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発明の名称 害虫忌避剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−270802(P2001−270802A)
公開日 平成13年10月2日(2001.10.2)
出願番号 特願2001−8046(P2001−8046)
出願日 平成13年1月16日(2001.1.16)
代理人 【識別番号】100066692
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011 AC06 BA01 BB06 BC03 BC06 BC18 DA02 DA07 DC10 
発明者 安藤 秀紀 / 加百 克好
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 目付量が20〜80g/m2である不織布に、粉体、害虫忌避成分及びアルコールを含有した薬剤を保持してなり、前記粉体が、ケイ酸化合物50〜100重量%からなることを特徴とする害虫忌避剤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は害虫忌避剤、特にウェットティッシュ型の害虫忌避剤に関する。
【0002】
【従来技術】従来より蚊やブヨなどの刺咬性害虫からの被害を防ぐために、様々な形態の害虫忌避剤が検討されている。代表的にはエアゾールやクリーム等の製剤が知られている。そして近年、適用部位に簡単に塗布でき、携帯に便利なウェットティッシュ型の害虫忌避剤が注目されている。ところが害虫忌避成分を含浸させただけの製剤では、使用時にべたつきがあったりして使用感が悪いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、使用時のべたつきがなく、さらさら感を付与することができ、害虫忌避効果の持続性に優れた害虫忌避剤、特にウェットティッシュ型の害虫忌避剤を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討した結果、下記の害虫忌避剤によって上記の課題を満足することを見いだし本発明に至った。
(1) 目付量が20〜80g/m2である不織布に、粉体、害虫忌避成分及びアルコールを含有した薬剤を保持してなり、前記粉体が、ケイ酸化合物50〜100重量%からなることを特徴とする害虫忌避剤。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の害虫忌避剤に用いる不織布としては、目付量が20〜80g/m2、好ましくは20〜50g/m2からなり、例えばポリエステル、ポリオレフィン、ナイロン、綿、レーヨン、ビニロン、セルロース等の1種又は2種以上を素材とするものが挙げられる。この中でも強度及び使用感を考慮すれば、レーヨン、ポリエステル、セルロースが好ましく、さらにはレーヨン又はレーヨンと他の素材例えばポリエステルとの混合(特にレーヨン70〜80%とポリエステル20〜30%の混合)が好ましい。また、不織布は塗布時の破れにくさ及び使用感を考慮して、引き裂き強度[5×5cmの試験片の一方の辺の中央から中心に向かって2.5mm長さの切れ目を入れ、(切れ目によって分かれた部分の各々を角度180°異なる方向から)引っ張った時に試験片が引き裂かれる最大応力を試験片の厚さで除してN/mmの単位で表したもの]約5〜15N/mmが好ましく、目付量が20〜30g/m2のときは引き裂き強度約5〜12N/mm、目付量が30g/m2より大きく50g/m2以下のときは引き裂き強度約7〜14N/mm、目付量が50g/m2より大きく80g/m2以下のときは引き裂き強度約7〜14N/mmが特に好ましい。
【0006】不織布の目付量が20g/m2未満又は80g/m2を超える場合には、粉体を有する薬剤の不織布への所望の取込み、保持、塗布、含浸が得られず、ひいては使用感及び長時間の忌避効果を同時に満足するウエットティッシュ型の害虫忌避剤は得られない。不織布の厚さは、薄いと必要量の薬剤が含浸できず、厚すぎると使用感が悪くなり、携帯しづらくなるので、0.1〜5mm、好ましくは0.3〜1mmとするのがよい。さらに不織布の片面、側面等に必要に応じて、薬剤不透過層を設けてもよく、薬剤不透過性のフィルム等を接着したり、熱融着することによって設けられる。
【0007】本発明の薬剤は、粉体、害虫忌避成分及びアルコールを含有してなり、上記の不織布に、70〜300ml/m2程度を保持させればよい。具体例を挙げると、目付量が40g/m2のレーヨン又はレーヨンとポリエステルの混合からなる不織布には120〜170ml/m2、目付量が50g/m2のレーヨン又はレーヨンとポリエステルの混合からなる不織布には150〜220ml/m2を保持させればよい。保持手段としては、前記の薬剤を前記の不織布に塗布、浸漬すればよく、これによって必要量の粉体、害虫忌避成分及びアルコールは、不織布の繊維構造中に付着、取り込まれる。
【0008】上記の粉体は、ケイ酸化合物50〜100重量%からなり、好ましくはケイ酸化合物のみからなるものがよい。そしてケイ酸化合物としては、例えば、疎水性シリカ、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土、高純度シリカ、無水ケイ酸などが挙げられ、これらの中でも無水ケイ酸が好ましい。この無水ケイ酸について詳述すれば、平均粒径が約3.0〜12.0μm、比表面積が約30〜800m3/g、細孔径が約30〜250Å、細孔容積が約0.03〜2ml/g、吸油量が50ml/100g以下の少なくともいずれか1つの物性値を充足することが特に好ましく、これらを全て充足するのがさらに好ましい。これらの無水ケイ酸は単独または2種以上を混合して用いてもよく、薬剤中に例えば、0.1〜20.0重量%、好ましくは1.0〜10.0重量%含有させればよい。
