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発明の名称 複合冷菓、その製造方法、冷菓製造機用充填口、及び冷菓製造機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−231456(P2001−231456A)
公開日 平成13年8月28日(2001.8.28)
出願番号 特願2000−41805(P2000−41805)
出願日 平成12年2月18日(2000.2.18)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
【テーマコード(参考)】
4B014
【Fターム(参考)】
4B014 GB22 GE01 GE13 GQ12 GT17 GU11 
発明者 外山 一吉 / 永井 徹 / 野村 正太 / 渡辺 晋次 / 柳原 憲邦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 充填口から流下された冷菓に異種の食品をトッピングして容器に盛り付けた複合冷菓であって、冷菓の流下方向に連続的な溝が形成され、該溝の内部に前記異種の食品が配設されたことを特徴とする複合冷菓。
【請求項2】 前記溝は、前記充填口から流下された冷菓の少なくとも略中央部まで奥方に延びて形成されていることを特徴とする請求項1記載の複合冷菓。
【請求項3】 前記異種の食品は、その外表面が前記冷菓の外表面よりも低くなるように、前記溝の深さより低い高さで前記溝の内部に配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の複合冷菓。
【請求項4】 異種の食品が、連続した状態で配設されている請求項1ないし3のいずれかに記載の複合冷菓。
【請求項5】 異種の食品が、流動性食品である請求項1ないし4のいずれかに記載の複合冷菓。
【請求項6】 容器が可食容器であり、流下された冷菓及び異種の食品が、該可食性容器の上に螺旋状に積重されている請求項1ないし5のいずれかに記載の複合冷菓。
【請求項7】 冷菓が、ソフトクリ−ムである請求項6に記載の複合冷菓。
【請求項8】 充填口から冷菓を連続的に流下し、流下した冷菓の流下方向に連続的に溝を形成し、該溝の内部に異種の食品を配設し、配設した冷菓を容器に盛り付け、盛り付けた複合冷菓を取得することを特徴とする複合冷菓の製造方法。
【請求項9】 異種の食品が、流動性食品である請求項8に記載の複合冷菓の製造方法。
【請求項10】 異種の食品の配設が、連続的に行われる請求項8または9記載の複合冷菓の製造方法。
【請求項11】 冷菓を排出して容器に盛り付ける冷菓製造機の冷菓の排出部に装着され、排出される冷菓に対して別途ケ−ス体に貯留した異種の食品をトッピングするための冷菓製造機用充填口であって、基端側が前記冷菓の排出部に装着され、末端側に冷菓の取出口が形成された冷菓排出管路と、該冷菓排出管路の内周壁に突設され、前記取出口より排出される冷菓を裂開して溝を形成する溝形成部材と、基端側が、前記ケ−ス体に連通し、末端が、前記溝形成部材によって形成された冷菓の溝の内部にて開口する異種食品排出管路とを備えたことを特徴とする冷菓製造機用充填口。
【請求項12】 前記異種食品排出管路が、前記溝形成部材の内部を貫通して形成されていることを特徴とする請求項11記載の冷菓製造機用充填口。
【請求項13】 請求項11または12記載の冷菓製造機用充填口を装着したことを特徴とする冷菓製造機。
【請求項14】 前記ケ−ス体に、該ケース体内に貯留された異種の食品を圧送して前記異種食品排出管路に供給するポンプを備えていることを特徴とする請求項13記載の冷菓製造機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、独特の形状と独特の食感とを有する複合冷菓に関する。更に詳しくは、本発明は、一見してユニ−クな形状を有し、喫食した際には独特の風味及び食感が得られる複合冷菓、その製造方法、並びにそのような複合冷菓を製造するための冷菓製造機用充填口、及び冷菓製造機に関する。本発明において「複合冷菓」とは、各種の冷菓と、フル−ツソ−ス等の異種の食品とを組み合わせた食品である。尚、本発明において「冷菓」とは、ソフトクリ−ム、ソフトシャ−ベット、スム−ジ−等の凍結又は半凍結状態で喫食される食品全般を意味し、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年12月27日厚生省令第52号)によって定義されるアイスクリ−ム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓等も包含される。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の冷菓が市販されており、特にソフトクリ−ムは、街中で気楽に喫食できる冷菓として、若者を中心として根強い人気を誇っている。このようなソフトクリ−ムは、冷菓製造機の一種であるソフトクリ−ム製造機を使用して製造される。即ち、ソフトクリ−ム製造機の排出部に装着された充填口からソフトクリ−ムを流下し、可食性容器の上に螺旋状に積重して盛り付けるのである。最近は、種々のバリエ−ションのソフトクリ−ムが開発されており、例えば、基本となるバニラソフトクリ−ムの他に、このバニラソフトクリ−ムに各種フル−ツソ−ス、チョコレ−ト等の異種の食品をトッピングした複合冷菓の形態のソフトクリ−ムが人気を博している。ソフトクリ−ム以外の分野においても、例えば、ソフトクリ−ムと類似する形状のソフトクリ−ム型コ−ンアイスクリ−ムが市販されており、このようなアイスクリ−ム類においても複合冷菓の形態のものに人気が集中している。
【0003】一般に、このような複合冷菓としては、大別して次の二種類の形態が知られている。
(ア) 冷菓(例えば、ソフトクリ−ム等)の外表面に異種の食品(例えば、フル−ツソ−ス等)を装飾的に配置した複合冷菓。
