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発明の名称 棒状化粧材容器のカートリッジ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−314228(P2001−314228A)
公開日 平成13年11月13日(2001.11.13)
出願番号 特願2000−136113(P2000−136113)
出願日 平成12年5月9日(2000.5.9)
代理人 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜
発明者 大庭 淳
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、芯チャック部は、先端に複数の爪片よりなる棒状化粧材の保持部と、これより延設される棒状部より形成され、前記複数の爪片は、前記先端開口を備えた先筒内に配した複数の摺動溝内に位置し、前記芯チャック部はスプリングによって常時カートリッジ後方側に付勢すると共に、前記棒状化粧材保持部を形成する爪片間に棒状化粧材が挿入されたときには、前記爪片の外周部と、前記爪片が摺動する、先筒の摺動溝の摺動面とが常時当接して摺動する手段が設けられていることを特徴とする棒状化粧材容器のカートリッジ。
【請求項2】 前記カートリッジには、前記芯チャック部の繰出下降限を定める芯チャックストッパー部が設けられ、前記芯チャックストッパー部は前記芯チャック部のオートリターン時の衝撃を緩衝する緩衝材からなることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧材容器のカートリッジ。
【請求項3】 容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、カートリッジ筒部と上記棒状化粧材を保持する芯チャック部と緩衝材と該芯チャック部を下降限まで引き戻す付勢手段とを備え、上記下降限は上記芯チャック部と芯チャックストッパー部との当接によって定められるとともに、上記芯チャックストッパー部を緩衝材としたことを特徴とする棒状化粧材容器のカートリッジ。
【請求項4】 容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、カートリッジ筒部と芯チャック部と緩衝材と、押バネによって上記芯チャック部を下方に付勢する付勢手段とを備え、上記芯チャック部は、棒状化粧材を保持する保持部と、該保持部の下部に延設された棒状部と、該棒状部後端付近に上記押バネを係止する係止上端面とを備え、上記カートリッジ筒部内周面に設けられた筒体小径部には、上記保持部が進入不能且つ上記棒状部が貫通する貫通孔が設けられ、上記筒体小径部下端の下向段部と上記係止上端面の間に設けられた押バネによって、上記芯チャック部を常時下方に付勢し、上記筒体小径部上端の上端面と上記保持部の間に設けられた下降限を定める芯チャックストッパー部を緩衝材としたことを特徴とする請求項3に記載の棒状化粧材のカートリッジ。
【請求項5】 容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、カートリッジ筒部と芯チャック部と緩衝材と、引きバネによって上記芯チャック部を下方に付勢する付勢手段とを備え、上記芯チャック部は、棒状化粧材を保持する保持部と、該保持部の下部に延設された棒状部と、該棒状部後端付近に上記引きバネを係止する引きバネ係止部とを備え、上記カートリッジ筒部内周面に設けられたスプリング受部材には、上記保持部が進入不能且つ上記棒状部が貫通する貫通孔が設けられ、上記スプリング受部材後端面と上記引きバネ係止部の間に設けられた引きバネによって、上記芯チャック部を常時下方に付勢する付勢手段とし、上記スプリング受け部材の上端面に設けられた上記下降限を定める芯チャックストッパー部を緩衝材としたことを特徴とする請求項3に記載の棒状化粧材のカートリッジ。
