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発明の名称 ノミ誘引方法及びノミ駆除装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−145449(P2001−145449A)
公開日 平成13年5月29日(2001.5.29)
出願番号 特願2000−270164(P2000−270164)
出願日 平成12年9月6日(2000.9.6)
代理人 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外5名)
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121 AA12 BA03 BA40 CC02 DA05 DA33 EA01 EA21 
発明者 鈴江 光良 / 亀井 正治 / 西川 勝 / 田内 賢
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 順電流20mAを通電した時の発光主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nmである高輝度発光ダイオードを発光させてノミを誘引することを特徴とするノミ誘引方法。
【請求項2】 順電流20mAを通電した時の発光主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nmである高輝度発光ダイオードと、前記発光ダイオ−ドの発光により誘引されたノミを駆除するための手段とを設けたことを特徴とするノミ駆除装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イヌ、ネコ等の動物に由来するノミを、効果的に誘引するノミ誘引方法、それを用いてノミを誘引し駆除するノミ駆除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イヌ、ネコ等の動物に由来するノミを駆除する方法の1つに、光を用いてノミを誘引して捕獲する方法がある。例えば、豆電球を発光させて、その光に誘引されてきたノミを粘着シートで捕獲する粘着トラップ等が知られている。このような電球を用いる装置は、消費電力が大きく、電池を電源とすると短時間で電池が消耗してしまい、また電球自体が耐久性に乏しく、繰り返し使用するとフィラメントが切れてしまうという問題点があった。更に、電球から発光された光に対するノミの誘引効果が低く、十分にノミを捕獲、駆除し得なかった。
【0003】このような問題を解決するため、光源として発光ダイオードを用いて、望ましくは500〜600nmを中心波長とする光を発光させて、ノミを誘引することが検討されている。また、約450〜600nmの波長を中心に持つ最大ピークと約50〜175nmの最大ピーク半値幅とを有するスペクトルがノミを誘引するのに有利であるとの報告もある。
【0004】しかしながら、実際のノミに対する誘引効果はこれらの発光スペクトルでは十分とは言えず、特に光源からの距離が離れるほどに満足できる効果が得られないことがあり、さらなる検討が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、従来よりもノミに対して誘引効果が優れたノミ誘引方法、該誘引手段を用いてノミを誘引し駆除するノミ駆除装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、以下の手段によって上記課題を解決することを見出した。
(1) 順電流20mAを通電した時の発光主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nmである高輝度発光ダイオードを発光させてノミを誘引することを特徴とするノミ誘引方法。
(2) 順電流20mAを通電した時の発光主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nmである高輝度発光ダイオードと、前記発光ダイオ−ドの発光により誘引されたノミを駆除するための手段とを設けたことを特徴とするノミ駆除装置。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、ノミを光により誘引して、その誘引されたノミを捕獲する際のノミの誘引・捕獲効果を改良するために鋭意検討した。その結果、光源として、順電流20mAを通電した時の発光主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nmである高輝度発光ダイオード(以下、「高輝度LED」ともいう)を少なくとも1つ用いることにより、ノミは光源の方向に著しく誘引され、その誘引されたノミを捕獲手段により、効率的に捕獲できることを見いだした。なお、本発明でいう順電流20mAにおける特性(発光主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nm)は、高輝度LEDの定格値を意味する。
【0008】本発明の高輝度LEDの一例のスペクトルを図13に示した。この場合、色調としては純青色を呈するものである。本発明において好ましい高輝度LEDとは、発光される光の光度が著しく大きいもので、具体的にはその光度が0.3〔cd〕以上、好ましくは0.5〔cd〕以上、より好ましくは1〔cd〕以上のものである。ここで〔cd〕は、光度の単位カンデラを表す。
