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発明の名称 家畜用飼料添加剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−95502(P2001−95502A)
公開日 平成13年4月10日(2001.4.10)
出願番号 特願平11−282340
出願日 平成11年10月4日(1999.10.4)
代理人
発明者 斉藤 司 / 牟田 秀都 / 稲井 隆之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】下記(1)と(2)及び/又は(3)の混合物からなる家畜用飼料添加剤、(1)シュガー系フレーバーを含有する着香料(2)甘草抽出物(3)ステビア抽出物。
【請求項2】シュガー系フレーバーがソトロン、シクロテン、フラネオール、ホモフラネオール、マルトール及びエチルマルトールからなる香料成分の1種又は2種以上の混合物である請求項1記載の家畜用飼料添加剤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュガー系フレーバーを含有する着香料[以下、(1)成分と称することもある]と甘草抽出物[以下、(2)成分と称することもある]及び/又はステビア抽出物[以下、(3)成分と称することもある。]からなる、牛、豚などの家畜用飼料添加剤に関する。更に詳しくは、本発明は(1)成分と(2)成分とからなる混合物、(1)成分と(3)成分とからなる混合物、(1)成分と(2)成分と(3)成分とからなる混合物のいずれかを牛、豚などの飼料中に配合することにより嗜好性を向上させ、更に子畜においては下痢を軽減させることのできる家畜用飼料添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家畜用飼料にフレーバー等の添加剤を配合して嗜好性を改善し、摂餌量を増加させることは実用化されている。例えば、子豚用人工乳の餌付けを早める対策として、母乳の香りを持ったフレーバーを添加することによって、哺乳期子豚の早期離乳が容易になり、また砂糖、グルタミン酸ソーダを配合することにより豚の嗜好性が改善されることなどが早くから知られていた(Feedstuffs Vol.33,48,(Dec.2)61,1961)上述のように、家畜用飼料添加剤として砂糖を使用することにより家畜の嗜好性を改善し、摂餌量を増加させることはできるが、砂糖は特に、子豚、子牛にとっては消化できず、添加量が多いと下痢をおこし、発育が低下するという問題があった。そこで、砂糖に代わる飼料添加剤が求められ、例えば、カンゾウ等の植物の粉末及び/又はこの植物から抽出した植物抽出物及び/又は醗酵生成物を必須成分とする肉質改善用飼料(特開昭61−119144号公報)、或いは、乾燥カキおよび黒糖と甘草水抽出物とを含有することを特徴とする家畜・家禽用飼料添加剤(特開昭62−224246号公報)、更に(a)連ぎょう及び(b)甘草、紫湖、川きゅう、桂皮及び金桜子からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする動物の下痢予防・抑制剤(特開平6−172198号公報)、また更に、グリチルリチンを抽出した後の甘草残渣を含有する強肝作用及び/又は感染防御作用を有する飼料(特開平9−143085号公報)、また、ステビアの植物組織の抽出物を含有することを特徴とする抗ヒスタミン作用を有する物質及び該物質を用いた飼料(特開平10−330279号公報)などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、家畜用飼料添加剤として、砂糖の代わりに甘草又はステビアの抽出物を用いる上述の提案により子豚、子牛の下痢症状の改善には効果があるものの、砂糖に比べて家畜の嗜好性の点で劣り、必ずしも満足できるものではなかった。また、牛飼料に糖蜜を添加して嗜好性を向上させる試みも行われているが、糖蜜を使用した場合はカビの発生、工場での作業性、添加割合が多いなどの問題点が多くある。
