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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−212321(P2001−212321A)
公開日 平成13年8月7日(2001.8.7)
出願番号 特願2000−28980(P2000−28980)
出願日 平成12年2月7日(2000.2.7)
代理人 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 AA23 BA10 BA13 BA32 EA10 
発明者 水野 雅裕
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 入賞領域を規定する複数の入賞口と、入賞に対する賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置と、上記入賞口に入賞した遊技媒体を検知する入賞遊技媒体検知手段と、該入賞遊技媒体検知手段により検知された入賞遊技媒体に関する賞遊技媒体情報を設定し出力する賞遊技媒体情報設定手段と、該賞遊技媒体情報設定手段から出力された賞遊技媒体情報に基づいて上記賞遊技媒体払出装置による賞遊技媒体の払い出しを制御する賞遊技媒体払出制御装置を備えた遊技機において、上記賞遊技媒体情報設定手段により設定された賞遊技媒体情報に基づいて払い出すべき総賞遊技媒体数を演算する賞遊技媒体数演算手段を設け、上記賞遊技媒体払出制御装置は、上記賞遊技媒体数演算手段により演算された総賞遊技媒体数を連続して払い出させるよう上記賞遊技媒体払出装置を制御する構成としたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 上記賞遊技媒体払出装置から払い出された賞遊技媒体を検知する賞遊技媒体払出検知手段を備え、上記賞遊技媒体数演算手段は、上記賞遊技媒体払出検知手段から賞遊技媒体を検知した信号が送信される都度上記総賞遊技媒体数を1減算するとともに、該総遊技媒体数が0になる前に上記賞遊技媒体情報設定手段から新たな賞遊技媒体数情報が送信された場合には、その新たな賞遊技媒体数情報に基づく賞遊技媒体数を上記総賞遊技媒体数に累積加算することで新たな総賞遊技媒体数を演算するよう構成し、上記賞遊技媒体払出制御装置は、上記総賞遊技媒体数が0になるまで連続して払い出すよう上記賞遊技媒体払出装置を制御する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 上記賞遊技媒体払出制御装置は、遊技内容を制御する遊技制御装置とは別の制御基板で構成し、該賞遊技媒体払出制御装置に上記賞遊技媒体数演算手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短時間に大量の入賞が発生し払い出すべき賞遊技媒体数が多量となる大当たり遊技中等においても遊技進行等に支障が生じない程度に賞遊技媒体払出時間を短縮できるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えばパチンコ遊技機は、遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入ることによって入賞が発生し、入賞口毎に賞球数が設定される。そして、入賞した遊技球すなわち入賞球が、異なる賞球数毎に入賞球検知手段によって検知され、例えば賞球数が5個と15個の2種類の場合に、賞球数5個の入賞球の賞球情報(入賞球数等)がテーブルに記憶される。そして、検知された入賞球は全て集合樋により一箇所に集められて、1個づつ入賞球処理装置に送られ、入賞処理装置から1個ずつ排出されて、その排出される入賞球1個毎に、賞球払出装置により、例えば、賞球数5個のテーブルにデータがある場合は5個、また、5個のテーブルにデータがなく15個のテーブルにデータがある場合は15個の賞球が、入賞球毎に区切られて払い出される。また、入賞球処理装置を設けない遊技機では、記憶されたデータに基づいて所定の賞球数順に賞球が払い出されるが、その場合も、それぞの払い出しは1回毎に区切られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の遊技機の賞球払出制御では、遊技球が連続して入賞し短時間に大量の入賞球が検知された場合に、賞球払出に時間がかかりすぎてしまい、例えば、大当たり遊技が終了した後も、賞球払出が続くという事態が発生する。