【0009】発光光度の測定において、未知の光度の算出は既知の光度を有する発光スペクトルの発光強度を基準とし、測定した未知の発光スペクトルの発光強度とを相対的に対比させ類推することができる。また、光度〔cd〕=照度〔lux〕×距離〔m〕2 の公式でも算出できる。また、上記高輝度LEDの照度は大きいものが好ましい。照度は観測方向に垂直な単位面積当たりの明るさである。
【0010】また、本発明においては、光源として上記高輝度LEDを用いるが、他の要件は、上記本発明の効果が得られれば特定の箇所にいずれの要件でも用いることができる。
【0011】本発明においては、上記高輝度LEDを少なくとも1つ用いるが、2つ以上併用してもよく、更に他の高輝度LEDを併用してもよい。併用される他の高輝度LEDとしては、400〜600nmの発光波長を有するものが良く、好ましくは425〜550nm、より好ましくは450〜525nmである。また、その発光波長として510nmの純緑色が特に好ましい。
【0012】上記でいう発光波長は、主波長の値であり、光の発光スペクトルにおけるドミナント波長を意味する。本発明に用いる高輝度LEDの発光による光は、発光スペクトルにおける波長分布が狭く、高色純度を有することが好ましく、発光スペクトルのパターンが主波長をピークに左右にほぼ正規分布している単色光が好ましい。
【0013】上記高輝度LEDの発光は、常時点灯方式でもよいが、点滅方式であることが好ましい。これにより、より効率的にノミを誘引することができる。ここで点滅させる周期としては、30Hz以下であることが好ましく、より好ましくは20Hz以下である。更に、デューティー比(1回のON−OFF時間に対するONしている時間の比率)は50%以下が好ましく、より好ましくは10%以下である。これにより、許容順電流値を向上させることができ、高光度の光を長時間発光させることができ、ノミの捕獲率をより向上させることができる。上記のように高輝度LED自体を点滅させる他にも、高輝度LEDは連続で発光させ、シャッター等の光を遮る手段を設けて点滅させてもよい。遠くにいるノミは、光に対して、その光が点灯しているときも点滅しているときも正の走行性を示し、その光に接近していく。しかし、本発明者らの鋭意検討の結果、光を点灯させたときよりも点滅させたときの方がより顕著にノミが光源へと誘引されることが判明した。
【0014】高輝度LEDを光源として用いると、乾電池を長時間使用することが可能となり、省電力化を実現し、またコードレス化も可能となり、屋外、犬小屋、タンス、クローゼット等でも使用可能で、設置範囲が拡大する。電源の形態は特に限定されないが、アルカリ電池、マンガン電池、水銀電池、太陽電池、蓄電池、カドニカ電池等を用いることができ、場合によっては家庭用電源を用いてもよい。また、充電式の電源を用いてもよい。また、高輝度LEDを光源として用いると、点滅動作を制御し易く、デューティー比を変更して点滅サイクルを増やすのも容易である。
【0015】また、本発明者らは、上記本発明の高輝度LEDを少なくとも1つ用いることに加えて、少なくとも、ノミ捕獲対象領域内の特定の箇所における照度を、ノミの誘引に有効な照度とすることにより、ノミは光源方向に効果的に誘引され、捕獲手段により効率的に捕獲できることも見出した。高輝度LEDの光の照射方向としては、上記特定箇所がノミを誘引するのに有効な照度になるように照射されることが好ましい。具体的には、設置面に対して水平方向もしくはやや下向きである。
【0016】本発明において、高輝度LEDからの光の照射と、上記特定の箇所の照度をノミ誘引に有効な照度とすることが相乗効果をもたらし、捕獲手段や光源の近くにいるノミばかりでなく、かなり離れた場所のノミまでが光源の方向に強く誘引されると考えられる。更に捕獲手段の近傍に近づいたノミは、該箇所がノミ誘引に有効な照度に照射されているので、確実に光源の方向に誘引され、略1回の跳躍で捕獲手段に到達し捕獲される。また、跳躍の着地点がずれて捕獲手段に乗らなかったノミも、その後歩行により光源に接近していき、捕獲手段に到達し捕獲される。
【0017】また、本発明においては、光源の後部に配置されたリフレクターとか、電球の前部に配置された光拡散板等を用いて光源自体を大きくしなくとも、ノミを著しく効果的に誘引/捕獲することができるばかりでなく、装置自体がコンパクトにでき、わずかなスペースでも本発明の装置を設置することができる。
【0018】本発明において、「ノミ捕獲対象領域」とは、ノミを捕獲しようとする領域のことを言う。例えば、本発明の捕獲手段を配置した床面、カーペット、畳等の設置面が挙げられる。上記ノミ捕獲対象領域内の特定の箇所とは、捕獲手段の端部から、ノミの1回の跳躍で移動する最大距離(約30〜40cm程度)だけ離れた箇所である。また、本発明において、該捕獲手段の端部から該最大移動距離だけ離れた箇所を、ノミ誘引に有効な照度とするが、該箇所の少なくとも一部若しくはすべてをノミ誘引に有効な照度とすればよい。この場合、該箇所は、光源からの照射方向にあり、上記ノミ捕獲対象領域内の最大照度を示す箇所である。
【0019】本発明において、上記特定箇所への光源からの光の照射とは、光源から直接該箇所へ光が照射される場合、光源からの光が反射面により反射した反射光が該箇所へ照射される場合、及び上記直接的な光と上記反射光の両方が該箇所へ照射される場合を含む。本発明においては、上記直接的な光と上記反射光の両方が該箇所へ照射される場合が好ましい。
【0020】また、ノミを誘引するのに有効な照度は、好ましくは10〔lux〕以上、より好ましくは20〔lux〕以上、更に好ましくは30〔lux〕以上である。