【請求項6】 容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、先筒と筒体と芯チャック部と緩衝材と、押バネによって上記芯チャック部を下方に付勢する付勢手段とを備え、上記芯チャック部は、棒状化粧材を保持する保持部と、該保持部の下部に延設された外周面に雄ネジを備えた棒状部と、該棒状部後端付近に上記押バネを係止する係止上端面とを備えるとともに、上記先筒と同期に回動する回動手段を備え、上記筒体内周面に設けられた筒体小径部には、上記保持部が進入不能且つ上記棒状部の雄ネジが螺合する雌ネジ部が配設された貫通孔が設けられ、上記筒体小径部下端の下向段部と上記係止上端面の間に設けられた押バネによって、上記芯チャック部を常時下方に付勢され、上記先筒と上記筒体とを相対的に回動させると、上記芯チャック部が進退する繰出機構と、該繰出機構により上記芯チャック部を繰り出した状態において、上記先筒と上記筒体を自由に回動させると、上記押バネによって上記芯チャック部を下降限までオートリターンさせる機能と、上記下降限を形成する芯チャックストッパー部を緩衝材とし、上記容器本体と同期に回動する回動手段を有する上記筒体を備えたことを特徴とする請求項3に記載の棒状化粧材のカートリッジ。
【請求項7】上記下降限は、上記筒体下部に設けられた尾栓を兼用する芯チャックストッパー部と上記芯チャック部下端部の当接によることを特徴とする請求項6に記載の棒状化粧材のカートリッジ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジタイプの棒状化粧材繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジ式棒状化粧材繰出容器は、古くから様々な発明がなされ、中には優れた発明も数々なされている。例えば図13に示す特公昭57−44551に見られる特許公報は、従来利用されてきたスプリングによる棒状化粧材保持部のリターン方式のカートリッジより、スプリングをなくす方式にしたことと、先筒の摺動溝内の複数の爪片により棒状化粧材の保持を行うことで、棒状化粧材を側面よりサポートする方式をとったことにおいて優れた発明である。
【0003】第13図に見られる如く、芯チャック314には棒状化粧材を保持する前方側片314eと後方側片314bよりなり、314bの後方面に突起314dを設け、またカートリッジ筒313内に軸方向数本の条溝315に前記前方側片314e及び後方側片314bを摺動可能とすると共に、容器本体の摺動軸305に前記芯チャック314が押されたとき、後方側片314bが内側に曲がって摺動軸305の周溝305bにその爪片の突起314dを係合させることによって摺動軸305の前後の動きに応じて芯チャック314を連動させることにより、カートリッジ側の芯チャック314を付勢するスプリングを不要としたものである。
【0004】部品点数を削滅する事は、普通化粧材容器そのもののコスト及び組付けのコスト、煩雑さを考慮した場合、流通価格や納期に影響するため大変重要な課題ではある。中でも繰出容器においては上記課題に加え、安全性及び信頼性とがその容器の存続の是非を決定するもっとも優先させねばならない最重要なファクターである。
【0005】そのような状況をふまえると、上記特公昭57−44551号における特許公報によるカートリッジ式棒状化粧材容器は今まで必要だったスプリングを排除し、容器をシンプルに構成したため大変優れたものであったが、以下のような欠点があった。
【0006】(1)さらに長く使用して後方側片114bが内側に変形するとカートリッジ単体時に芯チャック114を係止する手段がなくなり、芯チャックが何らかの衝撃や落下によって圧力を受け、カートリッジ内を移動してしまった場合、摺動軸と芯チャック後部爪片の係合が不可能となってしまい、棒状化粧材は進出は可能だが後退不能の状態となり、安定した使用が不可能となる。
【0007】(2)図13で示されているように前方爪片のみで棒状化粧材の尾部の保持を行うため、爪片の弾性にのみ頼ってホールドする事になってしまう。爪片は単なる薄い板状のものであるため、これも少しの衝撃によって棒状化粧材は弾性爪より落下、抜けてしまうことがあった。
【0008】上記欠陥のうち、特に(1)に記されている欠陥は、消費者では直しようのない重大な欠陥であり、また(2)に記されているものにおいても消費者の手元に渡ってしまってからでは、消費者だけでは抜け落ちた棒状化粧材を先端開口より押し込んで使用する行為を繰り返さねばならないという不便を生じることがあった。
