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発明の名称 液体送出装置及び液体散布装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−17056(P2001−17056A)
公開日 平成13年1月23日(2001.1.23)
出願番号 特願平11−189764
出願日 平成11年7月2日(1999.7.2)
代理人 【識別番号】100067677
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 彰司
【テーマコード(参考)】
2B121
3E070
4D074
【Fターム(参考)】
2B121 CB02 CB13 CB23 CB32 CB33 CB42 CB47 CB53 CB61 CC31 EA21 FA05 
3E070 AA02 AB01 GB04 GB09 GB20 QA03 RA02 RA09
4D074 AA05 BB06 CC32 CC42
発明者 深川 善範
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 その下面(41b,21b)に前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口(27,27)を有する液体タンク(41,21−21)と、前記一対の液体出口(27,27)の各々から延びるとともに該一対の液体出口(27,27)より低い位置の合流部(31)で互いに合流する一対の液体管路(30,30)と、前記合流部(31)から前記液体タンク(41,21−21)内の液体(L)を送出するポンプ(22)と、を備えてなる、液体送出装置。
【請求項2】 前記液体タンクは、移動機体(3)に左右一対に搭載される液体タンク(21,21)であり、該一対の液体タンク(21,21)の各々が前記一対の液体出口(27,27)の各々を備えてなる、請求項1に記載の液体送出装置。
【請求項3】 前記左右一対の液体タンク(21,21)間の前記液体(L)の移動を、前記移動機体(3)の走行安定性を保持せしめ得る程度に規制する液体移動規制手段(30,32)を備えてなる、請求項2に記載の液体送出装置。
【請求項4】 左右一対の液体タンク(21,21)と、該左右一対の液体タンク(21,21)の一方のタンクの前部最下部から前記左右一対の液体タンク(21,21)の他方のタンクの後部最下部へと延びて前記左右一対の液体タンク(21,21)の内部同士を互いに連通せしめる連通部材(30,31,30)と、該連通部材(30,31,30)を通して前記左右一対の液体タンク(21,21)内の液体(L)を送出するポンプ(22)と、を備えてなる、液体送出装置。
【請求項5】 走行機体(3)に搭載される液体タンク(41,21−21)であって、その下面(41b,21b)に前記走行機体(3)の前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口(27,27)を有する液体タンク(41,21−21)と、前記一対の液体出口(27,27)の各々から延びるとともに該一対の液体出口(27,27)より低い位置の合流部(31)で互いに合流する一対の液体管路(30,30)と、前記合流部(31)から前記液体タンク(41,21−21)内の液体(L)を送出するポンプ(22)と、該ポンプ(22)により圧送される前記液体(L)を噴霧するノズル(17)と、を備えてなる、液体散布装置。
【請求項6】 前記液体タンクは、前記走行機体(3)に左右一対にして配置される液体タンク(21,21)であり、該一対の液体タンク(21,21)の各々が前記一対の液体出口(27,27)の各々を備えてなる、請求項5に記載の液体散布装置。
【請求項7】 その下面(41b)に前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口(27,27)を有する、液体タンク。
【請求項8】 左右一対の液体タンク(21,21)を含むタンク装置であって、前記左右一対の液体タンク(21,21)は、その下面(21b,21b)に、前後に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口(27,27)を有する、タンク装置。
【請求項9】 その下面(21b)の前後いずれかの位置に液体出口(27)を有する互いに同一の一対の液体タンク(21,21)を、前記液体出口(27)が互いに前後逆側に位置するように左右方向に並べて配置せしめる、液体タンクの配置構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体送出装置及び該液体送出装置を含む液体散布装置、並びに、前記液体送出装置の構成要素となる液体タンク及びタンク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ブームスプレーヤ等の走行式散布機は、一般に、液体タンクと、噴霧ノズルと、前記液体タンク内の液体を前記噴霧ノズルへ向けて圧送するポンプと、を、走行機体に搭載して構成されている。