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発明の名称 炊飯器及び炊飯方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−169909(P2001−169909A)
公開日 平成13年6月26日(2001.6.26)
出願番号 特願平11−358008
出願日 平成11年12月16日(1999.12.16)
代理人 【識別番号】100092727
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 忠昭
【テーマコード(参考)】
4B023
4B055
【Fターム(参考)】
4B023 LE11 LP10 LP20 LT03 
4B055 AA02 AA04 BA26 BA62 BA63 BA80 CA01 CA09 CA22 CA71 CB02 CB27 CC32 CC37 CC52 CD58 CD80 DA02 DB01 DB08 GA05 GB01 GB12 GC38 GC40 GD02
発明者 市川 恵 / 村中 彦司 / 阿部 真千子 / 桑原 和子
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 炊飯器本体と、この炊飯器本体の収容空間に収容される内釜と、前記炊飯器本体の収容空間を開閉自在に覆う蓋体と、前記内釜を加熱するための加熱手段とを具備する炊飯器であって、前記内釜は前記炊飯器本体に所定範囲にわたって傾動自在に支持され、前記内釜を傾動させるための駆動機構が設けられ、前記駆動機構は炊飯工程の少なくとも一部の期間において前記内釜を傾動し、これによって前記内釜の被加熱領域が変わり、前記内釜内の炊飯水の対流状態が変動することを特徴とする炊飯器。
【請求項2】 前記内釜には一対の支持軸が設けられ、前記一対の支持軸が実質上水平に延びる傾動軸線を構成し、前記内釜は前記傾動軸線を中心として傾動されることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】 前記蓋体は、前記炊飯器本体に開閉自在に装着され、前記炊飯器本体の前記収容空間を覆う外蓋と、前記内釜の開口を覆う内蓋とを備え、前記内蓋は、前記外蓋の内面に、前記外蓋に近接及び離隔する方向に所定範囲にわたって移動自在に且つ任意の方向に所定角度範囲にわたって傾動自在に装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の炊飯器。
【請求項4】 内釜内に収容された米を炊飯する炊飯方法であって、炊飯工程の少なくとも一部の期間において前記内釜を傾動させて前記内釜内の炊飯水の対流状態を変動させることを特徴とする炊飯方法。
【請求項5】 前記炊飯工程は、前記内釜内の炊飯水が沸騰するまで加熱する加熱期と、前記内釜内の炊飯水が実質上沸騰状態にある第1煮込み期と、前記内釜内の炊飯水が無くなって前記内釜内の温度が急激に上昇する第2煮込み期とを含み、少なくとも前記第1煮込み期において前記内釜を傾動させることを特徴とする請求項4記載の炊飯方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米を炊飯する炊飯器及び炊飯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、炊飯器は炊飯器本体を備え、この炊飯器本体の収容空間に内釜が収容される。炊飯器本体には外蓋が開閉自在に装着され、この外蓋の内面には内蓋が着脱自在に装着されている。外蓋を閉状態にすると、内蓋は収容空間に収容され内釜の上面開口を塞ぎ、外蓋は炊飯器本体の上面開口を覆う。この炊飯器本体の底部には、加熱手段としての例えばガスバーナが配設され、ガスバーナからの燃焼火炎が内釜の底面を加熱する。
【0003】図15を参照して、このような炊飯器においては、ガスバーナ2がリング状に形成され、炊飯時にガスバーナ2からの燃焼火炎4は内釜6の底面の所定部位(具体的には、内釜6の底面の中心から所定半径離れたリング状領域)に作用し、かかる所定部位が集中的に加熱される。このため、炊飯時に内釜6内の水は、燃焼火炎4からの熱によって内釜6内において温度差対流を発生し、例えば内釜6の底部中央から僅かに離れたリング状部分で加熱された後そこから半径方向外方に上昇して流れ、次いで内釜6の中央内部へ潜り込むように対流する。従って、炊飯される米も同様に矢印8で示すように例えば内釜6の底部中央部から僅かに離れた部分から半径外方に上昇し、次いで内釜6の中央内部に潜り込むように対流するようになる。このように、内釜6が定位置加熱を受け、内釜6内における米の温度差対流も常にほぼ一定の対流軌跡を描くようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すように内釜6内で米が一定の軌跡を描くような温度差対流運動が生じると、対流の少ない領域10、例えばリング状に発生する燃焼火炎の内側中央部(中央の消火センサーの直上付近の領域)に存在する米は、対流運動が少なくて加熱不足の状態となる。その結果、内釜6内でよく炊けた部分と未だ炊けていない部分とが混在する、いわゆる炊きむら状態の炊き上がりが発生するようになり、このような炊きむら状態は、炊飯量が多くなる程起こり易くなる。