【0009】粉体の0〜50重量%は、タルク、炭酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、酸性白土、ホワイトカーボン、パーライト等の無機粉体、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム等で例示されるアルケニルコハク酸デンプンの金属塩、シルクパウダー等の天然パウダーを用いることができる。
【0010】害虫忌避成分としては、刺咬性害虫に対して忌避作用あるいは吸血阻害作用を有する合成あるいは天然の各種化合物が挙げられる。例えば、N,N−ジエチル−m−トルアミド(以下、ディートともいう)、2−エチル−1,3−ヘキサジオール、ブチル 3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−4−オキソ−2H−ピラン−6−カルボキシレート、n−ヘキシルトリエチレングリコールモノエーテル、メチル 6−n−ペンチル−シクロヘキセン−1−カルボキシレート、ジメチルフタレート、ユーカリプトール、α−ピネン、ゲラニオール、シトロネラール、カンファー、リナロール、テルペノール、カルボン、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、ナフタレンなどが示される。また桂皮、樟脳、レモングラス、クローバ、タチジャコウソウ、ジェラニウム、ベルガモント、月桂樹、松、アカモモ、ベニーロイアル、ユーカリ、インドセダンなどから抽出される精油やエキスなどが例示できる。さらにピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、プラレトリン、エトフェンプロックス、エンペントリン、トランスフルスリンなどのピレスロイド系化合物およびこれらの誘導体、類縁体、異性体などを用いることもできる。
【0011】これらの害虫忌避成分は、薬剤中に1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、例えば0.1〜50重量%、好ましくは1.0〜40重量%含有することができる。
【0012】アルコールとしては、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、各種変性アルコールなどが挙げられ、これらから選ばれる1種または2種以上を用いることができる。これらの中でも、皮膚への刺激が少ない変性アルコールを用いるのがよく、薬剤中に30〜90重量%となるように配合すればよい。
【0013】また本発明においては、ウェット感を向上させ、皮膚への刺激を緩和し、引火性の危険を軽減するために、発明の効果を妨げない範囲で水及び他の溶剤例えばエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、炭酸プロピレン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等を溶媒として併用してもよい。これらの溶剤は水と併用するのが好ましい。
【0014】さらに必要に応じて薬剤中に各種添加剤を配合してもよく、例えば、ソルビタントリオレート、ポリオキシエチレンモノオレート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレンアルキルエーテル、デカグリセリンモノオレート、ジオレイン酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ステアリルアルコール、ポリビニルピロリドン、ラノリン脂肪酸などの界面活性剤:メントール、カンファ、ミントオイルなどの香料成分:フェノール、パラオキシ安息香酸エステル、サリチル酸およびその塩、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジンなどの殺菌・防腐成分:ソルビット、グリセリン、プロピレングリコール、モモエキス、アロエエキス、ヘチマエキスなどの保湿成分:パラアミノ安息香酸エチル、シノキサート、オキシベンゼンなどの紫外線吸収(遮断)成分:クロルヒドロキシアルミニウム、アルミニウム・ジルコニウムクロルヒドレートなどの制汗・消臭成分:必要に応じて色素成分等を配合することができる。さらに薬剤中で各種成分を均一とするのを助長するために、上記の界面活性剤、1,3−ブチレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルなどの分散・可溶化作用を有する物質を添加してもよい。
【0015】本発明の害虫忌避剤は、安定性、携帯性を目的に包装されるが、1製剤毎に包装されてもよく、複数製剤がまとめて包装されてもよい。そしてウェットティッシュ型であるので、必要量を包装から取り出して、手で皮膚に当てて拭くようにして擦りつけ、薬剤を塗布するように使用すればよい。
【0016】本発明の対象となりうる害虫としては、各種の刺咬性害虫が挙げられる。例えば、カ、ブユ、ダニ、ノミ、サシバエ、ナンキンムシ、アブなどが示される。
【0017】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】実施例11.害虫忌避試験(1)害虫忌避剤の調製目付量40g/m2のレーヨン、ポリエステルの混合からなる不織布(16cm×20cm)1.3gに、表1記載の薬剤1〜4を4.7ml含浸させたウェットティッシュ型害虫忌避剤を調製した。
【0019】
【表1】