【0009】上記の問題に鑑み、特公昭57−44551号に見られる、長所である先筒の摺動溝内に芯チャックの爪片による棒状化粧材のホールドをすることによって棒状化粧材と先筒との軸方向径方向への隙間を最小とする手段を取ると共に、確実な棒状化粧材のオートリターンを実行するためにスプリングによる付勢手段を用い、またスプリングも押しバネ、引きバネそれぞれの棒状化粧材芯の材質に合わせた方式をとると共に、容器本体側に摺動軸のないタイプのカートリッジにも使用できる、安全で確実に信頼できる化粧材容器のカートリッジを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため、第1の発明では、容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、芯チャック部は、先端に複数の爪片よりなる棒状化粧材の保持部と、これより延設される棒状部より形成され、前記複数の爪片は、前記先端開口を備えた先筒内に配した複数の摺動溝内に位置し、前記芯チャック部はスプリングによって常時カートリッジ後方側に付勢すると共に、前記棒状化粧材保持部を形成する爪片間に棒状化粧材が挿入されたときには、前記爪片の外周部と、前記爪片が摺動する、先筒の摺動溝の摺動面とが常時当接して摺動する手段が設けられている。
【0011】第2の発明では、 前記カートリッジには、前記芯チャック部の繰出下降限を定める芯チャックストッパー部が設けられ、前記芯チャックストッパー部は前記芯チャック部のオートリターン時の衝撃を緩衝する緩衝材からなることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧材容器のカートリッジ。
【0012】第3の発明では、容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、カートリッジ筒部と上記棒状化粧材を保持する芯チャック部と緩衝材と該芯チャック部を下降限まで引き戻す付勢手段とを備え、上記下降限は上記芯チャック部と芯チャックストッパー部との当接によって定められるとともに、上記芯チャックストッパー部を緩衝材とした。
【0013】第4の発明では、容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、カートリッジ筒部と芯チャック部と緩衝材と、押バネによって上記芯チャック部を下方に付勢する付勢手段とを備え、上記芯チャック部は、棒状化粧材を保持する保持部と、該保持部の下部に延設された棒状部と、該棒状部後端付近に上記押バネを係止する係止上端面とを備え、上記カートリッジ筒部内周面に設けられた筒体小径部には、上記保持部が進入不能且つ上記棒状部が貫通する貫通孔が設けられ、上記筒体小径部下端の下向段部と上記係止上端面の間に設けられた押バネによって、上記芯チャック部を常時下方に付勢し、上記筒体小径部上端の上端面と上記保持部の間に設けられた下降限を定める芯チャックストッパー部を緩衝材とした。
【0014】第5の発明では、容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、カートリッジ筒部と芯チャック部と緩衝材と、引きバネによって上記芯チャック部を下方に付勢する付勢手段とを備え、上記芯チャック部は、棒状化粧材を保持する保持部と、該保持部の下部に延設された棒状部と、該棒状部後端付近に上記引きバネを係止する引きバネ係止部とを備え、上記カートリッジ筒部内周面に設けられたスプリング受部材には、上記保持部が進入不能且つ上記棒状部が貫通する貫通孔が設けられ、上記スプリング受部材後端面と上記引きバネ係止部の間に設けられた引きバネによって、上記芯チャック部を常時下方に付勢する付勢手段とし、上記スプリング受け部材の上端面に設けられた上記下降限を定める芯チャックストッパー部を緩衝材とした。
【0015】第6の発明では、容器本体に着脱自在に装着され、前記容器本体との回動によって、先端開口より棒状化粧材を進退させる棒状化粧材容器のカートリッジにおいて、上記カートリッジは、先筒と筒体と芯チャック部と緩衝材と、押バネによって上記芯チャック部を下方に付勢する付勢手段とを備え、上記芯チャック部は、棒状化粧材を保持する保持部と、該保持部の下部に延設された外周面に雄ネジを備えた棒状部と、該棒状部後端付近に上記押バネを係止する係止上端面とを備えるとともに、上記先筒と同期に回動する回動手段を備え、上記筒体内周面に設けられた筒体小径部には、上記保持部が進入不能且つ上記棒状部の雄ネジが螺合する雌ネジ部が配設された貫通孔が設けられ、上記筒体小径部下端の下向段部と上記係止上端面の間に設けられた押バネによって、上記芯チャック部を常時下方に付勢され、上記先筒と上記筒体とを相対的に回動させると、上記芯チャック部が進退する繰出機構と、該繰出機構により上記芯チャック部を繰り出した状態において、上記先筒と上記筒体を自由に回動させると、上記押バネによって上記芯チャック部を下降限までオートリターンさせる機能と、上記下降限を形成する芯チャックストッパー部を緩衝材とし、上記容器本体と同期に回動する回動手段を有する上記筒体を備えた。第7の発明では、上記下降限は、上記筒体下部に設けられた尾栓を兼用する芯チャックストッパー部と上記芯チャック部下端部の当接による。
