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発明の名称 液状化粧料容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−61545(P2001−61545A)
公開日 平成13年3月13日(2001.3.13)
出願番号 特願平11−243973
出願日 平成11年8月30日(1999.8.30)
代理人
発明者 大庭 淳
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 液状化粧料を充填したボトル部と開度調整リングと前記ボトル部に回動不能かつ摺動可能に内設された首部とからなる容器本体と、先端に塗布具を備えた棒状部材が固着されたキャップ部とからなり、前記ボトル部先端には軸廻りに開度調整リングが回動可能に嵌合され、この開度調整リングとボトル部との回動によって首部が軸方向に移動を行い、前記容器本体内に固着された弾性体に前記首部先端の開度調整部が当接する事によって前記弾性体の中央開口孔の開口度を可変とするとともに、前記キャップに固着された棒状部材先端の塗布具に付着する前記液状化粧料の塗布量を前記可変する弾性体の中央開口孔の開口度によって調整する液状化粧料容器において、前記ボトル部の軸廻りに回動する前記開度調整リングに、回動開始位置及び回動限位置を規制する手段を設けることによって首部の軸方向の移動を制限した事を特徴とする液状化粧料容器。
【請求項2】 前記容器本体内の弾性体の中央開口孔の寸法が、計画された最小寸法から計画された最大寸法に拡げられる際に、前記開度調整リングと螺合する前記首部の軸方向に移動する距離は、前記開度調整リングの回動開始位置から回動限位置までの回動量で決定される事を特徴とする請求項1に記載の液状化粧料容器。
【請求項3】 前記開度調整リングの回動規制手段によって得られる前記開度調整リングと前記ボトル部との回動量が360度以内であることを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の液状化粧料容器。
【請求項4】 前記開度調整リングとボトル部とが回動する回動開始位置より回動限位置までの回動量が、使用者に判別可能に表示する手段を持つことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の液状化粧料容器。
【請求項5】 前記判別可能に表示する手段が、前記開度調整リングにあけられた貫通孔より見える前記ボトル部に描かれた数字もしくは模様によって選択的に表示されることを特徴とする請求項4に記載の液状化粧料容器。
【請求項6】 前記塗布具を備えた棒状部材には細径部、テーパー部及び首部嵌入部が設けられ、前記細径部からテーパー部の位置に前記容器本体内に設置された弾性体の中央開口孔の当接部が常時当接するとともに、前記棒状部材の首部嵌入部は前記首部の貫通孔内周と最小の隙間を持って前記首部より出入可能としていることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の液状化粧料容器。
【請求項7】 液状化粧料を充填した容器本体と、先端に塗布具を備えた棒状部材が固着されたキャップ部とを備えた液状化粧料容器において、上記容器本体は上記塗布具をしごく弾性体を要素とするボトル部と、前記ボトル部に回動可能に嵌合する開度調整リングと、前記開度調整リングの回動により軸方向に移動し前記弾性体の中央開口孔の開口度を調整する開度調整部が先端に形成された首部とからなり、上記首部外周とボトル部内周との間に空気の流通を遮断する密閉部材を設けたことを特徴とする液状化粧料容器。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスカラやアイライナー、リップグロス等の液状化粧料容器に関する。より具体的には、ブラシ等の塗布具を容器本体に出入自在に備えており、その塗布具に付着した余分な化粧料をしごきだす開口部を有するしごき部材を備え、そのしごき部材の開口部の開口度を調整する事により塗布具への化粧料の付着量を調整できる化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のしごき部材の開口度が調整可能な液状化粧料容器に関しては、何種類かのものがすでに公知である。それらの中には、しごき部材に当接する開度調整部を容器内で上下に移動させることにより、しごき部材の開口度を変化させる構造のものが多い。しかし、この液状化粧料容器は、キャップを締める際、あるいは取り外す際に、開度調整部に回動力が働いて不必要に開度調整部が上下に移動して開口度が変わってしまうと言う欠点があった。