【0004】例えば、通常のパチンコ機の場合、大当たり遊技中は1ラウンドで入賞球が10個で、それが最高16ラウンド継続するので、入賞球の総数は最高160個となり、その間、遊技球を1分に約100個発射できるので、遊技球1個の発射所要時間は約0.6秒で、1ラウンドで10個の入賞のために約6秒、これが16回で約96秒、また、各ラウンドの間には大入賞口閉口時間が約2秒あって、これが15回で約30秒、そして、最終ラウンド(例えば第16ラウンド)終了後に大当たりの終了を報知する大当たり終了表示のディレー時間が約10秒あり、それらをトータルした大当たり遊技の必要最低時間は約136秒となる。
【0005】それに対し、賞球払出装置は、通常、スクリューと駆動源である払出モーター(ステッピングモータ)とで構成され、払出モーターは、1回転48ステップ、1ステップ2.005msにて制御され、一定速度で駆動されて、1/2回転で賞球1球を払い出すので、1球の払出所要時間は24×2.005ms=48.12msで、例えば、賞球15個を払い出すのに必要な時間は48.12ms×15=721.8msである。そして、賞球15個を払い出す毎に、モーターは停止し、区切りのインターバルとして、モータ停止後払出終了時間が例えば370.92msに設定されて、その時間が経過しないと次回の駆動に入らない。そのため、160個の入賞球に対する賞球払出に必要な時間は、48.12ms(1球の払出所要時間)×15(入賞球1個当たりの賞球数)×160(入賞球総数)+15(インターバルの回数)×370.92ms(モータ停止後払出終了時間)=174464.28msで、約174.5秒となる。
【0006】このように、従来の遊技機の賞球払出制御では、大当たり遊技の必要最低時間136秒に対し、賞球払出時間は約174.5秒で、賞球払出時間が大当たり遊技時間よりも38.5秒ほど長い。また、大当たり遊技中は普通電動役物の開放も、回数、時間とも増加するので、実際の入賞球は160球よりかなり多くなるため、払い出しに必要な時間はさらに長くなる。そのため、大当たり遊技が終了した後も、賞球払出がしばらく続くことになり、例えば、大当たり遊技が終了して次の遊技状態となったにもかかわらず、賞球払出が続いているということになる。また、大当たり1回毎に遊技球交換が必要なようにした場合、大入賞口が閉じてからも賞球払出が続くのでは、遊技の進行を遅らせてしまう。
【0007】そこで、それらの問題を解決するため、ゲージの配置などによって大当たり中の大入賞口への入賞を制限し、例えば、20発ほど打たないと10個入賞しないゲージ配列とすることにより、大当たり遊技時間と賞球払出時間のバランスを調整することが従来から行われている。しかしながら、このように大入賞口への入賞を制限したのでは、大当たり遊技が完了するまでに発射する遊技球の数が増え、無駄打ちとなる球が多くなって、その結果、遊技者にとっては、大当たりとして本来享受できる利益が目減りするという問題がある。また、遊技機を開発する側にとっては、大入賞口への入賞を制限するようなゲージ配置としなければならないため、盤面設計の自由度が小さくなるという問題もある。
【0008】したがって、遊技機の賞球払出時間を短縮でき、短時間に大量の入賞が発生する大当たり遊技中等においても遊技時間と賞球払出時間のバランスがとれて、ゲージなどによる遊技時間の延長調整が不要となるようにすることが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の例えばパチンコ遊技機が入賞球を異なる賞球数毎に検知して、入賞球数テーブルに記憶し、入賞球処理装置で1個ずつ入賞球を処理する毎に、テーブルにデータのある入賞球について、そのデータが0になるまで賞球払出装置によって賞球を払い出すというものであり、しかも、入賞球毎に区切られて払い出されるというものであったのに対し、賞球払出を入賞球毎に区切って行うのではなく、入賞球が検知されるたびに累積加算を行って、払い出すべき総賞球数を演算し、払い出すべき総賞球数を連続して払い出すようにすることにより上記課題を解決できることを見いだしたものである。
