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発明の名称 遊技機の遊技媒体払出装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−190779(P2001−190779A)
公開日 平成13年7月17日(2001.7.17)
出願番号 特願2000−10060(P2000−10060)
出願日 平成12年1月13日(2000.1.13)
代理人 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 BA23 BA24 BA27 BA32 BA56 BA57 BA65 BA88 CA16 EA10 EA22 
発明者 岸 勇夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 遊技機の遊技結果に基づいた所定数の賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置とカード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件とする遊技者の貸出操作に基づいた所定数の貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置とを別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成するとともに、上記賞遊技媒体払出装置と上記貸出遊技媒体払出装置を各々一体的にユニット化したことを特徴とする遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項2】 遊技機の遊技結果に基づいた所定数の賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置とカード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件とする遊技者の貸出操作に基づいた所定数の貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置を別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成し、上記賞遊技媒体払出装置と上記貸出遊技媒体払出装置のうち少なくとも貸出遊技媒体払出装置の駆動源をソレノイドとしたことを特徴とする遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項3】 上記賞遊技媒体払出装置へ賞遊技媒体を誘導する賞遊技媒体誘導レールと上記貸出遊技媒体払出装置へ貸出遊技媒体を誘導する貸出遊技媒体誘導レールを分離して設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項4】 上記賞遊技媒体誘導レールの数を上記貸出遊技媒体誘導レールの数より多くしたことを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項5】 上記貸出遊技媒体払出装置及び上記貸出遊技媒体誘導レールを遊技機に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項3記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項6】 上記賞遊技媒体払出装置は、遊技機の遊技内容等を制御する主基板からの払出制御コマンドに基づいて遊技媒体の払い出し等を制御する払出制御基板により制御され、上記貸出遊技媒体払出装置は、遊技者の貸出操作に基づいて上記払出制御基板により制御されることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項7】 賞遊技媒体誘導レールに設けられた賞遊技媒体切れスイッチが賞遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上賞遊技媒体が存在しないことを検出したときに上記主基板から出力される賞遊技媒体切れ異常信号に基づいて上記払出制御基板により上記賞遊技媒体払出装置が直ちにその払出動作を停止するように制御され、上記賞遊技媒体切れスイッチが上記賞遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上賞遊技媒体が存在しないことを検出した後該第1の所定時間より長い賞遊技媒体流動正常復帰検出用の第2の所定時間以上賞遊技媒体が存在することを検出したときに上記主基板から出力される賞遊技媒体流動正常信号に基づいて上記払出制御基板により上記賞遊技媒体払出装置がその払出動作を再開するように制御されることを特徴とする請求項6記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項8】 上記貸出遊技媒体払出装置の少なくとも1回の払い出し単位個数以上の貸出遊技媒体が貯留されていることを確認できる貸出遊技媒体誘導レールの上流位置に設けられた貸出遊技媒体切れスイッチが貸出遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上貸出遊技媒体が存在しないことを検出したときに、上記払出制御基板に出力される貸出遊技媒体切れ異常信号に基づいて該払出制御基板により上記貸出遊技媒体払出装置が実行中の貸出遊技媒体払出動作を終了した後その払出動作を停止するように制御され、上記貸出遊技媒体切れスイッチが上記貸出遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上貸出賞遊技媒体が存在しないことを検出した後上記第1の所定時間より長い貸出遊技媒体流動正常復帰検出用の第2の所定時間以上貸出遊技媒体が存在することを検出したときに上記払出制御基板に出力される貸出遊技媒体流動正常信号に基づいて該払出制御基板により上記貸出遊技媒体払出装置がその払出動作を再開するように制御されることを特徴とする請求項6又は7記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