【0003】また、しごき部材の開口度を可変とするタイプの他の出願においても、キャップをするとその締め込み力によって、もしくは締め込みエンドによって不用意に開度調整部も回転して開口度が変化してしまうという共通の欠点を持っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗布具に付着した余分な化粧料をしごき落とす開口度が調整可能なしごき部材を有し、塗布具への化粧料付着量を調整できる液状化粧料容器であって、構造が簡単で外径を細くできるとともに、使用者が通常の使用においてボトル部を持ってキャップを回動した際に開度調整リングは回動しないため、操作性が優れ、更にデザイン性、加飾性に優れた液状化粧料容器を提供することを目的とする。
【0005】このような発明としては、例えば過去には特開平10−99128及び特開平11−4714が挙げられるものであるが、本発明は上記発明の更なる改良発明であるとともにアイライナー液やマスカラ液などの揮発性の高い液状化粧料においても使用可能な密閉性を保持できるとともに、使い勝手が良く安全な機能を有する液状化粧料容器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、第1の発明では、液状化粧料を充填したボトル部と開度調整リングと前記ボトル部に回動不能かつ摺動可能に内設された首部とからなる容器本体と、先端に塗布具を備えた棒状部材が固着されたキャップ部とからなり、前記ボトル部先端には軸廻りに開度調整リングが回動可能に嵌合され、この開度調整リングとボトル部との回動によって首部が軸方向に移動を行い、前記容器本体内に固着された弾性体に前記首部先端の開度調整部が当接する事によって前記弾性体の中央開口孔の開口度を可変とするとともに、前記キャップに固着された棒状部材先端の塗布具に付着する前記液状化粧料の塗布量を前記可変する弾性体の中央開口孔の開口度によって調整する液状化粧料容器において、前記開度調整リングと前記ボトル部とが回動する際に、回動開始位置及び回動限位置を規制する手段をとることによって首部の軸方向の移動を制限した。
【0007】第2の発明では、前記容器本体内の弾性体の中央開口孔の寸法が、計画された最小寸法から計画された最大寸法に拡げられる際に、前記開度調整リングと螺合する前記首部の軸方向に移動する距離は、前記開度調整リングの回動開始位置から回動限位置までの回動量で決定される。
【0008】第3の発明では、前記開度調整リングの回動規制手段によって得られる前記開度調整リングと前記ボトル部との回動量が360度以内とした。
【0009】第4の発明では、前記開度調整リングとボトル部とが回動する回動開始位置より回動限位置までの回動量が、使用者に判別可能に表示する手段を持っている。
【0010】第5の発明では、前記判別可能に表示する手段が、前記開度調整リングにあけられた貫通孔より見える前記ボトル部に描かれた数字もしくは模様によって選択的に表示する。
【0011】第6の発明では、前記塗布具を備えた棒状部材には細径部、テーパー部及び首部嵌入部が設けられ、前記細径部からテーパー部の位置に前記容器本体内に設置された弾性体の中央開口孔の当接部が常時当接するとともに、前記棒状部材の首部嵌入部は前記首部の貫通孔内周と最小の隙間を持って前記首部より出入可能としている。
【0012】第7の発明では、液状化粧料を充填した容器本体と、先端に塗布具を備えた棒状部材が固着されたキャップ部とを備えた液状化粧料容器において、上記容器本体は上記塗布具をしごく弾性体を要素とするボトル部と、前記ボトル部に回動可能に嵌合する開度調整リングと、前記開度調整リングの回動により軸方向に移動し前記弾性体の中央開口孔の開口度を調整する開度調整部が先端に形成された首部とからなり、上記首部外周とボトル部内周との間に空気の流通を遮断する密閉部材を設ける手段を講じたものである。
