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発明の名称 パチンコ機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−656(P2001−656A)
公開日 平成13年1月9日(2001.1.9)
出願番号 特願平11−174930
出願日 平成11年6月22日(1999.6.22)
代理人 【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 AA06 AA17 AA36 AA37 AA42 BA07 BA13 
発明者 岸 勇夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を計数又は算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定範囲内かを判断する判断手段と、前記比が、前記判断手段により所定範囲外であると判断された際に、当該比を前記所定範囲内に納めるように予め定められた操作を行う操作手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】 当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、当たりを発生させた際の獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、当たりか否かを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、当たりを発生させないようにする当たり発生手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項3】 第1の当たり、及び、当該第1よりも有利な第2の当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、第2の当たりを発生させた際の獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、第1の当たり、第2の当たり、ハズレを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、第2の当たりを発生させないようにする当たり発生手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項4】 図柄が揃う当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、前記図柄の変動時間を設定する変動時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、図柄の変動時間を長くする変動時間設定手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項5】 当たりの発生により大入賞口を開放するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、前記大入賞口の開放時間を設定する開放時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、開放時間を調整する開放時間設定手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項6】 図柄が揃う当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、当たりか否かを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、当たりの発生率を高める当たり発生手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項7】 図柄が揃う当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、前記図柄の変動時間を設定する変動時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、図柄の変動時間を短くする変動時間設定手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項8】 当たりの発生により普通電動役物を開放するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、前記普通電動役物の開放時間を設定する開放時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、開放時間を長くする開放時間設定手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項9】 第1の当たり、及び、当該第1よりも有利な第2の当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、第1の当たり、第2の当たり、ハズレを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、第2の当たりを発生率を高めるようにする当たり発生手段と、を備えたことを特徴とするパチンコ機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、当たりの発生により利益有る遊技を提供するパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機において、特定の始動口に入賞することにより特別図柄が変動を開始し、所定の図柄で停止すること(大当たり)によって、大入賞口が所定時間開放され、遊技球の非常に入賞し易い状態を提供する1種機がある。また、作動ゲートに遊技球が入賞又は通過することにより普通図柄が変動を開始し、所定の図柄で停止すること(当たり)により、特定入賞口(普通電動役物)が開放して、その中の特別装置作動領域を遊技球が通過すると、大当たりとなって、大入賞口が所定時間開放される3種機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述した1種機及び3種機においては、図柄が揃うことで大量の賞球を獲得できる。また、2種機においても、最近のパチンコ機では、判定図柄を設け、判定図柄により大量の賞球を獲得できるものがある。これらパチンコ機において、大当たりが連続した場合には、大量の賞球を獲得することができるため、射幸心を煽ることとなり、望ましいことではない。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、所定時間における出玉率を一定範囲内に収め得るパチンコ機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を計数又は算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定範囲内かを判断する判断手段と、前記比が、前記判断手段により所定範囲外であると判断された際に、当該比を前記所定範囲内に納めるように予め定められた操作を行う操作手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0006】請求項1のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定範囲内かを判断し、比が所定範囲外であると判断された際に、予め定められた操作を行う。このため、出玉率を所定範囲内に収めることが可能になる。
【0007】請求項2の発明では、当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、当たりを発生させた際の獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、当たりか否かを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、当たりを発生させないようにする当たり発生手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0008】請求項2のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるかを判断し、比が所定値を越えると判断された際に、当たりを発生させないようにする。このため、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。
【0009】請求項3の発明では、第1の当たり、及び、当該第1よりも有利な第2の当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、第2の当たりを発生させた際の獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、第1の当たり、第2の当たり、ハズレを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、第2の当たりを発生させないようにする当たり発生手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0010】請求項3のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるか判断し、比が所定値を越えると判断された際に、第2の当たりを発生させないようにする。このため、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。