そして、前記ポンプの吸入口から延びる液体吸入管路は、その液体吸入口が前記液体タンクの内底部付近に位置するように、前記液体タンクの内部へと導入されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記走行機体の走行中は、必然的に、前記液体タンクに揺れが生ずるので、該液体タンク内の液体が波打ったり片側へ移動したりする。このため、前記走行機体の走行安定性が損なわれて運転操作がしにくくなる場合があるほか、前記液体タンク内の前記液体の残量が少ない場合には、前記液体吸入管路の前記液体吸入口が、前記液体タンク内の液面から露出し易くなる。前記液体吸入口が前記液面から露出すると、前記ポンプがエアを吸い込んでしまうので、該ポンプの作動が損なわれるとともに、前記液体が前記ノズルから適正に噴霧されなくなる。こうなると、前記液体タンク内にはまだ前記液体が相当残っているにもかかわらず、その時点で散布作業の中止を余儀なくされてしまう。
【0004】本発明は、こうした事情に鑑みてなされたもので、液体タンク内の液体の残量をできるだけ少なくすることができる、液体送出装置及び液体散布装置を提供しようとするものである。
【0005】また、本発明は、移動時の安定性も良好な、液体送出装置及び液体散布装置を提供しようとするものである。
【0006】さらに、本発明は、前記液体送出装置に用いて好適な液体タンク、タンク装置および液体タンクの配置構造を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明に係る液体送出装置は、その下面に前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口を有する液体タンクと、前記一対の液体出口の各々から延びるとともに該一対の液体出口より低い位置の合流部で互いに合流する一対の液体管路と、前記合流部から前記液体タンク内の液体を送出するポンプと、を備えたものである(請求項1)。
【0008】本発明によれば、前記ポンプによって、前記液体タンク内の前記液体が、前記一対の液体管路の前記合流部から送出される。ここで、前記一対の液体管路は、前記一対の液体出口から延びていて、その合流部は、前記一対の液体出口より低い位置にある。しかも、該一対の液体出口は、前記液体タンクの前記下面に、前後及び左右に互いに位置をずらして形成されている。このため、前記液体タンク内の前記液体の残量が少なくなった状態で、前記液体タンクが前後方向あるいは左右方向に揺れ動いたり傾いたりしても、前記一対の液体出口の内の少なくともいずれか一方は、前記液体の液面下にあり、前記合流部には常に前記液体が満たされていることになる。よって、前記ポンプがエアを吸い込むことがなく、前記液体タンク内の前記液体を、その残量が極少量となるまで安定して送出せしめることができる。
【0009】前記液体タンクは、大容量の単一の液体タンクであってもよいが、その他、例えば、移動機体に左右一対にして搭載される液体タンクとすることもできる。この場合には、該左右一対の液体タンクの各々に、前記一対の液体出口の各々を設ける(請求項2)。
【0010】このようにすれば、前記移動機体の左右バランスが良くなるほか、前記左右一対の液体タンクの双方から均等に前記液体が送出されるので、前記移動機体の走行安定性が害されることもない。また、前記左右一対の液体タンクは、前記一対の液体管路によって、その内部同士が互いに連通しているので、液体補給時には、前記左右一対の液体タンクのいずれか一方にのみ液体を補給すれば良い。よって、前記液体タンクが二つあっても、液体補給作業が煩雑となることもない。
【0011】さらに、前記左右一対の液体タンク間の前記液体の移動を、前記移動機体の走行安定性を保持せしめ得る程度に規制する液体移動規制手段を備えたものとすることもできる(請求項3)。
【0012】このようにすれば、前記移動機体が、走行時に左右方向に大きく揺れても、前記液体が、前記左右一対の液体タンクの一方に急激に移動することが抑止されるので、前記移動機体の走行安定性が一層良好となり、運転操作もよりし易くなる。
【0013】なお、前記液体移動規制手段としては、例えば、前記液体管路に形成された絞り部や、あるいは、前記一対の液体管路自体の設定内径等が挙げられる。
【0014】本発明の他の実施の形態の液体送出装置は、左右一対の液体タンクと、該左右一対の液体タンクの一方のタンクの前部最下部から前記左右一対の液体タンクの他方のタンクの後部最下部へと延びて前記左右一対の液体タンクの内部同士を互いに連通せしめる連通部材と、該連通部材を通して前記左右一対の液体タンク内の液体を送出するポンプと、を備えたものである(請求項4)。
【0015】この場合、前記左右一対の液体タンク内の前記液体が、前記ポンプによって、前記連通部材を通して送出される。ここで、該連通部材は、前記一方の液体タンクの前部最下部から前記他方の液体タンクの前記後部最下部へと延びている。このため、前記液体タンク内の前記液体の残量が少なくなった状態で、前記液体タンクが前後方向あるいは左右方向に揺れ動いても、前記連通部材の内部は、常に、前記液体によって満たされている。よって、前記ポンプがエアを吸い込むことがなく、前記液体タンク内の前記液体を、その残量が極少量となるまで送出せしめることができる。