【0021】本発明においては、ノミ捕獲対象領域内の特定の箇所における光の照度を、ノミを誘引するのに有効な照度とするが、光源からの光は、該特定の箇所ばかりでなく、該箇所から、光源の光の照射方向に離れた箇所及び/又は該箇所から光源に近い箇所にも照射されることが好ましい。
【0022】本発明においては、上記ノミ捕獲対象領域内の特定の箇所における光の照度を、ノミを誘引するのに有効な照度とする手段としては、いずれの手段でもよいが、光源として前記本発明の高輝度LEDを用いる以外に、光源から光を反射面で反射させて、光源からの光ばかりでなく該反射光を用いる手段を併用することが好ましい。
【0023】以下、光源からの光ばかりでなく、光源からの光を反射面で反射させて、該反射光を用いる手段について説明する。本発明においては、該反射面からの反射光を、前記捕獲手段の外側からノミの1回の跳躍での最大移動距離だけ離れた箇所のうち少なくとも一箇所がノミを誘引するのに有効な照度となるように、光源からの光とともにノミ捕獲対象領域内に照射させることが好ましい。
【0024】反射面で反射した光の光度は、大きいほうが好ましいので、反射面の反射率が高いことが好ましい。具体的には、反射面の全反射率〔(反射した光の光度/光源から入射した光の光度)×100で表される〕は、50%以上が好ましく、より好ましくは80%以上である。ここで全反射率とは、鏡面反射率(正反射率)と乱反射率(拡散反射率)の和をいう。本発明においては、反射面が乱反射するものでもよい。ここで、上記全反射率〔鏡面反射率(正反射率)と乱反射率(拡散反射率)〕は、例えば変角光度計(ゴニオフォトメーター)により測定することができる。
【0025】反射した光の波長としては、ノミを効率的に誘引できる波長であれば上記光源からの光と同じでも、変化してもいずれでもよい。本発明においてノミを誘引するのに有効な反射光とは、反射した光がノミを誘引することができる波長、光度を有するものである。その波長としては、発光主波長470±20nm(かつスペクトル半値幅30±10nm)の他、400〜600nmでもよく、光度としては、0.15〔cd〕以上が挙げられる。
【0026】このような反射面を有する反射板としては、アルミニウム、銅、銀、金、ニッケル、真鍮、クロム等の金属またはそれらの合金、あるいはこれらの金属、合金を基体上に被覆した反射板(鏡等)、硅素酸化物、チタン酸化物、花崗岩、石灰石、大理石、石膏、ガラス、人工ルビー、人工ダイヤ、人工エメラルドなどの単結晶等の無機材料またはそれらの混合物、あるいはこれらの材料を基体上に被覆した反射板、木材、絹、木綿、紙等の天然材料またはそれらの混合物、あるいはこれらの材料を基体上に被覆した反射板、等が挙げられ、上記特性を満足させるものが挙げられる。
【0027】また、所定の基体を、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリエチレン(PE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン(NY)、延伸ナイロン(ONY)、延伸ポリプロピレン(OPP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂で被覆して、上記特性を満足させたものも挙げられる。上記において基体としては、ボール紙、厚紙等の紙、樹脂シート、金属板、ガラス等が挙げられる。
【0028】これらの中で好ましいものとしては、基体としてのボール紙又は樹脂シートに、上記材料(金属材料、無機材料、天然材料等)を被覆し、更にLDPE、HDPE、PE、VLDPE、EVA、PVDC、PET、EVOH等の樹脂で被覆したものが挙げられ、より好ましくは基体としてのボール紙に、上記材料を被覆し、更にPETで被覆したものである。また、上記反射面の光の反射を調整するために、研磨処理、陽極酸化処理等の処理を施すこともできる。
【0029】上記反射面の色としては、反射光と関係するが、具体的には白、灰色、青、緑、黄、銀色、金色、茶色等が挙げられる。
【0030】反射面が乱反射するものである場合、乱反射率としては、好ましくは50〜100%であり、より好ましくは80〜100%である。
【0031】乱反射させるためには、上記の反射板において、基体上にガラス、アルミニウム、銀等の金属、樹脂、気泡等の光拡散性物質の粉、細片、ビーズを有するもの等が挙げられる。上記光拡散性物質は基体上にドット状またはストライプ状に設けることができる。また、上記反射板の反射面に、小孔や突起を設けたり、階段状に成形したりするような凹凸を設けて乱反射させることもできる。更には、反射率の異なる、表面が凹凸状の透明なガラスや樹脂を積層したシートを反射板上に被覆することで乱反射させることもできる。
【0032】上記のような特性を有する反射面は、本発明において、複数用いることができる。本発明における反射面を用いる場合には、ノミを誘引するのに有効な光を発光するための光源としては、前記高輝度LEDを少なくとも1つ用いるが、これと共に併用でいる光源としては、白熱電球、豆電球、蛍光灯、高輝度LEDなど、ノミを誘引するのに有効であればどのような光源も使用することもできる。しかし、消費電力が少ない、寿命が長い、ノミの誘引効果が高い波長の光を出せる等の点から、高輝度LEDを用いることが好ましい。
【0033】特に、特定の光度であって、特定の範囲の波長を有する光を発する上記高輝度LEDを選択して用いることが好ましい。
