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発明の名称 パチンコ機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−79232(P2001−79232A)
公開日 平成13年3月27日(2001.3.27)
出願番号 特願平11−261858
出願日 平成11年9月16日(1999.9.16)
代理人 【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 BA02 BA32 BA69 BA70 EB63 
発明者 谷口 信行
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】遊技盤の表面に形成された複数の入賞口と、アウト球を回収するアウト口と、入賞球を検知する入賞球検出スイッチとを備えたパチンコ機において、前記遊技盤の裏面に、入賞球検出スイッチにより検知された入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出する集合樋を設けると共に、入賞球検出スイッチからの検出信号により賞球を払い出す賞球払出装置を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】各入賞口から流入した入賞球を入賞球検出スイッチが位置する検知口に誘導する誘導路を備えた誘導板を、遊技盤の裏面に被着すると共に、集合樋を、入賞球検出スイッチからの検出信号により賞球を払い出す賞球払出装置を備えた裏セット機構板に形成するようにして、誘導板の検知口を通過した入賞球を集合樋に捕捉し、さらにアウト口を集合樋に連通することにより、該集合樋に入賞球と、アウト口を通過したアウト球を全て集めて排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
【請求項3】各入賞口から流入した入賞球を入賞球検出スイッチが位置する検知口に誘導する誘導路を備えた誘導板を、遊技盤の裏面に被着すると共に、集合樋を、誘導板の下部に連成し、該集合樋で入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
【請求項4】集合樋を、入賞球検出スイッチにより検知された入賞球を捕捉する集合板により構成し、該集合板内で入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
【請求項5】特定の入賞口から入賞した入賞球のみを検出する賞球検出スイッチを複数備え、特定の入賞口から入賞した入賞球を特定の入賞球検出スイッチに導く誘導路を複数備え、さらに各入賞球検出スイッチにより検知された入賞球とアウト口からのアウト球とを集合する集合樋を備えると共に、各入賞球検出スイッチから発生する各検出信号に対応して予め定められた賞球定数に基づいて、賞球を払い出す賞球払出装置を備えたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関し、詳しくは、機裏における入賞球及びアウト球の処理機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技盤の表面に形成された複数の入賞口と、アウト球を回収するアウト口と、入賞球を検知する入賞球検出スイッチとを備えたパチンコ機は種々提案されている。この従来のパチンコ機にあって、機裏での入賞球及びアウト球は図10で示すように、次のように処理される。
【0003】即ち、遊技領域に連通する複数の入賞口a,bのうち、特定の入賞口aの誘導路にのみ入賞球検出スイッチdを配設して、入賞球を単一の入賞口a毎又は複数の入賞口a,a毎に検出し、入賞口b(例えば大入賞口)から流下した球は検出することなく、全ての入賞口a,bからの入賞球をパチンコ機裏面に設けられた裏セット機構板の下部の集合樋cから待機路eに案内し、該待機路eで一旦停止させて、入賞球処理装置fにより検出し、間欠的に排出すると共に、該検出数に基づき演算して裏セット機構板に設けられた賞球払出装置(図4の賞球払出装置67を参照)を駆動することにより賞球の払出を行っている。
