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発明の名称 床昇降式浴槽
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−269386(P2001−269386A)
公開日 平成13年10月2日(2001.10.2)
出願番号 特願2000−87452(P2000−87452)
出願日 平成12年3月27日(2000.3.27)
代理人 【識別番号】100094215
【弁理士】
【氏名又は名称】安倍 逸郎
【テーマコード(参考)】
2D032
4C094
【Fターム(参考)】
2D032 AA00 
4C094 AA01 BB07 DD14 GG01 GG02
発明者 森若 敏雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 浴槽と、該浴槽内に昇降可能に配置された浴槽床と、該浴槽床を昇降させる昇降手段とを備えた床昇降式浴槽において、前記昇降手段が、作動流体の供給または排出により伸縮することで、前記浴槽床を昇降させる床昇降用ベローズと、該床昇降用ベローズに作動流体を供給する作動流体供給手段と、該床昇降用ベローズの伸縮にともなって伸縮して、前記浴槽内での浴槽床の姿勢を常時水平に保つ水平保持昇降構造体とを有する床昇降式浴槽。
【請求項2】 前記水平保持昇降構造体がパンタグラフである請求項1に記載の床昇降式浴槽。
【請求項3】 前記作動流体供給手段を、浴槽が設置された浴室の外部に設けた請求項1または請求項2に記載の床昇降式浴槽。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床昇降式浴槽、詳しくは老人や身体障害者などの介助を必要とする者を、安全かつ介助労力を少なくして入浴させる床昇降式浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、介助を必要とする老人や身体障害者などを、少ない介助労力で入浴させる床昇降式浴槽として、実公平1−4352号公報の明細書中に記載されたもの、または、実公平2−26501号公報の明細書中に記載されたものなどが知られている。前者の従来装置は、浴槽内で昇降可能な座板と、座板の裏面に取り付けられた空気室と、浴槽の外部に設けられて、空気室に圧縮空気を送り込む圧縮空気供給手段と、浴槽と座板の間に設けられて、座板を水平昇降させるガイドレール構造とを備えた装置である。
【0003】入浴時には、あらかじめ浴槽にお湯を張ることともに、圧縮空気供給手段から空気室に圧縮空気を供給することで、ガイドレール構造を介して、座板を浴槽の上縁まで略水平に浮上させ、次いでこの浮上した座板に入浴者を乗せ、それから空気室の空気を徐々に抜くことで、座板を水平に保持しながら、ゆっくりと入浴者を入浴させるものである。なお、このガイドレール構造は、浴槽の側面に垂直に固定された複数本のガイドレールのレール面を、座板の両縁部に配された複数個の車輪が転動する構造を有している。また、入浴後は、空気室に圧縮空気を供給することで、浮力により、入浴者を浴槽から浮かび上がらせる。
【0004】後者の従来装置は、多数の貫通孔を有して、浴槽内で膨らんだりしぼんだりする伸縮袋と、この伸縮袋の中にお湯を給排する給排出ポンプとを備えた装置である。入浴時には、あらかじめ給排ポンプにより伸縮袋の中にお湯を入れ、袋上面が浴槽の上縁と略同じ高さになるまで浴槽いっぱいに袋を膨らませる。その後、この膨らんだ袋に入浴者を乗せてから給排ポンプを排水側に作動させことで、伸縮袋内のお湯を徐々に抜いて袋をしぼませる。これにより、入浴者をゆっくりと浴槽内に入れていく。入浴後は、給排ポンプを供給側に作動させ、ふたたび伸縮袋にお湯を供給することで袋を膨らませる。よって、入浴者は徐々に上方へ押し上げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの従来の床昇降式浴槽にあっては、以下の問題点があった。