【0005】本発明の目的は、炊きむらを少なくすることができる炊飯器を提供することである。また、本発明の他の目的は、炊きむらを少なくすることができる炊飯方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、炊飯器本体と、この炊飯器本体の収容空間に収容される内釜と、前記炊飯器本体の収容空間を開閉自在に覆う蓋体と、前記内釜を加熱するための加熱手段とを具備する炊飯器であって、前記内釜は前記炊飯器本体に所定範囲にわたって傾動自在に支持され、前記内釜を傾動させるための駆動機構が設けられ、前記駆動機構は炊飯工程の少なくとも一部の期間において前記内釜を傾動し、これによって前記内釜の被加熱領域が変わり、前記内釜内の炊飯水の対流状態が変動することを特徴とする。
【0007】本発明に従えば、内釜は炊飯器本体に傾動自在に支持され、炊飯工程の少なくとも一部の期間において駆動機構の作用によって傾動される。このように内釜が傾動されると、加熱手段が加熱する内釜の被加熱領域が変わり、その結果、内釜内の炊飯水の対流状態が変動し、この変動によって炊飯すべき米の滞りがほとんどなくなり、内釜内の炊飯すべき米をほぼ均一に加熱することができる。尚、加熱源としてガスバーナ、電気加熱ヒータ等を用いることができる。
【0008】また、本発明では、前記内釜には一対の支持軸が設けられ、前記一対の支持軸が実質上水平に延びる傾動軸線を構成し、前記内釜は前記傾動軸線を中心として傾動されることを特徴とする。本発明に従えば、内釜には一対の支持軸が設けられ、かかる一対の支持軸によって構成される実質上水平な傾動軸線を中心として内釜が傾動される。また、本発明では、前記蓋体は、前記炊飯器本体に開閉自在に装着され、前記炊飯器本体の前記収容空間を覆う外蓋と、前記内釜の開口を覆う内蓋とを備え、前記内蓋は、前記外蓋の内面に、前記外蓋に近接及び離隔する方向に所定範囲にわたって移動自在に且つ任意の方向に所定角度範囲にわたって傾動自在に装着されていることを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、蓋体の内蓋が外蓋に近接及び離隔する方向に移動自在に且つ任意の方向に傾動自在に装着されているので、所定範囲にわたって外蓋に対して自由に移動することができる。従って、内釜が傾動しても内蓋は内釜の上面開口を覆いった状態を維持し、内釜内の米を所要の通りに炊飯することができる。また、本発明は、内釜内に収容された米を炊飯する炊飯方法であって、炊飯工程の少なくとも一部の期間において前記内釜を傾動させて前記内釜内の炊飯水の対流状態を変動させることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、炊飯工程の少なくとも一部において内釜を傾動させて内釜内の炊飯水の対流状態を変動させるので、炊飯すべき米の溜まりをほとんどなくしてほぼ均一に加熱することができ、炊きむらの発生を防止することができる。更に、本発明では、前記炊飯工程は、前記内釜内の炊飯水が沸騰するまで加熱する加熱期と、前記内釜内の炊飯水が実質上沸騰状態にある第1煮込み期と、前記内釜内の炊飯水が無くなって前記内釜内の温度が急激に上昇する第2煮込み期とを含み、少なくとも前記第1煮込み期において前記内釜を傾動させることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、少なくとも第1煮込み期において内釜が傾動されるので、沸騰状態で米を煮込んでいるときに被加熱領域が変わって炊飯水の対流状態の変動が起こる。従って、炊飯すべき米を煮込むときにほぼ均一に煮込むことができ、炊きむら発生を効果的に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を参照して、本発明に従う炊飯器(及び本発明の炊飯方法を実施するための炊飯器)の実施形態について説明する。
第1の実施形態まず、図1〜図10を参照して、本発明に従う炊飯器の第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態の炊飯器を一部切り欠いて断面で示す断面図であり、図2は、図1の炊飯器の内釜とこれを傾動させるための駆動機構を簡略的に示す斜視図であり、図3は、図2の駆動機構及びその近傍を拡大して示す部分拡大図であり、図4は、図1の炊飯器の蓋体における外蓋と内蓋との取付構造を示す部分拡大断面図であり、図5は、図1の炊飯器の温度検知機構及びその近傍を示す部分断面図であり、図6は、図1の炊飯器の燃料ガス供給系及び電気制御系を簡略的に示す簡略図であり、図7は、炊飯時間と内釜底面の温度との関係の一例を示す図であり、図8は、内釜の傾動状態とそのときの炊飯水の対流状態とを簡略的に示す図であり、図9は、図1の炊飯器による炊飯動作の流れを示すフローチャートであり、図10は、図9のフローチャートの一部のステップの内容を具体的に示すフローチャートである。
【0013】図1において、図示の炊飯器は、例えばテーブル(図示せず)等に載置される炊飯器本体20を備え、この炊飯器本体20の上端部に連結軸22を介して蓋体24が開閉自在に装着されている。炊飯器本体20の底部には、加熱手段としてのガスバーナ26と、このガスバーナ26に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給系28とが配設されている。ガスバーナ26の上側は仕切りプレート30によって覆われ、燃料ガス供給系28は仕切りプレート30の下方に配置され、ガスバーナ26のバーナ炎孔32は仕切り上プレート30の上方に位置している。また、炊飯器本体20内には内筒部材34によって収容空間36が形成され、収容空間36は炊飯器本体20の大部分を占めている。この収容空間36内には炊飯すべき米及び炊飯水が入った内釜38が着脱自在に収容される。