【0004】従って、本発明の目的は、牛、豚などの家畜の飼料中に配合して嗜好性を向上させ、更に下痢を軽減させることのできる家畜用飼料添加剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは牛、豚などの家畜の飼料中に配合して嗜好性を向上させ、更に下痢を軽減させることのできる家畜用飼料添加剤を開発すべく鋭意研究を行った結果、(1)成分と(2)成分とからなる混合物、(1)成分と(3)成分とからなる混合物、(1)成分と(2)成分と(3)成分とからなる混合物のいずれかを牛、豚などの飼料中に配合することにより嗜好性を向上させ、更に下痢を軽減させることのできることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】かくして、本発明によれば、(1)成分と(2)成分とからなる混合物、(1)成分と(3)成分とからなる混合物、(1)成分と(2)成分と(3)成分とからなる混合物のいずれかからなる家畜用飼料添加剤が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に説明する。
【0008】本発明で使用する(1)成分として表されるシュガー系フレーバーは、砂糖様の甘い香気を有するフレーバーであればよく、特に、ソトロン、シクロテン、フラネオール、ホモフラネオール、マルトール及びエチルマルトールからなる香料成分の1種又は2種以上の混合物を好ましく例示することができる。これらはいずれも従来から調合香料素材としてよく利用されており、市場で容易に入手することができる。
【0009】これらシュガー系フレーバーが着香料中に含有される配合割合としては、例えば、0.01〜50重量%程度、好ましくは0.1〜10重量%程度の範囲で通常混合される。また、上記着香料は所望により、その他の香料成分又は香料担体等を添加配合することもできる。香料成分としては特に制限されるものではなく、例えば、エチルアセテート、エチルプロピオネート等の脂肪酸エステル類、酪酸、吉草酸等の脂肪酸類、その他従来既知の天然香料、合成香料、反応フレーバーなどを適宜配合した調合香料などを挙げることができる。また、香料担体としては、例えば、デキストリン、多孔性シリカゲル、小麦粉、コーンフラワーなどを例示することができる。
【0010】また、本発明で用いることのできる(2)成分として示される甘草抽出物は、マメ科植物の甘草(Glycyrrhiza glabra)の根茎を、例えば、水またはこれに少量のアルカリやアルコールを加えて抽出したものであり、一般に甘味剤、鎮咳剤等として使用され、市場で容易に入手することができ、例えば、リコリス(池田糖化株式会社製商品名)、カンプン(日本製紙株式会社製商品名)などを例示することができる。
【0011】更に、本発明において使用される(3)成分として表されるステビア抽出物は、キク科の多年生植物、ステビア・レバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana Bertoni)の植物組織を、例えば、水または有機溶媒で抽出したものであり、一般に甘味剤等として使用され、市場で容易に入手することができ、例えば、ステビロース(東洋精糖株式会社製商品名)、コクヨSTV(池田糖化株式会社製商品名)、リケシン(理研ビタミン株式会社製商品名)などを例示することができる。
【0012】また更に、所望により、本発明の家畜用飼料添加剤に、一般に飼料用添加剤として公知の、例えば、アミノ酸類、ビタミン類等を添加配合することもできる。
【0013】上記したように本発明は、(1)成分と(2)成分とからなる混合物、(1)成分と(3)成分とからなる混合物、(1)成分と(2)成分と(3)成分とからなる混合物のいずれかからなる家畜用飼料添加剤を提供する。各成分の混合割合は、例えば、(1)成分と(2)成分とからなる混合物の場合の混合割合は、(1)成分1重量部に対して、(2)成分を0.01〜50重量部、より好ましくは0.1〜10重量部の範囲を挙げることができる。また、(1)成分と(3)成分とからなる混合物の場合の混合割合は、(1)成分1重量部に対して、(3)成分を0.01〜50重量部、より好ましくは0.1〜10重量部の範囲を例示することができる。更に、(1)成分と(2)成分と(3)成分とからなる混合物の場合の混合割合は、(1)成分1重量部に対して、(2)成分を0.1〜50重量部程度及び(3)成分を0.1〜50重量部程度の範囲内を示すことができる。このようにして得られた本発明の家畜用飼料添加剤は、大量に生産された家畜用の配合飼料に、例えば、配合飼料に基づいて0.01〜1重量%程度添加混合される。
【0014】本発明の家畜用飼料添加剤の調整法の好ましい一実施態様を示せば、例えば、(1)の着香料1重量部に対して、(2)成分の甘草抽出物を0.1〜10重量部及び/又は(3)成分のステビア抽出物を0.1〜10重量部を添加・混合して容易に製造することができる。このようにして得られた家畜用飼料添加剤は粉末状で、容易に家畜用飼料に添加混合して用いることができる。