(イ) 冷菓(例えば、ソフトクリ−ム等)の内部に異種の食品(例えば、フル−ツソ−ス等)の層を形成した複合冷菓。
【0004】前記(ア)の形態の複合冷菓を製造する技術としては、例えば、実公平6−2557号公報、実公平3−16476号公報、実公平3−25589号公報、実公昭58−27674号公報、特開昭55−127957号公報、特開昭60−224450号公報、特開平7−264991号公報等に開示された技術が知られている。また、前記(イ)の形態の複合冷菓を製造する技術としては、例えば、特開昭62−104551号公報、特開昭54−135276号公報、実公平3−37424号公報、実公平3−16475号公報、実公昭62−42715号公報、実公昭60−8703号公報、実開昭57−69593号公報、特開平2−207752号公報等に開示された技術が知られている。特に前記(ア)の技術に関し、実公平6−2557号公報には、ソフトクリ−ムに異種の食品をトッピングして可食性容器に盛り付けるソフトクリ−ム製造機の技術が開示されている。
【0005】このソフトクリ−ム製造機においては、ソフトクリ−ムの排出部に充填口が装着されており、この充填口によって、別途ケ−ス体に貯留した異種の食品をソフトクリ−ムにトッピングするのであるが、この充填口は、基端側が前記ソフトクリ−ム製造機におけるソフトクリ−ムの排出部に装着されるとともに、末端側にソフトクリ−ムの取出口が形成されたソフトクリ−ム排出管路と、基端側が前記ケ−ス体に連通するとともに、末端が前記ソフトクリ−ム排出管路の取出口に開口する異種食品排出管路を備えている。この充填口においては、前記ソフトクリ−ム排出管路を経由してソフトクリ−ムを流し、同時に、異種の食品を前記異種食品排出管路を介して排出するが、前記異種食品排出管路の末端は、前記ソフトクリ−ム排出管路の取出口に面して開口しているため、異種の食品は、専ら取出口から排出されるソフトクリ−ムの外側表面に配置されることになる。また、特開平7−264991号公報には、前記のソフトクリ−ム排出管路の他に、このソフトクリ−ム排出管路を遮断及び開放するプランジャ−を備え、このプランジャ−に、前記異種食品排出管路を形成した冷菓製造機の技術が開示されている。この場合も、異種の食品が、ソフトクリ−ムの外側表面に配置される点では同様であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば冷菓がバニラソフトクリ−ムであり異種の食品がフル−ツソ−スである場合、前記(ア)の技術における複合冷菓にあっては、バニラソフトクリ−ムの外表面にフル−ツソ−スが配置されているため、喫食した際には、最初にフル−ツソ−スが口中に入って舌の上に載り、次いでバニラソフトクリ−ムが舌の上に載るという順序になる。このため、フル−ツソ−スの強烈な風味によってバニラソフトクリ−ムの本来の風味が相殺され、バニラソフトクリ−ムの風味及びフル−ツソ−スの風味の双方を個別に味わうことが不可能であった。また、前記(イ)の技術にあっては、バニラソフトクリ−ムの内部にフル−ツソ−スの層が形成されているため、喫食した際にバニラソフトクリ−ムとフル−ツソ−スとが同時に口中に入り、同時に舌の上に載るため、前記と同様にバニラソフトクリ−ムとフル−ツソ−スとの双方を個別に味わうことはできなかった。
【0007】このように、従来、複合冷菓においては、冷菓の風味及び食感と、異種の食品の風味及び食感とを、対比しながら双方を十分に楽しむことができないという問題があり、複合冷菓としての本来の利点を発揮することができなかったのである。一方、一般に複合冷菓の技術分野においては、冷菓を流下する方向に溝を形成し、形成した溝の内部に異種の食品を配設した形状のものは全く知られておらず、その製造方法も知られていなかった。そして、冷菓製造機及びその充填口においても、前記のとおり冷菓の外側表面に対して異種食品をトッピングするものは存在していたが、冷菓に溝を形成し、この溝の内部に異種の食品を配設するという形式の装置は知られていなかった。
【0008】本発明の目的は、従来にない独特の形状を有し、喫食した際には、冷菓と異種の食品との双方の味を対比しながら楽しむことができる新規な複合冷菓を提供することである。本発明の他の目的は、前記の複合冷菓を製造する方法を提供することである。また本発明の更に他の目的は、前記の複合冷菓を充填するための冷菓製造機及びその充填口を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための本発明の複合冷菓は、充填口から流下された冷菓に異種の食品をトッピングして容器に盛り付けた複合冷菓であって、冷菓の流下方向に連続的な溝を形成し、該溝の内部に前記異種の食品を配設したことを特徴としている。また、前記複合冷菓は、溝が前記充填口から流下された冷菓の少なくとも略中央部まで奥方に延びて形成されていること、異種の食品が、その外表面が冷菓の外表面よりも低くなるように、溝の深さより低い高さで溝の内部に配設されていること、異種の食品が連続した状態で配設されていること、異種の食品が流動性食品であること、容器が可食容器であり流下された冷菓及び異種の食品が、該可食性容器の上に螺旋状に積重されていること、及び冷菓がソフトクリ−ムであること、を望ましい態様としている。
【0010】前記課題を解決するための本発明の複合菓子の製造方法は、充填口から冷菓を連続的に流下し、流下した冷菓の流下方向に連続的に溝を形成し、該溝の内部に異種の食品を配設し、配設した冷菓を容器に盛り付け、盛り付けた複合冷菓を取得することを特徴としている。また、前記複合菓子の製造方法は、異種の食品が、流動性食品であること、及び、異種の食品の配設が連続的に行われること、を望ましい態様としている。