【0014】内釜38は、炊飯器本体20に傾動自在に支持されることが重要である。図2をも参照して、この第1の実施形態では、内釜38の上端部には半径方向外方に突出する環状フランジ40が設けられ、またその対向する所定部位(環状フランジ40の下側部位)に一対の支持軸42が設けられている。支持軸42は半径方向外方に延び、実施上水平に延びる傾動軸線44を構成する。一対の支持軸42に対応して、炊飯器本体20の内筒部材34の内周面に一対の受け部材46が設けられる(図2において内筒部材34を省略して一対の受け部材46を示す)。各受け部材46は上面側及び内面側が開放された受け凹部48を有し、一対の支持軸42が対応する受け部材46の受け凹部48に上方から受け入れられる。この形態では、一対の受け部材46は炊飯器本体20の横方向(図1において紙面に垂直な方向)に対向して配設されており、従って一対の支持軸42及び受け部材46を介して支持された内釜38は、炊飯器本体20の収容空間36内にて横方向に延びる傾動軸線44を中心として矢印50で示す前方向(図1において右側)及び矢印52で示す後方向(図1において左側)に傾動自在である。
【0015】内釜38に関連してこれを傾動させるための駆動機構54が設けられている。図3をも参照して、図示の駆動機構54は矩形状の枠体56を備え、この枠体56の上壁部58が内釜38に向けて内方に延びている。内釜38の所定部位には取付部材60が固定され、上壁部58の上記端部と取付部材60とが、例えば蝶番62を介して旋回自在に連結されている。枠体56は、上壁部58から下方に延びる一対の側壁部64,66及びこれら側壁部64,66の下端部を接続する底壁部68を有し、上壁部58,側壁部64,66及び底壁部68によって矩形状のカム収容空間を規定し、このカム収容空間内にカム手段としての円板カム70が回転自在に収容されている。駆動機構54は、円板カム70を回転駆動するための駆動手段としての電動モータ72を含み、この電動モータ72の出力軸74が円板カム70に偏心して固定されている。
【0016】この形態では、円板カム70の直径の大きさは枠体56の一対の側壁部64,66の間隔に対応しており、従って円板カム70は一対の側壁部64,66の内面に実質上接しながら回転し、このように回転することによって枠体56を図3に実線で示す第1位置(前側に傾動させる位置)と図3に二点鎖線で示す第2位置(後側に傾動させる位置)との間を移動する。即ち、円板カム70の最大半径部が一方の側壁64の内面に作用したとき、枠体56は内釜38に最も近接する第1位置に位置し、このとき枠体56によって内釜38の下部が後側に押され、従って内釜38は支持軸42を中心として矢印50で示す方向に前側に傾動して図3に実線で示す第1傾動位置に保持される。これに対して、円板カム70の最大半径部が他方の側壁66の内面に作用したとき、枠体56は内釜38から最も離れた第2位置に位置し、このとき枠体56によって内釜38の下部が前側に引かれ、従って内釜38は支持軸42を中心として矢印52で示す方向に後側に傾動して図3に二点差線で示す第2傾動位置に保持される。尚、円板カム70の最大半径部が一対の側壁64,66間の中央に位置すると、枠体56は図3に実線で示す第1位置と二点鎖線で示す第2位置との間に位置し、このとき内釜38は枠体56によって実質上押されたり、引かれたりすることがなく、第1傾動位置と第2傾動位置との間の中立位置(図1及び図2に示す位置)に保持される。
【0017】再び図1に戻って、炊飯器本体20の上側を開閉自在に覆う蓋体22は、外蓋76とこの外蓋76の内側に装着された内蓋78から構成されている。この蓋体22が図1に示す閉状態にあるとき、内蓋78は内釜38の上面開口を覆い、外蓋76は内蓋78の上方にて炊飯器本体20の収容空間36の上面開口を覆う。一方、蓋体22を開状態にすると、炊飯器本体20及び内蓋38の上方が開放され、内蓋38内のご飯を装うことができ、また炊飯器本体20の収容空間36の内釜38を収容する、また収容空間38から取り出すことができる。
【0018】内蓋78は、図4に示す通りにして外蓋76に着脱自在に装着されている。図4を参照して、この形態では、外蓋76の略中央部内面には略半球状の収容凹部80が設けられ、この収容凹部80に取付部材82が取り付けられている。取付部材82の一端部には球状の頭部84が設けられ、頭部84が外蓋76の収容凹部80に収容され、更に外蓋76の内面には取付部材82の頭部84を覆うように離脱防止部材86が取り付けられている。従って、この取付部材82は任意の方向に傾動自在に装着されている。
【0019】取付部材82の他端部には係止部88が設けられ、上記頭部84と係止部88とを接続する軸部90に内蓋78が装着されている。内蓋78の中央部には取付部材82の係止部88よりも幾分大きい開口が形成され、この開口に、例えばゴムから形成される弾性部材92が装着され、この弾性部材92が取付部材88の軸部90に装着されている。弾性部材92は比較的大きく弾性変形することができ、その弾性変形でもって取付部材82の係止部88を通して軸部90に装着することができ、またこの軸部90から取り外すことができる。離脱防止部材86と内蓋78との間には、更に、取付部材82の軸部90を被嵌して弾性手段としてのコイルばね94が介在されている。このコイルばね94は内蓋78を外蓋76から離れる方向に偏倚し、通常、内蓋78は弾性部材92が係止部88に当接する状態に保持され、コイルばね94の弾性偏倚作用に抗して軸部90に沿って外蓋76に近接する方向に移動可能である。このように構成されているので、内釜38が第1傾動位置と第2傾動位置との間を後述する如く傾動しても、内蓋78によって内蓋38の上面開口を覆った状態が維持される。
