米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 家具 -> リンナイ株式会社

発明の名称 感熱装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−245784(P2001−245784A)
公開日 平成13年9月11日(2001.9.11)
出願番号 特願2000−62039(P2000−62039)
出願日 平成12年3月7日(2000.3.7)
代理人 【識別番号】100091742
【弁理士】
【氏名又は名称】小玉 秀男 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4B040
4B055
【Fターム(参考)】
4B040 AA02 AB04 AC14 AE01 CA02 GA04 JA04 LA02 
4B055 AA04 BA02 BA28 CA64 CD03 GB08 GC18
発明者 藤川 弘康
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 略筒状のケースと、そのケースの上部開口を覆う蓋部材と、そのケース内に上下動可能に収容されている板状部材と、その板状部材から下方に伸びるレバーと、前記蓋部材と前記板状部材のいずれか一方に固定されている常温で強磁性で高温で非磁性なフェライトと、前記蓋部材と前記板状部材の他方に固定されている永久磁石とを有し、そのケースの底に前記レバーの上下方向の移動を許容して前記レバーの軸心回りの回転を禁止するレバー通過孔が形成されていることを特徴とする感熱装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レバーを有し、常温ではそのレバーが上動位置に保持され、高温になるとそのレバーが下動位置に移動する感熱装置に関する。この種の感熱装置は、典型的にはガス器具に組み込んで用いられ、高温に加熱されたときのレバーの移動を利用してガス遮断弁を閉じる機構を実現するのに好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の感熱装置の一例が特開平11−32912号公報に記載されている。これを本明細書に添付する図6を参照して説明する。図中70は感熱装置を示し、図示の例ではガス炊飯器に組み込まれており、お米が炊き上がって釜の温度が上昇したときに、ガス遮断弁を閉じるために用いられている。図中72は略筒状のケースを示し、その上部開口は蓋部材53で覆われている。図中670は板状部材を示し、ケース72内に上下動可能に収容されている。図中64はレバーを示し、その上端が後記するカバー67を介して板状部材670に取付けられている。レバー64は板状部材670から下方に伸びている。蓋部材53は外板74と内板76の2重蓋となっており、その間にフェライト50を収容している。フェライト50は常温では強磁性であり、高温で非磁性に変化する物性を有する。使用するフェライトを選択することによって非磁性に変化するときの温度を選択することができ、炊飯器に用いる場合には、炊飯器の仕様に応じて130から160℃の範囲で任意に選択することができる。板状部材670の下面に永久磁石66がカバー67によって固定されている。
【0003】この感熱装置70は、常温の環境下でレバー64が持ち上げられると、永久磁石66が強磁性のフェライト50に吸着してレバー64は上動位置に保持される。お米が炊き上がって釜の温度が上昇すると、フェライト50は非磁性に変化するので、永久磁石66を上方に吸着しておく力が失われてレバー64は下方に移動する。レバー64を下方に移動する力は、レバー64の自重である場合もあれば、レバー64を下方に付勢している力による場合もある。特開平11−32912号公報の場合、後述するガス遮断バルブに内蔵されているバネがレバー64を下方に付勢している。上記説明から明らかに、感熱装置70が作動するためには、フェライト50と永久磁石66が逆に配置されていても良い。蓋側に永久磁石66を配置し、上下動する板状部材の側にフェライト50を配置しても良い。蓋側にフェライト50を配置すると、熱に対する感度が向上するために、通常は、蓋側にフェライト50を配置する。しかしながら、時間的に細かく変動する温度ではなく、平均的温度の変化に感応させる場合には、熱に対する感度を低下させることがかえって有利であり、この場合には上下動する板状部材の側にフェライト50を配置する。
【0004】図の左端に示す操作レバー81は、操作者が炊飯開始時に押し下げ、炊飯中は押し下げられた位置を保ち、お米が炊き上がったときに元の位置に復帰する。この操作レバー81は軸60によって炊飯器に取付けられており、その延長アーム62の先端がレバー64の下端に連結されている。図中56はガス遮断バルブを示し、ピン57が押込まれている間はガスを供給し、ピン57が押出されるとガスの供給を遮断する。ピン57は遮断バルブ56に内蔵されているバネによって押出される側に付勢されている。図中実線は炊飯中の位置関係を示し、一点鎖線はガス遮断状態を示す。