【0016】
【作用及び効果】上記手段を講じるため、本発明の棒状化粧材容器のカートリッジにおいては、先筒、筒体、芯チャック、スプリング、スプリング受部材、及び緩衝体により構成され、芯チャック部材の先端に複数の爪片よりなる棒状化粧材の保持部と、この保持部より後方に延設される棒状部より形成され、スプリングにより常時カートリッジ後方側にこの芯チャック部材を付勢すると共に、この複数の爪片を先筒内に配された複数の摺動構内に安置し、棒状化粧材が爪片間に挿入されたときには、爪片の外周面と先筒内の摺動溝の摺動面とが常時当接しながら摺動するようにしたものである。
【0017】上述の芯チャック部材先端の爪片は、弾性をもつ薄い板状であり、例えば2本なり4本なりが向かい合って突出した形で棒状化粧材の尾部を包むように保持するものであるが、棒状化粧材が挿入されると爪片はその弾性故にわずかに拡開してしまう。しかし、この複数の爪片の各外周面には突起がそれぞれに形成されており、この突起の頂点が前記先筒内に軸方向に爪片と同数形成されている摺動溝の摺動面と常時当接するものである。そのため、各爪片は棒状化粧材が挿入されても当初の計画寸法以上は拡がることはなく、棒状化粧材が抜け落ちてしまうことを防止する。
【0018】さらに爪片の外周面全体が摺動溝の摺動面と当接するわけでなく、あくまで点と面、または接線と面との最小面積による当接とすることが可能であるため、繰出時の抵抗を最小限にすることが可能である。
【0019】なお、”点”である爪片外周面の突起であるが、その形態は突起のみに限らず、図5,及び図2にあるように摺動面に凸条を設けて爪片外周面と接線と面として当接させても、また逆に爪片外周面に凸条を設けて摺動面と当接させても上述と同様、最小面積による当接となるため、何ら繰出には支障はないものである。
【0020】又、第1及び第2の発明によれば、(1)芯チャック部材に、先端が爪片よりなる棒状化粧材保持部を形成し、カートリッジを構成する先筒の摺動溝に前記爪片を位置させ、さらにスプリングによるオートリターンを行うカートリッジであって、棒状化粧材が爪片間に挿入されたときに、爪片と先筒の摺動溝の摺動面が常時当接させれば爪片による確実な棒状化粧材の保持を行うことができ。
(2)爪片と先筒の摺動溝の摺動面との当接は、爪片外周に配した突起や先筒の摺動面より突設した縦リブ等を設けることにより、摺動時の抵抗を少なくすることができ。
【0021】(3)芯チャック部をオートリターンさせた際に生じる下降限における衝撃を緩和してやるため、芯チャック部の下降限において、緩衝材を用いてその衝撃を緩和して棒状化粧材の脱落等の事故を防止することが出来るという効果が得られるのである。
【0022】第3の発明では、芯チャック部を下降限まで引き戻す付勢手段を備えたカートリッジにおいて、芯チャック部が下降限に当接した際の衝撃を緩衝する緩衝剤をチャックストッパー部としたので、オートリターンが可能なカートリッジおいて棒状化粧材芯の脱落を防止することが出来るものである。第4の発明では、筒体小径部の上端面と保持部との間にチャックストッパー部を設け緩衝するようにし、更に棒状部の形状と関係なく保持部の形状を設計することが可能なので、細径芯から大径心や楕円等の非円形芯にも対応可能なオートリターン時に過大な衝撃が生じないカートリッジが提供できる。
【0023】第5の発明では、引きバネによって芯チャック部を下方に付勢するようにしたので、保持部の下部に延設された棒状部を短く設定することにより、カートリッジ外観を短くすることが可能な、オートリターン時に過大な衝撃が生じないカートリッジが提供できる。第6及び第7の発明では、カートリッジ内に繰出機構を設けたので、組み合わされる容器本体内には押棒を必要とせず、簡単な構造であるためコストの安い容器本体が提供可能で、オートリターン時に過大な衝撃が生じないカートリッジが提供できる。
【0024】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について説明する。図1及び図5においてみられるカートリッジは、容器本体内に押棒が内挿され、この押棒の進出によって芯チャック部材の後端を押すことによって、棒状化粧材が進退する形態のカートリッジの実施例であり、図9に見られるカートリッジと組合される容器本体内に押棒は存在せず、容器本体とカートリッジの回動によってカートリッジ内の駆動装置が働いて棒状化粧材を進退させるものであり、それぞれ棒状化粧材芯の材質及び径寸法の大小によって、選択可能なカートリッジであり、それぞれの特徴は、より詳しい説明によって順次明らかにしていくものである。
