賞球払出センサ60aから送出された賞球払出センサ信号G1または賞球払出センサ60bから送出された賞球払出センサ信号G2を取込んで払出個数をカウントする処理を行っている最中であるか否かを判定する(ステップ(以下、Sと略す)10)。続いてメインCPU112は、払出個数をカウントする処理を行っている最中ではないと判定した場合は(S10:No)、入賞記憶数Uが1以上であるか否かを判定し(S12)、入賞記憶数Uが1以上である場合は(S12:Yes)、入賞記憶数Uから「1」を減算し(S14)、タイマ(たとえばメインCPU112に内蔵されたタイマ)をスタートさせ、払出個数のカウントを開始する(S16)。
【0034】続いてメインCPU112は、払出個数のカウント中であると判定し(S10:Yes)、賞球払出センサ信号G1または賞球払出センサ信号G2を入力すると(S18:Yes)、カウント数Nに「1」を加算する(S20)。続いてメインCPU112は、タイマの計測時間Tが予め設定されている設定時間T1以上になったか否かを判定する(S22)。この設定時間T1は、メインCPU112が15個を超える払出個数、たとえば16個〜30個を連続でカウントするために十分な時間に設定する。つまり、払出制御基板200に対する不正行為や払出制御基板200の故障などにより、大入賞口41に対する1回の入賞により、15個を超える賞球が払出されていることを検出するために十分な時間に設定する。
【0035】このようにしてメインCPU112は、タイマの計測時間Tがタイムアップするまで払出個数のカウントを実行し、計測時間Tがタイムアップすると(S22:Yes)、カウント数Nが予め設定されている設定値N1、たとえば16個以上であるか否かを判定する(S24)。続いてメインCPU112は、カウント数Nが設定値N1以上である場合は(S24:Yes)、報知LED75a(図4)を点灯または点滅させる制御コマンドをランプ制御装置75に出力し、報知LED75aを点灯または点滅させることにより、払出個数が正規の数より多いことを報知する(S26)。このように、報知LED75aを点灯または点滅させることにより、パチンコホールの従業員に払出個数が正規の数より多いことを知らせることができる。
【0036】続いてメインCPU112は、モータ停止を命令する制御コマンドを払出制御基板200へ出力し、賞球払出モータ60hを停止させる(S28)。つまり、賞球の払出を即座に停止することができるため、パチンコホールが被る被害を最小限に抑えることができる。そしてメインCPU112は、タイマをリセットし(S30)、カウント数Nをリセットし(S32)、次回の払出個数検査処理に備える。
【0037】以上のように、この実施形態に係るパチンコ機10を使用すれば、実際に払出された賞球数Nが設定値N1以上であるか否かを判定することにより、払出個数が正規の払出個数よりも増加していることを検出して報知することができる。つまり、払出制御基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210に備えられたROM114が、払出個数を不正に増加させるコンピュータプログラムが記録されたROMに交換されたり、あるいは、マイクロプロセッサ210自体が不正なものに交換されたりした場合であっても、払出個数の不正な増加を検出して報知することができる。また、払出制御基板200や賞球ユニット60に故障が発生して払出個数が正規の数よりも増加したことを検出して報知することもできる。しかも、入賞が発生するごとにメインCPU112が払出個数検査処理を実行できるため、上記不正行為や故障を即座に検出して報知できるため、パチンコホール側の被害を最小限に抑えることができる。
【0038】[他の実施形態]上記実施形態では、図3に示したように、賞球ユニット60に2つの賞球払出センサ60a,60bを設け、両賞球払出センサを主基板100および払出制御基板200にそれぞれ接続する構成を説明したが、賞球ユニットの設計変更例を説明する図9に示すように、賞球ユニット60に4つの賞球払出センサを設けることもできる。図9では、図面の都合上、賞球払出センサ60aと、この賞球払出センサ60aによって検出された賞球を再び検出する賞球払出センサ60cの2つの賞球払出センサのみが示されているが、実際には、送り出し部材60gを挾んで賞球払出センサ60aと対向する位置には、前述の実施形態で説明した賞球払出センサ60bが設けられており、その下方には、賞球払出センサ60bによって検出された賞球を再び検出する賞球払出センサ(仮に60dとする)が設けられている。そして、賞球払出センサ60a,60bと払出制御基板200とを電気的に接続し、賞球払出センサ60c,60dと主制御基板100とを電気的に接続する。この構成を使用すれば、上下方向に組となっている2つの賞球払出センサの一方が故障して機能しなくなった場合であっても、たとえば、機能している方の賞球払出センサに接続されている接続コードを上記故障した賞球払出センサが接続されていた基板に分岐させて電気的に接続することにより、応急処置を施すことができる。
【0039】また、上記実施形態では、パチンコ機10に備えられた報知LED75aを点灯または点滅させることにより、不正行為や故障により払出個数が増加したことを報知する構成を説明したが、メインCPU112がS26を実行したときの信号を遊技枠情報端子基板52(図4)から出力し、パチンコホールの管理室などに設けられたLEDやランプ類を点灯または点滅させたりすることもできる。さらに、「ピー」などの電子音などの音声を出力して報知したり、報知LEDおよび音声出力を組み合わせたりすることもできるし、上記信号をコンピュータに取込み、そのコンピュータに接続されたモニタ画面に報知内容をメッセージなどで表示するように構成することもできる。またさらに、上記実施形態では、カウント数Nが設定値N1よりも多いことを検出して報知する構成を説明したが、カウント数Nが設定値N1よりも少ないことを検出することにより、払出制御基板200や賞球ユニット60に故障が発生したことを報知することもできる。そしてさらに、上記実施形態では、メインCPU112が払出個数検査処理を実行する場合を説明したが、他のCPUが払出個数検査処理を実行するように設計することもできる。なお、上記実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ機または第3種パチンコ機にこの発明を適用することもできる。さらに、スロットマシンなどのパチンコ機以外の遊技機にもこの発明を適用することもできる。
【0040】[各請求項と実施形態との対応関係]遊技球Pが、この発明の請求項1に係る賞媒体に対応し、メインCPU112が賞媒体払出命令手段に対応し、賞球ユニット60が賞媒体払出手段に対応し、サブCPU212が払出制御手段に対応し、賞球払出センサ60a,60bが賞媒体検出手段に対応する。また、メインCPU112が実行するS10〜S32が、請求項1に係る判定手段として機能し、報知LED75aが請求項3に係る報知手段に対応する。さらに、ROM114が請求項4に係る記録媒体に対応する。




 

 


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