【0013】
【発明の作用及び効果】本発明の液状化粧料容器においては、液状化粧料を使用する際には液状化粧料が充填された容器本体よりキャップをはずし、キャップに固着された棒状部材の先端に塗布具が付着した液状化粧料を用い、まぶたや睫毛、唇などの部位に塗布する。ボトル部の前部に回動可能に開度調整リングが嵌合されており、使用の際、キャップを取り外す前に開度調整リングを回動させるとキャップに係合した首部が軸方向に移動し、首部の先端である開度調整部が容器本体内上部に固定されている弾性体に当接する事により、弾性体の中央開口孔の寸法径が可変するため、使用時には中央開口孔の大きさによって、塗布部への液状化粧料の付着量が調整できるものである。
【0014】この中央開口孔の開口度の変化の度合いをより使用者にわかりやすいシンプルなものにするため、開度調整リングにおいては回動開始位置と回動限位置を規制し、回動開始位置においては弾性体の中央開口孔の開口度は最小に絞られるために塗布具への液状化粧料の付着量は最もミニマムなものとなり、また回動限位置においては弾性体の中央開口孔の開口度は最大となり、液状化粧料の付着量は最も多いマックスな状態とする事が容易に得られるとともに、首部はボトル部と回動不能かつ軸方向に摺動可能に内設されているので、ボトル部を持ってキャップを回動させるという通常の使用時においては、開度調整リングには全く回動力が伝わらず、首部が移動して開口度が変化することはない。
【0015】このように開度調整リングにより弾性体の中央開口孔の寸法径は可変となり、付着量の調節が自在であるわけであるが、第2の発明にあるように、容器本体内に配設されている首部は、首部の外径に形成されている雄ネジと、開度調整リング内周に設けられた雌ネジとの螺合作用によって首部は軸方向を移動可能となる。
【0016】この首部の軸方向への移動範囲であるが、前述のように首部先端の開度調整部が弾性体に当接することで中央開口孔の開口度を可変とするため、中央開口孔の寸法径が最小から最大、つまり、開度調整リングの回動開始位置では、弾性体の中央開口孔の寸法が計画された最小寸法に設定され、開度調整リングの回動によって首部が移動し弾性体の開口孔は徐々に広がり回動限では計画された最大寸法となる。つまりこの弾性体の中央開口孔を可変させる首部の軸方向に移動する距離は、開度調整リングの回動量によって決定される事となり使用者は液状化粧料の付着量を開度調整リングの回動量によって容易に判別する事が可能となるのである。
【0017】第3の発明においては、開度調整リングと、ボトル部との当接をもって360度以内で回動を規制する手段が取られている。
【0018】第4の発明では、回動開始位置より回動限位置までの回動量が使用者に容易に判別できる手段として、開度調整リングとボトル部のそれぞれに表示がなされている。回動開始位置より回動限位置、つまり、ミニマムからマックスまでの中で好みの塗布量が容易に判別できるものである。
【0019】また第5の発明では、第4の発明において述べている判別表示が開度調整リングにあけられた貫通孔より見えるボトル外周に描かれた数字もしくは模様により表示されている。つまり、例えば1〜10まで、または色を変えて斜めにプリントされた傾斜帯など目に見える形態で表示することにより、使用者はより容易に塗布量の調節が可能となる。
【0020】第6の発明では、キャップに固定された先端に塗布具を備えた棒状部材に細径部もしくはテーパー部を設け、この細径部もしくはテーパー部には常時弾性体の中央開口孔が当接するとともに、棒状部材の後半部である首部嵌入部が出入する首部貫通孔との間には最小の隙間がある摺動間隔のみが存在している。これにより、マスカラ使用時の後述する逆絞り現象を抑え、棒状部材を清潔に保つことが可能である。
【0021】第7の発明では、首部外周とボトル部内周との間にOリング等による密閉部材を設けたことにより、首部外周とボトル部内周との間の摺動部分からの空気流入を遮断し液状化粧料の揮発を防止するものである。