【0011】請求項4の発明では、図柄が揃う当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、前記図柄の変動時間を設定する変動時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、図柄の変動時間を長くする変動時間設定手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0012】請求項4のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるかを判断し、比が所定値を越えると判断された際に、図柄の変動時間を長くする。このため、一定時間における当たりの発生回数が少なくなり、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。
【0013】請求項5の発明では、当たりの発生により大入賞口を開放するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を越えるかを判断する判断手段と、前記大入賞口の開放時間を設定する開放時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を越えると判断された際に、開放時間を調整する開放時間設定手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0014】請求項5のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるかを判断し、比が所定値を越えると判断された際に、大入賞口の開放時間を調整、例えば、開放時間を短く、或いは、間欠的に開放する。このため、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。
【0015】請求項6の発明では、図柄が揃う当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、当たりか否かを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、当たりの発生率を高める当たり発生手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0016】請求項6のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、当たりの発生率を高める。このため、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0017】請求項7の発明では、図柄が揃う当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、前記図柄の変動時間を設定する変動時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、図柄の変動時間を短くする変動時間設定手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0018】請求項7のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、図柄の変動時間を短くする。このため、一定時間における当たりの発生回数が多くなり、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0019】請求項8の発明では、当たりの発生により普通電動役物を開放するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、前記普通電動役物の開放時間を設定する開放時間設定手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、開放時間を長くする開放時間設定手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0020】請求項8のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、普通電動役物の開放時間を長くする。このため、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0021】請求項9の発明は、第1の当たり、及び、当該第1よりも有利な第2の当たりの発生により遊技者に利益ある遊技を提供するパチンコ機において、発射球数を計数又は算出する発射球計数手段と、獲得球数を算出する獲得球計数手段と、前記獲得球数と前記発射球数との比が、所定値を下回るかを判断する判断手段と、所定のタイミングで乱数を抽出して、第1の当たり、第2の当たり、ハズレを決定する当たり発生手段であって、前記比が前記判断手段により所定値を下回ると判断された際に、第2の当たりを発生率を高めるようにする当たり発生手段と、を備えたことを技術的特徴とする。
【0022】請求項9のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、第2の当たりを発生率を高める。このため、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。
[第1実施形態]以下の第1実施形態では、本発明のパチンコ機として、CR第1種のパチンコ機を代表に説明する。まず、第1実施形態のパチンコ機の主要構成について、本実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図である図1を参照して説明する。
【0024】パチンコ機10には、内枠11が開閉可能に備えられており、その内枠11には、金枠12が開閉可能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠26が開閉可能に取付けられている。ガラス枠26の裏面側には、遊技盤13が配置されており、この遊技盤13の左方には、発射された遊技球を案内するガイドレール14が設けられている。内枠11の右側には、ガラス枠26開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り16が設けられおり、内枠11の上方には、枠ランプ17が設けられている。
【0025】ガラス枠26の下には、前面板18が設けられており、この前面板18の左側上部には、賞球が排出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された賞球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口21が形成されており、この下皿賞球排出口21の排出側には、その下皿賞球排出口21から排出された賞球を溜めておくための下皿22が設けられている。
【0026】下皿22の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ(図4に符号38で示す)を操作するための発射ハンドル23が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル23には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン24が設けられている。また、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿22へ抜くための上皿球抜きレバー25がスライド可能に取付けられている。さらに、内枠11の左側には、プリペイドカードを挿入するスリット27aを有するプリペイドカードユニット27が設けられている。
【0027】次に、遊技盤13の主要構成について図2を参照して説明する。遊技盤13の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、それを正面から見た拡大説明図である図3に示すように、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置32と、この普通図柄表示装置32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED33と、液晶表示で特別図柄34aを表示する特別図柄表示装置34と、この特別図柄表示装置34の始動される回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED35とが備えられている。
【0028】図2に示すように、センターケース30の左右には、普通図柄表示装置32を作動させるための普通図柄作動ゲート40,40が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置34を作動させるための第1種始動口41が設けられており、この第1種始動口41の下方には普通図柄表示装置32の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に開放される普通電動役物42が設けられている。開放された普通電動役物42は、第1種始動口41と同様に、特別図柄表示装置34を作動開始させる機能を備えている。普通電動役物42の下方には、特別図柄表示装置34の停止図柄が所定の大当たり図柄となった場合に作動する変動入賞装置50が設けられている。
