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発明の名称 食品組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−252054(P2001−252054A)
公開日 平成13年9月18日(2001.9.18)
出願番号 特願2000−381446(P2000−381446)
出願日 平成12年12月15日(2000.12.15)
代理人
発明者 池本 毅 / 金山 博 / 齋藤 雅人
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 オリーブの実を圧搾して得られる水溶液の濃縮物又は乾固物を含有することを特徴とする食品組成物。
【請求項2】 オリーブの実を圧搾して得られる水溶液の濃縮物又は乾固物から有機溶媒を用いて抽出した抽出物を含有することを特徴とする食品組成物。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品組成物に関し、オリーブ油の生産過程に産するベジテーション水の濃縮物を含有する食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、健康指向の高まりとともに、様々な疾病に活性酸素が拘わっていることが近年明らかとなってきたことから、健康維持を目的として活性酸素を消去する天然素材が注目されている。その中で、ポリフェノールを含有する飲食品が人気を得ている。ポリフェノールを含有する種々の天然物の中で、オリーブ(Oleaeuropaea Linne)の実は約15〜30質量%(以下、単に%と記す)の脂質成分とともに約70%の水分が含まれており、このオリーブの実を圧搾して得られるオリーブ油には、ステアリン酸やパルミチン酸等の固形グリセリドが約25%、リノール酸やオレイン酸等の液状グリセリドが約75%に加えて様々なポリフェノール類も含まれている。オリーブ油は、古来、食用油、化粧料、セッケン原料や薬用等に広く用いられているが、このオリーブ油の生産過程においてベジテーション水と呼ばれる多量の水が産する。換言すれば、オリーブを圧搾して得られる水性部である。このベジテーション水には約3%の糖類、約1%の有機酸、約1%の脂質とともに約1%のポリフェノール類が含まれていることが知られている(J.America.Food.Chem. 1996,44,2040−2048, JAOCS,vol.76,No.7,873−882(1999))。しかしながら、このベジテーション水はオリーブ油生産過程における不要物であり廃棄物とされており、その応用に関する検討は全くなされていなかった。
【0003】そこで、本発明者等はベジテーション水の応用について検討を行い、ベジテーション水を化粧料に配合することにより優れた肌荒れ予防効果を有する皮膚化粧料が得られることを見出している(特願平11−61373号)。更に、ポリフェノール類を多く含むベジテーション水を飲食品組成物に応用することについて検討を行ったが、ベジテーション水を食用とした場合には舌を刺す様な収斂性と独自の苦み、特有な味を有する為、そのままでは食べにくく嗜好性を減退させるという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、廃棄物とされている上記ベジテーション水を利用し、ベジテーション水に特有な風味に起因する嗜好性減退を防止し、ポリフェノールを含有した身体に良い食品組成物を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、オリーブ油を生産する過程において産するベジテーション水に含まれる大量の水分を蒸発もしくは凍結乾燥等の通常の濃縮又は乾固方法にて除去することにより得られる濃縮物又は乾固物を用いることによって達成される。即ち、本発明は、オリーブの実を圧搾して得られる水溶液の濃縮物又は乾固物を含有することを特徴とする食品組成物にある。また、本発明は、オリーブの実を圧搾して得られる水溶液の濃縮物又は乾固物から有機溶媒を用いて抽出した抽出物を含有することを特徴とする食品組成物にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるベジテーション水の濃縮物は、通常のオリーブ油を得る過程において産する水溶液を常法により濃縮又は乾固し用いることも可能であるが、ベジテーション水に混入する脂質成分、繊維質成分や種子殻等を濾過や遠心分離等の分離手段を用いて除去、精製した後、濃縮及び/又は乾固して用いることもできる。また、雑菌の混入や増殖による異臭の発生等を抑える目的で水溶液部にアルコール等を添加した後に濾過や遠心等により分離・精製した水溶液を濃縮したものを用いることも可能である。
【0007】ベジテーション水を濃縮して用いる場合、もとのベジテーション水の2割以下に濃縮することが好ましい。濃縮度合いが低いと苦味等不快味が残ってしまう場合がある。ベジテーション水の濃縮物及び/又は乾固物の本発明の食品組成物への配合量は、食品組成物の剤形により千差万別であり一概に規定できるものではないが、一般的には乾固物換算で0.001〜10%が好ましく、特に好ましくは0.01〜5%である。