すなわち、(1) 後者の従来装置では伸縮袋が布袋であった。このため、入浴者を浴槽から出し入れする際、入浴者が乗った袋上面の水平状態が保持されず、安全に入浴者を昇降させることができなかった。一方、前者の従来装置では、ガイドレールと車輪とからなるガイドレール構造を介して、入浴者が搭乗した座板を水平に昇降させている。しかも、座板は、空気室に圧縮空気を出し入れするという、座板の両側部の昇降バランス(水平保持)が不安定になりやすい昇降機構によって昇降する。したがって、レールを車輪が転動する際にガタつきが起きやすく、このときの振動が入浴者に伝わって不安感を与える場合があるという問題点があった。
【0006】(2) 伸縮袋や空気室を小型化して床昇降式浴槽のコストを低下させることが考えられる。しかしながら、伸縮袋の場合には、入浴者の湯船への転落事故を防ぐために、この伸縮袋は浴槽と略同じ大きさが必要である。また、空気室の場合には、これを小型化すると座板の昇降時の安定感が悪くなり、横揺れしやすく、ガタつきが大きくなるおそれがあった。
(3) また、伸縮袋や空気室を有する従来の床昇降式浴槽によれば、空気室に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段や、伸縮袋にお湯を供給する給排ポンプが浴室内に据え付けられていたので、広い浴室を確保する必要があった。しかも、メンテナンス時には、作業空間に制約があって、衛生面の考慮が必要な浴室でのメンテナンス作業となるため、作業性が低下してしまうという問題点があった。
【0007】
【発明の目的】そこで、この発明は、床昇降時、浴槽床を水平保持したまま円滑に昇降させることができる床昇降式浴槽を提供することを、その目的としている。また、この発明は、構造が簡単で低コスト化が図れる床昇降式浴槽を提供することを、その目的としている。さらに、この発明は、浴室の小型化が図れ、これにより浴室の建造コストを低減させることができ、またメンテナンス作業も容易な床昇降式浴槽を提供することを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、浴槽と、該浴槽内に昇降可能に配置された浴槽床と、該浴槽床を昇降させる昇降手段とを備えた床昇降式浴槽において、前記昇降手段が、作動流体の供給または排出により伸縮することで、前記浴槽床を昇降させる床昇降用ベローズと、該床昇降用ベローズに作動流体を供給する作動流体供給手段と、該床昇降用ベローズの伸縮にともなって伸縮して、前記浴槽内での浴槽床の姿勢を常時水平に保つ水平保持昇降構造体とを有する床昇降式浴槽である。
【0009】床昇降式浴槽の形状や大きさは限定されない。1人入浴用でも、複数人を同時に入浴できる大きさの槽でもよい。また、車椅子のまま入浴する浴槽の場合は、浴槽床に車椅子を固定可能なストッパを設けた方が好ましい。ストッパとしては、クランプ手段によりタイヤをクランプするものでもよいし、単にタイヤの位置決めを行うものでもよい。昇降手段における浴槽床の昇降形式は作動流体供給手段からの作動流体によって床昇降用ベローズを伸縮させることで浴槽床を昇降させるものであれば限定されない。床昇降用ベローズの形状や大きさは限定されない。作動流体の種類も限定されない。例えば、圧縮空気などの気体の他、水やオイルなどの液体などでもよい。作動流体供給手段の種類は、使用される作動流体によって適宜変更される。また、作動流体供給手段は浴室内に設置していもよいし、請求項3のように浴室外(通常は屋外)でもよい。さらに、水平保持昇降構造体の種類は限定されない。例えば、請求項2のようなパンタグラフ式でもよい。また、テレスコシリンダ式などでもよい。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記水平保持昇降構造体がパンタグラフである請求項1に記載の床昇降式浴槽である。パンタグラフの構造は限定されない。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記作動流体供給手段を、浴槽が設置された浴室の外部に設けた請求項1または請求項2に記載の床昇降式浴槽である。