【0029】この変動入賞装置50には、当たりの発生時に開放される扉形式の大入賞口51が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口51の両側には、普通入賞口52,52がそれぞれ設けられている。また、大入賞口51の内部には、特定領域53と、この特定領域53を通過した遊技球を検出する役物連続作動スイッチ(図4に符号55で示す)と、大入賞口51に入賞した遊技球の数Pをカウントするカウントスイッチ(図4に符号54で示す)とが設けられている。
【0030】その他、遊技盤13には、風車60,60と、普通入賞口61,61と、コーナー飾りランプ62a,62aと、入賞時に点灯する入賞ランプ63と、球切れ時に点灯する球切れランプ64と、サイド飾りランプ62b,62bと、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口65とが設けられている。また、遊技盤13には、多くの釘28が打ち込まれており、遊技盤13に発射された遊技球は、釘28間を乱舞しながら落下する。
【0031】アウト口65へ入った遊技球を計数するため、上記アウト口65から遊技機外へ排出される樋の途中に遊技球のアウト球検出用スイッチ(図示せず)が配設されている。同様に、入賞球を検出するために、各入賞口に連通する通路に複数の入賞球検出用スイッチ(図示せず)が配設されている。アウト球検出用スイッチ及び入賞球検出用スイッチは、検出した遊技球数を後述する主制御基板36へ出力する。ここで、大入賞口へ入賞した遊技球数を検出する入賞球検出用スイッチからの出力に応じて、該主制御基板36は、入賞数×15個を払い出し数として把握する。同様に、大入賞口以外へ入賞した遊技球数を検出する入賞球検出用スイッチからの出力に応じて、該主制御基板36は、入賞数×6個を払い出し数として把握する。
【0032】次に、普通図柄表示装置32の表示態様について説明する。普通図柄表示装置32のLEDは、左右の赤のLEDおよび中央の緑色のLEDによって構成されており、遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過することによって表示を変動する。その変動の態様には、○−○(−は消灯を示す)のように左側のLED32a、32cが点灯する場合と、−○−のように中央のLED32bのみが点灯する場合の2種類がある。ここで、普通図柄が停止するときに、LEDが○−○(左右点灯)で停止するとはずれで、0.5秒点灯後、普通図柄記憶がある場合は再び普通図柄が変動を開始する。他方、普通図柄のLEDが−○−(中点灯)で停止すると当りになり、普通電動役物42が通常時は0.2秒間開放する。
【0033】また、普通図柄表示装置32、または、普通電動役物42の作動中に遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、普通図柄記憶表示LED33の点灯数でもって記憶数が表示され、普通図柄が変動可能となると、その始動記憶に基づいて変動が開始される。
【0034】また、図3に示すように、液晶表示装置(LCD)からなる特別図柄表示装置34は、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した際に、0〜9の10種類の図柄を3箇所に変動表示する。以下、図3において左側の図柄を表示する部分を第1表示部34A(以下、A図柄として参照する)、中央の図柄を表示する部分を第2表示部34B(以下、B図柄)、右側の図柄を表示する部分を第3表示部34C(以下、C図柄)と称する。そして、変動開始後、所定の変動固定時間が経過すると、たとえば、第1表示部34A・第2表示部34B・第3表示部34Cの順に変動が停止し、その停止図柄がA=B=C、たとえば、図3に示すように、777になると大当たりとなり、変動入賞装置50が作動して大入賞口51が開放される。
【0035】また、特別図柄表示装置34が作動中、または、大当たり状態の時に、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、特別図柄記憶表示LED35によって記憶数が表示される。そして、特別図柄が変動可能な状態になると、その始動記憶に基づいて変動が開始されるとともに、特別図柄記憶表示LED35が1つ消灯される。
【0036】次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロック図で示す図4を参照して説明する。パチンコ機10には、主制御基盤36が設けられており、この主制御基盤36には、役物集中基盤66が接続されている。役物集中基盤66には、特別図柄表示装置34と、普通図柄表示装置32と、役物飾りLED62とが接続されており、これら装置およびLEDは、主制御基盤36から役物集中基盤66を介して出力される信号によって駆動または点灯される。
【0037】また、主制御基盤36には、役物集中基盤67が接続されており、この役物集中基盤67には、入賞球検出スイッチ45と、第1種始動口41(図2参照)に入賞した遊技球を検出する第1種始動口スイッチ41aと、普通図柄作動ゲート40を通過する遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ40aと、6個払出検出スイッチ39と、各種飾りLED(風車60、各種入賞口および普通図柄作動ゲート40を飾るために設けられたLED)75とが接続されている。
【0038】役物集中基盤67には、大入賞口集中基盤68が接続されており、この大入賞口集中基盤68には、役物連続作動スイッチ55と、カウントスイッチ54と、普通電動役物開放ソレノイド77と、大入賞口開放ソレノイド43とが接続されている。また、主制御基盤36には、役物集中基盤66,67および大入賞口集中基盤68から送出された入賞に関する情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータ(図示せず)へ送信するための遊技盤情報端子57が接続されている。
【0039】さらに、主制御基盤36には、特別図柄表示装置34、普通図柄表示装置32などの制御を行うCPU84と、このCPU84が実行する制御プログラムが記憶されたROM85と、CPU84が制御プログラムを実行する際にROM85から読出された制御プログラムを一時的に記憶するRAM86とが搭載されている。
【0040】また、主制御基盤36には、払出制御基盤37が接続されており、この払出制御基盤37には、発射ハンドル23から出力される信号にしたがって発射モータ38を制御する発射モータ制御装置81と、下皿22(図1参照)が満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ82と、金枠12の開閉を検出する金枠検出スイッチ83と、入賞球切りソレノイド46と、入賞時および大当たり発生時などに効果音を再生するスピーカ79を駆動する上皿スピーカ用基盤78と、賞球払出モータ56aと、賞球払出センサ56eとが接続されている。
【0041】さらに、払出制御基盤37には、外部接続端子基盤69が接続されており、この外部接続端子基盤69には、コーナー飾りランプ62a(図2参照)と、サイド飾りランプ62bと、入賞ランプ63と、球切れスイッチ80によって球切れが検出された際に点灯する球切れランプ64と、主電源87とが接続されている。
【0042】また、払出制御基盤37には、主制御基盤36から出力されるデータに従って入賞球切りソレノイド46および賞球払出モータ56aなどを制御するCPU71と、CPU71によって実行されるコンピュータプログラムが格納されたROM72と、ROM72から読出されたコンピュータプログラムや主制御基盤36から送出されるデータを一時的に記憶するRAM73とが搭載されている。なお、本実施形態では、主電源87としてAC24Vが用いられる。
【0043】次に、図2及び図3を参照し第1実施態様のパチンコ機による遊技のあらましについて説明する。
【0044】次に、図2〜図4を参照し第1実施態様のパチンコ機による遊技のあらましについて説明する。
〔普通図柄表示装置による遊技〕ここでは、まず、普通図柄作動ゲート40への遊技球の通過に伴う通常時の遊技について説明する。遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過すると、普通図柄表示装置32の左赤色ダイオード、中緑色ダイオード、右赤色ダイオードが順次点灯(変動表示)する。
【0045】ここで、普通図柄表示装置32の変動表示中又は停止中、或いは、普通電動役物42の開放中に、更に、遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過すると、普通図柄記憶LED33のLEDが順次点灯し、普通図柄表示装置32の変動が開始になる都度消されることにより記憶個数が表示される。なお、上述した遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過してもそれが記憶されるのは最初の4個までで、それ以上の値は保持されない。この入賞が記憶されている状態においては、普通図柄表示装置32での変動停止後、再び変動が開始される。