【0016】本発明に係る液体散布装置は、走行機体に搭載される液体タンクであって、その下面に前記走行機体の前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口を有する液体タンクと、前記一対の液体出口の各々から延びるとともに該一対の液体出口より低い位置の合流部で互いに合流する一対の液体管路と、前記合流部から前記液体タンク内の液体を送出するポンプと、該ポンプにより圧送される前記液体を噴霧するノズルと、を備えたものである(請求項5)。
【0017】前記液体散布装置によれば、前記ポンプによって、前記液体タンク内の前記液体が、前記一対の液体管路の前記合流部から送出されて、前記ノズルから噴霧される。ここで、前記一対の液体管路は、前記一対の液体出口から延びていて、その前記合流部は、前記一対の液体出口より低い位置にある。しかも、該一対の液体出口は、前記液体タンクの前記下面に、前記走行機体の前後及び左右に互いに位置をずらして形成されている。このため、前記液体タンク内の前記液体の残量が少なくなった状態で、前記液体タンクが前後方向あるいは左右方向に揺れ動いても、前記一対の液体出口の内の少なくともいずれか一方は、前記液体の液面下にあり、前記合流部には常に前記液体が満たされていることになる。よって、前記ポンプがエアを吸い込むことがなく、前記液体タンク内の前記液体を極少量となるまで安定して送出せしめることができる。その結果、前記液体タンクへの液体の補給回数が少なくて済むので、作業効率が向上する。
【0018】前記液体散布装置において、前記液体タンクは、前記走行機体に左右一対にして配置される液体タンクであり、該一対の液体タンクの各々が前記一対の液体出口の各々を備えた構成とすることもできる(請求項6)。この場合にも、請求項2と同様の作用効果が得られる。
【0019】本発明に係る液体タンクは、その下面に前後及び左右に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口を有するものである(請求項7)。
【0020】また、本発明に係るタンク装置は、左右一対の液体タンクを含むタンク装置であって、前記左右一対の液体タンクは、その下面に、前後に互いに位置をずらして形成された一対の液体出口を有するものである(請求項8)。
【0021】さらに、本発明に係る液体タンクの配置構造は、その下面の前後いずれかの位置に液体出口を有する互いに同一の一対の液体タンクを、前記液体出口が互いに前後逆側に位置するように左右方向に並べて配置せしめるものである(請求項9)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の一形態に係る液体送出装置を備えた液体散布装置の一例としてのブームスプレーヤの平面図、図2は、図1のブームスプレーヤの左側面図である。
【0024】図1に示すように、本実施の形態に係るブームスプレーヤは、単一の操向前輪1と、左右一対の駆動後輪2,2と、を有する乗用式の走行機体3を備えている。該走行機体3の前端部には、噴霧作業時に左右外方へと展張される薬液等噴霧用ブーム装置4が取り付けられており、また、前記走行機体3の前記操向前輪1と運転席5との間には、本実施の形態に係る散布液送出装置6が支持されている。
【0025】移動機体である前記走行機体3には、走行駆動源および作業動力源として、例えば、内燃エンジン7が搭載されている。また、前記走行機体3には、各種の電動装置に電力を供給するため、前記内燃エンジン7の作動によって充電されるバッテリ8も搭載されている。
【0026】本実施の形態では、前記走行機体3が乗用式のものとされているが、これに限る必要はなく、例えば、歩行操縦式のものであってもよい。
【0027】前記走行機体3は、前記散布液送出装置6等の各種の作業機を取り替え装着するための手段として、例えば、図2に示すように、それ自体周知の構成の平行リンケージ式等の作業機支持装置9を備えている。本実施の形態では、該作業機支持装置9は、前記操向前輪1と、前記運転席5と、の間のスペースSを利用して、例えば、前記散布液送出装置6のほか、播種機や草刈機や耕耘機等の様々な作業機を持ち上げ状態で支持し得るようになっている。前記作業機支持装置9は、上下左右四本の平行リンク10,10,10,10と、該四本の平行リンク10,10,10,10を駆動せしめる作業機昇降駆動用アクチュエータ11と、を備えている。該作業機昇降駆動用アクチュエータ11は、例えば、電動式直線動アクチュエータであり、前記走行機体3に搭載された前記バッテリ8を電源として作動する。
【0028】次に、前記ブーム装置4について説明すると、該ブーム装置4は、図1に示すように、水平横長の中央ブーム12と、該中央ブーム12の左右両外端部にピボット折り畳み機構13を介して折り畳み自在にそれぞれ連結された長尺の左右ブーム14,15と、を備えている。前記各ブーム12,14,15の下面には、図2にも示すように、ノズル管16が取着されており、該各ノズル管16には、その左右長さ方向に等間隔をおいて、多数の液体噴霧ノズル17が取着されている。
