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発明の名称 害虫駆除方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−190204(P2001−190204A)
公開日 平成13年7月17日(2001.7.17)
出願番号 特願2000−7480(P2000−7480)
出願日 平成12年1月17日(2000.1.17)
代理人 【識別番号】100104318
【弁理士】
【氏名又は名称】深井 敏和
【テーマコード(参考)】
2B121
4H011
【Fターム(参考)】
2B121 AA11 AA16 CB06 CB07 CB08 CB22 CC02 CC31 CC36 CC40 DA44 EA01 EA21 FA02 
4H011 AC01 AC02 AE01 BA01 BA06 BB01 BB03 BB15 BC01 BC02 BC03 DA21 DE15
発明者 釜田 壹 / 鈴江 光良 / 西川 勝 / 亀井 正治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】害虫の体表温度を少なくとも2分間にわたって10℃以下に保持することを特徴とする害虫駆除方法。
【請求項2】冷却剤を害虫に噴射して、害虫の体表温度を少なくとも2分間にわたって10℃以下に保持することを特徴とする害虫駆除方法。
【請求項3】害虫の体内温度を少なくとも5分間にわたって18℃以下に保持することを特徴とする害虫駆除方法。
【請求項4】冷却剤を害虫に噴射して、害虫の体内温度を少なくとも5分間にわたって18℃以下に保持することを特徴とする害虫駆除方法。
【請求項5】冷却剤に殺虫剤が混合されている請求項1〜4のいずれかに記載の害虫駆除方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴキブリ、ワラジムシ、ダンゴムシ、クモ類、カメムシ等の害虫、特にムカデ、ゲジゲジ等の多足類に属する害虫の駆除方法に関し、より詳しくは害虫を冷却して駆除する害虫駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、害虫に冷却剤を吹きつけると、害虫が麻痺状態となり、動かなくなることはよく知られている。そこで、この特性を利用して、害虫を駆除することが提案されている。しかしながら、従来の駆除方法は、ゴキブリを冷却効果により麻痺させて動かなくすればよいというものであった。このため、従来は害虫を単に冷却することに主眼が置かれていたが、冷却温度が低すぎると、害虫が蘇生する可能性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冷却効果を利用して、効率よく害虫を駆除する方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来のように単に冷却温度を下げるのではなく、害虫の体表温度または体内温度を一定の温度範囲内に所定時間持続させることが重要であり、これにより、害虫を麻痺させ、蘇生することなく致死にいたらしめることができるという新たな事実を見出し、本発明を完成するに到った。
【0005】すなわち、本発明の害虫駆除方法は、害虫の体表温度を少なくとも2分間にわたって10℃以下に保持するか、あるいは害虫の体内温度を少なくとも5分間にわたって18℃以下に保持することを特徴とする。
【0006】害虫を所定時間、特定の温度範囲に保持するためには、冷風、冷却液等を害虫に吹きつけるなどの他、冷却剤を害虫の体表に噴射する方法がある。また、多足類等の大型害虫を確実に致死させるために、冷却剤に殺虫剤を混合してもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、害虫とはゴキブリ、ワラジムシ、ダンゴムシ、クモ類、カメムシ、ムカデ、ゲジゲジ等をいう。害虫の体表温度とは虫体の表面温度をいい、例えば後述する実施例1で使用の温度計の他、種々の非接触式温度計((株)キーエンス社製のIT2−80等)を用いて測定することができる。また、害虫の体内温度とは虫体の内部温度をいい、例えばデジタル温度計のセンサー部を虫体内に口から挿入して測定される。口からの挿入深度は、外気温との温度差があるので、外気温の影響を受けないように、できるだけ深くするのが好ましい。
【0008】本発明では、害虫の体表温度を少なくとも2分間、または体内温度を少なくとも5分間、所定温度以下に保持させる。このための具体的手段としては、例えば冷風を害虫に所定時間吹きつける、冷却水等の冷却液中に害虫を特定時間浸漬するなどの方法が挙げられるが、冷却剤を害虫に噴射ないし吹きつける方法を採用するのが好ましい。冷却剤の噴射ないし吹きつけには、エアゾール剤が好適に使用される。
【0009】エアゾールの吹きつけでは、冷却剤の付着量が多く、かつ冷却効果が一過性でなく、前記した所定時間内で持続している必要がある。従って、エアゾールの噴射状態が霧状(ミスト状)である場合は、冷却剤の付着量が少なく、かつ冷却効果の持続性に劣るため好ましくなく、それ以外の、例えば滴状、粒状、みぞれ状、ゲル状等の任意な噴射状態となるようにするのが好ましい。