【0004】ここで、入賞口aは賞球数が5個,入賞口bは賞球数が15個等のように賞球数が異なっており、このため入賞口aからの入賞球をあらかじめ入賞球検出スイッチdで検知して、検出数を記憶し、入賞球処理装置fにあっては、各賞球の検知に対応し、入賞球検出スイッチdの記憶が消化される迄、各球検知毎に、5個の払出指令を行ない、記憶消化後には、各球検知毎に15個の払出指令を行なって、賞球払出装置を駆動し、各入賞口a,bの賞球数に対応する払出数を実行するようにしている。このように、従来は、各入賞口a,bからの球を入賞球処理装置fで検出するために一旦機裏の下方部で集合させてからパチンコ機外へ排出する必要があった。尚、賞球の演算処理方法は、種々の手段が供されているが、最終段階で、入賞球を纏めて、入賞球処理装置fによる各入賞球の最終検出に基づき払出を行なっている点は、同じである。一方、アウト球はアウト口と連通するアウト球流出口gからアウト球誘導路hを介して機外へ排出される。
【0005】このように最終段階で、すべての入賞球を待機路dに集めるようにしているのは、証拠球として一元的に集積し、客との間で賞球のトラブルが生じた場合に、疑念を容易に晴らして適正に対応し得るようにすべきであるという、旧来からの設計管理思想に基づくものである。しかるに、実際には、パチンコ機の高機能化に伴って、このような証拠球の確認を行う状況は既に失われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来のパチンコ機にあっては、入賞した全ての入賞球をパチンコ機裏面に設けられた裏セット機構板の集合樋cにて集合した後、入賞球処理装置fにより停止させて検出しているものであり、このためアウト球とは区分して集めなければならなず入賞球及びアウト球の通路構造が複雑となる。
【0007】さらには、アウト球誘導路は、機裏の肉厚化を避けるために、遊技盤のベニヤ板の厚さ内に形成する必要があり、ベニヤ板を切り取り裏側から薄板を取り付けてアウト球誘導路を確保する加工を施さなければならない。
【0008】しかも、遊技盤のベニヤ板の厚さ内を流下した後、排出されたアウト球を受け入れ、裏セット機構板の入賞球処理装置下部に連接した入賞球排出樋に合流させる必要から裏セット機構板前面に於いて裏セット機構板とは別体にアウト球排出路を設けなければならず、これもまたパチンコ機に於ける球通路の構造を複雑化させる一因になっている。
【0009】さらには、従来手段によれば、待機路dで一旦停止させて、入賞球処理装置fにより検出し、間欠的に排出するものであるから、賞球の供与が非連続的となり、円滑さを欠くという問題もある。本発明は、上述の機裏における入賞球及びアウト球の処理につき構造の複雑化を招来しない構成を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技盤の表面に形成された複数の入賞口と、アウト球を回収するアウト口と、入賞球を検知する入賞球検出スイッチとを備えたパチンコ機において、前記遊技盤の裏面に、入賞球検出スイッチにより検知された入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出する集合樋を設けると共に、入賞球検出スイッチからの検出信号により賞球を払い出す賞球払出装置を備えたことを特徴とするパチンコ機である。
【0011】この手段によれば、すべての入賞球を入賞球検出スイッチにより検出した後、アウト球と集合樋で合流させて、排出するものである。このため、アウト口を遊技盤のベニヤを貫通させて、集合樋に連通させれば良いから、アウト球誘導路を入賞球通路と別途に形成する必要がなく、遊技盤のベニヤ板の厚さ内で盤面に沿って形成する等の加工を必要としない。また、入賞球は、すべて入賞球検出スイッチにより計数処理を終えているから、入賞球を、パチンコ機裏面に於いて停留演算させる必要がなく、払い出し数に対応して賞球払出装置を駆動すれば良いから、円滑な賞球が可能となる。
【0012】ここで各入賞口から流入した入賞球を入賞球検出スイッチが位置する検知口に誘導する誘導路を備えた誘導板を、遊技盤の裏面に被着すると共に、集合樋を、入賞球検出スイッチからの検出信号により賞球を払い出す賞球払出装置を備えた裏セット機構板に形成するようにして、誘導板の検知口を通過した入賞球を集合樋に捕捉し、さらにアウト口を集合樋に連通することにより、該集合樋に入賞球と、アウト口を通過したアウト球を全て集めて排出するようにした構成が提案される。これにより、誘導板の成形が容易となり、簡易に入賞球及びアウト球の誘導路を確保することができる。
【0013】また、各入賞口から流入した入賞球を入賞球検出スイッチが位置する検知口に誘導する誘導路を備えた誘導板を、遊技盤の裏面に被着すると共に、集合樋を、誘導板の下部に連成し、該集合樋で入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出するようにした構成も提案される。これにより、裏セット機構板の構造が簡易となる。