【請求項9】 上記賞遊技媒体払出装置及び上記貸出遊技媒体払出装置から払い出された遊技媒体を遊技機正面側へ導く遊技媒体払出樋に設けられた満杯スイッチが遊技媒体満杯検出用の第1の所定時間以上遊技媒体が存在することを検出したときに上記主基板から出力される遊技媒体満杯異常信号に基づいて上記払出制御基板により上記賞遊技媒体払出装置が直ちにその払出動作を停止するように制御されるとともに、上記貸出遊技媒体払出装置が実行中の貸出遊技媒体払出動作を終了した後その払出動作を停止するように制御され、上記満杯スイッチが上記遊技媒体満杯検出用の第1の所定時間以上遊技媒体が存在しないことを検出した後該第1の所定時間より短い遊技媒体流動正常復帰検出用の第2の所定時間以上賞遊技媒体が存在しないことを検出したときに上記主基板から出力される遊技媒体流動正常信号に基づいて上記払出制御基板により上記賞遊技媒体払出装置及び上記貸出遊技媒体払出装置がその払出動作を再開するように制御されることを特徴とする請求項6、7又は8記載の遊技機の遊技媒体払出装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技結果に基づいた所定数の賞遊技媒体の払い出しと、カード状記録媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件とする遊技者の貸出操作に基づいた所定数の貸出遊技媒体の払い出しを可能とする遊技機の遊技媒体払出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の現金機と呼ばれる遊技機の払出装置は、遊技において遊技媒体が所定の入賞状態になる等の賞が発生することによる賞遊技媒体の払い出しのみを行うものであった。それに対し、例えば特開昭53−59549号公報に示されている遊技機は、CR機と呼ばれるもので、カード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件とする貸出遊技媒体の払い出しと、遊技において遊技媒体が所定の入賞状態になる等の賞が発生したことによる賞遊技媒体の払い出しとを、遊技機に内蔵された一つの払出装置によって実現するようにしている。そして、そのように貸出遊技媒体の払い出しと賞遊技媒体の払い出しとを一つの払出装置によって行うCR機の場合、遊技中に賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求が重なった場合には一度に両方の要求通りの払い出しを行うことはできないということから、例えば特許2559221号掲載公報に示されているように、どちらかの払い出しを優先して行うようにすることが提案されている。また、特開平10−234969号公報に示されているように、賞遊技媒体の払い出しと貸出遊技媒体の払い出しとを遊技機に内蔵された一つの払出装置によって行うものにおいて、機械正面への払出口を賞遊技媒体払出用と貸出遊技媒体払出用とで別々に設けることも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のように従来のCR機と呼ばれる遊技機は、遊技中に賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求が重なったときにはどちらかの払い出しを優先して行うようにはできるが、その場合でも、遊技者は一方の払い出しが終了するまでもう一方の払い出しを待たなければならないため、不審を抱くなど望ましくない事態も想定される。従来の遊技機はそういった遊技者にとって望ましくない事態も想定されることへの配慮がなされていない。
【0004】つまり、遊技者は所有している遊技媒体が少なくなってくると、発射が途切れて遊技が中断することがないようにしようとして、発射した遊技媒体がアウト孔あるいは入賞孔へ入って全て回収される前、弾発する遊技媒体が全て無くなる前に、遊技を継続したまま貸出操作を行う場合があり、例えばそういった場合に、貸出要求に基づく払い出し動作の最中に賞が発生することが稀ではない。
【0005】特に、今日のパチンコ機等の遊技機は、予め定めた特別遊技態様が発生したときには通常状態におけるよりも多量の賞遊技媒体を獲得できるような遊技内容をとるものが多く、斯かる遊技機では、特別遊技態様において獲得する賞遊技媒体が多い反面、そういった特別遊技態様でない通常の遊技状態においてはかえって遊技媒体の消費が早くなるため、最小貸出単位の貸出操作ではもどかしいということがあって、遊技者は最小貸出単位で貸出操作をすることは稀で、一回の貸出操作で最小貸出単位の自然数倍の貸出単位の貸出要求を行うことが多く、そのため、貸出要求に基づく払い出し動作に比較的長時間を要することが多くて、その間に賞が発生して賞遊技媒体の払出要求が生ずる可能性が少なくない。
【0006】そこで、遊技中に賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求が重なることを想定した処理が必要で、この払い出しの処理の如何によっては、遊技者に不信感を起こさせ、遊技店との間に無用のトラブルを引き起こしかねない。しかし、このように賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求が重なり、例えば貸出遊技媒体の払い出し中に賞が発生して賞遊技媒体の払出要求が割り込んできたときに、どちらかの払い出しを優先して行うようにするには、複雑な制御が必要で、制御装置等が高価なものとなってしまう。
【0007】また、上記特別遊技態様が発生したときでも、遊技媒体の流動異常等のために賞遊技媒体が払い出されない場合があり、そうした場合に、遊技者は、所有する遊技媒体が無くなり発射が途切れて遊技が中断することにならないようにしようとして、遊技を継続したまま貸出操作を行って貸出遊技媒体を払い出させようとすることがあり、そうした場合に、賞遊技媒体と貸出遊技媒体が同じ払い出し装置から払い出されるのでは、貸出遊技媒体の払い出しについても流動異常等の事情に変わりはないので、貸出要求に基づく払い出しも行われないということになって、遊技者の不信感が一層募る。
【0008】また、上述したように今日の遊技機は特別遊技態様の発生等により一度に多量の賞遊技媒体を払い出す必要があって、賞遊技媒体の払い出しだけでも払出装置にかかる負担は大きく、そのような負担の大きい賞遊技媒体の払い出しに加えて、同じ払出装置に貸出遊技媒体の払い出しをも受け持たせることは、払出装置に過大な負担を課すことになる。
【0009】また、遊技場では、貸出遊技媒体の払い出しと賞遊技媒体の払い出しとを共に遊技機に内蔵された払出装置によって行う上記CR機と呼ばれる遊技機以外に、賞遊技媒体の払い出しのみを行う上記現金機と呼ばれる遊技機も使用されるが、従来のCR機は上記のように賞遊技媒体の払い出しと貸出遊技媒体の払い出しを一つの払出装置によって行うよう構成するものであって、貸出機能を備えない現金機とでは遊技媒体の誘導および払い出しのための装置等の構成が大きく異なり、一部装置等を取り外したり取り替えるだけでCR機としても現金機としても使用できるというようなものではない。そのため、従来はCR機と現金機をそれぞれ専用機として製造しなくてはならなかった。