【0008】本発明におけるベジテーション水の有機溶媒抽出物による抽出方法は、まずベジテーション水をn−ヘキサン、ベンゼン、クロロホルム等の非極性有機溶媒で常温にて数回洗浄することで、原料物質(ベジテーション水)中の脂溶性物質等の除去を行う。次に、上記工程を経たベジテーション水より、ジエチルエーテルや酢酸エチル、アセトン、メタノール、エタノール等で常温下で抽出する。本抽出工程にて用いられる有機溶媒は2種類以上混合して用いても良い。得られた有機溶媒抽出物は、硫酸マグネシウム(無水)や硫酸ナトリウム等で乾燥し、ろ過した後、必要により30℃以下で有機溶媒を留去した上で使用する。また、得られた有機溶媒抽出物は、エタノール等に溶解又は分散して用いることができる。
【0009】本発明の食品組成物は、形状としては特に限定されるものではなく、液状、顆粒状、粉末状、タブレット状、練物状、スポンジ状種々のものとすることができる。具体的には、飲料類、パンやパスタ等の主食類、蒲鉾や竹輪等の副食類、キャンディーやグミ等のお菓子類等とすることができる。
【0010】更に、本発明の食品組成物は、上記した必須の成分に加えて、適宜にアスパラテーム、ステビア抽出物、甘草抽出物等の一般に用いられる甘味料、クエン酸等の酸味料等他の調味料を添加してより嗜好性を高めることもでき、必要により大豆、トウモロコシ、りんご等の食物繊維等を添加して健康性を高めることができるのは勿論である。
【0011】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらによって限定されるものではない。
【0012】実施例1;ベジテーション水の濃縮物の製造例通常のオリーブ油製造過程において産した水溶液部8リットルに未変性エタノール2リットルを加えた。得られたエタノール水溶液部を4℃、回転数10000rpmにて15分間遠心分離を行い、約1.5kgの固形物と約8.5リットルの水層部とに分離した。得られた水層部を常法に従い、セライト濾過することにより淡褐色の水層約8.5リットルを得た。得られたベジテーション水を精製水にて100倍希釈した後に分光光度計にてUVスペクトルを測定した結果を図1に示した。得られたベジテーション水5kgを常法により濃縮し、本発明で用いる濃縮物約220gを得た。
【0013】実施例2;ベジテーション水の濃縮物の有機溶媒抽出物の製造例実施例1で得られたベジテーション水の濃縮物を原料として使用し、以下の方法により有機溶媒抽出物を得た。ベジテーション水200mLに対し、等量のn−ヘキサンにて常温で数回洗浄し、脂溶性物質を除去した。その後、酢酸エチル200mLにて常温下で抽出した。得られた有機溶媒抽出物は、硫酸マグネシウム(無水)12gで乾燥し、ろ過した後30℃以下で溶媒を完全に留去し、0.6gを得た。
【0014】実施例3(錠剤)
実施例1のベジテーション水の濃縮物 10.0乳糖 82.0粉末水飴 5.5香料 1.0グリセリン脂肪酸エステル 1.5上記の各成分を均一に混合し、常法により錠剤を調製した。
【0015】実施例4(顆粒剤)
実施例3で得たベジテーション水濃縮物の製剤 20デンプン 30乳糖 49結晶セルロース 1合計100部上記の各成分を均一に粉砕混合し、常法により顆粒剤を調製した。
【0016】実施例5(チューイングガム)
実施例1のベジテーション水の凍結乾燥物 1ガムベース 50粉糖 20マンニット 20ソルビトール 5香料 1水 残部【0017】
実施例6(グミキャンデー)
実施例1のベジテーション水の凍結乾燥物 10.0グラニュー糖 30.0水飴 25.0ゼラチン 10.0クエン酸 0.5酒石酸 0.3香料 1.0精製水 残 部上記の各成分を均一に粉砕混合し、常法によりグミキャンデーを調製した。
【0018】
実施例7(錠剤)
実施例1のベジテーション水の濃縮物 1.0粉糖 78.5ビタミンC 20.0香料 1.3グアガム 0.06DKエステル 1.5結晶セルロース 1.0上記の各成分を均一に粉砕混合し、常法により錠剤を調製した。
【0019】
実施例8(ソフトカプセル剤)
ベジテーション水の濃縮物(80%濃縮物) 3.0大豆油 55.0ビタミンE 20.0小麦胚芽油 15.0グリセリン脂肪酸エステル 5.0ミツロウ 2.0上記成分を混合し、ゼラチン、グリセリンからなるゼラチン皮膜に充填し、常法に準じソフトカプセルとした。
【0020】
実施例9(ハードカプセル剤)
ベジテーション水の濃縮物(80%濃縮物) 15.0粉糖 60.0デキストリン 24.0グリセリン脂肪酸エステル 1.0上記成分を混合し、ゼラチンからなるカプセル容器に充填し、常法に準じハードカプセルとした。
【0021】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明に係るベジテーション水の濃縮物又は乾固物、又はそれらの有機溶媒抽出物を含有する食品組成物は特有の刺激や味がなく優れた食品組成物であることは明らかである。




 

 


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