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発明の名称 ガス滅菌器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−346863(P2001−346863A)
公開日 平成13年12月18日(2001.12.18)
出願番号 特願2000−174784(P2000−174784)
出願日 平成12年6月12日(2000.6.12)
代理人
発明者 露口 省二 / 牧 岳彦 / 中井 哲志
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 滅菌槽2と、滅菌ガス除去槽3と、前記滅菌槽2と前記滅菌ガス除去槽3との間で被滅菌物を移送する手段4とを備えたことを特徴とするガス滅菌器。
【請求項2】 滅菌槽2と、複数の滅菌ガス除去槽3と、前記滅菌槽2と前記各滅菌ガス除去槽3との間で被滅菌物を移送する手段4とを備えたことを特徴とするガス滅菌器。
【請求項3】 前記移送手段4の移送経路16が、外気から遮断されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス滅菌器。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化エチレンガスなどの滅菌ガスによって、医療用具などの被滅菌物を滅菌するガス滅菌器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス滅菌器の1つに、酸化エチレンガスを滅菌ガスとして用いるガス滅菌器がある。このガス滅菌器における滅菌作業では、滅菌物を滅菌槽内に収容した後、前記滅菌槽内の空気を排除する空気排除工程,前記滅菌槽内へ滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給工程,前記滅菌槽内を所定濃度の滅菌ガスを充満させた状態で所定時間維持する滅菌工程,前記滅菌槽内から滅菌ガスを排出する排出工程および前記滅菌槽に対して清浄空気の導入と排出とを所定回数繰り返すことによって被滅菌物を洗浄する洗浄工程が行われている。
【0003】ところで、前記ガス滅菌器において、洗浄工程を行ったとしても被滅菌物から滅菌ガスを完全に除去することは難しく、被滅菌物には滅菌ガスが残留してしまう。この滅菌ガスは、人体にとってもきわめて有害であり、被滅菌物における残留濃度をさらに低下させる必要がある。たとえば、米国食品医薬品局(FDA)による医療用具における酸化エチレンの残留量の規制案では、医療器具の種類に応じた酸化エチレンの残留限度が提案されている。そして、日本国内においては、このFDAによる規制案に準じて、被滅菌物における酸化エチレンガスの残留量が前記残留限度以下となるように、酸化エチレンの除去を行うことが推奨されている。
【0004】そこで、前記ガス滅菌器においては、被滅菌物における滅菌ガスの残留濃度を前記残留限度以下とするために、滅菌作業後、エアレーション作業を行っている。このエアレーション作業は、たとえば前記滅菌槽内に滅菌処理後の被滅菌物を収容したまま、前記滅菌槽に対して清浄空気の導入と排出とを同時に行う,いわゆるパージ操作によって行われる。しかし、エアレーション作業は、滅菌作業に比べて長時間必要である。すなわち、滅菌作業の所要時間が数時間であるのに対し、エアレーション作業の所要時間は、10時間以上必要であり、被滅菌物の種類によっては、48時間以上必要である。したがって、前記ガス滅菌器においては、滅菌作業が終了しても、エアレーション作業を行う必要があるため、すぐにつぎの滅菌作業を行うことができず、1日の滅菌処理量が少なくなる。とくに、前記のように、エアレーション作業が48時間以上必要な被滅菌物の場合、その間、前記ガス滅菌器において、つぎの滅菌作業を行うことができない。
【0005】そこで、滅菌処理量を増加させるために、エアレーション作業を行う専用の装置,すなわちエアレータ装置が用いられることがある。このエアレータ装置を用いる場合、滅菌処理後の被滅菌物を前記ガス滅菌器から前記エアレータ装置へ移し替える作業が必要となる。この移し替え作業では、滅菌ガスが残留している被滅菌物を取り扱うため、作業者が滅菌ガスに晒されるという危険がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しようとする課題は、滅菌処理量を増加させることができるとともに、作業者が滅菌ガスに晒される危険のないガス滅菌器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、滅菌槽と、滅菌ガス除去槽と、前記滅菌槽と前記滅菌ガス除去槽との間で被滅菌物を移送する手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、滅菌槽と、複数の滅菌ガス除去槽と、前記滅菌槽と前記各滅菌ガス除去槽との間で被滅菌物を移送する手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明は、前記移送手段の移送経路が、外気から遮断されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この発明は、酸化エチレンガスなどの滅菌ガスを用いるガス滅菌器において好適に実施することができる。