【0010】したがって、遊技中に賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求が重なった場合であっても、いずれの払い出し要求をも待機させることなく速やかに両方の払い出し要求に基づく払い出しを実行することができるとともに、遊技媒体の払出装置に過大な負担をかけることがなく、また、遊技機内蔵の払出装置によって賞遊技媒体の払い出しと貸出遊技媒体の払い出しとを行うCR機と貸出機能を備えない現金機との間で容易に転換可能な遊技機を提供することが課題であり、この課題を解決することが本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置を、各々独立して駆動するよう、且つ、各々一体的にユニット化するものである。
【0012】すなわち、請求項1に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、遊技機の遊技結果に基づいた所定数の賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置とカード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件とする遊技者の貸出操作に基づいた所定数の貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置とを別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成するとともに、賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体払出装置を各々一体的にユニット化したことを特徴とする。
【0013】上記貸出遊技媒体払出装置は、例えばカード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件に遊技媒体との交換が可能な最小単位価値として予め設定した最小貸出単位に対して最小単位個数の貸出遊技媒体を一回の払い出し動作で払い出すように設定されて、所定貸出単位での貸出操作に基づいて上記最小単位価値の所定倍数である特定有価価値に相当する貸出要求を受け付け、上記最小単位個数の貸出遊技媒体の払い出しを上記所定倍数に等しい回数だけ繰り返すことにより上記特定有価価値分の貸出遊技媒体の払い出しを行うよう構成するものである。
【0014】本発明の遊技機の遊技媒体払出装置はこのように賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置とを別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成することにより、賞遊技媒体の払い出し動作と貸出遊技媒体の払い出し動作を各々独立して行うようにでき、遊技中に賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求(貸出要求)が重なった場合でも、いずれの払い出し要求をも待機させることなく速やかに両方の払い出し要求に基づく払い出しを実行するようにできる。したがって、例えば貸出操作により貸出要求が発生したことに基づく貸出遊技媒体の払い出し動作の最中に遊技における賞が発生した場合でも、貸出遊技媒体の払い出し動作の完了を待つことなく賞遊技媒体の払い出し動作を開始させうようにでき、また、遊技において賞が発生したことに基づく賞遊技媒体の払い出し動作の最中に遊技者が貸出操作を行って貸出要求が発生した場合でも、賞遊技媒体の払い出し動作の完了を待つことなく貸出遊技媒体の払い出し動作を開始させるようにできる。しかも、どちらかの払い出し動作を優先させるような複雑な制御は必要ないため制御を簡素化できる。また、賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出機構部とに遊技媒体払い出しの負担を分散し、賞遊技媒体払出装置および貸出遊技媒体払出装置の何れにも過大な負担がかからないようにできる。そして、賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体払出装置は、別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成するので、賞遊技媒体の払出要求に基づく賞遊技媒体払出装置の払い出し動作と、貸出要求に基づく貸出遊技媒体払出装置の払い出し動作を各々独立して制御することが容易であり、また、それぞれの駆動源にかかる負担を軽減することができる。また、賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体払出装置が各々一体的にユニット化されるため、賞遊技媒体払出装置および貸出遊技媒体払出装置を各々着脱自在とすることができて、保守点検等が容易となり、また、貸出遊技媒体払出装置を取り外して貸出遊技媒体の払い出しを行わない現金機と呼ばれる遊技機へ転換するのが容易となる。
【0015】また、請求項2に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、遊技機の遊技結果に基づいた所定数の賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置とカード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件とする遊技者の貸出操作に基づいた所定数の貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置を別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成し、賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体払出装置のうち少なくとも貸出遊技媒体払出装置の駆動源をソレノイドとしたことを特徴とする。この場合もやはり賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出装置とを別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成することにより、賞遊技媒体の払い出し動作と貸出遊技媒体の払い出し動作を各々独立して行うようにでき、遊技中に賞遊技媒体の払い出し要求と貸出遊技媒体の払い出し要求(貸出要求)が重なった場合でも、いずれの払い出し要求をも待機させることなく速やかに両方の払い出し要求に基づく払い出しを実行するようにできる。したがって、例えば貸出操作により貸出要求が発生したことに基づく貸出遊技媒体の払い出し動作の最中に遊技における賞が発生した場合でも、貸出遊技媒体の払い出し動作の完了を待つことなく賞遊技媒体の払い出し動作を開始させうようにでき、また、遊技において賞が発生したことに基づく賞遊技媒体の払い出し動作の最中に遊技者が貸出操作を行って貸出要求が発生した場合でも、賞遊技媒体の払い出し動作の完了を待つことなく貸出遊技媒体の払い出し動作を開始させるようにできる。しかも、どちらかの払い出し動作を優先させるような複雑な制御は必要ないため制御を簡素化できる。