【0020】この実施形態では、図1及び図5に示すように、温度センサ98が設けられている。この形態では、ガスバーナ26の中央部には昇降軸100が配設され、この昇降軸100が上下方向に昇降動自在に筒状部材102に支持されている。昇降軸100の先端部にはピン104を介してセンサ取付部材10が揺動自在に連結され、かく連結されたセンサ取付部材106に温度センサ98が設けられている。昇降軸100の他端部は筒状部材102内に挿入され、挿入された端部には当接部108が設けられている。また、昇降軸100には係止リング110が係止され、この係止リング110と筒状部材102の端壁との間に、昇降軸100を被嵌してコイルばね112が介在されている。かく構成されているので、通常、コイルばね110の作用によって昇降軸100が上方に偏倚され、その当接部108が筒状部材102の端壁に当接する上昇位置に保持される。そして、炊飯器本体20に内釜38を装着する(一対の受け部材46に内釜38支持軸42を載置する)と、図5に実線で示すように内釜38の底壁が温度センサ98を下方に押圧し、温度センサ98はコイルばね112の作用によって弾性的に内釜38の底壁の中央部に圧接される。この圧接状態においては、昇降軸100は所定範囲にわたって上下方向に移動自在であるとともに、センサ取付部材106はピン104を中心として矢印で示す方向に揺動自在であり、従って、内釜38が第1傾動位置と第2傾動位置との間を後述する如く傾動しても、温度センサ98の内釜38の底壁への圧接状態が維持される。
【0021】次に、主として図6を参照して、この実施形態におけるガスバーナ26及びこのガスバーナ26に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給系28について説明する。図示のガスバーナ26は円形状のバーナから構成され、その周囲に複数個の炎孔がリング状に配設されている。このガスバーナ26に関連して種火用バーナ114が設けられ、この種火用バーナ114からの火炎によってガスバーナ26が点火燃焼される。
【0022】図示の燃料ガス供給系28は、ガスバーナ26に燃料ガスを供給するための主供給流路116と、種火用バーナ114に燃料ガスを供給するための種火用供給流路118と、これら主供給流路116及び種火用供給流路118を燃料供給源(図示せず)に接続するための燃料ガス供給流路120とを備え、燃料ガス供給流路120が、燃料ガスとして例えば都市ガスを用いる場合には燃料供給源としての地中埋設管に、また燃料ガスとして例えばLPガスを用いる場合には燃料供給源としてのガスボンベ(図示せず)に接続され、かかる燃料供給源からの燃料ガスが燃料ガス供給流路120に供給される。
【0023】燃料ガス供給流路120には元電磁開閉弁122が配設され、この元電磁開閉弁120は燃料ガス供給流路120を開閉する。また、主供給流路116には第1電磁開閉弁124及び電磁比例弁126が配設されている。第1電磁開閉弁124は主供給流路116を開閉し、電磁比例弁126は主供給流路116を流れる燃料ガスの流量を制御する。種火用供給流路118には第2電磁開閉弁128が配設され、第2電磁開閉弁128は種火用供給流路118を開閉する。
【0024】炊飯器本体20は、更に、例えばマイクロコンピュータから構成される制御手段130を備え、制御手段130は電磁開閉弁122,124,128及び電磁比例弁126を作動制御し、また点火装置131を点火する。この実施形態では、内釜38に関連して、内釜38並びにそれに収容された米及び炊飯水の重量を検知するための重量センサ132が設けられる。この重量センサ132からの重量検出信号及び温度センサ98からの温度検出信号は制御手段130に送給される。
【0025】炊飯器本体20の上部前面には制御パネル134が設けられ、この制御パネル134のディスプレイパネル136(例えば液晶表示装置から構成される)は、月日、炊飯開始予約時間、炊き上がり時間等を表示する。この制御パネル134には、更に、電源スイッチ138、炊飯スイッチ140、保温スイッチ142、取消スイッチ144及び時間設定スイッチ146等が設けられている。電源スイッチ138は炊飯器への電気の供給、供給停止を行うためのスイッチであり、炊飯スイッチ140は炊飯器による炊飯を開始するためのスイッチであり、保温スイッチ142は炊飯したご飯を保温するためのスイッチであり、取消スイッチ144は操作設定した内容を取り消すためのスイッチであり、また時間設定スイッチ146は炊飯開始時間等を設定するためのスイッチである。これら各種スイッチ138〜146による入力信号は制御手段130に送給される。