【0025】図1のカートリッジ1は、先筒10と筒体20とからなるカートリッジ筒部7、及び複数の爪片31で棒状化粧材を包括する保持部32を備えた芯チャック部材30と、棒状部34後部凹環状部36に係合係止されるスプリング受部材40とからなる芯チャック部8と、押しバネ5で構成されている。
【0026】先筒10には、芯チャック部材30の4本の爪片31が通過可能な、摺動溝11が形成され、先筒10と筒体20とは、凹凸嵌合及び先筒内径のスプライン14と筒体20の係合条部23とで回動不能に連結され、カートリッジ1の外観を構成している。
【0027】筒体20を図3の分解斜視図により説明すると、前端の筒体小径部27には貫通孔26を設け、この貫通孔26には芯チャック部材30の棒状部34が摺動自在に貫通している。
【0028】また、芯チャック部材30の保持部32の下部には、凹環状部33が形成され、ここにOリング4(緩衡材)が巻装されている。Oリング4の外径寸法は、先筒10の先端開口孔13の貫通孔19の寸法より小さいため、先筒10の貫通孔19内を干渉することなくOリング4は移動する。Oリング4の役割は、カートリッジが容器本体より抜かれた際に押バネ5による芯チャック部材30の後方へのオートリターン時に芯チャックストッパー部としての筒体小径部27の上端面29によって停止させられる際の緩衝材として使用され、棒状化粧材の抜けや破損を防ぐと同時にカートリッジ単体での落下や衝撃より棒状化粧材の保護を目的としてる。このOリング4に変わるものとして、バネ等の弾力性のあるものを緩衡材として使用しても良い。
【0029】また、細径な棒状化粧材を使用するときは、保持部32の後端と、筒体20の上端面29との間にNBR等の弾性体を挟み、これを緩衝材として使用しても良い。
【0030】芯チャック部材30の先端には、爪片31が4本配されて保持部32が構成され、その外周面39には突起31aが突設されている。棒状化粧材が挿入され、爪片31の内周面38でこれをホールドしたときは前記爪片31の突起31aは、先筒10内の摺動溝11の摺動面12に当接し、棒状化粧材をホールドするために計画された爪片31間の寸法維持をこの突起31aと摺動面12との当接により行っており、棒状化粧材の軸方向の移動時には突起31aは摺動面12に常時当接する事により、棒状化粧材の保持を確実に行っている。また、爪片31の突起31aは、頂点で摺動面12に当接しているため、その摺動抵抗は最小とすることが出来る。
【0031】以上のように構成されたカートリッジ1を、図4に見られる容器本体2へ挿入すると、カートリッジ1を構成する筒体20内周面の係合条部25と、押棒60先端の係合条部63が係合すると共に、容器本体2内の嵌合凹部52と、筒体20の嵌合凸部24とが回動可能に嵌合してカートリッジ1を容器本体2内に係留する。
【0032】この状態で容器本体2とカートリッジ1の先筒10を回動させると、容器本体2内の雌ネジ部51に螺合係合している押棒60の雄ネジの働きをする突起61とが繰出機構として働き、前述の押棒60先端の径大部64の係合条部63とカートリッジ1の筒体20内周面の係合条部25とが係合し、回転止め機構として作用するため、押棒60はカートリッジ1の筒体20内周面の係合条部25に沿って軸方向に移動を始め、芯チャック部材30を押し上げることによってその先端の保持部32にホールドされた棒状化粧材が進出を始める。
【0033】また逆に回動させれば、押しバネ5によって付勢されている芯チャック部材30はバネの力によって後退を始めることとなる。
【0034】第1実施例のカートリッジ1の特徴は、繰出ストロークを決定する部位が、筒体20内の軸方向の長さにかかわり、また、容器本体2内の押棒60との同期の回転をする径大部64が筒体20の内径寸法いっぱいに取れることにある。そのため先筒10側の内径寸法を極細としても、押棒の直径はこれに関係なく必要な強度を得ることが出来る。又、先筒10及び保持部32の形状は、筒体20と係合する部位以外は自由に設定可能なので、大径芯や楕円などの非円形芯への対応をも可能なものである。
【0035】図5に見られるカートリッジ101も、図8に示す容器本体102内の押棒による当接と、その移動によって棒状化粧材が進退する実施例の中の一つであるが、この場合では押棒はカートリッジ1の先端開口孔113及び貫通孔119より細くなければ芯チャック部材130の後端を押すことが出来ない。しかし実施例1によるカートリッジ1であれば、容器本体2内の押棒の太さは、先筒10の先端開口孔13及び貫通孔19に影響されないため、極細の棒状化粧材を使用することが可能なカートリッジといえる。