【0046】普通図柄表示装置32の変動開始後、変動固定時間で、28秒変動させた後、表示図柄が後述する普通図柄乱数によって選択された停止図柄と一致したときに変動を停止させる。普通図柄のLEDが○−○(左右点灯)で停止するとはずれで、0.5秒点灯後、普通図柄記憶がある場合は再び普通図柄が変動を開始する。他方、普通図柄のLEDが−○−(中点灯)で停止すると当りになり、普通電動役物42が時0.2秒間開放する。開放した普通電動役物42に遊技球が1個入賞すると、開放時間であっても開放動作は終了する。なお、普通図柄は、3/24の確率で当たりとなる。
【0047】〔特別図柄表示装置による遊技〕遊技球が第1種始動口41もしくは開放された普通電動役物42へ入賞すると、特別図柄表示装置34の各表示部34A、34B、34Cにて0〜9の図柄の変動をそれぞれ開始する。そして、予め設定された時間が経過すると第1表示部34A、第2表示部34B、第3表示部34Cの順で図柄の変動を停止する。ここで、第1表示部34A、第2表示部34B、第3表示部34Cの図柄が異なる場合にはハズレとなる。他方、第1表示部34A、第2表示部34B、第3表示部34Cの図柄が同じときには、大当たりとなって、0.8秒間の停止表示してから、大当りファンファーレが鳴った後、大入賞口51を約29.5秒開放して、遊技球の非常に入賞し易い状態を提供する。該29.5秒の経過又は開放時間内であっても遊技球がおおむね9個入賞することにより大入賞口51が閉じる。この大入賞口51の開放中に、特定領域53を通過することにより大入賞口51は再び開放される。大入賞口51の最大連続開放回数は16回までである。
【0048】ここで、変動表示を行っている最中に、更に、第1種始動口41へ遊技球が入賞すると、この入賞個数が記憶され、特別図柄記憶表示LED35にて順次表示される。なお、上述した遊技球が第1種始動口41に入賞してもそれが記憶されるのは最初の4個までで、それ以上の値は保持されない。この入賞が記憶されている状態においては、特別図柄表示装置34での変動停止後、再び変動が開始される。
【0049】第1実施形態のパチンコ機においては、時間当たりの出玉率(発射球数に対する賞球数)の比率を3倍を越えないようにするため、上述した特別図柄表示装置による大当たりの発生を調整する。即ち、出玉率が3倍を越えないと予想される時には、大当たりの発生を許容し、反対に、3倍以上になると予想される際には、大当たりを発生させないようにする。
【0050】ここで、上述したパチンコ機による遊技を遂行するための遊技制御装置50の動作について図5〜図16のフローチャートを参照して説明する。遊技制御装置50の主たる処理手順について、メインルーチンを示す図5のフローチャートを参照して説明する。
【0051】まず、CPU84は電源が投入されたかを判断し(S100)、電源投入直後の1回目のループ(S100:Yes)だけはステップ102へ移行し、初期設定を行いメインルーチンを終了する。ここで、電源投入時でないと判断されると(S100:No)、入賞球検出スイッチ45(図4参照)等からの入賞球等についての信号を入力し、他のフェーズで使用できる形に整える入力処理を行い(S200)、出力編集された出力データを役物集中基板66,67、払出制御基板37(図4参照)へ出力する出力処理を行う(S300)。
【0052】引き続き、普通図柄作動ゲート40(図2参照)を通過した遊技球に対する処理である普通図柄始動処理を行い(S400)、このゲート通過処理に伴い、普通図柄表示装置32の図柄を変化させる普通図柄・普通電役制御処理を行う(S600)。
【0053】また、第1種始動口41(図2参照)を通過した遊技球に対する処理である特別図柄始動処理を行い(S500)、第1種始動口41への入賞に伴い、特別図柄表示装置34の図柄を変化させる特別図柄変動処理を行う(S700)。そして、当たりの発生に応じて大入賞口51を開放する大入賞口制御処理を行う(S800)。そして、大当たりを発生させた際の出玉率を算出する出玉率算出処理を行う(S900)。
【0054】引き続き、ランプ、LEDの点灯処理を行う(S104)。最後に、上皿スピーカ用基板78を介して音声を出力させる音声出力処理を進め(S106)、1サイクルのメインルーチン処理を完了する。そのメインルーチンは、内蔵のクロックからのリセット信号がCPU84へ加わるマシンサイクルの度に繰り返される。
【0055】ここで上述した普通図柄作動ゲート40への遊技球の通過に基づく上述したステップ400での普通図柄始動処理について図6に示すサブルーチンを参照して説明する。
【0056】CPU84は、普通図柄作動スイッチ40aからの信号を基に普通図柄作動ゲート40を遊技球が通過したか否かを判断し(S402)、遊技球が通過していない場合には(S402:No)、該普通図柄始動サブルーチンを終了する。他方、遊技球が通過したときは(S402:Yes)、普通図柄作動記憶数Wが4未満かを判断する(S404)。ここで、変数Wは、普通図柄表示装置32の図柄変動中に普通図柄作動ゲート40を通過した遊技球の数を示しており、本実施態様では前述したように4を超える数は保持されないように構成されている。このため、変数Wが4の場合には(S404:No)、該サブルーチンを終了する。
【0057】他方、変数Wが4未満の場合は(S404:Yes)、変数Wに1加算した後(S406)、図12(B)に示す0から23までの24コマの普通図柄乱数内の現タイミング(普通図柄作動ゲート40を遊技球が通過時)に於ける値を抽出し(S408)、この値を保持して始動口入賞サブルーチンを終了する。なお後述するように、普通図柄乱数「0」〜「23」の24個の内、「0」〜「20」がはずれで、「21」〜「23」なら当りになる(確率3/24)。
【0058】遊技球のゲート40通過により、普通図柄表示装置によって普通図柄を変動表示する普通図柄・普通電役制御処理を実行する(S600)。この普通図柄・普通電役制御処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0059】まず、普通電役が作動しているかどうかを判定する(S602)。普通電役を作動させる以前は(S602:No)、ステップ610へ進み、普通図柄表示装置によって普通図柄が作動されているかどうかを判定する。ここで、普通図柄を変動する以前は(S610:No)、ステップ624へ進み、普通図柄作動記憶は1個以上かを判断する(S624)。ここで、1個以上記憶している状態においては(S624:Yes)、ステップ626へ進む。そして、作動記憶を1個減少させ(S626)、普通図柄表示装置32の図柄の変動を開始し、左赤色ダイオード32a、中緑色ダイオード32b、右赤色ダイオード32cを点灯させる(S628)。
【0060】引き続き、変動時間を設定する変動タイマをスタートさせてから(S630)、ステップ634へ進み、上記ステップ408にて格納した普通図柄乱数の値を見て、乱数値がはずれ(0〜20)に該当しているなら(S634:No)、ステップ642へ進み、はずれ図柄を選択することで、普通図柄停止時に、選択したはずれ図柄を表示させる。一方、乱数値が当り(21〜23)に該当している場合は(S634:Yes)、ステップ638へ進み当り図柄を設定することで、普通図柄停止時に、選択した当たり図柄を表示させる。最後に、当りフラグをONにする(S640)。
【0061】変動タイマがスタートして、停止図柄を選択したら、次のマシンサイクルにおいて、ステップ610の普通図柄が変動中かの判断がYesとなる。これによりステップ612へ移行し、普通図柄の変動時間を設定してある変動タイマがタイムアップしたかを判断する。ここで、タイムアップするまでは(S612:No)、ステップ622へ進み、図柄の変動を続ける。そして、変動タイマがタイムアップ状態になった時に(S612:Yes)、ステップ614へ進み、CPU84は、左赤色ダイオード32a、中緑色ダイオード32b、右赤色ダイオード32cによりステップ638にて設定した当たり図柄、または、ステップ642で設定したはずれ図柄を表示する。
【0062】その後、ステップ616へ進み、当りフラグがONかを判断する。ここで、当たりフラグがONなら(S616:Yes)、ステップ618へ進み、普通電役の作動を開始させ、ステップ620へ進み、普通電役の作動時間(0.2秒)を設定する作動タイマをスタートさせる。
【0063】次のマシンサイクルにおいて、ステップ602での普通電役が作動しているかの判断において、普通電役が作動した際には(S602:Yes)、ステップ604へ進み、普通電役の作動タイマがタイムアップしているか否かを判断する。ここで、タイムアップした際に(S604:Yes)、ステップ606へ進み、普通電役の作動を終了させ、ステップ608へ進み、当りフラグをOFFにする。
【0064】次に、上記第1種始動口41又は上述した普通電動役物42への入賞に基づく上述した図5に示すステップ500、ステップ700及びステップ800の特別図柄表示装置の変動処理について、図8〜図10のサブルーチンに基づき詳細に説明する。
【0065】先ず、ステップ500における特別図柄始動処理について図8に示すサブルーチンを参照して説明する。CPU84は、第1種始動口スイッチ41aからの信号を基に第1種始動口41へ遊技球が入賞したか否かを判断し(S502)、遊技球が入賞していない場合には(S502:No)、該特別図柄始動サブルーチンを終了する。他方、遊技球が入賞したときは(S502:Yes)、始動記憶変数Uが4未満かを判断する(S504)。ここで、変数Uは、特別図柄表示装置34での図柄変動中に第1種始動口41へ入賞した遊技球の数を示しており、本実施態様では前述したように4を超える数は保持されないように構成されている。このため、変数Uが4の場合には(S504:No)、該サブルーチンを終了する。