【0026】炊飯時の炊飯時間と内釜38の底部の温度(温度センサ98の検出温度)との関係は、例えば図7に示すように変化する。当業者に明らかなように、炊飯作業は着火時(ガスバーナ26の燃焼開始時)から順次温度が上昇することにより開始される。そして、内釜38内の炊飯水が沸騰状態になる(実質上100℃に上昇する)までが加熱期(S1)であり、例えば10〜13分程度である。その後、この沸騰状態が維持され(温度センサ98は内釜38の底部の温度を検知するので、その検出温度は100℃より幾分高くなる)、この沸騰状態にて米が炊き込まれ、内釜38内の炊飯水が実質上無くなるまでこの状態が続く。この沸騰状態の期間が第1煮込み期(S2)であり、例えば4〜6分程度である。内釜38内の炊飯水が実質上無くなると、内釜38の底部の温度が急激に上昇し、このように急激に例えば約160℃まで上昇すると、ガスバーナ26による加熱が終了する。沸騰状態が終了して内釜38の温度が急激に上昇する期間が第2煮込み期(S3)であり、例えば30〜60秒程度である。これら加熱期(S1)、第1煮込み期(S2)及び第2煮込み期(S3)が炊飯工程に含まれる。
【0027】炊飯工程に続いてむらし工程(T)が行われる。むらし工程では、ガスバーナ26による加熱が実質上終了し、外蓋44を閉状態に保持したまま炊きあがったご飯がそのままの状態に保持され、内釜38の底部の温度が徐々に低下しつつその状態が保持される。この期間がむらし期であり、このむらし期がむらし工程(T)に対応し、例えば15〜20分程度である。炊飯工程の開始からむらし工程(T)が終了するまでの間が、炊飯作業が行われる期間であり、このむらし工程(T)が終了することによって炊飯作業が終了する。
【0028】この実施形態では、後述するように、加熱期(S1)においては内釜38が中立位置に保持され、第1煮込み期(S2)においては内釜38が第1傾動位置及び第2傾動位置に交互に保持され、その後第2煮込み期(S3)及びむらし工程においては内釜38が再び中立位置に保持される。次に、図6及び図7とともに、図8〜図10を参照して、図示の炊飯器による炊飯動作、換言すると本発明の炊飯方法について説明する。尚、この炊飯動作は、制御手段130からの作動信号、制御信号によって行われる。
【0029】炊飯を行うには、まず、制御パネル134の電源スイッチ138を閉(ON)にし(ステップS−1)、次いで炊飯スイッチ140を閉(ON)にする(ステップS−2)。かくすると、ステップS−3に進み、元電磁開閉弁122が開状態になり、次いで第2電磁開閉弁128が開状態になり(ステップS−4)、燃料ガス供給流路120からの燃料ガスが種火用供給流路118を通して種火用バーナ114に供給される。次いで、点火装置131(圧電素子等から構成される)によるスパークが発生し(ステップS−5)、種火用バーナ114からの燃料ガスが点火して燃焼する(ステップS−6)。
【0030】次に、第1電磁開閉弁124が開状態になり(ステップS−7)、燃料ガス供給流路120からの燃料ガスが主供給流路116を通してガスバーナ26に送給され、種火用バーナ114からの種火用燃焼がガスバーナ26からの燃料ガスに移って燃焼し、炊飯工程の加熱期(S1)が開始する。この加熱期(S1)においては、駆動機構54の円板カム70の最大半径部が枠体56の側壁部64,66間の中央に位置し、内釜38は図1及び図2に示す中立位置(内釜38が真っ直ぐに保持される位置)に保持される。
【0031】内釜38が中立位置にあるときは、ガスバーナ26からの燃焼火炎は図8(a)で示すように、内釜38の底面の中央部近傍をリング状に作用してその底面のほぼ全域を加熱し、内釜38内の加熱された炊飯水及び米は、図8(a)に矢印で示すように、主として内釜38の底部から半径方向外方に上昇した後その中央底部に潜り込むように対流する。このようにして内釜38内の炊飯水が沸騰状態になる(例えば温度センサ98の検出温度が例えば102℃に達する)と、加熱期(S1)が終了し、第1煮込み期(S2)が開始する。かくすると、ステップS−8からステップS−9に進み、内釜38が駆動機構54の作用によって第1傾動位置及び第2傾動位置に交互に位置付けられる。
【0032】図10を参照して、このステップS−9における内釜38の加熱について詳述すると、まずステップS9−1において駆動機構54の電動モータ72が所定方向に所定量回動され、円板カム70はその最大半径部が枠体56の一方の側壁部64に作用する角度位置(図3に実線で示す角度位置)に位置付けられる(図3参照)。かくすると、枠体56の上壁部58が内釜38の底部を内側に押し、内釜38は一対の支持軸42(図2)を中心として図3において時計方向に傾動されて図3に実線で示す第1傾動位置に保持される(ステップS9−2)。
【0033】内釜38が第1傾動位置に保持されているときは、ガスバーナ26の燃焼火炎は図8(b)で示すように内釜38に作用する。このとき、内釜38は、図8(b)にも示すように、その前部(図8(b)において右部)が下に、またその後部(図8(b)において左部)が上となるように前下がりに傾斜して保持され、内釜38の底部はその中心部から一方に、この形態では図8(b)において右側にずれた領域が、ガスバーナ26からの燃焼火炎によって強く加熱される。そのため、内釜38内の炊飯水及び米は、図8(b)に示すように、内釜38の一方にずれた状態で温度差対流を発生し、内釜38内の左部では比較的大きな対流の渦が生じるのに対し、その右部では比較的小さい対流の渦が生じる。このような対流状態は、所定時間、例えば30秒間程度継続して行われ、所定時間経過すると、ステップS9−3からステップS9−4に進む。
