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発明の名称 咽頭用液状食品組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−309765(P2001−309765A)
公開日 平成13年11月6日(2001.11.6)
出願番号 特願2000−133169(P2000−133169)
出願日 平成12年5月2日(2000.5.2)
代理人 【識別番号】100079304
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 隆司 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4B018
【Fターム(参考)】
4B018 LB10 LE05 MD07 MD19 MD20 MD32 MD61 ME14 MF01 
発明者 佐瀬 あゆみ / 角谷 治夫 / 鈴木 裕一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 喉の不快感を改善する非毒性成分を含有し、平均粒子径30μm以上の霧状もしくは液滴を噴出させる容器に収容されてなることを特徴とする咽頭用液状食品組成物。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喉に対するうるおい効果が速く現れ、かつ使用性のよい、喉の不快感の改善に好適な咽頭用液状食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の変化に伴って、喉に対するストレスが高まってきている。その原因としては、例えば室内では空調機器の普及による乾燥状態、喫煙乃至その煙、室外では自動車の排ガス、煤煙、化学物質等による大気汚染等が挙げられる。また、会議、講演、歌唱等による長時間に亘る発声も、喉への負担を高める一因である。
【0003】かかる喉の不快感の改善を目的として、従来、喉飴、打錠菓子、飲料等が用いられてきた。これらの物は、ハッカ類、カリン、南天の実、ハーブ、漢方生薬等の喉に対する鎮静効果を有する有効成分を配合し、調製されている(特開2000−93122号公報)。ところが、喉飴・打錠菓子のような固形の抗炎症用食品は、口腔内で唾液中に溶解されて効果を発現するものであり、すばやく効果を得たい時に不便であった。また、効果を得た後も、未溶解の固形物が口腔内に残留しており、講演・会話・歌唱等の途中で喉の状態を整えたい場合等に不便であった。長時間に亘って効果を得たい場合は、口腔内から固形物が消失するまで口に含んでいればよいわけであるが、実際には嚥下したり、噛み砕いたりする衝動にかられるので長時間口腔内に留めておくことは困難である。一方、飲料のような液体を飲みこんで用いる抗炎症用食品は、喫食量の全てが喉の不快部分に到達するわけではなく、効率的に効果を得るためには、当該飲料を口に含んで含嗽する等の工夫が必要であった。
【0004】なお、抗炎症用食品とは直接関係ないが、喉に適用される製剤としては、喉の疾患を治療するための、例えばポピドンヨードに代表される殺菌消毒剤を含有する医薬品が知られている。しかし、これは刺激性があり、味も悪く、特に、液体を脱脂綿等に含浸させて咽頭部に塗布するタイプのものは、適用時に吐き気を催す等、使用性に問題がある。また、医薬品であるがために、用法・用量に制限があり、必要に応じていつでも使えるというわけではない。
【0005】また、しわがれ声、咽喉不快に効果のある漢方薬である、響声破笛丸を配合したトローチ、チュアブル錠、内服薬が知られている(特開平5−70359号公報、特開平10−7578号公報)。この漢方薬は、成分として連翹、桔梗、甘草、大黄、縮砂、センキュウ、訶子、阿仙薬、薄荷葉を含有している。しかし、響声破笛丸は不快な強い刺激性を有しており、服用が困難であった。更に、響声破笛丸は、全ての人が服用できるわけではない。成分として配合されている大黄及び甘草は、服用する人の体質によっては、副作用を生じることがある。日薬連申し合わせ(昭和63年1月13日)によれば、胃腸が弱く下痢し易い人、血圧の高い人又は高齢者、心臓又は腎臓に障害のある人、むくみのある人等は、服用に先立って医師又は薬剤師に相談することとされている。上記に該当する人が響声破笛丸を服用すると、激しい腹痛を伴う下痢、尿量減少、むくみ、こわばり、血圧上昇、頭痛などの症状を現す場合がある。体質によって利用が限定されるようなものは、喉の不快感を改善する手段として、適切であるとは言い難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、喉の不快感を改善するための食品は、即効性及び使用性等の面で問題があった。一方、喉に適用する医薬品は使用性の面で問題があり、漢方薬の響声破笛丸を応用した場合は副作用の面から使用できる人が限られていた。しかし、喉の不快感は全ての人に共通のトラブルであり、誰もが安心して気軽に使用できる解決策が切に望まれる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、喉の不快感を改善する効果が速く現れ、かつ使用性のよい、喉の炎症の改善に好適な咽頭用液状食品組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、喉の不快感を改善する非毒性成分を含有する液状食品組成物を平均粒子径30μm以上の霧状もしくは液滴として喫食することにより、喉の不快感を改善する効果が速く現れ、かつ使用性がよいことを知見し、本発明をなすに至った。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。本発明の咽頭用液状食品組成物は、喉の不快感を改善する非毒性成分を含有し、平均粒子径30μm以上の霧状もしくは液滴を噴出させる容器に収容されてなるものであり、喫食時に霧もしくは液滴となって現れる。霧もしくは液滴となった液状食品組成物は、口腔内で迅速に拡散して咽頭部に到達し、不快感を改善する。
【0010】ここで、液状食品組成物を霧状もしくは液滴とする容器は、特に制限されないが、例えば、ポンプ、スクイズ、トリガー等の手動圧による水溶液のスプレー容器、噴射剤として炭酸ガス、LPガス等を利用したエアゾール容器等が好適に使用できる。
【0011】霧もしくは液滴の平均粒子径は30μm以上であり、特に70μm以上とすることが望ましい。平均粒子径が30μmよりも小さいと、喫食時に当該液状食品組成物が咽頭部に到達した実感が十分に得られない。なお、平均粒子径は3,000μm以下、特に1,000μm以下とすることが好ましい。
【0012】本発明に係る液状食品組成物を充填する容器は、内容物を充填して、密閉した状態で保存できるものであれば、形状、材質、容量等は特に限定されるものではない。例えば、材質としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンブチレート、ポリプロピレン等の合成樹脂、耐水加工を施した紙、スチール、アルミニウム等の金属等を例示できる。容量は、携帯性・使用性等を考慮すると、1〜100mL程度のものが推奨されるが、これに限定されるものではない。
【0013】喉の不快感を改善する成分乃至抗炎症成分としては、ケイヒ、セネガ、トコン、キキョウ、ハンゲ、ハッカ、ユーカリ、チョウジ、ウイキョウ、キョウニン、タイム、コウボク、シャゼンソウ、ビロードアオイ、カリン、ゼニアオイ、セイヨウニワトコ、ナンテン、ラカンカ、セイヨウノコギリソウ等の植物抽出物、保湿成分即ちグリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、オキシプロリン、ピロリドンカルボン酸等のアミノ酸類、可溶性コラーゲン等のポリペプタイド類、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、キシリトール、トレハロース、アラビノース、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の糖類が例示できる。
【0014】水溶液のスプレー剤を用いる場合、増粘剤として広く用いられている水溶性高分子、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等を使用して、液状食品組成物の粘度を高めると、不快感を改善する成分の咽頭部への展着性が増し、また使用時の液ダレを抑制することができるので推奨される。
【0015】喉の不快感を改善する成分乃至抗炎症成分が溶解している方が咽頭部粘膜における吸収が良好である場合には、溶解剤を用いたり、喉の不快感を改善する成分を予め水溶性有機溶媒に溶解して製剤化してもよい。溶解剤としては、喉の不快感を改善する成分の溶解性に応じて適宜な成分が使用できる。例えば、各種界面活性剤、クロタミトン、サリチル酸グリコールエステル、サリチル酸メチル、ベンジルアルコール等が挙げられる。水溶性有機溶媒としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、分子量300〜500のポリエチレングリコール等のグリコール類が例示できる。
【0016】また、甘味剤や香料等を配合して香味を改善し、使用性を向上させてもよい。甘味剤としては、精製白糖、グラニュー糖、水飴、麦芽糖、ステビアエキス、アスパルテーム、パラチノース、オリゴ糖、サッカリンナトリウム、フィロズルシン、ハチミツ、カップリングシュガー等が例示できる。香料は、食品、飲料、口腔衛生品等に通常用いられる香料が使用できる。
【0017】更に、嗜好性を高める等、目的に応じて適宜な成分を配合してもよい。例えば、アジピン酸、クエン酸、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸等の酸味料、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン等の界面活性剤、果汁、カカオ、コーヒー、ワイン、茶などの高嗜好性成分、チャ抽出物、ブドウ果皮抽出物、ブルーベリー葉抽出物等のポリフェノール類、β−カロチン、アスコルビン酸、トコフェロール等のビタミン類、法色基に定める食用色素、コチニール色素、クチナシ色素等の色素等を配合してもよい。
【0018】本発明の喉の不快感を改善する液状食品組成物乃至液状抗炎症用食品は,上述した適宜な成分を水に溶解又は分散して調製され、上記容器に収容して使用に供される。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例で%は質量百分率を示す。
【0020】[実施例、比較例]喉に不快感を有する被験者10名を各群5名の2群(A群、B群)に分け、A群は下記組成の液状食品組成物を霧もしくは液滴として喫食し、B群は下記組成の喉飴を口に含み、喉の不快感の改善及び検体の口腔内からの消失に要する時間を測定した。更に、その後、気密性の高い室内で1時間歌唱し、喉の不快感の有無を評価した。その結果を表1に示す。なお、実験の正確を期するため、喉飴を噛み砕いたり飲みこんだりすることは禁じた。
【0021】
(液状食品組成物)
水溶性グラニュー糖 20%ポリオキシエチレングリコール#400 10ヒアルロン酸 0.01コラーゲン 0.05ショ糖ミリスチン酸エステル 0.7カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1メントール 0.05香料(ハーブタイプ) 0.2精製水 残 合計 100.0% この組成物をポンプ容器に充填し、手動によって霧もしくは液滴とした。
(喉飴)
砂糖 79.79%水飴 20カリンエキス 0.01香料(フルーツタイプ) 0.2 合計 100.0%【0022】
【表1】