【0015】
【実施例】次に実施例および参考例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
【0016】参考例1ソトロン、シクロテン、フラネオール、ホモフラネオール、マルトール及びエチルマルトールからなるシュガー系フレーバーを含有する下記香料成分配合処方例の家畜用飼料添加剤用着香料を製造した。
【0017】
【表1】表1:香料成分の配合割合
【0018】実施例1リコリス(池田糖化株式会社製甘草抽出物の商品名)の3重量部に、参考例1で製造した着香料1を1重量部添加混合して家畜用飼料添加剤を製造した(本発明品1)。
【0019】実施例2ステビロース(東洋精糖株式会社製ステビア抽出物の商品名)の1重量部に、参考例1で製造した着香料2を1重量部添加混合して家畜用飼料添加剤を製造した(本発明品2)。
【0020】実施例3リコリスの2重量部にステビロースを2重量部混合し、この混合物に参考例1で製造した着香料1を1重量部添加混合して家畜用飼料添加剤を製造した(本発明品3)。
【0021】実施例4実施例1、実施例2及び実施例3で得られた家畜用飼料添加剤を哺乳期子豚育成用配合飼料に添加し、下記要領によりフィールド試験を実施した。
(1)供試配合飼料:下記表2に示す哺乳期子豚用配合飼料に本発明品1、本発明品2及び本発明品3をそれぞれ0.05、0.1、0.3重量%添加した飼料を試験区とし、無添加飼料を対照区とした。
【0022】
【表2】表2:哺乳期子豚用配合飼料
【0023】(2)供試豚:平均25日令の3元交配子豚♀(ランドレース×大ヨークシャ)×♂デュロックを1実験あたり3頭単位で使用した。
(3)試験方法:カフェテリア法による嗜好性試験とし、期間は5〜7日間とした。
(4)試験結果:結果を表3に示した。
表3の結果から明らかな如く、本発明の家畜用飼料添加剤を配合した試験区の飼料は、いずれも摂取量が著しく増加し、対照に比較して顕著な嗜好性改善効果を示した。また、本発明の家畜用飼料添加剤を配合した飼料は下痢の症状を誘発しなかった。
【0024】
【表3】表3:試験結果
【0025】実施例5実施例1、実施例2及び実施例3で得られた家畜用飼料添加物を子牛人工乳飼料に添加し、下記要領によりフィールド試験を実施した。
(1)供試配合飼料:下記表4に示す子牛人工乳飼料に本発明品1、本発明品2及び本発明品3を0.03重量%添加した飼料を試験区とし無添加飼料を対照区とした。
【0026】
【表4】表4:子牛人工乳飼料
【0027】(2)供試牛:平均80日令(F1雑種)を1実験あたり5頭単位で使用した。
(3)試験方法:カフェテリア法による嗜好性試験とし、期間は3日間とした。
(4)試験結果:結果を表5に示した。
表5の結果から明らかな如く、本発明の家畜用飼料添加物を配合した試験区の飼料は、いずれも摂取量が著しく増加し、対照に比較して顕著な嗜好性改善効果を示した。
【0028】
【表5】表5:試験結果
【0029】実施例6実施例3で得られた家畜用飼料添加物を子牛人工乳飼料に添加し、下記要領によりフィールド試験を実施した。
(1)供試配合飼料:下記表6に示す子牛人工乳飼料に本発明品3を0.03重量%添加した飼料を試験区とし、糖蜜を3.0重量%添加した飼料を対照区とした。
【0030】
【表6】表6:子牛人工乳飼料
【0031】(2)供試牛:平均80日令(F1雑種)を1実験あたり5頭単位で使用した。
(3)試験方法:カフェテリア法による嗜好性試験とし、期間は3日間とした。
(4)試験結果:結果を表7に示した。
表7の結果から明らかな如く、本発明の家畜用飼料添加物を配合した試験区の飼料は、対照区と比較しても摂取量が遜色なく、糖蜜の代替として充分効果がある。
【0032】
【表7】表7:試験結果
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、(1)シュガー系フレーバーを含有する着香料と、(2)甘草抽出物及び/又は(3)ステビア抽出物からなる混合物を牛、豚などの飼料中に配合することにより嗜好性を向上させ、更に子畜においては下痢を軽減させることができ、また、糖蜜の代替としても有用な家畜用飼料添加剤が提供される。




 

 


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