【0011】前記課題を解決するための本発明の冷菓製造機用充填口は、冷菓を排出して容器に盛り付ける冷菓製造機の冷菓の排出部に装着され、排出される冷菓に対して別途ケ−ス体に貯留した異種の食品をトッピングするための冷菓製造機用の充填口であって、基端側が前記冷菓の排出部に装着され、末端側に冷菓の取出口が形成された冷菓排出管路と、該冷菓排出管路の内周壁に突設され、前記取出口より排出される冷菓を裂開して溝を形成する溝形成部材と、基端側が、前記ケ−ス体に連通し、末端が、前記溝形成部材によって形成された冷菓の溝の内部にて開口する異種食品排出管路とを備えたことを特徴としている。また、前記冷菓製造機用充填口は、前記異種食品排出管路が、前記溝形成部材の内部を貫通して形成されていること、を望ましい態様としている。
【0012】前記課題を解決するための本発明の冷菓製造機は、前記冷菓製造機用充填口を装着した冷菓製造機であり、ケ−ス体が、該ケース体内に貯留された異種の食品を圧送して前記異種食品排出管路に供給するポンプを備えていることを、を望ましい態様としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の複合冷菓は、特異な形状を有している。本発明の複合冷菓は、充填口から流下される冷菓と異種の食品とをトッピングして容器に盛り付けたものである。尚、この場合の容器は、可食性容器であっても良く、また非可食性容器(例えばサンデ−カップ等)であっても良い。冷菓は充填口から流下される冷菓であるが、この充填口は、例えば、アイスクリ−ム製造機の排出ノズルであっても良く、ソフトクリ−ム製造機の充填口であっても良い。要は、冷菓を流下させるためのノズルである。このように充填口から流下される冷菓は、流下方向に連続的な溝が形成されている。ここで「流下方向」とは、充填口から排出された冷菓が落下する方向であり、換言すれば、充填口から流下される冷菓の軸方向(長手方向)の意味である。
【0014】本発明の複合冷菓は、前記の冷菓の溝内部に、異種の食品を配設したことを特徴とする。「異種の食品を配設」とは、溝の内部に異種の食品を完全に埋没させることであるが、好ましくは、溝の外側に露出しない状態に配置する。即ち、溝の開口縁部分よりも内側に異種の食品を配置する。つまり、異種の食品は、その外表面が冷菓の外表面よりも低くなるように、溝の深さより低い高さで溝の内部に配置するものとする。
【0015】本発明の複合冷菓では、このように冷菓に溝が形成され、この溝の内部に、異種の食品を配設する。従って、従来の前記(ア)の複合冷菓のように、冷菓の外側表面に異種の食品が配置されているものではなく、また、従来の前記(イ)の複合冷菓のように、冷菓の内部に異種の食品の層が形成されているものでもない。 更に本発明においては、異種の食品を配設した溝は、開口したままの状態であることも特徴としている。従って、溝の一部が閉じる場合があっても、少なくとも溝の全部が閉じることはない。異種の食品としては、ジャム、ソ−ス、微細化したナッツ類、粉砂糖、フォンダン、油脂、チョコレ−ト、ココア粉末、アイシング、クラッシュゼリ−等を例示することができる。異種の食品は、原則として冷菓以外の食品が好ましいが、冷菓であっても良い。この場合は、前記溝を形成した冷菓とは異なる種類の冷菓、例えば、色調、風味、成分等が異なる冷菓である。異種の食品は、原則として溝の底部に、溝の深さの約8割以下、好ましくは溝の深さの半分以下に収まる量で配設することが好ましい。また、溝は、充填口から流下された冷菓の少なくとも略中央部まで奥方に延びて形成されるのが好ましい。また、溝は1本に限られることはなく、複数本の溝を冷菓に形成しても良く、この場合は、各々の溝に異なる種類の異種の食品を配設しても良い。また1本の溝に複数種類の異種の食品を配設することもで可能である。
【0016】従来の前記(ア)の複合冷菓にあっては、冷菓の表面のみに異種の食品が配置されているため、喫食した際には、一口ごとに、異種の食品が先に舌の上に載り、次いで冷菓が載る順番となり、双方の風味及び食感を個別に楽しむことができなかった。また、従来の前記(イ)の複合冷菓にあっては、同様に冷菓と異種の食品とが混合されて口中に入るため、両者が混合されて舌の上に載り、双方の風味を個別に楽しむことができなかった。しかしながら、本発明の複合冷菓においては、喫食した際、最初に外側に配置された冷菓が口中に入って舌の上に載り、次いで溝の内部に配設された異種の食品が、冷菓が溶けた後ではなく直接舌の上に載ることになる。従って、一口ごとに、最初に冷菓の本来の味わいを楽しむことができ、次いで、異種の食品の味を楽しむことができる。このため、双方の風味が互いに相殺されることがなく、冷菓と異種の食品との双方を十分にバランス良く楽しむことができるのである。このように、本発明の複合冷菓は、従来には存在しなかったユニ−クな風味と食感とを楽しむことができる。
【0017】尚、本発明の複合冷菓は、冷菓に形成された溝の内部に異種の食品が配設されているので、異種の食品を溝の外側から肉眼で見ることが可能である。従って、消費者が購買する際には、異種の食品の種類を外観から容易に確認することができる利点もある。また、本発明の複合冷菓は、前述したように、溝が、充填口から流下された冷菓の少なくとも略中央部まで奥方に延びて形成されているのが好ましい。溝の内部の容積を広くとることができ、異種の食品の充填量が多い場合にも対処できるからである。また、異種の食品は、前述したように、その外表面が前記冷菓の外表面よりも低くなるように、溝の深さより低い高さで溝の内部に配設するの好ましい。これは、喫食した際に、最初に外側の冷菓が舌の上に載り、次いで溝の内部に配設された異種の食品が溝の開口を介して直接舌の上に載るときの時間差、つまり冷菓と異種の食品とを舌で直接味わう時間差を確実に得られるからである。このような異種の食品は、冷菓に形成された溝の内部に断続的に配設しても良いが、連続した状態で配設することが望ましい。即ち、異種の食品が連続的に配設されていれば、外見上も美しく、また味覚の上でも、冷菓の味と異種の食品の味とを常に対比しながら喫食することができるからである。また、異種の食品は、流動性食品であることが好ましい。ここに流動性食品とは液状又は半液状の流動物の形態を有する食品を意味している。異種の食品が流動性食品であれば、冷菓に形成された溝の中から流動性食品があたかも洩出してくるような形態となり、消費者はそのユニ−クな形状により、一層購買意欲を喚起されるのである。このような流動性食品の例としては、ジャム、ソ−ス、軟質チョコレ−ト、カスタ−ドクリ−ム、アイシング、ナッツクリ−ム、チ−ズクリ−ム、コンデンスミルク等を例示することができる。尚、この場合の流動性食品には、果実、果肉等の各種固形物を含有させることもできる。