【0011】この発明に係るガス滅菌器は、滅菌槽と、滅菌ガス除去槽と、被滅菌物を移送する手段(以下、「移送手段」という)とを備えている。前記滅菌槽は、滅菌ガスを導入することにより、内部に収容した被滅菌物を滅菌するための容器である。また、前記滅菌ガス除去槽は、清浄空気などの洗浄用流体を用いることにより、滅菌処理後の被滅菌物から滅菌ガスを除去するための容器である。前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽は、それぞれ独立した容器として、または1つの容器を区画することによって構成する。
【0012】さらに、前記移送手段は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽内から前記滅菌ガス除去槽内へ移送するための手段である。前記移送手段は、前記滅菌槽,前記滅菌ガス除去槽,前記滅菌槽と前記滅菌ガス除去槽との間のうちの少なくとも1箇所に設ける。ここで、前記移送手段としては、コンベア,リフト,プッシャなどの物品移送手段を用いることができる。
【0013】ここにおいて、前記移送手段による被滅菌物の移送経路は、移送中の被滅菌物を外気から遮断し得るように構成する。すなわち、前記滅菌槽からの被滅菌物の出口と前記滅菌ガス除去槽への被滅菌物の入口とが共通の閉鎖部材で閉鎖される場合には、前記移送経路は、前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽の内側に形成される。また、前記滅菌槽からの被滅菌物の出口と前記滅菌ガス除去槽への被滅菌物の入口とが別の閉鎖部材で閉鎖される場合には、前記移送経路は、前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽の外側に形成される。
【0014】以上の構成により、前記ガス滅菌器においては、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記滅菌ガス除去槽へ移送し、前記滅菌ガス除去槽においてエアレーション作業を行い、前記滅菌槽内へは新たな被滅菌物を収容して滅菌作業を行うことができる。したがって、前記滅菌槽における滅菌作業効率を向上することができるため、前記ガス滅菌器における滅菌処理量を増加させることができる。さらに、前記ガス滅菌器によれば、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記滅菌ガス除去槽へ、外気から遮断した状態で移送することができるため、作業者が滅菌ガスに晒される危険性をなくすることができる。
【0015】さらに、この発明に係るガス滅菌器は、前記滅菌ガス除去槽を複数とすることができる。この場合において、前記滅菌槽と前記各滅菌ガス除去槽との間で被滅菌物を移送する移送手段を設ける。この場合においても、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌ガス除去槽へ移送することにより、前記滅菌槽内へ新たな被滅菌物を収容してつぎの滅菌作業を行うことができる。しかも、前記滅菌ガス除去槽を複数備えているため、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌ガス除去槽へ順次移送することにより、多量の被滅菌物を滅菌処理することができる。
【0016】ここで、前記滅菌槽および前記各滅菌ガス除去槽は、直列的または並列的に配置することができる。まず、前記滅菌槽に対して前記滅菌ガス除去槽を直列的に配置する場合は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌ガス除去槽のうちの1つの滅菌ガス除去槽へ移送し、さらにこの滅菌ガス除去槽からつぎの滅菌ガス除去槽へ順次移送するように配置する。この場合においては、前記各滅菌ガス除去槽間において被滅菌物を移送する手段を設ける。また、前記滅菌槽に対し、前記各滅菌ガス除去槽を並列的に配置する場合は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌ガス除去槽のそれぞれへ移送するように配置する。
【0017】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るガス滅菌器の第一実施例の概略構成を示す断面説明図であり、また図2は、図1のII−II線に沿う断面説明図である。この第一実施例は、滅菌ガスとして酸化エチレンガスを用いるガス滅菌器である。
【0018】図1および図2において、ガス滅菌器1は、滅菌槽2,滅菌ガス除去槽3および被滅菌物の移送手段4とを備えている。前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3のそれぞれは、この第一実施例においては、1つの容器5を隔壁6によって区画することによって形成されている。
【0019】まず、前記滅菌槽2は、医療用具などの被滅菌物を収容し、滅菌処理を行うための容器であって、被滅菌物の入口7と、この入口7を気密に閉鎖する第一扉8とを備えている。さらに、前記滅菌槽2には、滅菌ガス供給ライン9と、空気エゼクタのような真空吸引手段(符号省略)を備えた第一真空吸引ライン10と、第一清浄空気導入ライン11とが接続されている。
【0020】つぎに、前記滅菌ガス除去槽3は、滅菌処理後の被滅菌物から滅菌ガスを除去するための容器であって、滅菌ガス除去後の被滅菌物の出口12と、この出口12を気密に閉鎖する第二扉13とを備えている。さらに、前記滅菌ガス除去槽3には、前記第一真空吸引ライン10と同様の構成の第二真空吸引ライン14と、前記第一清浄空気導入ライン11と同様の構成の第二清浄空気導入ライン15とが接続されている。