【0029】前記左右両ブーム14,15は、例えば、電動式や油圧式等、適当な形式のブーム開閉駆動用アクチュエータ18によって、前記各ピボット折り畳み機構13を介して、個別に開閉駆動される。噴霧作業時には、前記左右両ブーム14,15を前記走行機体3の左右外方へと展張して、一度に広幅の散布を行うことができる。一方、前記ブームスプレーヤの移動時や運搬時や格納時等には、前記左右両ブーム14,15を、前記走行機体3の左右側部に沿って後方へと折り畳んでコンパクトに収納できる。
【0030】前記中央ブーム12は、前記走行機体3の前端部に、例えば、平行リンケージ式リフト装置19等を介して地上高可変に支持されている。よって、例えば、電動式や油圧式等、適当な形式のブーム昇降駆動用アクチュエータ20によって、前記平行リンケージ式リフト装置19を駆動せしめることにより、前記噴霧ノズル17による噴霧地上高を、作物の種類等に応じて適宜に調節することができる。前記ブーム昇降駆動用アクチュエータ20は、前記ブーム開閉駆動用アクチュエータ18と同様に、例えば、前記バッテリ8または前記内燃エンジン7を駆動源として駆動される。
【0031】次に、前記散布液送出装置6について説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る前記散布液送出装置6は、液体肥料や薬液等の散布液Lを収容する、上蓋21a,21a付きの左右一対のタンク21,21と、該左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lを強制的に送り出す、例えば、高圧プランジャ式等のポンプ22と、を一体的に備えている。前記左右一対のタンク21,21と、前記ポンプ22は、前記左右一対のタンク21,21同士の間に前記ポンプ22を配置して、タンク支持フレーム23上に支持されている。
【0032】該タンク支持フレーム23には、前記左右一対のタンク21,21同士の間に位置するように、左右一対の柱部材24,24を介して、上下左右四つの取付部25,25,25,25が形成されている。該四つの取付部25,25,25,25には、前記走行機体3に予め設けられている前記作業機支持装置9の前記四本の平行リンク10,10,10,10の上下揺動端部が連結される。その後、前記作業機昇降駆動用アクチュエータ11を作動させれば、前記四本の平行リンク10,10,10,10によって前記散布物送出装置6が持ち上げられる。そして、該散布液送出装置6は、図2に明瞭に示されているように、前記操向前輪1と、前記運転席5と、の間の前記作業機支持スペースSにおいて、前記左右一対のタンク21,21の下面21b,21bが実質的に水平となるように、持ち上げ状態で支持される。
【0033】なお、図2に示すように、前記散布液送出装置6の前記タンク支持フレーム23には、前記散布液送出装置6の運搬を容易にせしめるため、キャスタ式台車26等の移動補助部材を設けることもできる。この場合、前記台車26は、前記タンク支持フレーム23から取り外し自在とせしめても良い。
【0034】前記散布液送出装置6の要部を示す図3を参照して述べると、前記左右一対のタンク21,21は、互いに同一形状・寸法のタンクとされている。該左右一対のタンク21,21の位置関係は、その一方のタンクを平面内で180度回転させて左右横方向へと平行移動せしめると、他方のタンクの配置状態と一致するようになっている。
【0035】前記左右一対のタンク21,21は、その下面21b,21bの最下部に、左右のものが前後に互いに位置をずらして配置されることになる液体出口27,27をそれぞれ備えている。したがって、前記左右一対のタンク21,21を一体として見ると、前記一対の液体出口27,27は、一体としての前記タンク21の前後および左右に互いに位置をずらして形成されていることになる。図示例では、前記左側のタンク21の前記下面21bの左前隅部に前記前側液体出口27が形成され、前記右側のタンク21の前記下面21bの右後隅部に前記後側液体出口27が形成されていることになる。前記各タンク21の前記下面21bの隅部には、下向きに突出した液溜まり部28が形成されていて、該各液溜まり部28の下面28bに取着されたホース接続管29の外部開口部が、前記各液体出口27となっている。前記各液溜まり部28は、前記各タンク21内の前記散布液Lをできるだけ残らず送出できるようにするためのものである。
【0036】前記ホース接続管29,29の各々には、液体管路としての吸液ホース30が接続されている。該一対の吸液ホース30,30は、前記一対の液体出口27,27より低い位置で、三つの接続口を有する管継手31の二つの接続口31a,31bに接続されることによって、互いに合流している。したがって、前記左右一対のタンク21,21の内部同士は、前記一対の吸液ホース30,30と、合流部となる前記管継手31と、からなる連通部材を介して、互いに連通している。該管継手31の残りの一つの接続口31cには、前記ポンプ22の吸入口22aが連通せしめられている。そして、前記ポンプ22の吐出口22bは、散布制御弁50を介して、前記ブーム装置4の前記ノズル管16に取着された前記多数の噴霧ノズル17に連通している。よって、前記ポンプ22が作動すると、前記一対の吸液ホース30,30を通して、前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lが同時に前記ノズル管16へと送出され、前記多数の噴霧ノズル17から噴霧される。