【0066】他方、変数Uが4未満の場合は(S504:Yes)、変数Uに1加算した後(S506)、図12(A)に示す0から329までの330コマ数の大当たり特別乱数内の現タイミング(第1種始動口41へ遊技球が入賞時)に於ける値を抽出し(S508)、この値を保持して始動口入賞サブルーチンを終了する。後述するように本実施形態では、乱数“7”を大当たりとして設定しており、原則として1/330の確率で大当たりが発生するようになっている。
【0067】次に、図5のステップ900における出玉率算出処理について図11に示すフローチャートを参照して説明する。先ず、単位1時間当たりの発射球数を算出する(S902)。次に、大当たりが現時点で発生した際の獲得球数を算出する(S904)。この獲得球数は、当該パチンコ機の機種に対応する平均ベース(1分間当たりの出玉を除いての平均出玉数:本実施形態では35個)に、大当たりに伴う出玉数を加えることにより算出する。この大当たりに伴う出玉数についても、機種に対応する平均数(本実施形態では2400個)とする。例えば、遊技が開始されてから40分が経過した時点で大当たり特別乱数で「7」を取得し、大当たりが過去40分に5回発生していれば、2400個×5(回)+35(個)×40分=13400と成る。ここで、更に、大当たりが発生した際の出玉数は、13400個に大当たり1回分の2400個を加えた15800個になる。なお、発射球数と獲得球数を計算するための値を取る時期は、始動口スイッチを通過した時点とする。これは、以降の実施形態についても同様である。
【0068】引き続き、ステップ904で算出した獲得数を、ステップ902で算出した1時間当たりの発射数で割ることにより、出玉率を算出する(S906)。ここでは、15800÷6000個で、2.63が求められる。そして、算出した出玉率が3を越えるかを判断する(S908)。ここでは、出玉率が2.63で3を越えないため(S908:No)、大当たりの発生を抑止するための抑止フラグをオフする(S912)。
【0069】他方、50分を経過した時点で、大当たりが過去50分に6回発生していれば、2400個×6(回)+35(個)×50分=16150と成る。ここで、更に、大当たりが発生した際の出玉数は、16150個に大当たり1回分の2400個を加えた18550個になる。このため、ステップ906で出玉率を算出すると、18550÷6000個で、3.09が求められる。ここでは、出玉率が3.09で3を越えるため(S908:Yes)、大当たりの発生を抑止する抑止フラグをオンする(S910)。なお、本実施形態では、ステップ906で出玉率を算出する際に、1時間分の発射数(6000個)で割ることにより算出したが、例えば、40分で計算する際には、40分の発射数で割り、また、50分で計算する際には、50分の発射数で割ることも可能である。
【0070】次に、図5のステップ700における特別図柄変動処理について図9に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、第1種始動口41へ遊技球が入賞していないとき、即ち、上記変数Uが0の時の処理について述べる。CPU84は、先ず、図3に示す特別図柄表示装置34の図柄を変動中か判断するが(図9に示すS702)、ここでは特別図柄表示装置34を変動していないため(S702:No)、変数Uが“1”以上かを判断する(S718)。ここでは、変数Uが0であるため(S718:No)、当該特別図柄変動処理のサブルーチンを終了する。
【0071】引き続き、第1種始動口41へ遊技球が入賞し、上記変数Uが1になった時の処理について説明する。特別図柄表示装置34を変動中かのステップ702の判断がNoとなり、ステップ717の判断を経て、CPU84は、変数Uが“1”以上かを判断するが(S718)、変数Uが1であるため(S718:Yes)、変数Uから“1”を減じる(S720)。そして、特別図柄表示装置34の図柄の変動を開始する(S722)。
【0072】その後、CPU84は、先ず上述したステップ508にて設定した乱数値が、大当たりの乱数値“7”であるかを判断する(S726)。ここで、乱数値が“7”の場合には(S726:Yes)、引き続き、出玉率が3を越える際に大当たりの発生を抑止する上記抑止フラグが設定されているかを判断する(S728)。ここで、抑止フラグが設定されていないときには(S728:No)、特別図柄大当たりフラグを設定した後(S730)、111,333等の大当たり図柄を選出する(S732)。そして、停止時の態様としてリーチ態様をセットし(S737)、特別図柄の変動時間を設定する特図変動タイマをスタートさせる(S738)。
【0073】他方、上述した大当たりかの判断(S726)がNoとなった際には、また、大当たりの乱数値“7”であったが、出玉率が3を越えて抑止フラグが設定されていた場合は(S728:Yes)、ステップ734へ進み、123,124等のはずれ図柄を選択するためのはずれ図柄選択処理を行ってから、選択したはずれ図柄がリーチ図柄かを判断する(S735)。そして、はずれ図柄が114,223等のリーチ図柄の際には(S735:Yes)、ステップ737へ移行してリーチ態様をセットする。他方、リーチ図柄ではない際は(S735:No)、ステップ736へ進み、はずれ態様で図柄変動の停止を設定した後、特図変動タイマをスタートさせる(S738)。
【0074】上述したステップ722にて特別図柄表示装置34の図柄変動を開始すると、次のマシンサイクルにおいて、ステップ702の判断において、図柄変動中かの判断がYesとなり、CPU84は、先ず、上述したステップ738にて設定した図柄変動タイマがタイムアップしたかを判断する(S704)。ここで、変動時間の経過により図柄停止タイマがタイムアップするまでは(S704:No)、図柄の変動を継続する(S716)。
【0075】そして、図柄変動タイマがタイムアップすると(S704:Yes)、CPU84は、各変動停止態様で図柄変動を停止する(S706)。即ち、リーチ態様ではない通常のハズレが設定されている時には、通常の図柄停止を行い、リーチが設定されているときには、リーチ態様で図柄変動を停止する。
【0076】図5のステップ120における大入賞口制御処理について図10に示すサブルーチンを参照して説明する。まず、大当たりフラグが設定されているかの判断を経て(S801:Yes)、大入賞口は開放中か判断する(S802)、最初の動作は大入賞口が開放していないので(S802:No)、ステップ804へ進み、開放後インターバル時間かを判断する。最初の場合は大当りと判定された判定後インターバル時間なので(S804:No)、ステップ806へ進み、R=16かを判断する。ここで、Rはラウンド数で1R終了後に特定領域を通過すると+1されるものであり、これは今時点ではまだR=0なので(S806:No)、ステップ808へ進み、判定後インターバル時間タイマがタイムアップしたかを判断する。ここで、判定後インターバル時間とは、大当りが確定して、大入賞口が開放するまでの時間である。該設定時間に達すると(S808:Yes)、ステップ810へ進み、大入賞口開放コマンドの指示を出し、大入賞口を開放する。
【0077】次のマシンサイクルにおいて、ステップ802での大入賞口は開放中かの判断が、今度は大入賞口が開放しているので(S802:Yes)、ステップ812へ進む。該ステップ812では、大入賞口開放時間タイマがタイムアップかを判断する。ここでは、大入賞口を開放したばかりなので(S812:No)、ステップ816へ進む。該ステップ816ではカウントSW:ONかを判断する。ここで、カウントスイッチを通過していなかったら(S816:No)、処理を終了する。他方、通過した場合は(S816:Yes)、ステップ818へ進み、R=15かを判断する。ここでは、大入賞口を開放するのは最初なので(S818:No)、ステップ820へ進み、特定領域SW:ONかを判断する。このステップ820では、遊技球が大入賞口51へ入賞した際に特定領域を通過したなら(S820:No)、ステップ822へ進み、通過していなければ(S820:Yes)、ステップ824へ進む。ここでは通過したとして説明を続ける(ステップ820:Yes)。該通過により、特定領域SWはON状態になる(S822)。次にカウント数≧9か、即ち、大入賞口に遊技球がおおむね9個入賞したかを判断する。大入賞口への入賞により、9カウントになると(S824:Yes)、ステップ826へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出して、大入賞口51を一旦閉じる。そして、ステップ828へ進み、特定領域SWはON状態になっているかを判断する。ここでは、上述したようにON状態になっているので(S828:Yes)、ステップ830へ進み、特定領域SWをOFF状態にする。引き続き、ステップ832へ進み、大入賞口に入賞したカウント数をリセットした後、ステップ834へ進み、R=R+1にする。上述したようにRはラウンドが開放した数を指し、大入賞口が閉口して、特定領域SWがONされていれば、それを1回として数える。
【0078】次のマシンサイクルで、ステップ804での開放後インターバル時間かの判断が、今度は開放後インターバル時間なので(S804:Yes)、ステップ846まで進む。開放後インターバル時間がタイマタイムアップとなると(ステップ846:Yes)、ステップ810へ進んで、再び大入賞口を開放する。