【0010】すなわち、本発明による遊技機は、入賞領域を規定する複数の入賞口と、入賞に対する賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置と、入賞口に入賞した遊技媒体を検知する入賞遊技媒体検知手段と、該入賞遊技媒体検知手段により検知された入賞遊技媒体に関する賞球情報(各入賞口毎の入賞遊技媒体数等)を設定し出力する賞遊技媒体情報設定手段と、該賞遊技媒体情報設定手段から出力された賞遊技媒体情報に基づいて賞遊技媒体払出装置による賞遊技媒体の払い出しを制御する賞遊技媒体払出制御装置を備えた遊技機において、賞遊技媒体情報設定手段により設定された賞遊技媒体情報に基づいて払い出すべき総賞遊技媒体数を演算する賞遊技媒体数演算手段を設け、賞遊技媒体払出制御装置は、賞遊技媒体数演算手段により演算された総賞遊技媒体数を連続して払い出させるよう賞遊技媒体払出装置を制御する構成としたものである。
【0011】この遊技機によれば、入賞遊技媒体が検知されるたびに、入賞口毎に設定された賞遊技媒体数が累積加算されて、払い出すべき総賞遊技媒体数が演算され、その演算された総賞遊技媒体数が連続して払い出される。その結果、従来のように入賞遊技媒体毎にインターバルをおいて払い出すものに比べて、連続して入賞遊技媒体が検出された場合の払出時間を短縮することができ、ゲージなどによる遊技時間の延長調整を行わなくても、例えば大当たり遊技が完了するまでに賞遊技媒体払出を完了させるようにできる。
【0012】上記構成において、遊技機は賞遊技媒体払出装置から払い出された賞遊技媒体を検知する賞遊技媒体払出検知手段を備えたもので、賞遊技媒体数演算手段は、賞遊技媒体払出検知手段から賞遊技媒体を検知した信号が送信される都度総賞遊技媒体数を1減算するとともに、該総賞遊技媒体数が0になる前に賞遊技媒体情報設定手段から新たな賞遊技媒体数情報が送信された場合には、その新たな賞遊技媒体数情報に基づく賞遊技媒体数を総賞遊技媒体数に累積加算することで新たな総賞遊技媒体数を演算するよう構成し、賞遊技媒体払出制御装置は、総賞遊技媒体数が0になるまで連続して払い出すよう賞遊技媒体払出装置を制御する構成とするのがよい。
【0013】その場合、賞遊技媒体払出検知手段によって賞遊技媒体が検知されるたびに、払い出すべき総賞遊技媒体数が1減算され、総賞遊技媒体数が0になる前に新たな入賞遊技媒体が検知されるたびに、入賞口毎に設定された賞遊技媒体数が累積加算されて新たな総賞遊技媒体数が演算され、その総賞遊技媒体数が0になるまで連続して払い出される。
【0014】また、上記構成において、賞遊技媒体払出制御装置は、遊技内容を制御する遊技制御装置とは別の制御基板で構成し、該賞遊技媒体払出制御装置に賞遊技媒体数演算手段を設けるのがよい。また、賞遊技媒体数演算の結果を記憶する総賞遊技媒体数テーブルも賞遊技媒体払出制御装置に設けるのがよい。そうすることにより、主たる制御である遊技内容の制御を行っている遊技制御装置の負担を軽減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態の具体的に説明する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態の一例に係る遊技機(パチンコ遊技機)の盤面構成を示している。図において1は遊技盤で、その前面(遊技盤面)の略中央には、所定の検出信号に基づいて図柄を変動表示する特別図柄表示器2が設けられ、この特別図柄表示器2の中央最頂部に天入賞口3が設けられている。そして、特別図柄表示部2のほぼ真下には、特別図柄表示部2の図柄変動開始のための始動信号を検出する始動スイッチ(後述の第1種始動口スイッチ)を備えた第1種始動口4が設けられ、この第1種始動口4の直ぐ下には、上記特別表示器2の図柄が所定の態様となることによって開放する大入賞口5が設けられている。さらに、上記第1種始動口4の左右両側には左袖入賞口6と右袖入賞口7が、また、上記大入賞口5の左右両側には左下入賞口8と右下入賞口9が設けられている。
