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発明の名称 ウェットティッシュ包装体製造方法及びこれに用いる可変式折り板装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−286410(P2001−286410A)
公開日 平成13年10月16日(2001.10.16)
出願番号 特願2000−104299(P2000−104299)
出願日 平成12年4月6日(2000.4.6)
代理人
発明者 福田 昭治 / 山路 誠記 / 岡 直行
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 連続する複数枚の基布を複数個の折り板装置によって縦方向に折り畳み、かつ、隣接する上下の基布が互いに重なりを有するように折り合わせて重畳構造を形成するとともに、液体を含浸し、かつ、縦方向に切断して積層ウェットティッシュペーパーを形成し、液体不透過性で、かつ、取出口を有する包装袋に封入するウェットティッシュ包装体の製造方法において、(1)前記各折り板装置は左右2枚に分割された折畳ボードを有し、(2)該左右折畳ボードは、相互に平行に対向する少なくとも一組の位置決めステーを有し、かつ、各々複数の折畳エッジを備えており、(3)該位置決めステーは可動調節機構を介して相互に連結しており、(4)所望の折り幅又は/及び重なり幅に応じて前記左右折畳ボードの相互位置を可変に調節する、ことを特徴とするウェットティッシュ包装体製造方法。
【請求項2】 基布のドライ時の縦方向の伸度が5%となる引張応力が2000gf/50mm幅以下であり、かつ、ウェット時の縦方向の伸度が5%となる引張応力が1000gf/50mm幅以下である請求項1に記載のウェットティッシュ包装体製造方法。
【請求項3】 折り板装置が、(1)左右2枚に分割された折畳ボード、(2)該左右折畳ボード上に、相互に平行に対向するように設けた少なくとも一組の位置決めステー、(3)該左右折畳ボードの各々に設けられた複数の折畳エッジ、(4)前記位置決めステー間を相互に連結する可動調節機構を有することを特徴とするウェットティッシュ包装体の製造に用いる可変式折り板装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェットティッシュ包装体の製造方法に関する。さらに詳しくは、基布が相互に重なりを有して折り合わされる改良されたウェットティッシュ包装体製造方法およびこれに用いる可変式折り板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェットティッシュは、例えば紙や不織布などの基布に使用目的に応じた液体(例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体)を含浸させたものである。また、このウェットティッシュは、多数枚(例えば50〜100枚程度)積層させた状態で気密性のあるフィルム状の封入袋あるいはプラスチック性容器などに収納して製品とされる。この積層ウェットティッシュペーパーが互いに重なりを有して折り畳まれている場合には、1枚のウェットティッシュを取出口から取り去ると、次葉に一部が次の取り出しに備えて誘出される。このとき、常に一定の短い寸法で取出口に臨出保持され、ドロップバックがなく、次葉が同伴して取り去られてしまういわゆるズル現象の発生もないなど取出性の優れたものが好まれている。
【0003】ところで、この種のティッシュを積層する方法としては、古くから例えば特公昭55−1215号公報に記載されたウェブ折合せ装置に見られるように、ウェブの走行方向に平行に、すなわち基布の縦方向に折り畳むことが広く行われている。図3は、上例の折畳ボードの斜視図である。従来のティッシュ包装品を供給するため、X,Y2枚のウェブはそれぞれ幅の1/2が重合され、折畳ボード11上に形成された折畳エッジ24,25,27,28,34,36でV字に重なりを有して折り合わされたサブスタックが形成される。200枚のティッシュのスタックが形成される場合には、このような折畳ボードは100個用いられる。また、図4は、折畳ボードでの折合せ順序の説明図である。