【0018】以上の本発明の複合冷菓の望ましい態様の一例は、冷菓及び異種の食品を、可食性容器の上に螺旋状に積重し、全体をソフトクリ−ムのような形状にすることである。このような形状であれば、本発明の複合冷菓の形態的な特徴を、最も効果的に演出することができる。具体的には、後記実施例に示すとおり、冷菓がソフトクリ−ムである態様が最も好ましい。尚、ソフトクリ−ム以外であっても、軟質の冷菓をコ−ンカップに螺旋状に積重し、これを硬化トンネルを通過させて凍結し、ソフトクリ−ム型アイスクリ−ムとして販売する場合も好ましい態様である。
【0019】本発明の複合冷菓の製造方法においては、まず、最初に充填口から冷菓を連続的に流下する。この充填口は、例えば、アイスクリ−ム製造機の排出ノズル、ソフトクリ−ム製造機の充填口等の、冷菓を流下するための種々の充填口である。前記流下する冷菓に対し、流下方向に連続的に溝を形成する。例えば、充填口の出口部分において、冷菓の流路の内側に冷菓を開裂する部材を突設すれば、この部材によって冷菓は流下しながら連続的に開裂され、流下方向に連続的に溝が形成される。
【0020】次いで、この溝の内部に、異種の食品を配設する。異種の食品が流動性食品である場合は、溝の内部の奥深い場所に開口する別なノズルを配置し、このノズルから流動性食品を流下させる。また、異種の食品が粉粒体である場合には、連続式フィ−ダ−等により流下させる。ただし、これらの場合でも、異種の食品は、冷菓に形成された溝の内部に配設することが必要である。このように流下させた冷菓及び異種の食品を容器に盛り付け、独特の形状の複合冷菓を得ることができる。例えば、冷菓がソフトクリ−ムの場合、可食性容器、例えばコ−ンカップにそのまま盛り付けて直ちに販売することができる。また、コ−ンカップに盛り付けた後に、硬化トンネル等を通過させて硬化させ、ソフトクリ−ム型アイスクリ−ム商品の形態で出荷することも可能である。尚、この場合は、予めアイスクリ−ム商品として原料配合を選択することが必要である。また、異種の食品は流動性食品であることが望ましく、配設は連続的に実施することが望ましい。
【0021】本発明は、冷菓製造機用充填口と、この充填口を備えた冷菓製造機も含む。以下に前記課題を解決するために案出した本発明の冷菓製造機用充填口と、この充填口を備えた冷菓製造機を説明するが、本発明の要素には後記実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだ状態で付記している。本発明を後記実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであって、本発明の技術的範囲を実施例に限定するためではない。
【0022】図2は、本発明の冷菓製造機の一実施例を示す概略外観図である。また、図3は、本発明の冷菓製造機用充填口の一実施例の構造を説明する図であり、図4は、本発明の冷菓製造機の他の実施例を示す概略外観図である。本発明の冷菓製造機用充填口とその充填口を備えた冷菓製造機において、使用される異種の食品は流動性食品であることが望ましい。本発明の冷菓製造機用充填口(300、図2及び図3参照)は、冷菓製造機(100、120)の冷菓の排出部(201)に装着される部材であり、冷菓を排出するとともに冷菓に異種の食品をトッピングする機能を有する点は、前記従来技術(実公平6−2557号公報)における公知の充填口と同様である。また、本発明の充填口(300)は、冷菓排出管路(322)及び異種食品排出管路(325、326)を備えている点は、前記従来技術の公知の充填口と同様であるが、冷菓に溝を形成する溝形成部材(324)を備えている点、及び前記異種食品排出管路(325、326)の末端(325a)が、冷菓の溝の内部位置において開口する点で相違している。冷菓排出管路(322)は、冷菓を排出する管路である。冷菓排出管路(322)の基端側は、冷菓製造機(100、120)の冷菓の排出部(201)に装着され、末端側には、冷菓の取出口(323)が形成されている。この取出口(323)は、種々の形状のものを採用することが可能であり、形状を変更することにより、冷菓の形状を多様に変更することができる。例えば、取出口(323)が円形であれば、流下される冷菓の断面が円形となり、取出口(323)が星型形状であれば、流下される冷菓の断面は星型形状となる。
【0023】冷菓排出管路(322)の内周壁には、溝形成部材(324)が突設される。溝形成部材(324)は、冷菓排出管路(322)の内周壁に突設されるため、冷菓排出管路(322)の内部を流下する冷菓は、この溝形成部材(324)によって開裂される。開裂された冷菓には、溝が形成される。このような溝形成部材(324)が突設される位置は、可及的に取出口(323)に近いことが望ましい。即ち、冷菓に形成した溝が再度閉鎖する前に冷菓を取出口(323)から排出することが好ましいためである。また、溝形成部材(324)を突設する長さには、特に制約はないが、冷菓排出管路(332)の略中央部まで延びているのが好ましい。溝形成部材(324)によって形成される冷菓の溝の内容積を広く確保するためである。また、溝形成部材(324)について極論すれば、冷菓排出管路(322)内を、一方の内周壁から他方の内周壁まで架橋される状態となっても良い。この場合は、冷菓は、溝形成部材(324)によって縦方向に分断される形状となるが、このような分断された溝であっても本発明の「溝」の範囲に包含される。