【0017】図2に示すように遊技盤1の背面には、遊技盤面の上記各入賞口に流入(入賞)した入賞球(入賞遊技媒体)を検出する第1種始動口スイッチ11、大入賞口スイッチ12、左袖入賞口スイッチ13、右袖入賞口スイッチ14、左下入賞口スイッチ15、右下入賞口スイッチ16、天入賞口スイッチ17といった各種入賞球検出スイッチや、大入賞口ソレノイド18等の電動装置や、入賞球が通過する通路等が設けられた集合板20が取り付けられている。遊技盤面上の入賞領域である各入賞口に入賞した入賞球は全て、遊技盤1の背面に設けられた上記各種検出スイッチのうちの何れかによって検出されることになる。これら検出スイッチのうち、大入賞口スイッチ12のみは、賞球(賞遊技媒体)15個払出の入賞球を検出するのに用いられ、残りの、第1種始動口スイッチ11、左袖入賞口スイッチ13、右袖入賞口スイッチ14、左下入賞口スイッチ15、右下入賞口スイッチ16、天入賞口スイッチ17といった検出スイッチは、賞球5個払出の入賞球を検出するのに用いられるものである。つまり、上記各入賞口にうち、大入賞口5は賞球数15個の設定とされ、残りの天入賞口3、第1種始動口4、左袖入賞口6、右袖入賞口7、左下入賞口8および右下入賞口9は、賞球数5個の設定とされているのである。
【0018】大入賞口5は、特別図柄表示器2の図柄が所定の態様となった場合に、上記大入賞口ソレノイド18によって開放されるものであって、この大入賞口5が開放している遊技状態を大当たりと称し、大入賞口5が閉じている遊技状態を通常遊技状態と称している。
【0019】遊技機は、入賞領域への遊技球(遊技媒体)の入賞に伴い遊技者に賞品としての遊技球すなわち賞球を払い出す賞球払出装置(図示せず)を備えている。この賞球払出装置は、スクリューと、駆動源である払出モーター(ステッピングモーター)とで構成されたものであって、裏セット機構板(図示せず)に配設され、そのスクリュー下方の排出通路には賞球払出センサー(賞遊技媒体払出検知手段)(図示せず)が設けられている。
【0020】遊技機の裏セット機構板には、また、各種制御基板が配設されている。図3はそれら各種基板等の配線系統ブロック図である。図において、21は遊技内容等に伴うLEDランプ等の点灯、点滅、消灯を制御するランプ制御基板、22は遊技内容等に伴う効果音等の制御を行う音声制御基板、23は遊技媒体の発射や払い出し等を制御する払出制御基板、24は図柄変動を制御する図柄制御基板(特別図柄制御基板)、25は遊技盤面に於ける遊技内容等の制御をする主基板、26は各基板へ電力を供給する電源基板である。
【0021】ランプ制御基板21、音声制御基板22、払出制御基板23および図柄制御基板24は、主基板25からの制御コマンドを受けて各種状態に応じた制御信号を出力する。すなわち、ランプ制御基板21は、主基板25からの制御コマンドを受けてランプ制御分配基板27に制御信号を出力し、ランプ制御分配基板27に繋がれた全ランプの点灯、点滅、消灯を制御する。そして、音声制御基板22は、主基板25からの制御コマンドを受けてスピーカ中継基板28に制御信号を出力し、スピーカ中継基板28に繋がれたスピーカの音声出力を制御する。また、払出制御基板23は、主基板25からの制御コマンドを受けて払出中継基板29に制御信号を出力し、払出中継基板29に接続された賞球払出装置(賞遊技媒体払出機構部)を制御するとともに、発射装置駆動基板30を介して発射装置を制御する。また、図柄制御基板24は、主基板25からの制御コマンドを受けて図柄表示器を制御する。
【0022】賞球払出装置は、上記第1種始動口スイッチ11、大入賞口スイッチ12、左袖入賞口スイッチ13、右袖入賞口スイッチ14、左下入賞口スイッチ15、右下入賞口スイッチ16、天入賞口スイッチ17といった各種入賞球検出スイッチからの検出信号が盤面中継基板31を介して主基板25に入力され、主基板25から払出制御基板23に払出制御コマンドが出力されることにより、払出中継基板29を介して制御される。その賞球払出の具体的な制御および動作は次のとおりである。