【0021】つぎに、前記隔壁6は、前記滅菌槽2と前記滅菌ガス除去槽3との間の出入口を閉鎖する閉鎖部材として構成されている。すなわち、前記隔壁6は、前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3が適宜連絡可能となるように、前記容器5に対して引き戸形式に移動可能に設けられている。そして、前記隔壁6は、図1に実線で示す閉鎖位置とし、前記滅菌槽2と前記滅菌ガス除去槽3との間を区画した状態においては、前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3との間の気密が維持されるように構成されている。さらに、前記隔壁6は、前記閉鎖位置と図1に二点鎖線で示す開放位置との間での移動に際しても、前記容器5との間の気密が保たれるように構成されている。
【0022】つぎに、前記移送手段4は、この第一実施例のガス滅菌器1においては、コンベアとしてあり、前記滅菌槽2内および前記滅菌ガス除去槽3内のそれぞれの底部に取り付けられている。したがって、この第一実施例においては、前記容器5の内側,すなわち前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3の内側に、被滅菌物の移送経路16が形成される。
【0023】つぎに、前記ガス滅菌器1における制御構成について説明する。まず、前記ガス滅菌器1においては、前記ガス滅菌器1の自動運転を可能とするための各種検出手段が設けられている。すなわち、前記滅菌槽2には、前記滅菌槽2内の圧力を検出するために、圧力検出手段17が設けられている。また、前記各真空吸引ライン10,14のそれぞれには、排気中の滅菌ガス濃度に基づいて、被滅菌物における滅菌ガスの残留状態を監視する濃度検出手段18,18が設けられている。
【0024】そして、前記各移送手段4,前記隔壁6,前記各ライン9〜11,14,15および前記各検出手段17,18は、回線(図示省略)を介してそれぞれ制御器(図示省略)に接続されている。そして、前記制御器は、予め設定されたプログラムにしたがい、前記各検出手段17,18からの検出値に基づいて、前記ガス滅菌器1を制御する。
【0025】つぎに、前記ガス滅菌器1の運転について、図1および図2を参照しながら説明する。ここで、前記ガス滅菌器1の運転開始時には、前記滅菌槽2内には、被滅菌物が収容されており、前記滅菌ガス除去槽3内は空の状態とする。
【0026】前記ガス滅菌器1における滅菌作業は、通常、空気排除工程,滅菌ガス供給工程,滅菌工程,排出工程および洗浄工程が行われる。
【0027】そして、前記滅菌槽2における滅菌作業が終了すると、前記隔壁6を開き、前記各移送手段4を作動させることにより、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記滅菌ガス除去槽3へ移送する。被滅菌物の移送後、前記隔壁6を閉じ、前記第二真空吸引ライン14および前記第二清浄空気導入ライン15を作動させることにより、前記滅菌ガス除去槽3内においてエアレーション作業を行う。前記滅菌ガス除去槽3におけるエアレーション作業は、作業開始から所定時間経過し、さらに前記第二真空吸引ライン14における排気中の滅菌ガス濃度が所定値以下となるまで継続する。一方、空となった前記滅菌槽2内へは、新たな被滅菌物を収容し、つぎの滅菌作業を開始する。すなわち、前記滅菌槽2における滅菌作業と、前記滅菌ガス除去槽3におけるエアレーション作業とを並行して行う。
【0028】そして、前記滅菌ガス除去槽3においてエアレーション作業が終了すれば、前記第二扉13を開いて前記滅菌ガス除去槽3から被滅菌物を取り出す。そして、前記滅菌ガス除去槽3には、前記滅菌槽2において滅菌処理後の被滅菌物を移送し、新たにエアレーション作業を開始する。
【0029】以上のように、この第一実施例のガス滅菌器1においては、前記滅菌槽2における滅菌作業と、前記滅菌ガス除去槽3におけるエアレーション作業とを並行して行うことができるため、滅菌作業効率が著しく向上し、滅菌処理量が増加する。しかも、前記滅菌槽2から前記滅菌ガス除去槽3への被滅菌物の移送は、前記容器5内において行われるため、滅菌処理後の被滅菌物が外気に晒されることがなく、したがって作業者が滅菌ガスに晒されるといった危険がなくなる。
【0030】つぎに、この発明に係るガス滅菌器の第二実施例および第三実施例について、図3および図4を参照しながら説明する。ここで、第二実施例および第三実施例のそれぞれを示す図3および図4においては、前記第一実施例における前記各ライン9〜11,14,15および前記各検出手段17,18の図示を省略している。また、これらの第二実施例および第三実施例のガス滅菌器1は、前記第一実施例と同様に、滅菌ガスとして酸化エチレンガスを用いるガス滅菌器である。
【0031】まず、図3に示す第二実施例のガス滅菌器1は、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽3,3を直列的に配置した構成となっている。すなわち、前記滅菌槽2および前記各滅菌ガス除去槽3は、1つの容器5を開閉可能な2つの隔壁6,6によって区画し、前記容器5の一側,たとえば図3における左側の区画を前記滅菌槽2とし、前記容器5の中央および右側の区画を前記各滅菌ガス除去槽3としている。
