米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> アース製薬株式会社

発明の名称 害虫防除剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−199809(P2001−199809A)
公開日 平成13年7月24日(2001.7.24)
出願番号 特願2000−43493(P2000−43493)
出願日 平成12年1月17日(2000.1.17)
代理人
発明者 河本 尚一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 低級アルコールと2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテルを有効成分として含有したことを特徴とする害虫防除剤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は害虫防除剤に関し、詳しくは、ナメクジ等の腹足類の防除に適した害虫防除剤に関する。
【0002】
【従来技術】ナメクジ、カタツムリを殺虫するために、低級アルコールをこれらに噴霧する技術が知られている。ところが、低級アルコールは揮発し易いことから残効性に乏しく、また殺虫効力もさほど強くないので、直接虫体と接触しないと十分な殺虫効果が得られないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような欠点を改良するため、本発明者らは検討を進める中で、有効成分として、低級アルコールと他の殺虫成分とを併用することによって、殺虫効力について改善されることを見い出した。ところが保存中に、低級アルコールによって殺虫成分が分解して、その効力が維持されないという問題が発生した。そこで本発明は、低級アルコールと併用しても保存中に分解されることがなく、安定に効力が維持される殺虫成分について検討し、ナメクジ等の腹足類の防除に優れた効果を奏する害虫防除剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、ピレスロイド系殺虫成分の中でも特定の化合物が、低級アルコールと併用しても分解されず、その効力が安定に維持されることを見い出した。すなわち本発明は、以下の手段により達成されるものである。
(1)低級アルコールと2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテルを有効成分として含有したことを特徴とする害虫防除剤。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の害虫防除剤は、有効成分として低級アルコールと2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル(以下、エトフェンプロックスともいう)を含有した液体の害虫防除剤である。
【0006】低級アルコールは、ナメクジ等の腹足類に対して殺虫成分として作用する他に、エトフェンプロックス及び他の含有成分に対して溶媒としても作用する。このような低級アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられ、刺激臭がなく、また安全性の点からエタノールが好ましい。
【0007】一方、エトフェンプロックスは各種害虫に対する殺虫成分として知られているが、ナメクジ等の腹足類に対しては、単独ではさほど殺虫効果を奏さない。ところが上記の低級アルコールとエトフェンプロックスとを有効成分とすることで、腹足類に対して優れた殺虫効果を得ることができる。さらに長期間にわたり保存しても、エトフェンプロックスは低級アルコールにより実質的に分解されることはなく、安定に効力が維持される。
【0008】エトフェンプロックスは、製剤全体に対して0.1〜3重量%、好ましくは0.2〜2重量%含有することができる。低級アルコールは、エアゾール剤のように噴射剤を必要とする製剤においては、製剤全体に対して10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%含有することができる。そしてエトフェンプロックス0.1〜3重量%に対して、低級アルコール20〜70重量%とするのがよい。また、圧縮ガスを用いたスプレー剤や注ぎかけるタイプの製剤とする場合には、エトフェンプロックスを製剤全体に対して0.1〜3重量%、好ましくは0.2〜2重量%含有させて、低級アルコールを適量として、製剤全体を合計で100重量%としてもよい。もちろん必要に応じて、他の成分を適宜含有させてもよく、その際には、低級アルコールの量を調整すればよい。
【0009】本発明の害虫防除剤は、液体であることから、例えば、エアゾール剤、スプレー剤等の噴射、塗布して用いる製剤、注ぎかけるタイプの製剤等とするのがよい。そして、水や有機溶剤等の溶媒、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の液化ガス、窒素、圧縮空気、炭酸ガス等の圧縮ガス等の噴射剤を用いて上記の製剤とすることができる。
【0010】さらに必要に応じて、殺虫剤、殺菌剤、界面活性剤、昇華性物質、精油、香料、色素、粉体及びPH調整剤等を適宜含有することもできる。
【0011】特に腹足類に対する防除効果(殺虫、忌避、行動阻害等)を高めるうえでは、ピネン、リモネン、バニリン、ベンジルアルコール、テルピネン、リナロール、シトラール、L−カルボン、ケイ皮アルコール、オイゲノール等の精油を有効成分として併用するのがよい。これらは製剤全体に対して0.1〜1重量%、好ましくは0.2〜0.8重量%含有することができる。また、真鍮粉等の銅−亜鉛合金を含有させることで忌避効果を付与することもできる。
【0012】さらにエアゾール剤、スプレー剤においては、シクロドデカン、アダマンタン、トリオキサン等の昇華性固体を含有することで、インジケータ機能を付与させ、噴射、塗布した状況を目視にて確認できるようにすることもできる。
【0013】本発明の害虫防除剤の対象としては、例えば、ナメクジ、カタツムリ、マイマイ等の腹足類;ダンゴムシ、ゲジゲジ等の多足類;この他にアリ、クモ等の主に野外に生息する害虫を挙げることができる。
【0014】
【実施例】以下に実施例において本発明を具体的に説明するが、これらの実施例に限定されるものではない。
【0015】(安定性試験1)
(1)サンプルの調製エトフェンプロックス0.5g、d−T80−フタルスリン(以下、フタルスリンという)0.5g及びL−カルボン1gをエタノールで70mlとた原液と、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン25gと、液化石油ガス205mlをブリキ缶に加圧充填し害虫防除剤(エアゾール剤)を調製した。
(2)試験方法上記の害虫防除剤を45℃下で、3ケ月間正倒立保管した。そしてエトフェンプロックス及びフタルスリンの含有量を分析した。
(3)分析方法(i)上記の害虫防除剤から液化石油ガスを除いた容器に、アセトン約50mlを入れて洗い込み、次いでn−ヘキサン約100mlで洗い込んだ。
(ii)全量をn−ヘキサンで300mlとして、ガスクロマトグラフで分析した。
(4)試験結果結果は初期値(調製直後)を100として、その後の測定値を対初期値(%)で第1表に示した。フタルスリンは初期値100に対して経時的に含量が減少しており、保存中に分解されていることが確認された。一方、エトフェンプロックスは、3ケ月を経ても、初期値とほとんど変化はなく、安定に維持されていることが確認された。
【0016】
【表1】

【0017】(安定性試験2)上記サンプルに、内容物に対して1500ppmに相当する水を加えて同様の安定性試験を行なった。試験の結果は第2表に示した。水を含有することにより、フタルスリンの含量の経時的な減少はさらに著しいものとなった。一方、エトフェンプロックスの含量の経時的な減少はほとんどなく、ほぼ安定に維持されていることが確認された。
【0018】
【表2】

【0019】(生物試験)
(1)サンプルの調製エトフェンプロックス1g及びL−カルボン0.5gをエタノールで70mlとした原液と、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン25gと、液化石油ガス205mlをブリキ缶に加圧充填し害虫防除剤(エアゾール剤)を調製した。この害虫防除剤は、15〜18g/10秒の噴射量を有するものである。
(2)試験方法チャコウラナメクジ1匹を、直径50mmのプラスチックカップに入れ、上記の害虫防除剤を15cmの距離から1秒間噴霧した。
(3)試験結果本発明の害虫防除剤を噴霧した結果、チャコウラナメクジは1分後に活動を停止し、5分後には死亡した。
【0020】
【発明の効果】本発明の害虫防除剤は、低級アルコールと特定の殺虫成分を有効成分としたものであって、殺虫成分が保存中に分解されることがなく、安定に効力が維持される。これによって、ナメクジ等の腹足類等の防除に優れた効果を奏することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013