【0012】
【作用】この発明によれば、入浴時、あらかじめ作動流体供給手段から作動流体を床昇降用ベローズに供給して、水平保持昇降構造体によって浴槽内での浴槽床の姿勢を水平に保持しながら、この浴槽床が浴槽の上縁付近に達するまで床昇降用ベローズを膨らませる。その後、浴槽床の上に入浴者を乗せ、床昇降用ベローズ内の作動流体を徐々に抜くことによりこのベローズをしだいにしぼませて、浴槽床とともに入浴者を徐々に浴槽の中に沈めていく。なお、この際にも、水平保持昇降構造体の働きによって、浴槽床は常に水平が保たれる。入浴後は、ふたたび作動流体供給手段から床昇降用ベローズに作動流体を供給する。これにより、床昇降用ベローズが膨らみ、入浴者は少しずつ湯面上に押し上げられていく。このように、床昇降用ベローズの伸縮にともない、水平保持昇降構造体を介して浴槽床を昇降させるようにしたので、浴槽床の昇降時、この昇降床を水平に保持したまま円滑に昇降させることができる。
【0013】特に、請求項2の発明によれば、水平保持昇降構造体としてパンタグラフを採用したので、構造が簡単で低コスト化を図ることができる。
【0014】また、請求項3の発明によれば、作動流体供給手段を、浴槽が設置された浴室の外部に設けたので、浴室の小型化が図れ、これにより浴室の建造コストを低減させることができ、またメンテナンス作業も容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明の実施例に係る床昇降式浴槽を説明する。なお、説明の都合上、浴槽の短幅方向をX方向、浴槽の長幅方向をY方向、浴槽の深さ方向をZ方向とする。図1は、この発明の一実施例に係る床昇降式浴槽のX方向に沿った断面図である。図2は、この発明の一実施例に係る床昇降式浴槽のY方向に沿った断面図である。図3は、この発明の一実施例に係る床昇降式浴槽の平面図である。
【0016】図1〜図2において、10は床昇降式浴槽であり、この床昇降式浴槽10は、浴室11のX方向の一端部に設けられた浴槽12と、浴槽12内にZ方向へ昇降可能に配置された浴槽床13と、浴槽床13を昇降させる昇降手段14とを備えている。以下、各構成部品を詳細に説明する。浴室11は側壁11aにより屋外から仕切られた部屋である。浴槽12は、浴室11の床の側壁11a近くを掘り下げて形成された平面視してややY方向に長い矩形状の槽である。なお、浴槽12の上縁には浴槽枠12aが設けられており、この浴槽枠12aの上面と、浴室11の床面と高さは一致している。浴槽12の底面には給湯口12bが設けられ、浴槽12の側壁11a側の側面には排水口12cが設けられている。給湯口12bには、配管aを介して、屋外に設置された給湯ユニット12Aが連結される一方、排水口12cには、配管bを介して、屋外に設置された排水ユニット12Bが連結されている。
【0017】浴槽床13は、浴槽12の底面よりも若干小型で矩形状をした耐腐食性を有する金属板(例えばステンレスなど)である。なお、この浴槽床13の全面または一部をメッシュ加工または多孔質加工して、床昇降時のお湯の抵抗を小さくしてもよい。浴槽床13の上面には、そのY方向の両端部と中間部とにそれぞれ手すり15が立設されている。しかも、この浴槽床13の上面であって、各手すり15間には、車椅子(図外)を位置決めして床昇降時の車椅子の振れを抑制する一対のストッパ16が設けられている。
