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発明の名称 害虫防除剤及び害虫防除剤の耐熱性耐候性向上剤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−151606(P2001−151606A)
公開日 平成13年6月5日(2001.6.5)
出願番号 特願平11−330068
出願日 平成11年11月19日(1999.11.19)
代理人 【識別番号】100073874
【弁理士】
【氏名又は名称】萩野 平 (外6名)
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011 AC01 AC06 BA01 BA04 BB15 BC06 BC17 BC19 DA07 DC05 DC08 DC10 DG16 DH02 
発明者 三浦 孝夫 / 弘中 豊
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 害虫防除成分と、縮合リン酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、ポリペンタエリストールエステル、アジピン酸アルキレングリコール系ポリエステルから選択された少なくとも1種とを含有することを特徴とする害虫防除剤。
【請求項2】 縮合リン酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、ポリペンタエリストールエステル、アジピン酸アルキレングリコール系ポリエステルから選択された少なくとも1種とかなる害虫防除剤の耐熱性耐候性向上剤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性及び耐候性に優れ、製剤化に適した害虫防除剤及び害虫防除剤の耐熱性耐候性向上剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐候性に優れた害虫防除剤として、有害生物防除活性成分にカルボン酸の二塩基酸エステルを配合したものが知られている。この害虫防除剤は、(a)有害生物防除活性成分、(b)樹脂成分及び(c)カルボン酸の二塩基酸エステルを含有することを特徴とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の害虫防除剤は、十分に耐熱性及び耐候性に優れているとはいえず、例えば高湿度、光の照射、高温度等の環境条件下では、効果が十分に維持されない。酸化チタン等の紫外線吸収剤をさらに添加する等の方法により、耐候性の改善をはかったが、それでもなお不十分であった。本発明の目的は、耐熱性及び耐候性に優れた害虫防除剤及び害虫防除剤の耐熱性及び耐熱性耐候性向上剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の害虫防除剤及びその耐熱性耐候性向上剤により、上記課題を解決した。
(1)害虫防除成分と、縮合リン酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、ポリペンタエリストールエステル、アジピン酸アルキレングリコール系ポリエステルから選択された少なくとも1種とを含有することを特徴とする害虫防除剤。
(2)縮合リン酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、ポリペンタエリストールエステル、アジピン酸アルキレングリコール系ポリエステルから選択された少なくとも1種とかなる害虫防除剤の耐熱性耐候性向上剤。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について詳しく説明する。本発明の害虫防除剤に用いられる害虫防除成分としては、下記のものを挙げることができるが、これらに制限されない。
(イ)ピレスロイド化合物:・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマート・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート【0006】・(5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル(+)−シス/トランス−クリサンテマート・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−dl−シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボシキラート・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−dl−シス/トランス−クリサンテマート【0007】・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−d−シス/トランス−クリサンテマート・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリサンテマート・3−フェノキシベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボオキシラート・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル(+)−シス/トランス−クリサンテマート・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート【0008】・d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレート・〔2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)−1−イミダゾリジニル〕メチル(±)−シス/トランス−クリサンテマート・(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)シクロプロパンカルボキシラート【0009】(ロ)カーバメート化合物:具体的には、フェノブカーブ、カルバリル、キシリルカーブ、エチオフェンカーブ、メトルカーブ、プロメカーブ、スエップ、プロポキサー等。
(ハ)有機リン系化合物:具体的には、クロルピリホス、シアノホス、ダイアジノン、ジクロルボス、フェニトロチオン、フェンチオン、マラチオン、ピリミホスメチル、プロチオホス、サリチオン、テトラクロルビンホス、トリクロルホン、ブロモホス、プロペタンホス、ナレド等。
【0010】(ニ)幼若ホルモン活性化合物:具体的には、メソプレン、ヒドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノキシカーブ等。
(ホ)キチン合成阻害剤:ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、フルフェノクスロン、フルシクロクスロン、ヘキサフルムロン等。
(ヘ)その他:ジメチル−m−トルアミド等のジアルキル−m−トルアミド類、タブトレックス、ジ−n−プロピル−イソシンコメロネート(レッパー333)等。ジメチル−m−トルアミド等は忌避剤であるが、この忌避剤については、他の成分の他に一緒に含有してもよい。
【0011】なかでも、ピレスロイド化合物が好ましく用いられ、特に蒸気圧が1.33×10-2Pa(1×10-5mmHg)未満のものが好ましい。上記害虫防除成分は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。この害虫防除剤は、人の生活空間での害虫防除を行うものであるから、当然ながら人に対して薬害が極めて低いものであって、安全性の高いものでなければならない。
【0012】本発明の害虫防除剤に含有される縮合リン酸エステルは、害虫防除剤に耐熱性及び耐候性を付与する成分である。用いることができる縮合リン酸エステルとしては、テトラフェニル m−フェニレンビスホスフェート、テトラキス(メチルフェニル)(1−メチルエチリデン)ジp−フェニレン ビスホスフェート、テトラフェニル(1−メチルエチリデン)ジp−フェニレン ビスホスフェート等の、芳香族縮合リン酸エステルをいう。
【0013】トリメリット酸エステルは、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル等の、トリメリット酸1分子とC6〜C16のアルコール3分子とのエステルをいう。ピロメリット酸エステルは、ピロメリット酸テトラ−n−オクチル等の、ピロメリット酸1分子とC6〜C16のアルコール3分子とのエステルをいう。ポリペンタエリスト−ルは、ジペンタエリスト−ルテトラカプリル酸エステル、ジペンタエリスト−ルヘキサカプロン酸エステル、トリペンタエリスト−ルオクタカプロン酸エステル等の、ジペンタエリスト−ル又はトリペンタエリスト−ルの脂肪族カルボン酸エステルをいう。アジピン酸アルキレングリコール系ポリエステルは、分子量が1000から4000程度のもので、アジピン酸エチレングリコールのポリエステル等をいう。
【0014】安定剤として、フェノール系酸化防止剤(例えば、3,9−ビス{2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンや、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等)や、イオウ系酸化防止剤(例えば、ペンタエリストールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート等)、リン系酸化防止剤を添加してもよい。
【0015】害虫防除成分と耐熱性耐候性向上剤との使用比率は、重量比で10:1〜1:1000とすることができ、1:1〜1:100あたりが好ましい。フェノール系酸化防止剤やイオウ系酸化防止剤等の安定剤の使用量は、害虫防除剤の乾燥重量に対して0.01〜10重量%、特には0.1〜2重量%含有されることが好ましい。なお、この安定剤は、前記の耐熱性耐候性向上剤を用いた場合に耐熱性及び耐候性の向上に有効であるが、それ以外の耐熱性耐候性向上剤を用いた場合には必ずしも効果があると限らないものである。
【0016】さらに、本発明の害虫防除剤は、必要に応じて、樹脂、ゴム、分散剤、樹脂成分を安定化させるための紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤等の光安定化剤、帯電防止剤、難燃剤、酸化防止剤等の樹脂等添加剤を含有してもよい。酸化チタンなどの添加剤を含有してもよい。この害虫防除成分と耐熱性耐候性向上剤とを組み合わせた害虫防除剤は、人の生活空間での害虫防除を行うものであるから、当然ながら人に対して薬害が極めて低いものであって、安全性の高いものでなければならない。本発明の害虫防除剤は、その使用量が、散布した場合には1m2 当たり0.01〜2000gとすることができ、1m2 当たり0.1〜200gが好ましい。
【0017】本発明の害虫防除剤は、通常有機溶媒に溶解した溶液として調製され、シート状あるいはテープ状の基材に含浸あるいは塗布して用いられる。また、インキや塗料に加工したり、樹脂やゴムに練り込んで用いられる。場合により水系の分散液として調製することもできる。
【0018】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例によって制限されない。
【0019】実施例1〜6及び比較例1(試験化合物)有効性をみるために、次の化合物を試験化合物として選んだ。
■ DOS(ジ−2−エチルヘキシルセバケート)
■ テトラキス(メチルフェニル)(1−メチルエチリデン)ジp−フェニレン ビスホスフェート■ テトラフェニル(1−メチルエチリデン)ジp−フェニレン ビスホスフェート■ トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル■ ピロメリット酸テトラ−n−オクチル■ ジペンタエリストールヘキサカプロン酸エステル■ アジピン酸エチレングリコールポリエステル(分子量凡そ3,000)
【0020】(害虫防除剤溶液の調製)試験化合物100gに、安定剤の3,9−ビス{2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンを0.2g、安定剤のペンタエリストールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)を0.4gと、殺虫成分の(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)シクロプロパンカルボキシラート5gとを混合し、加温懸濁又は溶解する。この薬剤を以下「混合薬剤A」という。
【0021】(サンプルの調製)混合薬剤Aをアセトンにて20倍に希釈し、忌避率の測定用には10cm四方の正方形のガラス板に塗布し風乾した。この際、混合薬剤Aが0.1g/m2 となるように塗布した。これらのガラス板を210℃で10分間熱風で加熱処理した後、60℃、95%RHで1ケ月の経時変化にかけた。
(1)ゴキブリに対する効力【0022】<ゴキブリの忌避率の測定法>100×100cmのプラスチックバット内に、チャバネゴキブリ(感受性)雄雌各100匹を入れ、中央に紙製シェルターと飲水用の容器を置き、バットの四方の端に検体を置いた。検体と対照(10cm四方の正方形のろ紙)の上には真ん中の位置に角砂糖を置き、48時間の重量の減少により、下記の計算式より忌避率を求めた。
忌避率(%)=〔(A−B)/A〕×100A:対照での餌の減少量B:検体での餌の減少量得られた忌避率を第1表に示す。
【0023】
【表1】