【0036】図1のカートリッジ1は、以下の手順で組み付けられる。図3で説明すると、芯チャック部材30の後部側よりOリング4を挿入していき、凹環状部33にこれをセットする。筒体20の貫通孔26の上部側より前記芯チャック部材30を後部側より挿入し、次に押バネ5を筒体20の後部開口側より挿入させていき、スプリング受部材40を最後に押し込むと、軸方向に切られているスリット41によって拡開したスプリング受部材40は、凸部43が芯チャック部材30の後部凹環状部36に嵌合するため、押バネ5は適度な緊張をもって筒体小径部27下端の下向段部とスプリング受部材40の係止上端面42間にセットされユニットを形成する、この際芯チャック部材30は常時後方に付勢される事となる。
【0037】さらに先筒10の摺動溝11に、芯チャック部材30先端の爪片31を組み合わせて、先筒嵌合凹部15と筒体嵌合凸部22とを嵌着させることによって組み付けは容易に終了する。又、本実施例では芯チャック部8を芯チャック部材30とスプリング受部材40を別部材としたが、棒状部34の後端付近に、例えばベンド片等による係止上端面を設けて一体成型しても良い。
【0038】図5に見られるカートリッジ101は、図1におけるカートリッジ1と同様、容器本体側に押棒が内挿されており、この当接によって芯チャック部材130の後端が押されて棒状化粧材が進出していくものである。
【0039】図1のカートリッジ1では、先筒10と筒体20とによるカートリッジ筒部7によりカートリッジ1の外形が構成されたのに対し、カートリッジ101は先筒110(カートリッジ筒部)のみで、カートリッジ101の外形の全容をなしている。また、図7に明らかなように芯チャック部材130は、4片の爪片131よりなる保持部132と、棒状部134,引きバネ係止部139よりなり、ここに使用されているバネは引きバネ6であり、この引きバネ6には前部小径部6a後端部径大部6bが形成され、前部小径部6aは前記芯チャック部材130の引きバネ係止部139に係止されている。
【0040】スプリング受部材140(チャックストッパー部)は、スリット141と保持部132が進入不能な貫通孔147を備えた長筒で、外面には突起部146が設けられている。このスプリング受部材140の後端面145に、引きバネ6の後端部径大部6bが係止されると共に、引きバネ係止部139に引きバネ6の前部小径部6aが係止され、更に上端面142には芯チャック部材130の保持部132の下端面が当接することにより、スプリング受部材140と引きバネ6と芯チャック部材130からなるユニットが形成される。
【0041】このユニットを前記カートリッジ101の先筒110後部開口孔より挿入していき、先筒110に配した貫通孔115に前記スプリング受部材140の突起部146を嵌入させてカートリッジ101は製作されている。なお、上記ユニットにおいては、引きバネ6が緊張する長さにスプリング受部材140の長さが設定されていることが望ましい。
【0042】カートリッジ101の特徴であるが、まず一つはスプリングが引きバネ6であること、そしてスプリング受部材140がチャックストッパー部を兼ねていること、さらに図6に明らかなように先筒の摺動溝111の摺動面112より係合条部118が突設されていることで、これはカートリッジ1の爪片31に突起31aを設けたのと違い、先筒110の摺動面112に係合条部118を突設する事によって棒状化粧材が芯チャック部材130の保持部132に挿入された際に爪片131の外周面135が前記係合条部118に当接するようにしたものであり、これもカートリッジ1と同様に爪片間の寸法を拡げることなく確実に棒状化粧材の保持を行う方法の一つである。
【0043】本実施例のスプリング受部材140そのものを、軟質PEやNBRゴム等で製作しチャックストッパー部とすれば、引きバネ6の付勢力で上端面142に芯チャック部材130がぶつかる衝撃を緩和することが出来、カートリッジ1の緩衝Oリング4と同様の効果を得ることが少ない部品で可能となる。またスプリング受部材140上端面を緩衝性のある別部材で構成しても良いものである。
【0044】図5のカートリッジ101は、図8に示されている容器本体102と組み合わせて使用されるものである。