【0032】この第二実施例のガス滅菌器1においては、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記各滅菌ガス除去槽3へ順次移送し、前記各滅菌ガス除去槽3においてエアレーション作業を行う。すなわち、まず滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3を介して前記容器5右側の滅菌ガス除去槽3へ移送し、前記滅菌槽2には、新たな被滅菌物を収容してつぎの滅菌作業を行う。そして、つぎの滅菌処理後の被滅菌物を前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3へ移送する。さらに、前記容器5右側の滅菌ガス除去槽3において、エアレーション作業が終了すれば、被滅菌物を取り出し、前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3から被滅菌物を移送する。したがって、この第二実施例のガス滅菌器1においては、1つの滅菌槽2に対して複数の滅菌ガス除去槽3を設けているため、前記滅菌槽2における滅菌作業効率をより高めることができる。
【0033】ここで、この第二実施例のガス滅菌器1においては、前記各滅菌ガス除去槽3における滅菌ガスの残留濃度の設定値を前記容器5の右側の滅菌ガス除去槽3ほど低く設定することができる。そして、前記各滅菌ガス除去槽3において、エアレーション作業による残留濃度が各設定値に達すれば、前記各滅菌ガス除去槽3から取り出すか、または隣の滅菌ガス除去槽3へ移送する。この場合、前記各滅菌ガス除去槽3においては、被滅菌物における滅菌ガスの残留限度に応じたエアレーション作業を行うことができる。
【0034】つぎに、図4に示す第三実施例のガス滅菌器1は、前記第一実施例および前記第二実施例のように、前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3の内側に前記移送経路16を形成する代わりに、前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3の外側に通路区画19を設けることによって移送経路16を形成した構成である。
【0035】この第三実施例のガス滅菌器1においては、滅菌槽2および滅菌ガス除去槽3,3を前記第二実施例と同様の配置としている。すなわち、この第三実施例のガス滅菌器1においては、1つの容器5を2つの隔壁6,6によって区画し、前記容器5の一側,たとえば図3における左側の区画を前記滅菌槽2とし、前記容器5の中央および右側の区画を前記各滅菌ガス除去槽3としている。
【0036】前記滅菌槽2は、前記第一扉8と対面する側面に設けられた搬出口20と、搬出口20を気密に閉鎖する第三扉21とを備えている。また、前記各滅菌ガス除去槽3のそれぞれは、前記第二扉13と対面する側面に設けられた搬送口22と、この搬送口22を気密に閉鎖する第四扉23とを備えている。さらに、前記通路区画19は、前記容器5の外側において、前記搬出口20および前記各搬送口22を取り囲んでいる。そして、前記通路区画19の内部には、外気から遮断された状態で、前記移送経路16が形成されている。
【0037】この第三実施例のガス滅菌器1においては、滅菌処理後の被滅菌物は、前前記滅菌槽2の搬出口20から前記通路区画19内へ移送され、前記通路区画19から前記各滅菌ガス除去槽3のうちのいずれかの1つの滅菌ガス除去槽3,たとえば前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3へ向けて移送される。そして、滅菌処理後の被滅菌物は、前記滅菌ガス除去槽3の搬送口22からその内部へ収容され、エアレーション作業が行われる。また、この被滅菌物は、被滅菌物における滅菌ガスの残留限度に応じて、前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3から前記容器5右側の滅菌ガス除去槽3へ移送され、さらにエアレーション作業が行われる。したがって、この第三実施例のガス滅菌器1においても、前記各実施例と同様に、前記滅菌槽2における滅菌作業効率を高めることができる。
【0038】ここで、前記第二実施例および前記第三実施例においては、前記容器5の一側の区画を滅菌槽2とすることにより、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽3を直列的に配置しているが、前記容器5の中央の区画を滅菌槽2とし、その両側の区画を滅菌ガス除去槽3,3とすることもできる。すなわち、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽3,3を並列的に配置した構造である。この場合には、滅菌処理後の被滅菌物は、前記滅菌槽2から前記各滅菌ガス除去槽3のそれぞれへ適宜振り分けるように移送する。
【0039】さらに、以上の各実施例における滅菌作業では、空気排除工程,滅菌ガス供給工程,滅菌工程,排出工程および洗浄工程を行っているが、洗浄工程を省略することができる。
【0040】また、以上の各実施例においては、1つの容器5を区画することによって前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3を形成しているが、前記滅菌槽2と前記各滅菌ガス除去槽3とをそれぞれ独立の容器として構成することができるし、また前記各槽2,3のすべてをそれぞれ独立の容器として構成することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、滅菌作業とエアレーション作業とを並行して行うことができるため、滅菌作業の効率化を図ることができ、さらに滅菌槽と滅菌ガス除去槽との間での被滅菌物の移送を外気と遮断した状態で行うことができるため、作業者が滅菌ガスに晒される危険性をなくすることができる。




 

 


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