【0024】実施例7〜8及び比較例2(ゴキブリに対する効力)
(サンプルの調製)混合薬剤Aの1gを、ポリプロピレン100gに加熱下に練り込み、10cm四方の正方形の板状に延ばして冷却した。この板を、50℃75%RHで2ケ月間の経時変化にかけた。
(ゴキブリの忌避試験)この検体を用い、実施例1〜6、比較例1の場合と同じ装置を用いて、同じ試験方法でゴキブリの忌避試験を行った。得られた試験結果は第2表に示す。
【0025】
【表2】

【0026】上記の第1表及び第2表に示される結果から、本発明の害虫防除剤は、従来の害虫防除剤と比較して、光暴露後及び高温暴露後のいずれの場合も害虫に対する忌避効果及び致死効果が維持されており、耐熱性及び耐候性に優れることが明らかである。
【0027】
【発明の効果】本発明の害虫防除剤は、耐熱性及び耐候性に優れ、長期間にわたって害虫防除活性を有する。高い温度でもその害虫防除活性を失わないので、製剤化或いは包装作業の際にも安定であって、製品の熱シールを行うことができるため、製造が容易になる。また、本発明の害虫防除剤の耐熱性耐候性向上剤は、害虫防除剤に添加することにより、その耐熱性耐候性を向上させることができる。




 

 


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