【0045】カートリッジ101を容器本体102に挿入すると、容器本体102内螺旋体170の外面に形成された係合条部171とカートリッジ101下部内径の係合条部117が係合すると共に、容器本体102とカートリッジ101は凹凸嵌合によって回動可能に係留される。この状態でカートリッジ101と容器本体102を相対回転させると、カートリッジ101と押棒160上の雄ネジ突起161(雄ネジ)と螺合係合した螺旋体170が回動を始めることにより繰出機構が始動し、また、容器本体102縦リブ158と押棒160に回動不能に固着されたスプリングストッパー部材180のスプライン181が回転止め機構として働くため、押棒160は、カートリッジ101内を回転しながら前進を始め、芯チャック部材130後端を押すことによって棒状化粧材の進出を行う。
【0046】逆に回転させれば、押棒160が後退するため、引きバネ6の付勢力によって棒状化粧材は後退する。又、棒状化粧材を進出させた状態で、カートリッジ101を容器本体102から引き抜くと押棒160はオートリターンし、同時に芯チャック部材130もチャックストッパー部と当接する下降限まで引き戻されるのである。
【0047】図9及び図10に見られる本発明の第3実施例のカートリッジ201は、図1によるカートリッジ1及び図5に見られるカートリッジ101と構造そのものが異なっており、容器本体202内に押棒は存在しない。カートリッジ201は、先筒210,先筒210と回動可能に連結された筒体220と、筒体220の前部の筒体小径部227には雌ネジ部228が配され、これに螺合する雄ネジ突起235(雄ネジ)を備えた芯チャック部材230と、前記雌ネジ部228下向段部229とスプリング受部材240の係止上端面242に設置された押しバネ205と、ショックアブソーバーとしての緩衝部270(芯チャックストッパー部)からなるものである。又、上記芯チャック部材230と係止上端面をを備えたスプリング受部材240とによって、芯チャック部208が構成されている。
【0048】第3実施例である図9をより詳しく説明すると、先筒210には先端開口孔213と同寸の貫通孔219が後端まで形成されており、この貫通孔219には4本の摺動溝211が配され、ここに芯チャック部材230の化粧材保持部232を構成する4片の爪片231が摺動可能となっており、棒状化粧材が挿入されると、爪片231の外周面に配されている突起231aが、先筒210の摺動溝211の摺動面212に当接する事によって爪片間の寸法の拡開を防止して棒状化粧材の保持を確実なものとしている。前記先筒210後部には嵌合凹部215が備えられており、筒体220と回動可能に連結される。
【0049】筒体220と先筒210とでカートリッジ201の全容をなしているのは図1に示されている第1実施例のカートリッジ1と類似している。しかし、本実施例の筒体220前部には雌ネジ部228が配され、図12に見られる芯チャック部材230の棒状部234の表面に4列に整列した突起235aが設置され、前記筒体220の前部雌ネジ部228に螺合係合している。芯チャック部材230の棒状部234表面上の突起235aは筒体220の雌ネジ部228の上方にあって、前記先筒210の摺動溝211に係合し、回転止め機構を構成している。その際に、棒状化粧材を保持する爪片の幅は前記棒状部234の突起235a以下の幅に設定されている。そのため爪片231には左右からの負荷がかからず、棒状化粧材のホールドのみを役割としていることになる。
【0050】押しバネ205は、筒体220の雌ネジ部228の下向段部229と、スプリング受部材240の係止上端面242間に設置され、芯チャック部材230を常時後方へ付勢している。
【0051】尾栓を兼ねた緩衝部270(芯チャックストッパー部)は基部270aと緩衝材270bからなり、筒体220の内周面に設けられた凹部220aにその突起部272を係合させることで筒体220内に固定される。
【0052】又、スプリング受部材240の下端面244と緩衝材270bの上端面271の当接をもって、繰出ストロークの下降限となり、棒状部234の突起235aが雌ネジ部228に全て螺合した後抜けだし、その働きを突起235bに変化させた状態が繰上上昇限となっている。
【0053】図9のカートリッジ201を図12の容器本体202に挿入すると、先筒210の下部嵌合凸部214が、容器本体202の内部環状凹部252が係合して回動可能に係止されると共に、筒体220後部係合条部225が、容器本体202内の係合条部259に係合する。これにより筒体220は容器本体202と同期の回転をすることとなる。この状態で先筒210と容器本体202を相対的に回動させると、先筒210内の摺動溝211に係合している芯チャック部材230の突起235bは回転止め機構を構成し、筒体220前記雌ネジ部228に螺合している芯チャック部材230の突起235aは繰出機構を構成するため、芯チャック部材230は棒状化粧材を保持した状態で爪片231の突起231aを先筒210の摺動面212に当接させつつ、先筒210と同期の回転をしながら前進する。