【0004】通常、基布は一定幅にスリットされ巻き取られたロール状で供給されるが、一般的に、基布の縦方向の引張強度が横方向の引張強度よりも大きく、あるいは、基布に一定の引張応力をかけたときに、縦方向の伸度が横方向の伸度より小さい。ところで、前記のウェブ折合せ装置をいわゆる化粧用ティッシュの製造に用いる場合には、通常比較的薄いティッシュのウェブが用いられるから、張力は最小限に押さえて駆動され、また、パルプ系のウェブであるから、このような引張応力に対する伸度は極めて小さく、折合せ装置上で基布が張力によって幅落ちすることはなく、所望の寸法で整然とした折り畳みの折り合わせが可能である。しかしながら、ウェットティッシュの場合は、液体が含浸されているため、基布相互間の付着力がドライの場合より大きく、前述の取出性が、重なりを有して折り合わせた場合の重なり幅に敏感である。また、ウェットティッシュの製造に用いられる基布については、引張特性も多様であり、所望の所望の折り幅又は/及び重なり幅のウェットティッシュ積層体を得ることは必ずしも容易ではない。
【0005】また、従来、ウェットティッシュペーパーを形成するための基布幅については、200mm幅程度のものが赤ちゃんのおしりふき用や、雑品用に多用されており、業界の標準となっていた。近年、介護用ウェットティッシュのニーズが高まっており、250mm〜300mm幅程度の広幅の製品が好まれているが、いわゆるポップアップ性の重畳構造への移行は、まだほとんど進展していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、基材の蛇行を防止し、所望の折り形状とするために、基材の縦方向に一定の張力をかける必要がある。例えば、嵩高で伸度の大きい不織布や、繊維の結合の緩やかな水解紙などの基布においては、十分な張力をかけると変形が過大になるため、所望の製品寸法が得られないばかりでなく、重なりそのものが得られなくなって商品価値を損なうなどの問題があり、必然的に低い張力下で運転する必要がある。しかしながら、このときは折り形状が乱れてくるなど正常な運転を継続し難い問題がある。一方、必要な張力をかけて運転する場合にも、既存の折り板装置を用いた場合の主たる調節方法である上流及び下流にある折畳ボードをハンドノブとネジによって整合させる方法では、折り幅ないし重なり幅を所望の範囲に調節することができず、ポップ外れ(隣接する上下の基布が互いに重なりを有するように折り合わせされないこと)が発生して運転そのものが継続し難いことが判明した。このような問題は、基布のドライ時の縦方向の伸度が5%となる引張応力が2000gf/50mm幅以下であり、かつ、ウェット時の縦方向の伸度が5%となる引張応力が1000gf/50mm幅以下である場合に起こり易いことを見出したが、このような基布を用いても、隣接する上下の基布が互いに重なりを有するように折り合わせて重畳構造を形成できる、いわゆるポップアップ性に優れたウェットティッシュ包装体の製造方法およびこれに用いる折り板装置を提供することを目的としている。また、ウェットティッシュの折り幅、折り形状の多様なニーズにも対応できるウェットティッシュ包装体の製造方法およびこれの用いる折り板装置を提供することを他の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続する複数枚の基布を複数個の折り板装置によって縦方向に折り畳み、かつ、隣接する上下の基布が互いに重なりを有するように折り合わせて重畳構造を形成するとともに、液体を含浸し、かつ、縦方向に切断して積層ウェットティッシュペーパーを形成し、液体不透過性で、かつ、取出口を有する包装袋に封入するウェットティッシュ包装体の製造方法において、(1)前記各折り板装置は左右2枚に分割された折畳ボードを有し、(2)該左右折畳ボードは、相互に平行に対向する少なくとも一組の位置決めステーを有し、かつ、各々複数の折畳エッジを備えており、(3)該位置決めステーは可動調節機構を介して相互に連結しており、(4)所望の折り幅又は/及び重なり幅に応じて前記左右折畳ボードの相互位置を可変に調節する、ことを特徴とするウェットティッシュ包装体製造方法を提供するものである。
【0008】また本発明は、折り板装置が、(1)左右2枚に分割された折畳ボード、(2)該左右折畳ボード上に、相互に平行に対向するように設けた少なくとも一組の位置決めステー、(3)該左右折畳ボードの各々に設けられた複数の折畳エッジ、(4)前記位置決めステー間を相互に連結する可動調節機構を有することを特徴とするウェットティッシュ包装体の製造に用いる可変式折り板装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の態様】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に使用する基布の素材や構成については特に制限はなく、レーヨン、パルプ、合成繊維等の繊維材料やバインダー等を適宜に組み合わせたものが用いられ、単一シートであってもよく、複数枚のシートを積層して形成されたものであってもよい。また、基布の破断強度、破断伸度、湿潤強度、水解性等の物理的特性についても特に制限はないが、ドライ時の縦方向伸度が5%となる引張応力が2000gf/50mm幅以下であり、かつ、ウェット時の縦方向伸度が5%となる引張応力が1000gf/50mm幅以下である基布において、特に本発明の効果が発揮される。