【0079】引き続き、大入賞口の開放を16回繰り返した際の処理の流れを説明する。16R目では、それまでに大入賞口が連続して開いた回数は15回なのでR=15となる。まず大入賞口は開放しているとして(S802:Yes)、ステップ812へ進み、大入賞口開放時間タイマがタイムアップするまでは(S812:No)、ステップ814へ進み、カウントSW:ONかの判断で、カウントスイッチを通過した場合は(S814:Yes)、ステップ816へ進み、R=15かを判断する。ここではR=15になっているため(S816:Yes)、特定領域SWをON状態にすることなく、ステップ824へ移行する。ステップ824の判断でカウント数≧9になることで(S824:Yes)、ステップ826へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出力してからステップ828へ進み、特定領域SWはON状態かを判断する。上述したようにR=15となっており、特定領域SWはON状態にしていないため(S828:No)、ステップ836へ進み、R=16にされる。
【0080】次回のマシンサイクルで、ステップ802における大入賞口は開放中かの判断において、現在の状態は最終ラウンドが終了しているので(S802:No)、ステップ804へ進む。該ステップ804での開放後インターバル時間かの判断で、今の状態は大当りが終了して終了デイレー時間に入るので(S804:No)、ステップ806へ移行する。該ステップ806でのR=16かの判断で、現時点でR=16であるので(S806:Yes)、ステップ848へ進み、終了ディレー時間タイマがタイムアップかを判断する。ここで、タイムアップが未だなら(S848:No)、当該処理を終了する。他方、タイムアップすれば(S848:Yes)、ステップ850へ進み、Rをリセットしてから、大当りフラグをOFFにする(S852)。
【0081】第1実施形態のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるかを判断し、比が所定値を越えると判断された際に、大当たりを発生させないようにする。このため、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。なお、この第1実施形態では、1種機のパチンコ機を例示したが、3種機のパチンコ機において、普通図柄での当たりの発生により出玉率が所定値を越える際に、同様に抑止フラグを設定することで、当たりを発生を抑止し、出玉率を所定値以下に収める事ができる。
【0082】[第2実施形態]引き続き、本発明の第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。第2実施形態のパチンコ機は、確変機として構成されており、111,333,555等の奇数の大当たり図柄で高確率状態へ移行し、通常時に1/330の確率で発生させていたものを、1/110の確率で次回の大当たりを発生させる。一方、222、444,666等の偶数の大当たり図柄で、高確率へ移行しない大当たりを発生させる。ここで、上述した第1実施形態で、出玉率が3を越える際に、大当たりの発生を抑止した。これに対して、第2実施形態では、出玉率が3を越える際に、高確率へ移行する大当たりの発生を抑止する。
【0083】第2実施形態のパチンコ機における、CPU84の処理は、図9を参照して上述した特別図柄変動処理、及び、図11を参照して上述した出玉率算出処理を除き同様である。このため、出玉率算出処理及び特別図柄変動処理についてのみ説明する。先ず、出玉率算出処理での処理の流れは第1実施形態と同様であるため、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0084】先ず、過去1時間当たりの発射球数を算出する(S902)。次に、大当たりが現時点で発生した際の獲得球数を算出する(S904)。この獲得球数は、当該パチンコ機の機種に対応する平均ベース(1分間当たりの出玉を除いての平均出玉数:本実施形態では低確率時に35個、高確率時には、普通図柄による当たりの発生率が向上して100個)に、大当たりに伴う出玉数を加えることにより算出する。この大当たりに伴う出玉数についても、機種に対応する平均数(本実施形態では2400個)とする。例えば、遊技が開始されてから30分が経過し、大当たりが過去30分に4回発生していれば、2400個×4(回)+35(個)×30分=10650と成る。ここで、更に、高確率へ移行する大当たりが発生した際の出玉数は、10650個に大当たり2回分の4800個を加えた15450個になる。即ち、高確率への移行により実質的に大当たりが短期間で2回続くことになるため、予想獲得数として2回分の4800個を加える。
【0085】引き続き、ステップ904で算出した獲得数を、ステップ902で算出した1時間当たりの発射数で割ることにより、出玉率を算出する(S906)。ここでは、15450÷6000個で、2.58が求められる。そして、算出した出玉率が3を越えるかを判断する(S908)。ここでは、出玉率が2.63で3を越えないため(S908:No)、確変移行の大当たりの発生を抑止するための抑止フラグをオフする(S912)。
【0086】他方、40分(低確率状態で35分、高確率状態で5分)を経過した時点で、大当たりが過去40分に5回発生していれば、2400個×5(回)+35(個)×35(分:低確率時間)+100個×5(分:高確率時間)=13725と成る。更に、高確率へ移行する大当たりが発生した際の出玉数は、16150個に大当たり2回分の4800個を加えた18525個になる。このため、ステップ906で出玉率を算出すると、18525÷6000個で、3.09が求められる。ここでは、出玉率が3.09で3を越えるため(S908:Yes)、高確率へ移行する大当たりの発生を抑止する抑止フラグをオンする(S910)。なお、本実施形態では、ステップ906で出玉率を算出する際に、1時間分の発射数(6000個)で割ることにより算出したが、例えば、30分で計算する際には、30分の発射数で割り、また、40分で計算する際には、40分の発射数で割ることも可能である。
【0087】引き続き、第2実施形態の特別図柄変動処理について、図13を参照して説明する。ここで、ステップ702〜ステップ722までの処理は、図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。ステップ723では、抽出した大当たり特別乱数値が大当たりとなる値かを判断する。ここで、低確率状態では、図12(A)に示す0〜329の330の乱数の内、“7”が設定されていた際に(確率1/330)、所定値であるとして(S723:Yes)、ステップ724へ進み、特別図柄大当たりフラグを設定する。一方、高確率状態では、0〜329の330の乱数の内、“7”、“107”、“207”が設定されていた際に(確率1/1100)、所定値であるとして(S723:Yes)、ステップ724へ進み、特別図柄大当たりフラグを設定する。その後、高確率状態を示す高確率フラグが設定されているときには、高確率フラグをリセットする(S725)。
【0088】CPU84は、引き続き、抑止フラグが設定されているかを判断する(S726)。ここで、上述したように高確率へ移行する大当たりの発生により出玉率が3を越えるとして抑止フラグが設定されている際には(S726:Yes)、ステップ732へ移行する。
【0089】他方、抑止フラグが設定されていない時には(S726:No)、ステップ727へ進み、高確率へ移行する大当たりを発生させるか否かを決定する図12(C)に示す0、1の高確率乱数の内のいずれかを選択する。そして、選択した高確率乱数が1かを判断し(S728)、1の際には(S728:Yes)、高確率へ移行する大当たりを発生させるための高確率フラグを設定する(S729)。他方、選択した高確率乱数が0の際には(S728:No)、ステップ732へ移行する。
【0090】ステップ723では、高確率フラグに基づき大当たり図柄を選択する。即ち、高確率フラグの設定されていない時には、000,222,444,666,888の偶数の大当たり図柄を選択する。他方、高確率フラグの設定されているときには、111,333,555,777,999の奇数の大当たり図柄を選択する。ステップ736以降の処理について、図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0091】なお、ここでの実施形態では、高確率に移行するかを決定してから、大当たり図柄を決定した。この代わりに、例えば、奇数を特定(確変)図柄、偶数を通常図柄として、大当たり図柄を決定し、それと同時に確変するかどうかを決めるようにし、抑制フラグがONのときには、偶数図柄の中から1つを選択するという決定方法を用いることができる。
【0092】引き続き、第2実施形態のパチンコ機の第1改変例について、図14〜図16を参照して説明する。上述した第2実施形態では、特別図柄表示装置35での図柄で、高確率へ移行する大当たりと、高確率へ移行しない大当たりとを発生させた。これに対して、第1改変例では、判定図柄の内容により高確率への移行するか否かを決定する。この第1改変例では、上述した第2実施形態と同様に、出玉率が3を越える際に、高確率へ移行する判定図柄の発生を抑止する。