【0022】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明の実施例を詳細に説明する。図1は中央開口孔5dの開口度が最も小さい回動開始位置の状態を示す液状化粧料容器1の一部断面図であり。図2は図1における液状化粧料容器1より、キャップ部6を抜くことによってキャップ部6を(a)、容器本体7を(b)に表した断面図である。図3は開度調整リング20を開度方向にいっぱいに回動したとき回動限位置における1部断面図を表している。
【0023】図1に明らかなように本発明の実施例は、容器本体7は、サポートリング30・弾性体5及びボトル40とからなるボトル部8と、首部10と、開度調整リング20と、Oリング4よりなり。キャップ部6はキャップ60と、棒状部材50と、その先端に固着された塗布具2と、容器本体7の首部10の上端面15に当接し、空気遮断を行うパッキン3より構成される。
【0024】まず図1〜図3において、液状化粧料容器1の構成をより詳しく以下に説明する。
【0025】ボトル40には、内部に段部43を設け、ここに弾性体5の径大部5eを載置し、上端内径にはサポートリング30を係止する凹環状部41及びサポートリング30の係合条部31と係合するスプライン42を備え、サポートリング30とボトル40は同期に回転する手段が取られている。また、ボトル40の外径には、開度調整リング20を回動可能に嵌合する凸環状部44が設けられている。弾性体5は、前述したボトル40の段部43に径大部5eが載置されるとともに、嵌合部5aにおいてサポートリング30と嵌合し、弾性体5はサポートリング下端面33とボトル40の段部43に挟まれる形でボトル40内に固定されボトル部8が形成される。
【0026】前述した開度調整リング20は、上部円筒部23,下部円筒部24及び凸片29によって構成され、下部円筒部24内に前記ボトル40との回動部である嵌合凹部22が形成されている。また、上部円筒部23内には雌ネジ部21が設けられ、首部10の下部雄ネジ12と螺合している。
【0027】首部10は図4に明らかなように、全体に筒体を成しており、上部にはキャップとの係合に使われる雄ネジ11と中段に前記開度調整リング20の内部雌ネジ部21と螺合係合する雄ネジ12,その下部にはサポートリング30の内部係合条部32と係合する係合条部14、またその下部にOリング4を巻装させるための嵌合凹部17が設けられ、下端部は弾性体5と当接する開度調整部13となっており、キャップ60に固着された棒状部材が抜き差しされる貫通孔16を備えている。
【0028】以上のように構成された液状化粧料容器1のメカニズムを説明すると、図1における液状化粧料容器1(弾性体開口孔最小)は外観で見ると、図6における図(A)としてみることが出来、図3における液状化粧料容器1(弾性体開口孔最大)は図6における図(C)として表されている。
【0029】具体的に説明すると、図1の状態である液状化粧料容器1の開度調整リング20をボトル40に対して上方向から見て反時計回りに回動していくと、開度調整リング20内の雌ネジ部21に螺合している首部10の雄ネジ12と、首部10の下部係合条部14がサポートリング30の内部係合条部32に係合し、サポートリング30自体がボトル40と同期の回転をする手段を取られた回転止めにより、ボトル40と開度調整リング20を相対的に回動させると繰出機構が働き、首部10は開度調整リング20の回動に応じてボトル40と同期の回転をしながら下方へと進むため、首部10の下端面の開度調整部13は図2における弾性体5の開度調整部当接面5bを下方へ押し下げることによって中央開口孔5dの寸法径すなわち開口度を大きくしていく。
【0030】また、図1においてはキャップ60に固着されている棒状部材50の細径部51に当接している弾性体5の棒状部当接部5cは、中央開口孔5dが大きくなっていくにつれ、キャップ60とともに下降してくる棒状部材50のテーパー部52に当接する事となる。又、中央開口孔5dの開口度は首部10によって最大となる。従って図3に表示されている状態になるまで、開度調整リング20は回動する事が出来る。