【0034】ステップS9−4では、電動モータ72が所定方向に所定量回動され、円板カム70はその最大半径部が枠体56の他方の側壁部66に作用する角度位置(図3に二点鎖線で示す角度位置)に位置付けられる(図3参照)。かくすると、枠体56の上壁部58が内釜38の底部を外側に引き、内釜38は一対の支持軸42(図2)を中心として図3において反時計方向に傾動されて図3に二点鎖線で示す第2傾動位置に保持される(ステップS9−5)。
【0035】内釜38が第2傾動位置に保持されているときは、ガスバーナ26の燃焼火炎は図8(c)で示すように内釜38に作用する。このとき、内釜38は、図8(c)に示すように、その前部(図8(c)において右部)が下に、またその後部(図8(c)において左部)が上となるように前上がりに傾斜して保持され、内釜38の底部はその中心部から他方に、この形態では図8(c)において左側にずれた領域が、ガスバーナ26からの燃焼火炎によって強く加熱される。そのため、内釜38内の炊飯水及び米は、図8(c)に示すように、内釜38の他方にずれた状態で温度差対流を発生し、内釜38内の右部では比較的大きな対流の渦が生じるのに対し、その左部では比較的小さい対流の渦が生じる。このような対流状態は、所定時間、例えば30秒間程度継続して行われ、所定時間経過すると、ステップS9−6からステップS9−1に戻る。そして、このような内釜38の傾動が第1煮込み期(S2)が終了するまで繰り返し遂行される。
【0036】このように、第1煮込み期(S2)においては内釜38が第1傾動位置及び第2傾動位置に交互に位置付けられるので、ガスバーナ26の燃焼火炎によって加熱される内釜38の被加熱領域が変動し、内釜38内の炊飯水は対流状態が変動して不規則な対流運動を形成する。それ故に、炊飯すべき米の溜まりの発生を防止し、炊きむらを解消することができる。特に、この第1煮込み期(S2)では、内釜38内の炊飯水は沸騰状態にあり、この沸騰状態にある炊飯水の対流を不規則にすることによって炊きむらの発生を効果的に防止することができる。
【0037】尚、この実施形態では、第1煮込み期(S2)においては、内釜38を第1傾動位置及び第2傾動位置に交互に位置付けているが、このような傾動に代えて、第1傾動位置、第2傾動位置及び中立位置の3つの位置に位置付けるようにしてもよい。また、第1煮込み期(S2)における内釜38の傾動の切り換え、即ち内釜38の傾動のタイミングを、重量センサ132からの重量検出信号に基づいて調整するようにしてもよい。即ち、炊飯量が多くなると加熱時間も長くなるので、このことに関連して炊飯量が多くなるに伴ってステップS9−3及びステップS9−6の所定時間を長くするようにしてもよい。例えば、内釜38にて炊飯する炊飯量が少ないときには、上述した実施形態のように、上記の所定時間を例えば30秒に設定し、この炊飯量が多いときには上記所定時間を例えば60秒に設定するように構成してもよい。尚、この所定時間の設定を、重量センサ132からの重量検出信号に基づいて直線状に又はステップ状に調整するようにしてもよく、或いは2段階又は3段階に調整するようにしてもよい。上述した加熱状態において内釜38内の炊飯水が実質上無くなる(温度センサ98の検出温度が約102℃から急激に上昇し始める)と、第1煮込み期(S2)が終了して、第2煮込み期(S3)が開始する。かくすると、ステップSー10からステップS−11に進み、駆動機構54の電動モータ72が回転して円板カム70が元の角度位置に戻り、内釜38は上記中立位置に再び保持され、この中立位置の状態でガスバーナ26によって加熱が行われる。そして、内釜38底部の温度が所定の温度、例えば約160°Cに達する(温度センサ98がこの温度を検出する)と、第2煮込み期(S3)が終了し、ステップS−12からステップS−13に進み、第1電磁開閉弁124が閉状態になり、ガスバーナ26による燃焼加熱が終了し、炊飯工程が終了する。このとき、第2電磁開閉弁122は開状態に維持されているので、種火用バーナ114は点火燃焼し続けており、これによりむらし工程が実行される。
【0038】むらし工程が開始して内釜38の底部の温度が徐々に下がり、所定時間経過後にむらし工程が終了し、ステップS−14からステップS−15に進む。ステップS−15では、第2電磁開閉弁128が閉状態となり、種火用バーナ114への燃料ガスの供給が停止し、種火用バーナ114が消火する。次いで、ステップS−16にて元電磁開閉弁122が閉状態となり、燃料ガス供給流路120を通しての燃料ガスの供給が終了し、かくして炊飯器による炊飯作業が完全に終了し、このようにして内釜38内の米が所要の通りにして炊飯される。
【0039】上述した実施形態では、駆動機構54を電動モータ72、円板カム70及び枠体56等から構成し、円板カム70の回動によって内釜38を傾動させているが、この駆動機構を図11に示すように構成してもよい。尚、図11において、上述した実施形態と実質上同一のものについては同一の番号を付し、その説明を省略する。図11において、変形形態の駆動機構54Aは、一対の電磁ソレノイド162,164を備え、これら電磁ソレノイド162,164が内釜38の外側に対向して配置され、一方の電磁ソレノイド162は図11において左下側、例えば内釜38の後側に配設され、他方の電磁ソレノイド64は図11において右上側、例えば内釜38の前側に配設されている。内釜38の外周面の所定部位には、各電磁ソレノイド162,164に対応して取付部材166が取り付けられ、各取付部材166には例えば蝶番168を介してL字状の連結部材170が旋回自在に連結され、各連結部材170に対応する電磁ソレノイド162,164の出力軸172が連結されている(図11では、取付部材166、蝶番168及び連結部材170の一方のみを示す)。