溝形成部材(324)の太さには制約はないが、細すぎる場合は、一旦形成した冷菓の溝が、再度閉塞する場合があるため、溝形成部材(324)の太さは、総じて5.0〜10.0mmの範囲が好ましい。溝形成部材(324)の形状は、断面円状であってもまた角状であってもよい。また、溝形成部材の上側には、先端が尖ったクサビ状部を形成してもよい。このように溝形成部材の上側にクサビ状部を形成した場合、アイスクリーム等の冷菓の粘度がたとえ高い場合でも、溝形成部材によって冷菓の排出を妨げることなく、すみやかに冷菓を開裂して溝を形成することができる。また、前述のようにクサビ状部を形成する際に、該クサビ状部を側方に傾斜させてもよい。この場合、溝形成部材を通過した冷菓が単に溝を形成されるに止まらず、若干斜めに傾斜して排出されることとなり、この排出される冷菓をソフトクリームのように容器上に螺旋状に積重する際の作業性が容易になる利点が得られる。
【0024】異種食品排出管路(325、326)は、前記溝形成部材(324)によって開裂された冷菓の溝の内部に、異種食品を配設するための管路である。このような異種食品排出管路(325、326)は、上流側(基端側)が、ケ−ス体(121、図4参照、図2では110の内部に存在しているため図示せず)に連通しているが、このケ−ス体(121)は、異種の食品を貯留するものである。異種食品排出管路(325、326)の末端は、溝形成部材(324)によって形成された冷菓の溝の内部位置にて開口する(図3の325a)。この異種食品排出管路(325、326)は、太さ、末端の開口部(325a)の大きさ、形状等には、特に制約はなく、異種食品の種類、物性、量等により適宜最適なものを選択する。例えば、異種食品排出管路(325、326)を軟質のチュ−ブ等により形成することもできる。
【0025】以上のような冷菓製造機用充填口(300)の作用は、次のとおりである。冷菓製造機(100、120)では、冷菓の排出部(201)より、冷菓が排出されるが、この冷菓の排出部(201)に、本発明の充填口(300)が装着されている。従って、冷菓は、冷菓の排出部(201)を出た後は、本発明の充填口(300)の冷菓排出管路(322)を通過し、取出口(323)より排出されることになる。冷菓排出管路(322)の内部を通過する冷菓は、溝形成部材(324)の位置を通過する際に、溝形成部材(324)によって開裂される。開裂された冷菓には、溝が形成される。
【0026】異種食品排出管路(325、326)は、上流側(基端側)が前記異種の食品を貯留したケ−ス体(121)に連通しており、末端は、冷菓に形成された溝の内部位置で開口している(図3、325a参照)。従って、ケ−ス体に貯留された異種の食品が、異種食品排出管路(325、326)を介して流下すれば、冷菓に形成された溝の内部に異種の食品が配設される。かくして、冷菓の流下方向に連続的な溝が形成され、その溝の内部に異種の食品が配設されたユニ−クな形状の冷菓を得ることができるのである。
【0027】このような充填口(300)においては、溝形成部材(324)と異種食品排出管路(325)とは、少なくとも一部を一体的に形成し、溝形成部材(324)の内部を異種食品排出管路(325)が貫通する態様とすることが望ましい。その理由は、構造が簡易となり、部品点数も少なくなり、更に保守管理が容易になるからである。また、溝形成部材(324)に異種食品排出管路(325)を直接形成することとなり、溝形成部材(324)によって冷菓に形成した溝が、変形して狭小となったり閉塞したりする前に、該溝に異種食品を供給できるからでもある。尚、以上の本発明の充填口(300)においては、異種の食品が、チョコレ−ト、固体脂等の低温で固化するものである場合は、充填口(300)に、別途保温装置又は加熱装置を付加して固化を予防することが好ましい。
【0028】本発明は前述の冷菓製造機用充填口(300)を装着した冷菓製造機(100、120)も含まれる。冷菓製造機(100、120)は、前記充填口(300)に対して異種の食品を送給するための各種装置が付加されているが、このような装置は従来公知のもので良く、例えば、前記従来技術(実公平6−2557号公報)に開示された公知の装置を使用することができる。特に、異種の食品を貯留したケ−ス体(図4中121)から異種の食品を送給する機構についてはいかなるものでも良く、例えば、前記従来技術(実公平6−2557号公報)のように、重力によって自然に流下させる方法も可能である。また、ケ−ス体を可撓性容器によって構成し、この可撓性容器を押圧手段により押圧し、異種の食品を充填口(300)まで圧送することも可能である。尚、いずれの場合も、異種の食品の送給及び停止を制動するための弁機構(210)を別途装備することが望ましい。
【0029】そして、本発明の冷菓製造機(100、120)においては、異種食品を貯留するケ−ス体には、ポンプ(123)を備えていることを望ましい態様とする。ポンプ(123)により異種の食品を強制的に送給することにより、異種の食品を効率良く、安定した流量で冷菓の溝に配設することができるためである。また、ポンプ(123)であれば、異種の食品の送給及び停止を、電気的に制動することができるため、冷菓を排出するタイミングに合わせて異種の食品を安全、かつ確実に配設することができる。
【0030】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0031】<実施例1>図1は、本発明の複合冷菓の一実施例を示す外観図である。図1は、ストロベリ−ジャムをトッピングしたソフトクリ−ム製品1の外観を示している。ソフトクリ−ム製品1は、充填口(図示せず)より流下された通常のバニラソフトクリ−ム2(冷菓)を可食性コ−ンカップ3に螺旋状に積重して盛り付けたものであるが、バニラソフトクリ−ム2には連続的な溝4が形成されており、この溝4の内部にストロベリ−ジャム5(異種の食品)が配設されている。尚、コ−ンカップ3の下部は紙製カバ−3aによって被覆されている。