【0014】さらには、集合樋を、入賞球検出スイッチにより検知された入賞球を捕捉する集合板により構成し、該集合板内で入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出するようにしても良い。この構成は、各入賞口から流入した入賞球を入賞球検出スイッチが位置する検知口に誘導する誘導路を要せず、集合樋のみの機能を備えた集合板の適用が可能となり、構成がさらに簡単となる。
【0015】ここで、特定の入賞口から入賞した入賞球のみを検出する賞球検出スイッチを複数備え、特定の入賞口から入賞した入賞球を特定の入賞球検出スイッチに導く誘導路を複数備え、さらに各入賞球検出スイッチにより検知された入賞球とアウト口からのアウト球とを集合する集合樋を備えると共に、各入賞球検出スイッチから発生する各検出信号に対応して予め定められた賞球定数に基づいて、賞球を払い出す賞球払出装置を備えた構成が提案される。
【0016】
【実施の形態】本発明の各実施例を具体的に説明する。図1は本発明に係わるパチンコ機の一実施例の全体構成図を示す。ここで、パチンコ機1は、同図に示すように前後面が開口している機枠2と、該機枠2にヒンジによって回動自在に取り付けられた額縁状の前面枠3と、この前面枠3内に開閉可能に取り付けられたガラス収納枠4と、このガラス収納枠4の下方に同じく開閉可能に取り付けられた開閉パネル5と、前面枠3の後方でガラス収納枠4内に保持されたガラス板6と、該ガラス板6と一定の間隔を有して固定された遊技盤7とによって構成される。
【0017】開閉パネル5の前面には、多数の遊技球を一時的に収納する上受け皿9が設けられ、また、前面枠3の背面下部には、上受け皿9より一個ずつ供給される遊技球を弾き飛ばす打球発射装置(図示せず)が設けられ、さらに前面枠3の前面下部にはその操作ハンドル10と下受け皿11とが設けられている。
【0018】図2に示すように遊技盤7の前面には、打球発射装置により発射された打球を遊技盤7の上方部まで案内するガイドレール12等の区画部材によって区画された遊技領域8が形成されている。
【0019】この遊技領域8のほぼ中央には液晶表示器を使用した特別図柄表示装置15が配置されており、該表示装置15の上方には3個のLEDを使用した普通図柄表示装置16が配設されている。各々の表示装置15,16の左右にはそれぞれ特別図柄記憶表示LED17、普通図柄記憶表示LED18が2個ずつ設けられている。
【0020】特別図柄表示装置15の下方には、普通電動役物20が配設され、その入口を入賞口を兼ねる第一種始動口21としている。また、普通電動役物20の下方には、大入賞装置22が配設され、大入賞口23を上下方向に開閉作動する開閉蓋24により開閉制御するようにしている。
【0021】さらには、盤面の適宜位置に入賞領域としての各種の入賞口が設けられている。即ち、普通図柄表示装置16の上部には天入賞口26が、普通電動役物20の左右位置には左右袖入賞口27L,27Rが、大入賞装置22の両側位置には左右下入賞口28L,28Rが夫々設けられている。
【0022】ここで図6で示すように、大入賞装置22と右下入賞口28L,28Rとは、遊技盤面上に配設される入賞器38に設けられ、該入賞器38の背面に入賞筐体39を固着して一体化され、該入賞筐体39を遊技盤面7に形成した開口部に嵌着して該入賞筐体39を遊技盤面7の裏面側に臨ませている。前記入賞筐体39内には大入賞室36及び検知口37等が形成される。
【0023】その他、左右ゲート25,25のほか、上方より落下してくる打球の方向を無作為に変更させる多数の障害釘( 図面に於いては省略) や風車、及びランプ・LED等が配置されている。また、前記左右ゲート25,25には普通図柄の変動を開始させるための信号を発生させる普通図柄作動スイッチが設けられている。また、遊技領域8の略中央最下端部には、入賞領域に入賞しなかった打球を遊技盤7の後方へ回収するアウト口29が遊技盤7裏面に貫通するように設けられている。このアウト口29は、遊技盤7を貫通するアウト球路を介してアウト球流出口29’により裏面側に開口する。而して、前面枠3に保持されたガラス板6との間の空間部にガイドレール12に囲まれた遊技領域8が形成される。