また、賞遊技媒体の払い出しを行う賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体の払い出しを行う貸出遊技媒体払出機構部とに遊技媒体払い出しの負担を分散し、賞遊技媒体払出装置および貸出遊技媒体払出装置の何れにも過大な負担がかからないようにできる。そして、賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体払出装置は、別々の駆動源により各々独立して駆動するよう構成するので、賞遊技媒体の払出要求に基づく賞遊技媒体払出装置の払い出し動作と、貸出要求に基づく貸出遊技媒体払出装置の払い出し動作を各々独立して制御することが容易であり、また、それぞれの駆動源にかかる負担を軽減することができる。そして、賞遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体払出装置のうち少なくとも貸出遊技媒体払出装置の駆動源をソレノイドとすることにより、遊技媒体払出装置の製造コスト及び設置スペースを低減できる。賞遊技媒体払出装置および貸出遊技媒体払出装置の駆動源としては、ソレノイドの他に、耐久性等の面で有利なモータ等を使用可能であるが、貸出遊技媒体払出装置の場合は賞遊技媒体払出装置に対し使用頻度が低いため駆動源にソレノイドを用いても耐久性等に支障が生ずることはなく、寧ろソレノイドの方が低コストで設置スペースの小さいソレノイドの有利性が大きい。そこで、少なくとも貸出遊技媒体払出装置の駆動源はソレノイドとするのが有利である。
【0016】そして、請求項3に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項1又は2に係る構成のものにおいて、賞遊技媒体払出装置へ賞遊技媒体を誘導する賞遊技媒体誘導レールと貸出遊技媒体払出装置へ貸出遊技媒体を誘導する貸出遊技媒体誘導レールを分離して設けたことを特徴とする。遊技中に賞が発生したにも拘わらず賞遊技媒体が払い出されないような事態が一時的に生ずることがあり、そうした場合、特に、通常遊技状態におけるよりも多量の賞遊技媒体を獲得できる特別遊技態様の状態で遊技における賞が発生したにも拘わらず賞遊技媒体が払い出されないような場合には、遊技者は遊技が中断しないように(発射が途切れないように)しようとして遊技を継続させたまま貸出操作を行って貸出遊技媒体を払い出しさせようとすることがあり、そうしたときに遊技媒体誘導経路のトラブルが原因で賞遊技媒体の払い出しが止まると同時に貸出遊技媒体の払い出しも止まってしまうのでは、甚だ望ましくなく事態となることも想定される。そのため、賞遊技媒体払出装置へ賞遊技媒体を誘導する賞遊技媒体誘導レールと貸出遊技媒体払出装置へ貸出遊技媒体を誘導する貸出遊技媒体誘導レールを分離するのがよく、そうすることにより、賞遊技媒体の払い出しが止まった場合でも貸出遊技媒体の払い出しは確保するようにできる。
【0017】また、請求項4に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項3に係る構成のものにおいて、賞遊技媒体誘導レールの数を貸出遊技媒体誘導レールの数より多くしたことを特徴とする。賞遊技媒体払い出しは貸出遊技媒体払い出しより頻度が高く、特に、入賞が続いたり大当たりが発生した場合には事実上連続して多量の賞遊技媒体を賞遊技媒体払出装置に送り出さねばならない。そのため、賞遊技媒体誘導レールの数を貸出遊技媒体誘導レールの数より多くするのが良い。
【0018】また、請求項5に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項3又は4に係る構成のものにおいて、貸出遊技媒体払出装置及び貸出遊技媒体誘導レールを遊技機に対して着脱自在としたことを特徴とする。このように貸出遊技媒体払出装置及び貸出遊技媒体誘導レールを着脱自在とした場合、これら装置およびレールを取り外すことによって容易に現金機に転換することができる。
【0019】また、請求項6に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項1、2、3、4又は5に係る構成のものにおいて、賞遊技媒体払出装置は、遊技機の遊技内容等を制御する主基板からの払出制御コマンドに基づいて遊技媒体の払い出し等を制御する払出制御基板により制御され、貸出遊技媒体払出装置は、遊技者の貸出操作に基づいて上記払出制御基板により制御されることを特徴とする。この場合、賞遊技媒体の払い出しは主基板からの制御コマンドに基づいて制御し、貸出遊技媒体の払い出しは主基板を介することなく払出制御基板により直接制御することで、制御を簡素化できる。
【0020】また、請求項7に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項6に係る構成のものにおいて、賞遊技媒体誘導レールに設けられた賞遊技媒体切れスイッチが賞遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上賞遊技媒体が存在しないことを検出したときに主基板から出力される賞遊技媒体切れ異常信号に基づいて払出制御基板により賞遊技媒体払出装置が直ちにその払出動作を停止するように制御され、賞遊技媒体切れスイッチが賞遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上賞遊技媒体が存在しないことを検出した後該第1の所定時間より長い賞遊技媒体流動正常復帰検出用の第2の所定時間以上賞遊技媒体が存在することを検出したときに主基板から出力される賞遊技媒体流動正常信号に基づいて払出制御基板により賞遊技媒体払出装置がその払出動作を再開するように制御されることを特徴とする。この場合、賞遊技媒体切れの異常が発生した時は速やかに検出して遅滞無く賞遊技媒体払出装置の払出動作を停止することができ、安定した流動状態となるまでに多少の時間がかかる賞遊技媒体流動正常復帰は比較的長い時間をかけて確実に検出するようにできる。
【0021】また、請求項8に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項6又は7に係る構成のものにおいて、貸出遊技媒体払出装置の少なくとも1回の払い出し単位個数以上の貸出遊技媒体が貯留されていることを確認できる貸出遊技媒体誘導レールの上流位置に設けられた貸出遊技媒体切れスイッチが貸出遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上貸出遊技媒体が存在しないことを検出したときに、払出制御基板に出力される貸出遊技媒体切れ異常信号に基づいて該払出制御基板により貸出遊技媒体払出装置が実行中の貸出遊技媒体払出動作を終了した後その払出動作を停止するように制御され、貸出遊技媒体切れスイッチが貸出遊技媒体切れ検出用の第1の所定時間以上貸出賞遊技媒体が存在しないことを検出した後第1の所定時間より長い貸出遊技媒体流動正常復帰検出用の第2の所定時間以上貸出遊技媒体が存在することを検出したときに払出制御基板に出力される貸出遊技媒体流動正常信号に基づいて該払出制御基板により貸出遊技媒体払出装置がその払出動作を再開するように制御されることを特徴とする。この場合、貸出遊技媒体切れの異常が発生した時は速やかに検出して、貸出遊技媒体払出動作を実行中でないときは遅滞無く貸出遊技媒体払出装置の払出動作を停止し、また、貸出遊技媒体動作を実行中というときはその払出動作が終了するのを待って速やかに貸出遊技媒体払出装置の払出動作を停止することができるとともに、安定した流動状態となるまでに多少の時間がかかる貸出遊技媒体流動正常復帰は比較的長い時間をかけて確実に検出するようにできる。