【0010】冷却剤としては、冷却作用を示す液状物質であれば使用可能であり、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等の炭素数が1〜4個の低級アルコール;プロパン、ブタン、ペンタン、イソペンタン等の炭素数1〜6の飽和炭化水素等が挙げられる。また、冷却剤と共にエアゾール剤を形成する噴射剤としては、従来より種々のエアゾールに使用されている噴射剤が使用可能であり、例えば液化石油ガス、ジメチルエーテル(DME)、塩素を含まないフロン、液化二酸化炭素等が挙げられる。
【0011】冷却剤の虫体への付着量は、害虫を所定時間、特定温度範囲内に保持するのに充分な量であることが必要である。また、冷却剤は虫体の外表面全体に付着しているのが最も好ましいが、本発明が可能なかぎり腹部を除く虫体の外表面の少なくとも頭部を含む1/3に冷却剤が付着していればよい。噴射量は2秒間で2.5〜3.5g、3秒間で4.0〜5.5g、9秒間で12.0〜18.0gとなるものが好ましい。
【0012】上記のように構成された冷却エアゾール剤により害虫を駆除するには、害虫に向かってエアゾールを適当な距離から噴射させて冷却剤を虫体に付着させ、その状態で所定時間が経過するのを待つだけでよい。その間、虫体に付着した冷却剤は充分な付着量でかつ持続性を有するため、害虫の体表温度または体内温度を特定温度内に保持する。これにより、害虫を麻痺状態から致死にいたらしめることができる。本発明の方法を実施する場合、気温(すなわち室温等の虫体外気温)は15℃以上であるのが好ましい。
【0013】なお、本発明では、必要に応じて、冷却剤に殺虫剤を混合してもよい。この場合、殺虫剤は約1重量%以下の低濃度で使用すればよく、このため安全性が向上する。殺虫剤としては、例えばピレスロイド系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、ニコチノイド系殺虫剤、イミダプロリト系殺虫剤などが使用できる。ピレスロイド系殺虫剤としては、例えば一般名でアレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フェノトリン、d・d−T80−プラレトリンなどが挙げられるが、特に制限されるものではない。また、殺虫剤は単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
【0014】
【実施例】以下、参考例および実施例を挙げて本発明の害虫駆除方法を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0015】参考例(冷却エアゾール剤の調製)下記の処方で冷却エアゾール剤を調製した。得られた冷却エアゾール剤はエアゾール容器に充填した。
殺虫剤 0.38重量%イソプロピルアルコール 7.03重量%噴射剤(液化石油ガス) 92.59重量%なお、殺虫剤にはd-T80-レスメトリンとフェノトリンとの重量比で1:1の混合物を使用した。また、液化石油ガスは蒸気圧(20℃)が2.5kg/cm2のものを使用した。
【0016】実施例1(体表温度による害虫駆除試験)参考例で得た冷却エアゾール剤を供試害虫(トビズムカデ、体長8cm)に、噴射口から30cmの距離をおいて所定時間噴射し、噴射後の体表温度の経時変化と供試害虫の状態とを調べた。試験は室温が25.8℃の室内にて行った。体表温度はデジタル温度計((株)佐藤計量器製作所製のSK−1250MCとMC−K100標準センサー(−100〜300℃))を用いて測定した。噴射後の体表温度の経時変化を表1に示す。
【0017】
【表1】

【0018】表1から明らかなように、噴射時間の多少にかかわらず、噴射から2分間は10℃以下に保持されていた。そして、供試害虫はいずれの噴射時間においても致死にいたったことが確認された。
【0019】実施例2(体内温度による害虫駆除試験)参考例で得た冷却エアゾール剤を供試害虫(オオムカデ、体長10cm)に、噴射口から30cmの距離をおいて所定時間噴射し、噴射後の体内温度の経時変化と供試害虫の状態とを調べた。体内温度は、デジタル温度計((株)佐藤計量器製作所製のSK−1250MC)の金属製センサー部を仮死状態の供試害虫の口から体内に約6cm挿入して測定した。噴射後の体内温度の経時変化を表2に示す。なお、試験時の室温は表2に示す噴射前の体内温度と同じである。
【0020】
【表2】

【0021】表2から明らかなように、噴射時間の多少にかかわらず、噴射から5分間は体内温度18℃以下に保持されていた。そして、供試害虫はいずれの噴射時間においても致死にいたったことが確認された。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の害虫駆除方法によれば、害虫の体表温度または体内温度を特定の温度範囲内に所定時間保持させることにより、簡単にかつ効率よく害虫を駆除できるという効果がある。




 

 


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