【0024】図3〜図6は本発明の第一実施例に係る入賞球及びアウト球の処理機構を示すものである。ここで、図3は、遊技盤7の裏面図である。この遊技盤7には、上述したように、入賞口を兼ねる第一種始動口21,大入賞口22のほか天入賞口26、左右袖入賞口27L,27R、左右下入賞口28L,28Rが裏側に開口している。また、遊技盤7の表裏に嵌合して配設された大入賞室36内で、大入賞口22が裏面に開口している。
【0025】この遊技盤7には、上部で特別図柄表示装置15の周囲を覆う装着板30と、第一種始動口21,左右袖入賞口27L,27R、左右下入賞口28L,28Rを覆う、誘導板31aが被着されている。また、誘導板31aの下部中央に大入賞口22を備える大入賞室36が臨んでいる。そして、この誘導板31a及び大入賞室36には、機構盤50aに形成された集合樋52が被着される。
【0026】ここで装着板30は天入賞口26と連通し、機裏から視て右側で直下方へ入賞球を案内する誘導路32が形成されている。
【0027】また、誘導板31aは、機裏から視て右側上縁に形成した連通開口35を介して誘導路32と上下で連通し、袖入賞口29L及び下入賞口28Lと連通する中間誘導路33aと、同じく左側で、第一種始動口21,袖入賞口29R、下入賞口28Rと連通する中間誘導路33bとを内部に備える。この中間誘導路33a,33bの検知口34a,34bには入賞球検出スイッチS ,S が配設され、各入賞口からの入賞球を検出する。ちなみに、この入賞球検出スイッチS,S の入賞球定数は5個であり、このため各入賞口に入ると、後述する賞球払出装置により各5個の賞球が払い出される。
【0028】さらにまた、上述したように、大入賞口22の背面位置で、該大入賞口22に入賞した入賞球を集合する大入賞室36が配設される。この大入賞室36の検知口37には入賞球検出スイッチS が設けられている。この入賞球検出スイッチS の入賞球定数は15個である。
【0029】その他、誘導板31aには、普通電動役物20を開閉制御するための開閉ソレノイド40が設けられている。また、大入賞室36が形成された入賞筐体39には大入賞口22内の特定の領域を通過したことを検知する役物連続作動スイッチ41、特別図柄が所定の態様になったことに基づき大入賞口を変動させる大入賞口開放ソレノイド42、前記役物連続作動スイッチ41の検出信号により特定領域への入賞球の進入を阻止する部材を変動させる特定領域開放ソレノイド43等が設けられている。さらには、第一種始動口21に入賞したことにより特別図柄の変動を開始させる要因となる信号を発生させる第一種始動口スイッチ44、普通図柄が所定の態様になったことに基づき第一種始動口21を開放状態とする普通電動役物20を変動させる普通電動役物開放ソレノイド45等が設けられている。
【0030】一方、裏セット機構板50aは、図4,5で示すように、遊技盤7の裏面周囲に開閉自在に取付けられる枠状をなし、その内部に前記装着板30,誘導板31aが臨む開口51が形成されている。そして、該開口51の下部位置を集合樋52とし、誘導板31a上に被着している。この集合樋52は、漏斗状をなし、入賞球検出スイッチS ,S が配設された中間誘導路33a,33bの検知口34a,34bと、入賞球検出スイッチS が配設された大入賞室36の検知口37と連通する。またこの集合樋52は、アウト球流出口29’とも直接連通し、これにより集合樋52内には、遊技領域8に発射された入賞球,アウト球のすべてが集合することとなる。
【0031】すなわち、集合樋52は入賞球及びアウト球を全て受け入れ集合させるように裏セット機構板50a前面の中央開口部下部に沿って前面と上方を開放する形で設けられている。しかも、前面の開放部分は遊技盤7を前面枠3に装着した状態で裏セット機構板50aを閉じた場合に、その略全面にわたって遊技盤7裏面と当接するように配置してある。さらに、集合樋52の最下部は遊技盤7の面より裏面に貫通するアウト球流出口29’よりも低くなるように構成してある。また、集合樋52の底面は遊技盤7の左右方向の長さと同じか若しくは短い横幅と遊技球の直径よりも広い奥行きを有すると共に左右方向より中央よりに傾斜する左右の傾斜面により構成されている。前記集合樋52の後面側は誘導板31aや大入賞室36及びアウト口29より落下した遊技球を確実に集合樋52に受け入れるために十分な高さと奥行きを有するように一定の高さを保ち且つ後方に傾斜する立ち壁で構成されている。前記集合樋52の左右の側壁は左右の傾斜面の外側最上端部で後面側の壁と遊技盤7との間を塞ぐように略垂直に設けられている。