【0022】また、請求項9に係る遊技機の遊技媒体払出装置は、上記請求項6、7又は8に係る構成のものにおいて、賞遊技媒体払出装置及び貸出遊技媒体払出装置から払い出された遊技媒体を遊技機正面側へ導く遊技媒体払出樋に設けられた満杯スイッチが遊技媒体満杯検出用の第1の所定時間以上遊技媒体が存在することを検出したときに主基板から出力される遊技媒体満杯異常信号に基づいて払出制御基板により賞遊技媒体払出装置が直ちにその払出動作を停止するように制御されるとともに、貸出遊技媒体払出装置が実行中の貸出遊技媒体払出動作を終了した後その払出動作を停止するように制御され、満杯スイッチが遊技媒体満杯検出用の第1の所定時間以上遊技媒体が存在しないことを検出した後該第1の所定時間より短い遊技媒体流動正常復帰検出用の第2の所定時間以上賞遊技媒体が存在しないことを検出したときに主基板から出力される遊技媒体流動正常信号に基づいて払出制御基板により賞遊技媒体払出装置及び貸出遊技媒体払出装置がその払出動作を再開するように制御されることを特徴とする。この場合、受け皿のそれ以上遊技媒体を貯留できない満杯状態を示す流動異常の発生は時間をかけて慎重に検出し、そうして満杯異常を検出した時は遅滞無く賞遊技媒体払出機構部の払出動作を停止するとともに、貸出遊技媒体払出動作を実行中でないときは遅滞無く貸出遊技媒体払出装置の払出動作を停止し、また、貸出遊技媒体動作を実行中というときはその払出動作が終了するのを待って速やかに貸出遊技媒体払出装置の払出動作を停止するようにできるとともに、検出位置に遊技媒体が所定時間存在しないことで検出する非満杯状態すなわち遊技媒体流動正常状態への復帰は比較的短時間で検出し、賞遊技媒体払出装置及び貸出遊技媒体払出装置の払出動作を速やかに再開するようにできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実施の形態の具体的に説明する。
【0024】図1は、この発明の実施の形態の一例に係る遊技機の前面斜視図である。この実施の形態の遊技機は、図1に示すように、機枠として、前後面が開口した外枠1を有し、その外枠1の前面に、略垂直姿勢を保って、且つ、ヒンジ2によって回動自在に額縁状の内枠(図1には現れていない)が取り付けられ、開閉可能とされている。そして、内枠の最上部には枠飾り4が取り付けられ、内枠前面の枠飾り4の下方には、内枠に対し開閉可能にガラス枠5が取り付けられ、更に、このガラス枠5の下方に、同じく共付けで開閉可能に上受け皿6が取り付けられている。また、内枠前面の上受け皿6の下方には、発射レバー7を有する下受け皿8が装着されている。そして、内枠の後方には、ガラス枠5に保持されたガラス板5aから一定の間隔を隔てて、着脱可能に遊技盤(図示せず)が装着される。
【0025】内枠の背面には、図2に示すような各種機構が重複的にセットされた裏セット機構板9が設けられている。それら各種機構は次に示す配置で裏セット機構板9の背面にセットされたものである。なお、裏セット機構板9に関する以下の説明における左右等の表現は、遊技機背面側から見た場合の左右等を意味する。
【0026】裏セット機構板9の上部には、外部より補給される遊技媒体を蓄えておく貯蔵タンク10がセットされている。貯蔵タンク10は、裏セット機構板9の上部の左端側から中央やや右側までの部分に腰掛けるように固定され、多量の遊技媒体の重量にも耐え得る構造とされたものである。そして、貯蔵タンク10の下方には、貯蔵タンク10の底部左端に位置する流出口から流出した遊技媒体を左から右へ裏セット機構板9の右端側まで自重で転がす程度に傾斜させた3条のレール部からなるタンクレール11が設けられている。そして、そのタンクレール11の右方終端部には、遊技媒体の重なりによる詰まり現象を防止するための、一端が軸支されて傾動自在とされた球押さえ板12が配置されている。
【0027】裏セット機構板9の右側部には、上記タンクレール11の3条のレール部とそれぞれ接続して、それら接続位置から直ぐ下方へ屈曲し、次いで略垂直下方に延びる3条のレール部からなる遊技媒体誘導レール13が設けられ、該遊技媒体誘導レール13の下方には賞遊技媒体払出装置14が配置され、更にその下方に貸出遊技媒体払出装置15が配置されている。そして、その遊技媒体誘導レール13は、遊技機正面側の2条のレール部の下方終端部が賞遊技媒体払出装置14の流入口へ接続され、遊技機背面側の1条のレール部の下方終端部が貸出遊技媒体払出装置15の流入口へ接続されている。
【0028】こうしてタンクレール11の遊技機正面側の2条のレール部と遊技媒体誘導レール13の遊技機正面側の2条のレール部とで賞遊技媒体払出装置14へ賞遊技媒体を誘導するための誘導路が構成され、タンクレール11の遊技機背面側の1条のレール部と遊技媒体誘導レール13の遊技機背面側の1条のレール部とで貸出遊技媒体払出装置15へ貸出遊技媒体を誘導するための誘導路が構成されている。
【0029】図3乃至図5に示すように、上記遊技媒体誘導レール13は一体的にユニット化され、且つ、遊技機背面側となる貸出遊技媒体誘導用の1条のレール部13aが、遊技機正面側となる賞遊技媒体誘導用の他の2条のレール部13b、13cに対し着脱自在とされている。
【0030】上記遊技媒体誘導レール13の各レール部13a、13b、13cは、内部に出来るだけ多くの遊技媒体を貯留できるように、また、賞遊技媒体払出装置14および貸出遊技媒体払出装置15に過度な負荷をかけないようにするために何度も屈曲させた構造とされている。そして、貸出遊技媒体払出装置15に連接する遊技機背面側の1条のレール部13aは、賞遊技媒体払出装置14の下方に位置する貸出遊技媒体払出装置15に連接させるよう、賞遊技媒体払出装置14に連接する遊技機正面側の他の2条のレール部13b、13cよりも更に下方に延設され、より長い流路を形成するものとなっている。