【0034】上記反射面を用いることにより、人の生活環境で発生、存在するノミ、特にイヌ、ネコから離れたノミに対して、優れた誘引活性を得ることができ、その誘引されたノミを捕獲手段により著しく高い率で捕獲することができる。
【0035】本発明においては、レンズ等を使用して光源からの光を遠方に照射させることもできる。
【0036】上述のような反射面は、その反射光が光源からの光とともにノミ捕獲対象領域に照射され、該領域内における、前記捕獲手段の端部からノミの1回の跳躍での最大移動距離だけ離れた箇所においてもノミを誘引するのに有効な照度となるように、光源からの光が到達する側に傾斜されていることが好ましい。これにより、光源としての更なる相乗的な効果をもたらし、誘引活性を速くすることができるし、かつ装置がコンパクト化されても装置の周囲に誘引されたノミを確実に捕獲することができる。
【0037】傾斜をつけた反射面に光が映ると、周囲の床面(ノミ捕獲対象領域)に反射して、反射面自体もノミが光源と感知し、誘引されたノミは反射面にめがけて飛び込む現象がみられる。
【0038】反射面について、設置面(水平面)に対してつける傾斜角度Xは、最小が光源からの光を最低限床面に入射できる角度から最大が90°未満である。その角度は、好ましくは5〜60°、より好ましくは10〜25°である。
【0039】本発明において、反射面は、光源より下方に配置され、且つ光源からの光の照射方向における設置面上に配置されることが好ましい。これにより、装置の設計上都合がよく、装置のコンパクト化が可能になる。
【0040】本発明における前述の反射面を用いる場合では、光源の光が反射面に映るようにする関係上、光源の高さと反射面との位置関係が非常に重要である。反射面から反射した光は、ノミの誘引活性の上からその全部が床面に向かうようにするのが好ましい。
【0041】光源Lの高さは低い方が良く、これは光源Lの高さが高くなるほど、1)光源の指向特性には限界があるため、また2)光源が離れるほど、反射面に対する照度(ルックス)が低下するため、反射面に光が映りにくくなるという点によるものである。従って、光源Lの位置は、本発明の装置の一実施態様を表す図2に示すように、反射面(図2の装置は、反射面が捕獲手段である粘着シートも兼ねている)の光源に最も近いポイントBを基準として、そこから上方への距離が0〜10cmが好ましい。より好ましくは0.5〜5cmである。
【0042】一方、反射面の光源に最も遠いポイントAは、反射面の下端に当たり、また装置の最前部に当たるが、装置を構成する上での制約がある点に配慮する必要がある。例えば、(1) ノミの跳躍力からみて高さは低いほど入りやすい、(2) ポイントAの高さが低いほど光源の光が映りやすいなどの点から、低いほど良いが、他面では(3) 装置の最前部を構成する部材の強度上からの必要な厚さ、(4) 粘着シートの下端部を止め支持するための係止部の高さ、(5) 入ったノミが外へ逃げないための高さなどの点から、ある程度の高さ(h)を必要とする。これらの点を総合して選択することが必要である。
【0043】従って、ポイントAの高さは、設置した床面から5cm以下が好ましい。より好ましくは2cm以下である。ポイントAの高さの下限は、装置強度を保てる程度であればよく、装置材質によっても異なるが、2〜3mmとすることが好ましい。ポイントAの高さが低ければ、捕獲部への侵入が容易になるため、ノミの捕獲効率をより向上できる。
【0044】本発明において、反射面の大きさとしては、30cm2 〜500cm2 が好ましく、より好ましくは60cm2 〜100cm2 である。
【0045】以下、上記以外の本発明の構成について説明する。本発明において、上記光源の光の照射により、光源の方へ誘引されたノミを捕獲する捕獲手段としては、誘引されたノミを捕獲、あるいは殺虫できるものであればいずれでもよい。例えば、誘引されたノミを粘着力で捕獲できる粘着シート、静電気にて吸着するシート、誘引されたノミを電気的に殺虫できる電撃殺虫装置、殺虫剤塗布シート、水を入れた容器等が挙げられる。これらの中でも粘着シートが好ましい。
【0046】ノミを粘着力で捕獲できる粘着シートとしては、従来の粘着シートを用いることができる。この粘着シートは、装置のシート装着部に上部又は下部等より貼着、挟持、ネジ止め、はめ込み式などにより設けることができる。粘着シートは、複数層を両面粘着シートにして剥がしながら何回でも使用したり、一面又は両面を洗い流しながら使用したり、表裏両面を使えるようにすることができる。
【0047】なお、粘着シートに直接子供の指やペットの足などが触れないようにするため、またほこりや昆虫が入ってその粘着面を塞がないようにするために、粘着シートの上に格子等の被覆部材を設けると良い。格子等の被覆部材は、その材質が透明で粘着面(これが反射面も兼ねる場合)からの光の反射を阻害しないものがよく、或いはその面がよく反射する材質のもので構成するようにしてもよい。また、格子等の被覆部材は粘着シートから少し離して設けて取り外しができるようにするのがよく、汚れたときに適宜取り外して洗浄可能にすることもできる。また、上記格子等の被覆部材、更に本発明の装置の構成部材は、撥水剤、撥油剤、帯電防止剤等で処理されてもよく、これにより汚れがつきにくくなる。格子等の被覆部材を粘着シートから離して設ければ、接近してきたノミが、被覆部材と粘着シートとの間の隙間をスムーズに通過できる。したがって、接近してきたノミの捕獲効率をより向上できる。