【0032】図1から明らかなとおり、ソフトクリ−ム製品1は、溝4の奥から流動性のあるストロベリ−ジャム5が漏出してくる印象を消費者に与えるものであり、一見してユニ−クな形状を有している。即ち、従来にはない独特の形状を有しているため、この形状の効果によって消費者の積極的な購買意欲を喚起することができるのである。
【0033】また、ソフトクリ−ム製品1は、一口喫食した場合には、最初にバニラソフトクリ−ム2が舌の上に載り、次いで溝4の内部に配設されたストロベリージャム5が、ソフトクリーム2が溶けた後ではなく直接舌の上に載ることになる。何回喫食した場合であってもこの順序は逆転することがなく、一口ごとに、最初にソフトクリ−ム2を味わい、次いでストロベリ−ジャム5を味わうことができる。従って、図1のソフトクリ−ム製品1は、バニラソフトクリ−ム2の風味及び食感と、ストロベリ−ジャム5の風味及び食感とを、極めてバランス良く、互いに相殺することなく対比させながら味わうことが可能である。
【0034】<実施例2>図2は、本発明の冷菓製造機の一実施例を示す概略外観図である。図2における冷菓製造機はソフトクリ−ム製造機100である。ソフトクリ−ム製造機100の上面にはミックスタンクカバ−101が備えられており、このミックスタンクカバ−101には取手102が設けられている。ミックスタンクカバ−101の内側にはミックスタンク(図示せず)が設置されている。従って、ミックスタンクカバ−101を除去すれば、ミックスタンクにバニラミックス等を充填することができる。尚、この場合、シャ−ベットミックスを充填すれば、ソフトクリ−ム型のシャ−ベットを製造することが可能である。ソフトクリ−ム製造機100の内部には、冷凍機が付属した凍結撹拌機(図示せず)が備えられており、この凍結撹拌機が、ミックスタンクに貯留されたバニラミックスを撹拌しながら冷却し、ソフトクリ−ムを製造する。尚、ソフトクリ−ム製造機100の下部には通風口103が開口しており、発生した熱を除去する。
【0035】ソフトクリ−ム製造機100の前面100aには、フリーザードア200が設置されているが、このフリーザードア200は、前記凍結撹拌機(図示せず)の出口を閉塞するとともにソフトクリ−ムを排出する機能を有する部分である。従って、このフリーザードア200の内側には凍結撹拌機が設けられており、この凍結撹拌機にソフトクリ−ムが貯留されている。尚、フリーザードア200は、ハンドネジ202〜205により、ソフトクリ−ム製造機100の前面100aに締着されている。
【0036】フリーザードア200は、凍結撹拌機に貯留されたソフトクリームを適量排出するための排出装置201(即ち、特許請求の範囲で言う冷菓の排出部)を備えている(図3参照)。排出装置201には、上下方向に移動可能なプランジャ−208が嵌入され、更に、プランジャ−208を上下に移動させるためのレバ−208lが備えられている。排出装置201の下面には、ソフトクリ−ムを排出する充填口300が設置されている。また、充填口300の下方には、余分なソフトクリ−ムを受ける受け皿104が突設されている。一方、ソフトクリ−ム製造機100の側面100bには、ソ−ス供給ユニット110が供えられている。ソ−ス供給ユニット110の内部には、ソ−スを充満させた可撓性容器(図示せず、特許請求の範囲で言うケース体)と、この可撓性容器を弾性的に圧迫する押圧手段(図示せず)とが備えられている。また、可撓性容器の出口は、ホ−ス111によって充填口300に接続されている。
【0037】図3は、本発明の冷菓製造機用充填口の一実施例の構造を説明する図である。図3(ア)は、図2中の矢印X方向からみた充填口の縦断面を示す図であり、図3(イ)は、図2中の矢印Yの方向から充填口300を見た外観図である。
【0038】図3(ア)に示すように、排出装置本体201aにはネジ孔が複数穿設され、これらネジ孔に挿通されたハンドネジ202〜205によって、排出装置201は、ソフトクリ−ム製造機100の前面100aにフリーザードア200の連結部200aと一体に締着されている(図2参照)。従って、図3(ア)においては、紙面の奥側にソフトクリ−ム製造機100の前面100aが存在し、更にその奥側に凍結撹拌機が存在していることになる。排出装置本体201aには、シリンダ−206が上下方向に穿設されており、このシリンダ−206に、プランジャ−208が上下動可能に嵌入されている。このシリンダ−206の内部には、ソフトクリ−ム流入口207が開口しており、このソフトクリ−ム流入口207は、紙面の奥側にあるソフトクリ−ム製造機100の前面板部100a(図2参照)を貫通して更にその奥側の凍結撹拌機(図示せず)に連通している。従って、シリンダ−206は、ソフトクリ−ム流入口207を介して奥側に存在する凍結撹拌機に連通していることになる。シリンダ−206に嵌入されるプランジャ−208の外周には、Oリング溝208a及び208bが形成され、そこには各々Oリング208c及び208dが嵌着されている。
【0039】このようなシリンダ−206とプランジャ−208の作用は、次のとおりである。即ち、プランジャ−208が上昇し、プランジャ−208の先端が、前記ソフトクリ−ム流入口207の位置よりも上の位置に上昇した場合には(図3(ア)の状態)、ソフトクリ−ム流入口207は開放されて、凍結撹拌機からシリンダ−206の内部にソフトクリ−ムが流入し、該ソフトクリームは後述するソフトクリーム排出管路322を通じて下方へ排出される。他方、プランジャ−208が下降し、プランジャ−208の先端が、前記ソフトクリ−ム流入口207の位置よりも下の位置に下降した場合には、ソフトクリ−ム流入口207はプランジャ−208によって閉塞されるため、ソフトクリ−ムの流入は停止し、ソフトクリーム排出管路322からのソフトクリームの排出は停止される。このように、プランジャ−208を上下動させることによって、凍結撹拌機(図示せず)に貯留されたソフトクリ−ムを排出及び停止することができる。一方、排出装置201には第二のシリンダ−209が前記シリンダ206と平行となるように上下方向に穿設されており、この第二のシリンダ−209には、第二のプランジャ−210が上下動可能に嵌入されている。この第二のプランジャ−210は、連結部材211によって前記プランジャ−208と連結されており、プランジャ−208と一体的に上下動するようになっている。尚、この第二のプランジャ−210の外周には、Oリング溝210a及び210bが形成され、そこには各々Oリング210c及び210dが嵌着されている。