【0031】開度調整リング20は、図6における図(A)(B)(C)に明らかなように本発明の実施例では、ボトル40に形成された回転防止片49と、開度調整リング20より突出する凸片29とによって、その回動は360度以内に制限され、図1に見られるように、回転防止片左側49bと凸片右側29bとの接触時には弾性体5がその中央開口孔5dを最小にした状態において棒状部材50の細径部51に、弾性体5の棒状部材当接部5cが当接するように設計され、中央開口孔5dが前記繰出メカニズムによって押されて開口度が大きくなると、図3に示すように回転防止片右側49aと凸片左側29aとが当接する状態において、棒状部材当接部5cは棒状部材50のテーパー部52に当接していることとなる。
【0032】本実施例のおいては、中央開口孔5dの寸法は最小で直径約2.5ミリメートル最大では約3.8ミリメートルと設定されている、第7図及び第8図は中央開口孔5dの開口度の測定データである。この際、気を付けなければならないのは、中央開口孔の開口度を最大にしたときに、棒状部材50の延設部56の外形寸法を常に前記弾性体の最大開口孔より大きくしておくと、延設部56に付着した余分な液状化粧料をしごき落とすことができ、きれいに使用することが可能となる。
【0033】弾性体5の中央開口孔5dを可変とする、液状化粧料容器の最も共通した特徴は、キャップ60に固着された棒状部材50の弾性体5が当接する部分に細径部51を形成していることにある。
【0034】また、現存するマスカラ等の液状化粧料における共通の欠点として,NBR等のゴムで絞り部材を製作し、刷毛に付着した液をしごいて絞り、その付着量を加減するのであるが、刷毛を引き抜く際にはその液量を調整するということであるが、これ自体は欠点ではないのだが、問題は使用後に刷毛を再び容器本体内に戻す際に、当然刷毛は再び弾性体を通過するため、残った液を逆に絞ること(以下、逆絞り現象と言う)になってしまい、弾性体の上部表面にどんどんその液状化粧料が付着してこびりついてしまうことにある。つまり、例えばマスカラ等の刷毛に付着した液量を10mgとするなら、使用後の刷毛にはまだ6mg〜7mg程度の液が残って付着しており、これをまた弾性体を通して容器本体に戻す際に刷毛の付着液量の2〜3mgは弾性体の上部表面に逆に絞られる逆絞り現象によって残ってしまうと言うことである。
【0035】この欠点を、本実施例に当てはめて、従来のしぼり部材の開口度が変化しないマスカラと比べると、中央開口孔5dの開口度を最小とした場合には、本実施例では数倍の量の逆絞り現象として現れ、棒状部材50を押し込み再度引き抜くと棒状部材50の細径部51を中心にテーパー部52,首部嵌入部53は著しく汚れることになってしまい、使用者に不快感を与えてしまう。
【0036】さらに弾性体5の開度調整部当接面5bに残った液状化粧料は、機能にも影響を及ぼしてしまう。そのため首部10の貫通孔16に対し、棒状部材50の首部嵌入部53を、両部材が出入可能な最小の摺動間隔として設計し、首部10内、特に弾性体5の開度調整部5bあたりに溜まる残溶液も下方へと追いやる必要がある。またそうすることによって棒状部材50を清潔に維持することが可能となる。
【0037】また、マスカラ等の液状化粧料は、いずれも付着後のドライアップ効果(速乾性)がその品質の善し悪しを決定するため、水性にしろ油性にしろ、容器の液状化粧料の揮発に対する密閉性は最重要とも言えるポイントであり、通常液状化粧料を充填した化粧材容器は、一年間経過したあとでもその揮発による液状化粧料の蒸発を3%以下に押さえる必要がある。
【0038】特に弾性体5の中央開口孔5dを首部10の先端開度調整部13で押し拡げていることによって中央開口孔5dを可変とする場合には、通常の液状化粧料容器よりもさらに慎重に密閉性を維持することが重要な課題となる。
【0039】図5における図(1)及び(図2)は、本発明における液状化粧料容器の揮発する溶液の空気の流れを表したものである。図5−(1)はキャップを締めて密閉状態にした状態を示し、この場合での揮発防止が重要なポイントとなる。溶液からの空気の揮発状況は、図5における(a)(b)(c)(d)の矢印で表している。なお、図5−(2)(d)のラインは使用時の状況(キャップを螺合解除した状態)を示している。