【0032】また、集合樋52の下端の左右の傾斜面が交わる箇所には遊技球が容易に落下し得る大きさの排出孔53が形成される。排出孔53は垂直方向の排出樋54と連通し、これにより入賞球,アウト球のすべてが排出樋54により下方流下し、回収される。ここで、右側の傾斜面を左側の傾斜面より長く構成したため排出樋54は裏セット機構板50a左寄りに配置される。従って、排出球はパチンコ機左寄りよりパチンコ機外へ排出されることになる。以上のように構成したので、入賞球及びアウト球は共に1つの集合樋52に落下し、一度も停止することなく排出樋54から機外へ速やかに排出される。
【0033】次に裏セット機構板50aのその他の構成部分を図4,5に従って説明する。裏セット機構板50aの上方には、外部より補給される遊技球を貯えておく球タンク55が腰掛けるように固定してあり、多量の遊技球の重量にも耐えうる構造となっている。球タンク55の下り傾斜の先端底面には流出口と傾動自在な踏板レバー56が設けられ、踏板レバー56の傾動動作と関連して、補給球切れスイッチ57が臨ませてある。これは、球タンク55内の球の有無を検出し、無くなると球不足信号を発し、球補給を促すものである。球タンク55の流出口の下方には機構板裏セット機構板50aの右から左方向へ遊技球が自重で転がる程度に傾斜させられた2条の球タンクレール58が設けられて、左終端部付近には、球タンクレール58における球圧力が微妙に変化して、球が二段、三段にと重なって球詰まり現象を起こすのを防止するために、一端を軸着することにより傾動自在な球押さえ板57が配置されている。
【0034】球タンクレール58の左端には、該球タンクレール58より接続後直ぐ下方へ屈曲され、その後略垂直に降下する2条の誘導樋59が連通し、この誘導樋59の終端が賞球払出装置67の流入口へ接続されている。前記誘導樋59は、内部にできるだけ多くの遊技球が貯留できるように、また、賞球払出装置67に過度な負荷をかけないために何度も屈曲させた構造としてあり、前記誘導樋59の屈曲部には、裏球抜きレバー60を配設すると共に、球抜き樋64の受け口を臨ませてある。屈曲部には、外周底面の一部を開閉できるようにされた球抜き板61と、これを揺動自在に保持する揺動杵62と、その下方に傾動自在な係止板63が設けてあり、揺動杵62の係止部と係止板63の凸部が係合するように構成され、外部からの操作により、その係合を解くことにより遊技球の自重により球抜き板61を開かせて遊技球を球抜き樋64へ導くようにしてある。
【0035】球抜き樋64は前記誘導樋59と併設され、裏セット機構板50aの最外周部に埋設されパチンコ機の下部まで延設されており、前記遊技球を機外へ抜き取るように構成されている。また、前記誘導樋59の略垂直に降下する部分の途中には、各列宛にそれぞれ流路内に突出するように押板レバー65が傾動自在に設けられ、押板レバー65の傾動動作と関連して、空切り防止スイッチ66が臨ませてあり、球タンクレール58及び誘導樋59内の球詰まりやゴミ等の混入による遊技球の流動の異常を監視し、制御装置に指令信号を出力するようにしてある。
【0036】すなわち、遊技球が正常に流下している場合には流下球によって押板レバー65が押圧され、空切り防止スイッチ66から規則的な検出信号が出力されるが、誘導樋59内で球詰まりや異物の混入のような異常が発生すると、検出信号が賞球排出中でも変化しなくなったり不規則に変化するようになるため、遊技球の流下異常現象を検出できる。
【0037】誘導樋に連接された電動式の賞球払出装置67は、モーター68とスクリュー69とで構成され、裏セット機構板50aの背面且つ一側に配設可能に小型化され、スクリュー69の最下端には賞球払出センサ70が設けられている。
【0038】この賞球払出装置67は、入賞領域8への打球の入賞に伴い遊技者に所定数の賞品球を払い出す装置であって、誘導板31aに設けられた入賞球検出スイッチS ,S ,S の検出信号の発生ごとに、各検出信号に対応して予め定められた賞球定数を、制御装置により図4で示す記憶装置RAM(ランタ゛ムアクセスメモリー)に類型的に記憶し、賞球払出センサ70の信号により記憶を1個宛減算して記憶装置RAMの賞球数記憶値がなくなるまで2列で1個宛交互に排出駆動するようになっている。即ち、入賞球検出スイッチS ,S がオンするごとに、制御装置CPUを介して記憶装置RAMに5個づつデータが蓄積され、入賞球検出スイッチSオンするごとに、記憶装置RAMに15個づつ蓄積される。そして、一方では、賞球払出センサ70の信号発生ごとに、1個づつ減算し、記憶消化されるまで、賞球を発生させることとなる。従って、賞球排出中に新たな入賞球検出信号が発生した場合には、賞球払出装置67は、制御装置CPUにより制御されて、その駆動を停止することなく前入賞球検出信号に伴う賞球払出に引き続いて賞球払出動作を継続することとなる。ここで、制御装置CPU及び記憶装置RAMは、図4左下の制御ボックス79に収納されている。