【0010】本発明において、基布に含浸してウェットティッシュとするための液体についても特に制限はなく、例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体が用いられる。本発明において、液体の含浸工程は、基布の折り畳み積層の前後の何れであったもよいが、液体の均一含浸性を目的とする場合は、折り板装置の前で含浸することが選択できる。また、本発明において、積層ウェットティッシュペーパーを液体不透過性で、かつ、取出口を有する包装袋に封入する包装方法については特に制限はなく、例えば特公昭64−3722号公報に記載の化粧料封入袋の連続製造方法をそのまま適用することができる。
【0011】本発明の製造方法においては、連続する複数枚の基布が複数個の折り板装置によって縦方向に折り畳まれる。図1は、本発明の製造方法に用いる可変折り板装置の一例および基布の折り畳み過程を示す斜視図である。本発明の可変折り板装置は、特公昭55−1215号公報の折合せ設備において、複数個の同一の折畳ボードが走行進路内のフレーム上に長手方向に間隔をおいて装着されるのと同様に、基布の積層体の走行方向に関して前後関係で、相互に適宜の間隔をおいて、複数個が設置される。ここで使用する本発明の可変折り板装置の個数は所望の積層ウェットティッシュペーパーの枚数に対応する基布の枚数と基本的には同数であるが、本発明の目的を損なわない限りにおいて、その一部を他の既存の折り板装置で置き換えて使用することは差し支えない。新たにロールから繰り出された基布は、折り板装置によってZ字形状に基布の縦方向に折り畳まれるが、このとき上流の折り板装置で既に重なりを有して折り畳まれた積層ウェットティッシュペーパーと重なりを有するように、最上層の1枚の上側折り返し片の下方に折り込まれる。
【0012】前記公知の折合せ装置においては、個々のウェブについての折り返しが1回であるため、折畳ボード1個で2枚のウェブを折り合わせることができるが、本発明の可変折り板装置の使用方法においては、1枚のウェブに対して2回の折り返しを行って、互いに重なりを有するZ字形状の重畳構造を形成するのが通例であるから、本発明の製造方法においては、原則として基布の枚数と同数の可変式折り板装置が使用される。なお、ウェットティッシュ包装体において、このようなZ字形状が多用されるのは、前記公知の折合せ装置で形成されるV字折り積層体の場合には、ウェットティッシュに用いるには、重なり幅が基布幅の2分の1と過大であって、臨出長さが大きく乾燥する恐れが大きく、ズルも発生し易いこと、積層体の幅が基布幅に対して大きく製品サイズが大きくなりがちなことなどのため好ましくないためである。
【0013】本発明を以下に図面による具体例により説明する。図1は、本発明のウェットティッシュ包装体製造方法に用いる可変折り板装置の一例を示す斜視図である。図1において、1a,1bは分割された左右の折畳ボードを示す。左右折畳ボード1a,1bは、相互に平行に対向する左右の位置決めステー2a,2bを有する枠体に着脱可能に固定されている。左折畳ボード1aは、折畳エッジ3a,4,5,6を、右折畳ボード1bは、折畳エッジ3b,7,8をそれぞれ備えている。また、右折畳ボード1bには、右位置決めステー2b及びこれに連結するスプリットブロック10を介して、折畳エッジ9が配設されている。
【0014】前記左右の位置決めステー2a,2bは可動調節機構を介して相互に連結している。該左右位置決めステー2a,2bには一対のシリンダーブロック51a,bが固定され、2本のピストン52によって相互に連結されており、該左右位置決めステー2a,2bが平行に対向するよう保持される。また、該ピストン52は左右位置決めステー2a,2b間に介在するスプリットブロック53に固定されている。該シリンダーブロック51a,bには、相互に異なる方向のネジ山が切られており、ノブのついた調節ネジ54が貫通しており、該調節ネジ54はその中間領域において、前記スプリットブロック53に対して左右方向に位置決めして配設されている。