【0023】各入賞口(3〜9)に入賞した遊技球は、盤面裏側に設けられた入賞球検出スイッチ(11〜17)によって検出され、その検出信号は中継基板(盤面中継基板31)を介して主基板25へ送られる。
【0024】入賞球検出スイッチ(11〜17)からの検出信号により、主基板25では各入賞口検出スイッチ毎に設定された賞球数データを自らの払出数記憶エリアにセットすると共に、その賞球数に対応する2バイトデータの賞球コマンドをストローブ信号と共に払出制御基板23へ送信する。
【0025】払出制御基板23では、送られた2バイトデータが正常データであるか否かの判定を行い、正常データであれば、そのデータを自らの払出数記憶エリアに書き込み、払出中継基板29を介して、賞球払出装置の払出モーターへ駆動信号を送信する。
【0026】払出モーターは、満杯異常・賞球切れ異常の状態でないことを確認の上、作動を開始する。払出モーターは、48ステップで1回転するステッピングモーターで構成されたもので、このモーターにスクリューが直結され、スクリューは2条の球通路から流れ込んだ遊技球を保持して、モーターが180度すなわち1/2回転すると、遊技球を1個ずつ排出通路側に払い出す。そして、払い出された遊技球は、排出通路に設置された賞球払出センサーによって検出され、その検出信号は主基板25および払出制御基板23へ送信される。
【0027】主基板25および払出制御基板23では、賞球払出センサから信号が送信される都度、それぞれの払出数記憶エリアの数値を1減算し、記憶エリアの数値が0になるまで払出モーターへ駆動信号を送り続ける。
【0028】そして、記憶エリアの数値が0になると、駆動信号の送信が停止され、それにより払出モーターが停止し、賞球払出装置は待機状態となる。
【0029】以上が賞球払出の制御および動作の基本であって、散発的に入賞球が発生し、その入賞球に対する賞球数分だけが払い出される場合については、このとおりの制御並びに動作によって1回ずつ完結する態様で賞球が払い出される。しかし、入賞球が連続的に発生した場合は、そうした間欠的は払い出しとはならず、連続して賞球が払い出される。以下、入賞球が連続的に発生した場合の賞球払出の制御および動作を説明する。
【0030】主基板25および払出制御基板23の払出数記憶エリアの数値が0となる前に新たな入賞球が発生した場合には、残存する数値に、新たな入賞球に対する賞球数を加算して、払い出すべき必要数(総賞球数)を求め、その演算結果をそれぞれの払出数記憶エリアに上書きする。この処理は、主基板25と払出制御基板23とで同様に行う。
【0031】そして、新たな入賞球が発生すれば、その都度対応する賞球数分を加算する一方、賞球払出センサから信号が送信される都度1減算しながら、記憶エリアの数値が0になるまで払出モーターの駆動を継続し、記憶エリアの数値が0になるまで払出モーターを作動させ、記憶エリアの数値が0になったら停止させる。こうして、各入賞球に対応した賞球数毎に区切るのではなく、連続的に払出モーターが駆動され、連続的に賞球の払い出しが行われるのである。
【0032】例えば、賞球数5個の入賞口に遊技球が入賞したことにより、払い出しが開始され、3個目を払い出している途中で、また賞球数5個の入賞口に遊技球が入賞した場合には、2個の入賞球に対し払い出すべき総賞球数が次のように書き換えられていく。
【0033】はじめに、「5」が払出数記憶エリアにセットされ、賞球払出センサーからの信号が送信されることにより記憶エリアの数値が1ずつ減算されて、「4」となり、次いで「3」となった状態で、賞球コマンドの受信割込が行われ、その時点で払出数記憶エリアの数値が「8」と書き換えられる。その後、払い出しセンサからの信号により、「7」、「6」、「5」・・・「1」と1ずつ減算され、「0」になると、払出モーターが停止する。こうして、賞球数5個の払い出しの2回分に相当する10個(5×2=10)の賞球が連続で払い出される。