【0048】粘着シートは、それ自体が上述の反射面になっていてもよいし、反射面とは別に設けていてもよい。粘着シートは、シートの上面に粘着剤を予めあるいは使用するに際し塗膜が形成されるようにすればよい。粘着シートが反射面とは別に設けられている場合、その塗膜の表面が一般に平滑なものであっても、凹凸等を有してもよい。ノミを捕獲できるものであれば、粘着面の形状は任意であって特定のものに限定されることはない。また、粘着剤は、ノミを有効に捕獲できるものであればいずれのものでも用いることができる。粘着面は、粘着スプレーなどによる粘着面でもよい。粘着シートの表面が凹凸を有するものとして、粘着シートが立体的網目形状、立体的格子状のものが挙げられる。そのような粘着シートは、発泡率を高くして形成した網目状ないし立体的格子状スポンジ或いは網目状ないし立体的格子状の針金加工体、ハニカム状のもの(素材紙、ダンボール、樹脂、発泡体、金属、ゴム、スポンジ等)の表面全体に粘着剤を、浸漬処理、スプレー等により付着させて粘着性を付与して、作製することができる。これにより、光透過性がよく、且つ粘着箇所が大きくなる。
【0049】粘着シートの大きさは、使用する室内の大きさやノミの捕獲効率などによって決まるが、例えば5cm〜10cm×7cm〜15cmが好ましい。
【0050】また、本発明においては、捕獲手段としての粘着シートが上記反射面も兼ねる場合が好ましい。これにより、光源による光とその反射光を利用することで、該粘着シート面積の大小に関わらず、高効率でノミを捕獲することができ、これにより、該シートの面積を小さくすることができ、ノミ捕獲装置のコンパクト化が可能になり、屋外等への持ち運びが簡便となったり、該装置の専有面積を小さくできる。この場合、反射面と粘着面を兼ねるものとしては、反射率の高い反射板上に、高い光透過率と低い光吸収率を有する粘着剤を塗工したもの等が挙げられる。
【0051】上記のような反射面が、粘着シートの粘着面と別に設けられている場合には、(1) 粘着シートを光透過性材料とし、そのシートの下に反射板を重ねる形態、(2) 粘着シートの上に、ノミの捕獲に障害にならないような、多数の穴あるいはスリットを有する被覆部材(この形態としては格子状、ストライプ状、網目状等が挙げられる)を設け、その被覆部材の表面が反射面となる形態、(3) その他、粘着シートとは別に装置の一部(装置本体や光源上部に設けられた庇の裏側等)が反射面となる形態、及び(4) これらの形態を組み合わせたものを挙げることができる。本発明においては、反射面は装置中複数あってもよい。
【0052】本発明を実施するに当たり、その方法及び装置には、他の誘引手段あるいは殺虫手段を一緒に設けてもよい。そのような例としては、ヒータ等の加熱手段、炭酸ガス発生装置、酪酸、乳酸等の誘引剤を含有する手段等を挙げることができる。例えば、酪酸、乳酸等の誘引剤を含有する手段としては、本発明の装置のいずれの場所にも設置することができる。特に、粘着シートの粘着材及び/又はシートに上記誘引剤を置いたり、添加したり、練り込み、塗布、含浸、噴霧、貼着、印刷することができる。
【0053】更に必要に応じて、アレスリン、レスメトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シハロトリン、シフルトリン、フエンプロパトリン、トラロメトリン、シクロプロトリン、フェンバレレート、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、エンペントリン、プラレスリン、トランスフルスリン、フェノトリン、シフェノトリン等あるいは、それらの異性体、誘導体、類縁体を含むピレスロイド系化合物、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、ブプロフェジン、フェノキシカルブ、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン等の昆虫成長制御剤(IGR)、ピリミフォスメチル、ダイアジノン、ピリダフェンチオン、フェニトロチオン、クロルピリホスメチル、クロルピリホス、ジクロルボス、マラソン、ジメトエート、ジメチルビンホス、サリチオン、トリクロルホン、エチオン等の有機リン系化合物、カルバリル、メトルカルブ、イソプロカルブ、フェノブカルブ、プロポキスル、キシリルカルブ、エチオフェンカルブ、ベニダイオカルブ、ピリミカーブ、カルボスルファン、メソミル、オキサミル等のカーバメイト系化合物等の殺虫剤を含有させる手段が挙げられ、具体的には本発明の捕獲装置の一部や、粘着シートの粘着剤及び/又はシートに上記殺虫剤を直接若しくは間接的に、殺虫剤をそのまま若しくは希釈して、練り込み、塗布、含浸、噴霧、貼着、印刷、添加することができる。
【0054】本発明における駆除対象としては、屋内外に生息するノミ類であり、特に屋内で飼っているネコ、イヌ等のペットから遊離したノミを駆除するのに好適である。具体的には、イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミ、ケオプスネズミノミ、ネズミフトノミ、メクラネズミノミ、ヤマトネズミノミ、ヨーロッパネズミノミ、ネズミスナノミ等を挙げることができる。
【0055】本発明を実施するのに適する装置の一例を図1に示す。ノミ捕獲装置1の本体2は、光源の保持部3と粘着シートの保持部(捕獲部)4からなっている。光源保持部3には、光源(高輝度LED)8、9が取り付けられており、光源8、9の光の照射方向の設置面(床面あるいはノミ捕獲対象領域)上に、粘着シート保持部4の上部に収容された粘着シート5が配置されている。粘着シート5は、光源8、9の光の照射方向に傾斜している(傾斜角度X°)。なお本体2は、透明ないし半透明の透明部材(透明プラスチック、ガラス等)によって形成することもできる。