無水ケイ酸として、下記の物性を有するゴッドボールGBH(商品名:鈴木油脂工業(株)社製)を用いた。
【0020】
【表2】

【0021】(2)試験方法33cm×48cm×40cmのかごの中に、ヒトスジシマカ雌成虫20匹を放虫した。被験者の片腕(手首から肘)に上記害虫忌避剤(薬剤1〜3)を塗布し、他の腕には塗布せず無処理とした。そして5分間隔で、かごの中に被験者の腕を交互に入れて、この間に腕にランディングしたヒトスジシマカの数を測定した。その結果より忌避率を求めた。
忌避率(%)=(A−B)/A×100A:無処理にランディングした数B:処理にランディングした数【0022】(3)試験結果結果は表3に示した。本発明の害虫忌避剤を塗布することでヒトスジシマカを10時間にわたり有効に忌避することができた。
【0023】
【表3】

【0024】2.官能試験(1)害虫忌避剤の調製目付量40g/m2のレーヨン、ポリエステルの混合からなる不織布(16cm×20cm)1.3gに、表1記載の薬剤1〜4を4.7ml含浸させたウェットティッシュ型害虫忌避剤を調製した。
【0025】(2)試験方法上記害虫忌避剤を被験者10名の上腕部に塗布し、使用感(べたつきがなく、さらさら感がある)について表4記載の基準(評点)で評価した。
【0026】(3)試験結果結果は表4に示した。本発明の害虫忌避剤は、べたつきがなく、さらさら感に優れ、使用感が良いことが確認された。
【0027】
【表4】

【0028】実施例2害虫忌避剤の調製、官能試験及び害虫忌避試験(1)害虫忌避剤の調製下記の目付量(40、18、100 g/m2)のレーヨンからなる3種の不織布の各々に表6記載の薬剤を4.7ml含浸させたウェットティッシュ型害虫忌避剤を調製した。
【0029】
【表5】

【0030】
【表6】

【0031】(2)官能試験方法及び結果試験方法は実施例1と同じにした。試験結果を表7に示す。目付量40g/m2および目付量100g/m2の不織布を用いた害虫忌避剤は使用感が優れていたが、目付量18g/m2の不織布を用いた害虫忌避剤は使用感がとても悪かった。
【0032】
【表7】

【0033】(3)害虫忌避試験方法及び結果官能試験で使用感が良かった目付量40g/m2および目付量100g/m2の不織布を用いた害虫忌避剤により害虫忌避試験を行った。試験方法は実施例1と同じにした。試験結果を表8に示す。目付量40g/m2の不織布を用いた害虫忌避剤は忌避効果が持続したが、目付量100g/m2の不織布を用いた害虫忌避剤は薬剤5、6のいずれも開始時から忌避効果が弱く、2時間後においてはほとんど忌避効果がなく、実用的でなかった。
【0034】
【表8】

【0035】製剤例目付量40g/m2のレーヨンからなる不織布(16cm×20cm)1.3gに、以下の薬剤4.7mlを含浸させたウェットティッシュ型害虫忌避剤。
【0036】
【表9】

【0037】
【表10】

【0038】
【表11】

【0039】上記の製剤例1〜3において、1,3−ブチレングリコールを、エチレングリコール(1,3−プロパンジオール)、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、炭酸プロピレン、ポリエチレングリコール又はプロピレングリコールで置き換えてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明により、使用時のべたつきがなく、さらさら感を付与することができ、害虫忌避効果の持続性に優れた害虫忌避剤、特にウェットティッシュ型の害虫忌避剤を提供することができる。




 

 


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