【0034】このように連続して賞球を払い出すと、大当たり遊技中は、例えば1ラウンドで入賞球が10球で、それが最高16ラウンド継続するので、入賞球の総数は最高160球となり、その間、遊技球を1分に約100発発射できるので、1球の発射所要時間は約0.6秒で、1ラウンド10球入賞のために約6秒、これが16回で約96秒、また、各ラウンドの間には大入賞口閉口時間が約2秒あって、これが15回で約30秒で、最終ラウンド(例えば第16ラウンド)終了後に大当たりの終了を報知する大当たり終了表示時間を約10秒として、それらをトータルした大当たり遊技の必要最低時間は約136秒となる。
【0035】それに対し、賞球払出装置の払出モーターは、1回転48ステップ、1ステップ2.005msにて制御され、一定速度で駆動されて、1/2回転で賞球1球を払い出すので、1球の払出所要時間は24×2.005ms=48.12msで、160球の入賞球に対する払出所要時間は、48.12ms(1球の払出所要時間)×15×160球=115488msとなり約115.5秒となる。つまり、大当たり遊技の必要最低時間136秒よりも20.5秒短くなる。
【0036】その結果、大当たり遊技が終了するまでに賞球の払い出しを完了することができ、あるいは、大当たり遊技中に払い出しが完了しない場合でも、大当たり終了から払い出し完了までの時間ギャップを短くできて、出球交換の作業等を速やかに開始できる。
【0037】また、従来は払い出し所要時間が長くかかることをカモフラージュするために大入賞口閉口後の大当たり終了表示時間として長い時間を充当しなければならなかったのに対し、大入賞口閉口後の大当たり終了表示時間の短縮が可能となり、大当たり終了後新たな図柄変動が開始されるまでのディレー時間を短縮することができて、スピーディーな遊技状態が得られる。
【0038】そして、払い出し時間を稼ぎ出すために、従来は、例えば大入賞口開放中の設定入賞球数が例えば10個の場合に、その10個の入賞が完了するまでの所要時間を引き延ばし、例えば16ラウンドの大当たり遊技の所要時間を引き延ばすよう、例えば20発打たないと10個入賞しないようにゲージ配列を設計して大入賞口の入賞率を下げる必要があったのに対し、そのような入賞率の低いゲージ配列にする必要がなくなって、盤面設計の自由度が上がる。また、入賞率を高くできるので、遊技者にとっては無駄な発射球が減り、大当たりの利益を十分に享受することができる。
【0039】図4は、上記賞球払出制御における払出処理のフローを示す。このフローは、ステップS1〜ステップS12からなり、スタートすると、まず、ステップS1で、払出数記憶エリアに記憶された総賞球数(賞球払出数)P0が、P0>0であるかどうかを見て、P0>0でなければ、何もせずフローを終了する。そして、P0>0であれば、ステップS2へ進んで、満杯フラグON(満杯異常)かどうかを見て、満杯フラグONでなければ、さらにステップS3で賞球切れフラグON(賞球切れ異常)かどうかを見て、賞球切れフラグONでなければステップS4へ進む。
【0040】こうしてステップS2およびステップS3で満杯フラグおよび賞球切れフラグを確認し、何れも正常であれば、ステップS4へ進み、賞球払出装置の払出モーターを駆動させる。そして、ステップS5で賞球払出センサーの検知信号を入力し、ステップS6で、検知状態が正常かどうかを判定する。
【0041】そして、賞球払出センサの検知信号が正常と判定したときは、そのままステップS9へ進むが、検知信号が正常でないと判定したときは、ステップS7で賞球払出をリトライし、次いで、ステップS8でリトライが終了したかどうかを判定して、終了したらステップS9へ進む。
【0042】そして、ステップS9で、払出数記憶エリアに記憶された数値P0を、1減算し、次いで、ステップS10でP0=0になったかどうかを見て、P0=0でなければステップS2へ戻り、P0=0になるまでステップS2〜ステップS10の処理を繰り返す。
【0043】そして、P0=0になったら、ステップS11で賞球払出装置の払出モーターを停止させる。
【0044】また、ステップS2で満杯フラグON、或いはステップS3で賞球フラグONの異常状態のときは、ステップS12で賞球払出モーターを停止させる。