【0005】炊飯開始前は、一点鎖線に示すように、操作レバー81が斜め上方を向き、ピン57は押出され、遮断バルブ56がガスを遮断し、レバー64と永久磁石66は下動位置にある。操作者が操作レバー81を押し下げると、図示実線に示す位置に動き、ピン57は押込まれてガスの供給が開始される。同時に、レバー64と永久磁石66が上動する。炊飯中は釜の温度が低く、フェライト50は強磁性であることから永久磁石66を上方に吸着する。フェライト50が永久磁石66を上方に吸着する事による反時計方向のモーメントは、レバー64や延長アーム62の自重による時計方向のモーメントにピン57の押出力による時計方向のモーメントを加えたモーメントよりも大きく、操作者が操作レバー81から手を離しても、実線の位置関係が保たれる。お米が炊き上がって釜の温度が上昇すると、フェライト50は非磁性に変化するので、永久磁石66を上方に吸着しておく力が失われ、レバー64や延長アームの自重、さらにはピン57の押出力によって、レバー64は下方に移動し、ピン57は突出する。ピン57が突出することでガス遮断バルブ56がガスを遮断する。このようにして、お米が炊き上がったときに、ガスの供給が停止される。
【0006】従来の感熱装置70は、板状部材670がほぼ水平を保った状態でスムースに上下動するように、ケース72内に一対の案内ロッド68a、68bを固定している。一方、板状部材670に一対の貫通孔671を設け、その貫通孔671を案内ロッド68a、68bが通り抜ける構造を採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の感熱装置は、一対の案内ロッド68a、68bを用いて板状部材670の上下動を案内する構造を採用しており、部品点数が多い。最近のコストダウンの要求は大変に厳しく、この案内ロッド68a、68bを無くさないことにはコストダウンの要求にこたえることができない。
【0008】本発明は、案内ロッド68a、68bを用いないで板状部材の上下動を案内できる感熱装置を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用と効果】本発明の感熱装置は、略筒状のケースと、そのケースの上部開口を覆う蓋部材と、そのケース内に上下動可能に収容されている板状部材と、その板状部材から下方に伸びるレバーと、前記蓋部材と前記板状部材のいずれか一方に固定されている常温で強磁性で高温で非磁性なフェライトと、前記蓋部材と前記板状部材の他方に固定されている永久磁石とを有し、そのケースの底に前記レバーの上下方向の移動を許容して前記レバーの軸心回りの回転を禁止するレバー通過孔が形成されている事を特徴とする。
【0010】この構造によると、上下動する部材の上端では、ケース内面と板状部材の外周によって半径方向の位置が規制されてガタつきが防止され、案内ロッドを用いないにもかかわらず、板状部材等がスムースに上下動する動きを確保することができる。しかも、上下動する部材の下端では、レバーの軸心回りの回転が禁止されていることから、板状部材がケース内で回転することも禁止され、フェライトと永久磁石の吸着時の姿勢が安定し、レバー作動時の温度が安定化する。
【0011】
【発明の実施の形態】最初に実施の形態の主要な特徴を列記する。
(形態1)蓋部材にフェライトが固定され、板状部材に永久磁石が固定されている。この形態によって、感熱の源であるフェライトに熱が伝わりやすい。
(形態2)板状部材の上面に永久磁石が固定されている。これによって吸着力が高められ、高温になったときのレバーの動きで大きな仕事をすることが可能となる。
(形態3)永久磁石がヨークによって取り囲まれている。これによって磁石とフェライト間の磁束密度が高められ、吸着力が高められる。
(形態4)永久磁石の側面を覆うヨークが永久磁石の上面を超えて上方に伸びている。これによって、永久磁石が蓋部材に直接接触することが防止され、永久磁石に強い機械的衝撃が加わって永久磁石が損傷することが防止される。
(形態5)レバーが平板で形成されている。これによってレバーの作成コストを下げ、軸心回りの回り止めがしやすくなっている。
(形態6)レバーが塑性変形してリブを構成した平板で形成されている。これによってレバーの作成コストを下げ、軸心回りの回り止めがしやすく、かつ、レバーの強度が確保されている。
(形態7)レバーが平板で形成され、ケースの底面にその平板の断面を受け入れる略長方形のレバー通過孔が形成されている。この構成によって、そのケースとレバーのみで、レバーの上下方向の移動を許容して前記レバーの軸心回りの回転を禁止する構造が実現される。
【0012】
【実施例】図1から図5に本発明を具現化した実施例に係る感熱装置について説明する。図1は、本発明の実施例に係る感熱装置の平面図である。図2は、図1に示す感熱装置のI−Iライン断面図である。図3は、図1に示す感熱装置のII−IIライン断面図である。図4は、図2および図3に示す感熱装置のIII−IIIライン断面図である。図5は、図2および図3に示す感熱装置のIV−IVライン底面図である。図2等に示すように、図中4は略筒状のケースを示し、上方は開放されており、下方には底4aが形成されている。底4aの中心には、後記するレバー8が通過する略長方形状のレバー通過孔4bが形成されている。この有底状の筒4は1枚の素材が塑性変形されて形成されている。