前記左右位置決めステー2a,2bの左右折畳ボード1a,1b寄りの位置には、前記調節ネジ54と対をなすもう1本の調節ネジ55が配設され、相互にチェーン56で連結している。このため、片手で前記ノブを回すことにより、随時スムーズにステー間隔を可変調節することができる。前記スプリットブロック53の上部には、垂直方向に上下位置決めピラー57が固定されており、可動調節機構58によって、上下方向位置を随時調節することができ、かつ、走行方向に対する平行性も保持される。また、該可動調節機構58は、固定具59で、製造ラインのフレームに角度調節可能に固定されている。なお、図1の例では、スプリットブロック53を製造ラインのフレームに固定する方法として角柱状ピラー57とこれと共働する可動調節機構58を採用したが、角柱状ピラーに代えて円柱状として軸に対して回転方向に調節可能としたり、また、上下方向位置の調節機能を省略するなどの変形は、本発明の主旨を逸脱しない限り差し支えない。
【0015】また図1には、本発明のウェットティッシュ包装体製造方法における基布の折り畳み過程を示す斜視図が併せて記入されている。巻き出しスタンドの基布ロール(図示せず)から引き出された基布は、適宜ターニングバー(図示せず)による方向転換や、他の方法による基布の幅方向位置決めなどを経て、本発明の折り板装置の折畳ボード1a,bの裏面に、基布積層体の走行進路方向に平行に供給される。基布左端は、先ず折畳エッジ4で折り返され、折畳エッジ3aに達したとき折り目から折畳エッジ5に沿って引き出され、さらに基布の進行に伴って、折畳エッジ6によって下方へ折り畳まれ、左側折返片(下方折返片)が形成される。このとき、上流に位置する折り板装置によって既に形成されている部分積層体の最上部の右側折返片(上方折返片)の下側に折り合わされて、重なりを有する重畳構造が形成される。一方、基布右端は、折畳エッジ7で折り返され、折畳エッジ3bに達した直後から、折畳エッジ9によって上方へ折り畳まれ、右側折返片(上方折返片)が形成される。なお、折畳エッジ8は、直接的には折畳の形成には寄与しないが、折畳エッジ5と折畳エッジ8との間隔kは、積層体における各基布の折り幅を決める指標であり、前述の左右位置決めステーの間隔を調節する指標のひとつとして重要である。また、引取ロール(図示せず)によって引っ張られるときに基布が蛇行するのを防止するガイドの効果もある。
【0016】図2は、本発明の製造方法における基布の折り畳み過程を示す説明図である。これらは従来からウェットティッシュの製造に多用されている重畳構造の事例であり、図2(a)は、上下の基布の重なり幅が積層体の幅方向中央部において小範囲だけ重合されている。この重畳構造は、中央部がやや嵩高にはなるが、重なり幅を小さくでき、かつ、積層体の幅も比較的小さくできる。また、図2(b)は、重なり幅を基布の全幅のほぼ3分の1まで大きくして、重なりをより確実にするとともに、積層体の幅を全幅のほぼ3分の1まで小さくしたものである。図2(a),(b)の何れにおいても、先ず、上流に位置する折り板装置で形成された重畳構造の積層体(最上部の1枚のみを示す)の上面に、当該折り板装置で折り畳まれる幅lの基布が重ねられる。各図の2番目以降は、該積層体の最上部の1枚に新たに折り畳まれる基布が折り込まれる様子を模式的に示す。図1の折畳エッジ4,7で絞り込まれ、折畳エッジ3a,bで折り幅が決められると、左右の折畳エッジ6,9による折り畳みが始まり、順次折り返しが進行して完全にZ字状の折り返しが完成する。このとき、基布左端では、左側の折畳エッジ6によって左側折返片(下側折返片)が形成され、既に形成されている積層体の最上部の1枚の右側折返片(上方折返片)の下方に押し込まれる。一方、基布右端では、右側の折畳エッジ9によって右側折返片(上側折返片)が形成され、新たに形成される積層体の最上部の1枚の右側折返片(上方折返片)が構成される。その結果、折り幅m、重なり幅nの折畳構造の積層体が形成される。
【0017】図2aおよび図2bの重畳構造は、互いに積層体の折り幅mが異なっている。一般に、積層ウェットティッシュペーパーの所望の折り幅に対して、折り板装置の折り幅がほぼ同一になるように設計されている。したがって、このような2種類の重畳構造を形成するためには、従来は、サイズの異なる2種類の折り板装置の全セット(シリーズ)を別個に保有していて、製造する製品の折り幅の変更を要する都度折り板装置の全セットを交換する必要があった。また、従来の一体型折り板装置についてもハンドノブとネジによって行うスプリットブロックの調節等の調節機能は知られていたが、走行調節を目的とするものであった。さらに、これを分割式として構成する場合も、組立時の便宜や走行調節を目的とするものであった。これに対して、本発明の折り板装置を用いると、図2aと図2bのように折り幅の異なる複数の積層体の製造に際しても、折り板設備自体を取り替えることなく、ワンタッチで切替ができ、また、組立時の便宜や走行調節の目的も兼ね備えている。