【0056】粘着シートの保持部4には、大きさが9×8cmの粘着シート5が収容されており、更に該シート5の上方に格子6が装着されている。格子6は縦9本、横1本の桟からなっており、粘着シート5を収容した枠内に嵌まるようにすると良い。また、格子6は、粘着シート5を交換するために、面7と格子6とが交差する線を中心に回動するようにしてもよい。この場合、図1に示すように、格子6に開口部を設け、格子6が開いた際に格子6が光源に接触しないようにすることができる。図1において、粘着シート5は、本発明でいう反射面も兼ねている。
【0057】光源の保持部3は直方体の形状であって、粘着シート5に面しかつ床面に対してほぼ直立している面(捕獲装置顔部)7には、床面から6cmの高さに、2つの光源8、9が取り付けられている。光源8は青の高輝度LEDであり、光源9は緑の高輝度LEDである。この光源の保持部3の内部には、高輝度LED用基板と単2アルカリ乾電池2本を収容した。
【0058】ノミ捕獲装置1の本体2の大きさは、(巾×全長×高さ)が115×135×65mmであって、小型であった。
【0059】前記装置の一部のみを表した図5あるいは図6に示すように、前記の面7の光源8、9の取り付け位置より上に庇10を取り付けて、装置の上方への光の漏れを防止でき、人に対しての光の刺激を小さくすることができる。
【0060】図1に示す装置に、図6に示した庇10を設けた装置の更に詳細な装置の概念断面図を図8に示す。図8に示す装置1には、図1及び6と同様に、光源41、庇10、格子6、面7、粘着シート15が設けられている。格子6は、粘着シート15を交換するために、面7と格子6とが交差する線を中心に回動するような構成となっており、上記の如く格子6には、開口部が設けられている。装置1本体の内部には、乾電池32、その上にクッション材35、クッション材35の更に上部に、スイッチ33と光源41に接続した電子部品基板34が設けられている。
【0061】上記において、庇10、格子6、面7自体を反射面11としてもよい。格子6と庇10を反射面とした例として、図7に示す別の態様のノミ捕獲装置を挙げることができる。図7は、装置の側面の概要図を示したものである。図7に示す装置は、反射面11が3つ設けてある。即ち、庇10の突出部を大きくし、該庇10の下部の面(光源40に近い面)を第一の反射面11とする。更に格子6の上部表面を第二の反射面11とする。また、装置本体において、粘着シート31に直面している面を第三の反射面11とし、且つ粘着シートとして透明な粘着シート31を用いる。これにより、光源からの光は透明な粘着シート31を透過し、該第三の反射面11で反射させることができる。
【0062】図9に、別の態様のノミ捕獲装置1を示す。このノミ捕獲装置1においては、粘着シート保持部4の、粘着シート5が設置された面の外側に傾斜面4a,4bが設けられている。粘着シート5が設置された面の前方側の(光源保持部3側とは反対側の)傾斜面4aは、粘着シート5表面(反射面)に略平行かつ略面一な傾斜面(傾斜角度X°)になっており、粘着シート5の前端より0.5〜2cm(突出量F)前方に突出している。傾斜面4a前端のポイントAの高さは2〜3mmになっている。粘着シート5が設置された面の側方側の傾斜面4bは、傾斜角度X°より大きい傾斜角度Y°(例えば15°〜70°)で傾斜しており、それら傾斜面4bの端部の高さは、ポイントAと同様に2〜3mmになっている。なお、粘着シート保持部4と、光源保持部3の光源(高輝度LED)8,9より下方の部分とは、光源8,9からの光が透過するような透明ないし半透明にされている。すなわち、装置1の設置面に隣接ないし近接する面が、光透過性を有する部材からなっている。従って、光源保持部3の後側を除けば、装置1の周囲に光源8,9からの光がいきわたって影が形成されないため、装置1の周囲にまで接近したノミが影に入って光源8,9の方向を見失うことがない。そしてノミは、光源8,9を目指して傾斜面4a,4bを移動していき(登っていき)、粘着シート5に向かって接近していく。
【0063】傾斜面4a,4bは、ノミが滑ることなくスムーズに登れる滑り止め面にしておくことが好ましい。例えば傾斜面4a,4bを、シボ加工やライン引き加工によって凹凸面にしておくことができる。また、傾斜面4a,4bが樹脂からなる場合、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等にゴム系を混練したり、表面に滑り止め剤をコーティングやスプレー等で塗布したりしてもよい。
【0064】粘着シート5の上には、隙間Sを隔てて格子6が設けられている。格子6の前端部の両側は支持片4cによって支持されている。格子6の後端部(光源保持部3側の端部)の両側は、軸支片4dによって回動自在に軸支されている。一対の支持片4cの間と、支持片4cと軸支片4dとの間に、ノミが通過可能な隙間Sが形成されている。すなわち、粘着シート5の光源保持部3側の辺を除く三辺に沿って隙間Sが形成されている。格子6には、格子6を開いた際の庇10との干渉を防ぐ開口部6aが設けられている。
【0065】光源保持部3の光源8,9より上方の部分は着色されている。例えば青ないし紫に着色することができる。そして、光源8,9の上方に、同様に着色された庇10が設けられている。この庇10は、平板部10bの所定箇所に上方に凸なドーム部10aを設けた構成である。光源8,9は、平板部10bの下面より下方に配置されている。ドーム部10aは光源8,9の直上に配置されている。このようなドーム部10aを設けたところ、ノミ捕獲効率が向上した。