【0013】図中7は板状部材を示し、図4に良く示されるように、直径上の一対の切り込み7a、7bを除くほぼ全周がケース4内面の径よりわずかに小さな径を有している。この結果、板状部材7はケース4の内面を案内面として円滑に上下動する。また、板状部材7の周縁が、図2の参照番号7cに示すように折り曲げられていることも、板状部材7がケース4の内面を案内面として円滑に上下動する事を助けている。
【0014】図中8はレバーを示す。レバー8は平板で形成され、巾方向の中央に長手方向に伸びるリブ8aが形成され、厚さの薄い平板でありながら必要な強度が確保されている。図3に示すように、レバー8の上端には左右に係止用の溝8bが形成され、この溝8bに板状部材7が係止されることで、レバー8の上端が板状部材7に取付けられている。また、図3に示すように、レバー8の下端にも左右に係止用の溝8cが形成され、この溝に従来技術の欄で説明した図6に示す延長アーム62の先端が係止される。
【0015】図中5は直方体上の永久磁石であり、図2に良く示されるように、断面U字方のヨーク6内に収容されている。永久磁石5の側面に沿って伸びるヨーク6a、6bは永久磁石5の上面を超えて伸び、ヨーク6a、6bが内板2に当接したときに永久磁石5の上面と内板2の下面の間に隙間が残り、永久磁石5が内板2に直接接触しないようにしている。これによって、永久磁石5は機械的衝撃から保護される。
【0016】ヨーク6内に収容された永久磁石5は、板状部材7の上面に固定されている。図3に示すように、板状部材7の一対の切り込み7a、7bにおいて板状部材7の一部が上方に伸び、その一対の切り込み7a、7bの上方に伸びる部分の先端が永久磁石5の上面に向かって折り曲げられることで、永久磁石5とヨーク6が板状部材7の上面によって固定されている。板状部材7にレバー8、永久磁石5、ヨーク6が取り付けられたものがケース4の上部開口から挿入され、その後に、上部開口が蓋部材20で蓋される。
【0017】レバー8は図2、図3および図5に示すように、ケース4の底4aの中央部に形成されたほぼ長方形状のレバー通過孔4bを通過している。このために、板状部材7とレバー8の全体は、ケース4に対してレバー8の長手方向(軸心方向)に移動可能であるものの、ケース4に対してレバー8の軸心まわりに回転できない構造となっている。
【0018】蓋部材20は、外板1と内板2とその間に収容されているフェライト3(3aおよび3b)とで形成されている。即ち、蓋部材20は二重構造になっていて内部にフェライト3が収容されている。フェライト3は、145℃以下で強磁性であり、145℃以上に加熱されると非磁性に変化する物性を有している。使用するフェライトを選択することによって非磁性に変化するときの温度を選択することができ、炊飯器に用いる場合には、炊飯器の仕様に応じて130から160℃の範囲で任意に選択することができる。
【0019】ケース4の下面には、図2、図3および図5に示すように、略円盤状をした板部9dから下方に伸びる3本の足9a,9b,9cを有する脚9が一対のリベット10で固定されている。図5に示すように、板部9dの中央部にもレバー通過孔9eが形成されており、ケース4のレバー通過孔4bと脚9のレバー通過孔9eは同一形状で、かつ同一方向にセットされている。
【0020】この感熱装置で、永久磁石5がフェライト3から離脱する際の力を調整する必要がある場合、ケース4内の板状部材7の上方空間または下方空間にバネを収容して板状部材7にフェライト3から離脱させる力あるいは押付ける力を加えることができる。このバネを追加すると、板状部材7を水平に維持する力が加わることになり、より一層に動作の確実性が向上する。
【0021】この感熱装置は、板状部材7の上方に永久磁石5が配置されていることからフェライト3との距離を近づけることができ、吸着力を高めることができる。しかもヨーク6を使っていることからさらに一層に吸着力を高められる。さらに、ヨーク6が直接に蓋部材20に当接して永久磁石5は蓋部材20に当接しない構造になっているために、十分な吸着力が得られながら永久磁石5が機械的衝撃で損傷しない構造を実現している。
【0022】さらに、レバー8がケース4に回り止めされていることから、フェライト3と永久磁石5の位置関係が安定する。図1に良く示されるように、フェライト3はそれぞれが長方形の2つのフェライト3a、3bが横並びで配置されている。それに対し、永久磁石5は一つの直方体形状である。両者を平面視すると、2つの四角形が上下に重なる。ここで永久磁石5が回転すると、2つの四角形の重なりあう面積が変化し、これがフェライト3と永久磁石5の吸着力を変えてしまう。本実施例では、レバー8が回り止めされ、永久磁石5が回り止めされていることから、四角形のフェライト3と四角形の永久磁石5が常に同一姿勢で吸着されることになり、安定した吸着力が得られ、レバー8が移動するときの温度が安定している。フェライトと永久磁石の一方または双方を円板形状にすると、両者の相対的回転角度位置が変化しても吸着面形状が変化せず、吸着力が安定する。円板形状にしてしかも回り止めすると、製品ごとの吸着力のばらつきを小さく抑えられることが確認された。
【0023】以上より、本実施例に係る感熱装置よれば、少ない部品点数で、円滑な動作を保証することができ、厳しいコストダウンの要求に応えることができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013