【0031】また、遊技媒体誘導レール13の右側には、図2に示すように裏セット機構板9の最外周部に沿って最下部まで延びる遊技媒体抜き樋16が設けられ、この遊技媒体抜き樋16の上端が遊技媒体誘導レール13の各レール部13a、13b、13cの上方側の屈曲部から分岐した通路部分13dに接続されている。そして、その遊技媒体誘導レール13の各レール部13a、13b、13cの屈曲部から分岐した通路部分13dには、外部からの操作により該通路部分13dの入口を開いて遊技媒体を遊技媒体抜き樋16へ抜くよう構成された遊技媒体抜きレバー17が配設されている。
【0032】遊技媒体誘導レール13の、上記遊技媒体抜き樋16が接続される通路部分13dへの分岐位置の直上流には、3条(3列)の遊技媒体誘導レール13の各列宛にそれぞれ流路内に突出するよう各々押板レバー18が傾動自在に設けられている。そして、上記遊技媒体誘導レール13の遊技機正面側の2条のレール部13b、13c(賞遊技媒体誘導レール)に設けられた押板レバー18の傾動動作と連動する遊技媒体切れスイッチ19(賞遊技媒体切れスイッチ19a)と、遊技機背面側の1条のレール部13a(貸出遊技媒体誘導レール)に設けられた押板レバー18の傾動動作と連動する遊技媒体切れスイッチ19(貸出遊技媒体切れスイッチ19b)が臨設されている。これら遊技媒体切れスイッチ19は、タンクレール11及び遊技媒体誘導レール13内の遊技媒体詰まりやゴミ等の混入による遊技媒体の流動異常を監視して、制御装置に指令信号を出力するようにしたものである。すなわち、遊技媒体が正常に流下しているときには、流下する遊技媒体によって押板レバー18が押圧されることにより、遊技媒体切れスイッチ19から規則的な検出信号が出力され、遊技媒体誘導レール13内で遊技媒体詰まりや異物の混入のような異常が発生したときには、遊技媒体払出中でも検出信号が変化しなくなったり不規則に変化するようになり、それによって遊技媒体の流下異常現象が検出される。
【0033】遊技媒体抜きレバー17は、外部からピンで操作することによりロックが外れる。そして、ロックが外れると、上記分岐位置の上流の遊技媒体の重量によって開き、分岐位置上流の遊技媒体を遊技媒体抜き樋16へ流出させる。押圧レバー18は、上述のように分岐位置の直上流にあって、その位置を流れる遊技媒体によって押圧されることにより左に傾動して遊技媒体切れスイッチ19をON(オン)状態とし、遊技媒体が切れると右に傾動して遊技媒体切れスイッチ19をOFF(オフ)状態とする。遊技媒体切れスイッチ19はこうして押圧レバー18の傾動動作と連動してON状態あるいはOFF状態となる。また、遊技媒体が遊技媒体抜き樋16に抜かれたときはOFF状態となる。
【0034】賞遊技媒体払出装置14と貸出遊技媒体払出装置15は、次に説明するように別々の駆動源により各々独立して駆動するよう分離され、且つ、各々一体的にユニット化され、裏セット機構板9に対し着脱自在とされたものである。
【0035】賞遊技媒体払出装置14は、入賞領域への遊技媒体の流入(入賞)に伴い、遊技者に賞品としての遊技媒体(賞遊技媒体)を払い出す装置であって、電動式で、図6及び図7に示すように、スクリュー14aと、駆動源であるモーター14bとで構成され、裏セット機構板9の背面一側に配設可能なよう小型化されている。そして、スクリュー14aの最下端に対向する位置には賞遊技媒体払出センサ20が設けられている。この賞遊技媒体払出装置14は、上述のように遊技媒体誘導レール13の遊技機正面側の2条のレール部13b、13cに連接される。そして、遊技盤に設けられた各々の入賞遊技媒体検出スイッチの検出信号に基づいて、各入賞口毎に予め定められた賞遊技媒体数毎の累積数を、例えばその予め定められた賞遊技媒体数が5個と15個である場合に、払出制御基板に設けられた5個賞遊技媒体払出テーブル或いは15個遊技媒体払出テーブルにそれぞれ記憶し、賞遊技媒体を1個払い出す毎に賞遊技媒体払出センサ20で検出して、その検出信号により記憶値を1個ずつ減算して、賞遊技媒体記憶値が0(零)になるまで賞遊技媒体払出装置14を駆動し、2列で1個ずつ交互に賞遊技媒体を払い出す。
【0036】貸出遊技媒体払出装置15は、電動式で、図8及び図9に示すように、流路を閉じることによって貸出遊技媒体を停留するストッパ15aと、該ストッパ15aを駆動するソレノイド15bとで構成され、裏セット機構板9の背面一側に配設可能なよう小型化されている。そして、ストッパ15aによる停留位置より下方となる位置には貸出遊技媒体払出センサ21が設けられている。図8は貸し出し待機時の貸出遊技媒体払出装置15の分解図、図9は貸し出し時の貸出遊技媒体払出装置15の分解図である。この貸出遊技媒体払出装置15は、上述のように賞遊技媒体払出装置14の下方に配置されて、遊技媒体誘導レール13の上記遊技機正面側の2条のレール部13b,13cよりも下方に延設された遊技機背面側の1条のレール部13aに連接される。そして、カード状記憶媒体に有価価値についての情報が記憶されていることを条件に遊技媒体との交換が可能な最少単位価値(例えば100円)として予め設定した最小貸出単位に対して最小単位個数すなわち1回の払い出し単位個数(例えば25個)の貸出遊技媒体を払い出すように設定されて、所定貸出単位での貸出操作に基づいて最小単位個数(例えば25個)の所定倍数である特定有価価値に相当する貸出要求を受け付け、最小単位個数(例えば25個)の貸出遊技媒体の払い出しを上記所定倍数に等しい回数だけ繰り返すことにより上記特定有価価値分の貸出遊技媒体の払い出しを行う。
【0037】貸出遊技媒体の払い出しを行うには、その払い出しの開始時点において最低でも上記最小単位個数(例えば25個)の貸出遊技媒体が貸出遊技媒体払出装置15の上流に存在しなければならない。そのため、貸出遊技媒体誘導レールである上記遊技媒体誘導レール13の遊技機背面側のレール部13aに設けられる上記遊技媒体切れスイッチ19は、貸出遊技媒体払出装置15の1回の払い出し単位個数である上記最小単位個数(例えば25個)分の貸出遊技媒体が貯留されていることを確認できる位置に取り付けられる。
【0038】また、図2に示すように、賞遊技媒体払出装置14及び貸出遊技媒体払出装置15の下方出口には、それら賞遊技媒体払出装置14及び貸出遊技媒体払出装置15から払い出された遊技媒体を遊技機前面へ導くための遊技媒体払出樋22が連接されている。遊技媒体払出樋22は、略垂直下方へ延びた後、流路変換部23にて遊技機前面の上受け皿6へ向けて略直角に流路を変換し、上受け皿6の受け皿本体に上皿接続樋を介して連通する。また、遊技媒体払出樋22には上記流路変換部23の一側から分岐して、遊技媒体抜き樋16に沿って裏セット機構板9の最下部まで延び、遊技機前面下部の下受け皿8に下皿接続樋を介して連通する下通路部分22aが設けられている。そして、流路変換部23には上記下通路部分22aが分岐した位置の下流に、上記下通路部分22aに向けて上流側へ徐々に流路を高くするよう斜めに傾斜した規制斜面24が設けられている。