【0039】また、誘導樋59内において上述のような遊技球流動異常を検知すると、制御装置が、その時点で賞球の排出を停止させ球切れランプ等の警報ランプを点灯させて、機能停止の原因が直ぐ分かるようにし、且つ迅速な処置がとれるようにすると共に、不正確な払出動作による賞球の不足や払出タイミングのずれによるスクリュー69への球噛みを確実に防止するようになっている。賞球払出装置67の下方には、払出樋72を連接し、該払出樋72の下方にはベル73を設けて、払い出された賞球が衝突して、爽快音を発生できる構造となっている。
【0040】さらに、ベル73の近傍には、パチンコ機1の前面に設けてある上受け皿9へ略90゜流路を変換して連通させるようにした流路変換部74を有し、流下する賞球は、流路変換部74から上受け皿9に取り付けられた上皿接続樋75を介して上受け皿9に達するようになっている。流路変換部74の一側には遊技球の直径よりやや高い規制壁76が設けられており、規制壁76に対して流路変換部74と相対する側にはパチンコ機1の前面下部に設けた下受け皿11へ連通する満杯樋77が連設されており、上受け皿9及び流路変換部74が賞球で満杯になった時に、自動的に賞球が規制壁76を乗り越えて溢れ、下方へ流下するように構成することにより、遊技者の手を煩わせることなく、たくさんの賞品球を貯留することができ、大当りと呼ばれる賞態様にも対処できるようになっている。つまり、通常は払い出された賞球が乗り越えないように規制するが、上受け皿9が満杯になるにつれて上流に向かって貯留してきて流路変換部74も満杯になると、払い出された賞球が前記規制壁76を自動的に乗り越えて、下受け皿11へ流出する構造となっている。
【0041】また、満杯樋77は、遊技球が規制壁76を乗り越えた後、遊技球を規制壁76より中央よりに傾斜する傾斜面により誘導後、略垂直に落下させ、満杯樋流出口78より流出した遊技球は、下受け皿11に取り付けられた下皿接続樋により略90゜流路を変換して、該下受け皿11に達するようになっている。前記下皿接続樋は裏セット機構板を前面枠3に対して閉塞状態に被着した場合に、満杯樋流出口78を略直角に塞ぐように設けられているものであって特別な構造を有するものではないため詳細な説明は省略する。
【0042】以上のようにして裏セット機構板50aの背面の上方には球タンク55と球タンクレール58を配設し、一側方には、誘導樋59を連続して設け、賞球払出装置67、流路変換部74、満杯樋77を設け、且つ球抜き樋64を併設させることにより、裏セット機構板50aの集約化を可能とし、これにより、その中央部に比較的広い開口51を形成することを可能とし、その内部に望む、装着板30,誘導板31a,大入賞室36や、各種検出スイッチ、各種ソレノイド等の装着空間を十分に確保することができると共に、前記誘導板31a及び前記大入賞室36より流出した入賞球が自然落下する空間をも確保できる。
【0043】かかる構成にあって、すべての入賞球を入賞球検出スイッチS ,S ,S より検出した後、集合樋52内で、アウト球と合流させて、排出孔53,排出樋54から排出するものである。このため、アウト球誘導路を、遊技盤7のベニヤ板の厚さ内に形成する必要がない。
【0044】また、入賞球は、すべて入賞球検出スイッチS ,S ,S により計数処理を終えているから、入賞球を、パチンコ機裏面に於いて停留演算させる必要がなく、払い出し数に対応して賞球払出装置67を駆動すれば良いから、円滑な賞球が可能となる。
【0045】さらに集合樋52を、遊技盤の裏面に被着する裏セット機構板50aに形成するようにしたから、該裏セット機構板50aの成形により、簡易に入賞球及びアウト球の誘導路を確保することができる。
【0046】上述の第一実施例は、前記集合樋52を裏セット機構板50aを設けた構成であるが、図7で示すように誘導板31bの下部に集合樋80を連成した第二実施例も提案される。かかる構成にあって、集合樋80の前面側は、誘導板31bと一体化されているから、その略全面にわたって遊技盤7の裏面と当接することとなる。さらに、集合樋80の最下部は、盤面から裏面に貫通するアウト球流出口29’を覆うように下方へ延成している。また、集合樋80の底面は、遊技盤7の左右方向の長さと同じか若しくは短い横幅と遊技球の直径よりも広い奥行きを有すると共に誘導板31bの左右側壁下端より略中央に設けられたアウト球流出口29’の下部付近に向かって傾斜する左右の傾斜面81,81により構成されている。また、集合樋80の後面側は前記誘導板31bの後面壁と一体に底面に繋がるまで延設された略垂直な壁で構成されている。