【0040】まず、ボトル40と弾性体5の接合部を通る(a)のラインからの空気の流れで内溶液が揮発してしまうことはほとんど考えられない。なぜなら弾性体5の径大部5eは、サポートリング30と容器本体との間にしっかりと挟まれてボトル40の内径に密着してボトル部8を形成しているためである。最も揮発してしまう危険性があるのは(b)と(c)の流れであるが、そのうち棒状部材50外周と首部10内周との摺動部を通る(c)のラインは、本実施例においては図5−(1)のキャップ60が閉じられた状態においてパッキン3によりその密閉性を高められている上に、前述した首部10の貫通孔16に対して、棒状部材50の首部嵌入部53がほとんど隙間なく接近している為、ここに化粧溶液が回れば空気遮断層としての効果もあるため、前述の(a)と同様、この(c)からの流れの揮発も考えにくい。
【0041】以上の説明から、図5−(1)における、ボトル部8と、開度調整リング20と、首部10との接合部を通る(b)のラインからの揮発が一番考えられることとなり、このラインの密閉性が最も必要とされることとなる。この部分は、全てが摺動部分となっているため、螺旋の雄ネジ雌ネジにしろ同期係合部(サポートリング30の内部係合条部32と、首部10の係合条部14)にしろ、揮発による空気の逃げ道は十分にあり得ることである。そのため、図4における首部10の外径に、Oリング凹部17を設けてここにOリング(密閉部材)を巻装し、サポートリング30との間に空気を遮断する手段を取ることでこの問題を解決している。
【0042】このように本実施例の特徴は、開度調整リング20の回動によって、キャップ60と螺合して密閉された首部10が軸方向にボトル40と同期の回転をしながら、つまり容器本体に対して回動不能に下降することによって、首部10の先端の開度調整部13が弾性体5に当接する事によって、その中央開口孔5dを拡げる機能を持ちながら確実に液状化粧料の揮発が防止でき、更に、ボトル40を持ち、キャップ60をはめても弾性体5の中央開口孔5dは変化することがない点である。
【0043】図6によって本発明の実施例で示されている液状化粧料容器1の使用法を説明すると、使用者は図1の(A)の状態からまず、キャップ部6を容器本体7より取り外す。開度調整リング20には貫通孔28が縦長に形成され、上端にはMAX、下端にはMINの表示がなされている。さらに、貫通孔28を通して見られるようにボトル40には1から10の数字と、斜めに印刷された傾斜帯によって模様が形成されている。
【0044】使用者は、貫通穴28から読みとれる数字が1の場合に塗布具である刷毛についた液状化粧料の付着量が少なければ、再びキャップ60をはめ、開度調整リング20を図(c)まで回転させると、開度調整リング20の貫通孔28より読み取れるボトル40の数字は10を示し、傾斜帯の模様もいっぱいに表示されるが、これにより刷毛についた液状化粧料の付着量が最大であることを示している。使用者は最も自分の好みや化粧法に合った付着量の部分(1〜10)に開度調整リング20を回動させ、好みの液量を睫毛に塗布することが出来る。
【0045】本実施例においては、開度調整リング20に凸片29,容器本体には回転防止片49をそれぞれ突設させて、開度調整リング20がボトル40に対して回動開始の状態では凸片29と回転防止片49は逆方向には回転を防止され、この状態で図6(A)弾性体5の中央開口孔5dの開口度は最小とされており、開度調整リング20をいっぱいに回動させた図(C)の状態で、弾性体5の中央開口孔5dの開口度は最大とされ、それ以上は回動不能となっている。
【0046】本実施例の更なる特徴は、回動開始位置と回動限の位置の規制を行うことによって、開度調整リング20内の雌ネジ部21に首部10の雄ネジ12を螺合させ、これを360度以内の回動によって回動開始位置の場合には弾性体5の中央開口孔5dを最小とするとともに、回動限の位置においては弾性体5の中央開口孔5dを計画した最大寸法にするように規制してあることにある。
【0047】この回動規制によって首部10は、開度調整リング20より脱落することもなく、また逆に弾性体5をプッシュしすぎてこれを破壊することもなく、計画された寸法に弾性体5の中央開口孔5dを拡開する事が出来る。