【0037】また、前記左右一対のタンク21,21は、前記下面21b,21bからそれぞれ延びる連通管32によって、その内部同士を互いに連通せしめられている。前記連通管32は、前記ポンプ22の作動時にも、前記左右一対のタンク21,21間での前記散布液Lの移動を保証し、前記左右一対のタンク21,21内の液体残量を常に均等化せしめるためのものである。
【0038】前記ポンプ22が作動していない時には、前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lは、前記連通管32と、同じく連通管としての前記一対の吸液ホース30,30と、を通して、前記左右一対のタンク21,21間を移動できる。また、前記ポンプ22が作動している時には、前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lは、前記連通管32を通して、前記左右一対のタンク21,21間を移動できる。しかし、本実施の形態では、前記左右一対のタンク21,21間の前記散布液Lの移動を、液体移動規制手段によって、前記走行機体3の走行安定性を保持せしめ得る程度に規制せしめている。これは、前記左右一対のタンク21,21間の前記散布液Lの移動の自由度を無制限に許容すると、例えば、前記一対のタンク21,21内の前記散布液Lが残り少なくなった状態で前記走行機体3が走行する場合に、該走行機体3の左右方向への傾きによって前記散布液Lが急激に一方のタンクの側へ集中し、前記走行機体3の走行安定性がはなはだしく阻害されることを防止するためである。本実施の形態では、前記一対の吸液ホース30,30および前記連通管32として、適当な大きさの内径を有するホースを採用し、該ホース自体が有する液体流通抵抗によって、前記左右一対のタンク21,21間における前記散布液Lの過度な移動を規制せしめている。
【0039】こうした構成において、前記走行機体3が走行すると、必然的に、前記左右一対のタンク21,21に前後方向および左右方向への揺れが生ずる。しかし、該左右一対のタンク21,21間の前記散布液Lの移動は、前記液体移動規制手段としての前記連通管32および前記一対の吸液ホース30,30の前記液体流通抵抗の大きさによって、前記程度に規制されている。よって、前記走行機体3の走行安定性が害されることはない。
【0040】また、本実施の形態では、前記一対の液体出口27,27は、前記左右一対のタンク21,21の最下部に、前後に互いに位置をずらして形成されている。このため、前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lの残量が少なくなった状態で、前記走行機体3の走行移動により前記左右一対のタンク21,21が前後方向あるいは左右方向に揺れたり傾いたりしても、前記一対の液体出口27,27の内の少なくともいずれか一方は、前記散布液Lの液面下にあり、したがって、合流部の前記管継手31の部分には常に前記散布液が満たされていることになる。よって、前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lの残量が少なくなっても、前記ポンプ22がエアを吸い込むことがなく、前記左右一対のタンク21,21内の前記散布液Lを、その残量が極少量となるまで安定的に送出せしめることができる。前記散布液Lの補給回数が少なくて済むので、噴霧作業効率も良好となる。
【0041】なお、前記左右一対のタンク21,21間は互いに連通せしめられているので、液体補給時には、前記左右一対のタンク21,21のいずれか一方にのみ散布液を補給すれば良い。よって、散布液の補給作業も迅速に行える。
【0042】図4には、本発明の他の実施の形態に係る液体送出装置40が、図3に対応する形式で図示されている。本実施の形態は、図3の前記左右一対のタンク21,21を、単一の大容量のタンク41としたものに相当する。すなわち、図4の実施の形態では、前記単一のタンク41の下面41bに、前後および左右に互いに位置をずらして、一対の液体出口27,27が形成されている。その他の構成は、前記連通管32を設けない点を除いて、図3と同様である。よって、図3と同一または均等な要素には、それと同一の符号を付して、重複した説明を省略する。本実施の形態でも、図3の場合と同様の作用効果が得られる。すなわち、前記一対の液体出口27,27が、前記タンク41の前後および左右に互いに位置をずらして形成されているので、前記単一のタンク41内の散布液Lの残量が少なくなった状態で、前記走行機体3の走行によって前記タンク41が前後左右に揺れたり傾いたりしても、前記ポンプ22がエアを吸い込むことがなく、前記タンク41内の前記散布液Lを、その残量が極少量となるまで安定的に送出せしめることができる。




 

 


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