【0018】また、本発明の特徴として次の点が挙げられる。すなわち、嵩高で伸度の大きい不織布や、繊維の結合の緩やかな水解紙などの基布のように、十分な張力をかけると変形が大きくなって基布幅、折り幅、重なり幅が所望の値に維持し難くなる場合には、張力を開放した場合に所望の製品幅が得られるように、折り板装置の左側の折畳エッジ5と右側の折畳エッジ8の間隔kを、最終製品の折り幅m(積層幅)とは異なる、より小さい値に設定する必要があるが、本発明の折り板装置はこのような基布に対しても対応できる機能を有している。また、引張張力に対する伸度がそれほど大きくなく、通常の運転条件下では幅落ちがほとんど認められない通常の基布と、上記のような変形の大きい基布から、それぞれ所望の製品を得るための切替も短時間に効率的にできることは言うまでもない。さらに、介護用などの広幅の製品の製造にも対応できる機能を併せ有している。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0020】
【実施例1】素材構成がレーヨン30%/ポリエステル70%で、目付が55g/m2、厚さが0.75mmであり、ドライ時およびウェット時の基布の縦方向伸度が5%となる引張応力がそれぞれ520gf/50mm幅および280gf/50mm幅であるスパンレース不織布のロール幅190mm(無荷重下の基布幅は200mm)の基布ロール50本を使用し、本発明の折り板装置の左右折畳エッジ間隔を平均75mmに設定して50枚の積層ウェットティッシュペーパーを形成した後、得られた積層体を常法により150mmピッチになるよう切断し、次いで取出口ラベル付きの水不透過性フィルムに封入してウェットティッシュ包装体を得た。製品寸法(何れも平均値)は、展開幅198mm、ピッチ150mmであり、積層体は折り幅82mm、重なり幅29mmで、良好なポップアップ性を有していた。なお、基布の引張特性を反映して荷重下での基布幅の変動が見られ、重なり幅の変動あるいはばらつきが比較的大きく、折り板装置の左右位置決めステーの間隔を調節することによって、左右折畳エッジ間隔を随時調節する必要があった。
【0021】
【比較例1】折り板装置の左右の折畳エッジ間隔を90mmに設定したほかは、実施例1と同様にして積層体を得た。積層体の平均折り幅は95mm、平均重なり幅は4mmであり、ハンドノブとネジでスプリットブロックを調節して走行位置を整合させる従来の調節範囲を超えていた。また、個々の上下ウェットティッシュ間は、全く重なりを有していないもの、重なりを有していてもポップアップに必要な10mm程度以上の重なりに達しないものがほとんどであった。
【0022】
【参考例1】素材構成が、レーヨン75%とポリエステル/ポリエチレン2成分繊維25%からなり、目付が40g/m2、厚さが0.45mmであり、ドライ時及びウェット時の基布の縦方向伸度が5%となる引張応力がそれぞれ2200gf/50mm幅および1200gf/50mm幅であるスパンレース不織布のロール幅200mm(無荷重下の基布幅も200mm)の基布ロール80本を使用し、本発明の折り板装置の左右折畳エッジ間隔を90mmに設定して80枚の積層ウェットティッシュペーパーを形成した後、得られた積層体を常法により150mmピッチになるよう切断し、次いで取出口ラベル付きの水不透過性フィルムに封入してウェットティッシュ包装体を得た。製品寸法(何れも平均値)は、展開幅200mm、ピッチ150mmであり、積層体は折り幅89mm、重なり幅20mmで、良好なポップアップ性を有していた。なお、基布特性により基布幅は安定しており、重なり幅の変動、ばらつきは小さく、基布ロールの巻き出し始めから終わりまで途中の折り板調節はほとんど不要であった。
【0023】
【発明の効果】嵩高の不織布など一定引張応力下での縦方向の伸び率の大きい基材に対しても、所望の折り形状の積層ウェットティッシュペーパーを形成する方法とこれに用いる折り板装置が提供される。また、積層体幅を所望の製品に応じて広範囲に変更でき、基布の種類、折り幅、折り形状等の異なる多品種生産にも1シリーズの折り板装置で対応できる利点を併せ有している。




 

 


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