【0045】図5は、払出制御基板23が主基板25からコマンドを受信した場合に優先処理されるコマンド受信割込みのルーチンを示すものであって、ステップT1〜ステップT11からなり、スタートすると、ステップT1で主基板(メインCPU)からのコマンドを受信したかどうかを見る。そして、コマンドを受信したというときは、ステップT2でその受信したコマンドが下皿満杯異常コマンドであるかどうかを見て、下皿満杯異常コマンドであればステップT3で満杯フラグをONにして、そのままリターンし、そうでなければステップT4へ進むそして、ステップT4へ進むと、下皿満杯正常コマンドであるかどうかを見て、下皿満杯正常コマンドであればステップT5で満杯フラグをOFFにして、リターンし、そうでなければステップT6へ進む。
【0046】そして、ステップT6へ進むと、賞球切れ異常コマンドであるかどうかを見て、賞球切れ異常コマンドであればステップT7で賞球切れフラグをONにして、リターンし、そうでなければステップT8へ進む。
【0047】そして、ステップT8へ進むと、賞球切れ正常コマンドであるかどうかを見て、賞球切れ正常コマンドであればステップT9で賞球切れフラグをOFFにして、リターンし、そうでなければステップT10へ進む。
【0048】そして、ステップT10へ進むと、受信したコマンドが賞球コマンドであるかどうかを見て、賞球コマンドでなければ何もせずにリターンするが、賞球コマンドであれば、ステップT11で賞球払出数P0にコマンドに対応した賞球数P1を加算して新たな賞球払出数データ(払い出すべき総賞球数)を演算し、リターンする。これで割込処置は終了する。
【0049】以上、本発明の実施の形態を図示の例について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の技術的範囲を逸脱しない限り適宜構成を変更して実施することができる。例えば、上記実施の形態は、パチンコ遊技機の場合を図示して説明したものであるが、本発明は、パチンコ遊技機に限らず、スロットマシンあるいはアレンジボール、雀球等の他の遊技機にも適用できるものである。
【0050】また、上記実施の形態においては、賞遊技媒体の払い出し単位個数を5個および15個としたが、その数に限定されるものではない。
【0051】また、上記実施の形態においては、賞球払出装置として払出モーターとスクリューとで構成されたものを用いているが、賞球払出装置としては例えばスプロケットやソレノイドを利用したものであってもよく、賞球を1個ずつ連続的に払い出せる機構のものであればよい。
【0052】また、上記実施の形態においては、主基板および払出制御基板の両方で賞球数演算手段を構成しているが、それに限られるものではなく、主基板または払出制御基板のいずれか一方、或いはそれ以外の演算機能を有する基板で賞球数演算を構成するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、従来の遊技機が入賞遊技媒体1個毎に所定賞遊技媒体数の払い出しを区切って実行し、1回毎にインターバルをおいていたのに対して、総遊技媒体数を演算して連続して払い出すので、払い出しに要する時間を短縮することができ、短時間に大量の入賞遊技媒体が発生する遊技状態においてにも遊技時間と賞遊技媒体払出時間のバランスをとることができ、ゲージの配置などによって大当たり遊技の所要時間を引き延ばす必要がなくなって、盤面設計の自由度が高まり、また、遊技者にとって大当たりの利益を十分に享受することができるようになる。
【0054】そして、大当たり状態における遊技時間と賞遊技媒体払出時間のバランスがとれるので、出球交換の作業等を速やかに行うことができるようになる。
【0055】また、大入賞口閉口後の大当たり終了表示時間を短縮することができ、スピーディーな遊技状態を実現できる。
【0056】また、入賞遊技媒体数を記憶するテーブル等の記憶手段が不要となる。
【0057】さらに、総賞遊技媒体数テーブルや賞遊技媒体数演算手段を賞遊技媒体払出手段に設けることにより、遊技の主たる制御をしている遊技制御手段の負担を軽減するようにできる。




 

 


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