【0093】この第2実施形態の第1改変例に係るパチンコ機のセンターケース130の構成について、図14を参照して説明する。センターケース130には、天入賞口31と、○若しくは×のいずれかの判定図柄を表示する判定図柄表示装置29と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置32と、この普通図柄表示装置32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED33と、液晶表示で特別図柄34aを表示する特別図柄表示装置34と、この特別図柄表示装置34の始動される回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED35とが備えられている。
【0094】第2実施形態の第1改変例に係るパチンコ機におけるCPU84の処理は、図9を参照して上述した特別図柄変動処理を除き第1実施形態と同様である。このため、図15を参照して特別図柄変動処理についてのみ説明する。ここで、ステップ702〜ステップ722までの処理は、図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。ステップ723では、抽出した大当たり特別乱数値が大当たりとなる値かを判断する。ここで、低確率状態では、0〜329の330の乱数の内、“7”が設定されていた際に(確率1/330)、所定値であるとして(S723:Yes)、ステップ724へ進み、特別図柄大当たりフラグを設定する。一方、高確率状態では、0〜329の330の乱数の内、“7”、“107”、“207”が設定されていた際に(確率1/110)、所定値であるとして(S723:Yes)、ステップ724へ進み、特別図柄大当たりフラグを設定する。その後、高確率状態を示す高確率フラグが設定されているときには、高確率フラグをリセットする(S725)。
【0095】ステップ732〜ステップ706の処理について、図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。CPU84は、このステップ706の処理に続き、ステップ1000の判定図柄処理を行う。
【0096】この判定図柄処理について、当該処理のサブルーチンを示す図16を参照して説明する。先ず、判定図柄処置が終了したかの判断を経て(S1002:Yes)、図14を参照して上述した判定図柄表示装置29を変動中か判断する(S1004)。ここで、変動開始以前は(S1004:No)、判定図柄の変動を開始する(S1006)。そして、図柄変動時間が経過したかを判断する(S1008)。ここで、変動時間が経過すると(S1008:Yes)、高確率へ移行する大当たりが発生すると出玉率が3を越える際に設定される抑止フラグがオンかを判断する(S1010)。
【0097】抑止フラグが設定されていないときには(S1010:No)、選択された高確率乱数が1かを判断する(S1016)。この高確率へ移行する大当たりを発生させるか否かを決定する高確率乱数は、図25に示す第2実施形態の特別図柄始動処理のステップS1014にて、図12(C)に示す0、1のいずれかが選択されている。高確率乱数が、1の際には(S1016:Yes)、高確率へ移行する大当たりを発生させるための高確率フラグを設定する(S1018)。他方、抑止フラグが設定されている際には(S1010:Yes)、ステップ1012へ移行し、高確率乱数として0を設定する。その後、高確率乱数に応じた判定図柄を判定図柄表示装置29に表示する。高確率へ移行する大当たりを発生させる際には、○を表示し、移行させない大当たりを発生させる際には、×を表示する。なお、上述した第2実施形態の第1改変例の構成は、判定図柄を備える2種機にも適用可能である。
【0098】第2実施形態のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるか判断し、比が所定値を越えると判断された際に、高確率へ移行する当たりを発生させないようにする。このため、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。
【0099】[第3実施形態]引き続き、本発明の第3実施形態に係るパチンコ機について説明する。第3実施形態のパチンコ機では、出玉率が3を越えそうになると、特別図柄表示装置の図柄変動の時間を長くすることで、単位時間当たりの大当たりの発生確率を下げ、出玉率を調整する。ここで、出玉率が3を越えないときには、変動固定時間を5秒に設定することで図柄変動時間を平均9秒になるように調整する。これにより、1分間当たりの最大図柄変動回数は6.7回となる。始動口への入賞頻度が低く特別図柄の変動が無い場合と、入賞頻度が高く変動が続く場合とがあるため、図柄の平均変動回数はおおよそ6回となる。他方、出玉率が3を越えるときには、変動固定時間を10秒に設定することで図柄変動時間を平均14秒になるように調整する。これにより、1分間当たりの最大図柄変動回数は、4.3回となり、平均図柄変動回数はおおよそ4回となる。
【0100】即ち、出玉率が3を越えないときに、1分当たりの平均変動回数が6回であるのに対して、出玉率が3を越えるときには、1分当たりの平均図柄変動時間が4回となり、出玉率が3を越えない際には、大当たりの1分間当たりの発生確率が1.5倍になる。これにより、第3実施形態のパチンコ機では、出玉率の調整を図る。
【0101】第3実施形態のパチンコ機における、CPU84の処理は、図9を参照して上述した特別図柄変動処理及び図11を参照して上述した出玉率算出処理を除き同様である。このため、出玉率算出処理及び特別図柄変動処理についてのみ説明する。先ず、出玉率算出処理での処理の流れは第1実施形態と同様であるため、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0102】この第3実施形態では、ステップ904の獲得球数の算出処理において、獲得球数として、計数した賞球数に、大当たり3回に相当する7200個を加えた数を用いる。これにより、出玉率が3を越えるのを事前に防ぐ。
【0103】この第3実施形態のパチンコ機の特別図柄変動処理について図17を参照して説明する。ここで、ステップ702〜ステップ737までの処理は、図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。ステップ738では、抑止フラグが設定されているか否かを判断する。ここで、抑止フラグが設定されている際には(S738:Yes)、特別図柄変動装置の変動時間として上述したように長時間を設定する(S740)。他方、抑止フラグが設定されてない際には(S738:No)、特別図柄変動装置の変動時間として上述したように短時間を設定する(S742)。
【0104】第3実施形態のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるかを判断し、比が所定値を越えると判断された際に、特別図柄の変動時間を長くする。このため、一定時間における当たりの発生回数が少なくなり、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。
【0105】[第4実施形態]引き続き、本発明の第4実施形態に係るパチンコ機について説明する。第4実施形態のパチンコ機では、出玉率が3を越えそうになると、大入賞口の開放時間を変更することで、大当たりの単位時間当たりの発生確率を下げ、出玉率を調整する。ここで、出玉率が3を越えないときには、図23(A)に示すように大入賞口を連続して30秒開放する。他方、出玉率が3を越えるときには、図23(B)に示すように、大入賞口の3秒の開放と、2秒の閉口とを10回繰り返す。但し、上述した30秒の開放、又は、3秒の開閉中に9個の入賞があると大入賞口を閉口する。
【0106】この第4実施形態では、ステップ904の獲得球数の算出処理において、獲得球として、計数した賞球数に、大当たり3回に相当する7200個を加えた数を用いる。これにより、出玉率が3を越えるのを事前に防ぐ。即ち、出玉率が3を越える際には、大入賞口を開閉することで、大当たり時間を長くする分、単位あたりの図柄変動回数を減らす。これにより、第4実施形態のパチンコ機では、単位時間当たりの出玉率の調整を図る。
【0107】第4実施形態のパチンコ機における、CPU84の処理は、図10を参照して上述した第1実施形態の大入賞口制御処理を除き同様である。このため、大入賞口制御処理を示す図18に示すフローチャートを参照して説明する。なお、出玉率算出処理については、上述した第3実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0108】ステップ801〜ステップ811の処理は、図10を参照して上述した第1実施形態と同様である。ステップ812にて、抑止フラグが設定されているか否かを判断する。ここで、抑止フラグが設定されている際には(S812:Yes)、図23(B)を参照して上述した3秒の開放インターバルかを判断する(S813)。そして、3秒の開放インターバル中は(S813:Yes)、大入賞口を開放し(S814)、インターバル以外の2秒間は(S813:No)、大入賞口を閉口する(S815)。また、S816〜S836においても、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
【0109】第4実施形態のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を越えるかを判断し、比が所定値を越えると判断された際に、大入賞口の開放時間を間欠的に開放する。このため、出玉率を所定値以下に収めることが可能になる。ここでは、大入賞口を間欠的に開放したが、大入賞口の開放時間を調整することも可能である。なお、上述した例では、1種機に第4実施形態の構成を適用したが、第4実施形態の構成は、3種機にも適用可能である。