【0040】本発明のソフトクリ−ム製造機100は、前記構成のフリーザードア200に、以下に示す冷菓製造機用充填口300を備える。冷菓製造機用充填口300は、排出装置201の下側に設けられている。充填口300は、排出装置本体201aの下面に取り付けられる基材310と、この基材310に嵌合される取出口部材320とから構成され、それら基材310及び取出口部材320は排出装置201の下面に重畳されて、ハンドネジ301〜304により締着されている。尚、取出口部材320には位置決めピン321が突設されているが、この位置決めピン321は、基材310に穿設された穴と嵌合することにより、取出口部材320を、基材310に対して誤って逆向きに設置することを防止するものである。
【0041】また、基材310には側部にホ−ス接続口311が設けられており、このホ−ス接続口311には、図2で説明したホ−ス111(図2参照)の末端が接続される。また、このホ−ス111の基端側は、前述したとおり、前記ソ−ス供給ユニット110(図2参照)における可撓性容器(図示せず)に接続される。尚、図3(ア)及び(イ)では、ホ−ス111の図示は省略している。取出口部材320は、断面逆T字形の形状を有しており、中央部にソフトクリ−ム排出管路322(特許請求の範囲で言う冷菓排出管路)が形成されている。ソフトクリーム排出管路322は、取出部材320が前記基材310に重畳されて排出装置201に取り付けられるときに、基材310の略中央部に形成された孔310aに嵌合されるもので、そのときソフトクリ−ム排出管路322の上面が基材310の上面と面一になるように、ソフトクリーム排出管路322の高さが設定されている。また、ソフトクリ−ム排出管路322は、取出部材320が前記基材310に重畳されて排出装置201に取り付けられるときに、前記シリンダ206と同軸状となるように接続され、その末端には取出口323が開口している。なお、ソフトクリーム排出管路322の内径は、シリンダ206の内径よりも小さく設定されている。尚、図3(イ)では、ソフトクリ−ムの取出口323の形状が円形であるのものを図示しているが、取出口323の形状は三角形、四角形、多角形、星形、楕円形等いかなる形状でも良く、ソフトクリ−ムの種類に応じて適宜の形状を採用することができる。
【0042】ソフトクリ−ム排出管路322の内周壁には、突設片324(即ち、特許請求の範囲でいう溝形成部材)が突設されている。この突設片324は、ソフトクリ−ム排出管路322の内周壁に、例えば螺着されて固定されている。突設片324の内部には、ソ−ス排出管325が突設片324の軸方向に沿って穿設されている。このソ−ス排出管325の末端は、突設片324の先端下部で開口し、ソ−ス排出口325aとされている。
【0043】一方、取出口部材320の前記基材310との合わせ面には、ソ−ス排出溝326が形成されている。ここで、「溝」と表現する理由は、このソ−ス排出溝326は、上側が開放された「溝」の形状で取出口部材320に刻設されているためである。ただし、取出口部材320が排出装置201に締着された際(即ち、図3(ア)の状態)、このソ−ス排出溝326は、その縁部が基材310と密着し、該基材310によって上面を閉塞されるため、管路が形成される(図3(ア)参照)。即ち、ソ−ス排出溝326は「溝」の形状ではあるが、図3(ア)の状態のように、実質的には「管路」として機能する。尚、前記のとおり基材310にはホ−ス接続口311が設けられているが、ソ−ス排出溝326によって形成される管路は、ホ−ス接続口311に連通している。このように形成された管路(即ち、ソ−ス排出溝326)は、上流側がホ−ス接続口311に連通し、下流側は前記ソ−ス排出管325に連通している。以上のとおりホ−ス接続口311、ソ−ス排出溝326、ソ−ス排出管325、及びソ−ス排出口325aが全て連通されることにより、ソ−スの排出管路(即ち、特許請求の範囲で言う異種食品排出管路)が形成されている。尚、ソ−ス排出溝326の途中には、前記第二のシリンダ−209が交差するように形成されていて、この交差部分の第二のシリンダ−209の延長部分下方には前記第二のプランジャ−210の先端を受け止める受け口327が形成されている。そして、第二のプランジャ−210が、最下位に降りた場合には、前記第二のプランジャ−210の先端は受け口327に嵌合し、これによってソ−ス排出溝326が遮断されるようになっている。
【0044】以上、説明したソフトクリ−ム製造機100及び充填口300の作用は次のとおりである。図2において、ソフトクリ−ム製造機100によって常法のとおり例えばバニラソフトクリ−ムが調製される。調製されたバニラソフトクリ−ムは、ソフトクリ−ム製造機100に内設された凍結撹拌機(図示せず)の中に貯留される。ソフトクリ−ム製造機100の側面100bに設置されたソ−ス供給ユニット110の内部には、ソ−スを充満させた可撓性容器(図示せず)と、この可撓性容器を弾性的に圧迫する押圧手段(図示せず)とが備えられており、ホ−ス111を介して充填口300にソ−スが圧送される。