【0054】さらに回動を続けると、芯チャック部材230の棒状部234上の突起235aの全てが雌ネジ部228より螺合係合しながら排出され、234bとして次々働きを変えながら先筒210側に収容されていく。芯チャック部材230は、押しバネ205の付勢力によって元の位置(下降限)まで戻そうという力が加えられるが、先筒210の容器本体202の接触面に巻装された逆回転防止のOリング203によって芯チャック部材230に働いている押しバネの付勢力は阻止される。
【0055】また、この押しバネ205によって付勢されているので、芯チャック部材230の棒状部234の最後端の突起235cが、雌ネジ部228を抜け出した際に、押しバネ205の付勢力によって雌ネジ部228の螺旋溝に突起235が落ち込みながらカチカチと音を立ててクラッチする事で、繰上上昇限となり、図10に示されている状態となる。
【0056】また、この状態でカートリッジ201を容器本体202より引き抜くと、Oリング203によって阻止されていた押しバネ205の付勢力が働き、芯チャック部材230は繰上上昇限より一気に繰出下降限まで戻る。その際、筒体220は押しバネ205の付勢力によって逆回転をする。芯チャックストッパー部である緩衝材270bはこの際の衝撃を出来るだけ柔らかく受け止めるため,弾力性のある軟質材(ゴム、NBR.バネ等)で製作されていることが望ましい。
【0057】先筒210と容器本体202の回動によって、先端開口孔213方向へと繰り出された芯チャック部材230の後端突起235cが雌ネジ部228を抜け出し、先筒210の摺動溝211へと移動し、図10に示されている状態になるわけであるが、それ以上は上昇せずにカチカチとクラッチしながら繰上上昇限を使用者に明確に知らせる。それにより先筒210と容器本体202を逆回転させると、摺動溝211に位置していた突起は押しバネ205の付勢力によって雌ネジ部228内に引き戻されるため、図示しない棒状化粧材は後退し、図9の状態へと戻ることになる。
【0058】図9、及び図10におけるカートリッジ201の特徴は、容器本体側に押棒を必要とせず、なおかつ容器本体202よりカートリッジ201を引き抜くと棒状化粧材が自動的にオートリターンし、カートリッジ201内に収容されることにある。そのため、図1,図5の第1第2実施例のカートリッジに比べ、容器本体が一部材で製作可能なために容器本体の単価がより安価に設定でき、細径な棒状化粧材でも使用可能であり、なおかつ容器本体内に押棒を必要としないために化粧材容器全長を短くコンパクトにすることが出来る、等があげられる。
【0059】従来、芯チャックの保持力は一般的に弱いものである。しかもこれをスプリングの付勢力によってある時は繰出最大限より一気に繰出下降限の芯チャックストッパー部までオートリターンするため、その衝撃で棒状化粧材が脱落することもあったのである。
【0060】しかしながら、爪片の外周部と先筒摺動溝の摺動面とを棒状化粧材が挿入された後に当接させることによって爪片間の計画された寸法を維持し、その保持力を強固なものとすると共に、爪片の外周部と摺動溝の摺動面の当接した状態での抵抗をもっとも少なくすることによって、スプリングによる芯チャック部材のオートリターンを確実にし、さらに芯チャック部材のストッパー部材のオートリターン時の下降限における衝撃を緩衝するために、繰出下降限における芯チャック部材とストッパー部材の間に緩衝材を設けたり、ストッパー部材そのものをNBRや軟質ポリ等の緩衝材にすることで、棒状化粧材の脱落の防止を行うものである。
【0061】又、カートリッジの構造形式は、一つのものにとらわれるものではなく、スプリングと爪片による芯チャックの組み合わせによるオートリターンタイプのものであれば、下降限を決定する部位(芯チャックストッパー部)に緩衡材を備えていれば良いものである。又、緩衝材としては、軟質ゴム、軟質プラスチック、スポンジ状等の弾力性のある物質や形状によって弾力性が得られるバネなど様々なものが利用可能であるが、なるべく耐久性のあるものが好ましい。




 

 


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