【0040】このように構成されているので、双方の電磁ソレノイド164,166が除勢されているときには、内釜38は自重により真っ直ぐとなり、中立位置に保持される。尚、電磁ソレノイド164,166にそれぞれコイルばねの如き偏倚手段を設け、かかる偏倚手段の偏倚力を利用して内釜38を上記中立位置に保持するようにしてもよい。また、一方の電磁ソレノイド162が付勢されると、この電磁ソレノイド162によって内釜38が図11において左下側に引かれ、一対の支持軸42を中心として矢印174で示す方向に傾動されて第1傾動位置に位置付けられる。一方、他方の電磁ソレノイド164が付勢されると、この電磁ソレノイド164によって内釜38が図11において右上側に引かれ、一対の支持軸42を中心として矢印176で示す方向に傾動されて第2傾動位置に位置付けられる。
【0041】このように駆動機構54Aとして一対の電磁ソレノイド162,164を用いた場合にも、傾動自在に支持された内釜38を第1傾動位置、中立位置及び第2傾動位置に位置付けることができ、このような駆動機構54Aを備えた炊飯器でも上述したと同様の効果が達成される。
第2の実施形態次に、図12〜図14を参照して、本発明に従う炊飯器の第2の実施形態について説明する。図12は、第2の実施形態の炊飯器を簡略的に示す断面図であり、図13は、図12の炊飯器における内釜の支持機構の要部を示す斜視図であり、図14(a)及び(b)は、図13の支持機構のレバー部材の動きを説明するための図である。
【0042】図12において、図示の炊飯器は炊飯器本体202を備え、この炊飯器本体202に蓋体204が開閉自在に装着されている。炊飯器本体202の内部には収容空間206を規定する内筒部材208が設けられ、この内筒部材208の下方にガスバーナ210が配設され、ガスバーナ210のバーナ炎孔212が内筒部材208の底壁を通して収容空間206内に位置している。収容空間206内には内釜214が着脱自在に収容される。
【0043】第1の実施形態では内釜が一対の支持軸を中心として傾動自在に支持されているが、この第2の実施形態では、内釜214が支持リング216に支持され、この支持リング216が内釜214とともに傾動するように構成されている。支持リング216は内筒部材208の幾分上方に配設され、その内周部は収容空間206内に突出し、その外周部は内筒部材208の外方に突出している。内釜214の上端部には半径方向外方に突出する環状フランジ215が設けられ、この環状フランジ215が支持リング216に載置される。
【0044】支持リング216は支持駆動機構218によって支持されて後述する如く傾動される。図13をも参照して、図示の支持駆動機構218は4本の支持ロッド220,222,224,226を備えている。2本の支持ロッド220,222は内筒部材208の後側にて上下方向に延び、それらの下端部は接続部材223に固定されている。また、残りの2本の支持ロッド224,226は内筒部材208の前側にて上下方向に延び、それらの下端部は接続部材225に固定されている。各支持ロッド220,222,224,226は炊飯器本体202内に設けられた一対の案内部材228,230に昇降自在に支持されており(図13では支持ロッド220を支持する案内部材のみを示す)、従って一対の支持ロッド220,222が一体的に、また他方の一対の支持ロッド224,226が一体的に昇降動され、支持リング216はこれら支持ロッド220,222,224,226に載置支持される。
【0045】一対の支持ロッド220,222はレバー機構232によって昇降動され、他方の一対の支持ロッド224,226はレバー機構234によって昇降され、これらレバー機構232,234が作動機構236によって作動される。図14をも参照して、レバー機構232,234は実質上同一の構成であり、炊飯器本体202内に取り付けられる支持脚238を有し、この支持脚238の上端部にピン240を介してレバー部材242が揺動自在に装着されている。レバー部材242の一端部(図13において右上側部、図14において右端部)には上方に突出する作用部244が設けられ、この作用部224が接続部材223(225)の下面に当接する。このレバー部材242の他端部には略L字状の被カム作用部246が設けられ、作動機構236はレバー機構232,234の被カム作用部246に作用する。
【0046】図示の作動機構236は駆動源としての電動モータ248を備え、その出力軸250,252が両側に延びている。電動モータ248の一方の出力軸250には第1カム254が固定され、この第1カム254がレバー機構232のレバー部材242の被カム作用部246に上方から作用し、その他方の出力軸252には第2カム256が固定され、第2カム256が他方のレバー機構234のレバー部材242の被カム作用部246に上方から作用する。第1及び第2カム254,256は円板カムから構成され、電動モータ248の出力軸250,252は相互に位相が180度ずれた状態で偏心して第1及び第2カム254,256に固定されている。従って、第1カム254の最大半径部が一方のレバー機構232のレバー部材242の被カム作用部246に作用する(図14(a)に示す状態)とき、第2カム256の最小半径部が他方のレバー機構234のレバー部材242の被カム作用部246に作用し(図14(b)に示す状態)、また第1カム254の最小半径部が一方のレバー機構232の被カム作用部246に作用する(図14(b)に示す状態)とき、第2カム256の最大半径部が他方のレバー機構234の被カム作用部246に作用する(図14(a)に示す状態)。