【0066】図10は図9の装置1の縦断面図である。図10に示すように、庇10の平板部10bは、装置1の設置面に対して略平行に、光源保持部3の前側の面7から1〜3cm程度突出している。ここでは、光源保持部3の光源9より上方の部分が、着脱可能な蓋部3aとされている。蓋部3aは、光源保持部3にその蓋部3aを係止するための係止部(係止爪)3bを備えている。
【0067】光源9の端子は、電子部品基板(回路基板)34に平行に延びて基板面上に配置されるとともにその基板34に直接接続されている。光源9の光軸の方向は、装置1の設置面に対して平行にすることができる。図中に角度範囲Zで示すように、設置面に平行な方向に対して例えば−45°〜0°の範囲で光軸を傾けることもできる。ここで、設置面に平行な方向に対して下方をマイナスとする。装置1の設置面に平行な方向における光源9と粘着シート5前端との間隔Lは、例えば1〜15cm、より好ましくは5〜10cmとすることができる。また、粘着シート5後端(光源9に最も近いポイント)から光源9までの高さHは、例えば0.5〜3cmとすることができる。
【0068】図11は図10の装置1の分解斜視図である。なお、ここでは蓋部の図示を省略した。図11に示すように、基板34両側端には、電源である乾電池32(図10参照)と電気接続するための端子36,37が設けられている。端子36,37は、基板34から下方に延びており、その先端に、乾電池32の端子に当接するコイル部(付勢部)36a,37aが設けられている。蓋部を除いた、光源保持部の下方の部分(台部)3bの上面には、挿通孔36b,37bが設けられている。これら挿通孔36b,37bに、基板34の端子36,37先端に設けられたコイル部36a,37aを挿入することで、コイル部36a,37aを台部3b内に装着される乾電池に電気接続可能にできるとともに、基板34を台部3bに固定できる。基板34を上記構成とすることと、蓋部3a(図10参照)を着脱自在とすることにより、装置1の組立て性が向上されている。また、装置1がコンパクトになっている。
【0069】次に、図12に基づいて粘着シート5を備えた捕獲手段の一例を説明する。図12(A)に示すように、この捕獲手段45は、粘着シート5が設けられた長方形状の捕獲板46と、捕獲板46の一辺に折り畳み可能に接続された被覆板47とを備えている。最初、捕獲板46に設けられた粘着シート5は剥離紙5aによって覆われている。捕獲板46にはつまみ48が設けられている。図12(B)に示すように、使用時には、被覆板47を折り畳んで、捕獲板46の粘着シート5が設けられた面とは反対側の面に重ねるとともに、つまみ48を把持しながら捕獲板46から剥離紙5aを剥がして粘着シート5を露呈させる。この状態で、捕獲手段45を図9に示したようなノミ捕獲装置1にセットする。粘着シート5に多数のノミが捕獲されたら、捕獲手段45をノミ捕獲装置1から取り外して廃棄する。この際図12(C)に示すように、被覆板47を折り返して、粘着シート5の上に被覆板47を重ね合わせる。こうすることで、ごみ箱等の容器に粘着シート5が張り付くことを防止できる。また、捕らえたノミを覆い隠して清潔に処理できる。
【0070】ノミ捕獲装置としてさらに効率良く捕獲できるようにするためには、さらに改良することができ、例えばいかなる方向からも光源の光、反射面からの反射光がノミに見えるように映り、かついかなる方向からもノミが誘引されるようにするのが良く、そのような装置としては図3に示す丸形のノミ捕獲装置(この装置の平面図を図4に示す)を構成することができる。
【0071】図3のノミ捕獲装置1は、本体2が丸い笠状の粘着シートの保持部14と円筒状の光源の保持部13からなっている。粘着シートの保持部14の傾斜した上面には粘着シート15が収容されており、その上に放射状の骨をもつ格子16が装着されている。ここで、粘着シート15は、本発明でいう反射面も兼ねる。円筒状の光源の保持部13の周囲の側面17には4つの光源18が等間隔で設けられている。
【0072】本発明の装置の他の実施態様の例として、垂直断面の形状が略長方形(大きい面積の面が底面となる)である装置本体の内部の略中央に光源が設けられており、その光源の上の装置本体の上面に、外部と接する格子が設置されている。該装置本体の側面には、レンズが設置されている。また、該装置本体内部の該光源の周辺部(上記格子の下方)には、ノミを捕獲できる粘着シートが配置されている。その光源の光の照射方向は、少なくとも、設置面に対して略平行で上記レンズの設置位置方向である。光源からの光は、レンズを通って、捕獲手段の端部からノミの1回の跳躍での最大移動距離だけ離れた箇所のうち少なくとも一箇所がノミを誘引するのに有効な照度となるように、ノミ捕獲対象領域に照射される。また、レンズを使用しているので、より遠方にも光源からの光が照射される。この光源からの光の照射により誘引されたノミは、装置本体上面の格子から装置内部に入り、上記格子の下方に位置する粘着シートで捕獲される。