【0018】次に、前記昇降手段14を詳細に説明する。この昇降手段14は、作動水(作動流体)の供給または排出によって伸縮することで、浴槽床13を昇降させる床昇降用ベローズ17と、この床昇降用ベローズ17に配管cを介して作動水を供給する作動水供給ユニット12Cと、この床昇降用ベローズ17の伸縮にともなって屈伸することで、浴槽12内での浴槽床13の姿勢を常時水平状態に保持するパンタグラフ(水平保持昇降構造体)18とを備えている。床昇降用ベローズ17は、上方に向かって徐々に先細り化した円筒状のゴム製の蛇腹である。その軸線方向の長さは、最も伸びた状態で、浴槽床13の上面と浴槽枠12aの上面とが揃う長さになっている。パンタグラフ18は、浴槽床13のY方向の両側部下にそれぞれ配置されて、中間部がピンで軸支された一対の交差リンク19と、浴槽12の底面上に固定された矩形状の枠台20と、この枠台20の各角部上に突設されて、パンタグラフ18が折り畳まれた際に、浴槽床13を下方から支持する4本の支柱21と、草リンク19の横張り棒22とを備えている。床昇降時には、一対の交差リンク19が、ピンを中心にして開いたり閉じたりすることで、この浴槽床13が水平に昇降する。
【0019】次に、この床昇降式浴槽10を用いた入浴方法を説明する。図1〜図3に示すように、まず浴槽12に給湯ユニット12Aから供給されたお湯を入れる。一方、介助者が、身体障害者または老人などの入浴者の体を洗って図示しない車椅子に乗せ、この車椅子を浴槽床13上まで移動させて、ストッパ16により車椅子を位置決めする。なお、この浴槽床13は、あらかじめ作動水供給ユニット12Cから床昇降用ベローズ17に作動水を供給し、この床昇降用ベローズ17を伸長させることで、浴槽床13の上面と浴槽枠12aの上面とを揃えているものとする。次いで、浴槽床13の上に入浴者を乗せ、床昇降用ベローズ17内の作動水を徐々に抜くことで床昇降用ベローズ17を徐々にしぼませる。これにより、浴槽床13とともに入浴者が少しずつ下降し、最終的に、入浴者は車椅子ごと浴槽12の中に入って、入浴を楽しむことができる。なお、床下降時、浴槽床13はパンタグラフ18の水平保持機能により、常時、安定した水平状態に保持される。したがって、入浴者は、浴槽床13が下がっても、それほど恐怖感をいだくことがない。
【0020】入浴後、浴槽12から入浴者が上がる場合には、再度、作動水供給ユニット12Cから床昇降用ベローズ17に向かって作動水を徐々に供給する。これにより、床昇降用ベローズ17がゆっくりと膨らみ、入浴者は少しずつ湯面上まで上昇していく。この床上昇時も同様に、パンタグラフ18の水平保持機能により、浴槽床13は、常に安定した水平状態で上昇していく。これにより入浴者は、浴槽床13が持ち上がっていっても、それほど恐怖感をいだくことがない。
【0021】このように、床昇降用ベローズ17の伸縮と、パンタグラフ18の屈伸とを介して浴槽床13を昇降させるようにしたので、浴槽床13の昇降時、この昇降床13を水平に保持したまま円滑に昇降させることができる。また、ここでは、水平保持昇降構造体としてパンタグラフ18を採用したので、この水平保持昇降構造体の構造が簡単になり、低コスト化が図れる。さらに、作動水供給ユニット12Cを浴室11の外に設けたので、浴室11の小型化が図れ、浴室11の建造コストを低減することができ、そして作動水供給ユニット12Cを含む昇降手段14のメンテナンス作業が容易になる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、床昇降用ベローズの伸縮にともない、水平保持昇降構造体を介して浴槽床を昇降させるようにしたので、浴槽床の昇降時、この昇降床を水平に保持したまま円滑に昇降させることができる。
【0023】特に、請求項2の発明によれば、水平保持昇降構造体としてパンタグラフを採用したので、構造が簡単で低コスト化を図ることができる。
【0024】また、請求項3の発明によれば、作動流体供給手段を、浴槽が設置された浴室の外部に設けたので、浴室の小型化が図れ、これにより浴室の建造コストを低減させることができ、また作動流体供給手段を含む昇降手段のメンテナンス作業も容易になる。




 

 


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