【0047】かかる構成にあって、集合樋80は、入賞球検出スイッチS ,S が配設された中間誘導路33a,33bの検知口34a,34bと、入賞球検出スイッチS が配設された大入賞室36の検知口37と連通するとともに、アウト球流出口29’とも直接連通し、これにより集合樋80には、遊技領域8に発射された入賞球,アウト球のすべてが集合することとなる。
【0048】集合樋80の下底に形成された左右の傾斜面81,81が交わる遊技盤7の裏面最下端部の略中央付近には遊技球が容易に通過し得る大きさの排出口82が開口しており、該排出口82の下部には裏セット機構板50aを遊技盤7に対して閉じた状態とした場合に、排出口82に連通する連通口84が形成された排出樋83が図8に示すように裏セット機構板50bに設けられている。この排出樋83は排出口82に一致する連通口84から左寄りに屈曲し、かつ左傾斜した後略垂直となっている。従って、排出球はパチンコ機左寄りよりパチンコ機外へ排出されることになる。以上のように構成したので、入賞球及びアウト球は共に1つの集合樋集合樋80に落下し、一度も停止することなく排出樋より機外へ速やかに排出される。
【0049】かかる構成にあっては、裏セット機構板50bに集合樋を形成するものではないから、該裏セット機構板50bの形状が単純化し、成形が容易となる。
【0050】図9は、集合樋を、入賞球検出スイッチS ,S ,S により検知された入賞球を捕捉する集合板90により構成したものである。
【0051】ここで、第一種始動口21,左右袖入賞口27L,27R、左右下入賞口28L,28R,天入賞口26の出口には、夫々入賞球検出スイッチS を配設し、その流下により入賞球検知がなされるようにしている。また、大入賞口22は、大入賞室36の検知端37に入賞球検出スイッチS を配設している。一方、集合板90は、その上端を開口し、入賞検知がなされた第一種始動口21,左右袖入賞口27L,27R、左右下入賞口28L,天入賞口26からの球を捕捉するとともに、前記大入賞室36からの入賞球と、アウト球流出口29’からのアウト球とを捕捉している。即ちすべての球を集合するようにし、下底に形成された左右の傾斜面91,91から流下した球を排出口92から流下するようにしている。この排出口92から流下した球は、すでに説明した図8の裏セット機構板50bに形成された連通口84から排出樋83を介して機外へ速やかに排出される。
【0052】かかる構成にあっては、集合樋を、入賞球検出スイッチにより検知された入賞球を捕捉する集合板90により構成し、該集合板90内で入賞球と、アウト口を通過したアウト球とを全て集めて排出するようにしたものであるから、各入賞口から流入した入賞球を入賞球検出スイッチが位置する検知口に誘導する誘導路を要せず、集合樋のみの機能を備えた集合板90の適用が可能となり、構成がさらに簡単となる。
【0053】この集合板90は裏セット機構板に設けても良い。また、裏セット機構板に設ける場合にあっては、左右の傾斜面91,91を左右どちらかから他方に向けて傾斜する傾斜面としても良い。また、集合板90から、球を直接パチンコ機外へ排出するようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】上述したように、本発明にあっては、入賞球及びアウト球を区分して集めることなく、まとめて受け入れ集合させるように構成したので、入賞球及びアウト球の球通路の構造が簡略化される。
【0055】さらに、アウト球の通路を誘導板とは別個に配設する必要もない為、アウト口を遊技盤内にアウト口通過口を形成するために、ベニヤ板を切り取り裏側から薄板を取り付けてアウト口通過口を確保するような加工工程が不要となると共に、裏セット機構板とは別体にアウト球通路を設ける必要もなく、このことからも、球通路の構造を簡略化させ得ることとなる。
【0056】また、入賞球は、すべて入賞球検出スイッチにより計数処理を終えているから、入賞球を、パチンコ機裏面で停留して演算させる必要がなく、払い出し数に対応して賞球払出装置を駆動すれば良いから、円滑な賞球が可能となる。




 

 


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