【0023】表1の結果から、本発明の液状食品組成物を噴霧して喫食した群(A群)は、喫食直後に喉の不快感が改善し、かつ検体が口腔内から消失し、1時間歌唱した後も、喉の状態は快適であった。これに対し、喉飴を口に含んだ群(B群)は、喉の不快感が改善されるまでに1分30秒〜2分50秒を要し、しかも喉飴が口腔内から消失するまでに10分以上という長時間を要し、この間の歌唱は不可能であった。更に、1時間歌唱した後の喉の状態は不快乃至やや不快であった。なお、A群の被験者に使用性を確認したところ、使用時の液ダレもなく、良好であった。
【0024】なお、実施例で用いた液状食品組成物を霧もしくは液滴となし、東日本リサーチ社製の粒子径測定装置(LDSA−1300A型)を用い、噴射距離15cmで、その粒子径を測定した。3回の平均値は118μmであった。
【0025】以上のように、本発明の液状食品組成物は、喫食時に霧もしくは液滴として現れるため、喉の不快感を短時間で改善することができ、口腔内に留まって会話や歌唱を妨げることがなく、使用性もよいことが明らかとなった。
【0026】
【発明の効果】本発明の咽頭用液状食品組成物は、喉の不快感を改善する効果が速やかに発現し、使用性も優れたものである。




 

 


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