【0045】図3(ア)において、プランジャ−208及び第二のプランジャ−210が、共に最下端に位置している場合は、ソフトクリ−ム流入口207はプランジャ−208によって閉塞されており、また、ソ−ス排出溝326は第二のプランジャ−210によって閉塞されている。従って、ソフトクリ−ム及びソ−スは、双方とも停止状態である。図3(ア)のとおりレバー208Iが操作されてプランジャ−208が上昇した場合には、ソフトクリ−ム流入口207が開放され、この開放されたソフトクリ−ム流入口207を介してソフトクリ−ムがシリンダ−206の下部空間206aに流入する。このシリンダ−の下部空間206aに流入したソフトクリ−ムは、充填口300に形成されたソフトクリ−ム排出管路322を通過し、その下端の取出口323から排出される。
【0046】ソフトクリ−ムが、ソフトクリーム排出管路322内を通過する際、該排出管路322の内周壁に突設された突設片324によって開裂され、該ソフトクリ−ムには溝が形成される。従って、取出口323から排出されるソフトクリ−ムには、溝が連続して形成されていることになる。一方、第二のプランジャ−210はプランジャ−208に連動して上昇し、遮断されていたソ−ス排出溝326は開放状態になる。この結果、前記ソ−ス供給ユニット110(図2参照)より、ホ−ス111(図2参照)を介して、ホ−ス接続口311、ソ−ス排出溝326、ソ−ス排出管325、ソ−ス排出口325aの順にソ−スが流れ、ソ−ス排出口325aよりソ−スが排出される。
【0047】前記のとおり、突設片324によってソフトクリ−ムが開裂されて溝が形成されているが、ソ−ス排出口325aは、この溝の内部位置において開口しているため、ソ−スは、ソフトクリ−ムに形成された溝の内部において流下される。これによって、ソフトクリ−ムの溝の内部にソ−スが配設された状態となる。このようなソフトクリ−ムを、コ−ンの上に螺旋状に積重して盛り付ければ、図1に示したソフトクリ−ム製品1を得ることができる。尚、以上の実施例2においては、突設片324の長さ、太さ、本数等を自由に変更できることは言うまでもない。
【0048】<実施例3>次に、前記実施例2の装置を使用した本発明にかかる複合冷菓の製造方法の実施例について説明する。前記実施例2の装置を用いて、次のようにストロベリ−ジャム入りのソフトクリ−ムを調製した。図2において、ミックスタンクカバ−101を除去し、内部のミックスタンク(図示せず)に、市販のバニラ風味のソフトミックス(森永乳業社製、DX北海道バニラ:商標)5〜10lを投入した。
【0049】ミックスタンク内に設置されているキャブレタ−チュ−ブ(図示せず)を調節してオ−バ−ランが30〜35%になる条件に調節しながら凍結撹拌機(図示せず)を稼動し、バニラソフトクリ−ムを調製した。ソ−ス供給ユニット110の内部に、市販のストロベリ−ジャム(日本ボ−チフレ−バ−社製)1.3lを充填した可撓性容器(図示せず)を設置した。
【0050】市販のコ−ン(デイリ−フ−ズ社製、クレアトップコ−ン)を左手に持ち、本発明の充填口300の取出口323の下に静止させ、右手でレバ−208lを下げ、プランジャ−208を上昇させた。この操作により同時に第二のプランジャ−210も上昇し、充填口300の取出口323からは、溝が形成されストロベリ−ジャムが配設されたソフトクリ−ムが流下した。前記左手に持ったコ−ンを旋回させることにより、ソフトクリ−ムをコ−ンの上に螺旋状に積重し、図1に示すソフトクリ−ム製品1を得た。
【0051】<実施例4>図4は、本発明の冷菓製造機の他の実施例を示す概略外観図である。図4において、図2及び図3と共通する要素には図2及び図3と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。本発明の冷菓製造機の他の実施例は、ソフトクリ−ム製造機120である。
【0052】ソフトクリ−ム製造機120は、上面にミックスタンクカバ−101が備えられ、前面100aにフリーザードア200が設けられている。また、フリーザードア200には排出装置201が設けられており、この排出装置201に本発明の充填口300が設置されている点は、前記実施例2と同一である。ソフトクリ−ム製造機120の側面100bには、ソ−スが貯留されたソ−スタンク121(特許請求の範囲で言うケ−ス体)が設けられている。ソ−スタンク121の出口にはホ−ス111の基端が接続されており、このホ−ス111の末端は、充填口300に接続されている。
【0053】図4のソフトクリ−ム製造機120においては、側面100bに棚122が設けられており、この棚122の上には、流量可変式のチュ−ブポンプ123が備えられている。チュ−ブポンプ123の稼動及び停止は、プランジャ−208の近傍に設置された近接スイッチ124によって行われる。そして、この近接スイッチ124がプランジャ−208の上下動を感知し、チュ−ブポンプ123を自動的に稼動又は停止するようになっている。このようにチュ−ブポンプ123を設置したことにより、ソ−スの流量の変更が容易になり、また安定した流量で充填口300に供給することができる。また、チュ−ブポンプ123はメンテナンスが容易であり、衛生的であるという利点がある。なお、ソースを充填口300に供給するポンプとしてはチューブポンプに限られることなく、他の形式もポンプであってもよい。尚、図4のソフトクリ−ム製造機120においては、前記実施例2における第二のシリンダ−209及び第二のプランジャ−210(図3(ア)参照)に相当する部材は備えられていない。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明は次の効果を奏するものである。
(1)本発明の複合冷菓は、従来にない独特の形状を有しているため、消費者の積極的な購買意欲を喚起することができる。
(2)本発明の複合冷菓は、従来にない独特の形状を有しているため、喫食した際には、冷菓と異種の食品との双方の風味及び食感を対比しながらバランス良く楽しむことができる(3)本発明の複合冷菓の製造方法、冷菓製造機、又は充填口によれば、前記の(1)及び(2)の効果を奏する新規な複合冷菓を容易にしかも確実に得ることができる。




 

 


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