【0110】[第5実施形態]引き続き、本発明の第5実施形態に係るパチンコ機について説明する。上述した第1〜第4実施形態では、出玉率が3を越える際に、大当たりによる大入賞口の開放を調整した。これに対して、第5実施形態のパチンコ機では、出玉率が1/3を下回る際に、図2中に示す普通電動役物42の作動回数を増やすことで、出玉率を上昇させる。
【0111】ここで、出玉率が1/3を越える際には、普通図柄の当たりを1/10の確率で発生させる。一方、出玉率が1/3を下回る際には、普通図柄の当たりを97/100の確率で発生させ、普通電動役物を開放させる。1回の普通図柄の当たりにつき、普通電動役物42に平均0.5個の入賞があるとする。普通図柄の変動時間を5秒、普通電動役物の開放時間を1秒とするなら、1分間に普通電動役物が10回開放し、平均5球の入賞がある。賞球が6であるなら、6個×5個で、30個の賞球が払い出されることになる。このため、平均ベースが20と低い機種において、大当たりが長い間発生しない際にも、出玉率が1/3以下になることがなくなる。
【0112】第5実施形態のパチンコ機における、CPU84の処理は、図11を参照して上述した第1実施形態の出玉率算出処理及び図7を参照して上述した普通図柄・普通電動役物制御処理を除き同様である。このため、第5実施形態の出玉率算出処理を示す図19に示すフローチャートを参照して説明する。
【0113】ステップ902及びステップ904は、第1実施形態と同様である。ここで、ステップ906では、ステップ902で算出した発射球数と、ステップ904で算出した獲得球数とを次式に当てはめる。
獲得球数/発射球数<1.1/3発射球数−獲得球数>7200ここでは、獲得球数が発射球数の1.1/3を下回っていることと、発射球数から獲得球数を差し引いてその値が7200個を下回っていることとの2条件を見る。2つめ目の式を付けた理由は、開店し遊技球の発射を開始した際に、直ちに1.1/3を下回ることがあるので、それを防止するためである。
【0114】そして、ステップ908で、出玉率が1/3よりも小さいかを判断する。ここで小さい際には(S908:Yes)、出玉率を改善するための出玉フラグを設定する(S910)。他方、出玉率が1/3よりも大きい際には(S908:No)、出玉フラグをリセットする(S912)。
【0115】引き続き、図20を参照して、第5実施形態のパチンコ機における普通図柄・普通電動役制御処理について説明する。なお、この第5実施形態では、図6に示す普通図柄始動処理のステップ408において、図12(D)に示す当たりか否かを決定する0〜99の100個の乱数のうちのいずれかが格納される。
【0116】ステップ602〜ステップ630の処理は、図7を参照して上述した第1実施形態と同様である。ステップ631は、上述した出玉フラグが設定されているかを判断する。ここで、出玉フラグが設定されていないときには(S631:No)、乱数値が90〜99かを判断し(S633)、90〜99の時には(S633:Yes)、当たりを発生させる(S640)。即ち、10/100の確率で普通図柄の当たりを発生させる。他方、出玉フラグが設定されているときには(S631:Yes)、乱数値が3〜99かを判断し(S632)、3〜99の時には(S632:Yes)、当たりを発生させる(S640)。即ち、97/100の確率で普通図柄の当たりを発生させる。
【0117】第5実施形態のパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、当たりの発生率を高める。このため、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0118】引き続き、第5実施形態の第1改変例に係るパチンコ機のついて説明する。上述した第5実施形態では、出玉率を改善するために普通図柄の当たりの確率を向上させたが、この第1改変例では、普通図柄の変動時間を調整することで、出玉率を改善している。
【0119】ここで、出玉率が1/3を越える際には、普通図柄の変動時間を60秒にする。一方、出玉率が1/3を下回る際には、普通図柄の変動時間を5秒とする。ここで、普通図柄の当たりを97/100の確率で発生させると、ほぼ確実に当たりが発生し、変動時間を60秒、普通電動役物の開放時間が1秒ならば、1分間に約1回の普通電動役物の開放があり、普通電動役物42に平均0.5個の入賞があるなら、1分間に約0.5の入賞があることになる。一方、出玉率が1/3を下回る際に、普通図柄の変動時間を5秒にすると、普通電動役物の開放時間が1秒ならば、1分間に普通電動役物が10回開放し、平均5球の入賞がある。賞球が6であるなら、6個×5個で、30個の賞球が払い出されることになる。このため、平均ベースが20と低い機種で、大当たりが発生しない際にも、出玉率を1/3以下にすることがなくなる。
【0120】第5実施形態の第1改変例に係るパチンコ機における出玉率算出処理は、図19を参照して上述した処理と同様であるため、普通図柄・普通電動役制御処理について、図21を参照して説明する。
【0121】ステップ602〜ステップ630の処理は、図7を参照して上述した第1実施形態と同様である。ステップ631は、上述した出玉フラグが設定されているかを判断する。ここで、出玉フラグが設定されていないときには(S631:No)、普通図柄の変動時間として60秒を設定する(S632)。他方、出玉フラグが設定されているときには(S631:Yes)、普通図柄の変動時間として5秒を設定する(S633)。
【0122】第5実施形態の第1改変例に係るパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が、所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、図柄の変動時間を短くする。このため、一定時間における当たりの発生回数が多くなり、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0123】引き続き、第5実施形態の第2改変例に係るパチンコ機のついて説明する。上述した第5実施形態では、出玉率を改善するために普通図柄の当たりの確率を向上させたが、この第2改変例では、普通電動役物の開放時間を調整することで、出玉率を改善している。
【0124】ここで、出玉率が1/3を越える際には、普通電動役物の開放時間を0.2秒にする。一方、出玉率が1/3を下回る際には、普通電動役物の開放時間を2秒とする。ここで、普通図柄の当たりを97/100の確率で発生させると、ほぼ確実に当たりが発生し、出玉率が1/3を越える際に、変動時間を8秒とすると、1分間に約6回の普通電動役物の開放があり、0.2秒の普通電動役物の開放中に平均0.1個の入賞があるなら、1分間に約0.6の入賞があることになる。一方、出玉率が1/3を下回る際には、普通図柄の変動時間を8秒、普通電動役物の開放時間を2秒にする。1分間に、普通電動役物が5回開放し、2秒の普通電動役物の開放中に平均1個の入賞があるなら、1分間に平均5球の入賞がある。賞球が6であるなら、6個×5個で、30個の賞球が払い出されることになる。このため、平均ベースが20と低い機種で、大当たりが長い間発生しない際にも、出玉率を1/3以下にすることがなくなる。
【0125】第5実施形態の第1改変例に係るパチンコ機における出玉率算出処理は、図19を参照して上述した処理と同様であるため、普通図柄・普通電動役制御処理について、図22を参照して説明する。
【0126】ステップ602〜ステップ618の処理は、図7を参照して上述した第1実施形態と同様である。ステップ620では、上述した出玉フラグが設定されているかを判断する。ここで、出玉フラグが設定されていないときには(S620:No)、普通電動役物の開放時間として0.2秒を設定する(S622)。他方、出玉フラグが設定されているときには(S620:Yes)、普通電動役物の開放時間として2秒を設定する(S621)。
【0127】第5実施形態の第2改変例に係るパチンコ機では、獲得球数と発射球数との比が所定値を下回るかを判断し、比が所定値を下回ると判断された際に、普通電動役物の開放時間を長くする。このため、出玉率を所定値以上に保つことが可能になる。
【0128】引き続き、第5実施形態の第3改変例に係るパチンコ機のついて説明する。上述した第5実施形態では、出玉率を改善するために普通図柄の当たりの確率を向上させたが、この第3改変例では、高確率状態へ移行する大当たりの発生確率を高めることで、出玉率を改善している。
【0129】図24に示すように、ステップ726にて出玉フラグが設定されているかを判断する。ここで、出玉フラグが設定されていないときには(S726:No)、低い確率で高確率状態へ移行する大当たりを発生させるように高確率乱数を抽出する(S727)。他方、出玉フラグが設定されているときには(S726:Yes)、高い確率で高確率状態へ移行する大当たりを発生させるように高確率乱数を抽出する(S730)。
【0130】
【発明の効果】本発明は、出玉率を所定範囲に抑えることにより、射幸心を抑えることができ、健全な遊技を提供することができる。




 

 


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