【0039】賞遊技媒体払出装置14及び貸出遊技媒体払出装置15から払い出されて遊技媒体払出樋22を流下する払出遊技媒体は、流路変換部23で遊技機前面に向けて略直角に向きを変え、上皿接続樋を介して上受け皿6に達する。そして、上受け皿6が遊技媒体で満杯になると、遊技媒体は流路変換部23を規制斜面24の上流に向けて満たしていって、規制斜面24を越えるまで溜まった後は遊技媒体が上記分岐した下通路部分22aに溢れて流下し、裏セット機構板9の最下部に位置する流出口22bから流出して、遊技機前面の下受け皿8に取り付けられた下皿接続樋により略直角に流路を変換し、下受け皿8に達する。上受け皿が満杯になるとこうして自動的に遊技媒体が下受け皿に導かれるので、遊技者の手を煩わせることなく多量の遊技媒体を貯留でき、大当たりと呼ばれる賞態様にも対処できる。また、遊技媒体払出樋22の上記下通路部分22aには、流出口22bの直ぐ上の左側壁に満杯スイッチ25が設けられている。
【0040】このように裏セット機構板9の背面の上部に貯蔵タンク10とタンクレール11が配設され、右側方には、タンクレール11に連続して遊技媒体誘導レール13が設けられ、その下方に賞遊技媒体払出装置14及び貸出遊技媒体払出装置15が配設され、それら賞遊技媒体払出装置14及び貸出遊技媒体払出装置15の下方に遊技媒体払出樋22が延設されて、その途中に流路変換部23が設けられ、更に、遊技媒体誘導レール13と並んで右側最外周部に遊技媒体抜き樋16が配設されることで、遊技媒体払出に係わる装置の全てが裏セット機構板9の背面の上部および右側方部に集約されている。そして、こうした集約配置により中央部に確保できた比較的広い空間に各種制御基板が取り付けられている。
【0041】すなわち、図2に示すように、裏セット機構板9の左最上部の貯留タンク10の直ぐ下に、遊技内容等に伴うLEDランプ等の点灯、点滅、消灯を制御するランプ制御基板26が設けられ、その直ぐ下には、これもまた遊技内容等に伴う効果音等の制御を行う音声制御基板27が設けられ、その直ぐ下で裏セット機構板9の左最下部には、遊技媒体の発射や払い出し等を制御する払出制御基板28が設けられている。そして、裏セット機構板9の略中央には、図柄制御基板29と、遊技盤面に於ける遊技内容等の制御をする主基板30とが上下に配置されている。また、右側下部には、貸出遊技媒体払出装置15の直ぐ下に、上記各基板へ電力を供給する電源基板31等が配置されている。
【0042】図10は、上記基板等の配線系統ブロックダイヤ図である。ランプ制御基板26、音声制御基板27、払出制御基板28及び図柄制御基板29の四つのサブ基板は、主基板30からの制御コマンドを受けて各種状態に応じた制御信号を出力する。すなわち、ランプ制御基板25は、主基板30からの制御コマンドを受けてランプ制御分配基板に制御信号を出力し、ランプ制御分配基板に繋がれた全ランプの点灯、点滅、消灯を制御する。そして、音声制御基板27は、主基板30からの制御コマンドを受けてスピーカ中継基板に制御信号を出力し、スピーカ中継基板に繋がれたスピーカの音声出力を制御する。また、払出制御基板28は、主基板30からの制御コマンドを受けて払出中継基板に制御信号を出力し、払出中継基板に接続された賞遊技媒体払出装置14を制御するとともに、発射制御を行い、また、プリペイドカードユニット32(遊技機外装置)による遊技者の貸出操作に基づく貸出要求を受けて、また、貸出遊技媒体切れ検出用の遊技媒体切れスイッチ19(貸出遊技媒体切れスイッチ19a)からの検出信号に基づく貸出遊技媒体流動状態の正常、異常の信号を受けて、払出中継基板を介し貸出遊技媒体払出装置15を制御する。また、図柄制御基板28は、主基板29からの制御コマンドを受けて図柄表示器を制御する。
【0043】賞遊技媒体払出装置14は、入賞遊技媒体検出スイッチ(図10における各入賞口スイッチ等)の検出信号が盤面中継基板を介して主基板30に入力されることにより主基板30から出力される払出制御コマンドを受けて、払出制御基板28に記憶された賞遊技媒体数毎の累積値が0(零)になるまで払出動作を行うよう払出中継基板を介して払出制御基板28により制御されるとともに、遊技媒体誘導レール13の賞遊技媒体用のレール部13b、13c(賞遊技媒体誘導レール)に設けられた遊技媒体切れスイッチ19(賞遊技媒体切れスイッチ19b、19c)(図10における「賞・切れスイッチ1」及び「賞・切れスイッチ2」)が、例えば100ms(第1の所定時間)以上賞遊技媒体が存在しない流動異常を検出して、その検出信号が遊技枠中継基板を介して入力されたことに基づき主基板30から出力された賞遊技媒体切れ異常信号を払出制御基板28が入力したときに、直ちにその駆動(払出動作)を停止するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御される。また、この賞遊技媒体流動異常時には、同時に、機能停止の原因が直ぐ分かるように、且つ、迅速な処置がとれるように、賞遊技媒体切れランプ等の警報ランプが点滅され、こうして、賞遊技媒体の流動異常に基づく不正確な払い出しや、払出タイミングのずれによるスクリュー14aへの遊技媒体の噛み込みが確実に防止される。そして、このように流動異常を検出して払出動作を停止した後、遊技媒体切れスイッチ19(賞遊技媒体切れスイッチ19b、19c)が、例えば500ms(第2の所定時間)以上賞遊技媒体が存在することを検出して、その検出信号が遊技枠中継基板を介して入力されたことに基づき主基板30から出力された賞遊技媒体流動正常信号を払出制御基板28が入力したときに、賞遊技媒体払出装置14はその駆動(払出動作)を再開するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御される。
【0044】また、貸出遊技媒体払出装置15は、プリペイドカードユニット32による貸出操作に基づく貸出要求に応じて特定有価価値分の貸出遊技媒体を払い出すよう払出中継基板を介して払出制御基板28により制御されるとともに、遊技媒体誘導レール13の貸出遊技媒体用のレール部13a(貸出遊技媒体誘導レール)に設けられた遊技媒体切れスイッチ19(貸出遊技媒体切れスイッチ19a)(図10における「貸・切れスイッチ」)が、例えば200ms(第1の所定時間)以上貸出遊技媒体が存在しない流動異常を検出して、その検出信号(貸出遊技媒体切れ異常信号)が払出中継基板を介して払出制御基板28に入力されたときに、実行中の貸出遊技媒体払出動作を終了した後その駆動(払出動作)を停止するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御される。また、この貸出遊技媒体流動異常時には、同時に、機能停止の原因が直ぐ分かるように、且つ、迅速な処置がとれるように、貸出遊技媒体切れランプ等の警報ランプの点滅による警報表示がなされ、こうして、貸出遊技媒体の流動異常に基づく不正確な払い出しや、払出タイミングのずれによるストッパ15aへの遊技媒体の噛み込みが確実に防止される。そして、このように流動異常を検出して払出動作を停止した後、遊技媒体切れスイッチ19(貸出遊技媒体切れスイッチ19a)が、例えば500ms(第2の所定時間)以上貸出遊技媒体が存在することを検出して、その検出信号(貸出遊技媒体流動正常信号)が払出中継基板を介して払出制御基板28に入力されたときに、貸出遊技媒体払出装置15はその駆動(払出動作)を再開するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御される。