【0073】また、上記図1あるいは図3などのように、粘着シートの上方に光源を配置する以外に、更に他の場所にも光源を配置することができる。例えば、図2に示すノミ捕獲装置の側面の概要図を用いて説明すると、光源L以外に、粘着シート下端(捕獲手段端部)A付近の装置内部に第二の光源を配置することができる。また、該粘着シート下端Aに接する装置本体側面にレンズを設け、該第二の光源からの光をレンズを通して、ノミ捕獲対象領域に照射することができる。レンズを使用しているので、より遠方にも光源からの光が照射される。また、図2において、光源L以外に、粘着シート下端(捕獲手段端部)Aの下方の装置本体の底面に、伸縮自在のレバーやコードを取り付け、そのレバーやコードの装置の反対側の先端部に第二の光源を配置することができる。そのレバーやコードの内部には電源と該光源に接続された電線が通っている。装置を使用する時のその第二の光源の位置は、捕獲手段の端部Aからノミの1回の跳躍での最大移動距離だけ離れた箇所のうち少なくとも一箇所であることが好ましい。
【0074】本発明においては、ノミ捕獲装置の装置本体に、主波長が470±20nmであり、スペクトル半値幅が30±10nmである光の他、400nm〜600nmの波長の光を吸収する色調を施してもよい。光の影響による影を生じないようにするために透明としてもよい。
【0075】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0076】実施例1高輝度発光ダイオード(以下、単に「高輝度LED」という)の発光波長域とネコノミ誘引力との関係について調べた。
供試昆虫:ネコノミ羽化後4〜6日齢試験方法:図6及び図8に記載のノミ誘引装置の一方の光源のみに、下記表1に示す6種の高輝度LEDを装着し6種のノミ誘引装置を準備した。使用した6種の高輝度LEDの主波長および半値幅を表1に示す。
【0077】
【表1】

【0078】上記のノミ誘引装置6種を、図14に示す大型容器(20)内に以下のようにセットした。各装置を、ネコノミ放飼ポイント(22)を中心とする円周方向に角度8.5°の間隔で(22)からの距離が91.5cmとなるように配置し、光源を(22)に合わせてセットした。なお、光源の照射方向を、ネコノミ放飼ポイントからの距離91.5cmの円弧の弦に垂直となるようにセットした。つぎに、(20)内部が暗黒状態となるように蓋をし、ネコノミを放ち、各高輝度LEDを点灯した。1晩経過後に、粘着シートに捕獲されたネコノミを数えて、評価した。なお、捕獲率(%)は、誘引・捕獲されたネコノミの数に基づいて下記式より求めた。
【0079】
【数1】

【0080】なお、発光ダイオードの点灯条件としては、以下の3通りの条件で試験を行った。
試験1:6種の発光ダイオードの光出力を約1200μWと一定条件にした連続点灯試験。
試験2:6種の発光ダイオードの光源光度(照度)を約1.5cdと一定条件にした連続点灯試験。
試験3:6種の発光ダイオードのLED順電流値を約10mAと一定条件にした連続点灯試験。
結果を表2に示す。
【0081】
【表2】

【0082】表2の結果より明らかなように、試験1〜3のいずれの試験条件においても、本発明の高輝度LEDがネコノミ誘引力において顕著に高活性であることがわかった。
【0083】実施例2実施例1と同様のノミ誘引装置および大型容器(20)を用い、本発明の高輝度LED(主波長470nm)または比較例の高輝度LED(主波長525nm)を装着した2種の装置を図11に示すように、ネコノミ放飼ポイント(22)を中心とする円周方向に角度42.5°の間隔で(22)からの距離91.5cmとなるように配置し、光源を(22)に合わせてセットした。つぎに、大型容器内部が暗黒状態となるように蓋をし、実施例1と同様のネコノミを放ち、発光ダイオードを点灯した。4時間経過後に、粘着シートに捕獲されたネコノミを数えて、評価した。また、高輝度LEDのLED順電流値は20mAとした。結果を表3に示す。
【0084】
【表3】

【0085】表3の結果より明らかなように、同一の順電流20mAにおいても、比較例の高輝度LED(主波長525nm)に比べ、本発明の高輝度LED(主波長470nm)がネコノミ誘引力において約4倍の活性を示し、顕著に高活性であることがわかった。
【0086】実施例32灯の発光ダイオード(LED)の組合せとネコノミ誘引力との関係について調べた。図6及び図8に記載の2つの光源を有するノミ誘引装置に、下記表4に示す4種の高輝度LEDの組合せ(2灯式)を、粘着シート(23)と共に装着して4種のノミ誘引装置を準備した。実施例2と同様に、これら装置を、図15に示す大型容器(20)内に、セットし、大型容器(20)内部が暗黒状態となるように蓋をし、実施例1と同様のネコノミを放ち、発光ダイオードを点灯し、4時間経過後に、粘着シートに捕獲されたネコノミを数え、評価した。また、各高輝度LEDのLED順電流値は各10mAとした。2灯の高輝度LEDの組合せを表4に示す。また、結果を表5に示す。
【0087】
【表4】

【0088】
【表5】

【0089】表5より以下のことがわかる。
■ 試験Aの捕獲数相対比より、順電流各10mAにおいて、(No.12)に比べ、(No.11)が、ネコノミ誘引力において約1.74倍の活性を示し、高活性であることがわかった。
■ 試験BおよびCの捕獲数相対比より、本発明の(No.11)は、ネコノミ誘引力において、(No.13)に比べ約2.36倍、(No.14)に比べ約2.78倍、の活性を示し、顕著に高活性であることがわかった。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、イヌ、ネコ等の動物に由来するノミを、効果的に誘引することができ、それにより誘引されたノミを駆除することができる。




 

 


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