【0047】この形態では、更に、支持ロッド220(222,224,226)に係止リング258が係止され、この係止リング258と下側の案内部材228との間に、支持ロッド220(222,224,226)を被嵌してコイルばね260が介在されている(図13において、支持ロッド220に装着された係止リング258及びコイルばね260を示す)。これらコイルばね260は各支持ロッド220,222,224,226を上方に弾性的に偏倚する。尚、炊飯器本体202内には短筒状部材262(図12)が配設され、この短筒状部材262の半径方向内側に支持リング216が配設され、支持リング216はこの短筒状部材262内にて後述する如く傾動される。第2の実施形態の炊飯器のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0048】この第2の実施形態においても内釜214を第1傾動位置、中立位置及び第2傾動位置に位置付けることができ、上述したと同様の効果が達成される。即ち、電動モータ248によって第1カム254の最大半径部がレバー機構232のレバー部材242の被カム作用部246に作用すると、第2カム256の最小半径部が他方のレバー機構234のレバー部材242の被カム作用部246に作用する。従って、一方のレバー機構232においては、図14(a)で示すように、レバー部材242がピン240を中心として矢印264で示す反時計方向に揺動され、その作用部244及び接続部材223を介して一対の支持ロッド220,222が上昇し、支持リング216の図13において左上部が幾分上方に移動する。一方、他方のレバー機構234においては、図14(b)で示すように、レバー部材242がピン240を中心として矢印266で示す時計方向に揺動され、その作用部244及び、接続部材225を介して他方の一対の支持ロッド224,226が下降し、支持リング216の図13において右下部が幾分下方に移動する。従って、この状態では、支持リング216に支持された内釜214は図12において右下側に、即ち前側に幾分傾動して第1傾動位置に保持される。
【0049】また、第1カム254の最小半径部がレバー機構232のレバー部材242の被カム作用部246に作用すると、第2カム256の最大半径部が他方のレバー機構234のレバー部材242の被カム作用部246に作用する。この状態においては、上述とは反対に、レバー機構232においては、図14(b)で示すように、レバー部材242の作用部244が下降し、接続部材223を介して一対の支持ロッド220,222が下降するのに対し、他方のレバー機構234においては、図14(a)で示すように、レバー部材242の作用部244が上昇し、接続部材225を介して一対の支持ロッド224,226が上昇し、従って支持リング216に支持された内釜214は、図12において左上側に、即ち後側に幾分傾動して第2傾動位置に保持される。
【0050】尚、第1カム254(又は第2カム256)が図14(a)又は図14(b)で示す角度位置から90度回転した状態では、容易に理解される如く、レバー機構232,234のレバー部材242は同じ状態になり、これによって、4本の支持ロッド220,222,224,226は同じ高さレベルとなり、支持リング216が実質上水平に保たれ、これに載置された内釜214は図12に示す中立位置に保持される。
【0051】以上、本発明に従う炊飯器の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示の実施形態では、加熱手段をガスバーナ26から構成したが、ガスバーナ26に代えて電気加熱ヒータから構成するようにしてもよく、この場合にも同様の効果が達成される。また、例えば、図示の実施形態では、炊飯工程の第1煮込み期(S2)にて内釜38(214)を傾動させているが、これに限定されず、例えば炊飯工程の全期間にわたって、或いは加熱期(S1)から第1煮込み期(S2)にわたって又は第1煮込み期(S1)から第2煮込み期(S3)にわたって内釜38(214)を傾動させるようにしてもよく、また加熱期(S1)又は第2煮込み期(S3)において傾動させるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1の炊飯器によれば、炊飯工程の少なくとも一部の期間において駆動機構によって内釜を傾動するので、内釜の被加熱領域が変わって内釜内の炊飯水の対流状態が変動し、これによって内釜内の炊飯すべき米をほぼ均一に加熱することができる。
【0053】また、本発明の請求項2の炊飯器によれば、実質上水平な傾動軸線を中心として内釜を傾動することができる。また、本発明の請求項3の炊飯器によれば、内釜を所定範囲にわたって外蓋に対して自由に移動することができる。また、本発明の請求項4の炊飯方法によれば、炊飯すべき米をほぼ均一に加熱して炊きむらの発生を防止することができる。
【0054】更に、本発明の請求項5の炊飯方法によれば、少なくとも第1煮込み期において内釜を傾動するので、沸騰状態で米を煮込んでいるときに被加熱領域が変動し、炊飯すべき米を煮込むときにほぼ均一に煮込むことができ、炊きむら発生を効果的に防止することができる。




 

 


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