【0045】また、遊技媒体払出樋22の下通路部分22aの流出口22bの上方左側壁に設けられた満杯スイッチ25が、例えば1000ms(第1の所定時間)以上遊技媒体が存在する流動異常を検出して、その検出信号が遊技枠中継基板を介して入力されたことに基づき主基板30から出力された遊技媒体満杯異常信号を払出制御基板28が入力したときに、賞遊技媒体払出装置14は直ちにその駆動(払出動作)を停止するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御され、貸出遊技媒体払出装置15は、実行中の貸出遊技媒体払出動作を終了した後その駆動(払出動作)を停止するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御される。また、この遊技媒体満杯異常時には、同時に、機能停止の原因が直ぐ分かるように、且つ、迅速な処置がとれるように、満杯ランプ等の警報ランプが点灯され、こうして、遊技媒体の満杯異常に基づく不正確な払い出しや、払出タイミングのずれによるスクリュー14aやストッパ15aへの遊技媒体の噛み込みが確実に防止される。そして、このように満杯異常を検出して払出動作を停止した後、満杯スイッチ25が、例えば500ms(第2の所定時間)以上遊技媒体が存在しないことを検出して、その検出信号が遊技枠中継基板を介して入力されたことに基づき主基板30から出力された遊技媒体流動正常信号を払出制御基板28が入力したときに、賞遊技媒体払出装置14及び貸出遊技媒体払出装置15はそれぞれ駆動(払出動作)を再開するように払出中継基板を介して払出制御基板28により制御される。
【0046】この実施の形態の遊技機は、上述のように遊技媒体誘導レール13の遊技機背面側となる貸出遊技媒体誘導用のレール部13aが、賞遊技媒体誘導用の他のレール部13b、13cに対し着脱可能とされており、また、貸出遊技媒体払出装置15がそれ自体一体的にユニット化されて、これもまた容易に着脱可能とされているため、これら貸出遊技媒体誘導用のレール部13aと貸出遊技媒体払出装置15を取り外すことにより、同じ裏セット機構板9を貸出遊技媒体の払い出しを伴わない現金機と呼ばれる遊技機にも使用でき、したがって容易に現金機に転換することができる。
【0047】以上、本発明の実施の形態を図示の例について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の技術的範囲を逸脱しない限り適宜構成を変更して実施することができる。例えば、上記実施の形態においては、貸出遊技媒体払出装置と貸出遊技媒体誘導レールを遊技機に対して着脱自在としたが、貸出遊技媒体誘導レールと一体に貸出遊技媒体誘導用のタンクレールをも着脱自在としてもよい。また、上記実施の形態は、パチンコ遊技機の場合を図示して説明したものであるが、本発明は、パチンコ遊技機に限らず、スロットマシン或いはアレンジボール、雀球等の他の遊技機にも適用できるものである。また、上記実施の形態においては、賞遊技媒体の払い出し単位個数を5個及び15個、貸出遊技媒体の払い出し単位個数を25個としたが、いずれもそれらの数に限定されるものではない。また、上記実施の形態において各遊技媒体検出スイッチ及び満杯スイッチによる検出の所定時間として具体的に記載した100ms、200ms,500ms、1000ms等の時間は、いずれも限定的なものではなく、適宜変更してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、貸出操作による払い出し要求(貸出要求)が発生したことに基づく貸出遊技媒体の払い出し動作の最中に、遊技における賞が発生した場合でも、貸出遊技媒体の払い出し動作の完了を待つことなく賞遊技媒体の払い出し動作を開始するようにでき、また、遊技において賞が発生したことに基づく賞遊技媒体の払い出し動作の最中に、遊技者が貸出操作を行って貸出要求が発生した場合でも、賞遊技媒体の払い出し動作の完了を待つことなく貸出遊技媒体の払い出し動作を開始するようにできる。そのため、貸出遊技媒体の払い出し動作の最中に生じた賞遊技媒体の払い出し要求、及び賞遊技媒体の払い出し動作の最中に生じた貸出遊技媒体の払い出し要求のいずれにも迅速に対応でき、貸出操作をしたことによって貸出遊技媒体が払い出しされたか否か、また、遊技における賞が発生したことによって賞遊技媒体が払い出されたか否かについて遊技者に不信感を抱かせるのを極力防止して、遊技店との間に無用のトラブルを生じさせないようにできる。
【0049】また、従来のように1つの払出装置で貸出遊技媒体の払い出しと賞遊技媒体の払い出しの両方を行わせる場合はどちらかの払い出し動作を優先させるための複雑な制御が必要であったのに対して、本発明の場合は各々の払い出し信号をそれぞれの払出機構部の駆動源に出力すればよく、制御を簡素化できる。
【0050】また、今日の遊技機は一度に多量の賞遊技媒体を払い出す必要があって、それだけでも払出装置にかかる負担が大きいため、従来のように賞遊技媒体の払い出しに加えて貸出遊技媒体の払い出しを同じ払出装置で行うのでは払出装置の駆動源に過大な負担を課すことになるのに対し、賞遊技媒体払出機構部と貸出遊技媒体払出機構部の駆動源をそれぞれ別々に設けることにより、負担を分散させ、それぞれの駆動源にかかる負担を軽減することができる。
【0051】また、賞遊技媒体を払出装置へ誘導するレールと貸出遊技媒体を払出装置へ誘導するレールを別々に設けることにより、特別遊技状態中等において遊技における賞が発生したにも拘わらず遊技媒体切れ等によって賞遊技媒体が払い出されないような場合でも、貸出操作を行うことによって貸出遊技媒体の払い出しは確保することができ、そのまま遊技を継続するようにできる。
【0052】また、貸出遊技媒体払出機構部及び貸出遊技媒体誘導レールを着脱自在とすることにより、これら機構部及びレールを取り外すことにより容易に現金機に転換できる。そして、そのようにCR機と現金機との間で転換可能とする場合、貸出機能に関する部分を除いて同じ構造のものをCR機或いは現金機として使用するので、経済性が向上する。
【0053】また、賞遊技媒体払出機構部は主基板からの制御コマンドに基づいて制御し、貸出遊技媒体の払い出しは主基板を介することなく払出制御基板により直接制御することで、制御の簡素化を実現できる。




 

 


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