【0048】前述したように、本実施例は開度調整リング20の凸片29とボトル40の回転防止片49とによって開度調整リング20は360度以内の回動に規制されるが、360度以内に回動規制する手段はこれに限らず、例えば開度調整リング20内周の雌ネジ部21下部の下向き段部に凸片を設け、この凸片に係合する凸片をサポートリング30の上端面にも形成してこれを規制片としても良いことは言うまでもない。この場合には、表面に現れる凸片でないため、外観がシンプルになる。いずれにしろボトル部8の軸廻りに回動する開度調整リング20と、ボトル部8を構成する部材のボトル40・サポートリング30等に凸片を形成して360度以内の回動を規制することが可能となる。
【0049】次に、いかなる方法を持って回動開始位置の時は弾性体5の中央開口孔5dを最小に、回動限の位置においては弾性体5の中央開口孔5dを最大にするよう組み付けるかを以下に説明する。
【0050】図2の(b)及び図3を参照しつつ説明すると、サポートリング30に嵌合させた弾性体5を、サポートリング30ごとボトル40内にセットしてボトル部8を形成し、次に開度調整リング20内の雌ネジ部21に首部10の雄ネジ12を螺合係合させ、螺合完了状態まで首部10を開度調整リング20内に内挿した状態で、図3{図6における(c)}のように開度調整リング20の凸片29の凸片左側29aと、ボトル40の回転防止片49の回転防止片右側49aが接触した状態になるように、開度調整リング20の嵌合凹部22をボトル40の凸環状部44に挿入して嵌合させ、容器本体7の組立が完了する。
【0051】この状態は回動限位置であり、弾性体5の中央開口孔5dは最大の状態である。この位置より開度調整リング20を回動し、凸片29の凸片右側29bと回転防止片49の回転防止片左側49bが接触したところが図1に示す回動開始位置となり、弾性体5の中央開口孔5dの開口度は最小となる。本実施例においては、弾性体5の中央開口孔5dが最小の状態で組み付けをするのは非常に困難である。上記中央開口孔5dが最小の状態における開度調整リング20と首部10の位置関係は、両者の螺合状態とサポートリング30との軸方向の係合によって規制されている。つまり首部10の先端に設けた開度調整部13が弾性体5の開度調整当接面5dに触れている、又は今まさに押そうとする状態の回動開始位置を組み付ける際に得ようとすると、開度調整リング20の雌ネジ部21に螺合する首部10の外径の雄ネジ12を螺合させた際に目安になるものがないので、どの螺合位置でサポートリング30とボトル40に組み合わせれば前記回動開始位置となるかを予想することが困難なのである。
【0052】そこで、開度調整リング20に首部10を最も押し込んだ螺合完了状態にすることによって、回動限位置となるように組み付け、その後、開度調整リングを戻して回動開始位置を決定しているのが本実施例の特徴である。
【0053】開度調整リング20の回動規制は、必ず必要な事であり、回動開始の状態で弾性体5の中央開口孔5dは最小として、最大回動時には中央開口孔5dは最大とすべきであるが、これは360度以内に限られるものではない。
【0054】例えば、首部10の内部にフランジ部材を設け、開度調整リング20内部の上面に当接させたところを回動開始位置の規制として使用し、図6の(C)のキャップ端面65と開度調整リング20の肩部25の当接をもって最大回動限としてもかまわない。さらには、図2の(b)における首部10の段部18と、開度調整リング20の上端面27との当接をもって回動限としても良い。
【0055】このようにして、首部10の雄ネジ12と、開度調整リング20内の雌ネジ部21を調整すれば、開度調整リング20は2周または3周してから止まることも可能となる。しかしながら組み付けのしやすさや効率を考慮した場合、本実施例で述べたように目で確認できる位置に回動規制機構があった方が組み付けはしやすくなる。
【0056】図7は、5つの資料片において、開度調整リング20の貫通穴28から読み取れる数値を目盛とし、前記数値における中央開口孔5dの寸法をミリメートル単位で測定した表を示す図である。
【0057】図8は、図7の各資料編の中央開口孔5dの寸法を測定した結果を開口値としたグラフの図である。




 

 


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